「医療人のための群馬弁講座」特講

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2011年 激震のあと







■ J.LEAGUE DIVISION 2 2011 ■




激震のあと (第1〜第24節)

低迷、そして成熟 (第25〜第38節)





■ 第91回 天皇杯 (2011) ■


10月8日 2回戦 延長でファジアーノ岡山(J2)に0-1で屈する









■ 2011 U-23 天皇杯群馬県代表への挑戦 ■

8月28日 決勝でアルテ高崎(JFL)に完敗


「まっさか!なっから!ザスパ!!」は、こっち









■ PSM 2011 ■

2月27日 敷島にFC東京(J2)を迎えての一戦!





「うーと!なっから!ザスパ!!」は、こっち











■ 2011年をふりかえって ■

 2011シーズンは、J1から降格してきたF東京、京都、湘南にJFLから昇格してきた鳥取を新たに加えた20チームによる38節で争われた。下馬評では、戦力をほぼ温存したままのF東京が圧倒的であろうとされ、私もそう思った(紆余曲折あったものの、この予想は当たる事になる)。一方で(特に草津サポーターからは)あまり評価されていなかった栃木だが、3年目となる松田監督の戦術浸透度に加えて、若き才能・水沼選手や新鋭外国人・ロボ選手、パウリーニョ選手など強力な戦力を擁する事から、今年の栃木はひと味違うぞ、と思ったものだった(この予想もまた当たる事になった)。それでは当方・草津はと言うと、FWに萬代選手、リンコン選手といった実績ある選手が加入し、攻撃力の底上げが期待された。守備面では、GKにベテランの橋田選手、CBに中村選手が加わり、SBにはレンタルながら永田選手や古林選手などの若い選手を揃えた。その他のポジションにもSH・林選手、DMF・山本選手、SB・星野選手らこれからの成長が楽しみな選手達が加わり、昨季から引き続き在籍する中核メンバーとの融合次第では結構楽しいシーズンが過ごせそうな戦力が整ったという印象である。
 そんなこちらの思惑を打ち砕くかのように、大事な初戦となるアウェイ栃木戦において、2-1というスコア以上の大ダメージを被る事となった。この後栃木がリーグを大いに賑わせる事となる訳だが、その一因にして発端となったのは、紛れもなくこの試合だろう。ホーム開幕戦となる第2節・愛媛戦に向けて、チーム・サポーター共に気合いを入れ直し臨もうかという矢先、3.11の大震災が発生した。東北から関東首都圏を巻き込んだ震災の傷跡は深く、21世紀の現代日本で、まさか日常生活の心配をする事態が出来する事になろうとは、夢にも思わなかった。大混乱の中、Jリーグは当然中断となった(それでも銭勘定たくましく開幕強行を図った某プロリーグには正直鼻白んだものだった)。
リーグは、4月末の第9節から再開した。待望の再開ではあったが、震災の影響が依然色濃く、不安でもあったし、感情は複雑だった。
 再開後初戦は大分への遠征戦(第8節)である。新戦力である萬代選手、中村選手の活躍により勝利を得ると、続く第9節・熊本戦でも萬代・熊林コンビの挙げた1点を泥臭く守りきってホーム初勝利と共に今季初連勝を成した。ただ、連勝はしたものの草津の態勢は盤石ではなく、続く第10節・札幌戦、第11節・岡山戦を落とした。連敗して迎えた第12節は序盤の目玉にして大一番、F東京戦。totoほかの予想では、草津勝利の支持率は軒並み一桁と、妥当とは言え随分と嘗められたものだ。奮起したのは選手達だった。終わってみれば草津の快勝。メンバーが変わっても「上位喰い」の体質は変わらないようだ。続く富山戦に勝利して今季2度目の連勝を上げたが、第14節・湘南戦に敗れた。これで勢いが止まるかと思われたが、第15節・千葉、第16節・東京Vに連勝し、第16節までの10試合終了時点では5位にまで順位を上げるに至った。しかし世の中うまい話はそうないもので、第17節・京都戦からの6戦(間に振り替え開催の第2節を含む)で1分5敗と大いに失速した。とりわけ第21節・鳥取戦ではチーム得点王のラフィーニャ選手のG大阪への電撃移籍直後の試合と言う事もあって、チーム再建の大事な一戦であったにも関わらず、ホーム戦において無残な0-5と言う夢スコアの大敗北を喫し、順位も15位まで落とした。全く出口の見えない真っ暗なトンネルの只中で、手にしていた灯りを落として無くした、そんなしょんぼり寂しい感情だけがサポーターを打ちのめした。それでも、明るいニュースもあった。ラフィーニャ選手の移籍と入れ替えになるようにして、守備の補強としてCB・柳川選手が期限付きながら加入。そして、かつてレンタルで加入して草津の救世主となり、シーズンオフと共に湘南へ帰って行ったFW・小林選手が再び我らの陣営に加わったのだ(両選手とも7/25付移籍発表)。これには多くの草津サポーターが心躍らせた。
 第22節・岡山戦では、後半2点リードした後、ロスタイムに1点を返されるという薄氷の勝利ながらも、久々の勝ち星にチームの士気は向上した。勢いを本格化させたい草津が臨む次戦は、振り替え開催による珍しい同チーム連戦となった(第23節および第3節・鳥栖戦)。初戦で勝利した方がこう言う場合は有利になるが、第23節は互いに譲らず引き分け。続く第3節では先制を許しながらもベンチワークの妙もあって逆転勝利を収めた。第24節・F東京戦は、善戦したものの力負け。ただこの頃になると、1つの敗戦が次戦に負の影を残す事がなくなり、連敗はしなくなった。第25節・湘南戦からの星取りは、第25節・湘南戦;勝利、第26節・横浜戦;負け、第4節・徳島戦;勝利、第27節・東京V戦;引分け、第28節・京都戦;負け、第29節・大分戦;引分け、第5節・鳥取戦;引分け、第30節・熊本戦;負け、と斯様に細かい浮沈をし、第30節終了時点で順位は13位となっていた。今年はここが限界線かとも思ったが、あに図らんや、草津は粘り強かった。5戦勝利のない状態で臨んだ第31節・千葉戦は、シーソーゲームを後藤選手、小林選手、萬代選手による3ゴールで逆転して勝利を収めた。この試合は気迫のこもった好ゲームであった。続く第6節・岐阜戦で今季4度目の連勝を果たすと、サポーターの熱気は一気に上昇した。ここから勝ち星を伸ばして行ければひょっとするかも知れない、と少しは思ったが、第32節・北九州戦からの4戦(第7節・横浜戦、第33節・水戸戦、第34節・富山戦)を立て続けに引分けてしまい、J1昇格の芽は完全に摘まれた。そして、今年も草津の快進撃はこの最終盤から始まる。第35節・岐阜戦において苦しい展開で奪った1点を死守して勝利すると、J1昇格に向けて勝利が必須となる札幌をホームに迎えての第36節では、試合終了間際に2得点を挙げる大逆転劇を演じて札幌をうっちゃり2連勝を果たす(これにより昇格争いに絡む上位全チームから勝利を収めた事ともなった)。アウェー戦となった第37節・愛媛戦では、チームとしての完成度が見られる盤石の戦いぶりで3連勝し、これをもって今季の勝ち越しも確定した。そして迎えた最終第38節。相手は初戦で草津を打ちのめした栃木である。どんな神の采配か、この試合の勝者が相手より上位に立ち、一桁順位を手にする事となるなど、お膳立てはシンプルにして万全である。様々な思惑や心配をよそに、草津の選手達は今季最高とも言えるパフォーマンスで相手を圧倒。終わってみれば4-0で圧勝し、順位で栃木を上回った。斯くして、10戦不敗4連勝を達成して今季の幕は下りた。
 最終成績は、16勝9分13敗、勝ち点57、51得点51失点(得失点0)で9位。シーズン勝ち越し、得失点±0、真ん中以上の順位などを初めて達成した。細かい数字を見てみると、一試合当たりの失点は昨年と同じ(1.3点)であったが、同じく得点は、あの点だけは沢山取った印象の2009年と同じ(1.3点)であったと言う事を考えれば、攻守のバランスが取れてきたのだと言う事がデータから裏付けられる。また、前半19試合の成績は8勝2分9敗(24得点31失点)で、後半19試合の成績は8勝7分4敗(27得点20失点)である。このデータからは、前半戦は勝つか負けるかの余裕のない試合運びで、引き分けに出来そうな試合を落としては自らペースを乱していたが、勝てない中間期を挟んで後半戦になると、主に守備の立て直しが功を奏して失点が大きく減り、得点好機に点が取れない事が多かったものの、最低限である勝ち点1を得る事が出来るように改善されていった事が窺える。その他特筆すべき事として、警告回数は71(リーグ平均は66で最小は湘南の45)とやや多かったものの、今季は退場者を出さなかった(退場者なしはJ2では鳥取と草津だけ)。Jリーグから課せられる「アンフェアなプレーに対する反則金」も2年連続で\0円であったのも重畳である(下らない事に出す金のゆとりはないのである)。
 最終盤での好調を支えた要因は幾つかあるが、特に大きなものを上げるとすれば3つ。一つは熊林選手のボランチ起用である。観戦記でも度々書いたように、かのゲームコントローラーは草津の攻撃を動かす要であるが、前線で起用すると対戦相手の激しいマークにあい、中々力を発揮し切れなかった(しかも消耗も激しい)。プレッシャーの小さい後方に置いた事で実に自由に、本来持つフルスペックを長時間発揮出来るようになった。二つ目はSBの活躍。左SBの永田選手、右SBの古林選手の今季の活躍ぶりは今更書くまでもないだろう。特に右サイドにおいて存在感を示した古林選手には、多くの称賛が贈られている。三つ目は役割をはっきりさせた攻撃陣。何を言われてもポスト役に徹したリンコン選手を軸として、ランニングアタッカーとして小林選手、後藤選手、セットアッパーとして杉本選手、アレックス選手、萬代選手らが互いの特性と距離感を把握し、相手DF網を突破する形を構築できた事が実を結んだと言えよう(ま、本来ならばラフィーニャ選手がここに入って夏場には完成形となるはずだったろうが…)。
 震災を経て、「明日の事は分からない」と言う事を皆が学んだ。こうして全節を全う出来た事自体が凄い事だとも思う。来季がどうなるのかなんて、想像はするものの実際の所は誰にも分からない。一つだけ確実なのは、来年も敷島の杜にサポーターが集まり、その日その節のチームに大きな歓声を送る、この事だけだ。それが自分達に出来る唯一の事ならば、よし、魂込めて頑張ろうじゃないか。冬の最中だというのに、気持ちは早くも早春に飛んでゆく。
 最後になったが、そして昨年と同じ文章になるが、これを記して今シーズンの総括を締めたいと思う。シーズンを通して共に闘ってくれた選手達、とりわけ去り行く選手達に対して、この上ない感謝を述べたい。本当にありがとう。君達が居た事を決して忘れない。また、どんな事態、状況にあってもひたむきに選手達を鼓舞し続けたサポーター同志諸君、大変お疲れ様でした。
変わらぬ平凡で素晴らしき日常を祈念して。来春、また、敷島で!
【ほーせん@高崎2011】



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