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| アクセスしやすく人気のある低軌道衛星UO-14は、日本ではもっぱら違法のバカまるだしのトラッカーや、東南アジアからの理解不能な言語により、正式に免許を受けている局が肩身の狭い思いをしています.ヨーロッパではどんな状況なんでしょう?20001年年末からの先生からのメールをもとに、鈴木が再構成してみました.どうぞご覧下さい! |
衛星通信を再開鈴木先生のホームページに刺激されて、私も2001年12月より衛星通信を始め(再開し)ました。研修医1年目の時にも一度だけ衛星通信に挑戦したことがあり、AO-10
の B modeでループテストに成功し、EU からのシグナルを聞いて興奮した経験はありますが、その後は多忙
な研修カリキュラムに飲み込まれ、結局1局も
QSOすることなく アンテナを撤去してしまいました。先生のホームページで
FMレピーター衛星というものがあることを知り、6m
と同様に、久しぶりに燃えるものを感じました。先ほど、アパートの前にある小さな公園に行って、UO-14
に初めて挑戦しました。自分のダウンリンク
はきれいに聞こえましたが、私に対する応答が
QRM にかき消されてしまい、残念ながら QSO
には至りませんでした。氷点下10度近い気温で、外で
QSOするのは20分が限界なので、(10分程度しかWindowのない)UO-14
にはちょうど良いかもしれません(笑)。 UO-14 と AO-27 で QSO に成功3ワットのデュアルハンディー機に手持ちの3エレ+5エレで、1月上旬までに DL、PA、 OM、ON、EA の計10局と QSO しています。 私は日本で FM レピーター衛星を聞いたことがありませんが、皆 さんのお話を聞いていると、日本ではいかにして妨害局を避けるかが重要なポイントのようですね。おそらく妨害局さえいなけれ ば、QSO自体はコンテストのようにテキパキと行われていると想像しています。 こちら Euでは、時々地上局のラグチューがかぶってきますが、 それほど大きな妨害にはなっていません。では、QSO が非常に効率よく行われているかと言えば、答えは Absolutely No!! です。 思わず、「お前ら、順番っていう言葉知ってるか?」と聞きたくなります。既に2局が QSO を始めてレポートを交換している最中に、別の局が CQ を出したり、さらにその CQ に別の局が CQ をかぶせたり、、、、。夕方から夜にかけてのパスでは QRV する局が多いため、約10分間のパスの間ずっとかぶせ合いが続きます。パワーにものを言わせて up linkする局のシグナルは通りますが、その局へのコールバックが他のハイパワー局に潰されます。当然のことながら、完全なQSO はめったに成立しません。 10分間のパスで完全な QSO が5回以下(1 QSO/2 min 以下) ということがほとんどです。(うまく録音できたらお送りします。) そのため、私は少しでも空いている時間帯を狙って、早朝から 午前中に QRV しています。 外国で暮らしてみると、様々な国の国民性がよくわかります。日本人は本当に謙虚で、とにかく、他人に迷惑を掛けないことを第一に考えます。スウェーデン人の性格は我々日本人に比較的似て いるため、スウェーデンは日本人には住みやすい国だと思います。 しかし、Eu 南部のラテン系と東部のスラブ系の国民性は、時に目を覆いたくなります。街で順番待ちの行列に平気で割り込んで くるのは、いつも Eu南部か東部の人たちです。彼らの国ではそれが当たり前なので、悪いことをしているという自覚が全く欠如 しています。面白い(皮肉な)ことに、この国民性の違いは FMレピーター衛星でも見事に再現されています。しつこくかぶせて 呼び倒すのは、I か EA と相場が決まっています。DL にも1局そういう局がいて、「ドイツ人にしては珍しいな」と思っていましたが、名前を聞いたらラテン系でした。我々日本人の常識は、彼らには通用しません(マジです!)。無政府状態 in UO-14ある日のUO-14 で行われている、泥仕合の模様をレポートしましょう。平日の午後8時以後のパスや、週末の正午少し前のパスが最もひどい状況です。 平日の午前のパスはQRVする局も少なく、比較的秩序が保たれています。以下の話は、基本的にすべて私が聞いた事実を基にしてい ますが、細部に関しては、事実に反しない程度に編集してあります。 XXXは伏字で、X(エックス)ではありませんよ。UA1XXX: "CQ satellite, CQ satellite, UA1XXX." SP1XXX: "UA1XXX, this is SP1XXX." F1XXX: "CQ satellite, CQ satellite, this is F1XXX, F1XXX,,,,," (前の2局は無視して) EA1XXX: "CQ sat, CQ sat, EA1XXX, EA1XXX." (F1XXX の CQ をつぶしながら) F1XXX: ",,,,,F1XXX, CQ satellite, this is F1XXX." (つぶされたことも知らず、延々と CQ を出し続けていた、 お前自分の down link 聞いてないだろ!) UA1XXX: "QRZ, SP1 station, this is UA1,,,,,," EA1XXX: "CQ sat, CQ sat, EA1XXX, EA1XXX."(UA1XXX をつぶしながら) SP1XXX: "UA1XXX, this is SP1X,,,,,. You are 59 in JO12,,,," Unknown: "Hello, test, test, 1, 2, 3."(SP1XXX をつぶしながら) UA1XXX: "SP1 station, please repeat your call again." DL1XXX: "UA1XXX, this is DL1XXX. You are 59 in JO99XX. My name is XXXX, over."(いきなり割り込む) IK1XXX: "CQ satellite, IK1XXX, IK1,,,,"(さらにその場の状況を悪化させる) F2XXX: "F2XXX"(IK1XXX をつぶしながら) EA2XXX: "F2XXX, this is EA2XXX, Your are 59. My locator is,,,,," F3XXX: "IK1XXX, this is F3XXX."(EA2XXX をつぶしながら) DL1XXX: "UA1XXX, this is DL1XXX. You are 59 in JO99XX. My name is XXXX, over."(しつこくコールする、しかも毎回名前まで!) Unknown: "Stand by!!"(完全にキレている) IK1XXX: "CQ satellite, IK1XXX, IK1XX,,,,"(マイペースなやつ) Unknown: "Hola, Hola"(IK1XXX をつぶすスペイン語のハロー) IK2XXX: "CQ sat, CQ sat, IK2XXX, IK2,,,,," EA3XXX: "QRZ? This is EA3XXX."(IK2XXX をつぶしながら、いきなり QRZ って、お前 CQ も出してないだろ!?) F1XXX: "CQ satellite, CQ satellite, this is F1XXX, F1XXX,,,,," (あきらめずに頑張る根性はすごい) F4XXX: "CQ sat, CQ sat, F4XXX,,,,,"(F1XXX をつぶしながら) F5XXX: "CQ satellite, this is F5XXX" (F1XXX をつぶす F4XXX をさらにつぶしながら) F1XXX: ",,,,,F1XXX, CQ satellite, this is F1XXX." (また、つぶされたことを知らない) IK3XXX: "IK3XXX, IK3XXX" EA4???: "F5XXX, this is EA4,,,," Unknown: "Hello, test, test, 1, 2, 3."(EA???? をつぶしながら) EA4???: ",,,,, my locator is IN34XX, over."(つぶされても頑張る) F5XXX: "QRZ? This is F5XXX. EA4 come back again. You are 59." EA4???: "Roger, roger. F5XXX, my call sign is EA4,,,,," DL1XXX: "F5XXX, this is DL1XXX. You are 59 in JO99XX. My name is XXXX, over."(またも、既に行われている QSO に強引に割り込む) EA4???: ",,,,, 59, over."(完全につぶされてしまった、かわいそうな EA4???) DL1XXX: "F5XXX, this is DL1XXX. You are 59 in JO99XX. My name is XXXX, over."(しつこく呼び倒す) Unknown: "Just cut the wire!!" (怒り心頭!) これをサッカー風に実況中継すると以下のようになります。 「いやー、各国とも中盤でのつぶし合いが激しいですね。」 「そうですね、先ほどロシアとポーランドが決定的なチャンスを作 りましたが、ゴールには至りませんでした。」 「おお、ドイツが個人技で突破を図ります。」 「ああ、しかし、フランスとイタリアのブ厚いディフェンスにはじき返されます。」 「さあ、もう一度ドイツの強引な中央突破だ!」 「やや、警告が出ました。ドイツに1枚目のイエローカードです。」 「ちょっと、今の突破は強引すぎました。」 「さて、再び中盤でのつぶし合いが激しくなってきました。」 「おお、スペインに決定的なチャンスだ!!」 「これはひどい、ドイツがそれを強引にねじ伏せた!」 「これは警告が出るでしょう。」 「やはり2枚目のイエローカード。ドイツ退場!!」 これは、最もひどい例ですが、正に無政府状態とはこのことです。JAでは業務・違法局のQRMにも負けず整然とQSOが進むと聞いてますが、このようなヨーロッパの無政府状態のような、JAやその近隣諸国での潰し合いが起こらないことを祈るばかりです。 上にも書きましたが、概して F、I、EA の局のマナーが悪く、 北へ行くほどマナーがよくなります。唯一の例外は、DL1XXX。この局が出ているか否かで、状況が大きく異なり、平日の午前のパスでも、この局が出てくると大変で す。先日は私のCQ に応答してきたOH の局を、私を無視して呼 び倒し、最後にはOHの局も呆れてQRTしてしまいました。また、 明らかに自分の down link を聞いていない局や、つぶされてもコ ールし続ける局も多く、一旦状況が悪化すると、一瞬たりともシグナルが途切れることがありません。当然のことながら、完全なQSO はほとんど成立せず、1回のパスで全くQSO が成立しないことも珍しくありません。 何度か録音を試みたのですが、残念ながら成功しませんでした。私が録音しているときに限って、なぜかUO-14の秩序は比較的保たれています。何とか二股をかけて、秩序が保たれていたら QSO、そうでなかったら録音にしたいのですが、私は100%お手軽移動で QRV していますので、録音機材を持つと両手がふさがり、もはや QSOする余裕はありません。何度か悔しい思いをしました。しかし、何とかして鈴木先生や皆さんにも、この生のバトルをお聞かせしたいと考えています。 なお、蛇足とは思いますが、UO-14 が常に上記のような状態にあるわけではありません。DL1XXX が出ていない平日の午前には、効率よくQSO が行われています。時々スペイン語、ロシア語、イタリア語のラグチュー(地上局)がかぶってきますが、Maldol HF-FOX-727 (144: 3ele, 430: 5ele)に FT-51(3W out)で十分楽しめます。 衛星に関しては、お手軽移動中のハプニングや、QSO中のハプニング等、何回かに分けてこれからもメールします。 |
この手記のあと、先生が録音したファイルをいただきました.
1パスのほとんどを未修正で記録.MP3ファイルですが約8分、2.7MBもあります.
ブロードバンドの方は聞いてみてください.
修羅場度レベルは、10段階で評価.「10が最悪」だそうです(笑)
更にヒドイ例.先生の解説付き.音声ファイル
(MP3)は長いので4分割してあります.
スウェーデンで本当にあったハプニングのご紹介!
UO-14を介したサテライトDXing!
| 混沌としたヨーロッパの状況が目に浮かぶ(耳に浮かぶ?)レポートですね.日本では先生の書いた交信例の中の7割が「はいはぁーい、りょーぅかぁーい、だだいまげんちゃくぅー」などのバカトラッカーや、「○●X▲◆■」のタガログ語?ばかりです.確かに混沌とはしていますが、コールサインを言っている局の潰しあいならまだいい?ですよねぇ・・・(笑)
de JN1BPM |
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