
■■■ PSM 2011 ■■■ |
2月27日 PSM 正田醤油スタジアム群馬にて |
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| ■■■ 2011年2月27日(日) ■■■ J.LEAGUE PreSeason Match ザスパ草津 1−1 FC東京 正田醤油スタジアム群馬 3854人 |
| 開幕前夜 |
早春弥生。敷島の杜が目覚める春はすぐそこです。シーズン開幕を次週に控えた本日、ザスパ草津の試合を待ち焦がれた人々が、ここ敷島の杜へ集います。今日の興業はプレシーズンマッチですが、敷島の活況は概ねシーズン中のそれと変わりません。スタグル屋台村は2,3店舗が不在ですが、それでも大いに賑わっております。昼食のお弁当を物色している時に、FC東京サポさんの話声が聞こえました。曰く、「天皇杯の時とは全然違うねえ」「うん、食べ物がたくさんある!」(※昨年の天皇杯、FC東京vs北九州戦の事ですね。主管が県サッカー協会だったのと、草津が出場しなかったので、ずいぶんと寂しい状況だったようです^^;)。話をチームに戻しましょう。ストーブリーグで大量の選手入れ替えが行われ、サポーターも新顔の選手を覚えるのが大変です。今季の補強を見ると、FWの大幅な強化とSBの補充が窺えます。その一方で、OMFがやや手薄な感じもします。ただ、若い選手が多く加入したので、シーズンを闘う中で切磋琢磨し、成長してくれるだろうとの期待もあります。あとは監督の腕次第、ですね。 注目のスターティングメンバーはこうなりました。GK:21・橋田聡司選手(NEW)、DF:17・星野悟選手(NEW)、4・田中淳選手、13・有薗真吾選手、7・佐田聡太郎選手、DMF:6・櫻田和樹選手、30・松下裕樹選手、OMF:14・熊林親吾選手、19・後藤涼選手、FW:18・萬代宏樹選手(NEW)、10・ラフィーニャ選手、リザーブメンバー・GK:1・伊藤拓真選手、DF:24・古林将太選手(NEW)、MF:11・前田雅文選手、15・山田晃平選手、20・山本啓人選手(NEW)、FW:8・アレックス選手、9・リンコン選手(NEW)。GK、左SB、FWに新戦力登場です。変更点としては、田中選手がSB→CBへ戻り、後藤選手がFW→左SHへと一列下がった事、それと佐田選手が左SB→右SBと位置を変えた(元に戻った)事です。システムとしては4-4-2/2ボランチ2トップとなります。草津の標榜するパスポゼッションサッカーの中核を担う選手達(櫻田・松下・熊林の3選手)を軸とした選手起用と言えます。GKは、新加入の橋田選手がスタメン起用となりました。プレースタイルを確認する良い機会ですので、しっかり見たいと思います。注目は今季補強の目玉とも言えるFW、萬代選手とリンコン選手です。それぞれがはっきりとした特徴と実績を持っていますので、草津という新天地でそれを発揮出来るか、そして新たな力を見出せるかに注目が集まります。守備面で見ておきたいのは、今季のDFリーダーは誰になるのか、という事と、SBの戦力です。スタメンの2名に加え、今日はベンチ外ですが、戸田選手と御厨選手、新加入の中村選手らがCBの有力候補ですが、いずれも少しずつスタイルが違うので、対戦相手や戦況に応じた起用が考えられます(ただし、昨年はこれをやったおかげで酷い目に遭いましたが…)。SBについては、現状では佐田選手と田中選手のスタイルは分かっていますが、チーム力の底上げを考えると、新加入選手に寄せる期待は自ずから高まります。スタメンの星野選手と交代出場があるならば古林選手のプレーに注視してみましょう。対戦相手のFC東京ですが、周知の通り反則的なまでの凄い面子が揃っています。今日は梶山選手、石川選手、米本選手などの有力選手が居ませんが、それをもってしても、徳永選手、今野選手、羽生選手、谷澤選手、平山選手などが名を連ねるスタメンは圧巻です。まあ、力試しにはもってこいの相手、とも言えますので、果敢なチャレンジをしていぐんべぇや。 新ユニをまとった選手達が、ハゲちょろけの何ともさみしいピッチ(※敷島は水源地近傍のため、薬剤使用に制限があり、芝の管理が難しいんだそうです。ちなみに、ここの芝はかつて味の素スタジアム補助グラウンド(現アミノバイタルフィールド)に植えられていたものです。FC東京の皆さんにとっては懐かしいものと言えますね)に散って試合が始まります。前半立ち上がりこそ中盤でのせめぎ合いを見せ、「おっ、これは中々やるではないか」と思われた草津でしたが、10分の声が聞こえる頃には早くも主導権を奪われてしまいます。FC東京の迅速で的確なチェックに、次々とボールを奪われてはショートカウンターを食らいます。なかでも致命的だったのは、草津の生命線たるパスネットワークのことごとくをカットされた事。ピッチ状態が悪く、パスが綺麗に繋がらない、というのは言い訳で、事実、相手は長短のパスをキチンと収めています。今日はトレーニングマッチなので、色々なケースを試行するのが主な目的でもあります。これはこれとして、様々な状況でアイディアを捻る事が出来れば上々です。で、草津が試したのは主に2つ。一つは、自陣〜ハーフエリアから仕掛ける縦へのロングボールアタック。松下選手や櫻田選手などの守備的な選手がパサーとなれば、自ずからそれより前目の選手達が前線へ駆け込んで行く事になるので、結構効果的な(人数をかけた)攻撃が行えますが、現状、供給源は熊林選手が担っています。従って、熊林選手がロングボールを蹴る段階で彼より前には最大でも2FWと後藤選手が居るだけになってしまっています。もう一つの方策はショートカウンターからのアーリークロス。熊林選手が相手DF裏の空きスペース(主に左右のコーナー付近)目がけて速いボールを蹴り込み、ここにSHやSBが走り込んでセンタリング→シュートという段取りです。ところが、これが上手くいかない。配球する熊林選手とレシーバー役の選手との意思が統一されておらず、ゴールラインやタッチラインを割る光景が度々繰り返されます。 結局、中盤を制圧したFC東京の圧力に押され、草津の攻撃チャンスはグングン遠退いてゆきます。そんな中でも対人に強い田中選手とカバーリング能力に長ける有薗選手らの守備陣が良く守り、相手のチャンスの芽を摘んでゆきます。GK・橋田選手のコーチングも良く、GK-CBで作るトライアングルはそれなりに強固に見えます。贅沢を言わせて頂くならば、守備の時にどちらかのSBがフォローに入り、ボランチの1人はあまり下がってこないようにしてくれると、カウンターアタックに人数をかける事が出来るんですが(→強く圧されると2ボランチと両SBが下がっちゃって、いわゆる「6バック」になる傾向があるので)。この辺は今後の課題ですね。攻める東京、守る草津の構図が続く中、前半36分に先制点が入ります。入れたのは、なんと草津。チャンスらしいチャンスがなかった草津でしたが、ハーフエリアからのロングボールを受けたラフィーニャ選手がポストとなり、その戻したボールを松下選手が足元に落とすと、お得意のダイレクトミドルショットを発射。シュート自体はミスキックで勢いがありませんでしたが、これに呼応して飛び出した熊林選手が方向を変えてゴールへと導きます。このシュートはGK・塩田選手が気迫のパンチングで弾きますが、嗅覚鋭く詰めてきた後藤選手が蹴り込みGOOOOOAL!!! 先制してやや勢いを取り戻した草津は、その後しばらくはシンプルな攻撃に徹してFC東京から陣地を回復します。しかし、慌てないFC東京は淡々と、そして確実に草津ゴールへと迫ってきます。前半終了間際の、おそらくFC東京のラストチャンスだと思います。ハーフエリアで草津からボールを奪うと、羽生選手が草津陣内へと攻め込んできます。ドリブルで持ち上がる羽生選手から、左側を上がって行く阿部選手にパスが通ります。阿部選手、草津DFをかわしてフリーとなると、すかさずゴール前中央へ正確なクロスを蹴り込みます。ここに飛び込んで来たのが平山選手。タイミングピタリのヘディングシュートをゴールへ突き刺し、同点となります。一連の流れるようなプレーには、思わずため息が漏れました。 後半は、はっきり相手のペースです。後半7分、大竹選手の巧みなドリブル突破でゴール至近まで迫られますが、辛うじて守ります。後半14分、東京・CKから森重選手のヘディングシュートが枠を捉えたかに見えましたが、ポストに助けられました。草津は、後半20分に熊林選手→山田選手、後半26分に萬代選手→リンコン選手、ラフィーニャ選手→アレックス選手の交代を行います。パサータイプのゲームメーカーである熊林選手からドリブラーの山田選手へと替わり、攻撃様式がどう変わるかが見所です。また、それぞれ似たタイプ同士の交代となった2FWですが、連携面の完成度を確認したいところです。しかし、その後時間が経過する中で見えてきたのは、残念ながら「もうすこしがんばりましょう」な内容でした。リンコン選手の動きがどうにもフィットしていないのが気がかりです。開幕に間に合うのか?一方のアレックス選手も、連携面でややちぐはぐな所が見えますが、彼には独特のリズムというか雰囲気があって、一言で言うなら「面白い」。何かやらかしてくれそうな空気を纏っています(良くも悪くも^^;)。
連携の不備と守勢に回った精神的・肉体的疲労から、中盤の至る所にスペースが出来始め、FC東京サイドはこれを見逃しません。正確なパス・トラップを次々に繰り出し、ピッチをワイドに使った展開で草津守備陣を翻弄します。後半34分、草津は後藤選手から前田選手へとバトンタッチします。後半37分、FC東京は、羽生選手から中央のロベルト選手へと繋がり、ゴールエリア手前から決定的なシュートを放ちますが、GK・橋田選手が好セーブでゴールを守ります。ロスタイムにも谷澤選手の蹴り込んだ右FKに森重選手が飛び込みヘディングシュートを枠へ飛ばしますが、橋田選手が好セーブで凌ぎます。頼りになりそうです、新・宴会部長。結局双方追加点を奪う事は出来ず、1−1のドローでプレシーズンマッチは閉幕となりました。シュート数は草津が前半3本、後半1本に対して、東京は前後半とも7本ずつ、CKは草津が後半の2回だけなのに対して、東京は合計10回でした。これだけを見ても、如何に相手に押し込まれていたかが分かります。J2史上最強とまで言われる東京の戦力を目の当たりにした思いですが、シーズン前にこれを見る事が出来、また選手達にとっては肌で感じる事が出来たのは、良かったと思います。 ともあれ、次にまみえる時は真剣勝負のガチバトルです。今ある差を少しでも埋め、“チーム”として闘えるようになりましょう。来週の開幕戦が楽しみです。【ほーせん@高崎】 |

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ほーせん@高崎 様
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製作協力:三束雨@藤岡
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