

![]() |
|
| ■■■ 第1〜24節 ■■■
|
|
|
烈震のあと |
|
![]() | |
![]() |
|
| ■■■ 2011年3月6日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第1節 栃木SC 2−1 ザスパ草津 栃木県グリーンスタジアム 6144人 |
|
| 後生畏るべし |
|
2001年J2はいきなりの北関東ダービー、宇都宮でのアウェイ栃木戦で開幕。(ちなみに今季最終戦は正田スタでの栃木戦)北関東の長年の悲願、北関東道の開通は19日の予定さね。北関東道が開通すりゃ群馬から宇都宮までのアクセスが飛躍的によくなるんで、開通した後のダービーならよかったんにねぇ。(まぁそんなことゆってるオレは今回も鉄道での遠征だったんだけんど。)宇都宮東口には餃子の名店もでき、来るたんびに発展してるで。唯一のコンビニすらなくなっちまった某県都の駅前とはえれぇ違いだぃね。相変わらず宇都宮駅東口からグリーンスタジアムへのシャトルバスは往復無料とゆう豪儀ささね。バスに揺られること約30分、グリスタに到着。入ってみっと、おぉっ!バックスタンドが完成してる。昨年来たときは改修中だったぃなぁ。それにしてもグリスタって来るたんびに立派になってるんね。無料のシャトルバス、広れぇ駐車場、キレイな緑の芝、サッカー専用スタ、整備されたゴール裏、そして今年は立派なバックスタンドが完成・・・・これで今は版画のような(笑)電光がLED化されて、スタグルメも立派になったら、環境面でも栃木には全く太刀打ちでぎねぇやぃなぁ。宇都宮の街のあちこちに立ってる「J1へ」って幟、揮毫したんは栃木県知事さんだっつーし。これも某県とはえれぇ違いだぃなぁ。まさに「後生畏るべし」。 2011年開幕のメンバーは新規加入のGK21橋田、DF7佐田、DF13有薗、DF3御厨、DF4田中、MF11前田、MF2戸田、MF30松下、MF14熊林、FW10ラフィーニャ、新規加入のFW18萬代、サブにGK1伊藤、MF6櫻田、MF15山田、FW8アレックス、新規加入のDF17星野、DF24古林、FW9リンコンの面々。監督は下馬評に反して昨年のメンバーを主体に起用してきた。草津のメンバー紹介に栃木サポからは激しいブーイング。逆に栃木のメンバー紹介時には、移籍して今年は敵となった西澤には一ひときわ激しいブーイングが草津サポからかまされた。過去2年、ここグリスタでは、ヘタレた試合べぇだったんで、今日は開幕ダービー戦なんだし、なんとかダービーに相応しい好試合になってほしいもんだぃな。春の陽光の中、まっさか暖っけぇ。北関東3県のマスコットが大集合、華々しく花火が打ち上げられ、アウェイゴール裏に大挙して押し寄せ、さながらセカンドホームの様相を呈してたザスパサポの「草津節」と、ホーム側を埋めた栃木サポの歌う「栃木県民の歌」がピッチ上で激しく交錯し、2011年のJ2リーグ戦が開幕! 試合開始。ザスパは4-4-2、左SBは田中、右SFは前田のようだ。試合は栃木のペース。ワイドに展開して、ゴールに迫る栃木。球際にも強ぇやぃなぁ。方やサイドに展開せず真ん中でちょこまかやってる感じのザスパ。パスは途中でかっさわられるは、攻め上がってもFWに球を集められねぇし、両サイドバックも攻め上がれねぇし、攻撃の要のラフィーニャ、ゲームメーカーの熊林は徹底マークで潰されてるし・・・栃木は点取り屋のロボを中心に再三ザスパ陣内に攻め入る。何度もシュートを見舞われるが幸運にもバーを直撃したり、橋田の好守もあって、なんとかスコアレスで凌ぐ。萬代がゴールネットを揺らしたが、残念ながらオフサイド。何よりシュートを打たない(打てない)ザスパ・・・シュートしなくっちゃ点入らねんべ?前半終了。余りにも低調なザスパと不安定なジャッジの審判への不満も相まってサポータは不穏な雰囲気。 ハーフタイムに餃子食ってレモン牛乳飲んでエネルギー充電!さぁ後半開始。先取点を奪うんはどっちだ?そのわずか4分後、前線でラフィーニャのボールがかっさらわれ、一気のカウンター攻撃を浴び、逆サイドに振られ崔にゴールを叩き込まれ先制を許す。後半開始直後の失点グセは今季もかわんねぇやぃなぁ・・・orz 栃木はスピードのある河原を投入。ザスパも後半11分に、殆ど姿が消えていた前田に代わってアレックスを投入。前田には調子が良くなかったんか全くいーところがなかったぃな。少しでも早ぃく反撃してぇところだけんど、パスの精度は悪りぃし、攻め上がってもシュート打たねぇで最後にパスしちゃったり、長く持ち過ぎて奪われちゃったりと、「悪りぃ時のザスパの姿」がまんま露呈。いい時のザスパってボランチが積極的に攻撃参加するんだけんど、戸田も松下もあんま攻撃に絡めなかったぃなぁ。そんな中、再びパスミスのボールを奪われて一気に前線にロングボールを送られ、最も警戒すべきロボに2点目を奪われる。沸き立つグリスタ、これで2-0。今日のデキからすっとはぁ敗色は濃厚じゃねんきゃ? 残り10分を切って、ザスパは有薗から初お目見えの古林、 萬代からこれも初お目見えのリンコンへと一気に二枚交代。古林が右SBに入って佐田が左に移り、CBには田中が移動。この古林の右サイドの鋭いオーバーラップは今後に期待させるもんがあったぃなぁ。この交代からザスパに徐々に流れが傾き、左サイドからのクロスに御厨が合わせ、ゴール裏は大歓声に包まれたんだけんど・・・これが無情にもオフサイドの判定。その数分後、熊林のFKに、本日沈滞気味のザスパの中で最も精力的に動き回っていたアレックスが頭で合わせてGOOOOOAL!!! 栃木の連中がみんな手を上げてオフサイドをアピールしてたんで、またオフサイドなん?って思って、みんな喜ぶんがワンテンポ遅れちまったよ(笑)アレックス!昨年末からの好調持続!これでなんとか2-1、1点差。あと数分残ってる。まだまだ行げるで!・・・しかしリンコンがゴール前でシュートをふかし、直後には左に上がったリンコンからのボール、ゴール正面にいた熊林がシュートを見舞うが栃木の選手に当たり(手に当たったようにもみえたんだけんど)ゴールならず。ロスタイムの4分を含め最後の10分間に反撃を見せたザスパだったけんど、時既に遅し、栃木に巧くゲームを終了されちまった。2-1、開幕戦そしてダービーは敗北。 内容的にも今日は最後の10分間以外は完全にゲームを栃木に制圧されて「完敗」に近かったぃな。何よりサッカーって点の取り合いのスポーツなんに、シュートを打たなくっちゃ点なんか入ぃんねぇよね。それに今日はあまりにもパスミスが多かったぃなぁ。皮肉にもグリスタで配布されてた栃木のマッチデープログラムに載ってた草津の攻撃力の分析レーダーチャートで高評価だったんは「パス」だったんさね。そんなこっちの長所を見事に潰しにかかったリサーチ力、そしてダービー戦の意義を選手たちに理解・浸透させ、勝利を求めていった栃木のチーム力が、ウチより現時点では一枚も二枚も上だったっつーことなんかもしんねぇね。チームとしても「後生畏るべし」だぃな。片やザスパ・・・またも繰り広げられた「ダービー」とは思えねぇトホホな試合。このグリスタに来っと、ザスパの選手の多くが、ここに棲んでる何かに取り憑かれて覇気を奪われちゃうんじゃねぇか?と思えるぐれぇだぃね。アウェイ開幕戦、その上ダービーの点差以上の完敗はなっから堪えらぃね。帰ぇりの両毛線で、虚無感あふれちまったで。このまんまずるずると昨年の轍を踏んで低迷しちゃうんか?次節ホーム開幕戦で不安を払拭するような再起動を果たすんか?2011年の新生ザスパの覚醒に期待してもう少し様子をみることにするんべぇや。【すずき@東毛】 |
|
第2〜7節 東日本大震災のため中止・順延 犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りしますとともに、 被災された皆様にお見舞い申し上げます がんばれ東北!がんばろう日本! |
|
| ■■■ 2011年4月24日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第8節 大分トリニータ 1−2 ザスパ草津 大分銀行ドーム 9537人 |
|
| J2再開初戦 |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年4月30日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第9節 ザスパ草津 1−0 ロアッソ熊本 正田醤油スタジアム群馬 3258人 |
|
| 美しくありふれた日常 |
|
観戦記執筆に先立ち、このたびの震災で亡くなられた方に衷心より哀悼の意を捧げると共に、被災された全ての方に、心よりお見舞い申し上げます。 本来ならば、桜の咲く前、少し肌寒い3月12日にホーム開幕を迎えるはずでした。しかしながら、その前日、3月11日に発生した大地震及びその後の震災の影響からリーグが中断され、先週再開する運びとなりました。正直、発生から1月半経った今でも悲嘆のただ中にあって先が見えない人達が多数居る状況下において、スポーツ観戦をする事に少なからず違和感を感じはします。募金には率先して協力させて頂きましたが、出来ることと言えばその程度。そんな時に耳にしたのが歌手の松山千春さんのこんなコメントでした。『知恵がある奴は知恵を出そう。力がある奴は力を出そう。金がある奴は金を出そう。「自分は何にも出せないよ・・・」って奴は元気を出せ!』。これはいたく胸に響きました。そんな訳で、大好きなチームを応援出来る喜びを噛み締めながら、今日は精一杯元気を出していきたいと思います。さて、チームの方はといえば、初戦で不甲斐ない姿を晒したものの、その後の中断期間で立て直しを図り、再開戦を勝利で飾っての凱旋となりました。対戦相手の熊本も2連勝と好調なようです。僕個人の見立てでは、栃木と並んで今季のJ2を掻き回す強敵ではないかと思っています。 それでは今季ホーム初戦を飾るスターティングメンバーを見てみましょう。GK:22・北選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:19・後藤選手、14・熊林選手、FW:8・アレックス選手、18・萬代選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:4・田中選手、7・佐田選手、MF:15・山田選手、16・林選手、20・山本選手、FW:10・ラフィーニャ選手。メンバーは前節と同じです。草津を動かす主機関である中盤は、盤石の4名をチョイス。DFラインは、高さとカバーリングを兼ね備えたCBに果敢な攻撃参加が期待される若い選手を抜擢。FWには、ターゲットマンとドリブラーを揃えて多様性を持たせます。うむ、良い布陣です。熊本で兎に角警戒しなくてはいけないのは、191cmの長身を利しながら足下も確かなFW長沢選手です。ゴール前でフリーにすることがないよう、十分なケアが求められます。あ、それから、ゲームとは直接関係ありませんが、熊本のGKが南選手で草津のGKは北選手と、南北対決だったりもします(笑) キックオフに先立ち、1分間の黙祷が完全な静寂をスタジアムにもたらします。聞こえるのは鳥の声、風の囁き。去来する数多の想いをそれぞれの胸に秘め、今ここに2011年の群馬県のプロサッカーリーグが目を覚まします。試合は大方の予想通り、熊本のプレスが草津の中盤を圧迫する形で始まります。前半3分、草津のクリアボール処理のミスから長沢選手にシュートを打たれてしまいます。ここはGK北選手が長身を伸ばしてクリアします。自陣に押し込められていた草津は、カウンターアタックで応酬します。前半5分、自陣からのカウンターのチャンスを作ると、右サイドを上がるアレックス選手からマイナスのセンタリングが蹴り込まれます。このボールに対して、中央では萬代選手が待機し、その左からは熊林選手が詰める形で熊本ゴールへ迫ります。この3人の連携が意外な程キッチリ型に嵌っていることに驚きました。いつの間にここまでの連携を体得したのか。望外の収穫です(ちなみに、この形がこの後再び見られますが、それはまた後ほど)。 前半14分、草津は守備のミスからカウンターを受けると、右サイドからのセンタリングを中央の長沢選手がヘディングシュートで押し込んできます。た、高い!シュートは左ポストに弾かれて難を逃れましたが、いや、怖い怖い。この時間辺りまでは熊本の攻撃を受ける側に回っていた草津ですが、前半16〜17分のプレーを契機に優位に立ちます。前半17分、右サイドからのスローインを競ったアレックス選手が、ゴールラインギリギリの所で相手DFに粘り勝ち、マイナスのセンタリングを蹴り込みます。この時、ニアサイドにはフリーの萬代選手、ペナルティエリア付近には同じくフリーの熊林選手が居ました。お?この形は見たことがあるぞ。そうです、前半5分のプレーと全く同じシチュエーションです。熊本DF4人がエリア内に居ましたが、その全員がシュート体勢でボールを待つ萬代選手に当然のように引きつけられます。この状況でシュートを撃っても、ゴールの可能性は五分五分かも知れません。すると萬代選手、ここで大胆にもシュートフェイクで華麗にスルー!後方でこれを見ていた熊林選手が右足を合わせて、ボールはゴール中央へ突き刺さります。GOOOOOAL!!! 試合後に熊林選手が語るところによれば、後ろから「スルー!」と声を掛けたようですが、萬代選手のノールックでスルーする度胸と先輩への信頼の高さ、熊林選手の戦況を見据えた冷静な判断とワンチャンスを確実にものにする技量には敬服いたしました。先制に成功した草津は、その後も積極的な攻撃を繰り出します。前半31分には、右SBの古林選手が果敢にミドルシュートを放つなど、攻撃参加の強い意志を示します。DF陣も、熊本の危険の芽をいち早く摘むような手堅い守備を粘り強く実行し、相手に付け入る隙を与えません。いいべ、いい出来だんべぇ。前半はリードを保ったまま終了しました。草津は序盤、熊本の圧力が勝って押し込まれる場面が多く見られましたが、効果的なカウンターやロングボールを織り交ぜることでこの圧力を上手にいなし、先制にも成功しました。後半は熊本が戦況に変化を求めて手を打ってくることが考えられます。そして相手には強力なFWという宝刀が未だ鞘の中です。後半も忍耐強く相手の攻撃を封殺することに留意していきたいですね。 後半に入ると、熊本の戦術がより鮮明になってきます(やっぱりそうきたか〜)。すなわち、ロングボールを主体とした攻撃をもっぱら仕掛けてきます。草津の守備陣はこれに良く対応し、危機的状況は作らせません。ただ、時間の経過と共に前線と中盤の距離が開いてしまうようになるのは致し方ないとこでしょうか。そんな中でも、FW・萬代選手やMF・後藤選手などが縦横無尽に駆け回っては、ポジションに固執しない粘っこい守備やボールチェイスを精力的にしてくれるので、熊本も効果的な組み立てがなかなか出来ないでいます。後半30分を過ぎる頃になると、熊本のロングボール戦術が草津守備陣を押し下げ、セカンドボールの多くを熊本が収めて波状攻撃を繰り返すようになります。
草津は、後半35分にアレックス選手→ラフィーニャ選手の交代を行い、前線でのプレスを回復することで相手のロングボールの出所を封鎖する効果を期待します。そして、これは概ね思った通りの効果を現し、それまでよりはポゼッションを取り戻すことが出来るようになりました。続いて草津は、後半43分に熊林選手→田中選手の交代を行います。この交代の示すものはただ一つで、はっきり守備固めです。入るポジションは一応OMFですが、実質ボランチ辺りにいます。ロスタイムに古林選手→佐田選手の交代を行うと、ここから先はボールキープで逃げ切りを図ります。かつての草津なら、3分のロスタイムを長く感じるくらいに浮き足立っていたところですが、いやいやどうして、実に落ち着いた対応で破綻を来しません。これに焦れて、キープボールを奪いにコーナーへ熊本守備陣が集まった隙を突いてスルーパスを出し、櫻田選手がシュートを放つなどそつのなささえ見せてくれます(入れちゃってもヨカッタンダヨ?サクちゃん^^;)。そして試合終了の笛。 ワンチャンスをものにして、粘り強い守備で逃げ切った。簡単に言えばそんな試合でした。しかし、実際の試合は、そんな簡単な言葉では片付けられない程のガンバリの塊で築かれたものです。誰一人手を抜かなかった。誰一人疑わなかった。誰一人下を向かなかった。ただ勝利のために。ただチームのために。ただサポーターのために。久々に見た我がチームの、実に頼もしいことよ。ヒーローインタビューで熊林選手が、「勝ち負けはともかく、最後まで闘い抜くことが大事」と語ったことが真理だと感じるような試合でした。その姿勢と心意気があれば、結果は自ずとついてくるだろうし、敗戦であっても僕らは拍手と歓声で讃えることが出来ます。熊ちゃんの言葉を脳裏に刻み、草津サポーターとして、サッカーファミリーとしての幸福を噛み締めながらスタジアムを後にします。 |
|
今日もここで草津の試合が観られる。 叫んで、怒鳴って、拍手して。 そんな変わらないひとときを過ごすことが出来る。 今は、そのことが、どれだけ得難いものであるのかを知っている。 だからこそ、このひととき一瞬を、包み込むように大事にしたい。 「今日」という、美しくありふれた日常を。 |
|
| 【ほーせん@高崎】 | |
| ■■■ 2011年5月4日(水・祝) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第10節 コンサドーレ札幌 1−0 ザスパ草津 札幌ドーム 12386人 |
|
| 押し込まれ失点 |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年5月8日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第11節 ザスパ草津 1−2 ファジアーノ岡山 正田醤油スタジアム群馬 2416人 |
|
| 姿勢の違いが生むもの |
|
GWの最終日、もしくはただの日曜日。入梅までの束の間、心地よい五月の空気を纏って、全ての命が芽吹きます。日射しが強く、太陽光線がじりじりと肌を焼きます。その一方で、北寄りの風が強く吹き、体感温度はそれほどでもありません(ちなみにこの日の前橋での最高気温は29℃を超えてました)。前節、連勝を目指して乗り込んだ北海道にて、ロスタイムに全てを失うと言う失態を演じた我がチーム。今日の相手は、過去の対戦において負けた事のない岡山です(このフレーズが何かフラグめいてるけど気にしない)。気持ちのこもった熱いプレーで、正々堂々闘い、そして勝利して頂きたいと願っています(あ、ピッチアップ前のホーム側グラウンドに2羽のカラスが…、全然気にしない)。 連敗回避・ホーム連勝を託すスターティングメンバーはこの通りです。GK:22・北選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:14・熊林選手、30・松下選手、OMF:19・後藤選手、10・ラフィーニャ選手、FW:8・アレックス選手、18・萬代選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:4・田中選手、7・佐田選手、MF:6・櫻田選手、15・山田選手、16・林選手、FW:11・前田選手。メンバー表からは、熊林選手をボランチに下げ、2トップと左右のハーフにFWメンバーを起用した攻撃的な4-4-2が見て取れます。熊林選手がボランチを担うと言う事は、後方からのパス供給が多くなる、と言う事かも知れません。前線の4FWについては、おそらく後方から入れられるパスに対して流動的な陣形で敵陣に切り込んで行くものと思われます。岡山で注目すべきは、ベテラン外国人の2人、すなわち、守備ではストヤノフ選手、攻撃ではチアゴ選手です。3バックを布く岡山のDF陣の中にあって、その中心に位置するストヤノフ選手の存在感は別格です。3バックの弱点である左右の深いスペースを有効に衝き、ゴール前から彼を引き剥がさない事にはゴールチャンスはないでしょう。チアゴ選手はその長身を利して、ゴール前での空中戦、ポストプレーに切れがあります。おそらく中村選手辺りがマーカーに付く事になるでしょうが、彼をフリーにしない事と、彼の周りの選手の動きを良く見る事が大事です。落としたボールを持ち込まれる形になった時は、すなわちフリーシュートのピンチと言う事になります。この辺のフォローはボランチとの連携がモノを言いますので、今日の熊林選手は多忙となりそうです。 前半、草津は強風を背中から受ける形、つまり追い風となります。岡山のキックオフで試合が始まると、草津の陣形が当初の予想と少し違う事が分かります。攻撃に向かう時は、萬代選手を1トップとし、ラフィーニャ選手、後藤選手、アレックス選手が一列後に控える陣形を採っています。また、左右のSBも本来のSHの位置くらいまで上がっていて、攻撃の選択肢を広げています。攻勢時の守備はと言うと、CBのうち中村選手はやはりチアゴ選手のマークに当たり、御厨選手と2ボランチのうちの1人がエリアをカバーすると言う状況です。熊林選手の位置取りを見ると、両翼が上がった守備陣のアンカー的な(あるいはスウィーパー的な)役回りをしています。前半15分、草津は右サイドで後藤選手が相手DF2人を十分引寄せてからフリーのアレックス選手へパスを繋ぎます。パスを受け取ったアレックス選手は、すかさず中央へパスを出します。この時、パス先ではラフィーニャ選手と萬代選手が待っていました。ボールに近かった萬代選手がシュートを放ちます。力強いシュートでしたが、わずかにポストの右へ外れました。連携といい、攻撃に掛かる人数といい、シュートまで持って行く積極性といい、申し分ありません。この調子でいぐんべぇ。風の効果もあって、今日はこの陣形が良い感じに嵌まっています。ほとんどの時間を優位に進めているので、守備の時間が少なくなっています。ただ、勢い余る分、精度に欠けるようで、ゴールをこじ開けるには至りません。なにしろ、相手ゴール前にはストヤノフ選手が立ちはだかっており、なかなか草津の自由にはさせてもらえません。こりゃあ前半無得点で終っちゃうんじゃね?とか思い始めた前半40分。草津は、左サイドからのセンタリングがペナルティエリアに入れられたところでアレックス選手が引き倒されたとしてPKを獲得します。キッカーはアレックス選手。慎重にして確実にゴールへ蹴り込み、GOOOOOAL!!! 草津が先制します。形は何であれ、前半のうちにリードを奪う事が出来ました。ふーやれやれ。 後半、草津は風下となります。キックオフから岡山側が変化を見せてくるかと思いましたが、以外に慎重な入り方で、と言うよりも、前半の形をそのまま継続しているようです。それは草津も同様で、従って前半のように草津のポゼッションがやや勝っています。このまま現状維持で推移してゆけば、相手の焦りも引き出せて、追加得点のチャンスだってあるだんべぇ。そう思っていました。しかし、後半11分、思わぬアクシデントから草津のリズムが変わります。しかも悪い方へ。自陣ゴール前で浮き球の処理に頭を出したCB・中村選手の頭部にチアゴ選手のハイキックがギガヒットし、中村選手が地に伏せます。身動ぎもしない中村選手。どうも頭部に相当な負傷を負ったようで、担架で医務室へ直行、その後救急車で病院送りとなってしまいました。負傷退場となった中村選手の替わりに、田中選手がスクランブル発進となります。この直後、後半15分に、岡山がチアゴ選手を下げて妹尾選手を投入し、ポストプレーから風を利したロングボールアタックへ舵を切ると、状況は一変します。岡山のキーマンであるチアゴ選手が下がったので、よしよしと喜んでいましたが、実はこれが岡山の反転攻勢のきっかけとなりました。前半から前線に張る4人(4FW)目がけてボランチの位置から長短のボールを流し込む戦術を採ってきた草津でしたが、これは前線の4名と後衛の4名との間をボランチないしSBが連携を取りながら繋いでいてこそ成立するものであって、風に乗って伸びるロングボールを後ろ向きに追いたくないあまりに下げたラインにボランチ+SB+CBが引いてしまうと、結果は明白。中盤には大きなスペースが空いていて、ロングボールのクリア後のセカンドボールはほとんどがここに落ちてきます。で、そこにはキックラッシュを掛ける岡山側の選手が殺到してきており、ほとんどのセカンドボールを再び獲得しては同じような波状攻撃を絶え間なく繰り返すと言うスパイラルに落ち込んで行きます。この圧力に押し込まれて、草津は次々とCKを与えて行きます。
CKを蹴るストヤノフ選手ですが、いやはや聞きしに勝る名手です。右でも左でも全く変わらずゴール前の好位置に速いボールを放り込んできます。そして後半21分、岡山・右CKからファーサイドに蹴り込まれたセンタリングボールを草津DFが体に当てると、混雑するゴール前でボールはゴール左隅へ転がり込み、オウンゴールで同点となります。痛い、痛いなあ…。まぁ、でもこれは致し方ない。オウンゴール自体は、雉につつかれたと思ってすっぱり切り替えんべぇや。しかし、草津の混乱は収まるどころか一層深刻になって行きます。カウンターのチャンスでは、ボールを持った選手が先頭で駆け上がり、追い抜いて両翼へ展開する選手が居ません。結局ペナルティエリア直前で急ブレーキをかけざるを得なくなり、折角のカウンターがおじゃんになってしまいます。更に良くないのは、アタッキングサードまで持って行きながらパスばかりを選択し、横へ後へと球をこねくり回し、そうこうしているうちに相手に囲まれてボールを奪われて逆カウンターを食らう、と言う事。そしてこの逆カウンターでは、岡山はキッチリシュートで終わり、その内の幾つかはCKに繋がって行きます。この伏線が後にしっかり回収される事になろうとはね。後半31分に熊林選手→櫻田選手の交代を行います。これはボランチ同士の交代と言う事になりますが、ゲームメイカー、いや、草津のコントローラーを下げる選択はこの場合どうなんだろう。この懸念は図らずも的中し、草津は完全に二極化した前線と後衛があたかも千切れた虫の頭と胴体の如くジタバタとのたうち回るのみとなってしまっています。後半38分にはアレックス選手を下げて佐田選手を右SHとして起用します。が、これも狙いが今ひとつ不明瞭です。ベンチメンバーにはパサーとして林選手、ドリブラーとしてなら山田選手、シューターとしては前田選手らが居る訳で、これらのカードならより交代意図が鮮明になって、ピッチ上の選手達の意思統一が図れたように感じます(あ、断っておきますが、佐田選手そのものを否定するものではありません。あくまでこのケースでは、と言う事で、ソータロー君には相応しい場面が他にあろう、と言う事です)。かくして、岡山の攻勢は時間と共に強まり、草津はほとんど為す術がありません。時計が45分を指し、第4審が4分のアディショナルタイムを掲示する頃には、何とか持ち堪えてくれ、兎に角相手ハーフで仕事をしてくれ、シュートを打ってくれ、そればかりを願っていました。こういった状況で、しかし勝利の女神様は初勝利を諦めない熱意ある努力に微笑みかけるものです。ロスタイム3分も過ぎた頃でした。岡山・右CKがゴール前に打ち込まれ、ゴール前で浮いたボールをキャッチに行ったGK・北選手でしたが、これをファンブル。ゴールマウス直前でボールがピッチに落下します。これを見て殺到する草津・岡山の選手達。もみ合うモールの中から足を伸ばしてボールを蹴り出したのは岡山・小林選手です。ボールは押された勢いのままゴールラインを越え、ゴールネットを柔らかく揺らします。大きなため息と怒声が場内を満たし、劇的岡山劇場の完成です。一瞬状況が飲み込めませんでしたが、主審がセンターサークルを指すのを見て、この試合の敗北を理解しました。 勝敗は結果なので、今はつべこべ言うのはやめましょう。問題とすべきは、2戦続けて全く同じ状況からリズムを失い、勝機を手放し、腰砕けるように敗れ去った、と言うこの状況です。前節は攻撃のキーマンにして、前線での守備隊長まで兼任する萬代選手の負傷退場、今節は最終防衛ラインの門番たる中村選手の負傷退場から先の時間の顛末です。前節は攻撃のリズムを失って押し込まれた末の失点で、今節ははなから攻撃が手詰まりだった所で押し込まれ、守備の混乱の挙げ句の失点です。今日の試合では、草津の失点パターンはほぼセットプレーのみであろう、と想定してはいましたが、それはチアゴ選手をターゲットとした「正統派」なものであって、このような形は想定外でした(前節の事があるので、この形ならば防ぐだろうとも思っていましたよ…)。守備にも問題はありますが、最大の問題は(これ毎年毎年必ず言ってるんで、はあぼちぼちやめにしてぇんだがなぁ…)、ゴールを落とすための姿勢と気持ちです。実際選手がどう思ってるかは聞いてみない事には分かりませんが、少なくとも観客席で見ている僕らからは、「綺麗に」「繋いで」「もっと確実に」ってな感じでシュートを躊躇っているようにしか見えません。うん、どう頑張って良く解釈しても、そうにしか見えない。だって、後半シュート1本だよ?でもペナルティエリアに入った回数って、多分1回や2回じゃあないはずです。闇雲に打ちゃあ良いってモンでもありゃしませんが、少なくとも言えるのは、ゴールに向かって打たない限り、絶対に絶対に絶対に得点は生まれない(まあごく希にゴールに投げ込むGKが居るかも知れませんが)。サッカーって、得点数を競い合う、つまり相手ゴールに積極的に向かって行くスポーツなんですよ。ここ重要。ただ向かって行くんじゃあダメね。『積極的に』、ここ大事。試合の勝敗を分けたのは、結局小さいところでは「選手個々の勝利に向かう姿勢」、大きくは「チームとして勝利するために必要な段取りをする姿勢」と言う事ではないでしょうか。それから、今日の入場者数についても少し触れたいと思います。バックスタンドのいわゆるコアサポーターはいいとして、お手すきの時間に時折来て頂くお客様や今日が初めてだと言う方に対しての接し方について、今の状況が最適であるのか?と問いたい。我がチームの事を少しでも知って頂くための情報提供や試合に関する告知(各アクセス拠点でのアピール、会場までのアクセス、周辺情報等々)に「積極的な姿勢」が見えてこない。受け身でいる限り、新規顧客は獲得出来ない、これ市場経済の常識(ドラッガー読まなくてもこれ位は知ってるよね?)。通行人が眉をしかめるくらいに高崎駅にポスター貼りまくるってのだって有りだと思うよ。好きでも嫌いでも無関心よりははるかにまし。関心さえ持ってもらえれば、次は好意に変える努力をすれば良い。現状を冷静に鑑みるに、ほとんどの県民はザスパ草津に無関心です。この状況で年間5千人平均を謳っても虚しいだけです。姿勢の違いが試合の趨勢を左右し、クラブの運命を左右するのです。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年5月14日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第12節 ザスパ草津 2−1 FC東京 正田醤油スタジアム群馬 6520人 |
|
| 誇れる勝利 |
|
アウェイバックスタンドが静かです。赤と青で埋め尽くされた満員の爆心地が、静寂に包まれています。僕はFC東京の試合を生で観戦した事がないのでよく知りませんが、試合前はいつもこんな感じなのでしょうか?いっそ不気味さを感じるくらいに沈黙を守っています。対する我らが安住地・ホームバクスタは、いつも通りにピッチアップ時から意気軒昂。北から南に流れる風に乗せて、草津サポの心意気を押し黙る相手側へと届けます。本日は、序盤の山場、FC東京との対戦です。ここ2試合ほど不甲斐ない敗戦を重ねたところで迎える、J2規格外チームとの一大会戦です。好材料が殆どない中でこのカードを迎えてしまった形となり、多くのサポーターが、頑張って欲しいと思う気持ちの裏側で、「大丈夫かな…」「どうなっちゃうんだろうな…」と言う思いが拭い去れないのは、致し方ないでしょう。それでも僕らは草津のサポーターとしてここに集まるんです。集まった以上は、我がチームの勝利を一心に信じて声を上げるのみです。いいよ。強敵上等。やってやんべぇよ。吹っ切れた分、かえって気合いが乗ってきました。 では、いつものようにスターティングメンバーを確認しましょう。GK:22・北選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、13・有薗選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、19・後藤選手、FW:8・アレックス選手、10・ラフィーニャ選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:4・田中選手、7・佐田選手、MF:15・山田選手、20・山本選手、FW:11・前田選手、18・萬代選手。前節からの変更点は、熊林選手をボランチからSHへ戻し、ラフィーニャ選手とアレックス選手を2トップに据えた事、そして負傷した中村選手の代わりとして有薗選手がCBに充てられた事です。陣形は、草津の基本形態たる4-4-2です。有薗選手をスタメンで起用した事、萬代選手をベンチスタートとした事に監督の意図がありそうです。対戦相手のFC東京で注意すべき選手ですが、…全部っ!今更語る事なんてありませんが、それでも攻守のキーマンを挙げるなら、攻ではFW・高松選手、守ではCB・今野選手でしょう。彼らの攻略なくして草津の勝利はありません。 フェアプレーフラッグを先頭に両チームの入場が始まり、草津節を詠唱する彼方から、大音量が上がります。黙し抑えていたFC東京サポーターの目覚めです。調子の上がらないチームを鼓舞する、ストイックな精神の爆発です。おおっ凄げぇな。でも負けてらんねえやぃね。ここが誰のホームなんかを知らしめてやんねぇとな。かくして、決戦の幕は上がります。コイントスの結果、草津は前半風下を選んだようです。副島監督のこの判断が吉と出るかは、チームの意思統一に掛かっています。前半1〜2分に続けて3本のCKを奪われますが、GK、DFが集中して防ぎ切ります。草津は風下なので、ちょっとした事でゴールインしてしまう危険性があります。可能な限りセットプレーは与えたくありません。直後の前半3分、お返しとばかりに、今度は草津が相手ゴールへ迫ります。左サイドからのスローインをラフィーニャ選手が受け取ると、そのままドリブルでペナルティエリアに侵入、相手DFを引き付けておいてマイナスのパスをゴール前のアレックス選手へ出します。アレックス選手、ゴールに背を向けてパスを受けると、すかさず反転、シュートを放ちます。このシュートは相手DFの壁に跳ね返されますが、詰めて来た松下選手がダイレクトでミドルシュートを蹴る波状攻撃。左へ外れましたが、一連のプレーは見事でした。それにしても、アレックス選手の身のこなしはいつ見ても素晴らしく、しかも面白い。もうね、ボールを持つと何かしでかしてくれそうな雰囲気があるんですよね(僕らの仲間内では、これをアレックス選手の『変態力』と呼んでます^^)。前半20分、左サイド深い位置でのスローインからの場面です。投げ込まれたボールをゴールライン際でキープしたアレックス選手から、コーナー付近の熊林選手へパスが繋がります。ここからゴール前へセンタリングが蹴り込まれると、ラフィーニャ選手が飛び込み、GKと交錯しながらもシュートを打ちに行きます。しかし、ここはGK・権田選手が勇気を持って飛び込んで押さえました。敵ながら、権田選手好プレーです。 時計は早くも前半25分を過ぎました。風下の草津は、守備では1トップの高松選手をCB2人でガッチリマークしています。また、自陣内ではボールホルダーに対して複数が素早くチェックに当たって、相手に思うような攻撃をさせていません。攻撃に関しては、ロングボールが使いにくい状況から、中盤で奪ったボールをパスで繋ぎながら素早く相手ゴール前へ攻め込み、サイドからの崩しでシュートまでゆく形を見せています。一方の東京ですが、風上ながらそれほどロングボールを蹴り込まず、高松選手をターゲットとしたセンタリングを、主に右サイドからの展開の中で多用してきています。守備ではそれほど際立った組織が見られないものの、最終的には個人能力の高さでカバーしてくるように感じます。組織でキッチリ闘う草津と個の力を強みとして闘う東京といった構図は、これまでのところガップリ四つ組みで白熱した好ゲームとなっています。この均衡が崩れたのが前半28分。草津がペナルティエリア内でのファールを取られ、PKを与えてしまいます。このPKを梶山選手に蹴り込まれて、東京が先制。双方なかなか手が届かなかったゴールは、棚ぼたであっさりと東京が獲得する事になりました。この相手にリードを許す展開はまずい。非常にまずいです。この時点で実は僕、プチパニック状態でした(笑)。考えれば考えるほど、ネガティブな鬱展開しか思い浮かばず、何点差付けられちゃうんだろう…とか思ってさえいました(いけませんね)。その殆ど真っ白になっちゃってた僕を現実に引き戻してくれたのは、全然下なんか向いてなかった選手達でした。前半31分、失点後の草津キックオフからの流れでした。キックオフボールがクリア合戦によって右に左に行き交った末、東京サイド・バイタルエリアのアレックス選手の足に収まります。アレックス選手、チェックに来る相手をウネウネとかわして縦にパスを流すと、そこにはフリーのラフィーニャ選手が走り出していました。ラフィーニャ選手、左前方で手招きをする熊林選手へ球を預けると一気に加速して3人のDFを突破。そこに熊林選手がタイミングピタリのスルーパスを配球します。前を向くラフィーニャ選手。見えるのはGKただ一人。駆けながら左足を振り抜き、ゴール右隅へとシュートを放ちます。ボールは伸ばされたGK・権田選手の足先を越え、ゴールネットを揺らします。GOOOOOAL!!! 同点!流れからの素晴らしいゴールでした。胸を叩き吼えるラフィーニャ選手。草津はまだ死んでなんかいない。これで俄然動きが良くなった草津は、プレスの圧力も強くなり、東京に反撃の流れを作らせません。前半35分には、ゴールキックからのこぼれ球を拾った草津が浮き球パスで繋ぎ、最終的には相手の半端なクリアボールを後藤選手がボレーシュートにまで持って行きました。このミドルシュートは左に外れましたが、したたかな攻撃とシュートで終わるプレーは相手に強い印象を残し、効果的です。前半37分にも、同じように相手の半端なクリアボールを奪い取ったアレックス選手が左サイドの熊林選手に繋ぎ、熊林選手が蹴り込んだセンタリングをラフィーニャ選手がシュートに持って行きました。攻守において動きが良いぞ。積極的に行けば十分逆転は可能だと感じます。そして、耐えるべき風下の前半が終了。PKで先制を許しはしたものの、概ねチームとしてすべき事は成され、東京のストロングポイントの封殺には成功しています。後半に期待が高まります。 後半開始。今度は草津が風上です。さすがに序盤からロングボールを蹴り込むような事はしません。前半同様キッチリパスを繋いで攻め上がります。一方の東京ですが、可哀想なぐらいに風に翻弄されています。自陣深い位置でハイボールを蹴っちゃいげねぇ、ってのがここ敷島での鉄の掟なんですが、勿論彼らは知りません。なんか、初めてホームアドバンテージって言うの?を感じてるんですが(笑)。思うに任せないボールコントロールに気を揉んでいるのを尻目に、草津はホイホイと小気味良くワンタッチパスを繋いだりするもんですから、東京サイドの焦りは高まる一方です。これがプレーにも見えてきて、攻めも守りも選択肢がどんどん減少し、単調なものとなっています。それでも個の力で強引に打開するポテンシャルを秘めているので、努々気を抜いてはいけません。そして後半14分、思わぬアクシデントが発生し、FW・高松選手が負傷退場となってしまいました(→羽生選手が交代出場)。古傷を抱え今日もテーピングで固めていた膝を痛めたようです。大事なければ良いのですが(敵味方関係なく、選手が負傷するのを見るのはつらいです)。ターゲットマンを失った東京は、戦術変更を余儀なくされる訳ですが、見ているといよいよ組織立った動きが消失しているように感じられます。この機を捉えて草津は相手DFライン付近へのロングボールアタックを織り交ぜるようになります。これによって、東京の前線と守備ラインの分断を図りましたが、まんまと嵌まってくれたようです。中盤でセカンドボールを保持する機会がぐんと増えました。今やまさに好機!そして迎えた後半21分。右サイドタッチライン沿いの古林選手から縦へパス→後藤選手が受けてワンタッチで櫻田選手とワンツーパス交換→中央でフリーの松下選手へパス→右サイドの後藤選手へ再びパス→後藤選手、DFを引き付けておいて右コーナーのスペースへパス→駆け上がった古林選手はボールを獲得すると、ゴールライン際までドリブルで切り込みゴール正面へマイナスのパス→この時点で相手はボールウォッチャーと化してます→待ち受けていたラフィーニャ選手、満を持して今度は右足インサイドでコントロールシュート一閃!ゴールネットを大きく揺らし、GOOOOOAL!!! なんと逆転〜!! 場内はまさに驚天動地の大歓声です。逆転に泡を食った東京は、兎に角攻め急ごうとするあまり、風下にもかかわらずロングボールを前線に蹴り込むといった拙攻を繰り返します。あー、なんだか悪い時の自分達を見る思いです。草津はこれに付き合わず、愚直なまでに決められた戦術を遂行して行きます。後半30分、走り通しで汗ぐっしょりになった熊林選手から新鋭・山本選手へと交代します。山田選手ではなく山本選手とした辺りの、監督の思惑を見てみましょう。双方何本かのシュートを打つも、得点に至らず、第4審がアディショナルタイム「3」を掲示します。両陣営サポーターの音量は、いまや極大。
後半45分、アディショナルタイムに入ったところでラフィーニャ選手→萬代選手へと交代。更に後半アディショナルタイム、もういくらも時間が無いところで古林選手→田中選手へと交代。さあ守り切ろう。最後となるだろう東京・CK〜FKでは、GK・権田選手が攻撃参加する執念のパワープレーを見せますが、草津の守備陣が踏ん張り、そして守り抜き、タイムアップ。勝った…、勝ちました!まぐれやラッキーなんかじゃなく、すべき事をキチンとやってしっかり勝った。そう誇れる内容でした。小気味良くパスが繋がる様などは、見ていて胸踊るものがありました。先週とはまるで別のチームのようです。これはひとえにモチベーションの成せる業なんでしょうか。強敵に勝った試合を通して、敗戦を透かして見た時、気持ちの置き所一つで試合内容や展開、勝敗が左右されるのは、いやしかし問題ですぞ、と敢えて苦言を呈しておきます。ま、でも、今は素直に喜んでおきます^^。 後半ロスタイムで行われた萬代選手の投入ですが、これには色々な効果と意味があると思います。まず効果について。先の2試合の失点がセカンドボールを奪われまくって相手の攻勢を許し、その結果としてセットプレーからの失点に繋がったのはご存じの通りです。萬代選手はFWでありながら、と言うか、現代的なFWと言うべきか、前線で激しいボールチェイスをする姿が印象に残っていると思います。この最終盤において、こちらも体力的に苦しいが、1点を追いかける相手はオーバーワークをしなくてはいけない状況にあります。ここで攻撃だけに専念されると、これまでの焼き直しフィルムみたいな惨劇が起こる訳ですが、萬代選手の苛烈にして執拗なプレス・チェイスはこれを許しません。急ぎたい彼らは、それでも前へ前へとボールを性急に運ぼうとしますが、焦る気持ちに体や意思疎通がついてゆかず、普段なら考えられないようなミスを多々犯します。そして時間が過ぎて行きます。これが『萬代効果』です。そしてこの効果は、今日の対戦相手には深く脳裏に刻まれる事になるでしょうが、それは自分のチームメイトに対しても同じだと思います。「萬ちゃんが前線で掻き回してくれてるから、その間に中盤を押し上げられるな」と言う意思疎通が持てれば、セカンドボールを手中にして自分優位の時間を多く持つ事が出来るかもしれません。これが結果として最終盤の危機的状況の回避に繋がる、僕はそう思います。これこそが、この交代の持つ重要な意味です。FC東京のメンバー個々の技量やセンスは、確かに高いものがありました。特に「大したもんだなあ」と感心したのは、CB・今野選手の守備。自陣バイタルエリアに相手が攻め込んできた際、迂闊に飛び出したりせず、ドリブルをする選手とボールの距離が離れるのを見極めてから、足からではなく、体を差し込む事でボールを奪う、と言うプレーを再三にわたって見る事が出来ました。スピードに乗って来られると、思わずスライディングでカットしに行きがちですが、これをやるとファールを取られる危険性が高い上に、抜かれた後のリカバリーが遅くなる(最悪GKと1対1の場面にしてしまう)など、リスクが高いんですが、今野選手はスライディングを殆どしません。参考にすべき選手です。 つらつらと良かった点、頑張りましょうな所を思い返しながら帰路に就く。ポジティブな反省会が出来るのは、勝った後だけの特権です。自然と頬が緩むのを自覚しながら、朗報を待つ友人の元へ急ぎます。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年5月22日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第13節 カターレ富山 2−3 ザスパ草津 富山県総合運動公園陸上競技場 2985人 |
|
| 逆転で連勝! |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年5月29日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第14節 湘南ベルマーレ 2−0 ザスパ草津 平塚競技場 4705人 |
|
| 手も足も出ず |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年6月4日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第15節 ザスパ草津 3−1 ジェフユナイテッド千葉 正田醤油スタジアム群馬 6054人 |
|
| リスクマネジメント |
|
例年より早い入梅と聞けば、なんとなく気持ちも湿りがちになります。震災発生からまだそう経っていないこの時期に、ニュースを賑わす政争の愚がダウナーな意識を更に下向かせてくれます。そう言えば、この3ヶ月で良く聞いた言葉に、「直ちに」「想定外」「リスクマネジメント」なんてのがありますが、これらを頻繁に使っている国の中のヒトは、果たしてこうした言葉の正しい使い方とか意味とかを理解しているんだろうか、とも思ってしまいます。さして良くもない脳みそで小難しい事を考えてしまう辺り、さては僕の頭も梅雨湿りなのかしらん^^;。話変わって我らがザスパ草津。雨の平塚でなんとも見事な完敗を喫しました。こちらの方こそ、梅雨入りとともに導火線が湿気てしまった、なんて事にならないよう願いたいです。幸い今日は、梅雨の中休みの晴天。敷島公園界隈では高校サッカーやら少年野球やらバラ園祭りやらと、なっから人出があります。J2リーグ戦会場である正田スタもいつもながらの縁日状態で、うん、活気だけは絶えませんね。メインスタンド前広場には、草津のチームマスコット・湯友くんと千葉のマスコット・ジェフィくん&ユニティくん兄弟が愛嬌を振りまいています。ん?その向こうに見える大きな影、いや壁は…。Jリーグの名物マスコットモンスター・妖怪ぬりかべ(笑)ことMr.ピッチも敷島にご来場のようです。いやあ、いつ見てもシュールです(笑)。 梅雨中とは思えないほどの晴天に気温もうなぎ登りで、前橋でも日中の最高気温は30℃手前だったようです。北関東はもはや亜熱帯ですな…。やれやれ、ふう。汗を拭きつつ、スタメン確認です。GK:22・北選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、8・アレックス選手、FW:10・ラフィーニャ選手、18・萬代選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:4・田中選手、13・有薗選手、MF:15・山田選手、20・山本選手、FW:11・前田選手、19・後藤選手。草津の陣形はいつも通りの4-4-2ですが、今日は右SHにアレックス選手、2トップの1翼に萬代選手が入っております。前節からの変更点で言うと、CBの2名がいずれも怪我から復帰、右SBの古林選手がレンタル条件での不出場から復帰となっています。陣容を見る限り、副島監督の対千葉対策の徹底ぶりが窺えます。一方の千葉。今年最も注目を集めている選手といえば、「ノルウェーの巨人」オーロイ選手でしょう。その身長たるや、驚愕の204cm! 今季、Jリーグはおろか、世界のプロサッカー界で最も背の高い選手です。背の高い選手であれば、うちにもGK・北選手(194cm)が居りますし、かつてはFWにも太田恵介選手(196cm)などが居た関係で190cm級の大型選手に違和感はありませんが、2mを越えるとなると、それはもう別次元。後藤選手(171cm)がジャンプして到達する位置に直立したオーロイ選手の顔がある、そう考えると理解が早いでしょう。ジャンプした彼の選手の頭の位置は…、成層圏の外側は宇宙なんで(笑)、僕ら地球人類には及びもつかない世界がそこにはありそうです。千葉の布陣はFW・オーロイ選手を1トップとした4-2-3-1です。有名な「戦術オーロイ」と言うやつです。本来であればスタメン要員であるCB・マーク・ミリガン選手が不在のため、最終ラインのメンバーに変更が見られます。草津としては、オーロイ選手だけでなく、その背後から飛び出す3人への対処がより重要です。 バックスタンドを黄色く埋め尽くしたのみならず、ゴール裏、メインスタンドにまで多数詰めかけて頂いた千葉サポーターの皆さんの、なんか情念渦巻く大声援に、こちらがホームだとの勢いで大音声を押し返します。熱風の上州、J2現在首位の千葉との対戦が、今始まります。序盤の入りは、気温の事も有り、双方とも様子見です。ピッチ上の風は時折巻く程度で、どちらに優劣と言えるほどの事はありません。こうなると、勝負を決するのは戦術と気力・体力・判断力です。ベンチワークを含めたマネジメントが重要です。前半8分、草津はパスミスからショートカウンターを食らい、深井選手の鋭いミドルシュートを浴びます。挨拶代わりのシュートはGK正面に飛び、北選手がキャッチして収めましたが、シャドーに快足アタッカーが居る事を考えると、こうしたミスは命取りになります。十分気を付けましょう。前半14分、草津は右サイドで相手のクリアボールをアレックス選手が拾い、ドリブルで持ち上がった後に前方へスルーパスを流し込みます。これを萬代選手が右サイドへ流れて受取り、ゴール正面へと走り込む熊林選手に対してマイナスのセットボールを蹴り入れます。熊林選手、このパスに体勢を合わせてシュート。ゴール右上隅を狙ったシュートは秀逸でしたが、GKの好セーブによって枠外へと弾き出されてしまいました。う〜む、惜しい。前半18分、千葉にゴール正面25m程の位置からのFKを与えてしまいます。セットプレーの名砲撃手・伊藤選手の直接FKは枠を捉えて鋭い弾道で飛んで来ましたが、草津の巨神・北選手も好セーブで虎口を脱します。前半23分、相手がGKに出したバックパスを萬代選手が執拗に追いかけると、GKのミスキックを誘いCKを獲得しました。得点には至りませんでしたが、これこそが今季の萬代選手の真骨頂であり、草津秘伝の隠し味たる「萬代効果」です。ピリッと効きます^^。前半28分、千葉が草津陣内で攻撃態勢を整えるためのパス交換をしていたところ、らしくもなくミスり、ピキーン!ここだぁ!と付け入った草津のカウンターが始まります。まず右サイドにロングパスを出し、ここにラフィーニャ選手が快足を飛ばして追い付くと、自分を追い抜いて駆けて行くアレックス選手へとパスを出します。アレックス選手、走りながら右足でループ気味のミドルシュート(あるいは駆け込む萬代選手へのセンタリングか)を放ちます。これが意外と良い位置に飛び、場内は、「おおっ、入っちゃうんじゃねんきゃ?」と沸き立ちます。ボールは鈍い音を響かせてクロスバーを直撃。ゴールはなりませんでしたが、好機をフィニッシュで終える姿勢は大変素晴らしいです。はなまるをあげちゃいます。続けていきましょう。前半はセカンドボール争奪戦で優位に立った千葉が主に攻勢をかけ、草津はやや受けに回る形でした。ゴールチャンスは上記の通りで、状況の優劣ほどには大差ないと言えます。千葉側からしてみれば、ボールを保持しているのでゴール前での積極性が欲しいところでしょうし、草津側からしてみれば、より強いプレスによってセカンドボールを高い位置で奪いたいところでしょう。前半で特筆すべきは、やはり草津の守備、すなわちオーロイ封じとその周辺へのケアがほぼ完璧に遂行された事でしょう。あとはこれを継続しつつ、得点獲得へ至る事が出来るか、です。反対に前半良くないな、と思ったのは、マイボールでのスローインの多くがターンオーバーされてしまい、攻撃の起点とするはずが反対に千葉に攻め込む糸口を与えている事です。マイボールを失う時は決まって追っかけ守備になります。追っかけ守備ではファールが多発します。セットプレーこそが千葉の有力な得点源なので、こういったスパイラルに落ち込まないように気を付けたいです。さて、後半が始まります。 前半の流れを引っ張ってスタートするかと思われた後半の入りでしたが、存外、初っ端から草津がエンジンを吹かして攻勢を仕掛けます。後半5分、草津は左サイドからのスローインの場面です。永田選手が前方へ投じたボールは相手DFの裏を取る絶妙な空きスペースへ転がされました。ここに誰よりも速く到達したのがラフィーニャ選手。トップスピードでボールを収めると、そのままペナルティエリアへと切り込みます。背後には3人、前方には2人の守備隊が居ますが、ここは彼にとっての射程範囲です。打つぞ!と思い込ませるだけの実績と迫力を囮として、ゴールライン際まで守備を引きつけると、左ニアサイドに萬代選手、中央にアレックス選手、右ファーサイドに熊林選手がおのおのフリーな状態を作り出して駆け込んでいました。この時点でほぼ決まりです。あとは誰の所にラストパスが上がるのか、だけ。ラフィーニャ選手の選択は中央のアレックス選手でした。相棒の上げたセンタリングにハイスピードで飛び込み、打点の高いヘディングシュートが炸裂。ボールは強烈な勢いを持ってゴールネットを揺さぶります。GOOOOOAL!!! 草津が先制! これで草津のギアが上がります。後半8分には、右サイドの古林選手が自ら切り込みシュートを打つなど、非常に攻撃の意識が高いのが好印象です。追いかける立場となった千葉は、後半19分にハーフタイム明けから交代出場していたMF・太田選手を下げて、FW・久保選手を投入します。これで2トップ気味の布陣に変更、前線の枚数を増やしてパワープレーの反撃態勢を整えます。しかしながら、千葉サイドには焦りも窺えて、前線の攻撃意識は高いものの、やや空回り気味の感が否めません。時間の経過と共に千葉の攻撃パターンがいよいよ固定化されて来たようにも感じます。すなわち、伝家の宝刀・オーロイ選手をターゲットとしたポストプレーで押してきます。草津守備陣は、しかしこれに対しては対策万全です。マンマーク担当の中村選手と御厨選手が彼の大巨人の自由を奪い、松下選手が周辺の警戒を怠りなく務め、両SBが労を惜しまぬ運動量でカバーリングをこなします。盤石です。守備の安定を背景に、全体的に攻撃意識が高めなのが見て取れます。後半29分、フリーな状態でパスを受けた櫻田選手が、パスではなくシュートを打ちます。この姿勢は大事です。サクちゃんいいよサクちゃん。バシバシ打っていごー♪次に試合が動いたのは、後半34分の千葉左サイドからのロングスローから続く場面です。千葉は徹底してロングスローをペナルティエリアに投げ込み、オーロイ選手を直接狙い、あるいはその裏から飛び出す選手によってゴールを窺ってきますが、そこは草津も想定内。ゴール前で競ったルーズボールを確保すると、古林選手が前方へ大きくクリア。落下地点では千葉の選手が待ち受けていて、これを再び草津側へと蹴り返してきます。ここで出足良くセカンドボールを奪いに行った3選手(アレックス選手、櫻田選手、熊林選手)のうち、熊林選手がもう一度前方へとボールを打ち出したところから物語は始まります。実はこのプレーはクリアではなく、前残りしていたラフィーニャ選手へのパスでした。ラフィーニャ選手、これを胸でトラップすると、体を回転させてすかさず左側へとパスを出します。パス先には熊林選手が走り込んで来ていて、熊林選手を中継してボールは更に左側のスペースへと展開されてゆきます。この広大な無人の野を単騎駆け上がって来たのが永田選手です。トップスピードで駆け上がる永田選手、右前方の状況を一瞥すると、千葉DF3人に対してなんと4人の味方攻撃陣(左から熊林選手、萬代選手、ラフィーニャ選手、アレックス選手)が全員フリーな状態で侵攻して来ています。永田選手のチョイスはファー。タイミングを合わせたのはラフィーニャ選手です。ワントラップの後、間髪を入れずに利き足である左足を高速で振り抜き、ゴールマウスへとボールをねじ込みます。GOOOOOAL!!! 追加点!! 2点目は攻撃陣がフルスクランブルしてのスマッシュカウンターでした。いやぁ、こいつは痺れたぃね。今までの草津のカウンターと言えば単騎突入型ばかりで、ちょっと博打めいたところがあったけんど、こんだけの人数が同時に突っ込んでいげば、そりゃぁフリーにもならぃね。みんなよく走りました(特に熊ちゃん^^)。
後半36分には、ゴールやや左25m程からのFKを千葉に与えますが、GK北選手がガッチリキャッチし得点を許しません。後半38分のロングスローからの攻撃にも耐えました。守備陣の集中力が切れてないのが頼もしいです。点差が開いて焦る千葉は、いよいよロングボールを前線へ放り込んで一刻も早くゴールを、と言う姿勢が顕わになって来ています。ただ、気持ちが急くあまり、前線と守備陣との間が離れ、連携も疎かになっているのが現状です。終盤には4FWみたいになってるし。後半44分、実は北選手の好プレーかも知れません。千葉が4人の前線に向かってロングボールを蹴り込み、件のポストプレーを敢行して来た際、ハイボールを難なくキャッチした北選手。ここまではいつも通り。いつも通りじゃないのはその後のプレーです。この時間であれば、通常、時間を掛けてロングフィードをするところですが、このタイミングで素早いスローを行いました。投げた先には熊林選手。ハーフエリアで一端スピードを落としながらも松下選手へパスを送ると、一気にギアアップ。松下選手は左サイド前方の櫻田選手へとスルーパスを通します。櫻田選手もワントラップの後、前方のスペースへとパスを蹴り出します。このスペースへ走り込んだのは萬代選手。オフサイドだろうとセルフジャッジして足を止めた千葉DF陣を置き去りにし、慌てて飛び出したGKをステップ軽やかに躱すと、もう前方には誰も居ませんでした。無人のゴールへとボールを喰わせてFWそろい踏みの完成です(得点は後半45分)。GOOOOOAL!!! 3点目!!! この後、熊林選手→田中選手の交代で守備を固めます。直後のアディショナルタイムにハンドの判定によりPKから失点しますが、これは事故みたいなものなので、まあ良しとしましょう。主審の長い笛が鳴り響くと、多くの草津の選手達がピッチに倒れ込みます。全力プレーの証です。いやあ、皆さんホントお疲れ様でした。 この試合、千葉の調子自体は決して悪くはなかった様に見えました。深井選手はマッチアップした古林選手をしばしば抜き去っては危険な位置へと顔を出していたし、多数あったセットプレーも正確なものがありました。前半について言えば、ポゼッションでも優位に立っていました。では、この点差は何によるのか。思うに、草津と千葉のマネジメント(主にリスクマネジメント)、そしてそれを実行する選手達の意思統一の差ではなかったかと。リスクマネジメントとは、リスクを組織的にマネジメントし、ハザード(危害(harm)の発生源・発生原因)、損失などを回避もしくは、それらの低減を図るプロセスの事を言います。サッカーでは、ハザードは相手の得点機会、その得点機会を生じさせる選手・組織のストロングポイントであり、損失とはすなわち失点と言う事になります。これらのハザードを低減させるようにする事がチームの勝利へと繋がる、と言う事です。ここで大事なのが、リスクを「組織的に」マネジメントし、と言う下りです。今日の試合で見た場合の最大のハザードは、と言えば、立ちはだかる巨人・オーロイ選手と彼を軸とした攻撃戦術に他なりません。この物理的障壁の攻略には組織的なマネジメントが不可欠でしたが、草津の選手達は高い意思疎通でこれを成し、見事に成果を上げました。反対に、千葉にとってのハザードは草津のアレックス・ラフィーニャの2選手と言う事になるんでしょうが、結果から見るとマネジメントには失敗したと言えます。 さて、いつもの観戦記ではよほどの事がない限り書かないように心掛けている事として、「判定」があります。接触プレーやハンドなどの反則、(通常の)オフサイドなんかについては、まあ微妙な場合もあるので、審判の判定を尊重してとやかく言わない様にしております(規則上覆らない事ですし)。が、さすがに今日のとある判定に対しては一言申し上げたい。「微妙な」とか「位置によって見えにくかった」とか以前の、ルール上の問題だから。事は日本サッカーにおける審判員のレベルに関わる問題だから、キッチリ書かせて頂きます。前半10分、草津左サイドからのスローインの場面でした。草津のスロワーが前方に投擲したボールを相手DFラインの向こう側(通常のパスであればオフサイドとなる位置)で味方選手が受け取った際、バックスタンド側の線審が旗を水平に揚げました。オフサイドの判定です。これには選手もベンチもバクスタのサポも全員が「???」でした。国際サッカー評議会によって制定され、Jリーグもこれに準拠している『競技規則(Laws of the Game)』の第11条「オフサイド」(31ページ)にはこうあります(JFAのホームページにありますので、ご参照あれ)。『競技者が次のことからボールを直接受けたときはオフサイドの反則ではない。●ゴールキック●スローイン●コーナーキック』。野球で言えば2ストライクでバッターアウトを宣告されるような、それくらい理不尽な判定だって事です。こんな事を「審判は絶対だ」の一言で不問に付しているようでは、日本サッカーのレベルが問われますよ?審判の人もさ、ルールはきちんと守ろうよ。ね。帰路、伊勢崎のCafe Kumaに立ち寄り、戦勝報告をしながら美味いコーヒーを啜る。キッチリ勝った後の一服は、実に体と心に浸み渡ります。どうか、この様な時間がこの先もたくさん味わえますように。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年6月12日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第16節 東京ヴェルディ 1−3 ザスパ草津 味の素スタジアム 4199人 |
|
| 過去最高5位浮上! |
|
ザスパは現在7位、今回の試合に負けるようなこととなると中位争いのグループに吸収されます。もし勝つとなると昇格争いに加わることとなります。そんなわけで昇格を夢見て、急遽参戦することとなりました。J1行きの験を担いで「特急草津号」で新前橋駅を出発し赤羽駅をへて味の素スタジアムに向かいました。味スタ前には、ファミリーレストランが沢山あります。味スタはスタジアムグルメが無いので、味スタ前で偶然会った「イカピッチャン」のマスターとともにKフライドチキンで腹ごしらえをしました。なんとファーストフード店で生ビールまで売っていました。群馬県では考えられない事です。味スタに入るとスタジアムの大きさに圧倒されます。2階建て5万席あるそうです。サッカー専用スタジアムではなく、イベントスタジアムなので、ゴール裏スタンドはゴールから少し離れています。イメージ的には、前橋グリーンドームを3倍大きくし、真ん中の屋根を取り除いたような感じです。ゴール裏以外にも、すこしアウェイ席が用意されていて、そこで応援しました。ポゼッションサッカーを行なう東京V、鋭い縦とサイドチェンジを繰り返しながら縦の攻撃を目指すザスパの戦いです。東京VはFW平本、DF富沢、GK土肥選手が怪我で出られません。戦力的には怪我人がいるので、ザスパは対等の戦いができそうです。 いよいよ試合開始です。5万席にわずか4千人の観客では寂しい感じですが、音響効果が良く応援は良く響きます。試合開始3分後には、古林選手のボール奪取からショートカウンターでラフィーニャ選手にパスされ、冷静にシュートです。キーパーの脇を抜けた球はゴールに突き刺さります。GOOOOOAL!!! ザスパ1点リードしました!が、東京Vのポゼッションサッカーが機能しだすと、完全に試合のペースを握られます。左クロスからのヘッディングや飯尾選手のオーバーヘッドシュートでゴールを脅かされますが、決定力不足に助けられます。攻められながらも、アレックス選手がパスカットし再びショートカウンターでラフィーニャ選手に縦パスです。強烈なシュートを放ちますがGKのファインセーブに惜しくも得点にはなりません。前半戦はザスパ押し込まれながら1点リードで折り返す事ができました。 後半戦も東京Vにボールを回され、得点されるのも時間の問題という11分に、萬代選手がパスをカットしラフィーニャ選手に横パス、さらに右サイドを走るアレックス選手に縦パスがつながります。アレックス選手が素早くシュートを打つと、GKの脇を抜けて行きます。その時DF土屋選手が猛然とスライディングし、シュートをブロックします。しかしこぼれた球に走り寄ったのが、パスカットした萬代選手です。GOOOOOAL!!! ごっつあんゴールですが、長い距離を走りこんだ萬代選手が偉い! 2点リードですが東京Vに主導権は握られています。19分にCKで東京Vのラッキョウ頭の土屋選手にヘディングシュートを決められます。中村、アレックス選手がマークしていましたが、完全に振り切られて簡単にゴールを決められました。東京Vは攻勢を強めるべくFWマラニョン選手を投入します。入りたてのマラニョン選手は球をパスされるとドリブルで駆け上がりミドルシュートを放ちます。GK北選手がはじくとFWを経由して再びマラニョン選手に渡ります。強烈なシュートは東京VのFWの足の先へ。サポーターからは悲鳴があがります。しかしわずかに届きません。良かった。走り疲れ守るザスパ、ポゼッションしながら攻める東京V、どちらが勝っているか分からない展開となりました。クリアするのが精一杯のザスパ、東京VはCKで攻めます。CKのポジション取りで、ザスパ、東京Vの選手の小競り合いが続きます。選手もいらだちはじめているようです。どうにか凌ぐザスパ、判定を巡り線審と東京Vの飯尾選手が言い合っています。その時線審が主審に何かアピールをしています。主審はなんと飯尾選手にレッドカードを示します。侮辱的発言があったようです。これはザスパに決定的に有利な判定です。 数的有利でザスパ攻勢に転じると思われますが、東京Vがゲームの主導権を握ったままです。ザスパは運動量を確保すべく34分熊林、アレックス選手を戸田、前田選手へ交代します。さらに39分には萬代選手をリンコン選手に代えます。ロスタイムになっても東京Vの攻勢は続きます。その時ゴールキックを北選手が左へ蹴ります。誰もいない所になぜ蹴るのか?と思ったところ、リンコン選手が猛然と走ります。球をキープし、桜田選手へパスします。ドリブルでシュートかと思われたとき、ラフィーニャ選手にパス、これをスルーし前田選手がシュートします。GOOOOOAL!!! 見事なゴール。3点目を奪いこれでようやく安心です。ゴール裏から草津節が鳴り響きます。そして過去最高の5位浮上!帰りは、レプリカユニフォームを脱いで喜びを隠しながら駅に向かいます。これがアウェイ勝利の醍醐味です。【ざすっぱ@前橋】 | |
| ざすっぱ先生、ご寄稿いただきありがとうございました! | |
| ■■■ 2011年6月19日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第17節 ザスパ草津 2−4 京都サンガF.C. 正田醤油スタジアム群馬 3106人 |
|
| なんでだろう |
|
本日は今季初となるナイターです。ナイター限定開放となる河川敷駐車場へ車を駐めると、おおうっ!京都ナンバーの乗用車!遠路はるばるようこそ上州へ。鳳凰と言えば、僕らの世代では巨匠・手塚治虫氏の描いた「火の鳥」が思い浮かびます。その鳳凰をチームキャラクターとしているのが、本日の対戦相手である京都です。現時点では下位に沈んでいますが、潜在能力の 高さを考えるとこのままで終わろうはずがないでしょう。鳳雛が巣立つ切っ掛けを草津が与えないようにしなくてはいけませんね。それでも脳裏をよぎるのは、これまでの対戦のあれやこれや。2005年、2007年で8回対戦し、戦績は草津の3分5敗、3得点18失点。なかでも2005年は、4試合で計14失点0得点(0-3,0-3,0-6,0-2)と散々で、中でも最終戦では5試合残して最下位確定とか…。なんでだろう、書いてて気分が悪くなってきましたが。斯様に、京都に対しては苦い思い出しかありません。心境的には「恐徒」です(^^;)。好調と言って良い今の草津、是非ともトラウマの払拭を期したいところです。陰鬱になりがちな雰囲気を和らげようと言う訳ではありませんが、TVの地上波デジタル化移行まで間近と言う事もあり、今日は地デジ化大使のテツandトモによるイベントが行われております。久方ぶりに見る赤と青のジャージでしたが、なかなかどうして、楽しいパフォーマンスです。下や闇や鬱に走らない彼ららしい明るいからっとしたネタは、個人的に好みです^^。 さて、今シーズンも気付けば第1クォーターが終了し、そしてふと気付けばランキング5。今節の結果如何では数字上最大2位までのジャンプアップがあり得るとか、夢が膨らむねぇ。群馬県知事選挙も近いと言う事で、ここは是非とも好位を占めて、知事候補さん達に大アピールしておきたいやぃね。その大任を担ったのはこのメンバーです。GK:22・北選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、8・アレックス選手、FW:10・ラフィーニャ選手、18・萬代選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:4・田中選手、13・有薗選手、MF:2・戸田選手、15・山田選手、FW:9・リンコン選手、11・前田選手。好調な攻撃陣はアレックス・ラフィーニャコンビを軸に、前線のダイナモたる萬代選手が牽引します。勝ち試合でも失点すると言う悪癖を打ち消すには、CB+SB+ボランチの連携と汗かきが肝要です。その辺の意識を高く保って闘っていただきたいと思います。 暮れゆく上州の夕空に草津節が木霊し、京都戦の幕が開きます。前半10分過ぎ頃までは、カウンターからのサイド攻撃を敢行する草津とポゼッションからの速攻で攻め寄せる京都がほぼ拮抗した争いをしています。悪くはない試合の入りだったんですが、京都の仕掛けたファーストアタックに草津は翻弄されます。前半13分でした。右サイドから突破を試みる京都・伊藤選手に草津のDFが引き付けられ、人数は揃っているのにゴール前で動き回る相手選手を追い切れていません。ゴールライン際から伊藤選手がセットしたマイナスのボールを中山選手がスルー、ここに駆け込んだ内藤選手がシュート。GK・北選手が一度は弾いたものの、詰めて来た中山選手に押し込まれて先制点を奪われます(得点は14分)。まさに一瞬の出来事でした。多分選手達も思いも掛けない展開だったのでしょう。その動揺がバクスタの僕らにも伝わって来ます。オチツケオチツケ。しかしその思い虚しく、ドタバタは続きます。失点直後のキックオフで、草津はキックオフボールを奪われてカウンターを受けます。伊藤選手の鋭いミドルシュートを北選手が弾き出して追加点を阻止しましたが、お粗末すぎます。気ぃ引き締めていぐんべぇや!慌てふためく草津を尻目に、先制した事によって動きが良くなった京都は、素早いフォアチェックでセカンドボールを拾いまくり、速攻を繰り返し仕掛けます。草津は中盤でのボール保持までは出来るものの、ラストパスが出せず、よってシュートを打つ事が出来ません。
前半29分、中盤での競り合いからボールを奪った櫻田選手、素早く前方のラフィーニャ選手へ縦パスを通します。ボールを受けたラフィーニャ選手、素早く反転するとそのままミドルシュートを放ちます。ボールは枠を捉えて鋭い弾道を描きましたが、GK・水谷選手の好セーブに阻まれました。残念だぁ。チャンスの後には何とやら。前半31分、草津側が犯したミス、すなわちGKからDFへのパスを受け取り損ねたところを京都は見逃しませんでした。こぼれたボールを掻っ攫った内藤選手から左側を駆け抜けて行く鈴木選手へラストパスが出されたところで勝負あり。自陣で犯した致命的なミスから、あっさり追加点を献上です。あまりの出来事にあんぐりです(angry deth)。動揺が収まらない選手達の状態を見て、熊林選手が選手を集めて緊急ミーティングをします。そうだよ、ちゃんと話をして落ち着こうよ。熊ちゃんナイス判断です。ここまでのところ、ポゼッションや中盤でのパス回しで相手を引き出したり崩したりと言う場面が少なく、やや攻め急ぐような精度を欠いたロングパスが目立ちます。失点の余波が拙攻と言う形で出ちゃってますね。前半36分には京都に左サイドから崩されて綺麗なパスをゴール前で通されてしまうなど、守備の混乱は収まる気配がありません。前半39分、およそ30mの位置からのFKを獲得し、草津は久々のチャンスです。この距離は、そう『松ゾーン』です。勿論撃ちます放ちます。松下選手の直接FKは凄い弾道でゴールを急襲します。が、またしてもGK・水谷選手の好セーブに阻まれてしまいます。結局前半に得点を奪う事は出来ませんでした。後半は、もう少し落ち着いてやろう。うん。 で、後半開始。後半開始直後の1分、右サイドでボールを持ったラフィーニャ選手からペナルティエリア内の萬代選手へ縦パスが通ります。相手DFを背負った萬代選手、ポストとしてボールを受けた後、目の前でフリーになっている櫻田選手へマイナスのボールをセットします。櫻田選手、数歩の助走からシュート体勢に入ります。左足で蹴られたミドルシュートは、間にいる敵味方を越えてゴールマウスへ一直線。GOOOOOAL!!! これで勢いを取り戻した草津は俄然攻勢を強めます。後半15分、草津陣内での相手スローインを奪い、草津のカウンターアタック開始です。前線へ素早く放り込まれたボールをラフィーニャ選手が競り、こぼれたボールを駆け寄った萬代選手が収めて更に左から駆け上がる熊林選手へとパスをします。熊林選手、一端ボールをキープしてタメを作り、上がってきた松下選手へ壁パス、松下選手は駆け込む足で前方のラフィーニャ選手へダイレクトパスを返します。パスを受けたラフィーニャ選手、体を捻りながらゴール左隅へと鋭いシュートを打ち込みます。いったかー!ボールはわずかにポストの外側へと消えて行きました。惜しい〜。しかしこの流れ、勢いは消えていませんでした。直後の左CK→クリアされて左タッチラインからのロングスローへと繋がります。そして迎えた後半17分、熊林選手が投じたロングスローが跳ね返され、このルーズボールが櫻田選手を経由して再び左サイドの熊林選手へと渡ります。熊林選手、今度はゴール正面で完全にフリーになっていた萬代選手目掛けてセンタリングを蹴り入れます。これがピタリと萬代選手の頭の位置へ落ちます。萬代選手は首を振るようにしてボールへと頭を打ち込み、ネットを揺らします。 GOOOOOAL!!! 追い付いた!いける、勝てる。場内騒然。興奮は今や絶頂です。後半21分、草津は左サイドからのスローインです。京都のクリアボールが乱れ、セカンドボールの奪い合いを制した草津は萬代選手が頭で流したボールにラフィーニャ選手が飛び込み、倒れながらもボールをアレックス選手へ渡します。アレックス選手、足下に来たボールを体を反転させながらシュート!決まったかと思われた鋭いシュートでしたが、残念、わずかに左へ逸れました。しかし、勢いは今草津にあります。逆転狙っていぐべぇ。
しかし、前半同様、ワンプレーで流れがガラッと変わります。後半32分、京都は左サイドからの組み立てで攻めて来ます。タッチライン沿いの駒井選手から中山選手へパスが通ると、そのままドリブルで真っ直ぐペナルティエリア内に侵入して来ます。中山選手、ゴールラインギリギリまで入った所まで草津DFを引き付けておいて、マイナスのパスを出します。これがゴール正面でフリーになっていた伊藤選手へ通り、後は蹴り込むだけでした。18歳の伊藤選手は初スタメンでいい仕事をしました。後半33分、草津は右CKのチャンスです。熊林選手はゴール正面へとボールを蹴り込みます。胸の高さに落ちてくるボールの落下地点には、アレックス選手が居ます。アレックス選手+胸の高さ、と言えば、そう、ジャンピングボレーシュートです。良いシュートではありましたが、京都のGK、DFはその上を行く素晴らしい反応でこれをクリアしました。後半36分、草津は永田選手→田中選手、櫻田選手→リンコン選手の交代を行います。熊林選手を1列下げてボランチの位置へ移し、空いたSHへリンコン選手を充てるようです。プレッシャーの緩い後列にパサー2名を配して、前線へ精度の高いボールを供給する目論見と見ました。追いつこうと懸命な草津イレブンですが、どうにも歯車が噛み合いません。そうこうしているうちに後半41分、草津は伊藤選手に今日2ゴールとなる4点目を奪われます。これは攻勢で奪われたカウンター+自陣でのミスによるものです。相手のクリアボールがそのまま右サイドからのカウンターとなります。一端はDFからGKへボールが渡って難を逃れたかに見えましたが、自陣を向いてパスを受け取る草津SBを見て、京都の内藤選手は猛然とプレスを掛けます。田中選手がトラップした瞬間、内藤選手はその足下からボールを奪い去ります。もとよりカウンターアタックの形だったので、草津の守備は戻り切れておらず、伊藤選手は難なくゴールを落とす事が出来ました。お粗末過ぎます。間もなく笛が鳴り、ああ、何度目だろうか、と言う紫の人たちの驚喜する姿を見る事になりました。かくして、9度目の挑戦も火の鳥にあしらわれる結果となりました。前半はセカンドボールをことごとく京都に奪われたのが痛かった。人数を多くした京都の中盤に、こちらのパスが次々に絡め取られました。本来であれば、3バックの泣き所である左右の深いスペースへロングボールを流し込んでおいて両SBがアタックする形を取れれば良かったんですが、京都に上手い事封じられてしまいました(陰陽・京都だけに封印は上手いとか^^;)。しかし、京都の伊藤選手、若さ溢れる溌剌としたプレーは敵ながら天晴れでござった。経験を積めば良い選手へと成長しそうな予感がします。ジュニアユースから在籍する生え抜き選手でもあります。うちからもこう言う選手が出てくるようになると良いですね。 はてさて、シーズンの1/4を終えたところで感じるのは、どうも草津はムービングサッカーを仕掛けてくる相手には手を焼き、ポストプレーなどのセットアップを主体としたチームには相性が良いと言う事です。核となる相手選手を封じ込めるのは上手いのに、流動的で素早い展開をされると対応しきれず脆い一面を曝す、そんな姿が見えて来ます。ミスなく90分を終えられるチームなんてこの世には存在しません。サッカーとは、如何に相手のミスに上手くつけ込めるか、が肝要なのです。通常は相手を揺さぶり、ミスを誘います。時には棚ぼたで、こちらが意図せず相手が勝手にミスする事もあります。攻撃時にはそこを逃さずにゴールを狙います。守備時には綻びを最小限に抑えて少なくともゴールだけは死守します。今日はこれが出来ませんでした。勝ち負け以前に、出来た事について「なんでだろう」と省みる、出来なかった事について「なんでだろう」と追求する。これが普遍的で今求められる草津のやるべき事でしょう。 それにしても、仙台といい、柏といい、京都といい、勝てないチームがあるのはなんでだろう…。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年6月26日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第18節 ギラヴァンツ北九州 2−1 ザスパ草津 北九州市立本城陸上競技場 2340人 |
|
| クマの穴 |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年6月29日(水) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第2節 ザスパ草津 0−0 愛媛FC 正田醤油スタジアム群馬 1458人 |
|
| シンフォニーの音色 |
|
平日水曜日のナイターへ駆けつけるべく、出張先の奥秩父から車で河川敷に乗り込んだのは、試合開始15分前でした。道中、一部で夕立豪雨に遭いましたが、敷島周辺はまだ雨は降っていません。時間がないので取り敢えず晩飯を掻き込もうと鳥飯の蓋を開け、「頂きます」をした直後、鳥飯は「鳥冷や汁」と化しました^^;。試合開始直前になって、大粒の雨が滝のように降り始めます。上空では雷鳴も響き、試合は30分延期となりました。ザンザン降りの空を見上げながら、豪雨の激闘・FCホリコシ戦を思い出したのは僕だけではなかったようで、そんな話をしながらお互いに苦笑い。そして、退避したコンコースでペヤングのように「鳥冷や汁」の水を抜いてしゃばしゃばと喰らいます。なんか切ない…(笑)。さて、震災のために直前でキャンセルとなった本来のホーム開幕カードが、今日行われる愛媛戦です。過去、JFLでの愛媛との対戦は、J2昇格を占う天王山でした。今日の対戦もまた、J1昇格戦線に踏みとどまるためには落とす事の出来ない大事な一戦です。愛媛との不思議な巡り合わせを感じます。 そんな感慨にふけりつつ、切ない晩飯を喰らいながら本日のスタメンを確認します。GK:21・橋田選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、8・アレックス選手、FW:10・ラフィーニャ選手、9・リンコン選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:4・田中選手、13・有薗選手、MF:15・山田選手、20・山本選手、FW:11・前田選手、18・萬代選手。草津はGKとFWにそれぞれ橋田選手、リンコン選手をスタメン起用してきました。とりわけ攻撃陣については、これでブラジルトリオが揃い踏みする事になり、どれくらいのパフォーマンスを示してくれるのか楽しみです。また、前節出場停止だった熊林選手が復帰します。過密日程に休養を取ったと思えば、今日の試合では本来のゲームコントロールを発揮してくれるでしょう。草津のコンダクタ・熊林選手のタクト捌きに注目です。愛媛で警戒すべきは3人。No.9・ジョジマール選手、No.27・齋藤選手そしてNo.24・福田選手でしょう。注意しなくてはいけないのは、対戦相手だけではありません。延長された試合開始時間とそれに伴うコンセントレーション、激変する天候とピッチ状況、過密日程に加えて天候から来る体力の消耗などなど。ベンチワークを含めた総合力が試されます。 先程までの豪雨が嘘のように上がり、肌なでる風は夕立直後特有のひんやりと心地良いものとなりました。思いの外水捌けの良い敷島のピッチ上に選手が散り、試合開始となります。先手は草津。前半6分、右サイドを駆け上がる古林選手からのクロスに、中央を駆け上がった櫻田選手が合わせてダイレクトシュートを放ちます。ご挨拶代わりの一撃は、しかしジャストミートせずに枠の左へ。前が開いたら打つって言う姿勢は大事です。バンバンいぐべし。前半19分、愛媛は要注意人物の齋藤選手がドリブルで中央突破。草津DFはラインとコースを気にするあまり対人チェックが甘く、見る間にシュートレンジへの侵入を許してしまいます。で、齋藤選手はフリーシュートを打ちます。最後の最後でDFが足を出して防ぎましたが、直後の位置取りを見ると、GKの前には愛媛が2人、草津守備は誰も居ません。つまり、転がり方一つ間違えれば失点確実な場面だった、と言う訳です。気を付けようぜぇ。修正修正。前半21分、今度は愛媛・左サイドからの攻撃です。草津右SBの古林選手を引き寄せたジョジマール選手が前野選手へ見事なスルーパスを供給します。ペナルティエリア内なので迂闊な事が出来ない草津DFはCB2名が併走で対応、コースを消しに掛かります。結局シュートを打たれますが、GK橋田選手が体を倒しながらも押さえ、危機を逃れます。この際、「もうちょっと頑張りましょう」だったプレーは、併走したCB2名が両方ともスライディングをしてボールを止めに行った事。これをやると、万一相手選手がキックフェイントをした場合や素早く起き上がっちゃった場合に次の手がなくなります。少なくとも1人は体を寄せる対応をした方がベターでした(ちなみにベストなのは、エリア内に侵入される前に寄せてプレイを遅らせる事)。 前半26分、草津・左CKの場面です。ファーに高く蹴り込まれたセンタリングは、アレックス選手の頭上。迷わず振り抜いたヘディングシュートでしたが、枠に収まりませんでした。アレックス選手の場合、胸の高さだったら驚異の変態ボレーシュートがありますので、次は是非「胸高」で(笑)。前半32分、ラフィーニャ選手がドリブルで持ち上がり、DF3枚を十分に引き付けておいてリンコン選手へ横パス。リンコン選手、これをダイレクトでシュートしますがGKの好セーブで得点なりません。前半は、やや低調な出だしから幾つかの決定機を互いに決められなかった、と言う展開でした。愛媛は事前に想定していたよりも運動量が少なく、草津の中盤での自由度がある程度許容されていました。対する草津も前線からの激しいフォアチェックは行わず、中盤で相手のパスを奪取して速攻カウンターに持ち込む意識が高いようです。我慢比べのような様相を呈する今日の試合、後半の行方は果たして。 膠着した展開に上州の雷神様が痺れを切らしたか、後半開始直前に鋭い雷鳴が轟きます。後半に入ってしばらくは、やはり中盤での主導権争いが膠着し、なかなか互いの陣内深くへ攻め込んで行けません。後半最初の好機を得たのは草津。後半12分、左サイドから愛媛DFを崩しに掛かった草津は、ペナルティエリア内でラフィーニャ選手がポストになってマイナスのパスをリンコン選手→松下選手を経由してフリーの古林選手へ繋ぎます。転がり来るボールへステップを刻むと、コバショウ右足一閃!狙い澄ました力強い一撃でしたが、残念ながらちっとんべぇ強打しすぎて、バーの上を通過してしまいました。古林選手のシュートは、いやこれは力があっていいやぃね。次は決めんべぇや。続く後半20分も草津。今度は右サイドから。最終ラインの御厨選手がハーフエリアで右タッチライン沿いに居たアレックス選手へ速い縦パスを通します。アレックス選手、このパスを受けるとワンタッチですぐ前に居たラフィーニャ選手へ。ラフィーニャ選手、これもワンタッチプレーでリンコン選手へパスし、そのまま駆け上がって行きます。この時リンコン選手の視界には独走する熊林選手が見えていましたが、相手DFをぶっちぎったラフィーニャ選手へラストパスを蹴り出します。ラフィ、駆け込みながらシュート!が、ここもGKの好セーブに阻まれます。こぼれた方向が反対なら、詰めた熊林選手がごっつぁんだったんですが。残念無念。後半29分、愛媛は右サイドからの攻撃です。サイドを深く抉った齋藤選手からのマイナスのセットボールを杉浦選手がシュート。左隅へ飛ぶグラウンダーのシュートをGK・橋田選手がガッチリ掴み事なきを得ましたが、最終ラインの寄せが甘く、もっと際どいコースへ蹴られてたら取れなかったかも知れません。愛媛のバルバリッチ監督は早目に手札を替えて来ます。後半14分にOMF・石井選手→OMF・内田選手の交代を行うと、後半30分にはDMF・渡邊選手→DMF・田森選手の交代を行います。後半32分の愛媛の攻撃も全く同じ形。シュートコースも同じでしたが、今度はパンチングで防ぎます。いや、だからね、寄せが甘いと(以下略。後半35分、草津は左サイド深い位置へパスを通し、ボールを押さえたSH・熊林選手からフリーなSB・永田選手へマイナスのパス。永田選手がゴール前へセンタリングを蹴り込むと、ファーサイドでフリーになっていたラフィーニャ選手がヘディング敢行。気合い十分だったんですが、やや打球に勢いがなく、DFにクリアされます。惜しい、惜しすぎます。
草津は後半35分、運動量の落ちてきたリンコン選手に替えて萬代選手を投入します。交代直後から縦横無尽に走り回る萬代選手。草津サポの声援もいや増します。対する愛媛は、後半40分に最後のカードとしてFW・ジョジマール選手→FW・小笠原選手の交代を行い、勝利を目指します。後半42分、草津は左45°20mの位置でFKを得ます。キッカーの熊林選手は、残り時間を考えて直接狙いましたが、シュートボールは左へ逸れます。試合はこの後ホイッスルを迎えて終了。草津としては今季初の引き分け試合となりました。前節に比べると中盤から前線へのボールの動きがスムースで、意図のはっきりしたパスやランニングが見られました。この演出をしたのは熊林選手です。熊林選手はさすがだ、と思う反面、替えの効かないオンリーワンの在/不在でチーム状態が大きく変わるのは良くないなあ、とも思えて、色々複雑な心境です。同じポジションを争う若い選手達の一層の精進を願わずにはおれません(成長を期する意味でも交代投入しても良かったんじゃね?)。 それでは、今日の試合で気になった点を。前線のブラジルトリオですが、良い距離感で交わされるパスなどを見ると、流石に意思疎通が図れていると思います。が、残念ながら彼らのカバーエリアはそれほど大きくありません。前線での激しいボールチェイスはメニューにありません。このため、中盤でボールを追いかけ回す役目は熊林選手と2人のボランチと言う事になります。草津と言うチームを動かす原動力は何か?と言えば、それは間違いなく中盤での構成力であり、その担い手こそがこの3人であると言うのは異論ないところでしょう。然るに、そのエンジンを酷使して疲弊させてしまう事は、自滅に等しいとも言えます。トリオにこの負担を分けるか、それが出来ないなら緻密なゲームプランでエンジン出力が落ちないようにこまめな交代をする事が求められます(さもなくば「走れる」選手を1人前線に入れておくとか)。個人的には、この3人を同時起用する利点(攻撃力)を活かすには、3-4-3と言うように中盤、それも前目の選手を厚くして攻撃の圧力で相手を押し込めるのも良いと思っています(この場合、相手が引いて守ってカウンターをしてくると相当やばい事になりますが)。今日の試合では1つの事を成し、1つの事が出来ませんでした。出来たのは零封の守備。出来なかったのは新しい組み合わせでの得点。堅固な守備と確実性のある攻撃、この2つの事を同時に実現出来ないと、今居る位置より上へは登れません。タクトを振るう指揮者の意図に以心伝心で応じ演奏するオーケストラ。これから求められる草津のサッカーとは、まさしくこれではなかろうかと思います。心打つ素晴らしい演奏で魅了してくれるか、はたまた、耳を塞ぎたくなるような不協和音を聴かされる事になるのか。敷島に集う紳士淑女は、草津の奏でるシンフォニーを聴くべく、次回公演を心待ちにしております。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年7月2日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第19節 ザスパ草津 1−2 水戸ホーリーホック 正田醤油スタジアム群馬 3654人 |
|
| 守備範囲 |
|
北関東ダービーは2ndレグ、対水戸の初戦です。北関東道の全通により、その起点・終点である群馬と茨城の時間距離が大幅に短縮され、今日は水戸のサポさん達も大勢ご来場下さいました。交通網の充実は、僕らサポーターの守備範囲を確実に広げて行きます(出費が減れば更に良いのですがね^^;)。北関東ダービーと言えば、昨年、一昨年と苦杯を嘗め続けているだけに、「今年こそは」の思いは強いんですが、緒戦(栃木戦)から躓いてしまうなど、先行きは不透明です。ここ数試合不甲斐ない試合を続けている草津としては、エンジンの吹け上がらない水戸を踏み台にして再び上昇気流に乗りたいところです。スタメンは前節同様で次の通り。GK:21・橋田選手、DF:23・永田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、8・アレックス選手、FW:10・ラフィーニャ選手、9・リンコン選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:4・田中選手、13・有薗選手、MF:15・山田選手、20・山本選手、FW:11・前田選手、18・萬代選手。連戦・猛暑を固定メンバーで戦う草津。本来であれば、数名の「良く走る」選手を休ませながら編成したいところですが、戦力バランスなんでしょうか、それはなかなか実現しません。前線にブラジリアントリオを揃えましたが、攻撃力への魅力に反して、守備貢献度においてやや不安があります。熊林選手やボランチの負担が大きくならない事を切に願います。水戸の攻撃陣で警戒すべき2選手、常磐選手とロメロ選手は共にベンチスタートです。この両名が登場する場面と状況が試合の行方を決定する鍵になるかも知れません。守備サイドを見てみると、ベテラン守護神・本間選手と草津を良く知るCB・尾本選手が鍵を掛けるゴールマウスをこじ開けるのは中々に骨が折れそうです。草津攻撃陣には工夫が求められます。 草津のキックオフで試合開始。序盤は両陣営共にあまり無理をしない様子見の展開です。気候や体力配分を考慮してのチームオーダーかも知れません。前半2分、右SB・古林選手がミドルシュートを見舞います。これが試合のファーストシュートとなります。序盤は草津がやや優勢に運んでいます。前半6分、水戸のゴールキック1本が草津陣内右サイド深くへ到達。競り合いで永田選手が水戸・遠藤選手に抜かれ、シュートを打たれます。このシュートは弾道鋭くゴールへ伸びて行きますが、クロスバーに当たった後ポストにも当たって反射。辛うじて難を逃れました。いやー助かった〜。水戸は縦へのロングボールを主体とした速い攻めを仕掛けてきます。このため、草津の守備ライン、それもボランチあたりのラインがやや下がり気味になっているのが気掛かりです。前半20分、水戸・左サイドの島田選手からのクロスボールに反対サイドを駆け上がった小澤選手が折り返しのボールを蹴り込むと、フリーになっていた遠藤選手がシュート。ボールは僅かに左へと外れましたが、エリア内に6人もの人間が居ながら2人のフリーマンを作り出した草津の守備に危ういものを感じます。そして、ここから情勢が大きく水戸へ傾きます。前半21分、水戸は、自陣ハーフ左サイドで小池選手とアレックス選手がマッチアップ。が、アレックス選手が簡単に抜かれると、小池選手の独走が始まります。快足を飛ばす小池選手に対して草津は全く圧力を掛けられず、ペナルティエリア直前に侵入してきた岡本選手へのパスを許してしまいます。草津守備陣はここでもプレスが緩く、寄せずに待ちの態勢。岡本選手からゴール正面の遠藤選手へパスが通ります。遠藤選手はここで右側の小澤選手へセットパス。小澤選手は完全フリーな状態で難なくゴールを墜とします。ああ、またしても追いかける展開だ…。 前半30分、草津は中盤のプレスが甘く、水戸・島田選手にフリーシュートを打たれます。ここは何とか防いだものの、守備に関して全く改善が見られません。気付いた選手が声を出す、後ろから見えてるなら注意する、選手が分かってないならベンチから指示を出す、それでも駄目なら選手や陣形・戦術を替えてみる。バクスタで見ている素人の僕らにもはっきりと現在の欠点が見えてるんですから、何とか手を打とうよ。前半35分、右サイドの熊林選手からリンコン選手へのパスが起点となりました。リンコン選手は右サイド前方のラフィーニャ選手へスルーパスを流します。今日は執拗にDF裏への飛び出しを見せるラフィーニャ選手。ここでもタイミング良く裏へ抜け出して相手2人を引き付けつつ横パスを蹴り出します。このパスに対して、駆け込むと見せかけてランニングスルーするリンコン選手。うまい!そしてその向こう側からボールへアタックするアレックス選手へと繋がります。アレックス選手、中央の櫻田選手がフリーなのを見て丁寧にボールセット。櫻田選手は十分な体勢からチェリーシュート発射!よし決まった!、と思われた鋭いシュートは、なんとポスト左隅を直撃して跳ね返されてしまいました。なんたる…。前半37分、草津はCKからのサインプレーで松下選手のロングシュートを狙いますが、これも相手DFに跳ね返されます。しかし諦めない草津はリフレクトボール争奪に勝ちボールを再び奪うと、リンコン選手がDFライン裏へ絶妙なパスを配球します。これにラフィーニャ選手が反応して抜け出すと、GKと1対1の状況に。ここは迷わずシュートの場面で、実際シュートを打ちましたが、あまりに美味しすぎたためコース選びに時間を掛けたか、GKにコースを塞がれてしまい決める事が出来ませんでした。くぁー、惜しい。惜しすぎるPart2。前半44分、熊林選手からリンコン選手へパス→櫻田選手とワンツーパス→アレックス選手がスルー→走り込んだラフィーニャ選手が左45°からシュート!この綺麗な流れからのシュートを、水戸の守護神・本間選手は防ぎました。跳ね返ったボールを虎視眈々アレックス選手が二の矢でシュートしますが、これは枠を外します。草津らしい細かいパス連携と厚い攻めを魅せましたが、これでも水戸ゴールは割れません。前半はこのまま動きなく終了。終盤に入って攻勢を掛けた草津でしたが、ゴールだけが遠いです。後半に期待しましょう。 後半も立ち上がりから攻勢を掛けるのは草津です。後半1分、ペナルティエリア直前でアレックス選手が相手のチェックをいなしながら良く粘り、ボールをマイナスへ蹴り出します。このボールを櫻田選手が受け取り、ドリブルでエリア内に侵入します。途中で相手DFに引っ掛かりますが、再びボールを保持すると、アレックス選手→熊林選手→古林選手と繋げ、古林選手がセンタリングを蹴り入れます。ボールの落下点で待つラフィーニャ選手、今度こそはのヘディングシュート!ゴール右隅を狙ったシュートでしたが、またしても枠を外します。後半5分、今度はハーフエリア右サイドの松下選手から左サイドへのロングパスが熊林選手へ通ります。熊林選手はドリブルでペナルティエリア内まで侵入し、そしてシュートを放ちます。力あるシュートでしたが、ここも水戸DFの守備に跳ね返されてゴールならず。序盤から草津に押し込まれた水戸ですが、後半7分には塩谷選手のロングシュートがクロスバーを直撃すると言うあわやの場面で盛り返します。それにしても今日は枠仕事しすぎ(笑)。後半22分、リンコン選手に替わって萬代選手が登場します。交代投入された萬代選手のカバーエリアは広大です。ボールが転がり行く先々まで追い掛けて行きます。10回チェイスして、何かしらの成果があるのは1回あるかないか。それでも彼は走ります。「実に泥臭い。が、それがいい」と言う人がいます。「無駄走りでバテるだけ」と言う人がいます。どちらが正しいとは言えませんが、少なくとも、本人がそれを「無駄走り」だと承知した上で、それでも走っているのなら、そのチャレンジは間違いではないと思います。リンコン選手やアレックス選手の示す「守備範囲」も、意図するところと自覚がはっきりしているのなら、それは正しいのだと思います(手ぇ抜いてるんなら勘弁ならねぇんだが)。後半26分、今度はアレックス選手から田中選手へ選手交代です。田中選手が入ると、草津のフォーメーションが変更されます。田中選手を右SBへ充て、SBの古林選手を一列あげて右SHへ移しました。元より攻撃意識の高い古林選手をゴールに近い位置へ置く采配ですが、これがまんまと嵌まります。
後半28分、スタートは草津のカウンターでした。自陣左サイドの熊林選手が前方へスルーパス一閃。これを相棒の萬代選手がきっちり受け取り、右前方のラフィーニャ選手へショートパス。ここまで決定機を外した鬱憤からか、ラフィーニャ選手、ここで強引にシュート敢行。気持ちは分かりますが流石にこれは無理。しかしながら、このルーズボールを熊林選手が再び押さえて再度チャレンジ開始。熊林選手はまずラフィーニャ選手へパス。ラフィーニャ選手は前残りしていた分相手のマークが3枚も付くなど窮屈でしたが、その分他の選手やエリアにゆとりを生み出してくれました。十分に相手を引き付けておいてから左側の萬代選手へパス。萬代選手は松下選手へマイナスのパス。松下選手はポストの熊林選手へマイナスのパスを出し、ワンツーで受け取ってそのまま右サイドの田中選手へパスを送り出します。田中選手はここでセンターへ蹴り込みますが、相手DFのクリアにあって跳ね返されます。このこぼれ球を三度拾ったのが松下選手。松下選手、今度は左サイドの永田選手へパス。永田選手はゴール正面へ美しい弧を描くセンタリングを蹴り込みます。これに飛び込んだのは右SBの古林選手でした。叩き付けたヘディングシュートは今度こそゴールマウスの中へ。GOOOOOAL!!! 同点!今や流れは完全に草津にあります。雰囲気は最高潮です。後半32分、攻守にわたって動き回った熊林選手から、こちらも良く動く山田選手へバトンタッチです。これに対して後半40分、水戸は小澤選手から流通経済大学出身のペルー人・ロメロ選手へと交代します。そして、こちらもこれが的中。後半44分、草津ペナルティアーク付近でポストプレーから左へ流れて受けたロメロ選手が巧みに対角線へとシュートを放ち、これが決まって水戸が再びリードを奪います。人混みから抜けたロメロ選手も上手いですが、1人が張り付き、2人がコース上に居ながら防げなかった守備の緩さが情けない。今季の失点の大多数はこれだぃね。ああ、ロメロ選手、J初ゴールのおまけ付きとは…(これも最早仕様か…)。最終盤で決められた傷は深く、4分と言う長めのアディショナルタイムも虚しく過ぎ行くだけでした。 今日はシュート21本と、撃ちまくりました。決定機も多くありました。しかしながら、勝利の女神に見放されたか、ゴールは遠く、1点を奪うのがやっとでした。でも、1点取れたんだから、零封すれば勝てたんですよ。どうにも失点癖が収まりません。広いフィールドに置ける選手は10人だけ。この人数で相手の攻撃を防ぐには、一番危険なエリアをいち早く察知して、そこを確実にカバーする事です。これは何も守備陣だけに負担を求める話ではなくて、全員全体で全域をどうカバーするのか、と言う事です。個人の守備範囲と、チームの守備範囲。この辺りをもう少しキッチリ突き詰めるべきだと思います。ところで、鈴木一郎と言うアスリートをご存じでしょうか。アメリカメジャーリーグベースボール・シアトルマリナーズ所属の野手、背番号は51。言わずと知れた世界に誇るベースボーラー・イチロー選手です。バッターとしての活躍は並ぶ者無しですが、その強肩俊足を擁してカバーする守備範囲の広さは、背番号を取って「エリア51」と呼ばれるほどです。今日の試合前にアルゼンチンで開幕した南米選手権(コパアメリカ)を見ました。開幕カードはアルゼンチンとボリビアの対戦でした。アルゼンチンは中心選手であるメッシ選手を軸とした魅力的なサッカーをするチームです。メッシ選手の凄いところは、いわゆるパーソナルスペース(本来は心理学用語ですが、ここではボールを取り回す範囲を指します)が他の選手に比べると圧倒的に小さい事です。これが顕著に表れるのがドリブル。蹴り足からほとんどボールを離さないで次のステップを繰り返して行くので、併走する守備が迂闊に足を出してボールを奪いにゆけないのです。攻撃に関する事柄ながら、相手に付け込ませないこのエリアこそ、メッシ選手の「守備範囲」と言えるでしょう。 さて、翻って我らが草津。Jリーグの中において、果たして我がチームの占めるべき守備範囲、「エリア932」はどの辺りなのか。低迷する今が正念場です。【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年7月9日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第20節 徳島ヴォルティス 3−0 ザスパ草津 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 3801人 |
|
| セットプレーから3失点 |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年7月18日(月・祝) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第21節 ザスパ草津 0−5 ガイナーレ鳥取 正田醤油スタジアム群馬 1979人 |
|
| 祝賀の夜に |
|
寝不足です。おそらく、今このスタジアムに集まっている人の多くがそうではないかと思います。そうです、なでしこJAPANがW杯を制して世界の頂点に立つ瞬間を見逃すまいと、深夜から早朝にかけての衛星中継放送を観ていたからです。やってくれましたねぇ、なでしこ。立ちはだかる強敵、劣勢、リードを許す展開と、崖っぷち感満載でしたが、驚異的な精神力・集中力でこれらを乗り越え、遂に栄冠を手にしました。大いに感動しました。逆境感満載と言うなら、今の草津がまさにそれです。攻撃の柱であるラフィーニャ選手が、シーズン佳境のこの時期に、なんとガンバ大阪へ電撃移籍です。まあ、来季は移籍濃厚だったんで、今シーズンは目一杯頑張ってもらおうと思ってたんですが、いやはやまさかこのタイミングとは。調子の上がらない中での戦力ダウンは非常に厳しいものがありますが、それでも攻撃陣はまだまだ駒が揃っています。なでしこにあやかって、ここは一つ前向きに切り替えていきましょう。 注目のスタメンはこうなりました。GK:21・橋田選手、DF:7・佐田選手、3・御厨選手、5・中村選手、24・古林選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、8・アレックス選手、FW:19・後藤選手、18萬代選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:13・有薗選手、17・星野選手、MF:15・山田選手、16・林選手、20・山本選手、FW:25・杉本選手。フォワード2トップは萬代選手と後藤選手が先発です。いずれも良く走るランニングFWで、守備への貢献度が高い事にも定評があります。その他で目を引くのは、サブメンバーが大きく入れ替わった事。とりわけ若い選手達が多く起用されているので、スタメンベテラン組の負担軽減と今後の育成を考えると、彼らに掛ける期待は大きいと言えます。対戦相手の鳥取は、今節キャプテンの服部選手が欠場です。注意すべき選手の筆頭は、なんと言っても美尾選手でしょう。かつて京都に在籍した際に草津と対戦した経歴がありますが、抜け目ない戦局眼と俊敏な動きが印象に残っており、現在の鳥取の攻撃陣を牽引する原動力となっています。 前半キックオフ直後、鳥取のFWハメド選手がいきなり超〜ロングシュートを放ちます。さすがに決まりはしませんが、なかなかに好戦的なご挨拶です。さて、試合が始まって良く見ると、FWの位置にはアレックス選手が居て、反対に後藤選手が右ハーフに下がっています。良く動き守備意識も高い後藤選手をハーフに置く作戦は効果ありと見ます。序盤の草津は、中盤でしっかり組み立てて、相手守備のギャップを衝くようなDF裏への縦パスを流し込むと言った戦術です。一方の鳥取ですが、どちらかと言うとカウンター主体の戦術のようで、3人のFWがそれぞれDFラインの裏へ駆け込む縦の動きが見られます。とりわけハメド選手の攻撃意識が高く、前半5分には右サイドを草津DFがひしめく中をドリブルで抜け出してシュートにまで持って行き、前半7分にもカウンターからミドルシュートを放ちます。得てして、こう言った選手の攻撃意識が全体の流れを引き込んで行くものです。前半10分、そのハメド選手、スローインボールを受け取るや右サイドを果敢に突破、ペナルティエリア内に侵入すると混乱する草津守備隊3名+GKが立ち塞がる中、強引にシュートを放ちます。さすがに体勢不十分な上に守備隊がコースを塞いだためゴールは決まりませんでしたが、このシーンには続きがあります。跳ね返ったルーズボールはエリア内に居た松下選手、櫻田選手の目の前を通過してゴール正面へ。ここに居たのが鳥取・美尾選手。弾むボールのバウンドに左足を合わせて放ったボレーシュートは膝立ちで見送る橋田選手の左側を通過してゴールイン。この早い時間帯にまたしても失点です(得点は前半11分)。ハメド選手の突破力に草津DFがみんな引っ張られてしまい、誰も美尾選手をマークしていなかったために起きた失点です。まあ、時間はあります。引き締めて取り返していぐんべぇや。前半30分を過ぎましたが、これまでの所草津はハーフエリアまでは綺麗に繋いでいて、それは良いんですが、相手の最終ラインを突破するラストパスがいずれも繋がらず、決定的な場面を作り出せないでいます。ここまでで一番ゴールに近かったのは前半29分の松下選手のロングシュートでしょうか。とにかくシュートがありません(鳥取は良く打ってますが…)。後半38分にかけては草津が攻勢を掛け、ロングスローやCK、FKのチャンスが立て続けに訪れますが、いずれもシュートにまで至りません。前半39分、鳥取は、草津が自陣から右サイド前方へフィードしたロングパスを左サイドで美尾選手がカット。そのまま前方左サイドのハメド選手へパスを出してカウンターアタック開始です。ハメド選手、今度は前方の状況を良く見てゴール前へ駆け込むFW・梅田選手へスルーパスを送ります。ここで草津は痛恨のディフェンスエラー。梅田選手の後ろからスライディングを仕掛けただけでも下手をすればPKものの大失態ですが、蹴ったのは足ではなくボールでした。すなわちオウンゴールです。直後の前半40分にもハメド選手の突破からシュートを打たれるなど、攻撃の圧力もすっかり消えてしまいました。前半は結局得点を奪えず、シュートを打つ事すらありませんでした。う〜、ストレス溜まるは。後半は頑張ってくんなぃ!超頑張ってくんなぃ! 後半が始まり、序盤に攻勢を掛けたのは草津です。しかし勢いを活かしてゴールを落とすまでには至らず、逆に後半6分、鳥取の逆襲に遭います。鳥取は自陣で回される草津のパスを奪うと、右サイドから素早く前方へ展開、瞬く間に草津のバイタルエリアへと侵入して来ます。実信選手→ハメド選手とワンタッチでポンポンと繋がれ、6人が並ぶ草津のDFラインのポッカリ空いたポケットを見逃さなかった美尾選手へラストパスが通ると、対峙するのはGK・橋田選手ただ一人でした。こうなっては防ぎようがありません。かくして美尾選手の本日2得点目となる3点目が決まりました。何となくパスが繋がり、何となく攻めている雰囲気な草津ですが、気が付けば失点を重ねている、そんな感じです。CKや相手陣内深い所でのスローインなどのチャンスは、後半ここまででも結構な数ありましたが、それらが一向に決定機に結びつきません。そんなちぐはぐな草津を尻目に、鳥取は自分達のやりたいサッカーを体現しています。後半18分、今度も自陣からハメド選手が前線へ蹴ったロングボールからです。右タッチライン沿いから蹴られたボールは中央から左サイド方向へと流れ、ここに鳥取の美尾選手と草津の古林選手が走り込み、結果美尾選手がボールを確保しました。美尾選手、勢いそのままドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、またしてもGKと1対1の状態に。この場面で外す選手ではありません。かくして美尾選手のハットトリック達成!いやはや脱帽です。後半21分、草津らしくたくさんのパスを繋いで、最後は櫻田選手が惜しいシュートを放ちますが、これでも得点は奪えません。後半24分、草津はアレックス選手→杉本選手の交代で、何とか得点を狙います。その直後(後半24分)、鳥取はドリブルから一瞬の隙を衝いたシュートをハメド選手が放ちます。しかし、この選手は凄いですね。前目の仕事は何でもこなしてしまいます(うちに欲しいくらいだぃね^^;)。このシュートが外れたのを見届けて、草津は中村選手→山田選手の交代を行います(後半24分)。この交代によって、草津はなんとボランチの松下選手が最終ラインへ入ります。?なぜゾノを入れない?何度も言うように、草津を動かすコントローラーは松下選手と熊林選手で、彼らが守備に忙殺される状況は避けなくてはいけないはずです。然るにその1枚を専守へ充て、もう一枚を守備陣のフォロワーであるボランチへ下げる。この采配の意味と目的を問いたい。後半26分、山田選手のスルーパスが右サイドを駆け上がる古林選手へと綺麗に通ります。これはチャンス!古林選手、迷わずシュートを打ちます。しかし今日はとことんゴールに見放されているのか、ここも鳥取GKの好守に阻まれました。
後半29分、草津はFKの場面です。キッカーの熊林選手はペナルティエリア内に浮いた球を蹴り入れます。この落下点で待つ萬代選手、タイミングピタリでヘディングシュートを見舞いますが、これもGK・小針選手のナイスセーブに阻まれます。それにしても、今日萬代選手は何本のヘディングを打ったのか(一つくらいは入れて欲しいんですが…)。後半36分、攻勢を掛けていた草津でしたが、自陣でのパス交換でミスをし、相手にボールを渡してしまいます。左サイドでボールを奪った交代出場のFW・阿部選手から、実信選手へボールが渡り、一気にカウンターへ。実信選手は勢い良く走り出すハメド選手を見ると躊躇なくスルーパスをその足下へ送ります。前掛かっていた草津はトップスピードで駆け去るハメド選手を追い掛ける事が出来ず、今日何度目だ、のGKと1対1の局面。もう完全に勝負ありでした。落ち着き払ったハメド選手、最後は流し込むだけでした。しかも、ハメド選手、J初ゴールですってよ(もう慣れたけど、またですか?)。大量リードを受け、鳥取は後半38分に岡野選手を交代投入してきます。こうなってくると、まさかの野人ゴールもあるのか?と多少自虐気味にもなります。この状況になっても応援の声を絶やさないバクスタ。その後押しを受けて草津の選手達は攻め掛かります。後半40分、萬代選手がGKと1対1になりシュートを放つも、鳥取DF懸命の守備でゴールを守ります。最後まで勝利の女神にそっぽを向かれたまま、試合は幕を閉じます。 鳥取の戦術は実に明瞭。しっかり作られた2ラインのDFブロックが草津の突破を決して許さず、前線では労を惜しまないプレスを複数の人数を割いて行っていました。ボールを奪った後の展開も明確で迅速。パターン化された運動は相手にとって読みやすく封じやすいものですが、特化されたその戦術は、そんな相手の思惑など簡単に凌駕するスピードと迫力を獲得するに至っていました。鳥取のサッカーは勝利を追求したサッカーと言えます。対する草津はどうであったか。「中盤でのポゼッション」「細かいパス回し」「確実性のあるシュート」「DF裏への飛び出し」etc…。局面局面で、それらは出来ていました。ええ、ある種美しいまでに。でも、それだけでした。草津のサッカーは、「草津らしさを追求する」サッカーであって、鳥取のように「勝利を追求する」ものではありませんでした。「草津らしさ」は手段であって、目的ではありません。そこを履き違えたまま今節まで至ってしまったのが今の草津の不幸と言えます。なでしこJAPANが魂の強さを魅せてくれたその日に、日本中が歓喜に湧いたその夜に、僕ら草津サポーターは、何故にこのような惨めな気持ちにならねばならないのか。「内容より勝利」と良く言いますが、「内容もない大敗」は、斯くも救いようがないとは…。まあ、中途半端に得点をしてしまうより、悪い見本を全てさらけ出せたと思えば、次への、浮上の切っ掛けにする事だって可能なはずです。ここは前向きに捉えるのが肝要です(ネガったって歴史は変えられないしね。あ、でも反省と改革は必要ですよ?)。 なでしこJAPAN大躍進の立役者として異論ないキャプテン、沢選手の語ったとされる言葉、「辛い時は私の背中を見なさい」は、人の心と共に周囲の状況をも引っ張って行く、そんな力強さがあります。草津の諸君よ、誰かに頼るのでなく、自身がその「背中」になろうと言う気概を、どうか持って下さい。そして、周りの仲間達とたくさん話をして下さい。孤立は不毛にして悪です。堂々と立つその背を、仲間達が支え、そして僕らが後押しします。こんな時こそ、さあ、胸を張って!【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年7月24日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第22節 ファジアーノ岡山 1−2 ザスパ草津 kankoスタジアム 8344人 |
|
| 和製2トップ活躍 |
|
|
|
![]() |
|
| ■■■ 2011年7月31日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第23節 ザスパ草津 0−0 サガン鳥栖 正田醤油スタジアム群馬 3544人 |
|
| リトルドラゴンの帰還 |
|
震災の影響で組み直されたスケジュールの都合から、今節と次節は鳥栖との対戦です。これ、Jリーグでも異例なんじゃあないだろうか。野球の場合、ダブルヘッダーでも投手が違うので、初戦と第2戦は切り離して捉える事が出来ますが、ほぼ同じメンバーで臨むだろうサッカーの場合、初戦の戦い方は第2戦への大きな布石にも成り得ます。その大事な初戦をホームで戦えるメリットをよくよく考えて、今日は闘って欲しいですね。今晩の試合はサンクス高崎デー・高山眼科スペシャルマッチと言う事で、最早恒例となった感のあるチンドン屋のパレードが、屋台村を練り歩いては愛嬌を振りまいています。チンドン屋による「草津GO!」はいつ聴いても独特の味わいがあらぃねぇ。恒例と言えば、試合前のセレモニーに登場した、例年の通りハイテンションな高山眼科の院長先生による「草津・オーッ!!」が今年も聞けてちょっと嬉しかったりします(先生、来年もよろしく^^)。 ではでは、スタメンを確認しますか。GK:22・北選手、DF:7・佐田選手、3・御厨選手、13・有薗選手、4・田中選手、DMF:6・櫻田選手、30・松下選手、OMF:14・熊林選手、16・林選手、FW:18萬代選手、19・後藤選手、リザーブメンバー・GK:21・橋田選手、DF:5・中村選手、27・柳川雅樹選手(NEW!)、MF:8・アレックス選手、20・山本選手、26・小林竜樹選手(NEW!)、FW:25・杉本選手。まずスタメンですが、右SHに前節でも活躍した林選手を起用してきました。クロスの精度や高い攻撃意識もさる事ながら、セットプレーでも使える武器となるなど、先々楽しみな若手選手です。そしてこの試合では、なんと言ってもサブに入った2名のニューカマーに注目です。一人目は長身のCB・柳川選手。負傷者が多発するなど、手薄なDFに心強い壁となってくれる事を期待しております。そしてもう一人は小林選手…、いやタツキ君と呼ばせて下さい。2009年度に湘南からレンタルでやって来て、疾風の如くピッチを駆け回ってスランプの渦中にあった草津を救い出したリトルドラゴン。シーズン終了後、惜しまれつつも借り元へと帰って行ったタツキ君ですが、縁あって、ここにこうして帰還です。僕らにしてみれば、来るべき者がここに帰ってきた、そんな感じです。うん、みんなが待ってた。今の草津に欠けているものを補ってくれる、そんな予感と期待感に溢れています。何はともあれ、あの人懐こい笑顔が敷島で見られて、それがただただ嬉しいっす♪大いに暴れてくんない。対する鳥栖の要注意人物はと言えば、FW・豊田選手とMF・早坂選手でしょう。裏を取る動きがとにかく速いので、絶対にマークを外しちゃいけません。 ピッチアップ時にはパラパラと降っていた雨ですが、黒雲を残すものの今は上がっています。若干の湿り気を芝生に残した事が果たしてどう影響するか。鳥栖のキックオフでダブルヘッダー1stレグ、開戦です。試合開始直後から、中盤をコンパクトにする両軍の鬩ぎ合いが激しく、ニュートラルエリアでボールが行き交う中から、時に草津側へ、時に鳥栖側へと長いボールが飛ばされると言う状況が続きます。草津の戦術はいつも通りで、松下選手がアンカーの位置から全体のバランスを取りながら攻撃の第一手を組み立て、櫻田選手が中継役をし、前線へのラストパスを熊林選手と林選手が行う、と言う形です。2人のFWへのパスはDF裏のスペースを狙ったものが多く、よく走るFWの特性を活かした作戦と言えます。前半20分、草津は右タッチからのロングスローのチャンスです。ゴール前に投じられたボールは一端鳥栖DFにクリアされますが、このクリアボールが再び田中選手の足下へ。これをそのまま混雑するペナルティエリア内に蹴り込むと、落下点の熊林選手がヘディングシュート。これも弾かれますが、こぼれ球が再び熊林選手の足下へ。熊林選手、迷わず蹴り込みましたが、枠内には飛びませんでした。こぼれ球が次々と味方に収まる理想的な展開でした。積極的な仕掛けが状況を好転させる好例です。良い傾向と言えます。しかしながら、この後は両軍とも中盤での攻防が膠着し、なかなか思うように相手ゴール前へと攻め込めません。前半終了間際、鳥栖は自陣でのハイボールクリアを誤り、こぼれたボールを萬代選手が拾います。萬代選手、前が開いたのを見逃さず、すかさずロングシュートを放ちます。これが低く抑えた良いシュートでしたが、GK・室選手の好セーブに阻まれました。ここ数試合、萬代選手はよくシュートを打ってますし、枠に飛んだのだって少なくありません。何の呪いかゴールに届きません。萬ちゃん、ガンバレ。 後半は、開始直後の熊林選手のオーバーヘッドシュートから始まります。たま〜にジャンピングショットをする熊林選手ですが、あまり空振りしたのを覚えてません。意外と言っては失礼ですが、ボディコントロールに優れているのが分かります。後半9分、鳥栖のカウンターアタックは、鳥栖攻撃陣が4人、対する草津守備陣は2人が併走しながら対応すると言う危ういものです。ここは鳥栖が金選手→早坂選手(ポスト)→池田選手と綺麗に繋いで、池田選手がシュートまで持ち込みました。ボールはわずかに左へ逸れて一難を逃れましたが、鳥栖のアタックは実に速い。後半15分、林選手に替わって登場するのが、小林選手です。場内の声援は一層大きいものとなります。小林選手はFWに入り、後藤選手が一列下がって右SHへ収まります。萬代選手と並んだ小林選手の、その凸凹加減が実に微笑ましいんですが(184cmの萬ちゃんに対してタツキ君は162cmとチーム最小です^^)。千葉のオーロイ選手と深井選手のコンビみたいだぃね。もっとも、うちのこの2トップは走りますがね。ええ、そりゃあ、もう、なっから。登場直後から、小さい体に溢れんばかりの機動力と闘志を漲らせて縦横無尽に走り回る小林選手。かつてのキャッチコピーは「草津のミニ四駆」でしたが、ミニ四駆どころか無限バネのチョロQみたいだで。
後半17分、草津は櫻田選手が意表を衝いたループ気味のロングシュートを打ちます。サイドネットへ飛んでしまったものの、こう言うチャレンジは大事です。もっとやって良いよ、サクちゃん。この試合で一番やばかったのが、後半25分の場面。鳥栖は右サイドの金選手へ素早くボールを渡すと、マッチアップするSB・田中選手とそのフォローに入った松下選手の築く壁をすり抜ける鮮やかなスルーパスをゴール前のスペースへ蹴り込みます。ここにオフサイドラインギリギリから飛び出した岡田選手(後半21分交代出場)がシュート。幸いシュートがGK正面だったので、北選手がキャッチして事なきを得ましたが、一歩間違えれば失点ものの場面でした。一方の草津は後半34分、左ロングスローの場面です。ペナルティエリア内へ投じられたボールをしっかりキープしたアレックス選手(このプレーの直前に熊林選手と交代)、鳥栖DF2枚を背にポスト役をこなして萬代選手へラストパスを繋ぎます。萬代選手、眼前に2人のDFが壁を作るのを見て、強打ではなくこの壁の隙間を抜く様なコントロールシュートを放ちますが、そもそもコースを消されていたので、GK正面に飛んでしまいました。いやあ、萬ちゃん、また駄目か〜><。後半41分、有薗選手に替わって、こちらも初登場のニューフェイス・柳川選手が登場します。うむ、でかいな。御厨選手と並ぶと、なかなかに壮観な壁っぷりです。後半ロスタイムも残りわずかのところで鳥栖にCKを与えます。多分これがラストプレーでしょう。お願いだから、失点しないで…。あまりにもそんな場面が多いものだから、ついつい両手を合わせて何かに祈る気持ち。願い通じたか、今日は守備堅く、最後までゴールを守り切りました。このプレーが切れた所で主審のホイッスルが鳴り響きます。 かくしてダブルヘッダーの初戦は、両軍相譲らずでスコアレスドローとなりました。草津は相手の得点源となるキーマン、キーポイントを粘り強く封じた結果であり、鳥栖は草津の攻撃パターンを熟知した上での組織的な守備により、互いにゴールを割らせませんでした。その一方で得点力不足が指摘される鳥栖は、スピーディーな展開こそ見られるものの攻撃のバリエーションに乏しく、どうしても縦一本のパスに頼りがちな面が否めませんし、草津の方も、圧力を掛けながらもラストパスが通せなかったり、シュートにまで持ち込めなかったりと、最後の仕掛けに工夫が足らない感じがします。今日の収穫は、短い時間ながら新戦力のプレーが見られた事でしょう。とりわけ小林選手のはしっこいいごき(※上州弁で「素早い動き」)には、はあため息出るくれぇ懐かしい感じがしたぃね。勝ち星がなかなか積み上げられなかったり、主戦力が移籍したり、怪我人が多かったりと、現実は厳しいものがありますが、新しく加わった仲間が、新鮮な風を吹き込んでくれて、その空気を大きく吸い込んで深呼吸すれば、きっとモヤモヤした気持ちと雰囲気は晴れるはずです。なにより、立ち止まってはいられません。来週には今日と同じ相手とまた闘うんですから。いざ行かん、ダブルヘッダー第2戦、向かうは敵地・鳥栖だ!【ほーせん@高崎】 |
|
| ■■■ 2011年8月6日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第3節 サガン鳥栖 1−2 ザスパ草津 ベストアメニティスタジアム 4497人 |
|
| 「直樹はいつもザスパを見ています」 |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
志半ばで急逝された群馬・桐生出身のフットボーラー 松田直樹氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます |
|
| ■■■ 2011年8月13日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第24節 FC東京 1−0 ザスパ草津 味の素スタジアム 20790人 |
|
| 防戦一方 |
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
|
開幕直後、予期せぬ大震災に見舞われ約2ヶ月の中断 平凡な日常こそ有難い事なのだと知る 再開後、躍進を遂げ一時は5位に しかしJ1昇格も朧気に見えた途端 エースをシーズン途中で引き抜かれるという、初めての衝撃・・・ チームはどうなってしまうんか・・・ |
|
![]() |
|
Special Thanks
ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)
ほーせん@高崎 様
tsuchiy.com@桐生 様
あきべー@北毛 様
マッシー@前橋 様
特派員F@前橋 様
ざすっぱ@前橋 様
匿名希望様
「コンサドーレ日記」JH8SIT 山本 様
「maison de kota」kota 様
製作協力:三束雨@藤岡
Copyright(c) 2004-2011
すずき@東毛
無断転載、複製公開はかたくお断りすらぃね!
リンクはフリーだけんど
トップページ http://jn1bpm.sakura.ne.jp/gunma/thespa/
にたのまぃね!
