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| 山崎先生の運用記です.記されている時間は特に断りのない限り現地時間です.(3月末より夏時間になりUTC+2時間,JST-7時間となりました.) |
Magic Band in Sweden (14) |
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| 編註;先生からいただいた音声ファイル(AIFF形式)は 小生がMP3形式に編集しております.概ね100KB以下です. なおビーコンにつきましては、こちらにまとめてあります. |
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2002.07.01 (Mon)今日も午前中からEsは大繁盛らしい。Web Clusterを見ていると、EUのほとんどすべての地域で、少なくとも一方向はEsが開いている印象を受ける。私は、そんなコンピューターの画面を羨望の眼差しで見つめながら、せっせと仕事に精を出した(泣)。やっとの思いで休憩時間を作ったのは15:00少し前。Web Clusterの勢いは衰えることを知らない。大きな期待を胸に屋上へ上がり、ワッチを開始した。ところが、聞こえるのはローカルのシグナルのみ。SM7では、既にコンディションが落ちてしまったようだ。ひとつ大きなため息を付いた私であったが、すぐに、PA, ON, DL, SPからJX7DFA入感のレポートが上がっていたことを思い出した。ビームを北へ振り(あとで地図をよく見たら、正確には北西方向だった)、レポートのあった周波数に合わせると、51で入感するJX7DFAのシグナルを捕らえることに成功した。パイルはそれほど大きくないが 、コールしても応答があるかどうか微妙なところだ。「CWだったら何とかなりそうなのに、、、」と思った瞬間、JX7DFAはCWでQRVし始めたではないか。まるで私の気持ちがわかるようであった。「このチャンス逃してなるものか!」 祈りを込めてコールすると、何と一発でピックアップされた。幸運なことに、私がコールした直後から少しコンディションが上向いたらしく、彼のシグナルはQSO中に539まで上昇した。およそ10分ほどの休憩時間は、非常に有意義なものであった。夕方、仕事が終わってからWeb Clusterを見ると、まだまだ昼間の賑わいが続いている。SVからSM7FJEが報告されたことから、SM7でもバンドが開いていることは明らかだ。19:00頃にワッチを再開すると、UT5G/B, YO3KWJ/B, 4N1ZNI/Bが聞こえたと思ったら数分後には聞こえなかったり、または、その逆に突然聞こえ出したりと、コンディションはあまり安定していないようだ。しかし、LZ各局は比較的安定して入っている。LZ2HM, LZ2HQ, LZ2LTと連続してgetし、 最後にLZ2CCを発見した。「おお!かの有名なDXerだ!」私は早速彼をコールした。「OK, SM7XQZ, ドウゾ!」最初は何かの聞き間違いかと思った。英語でレポートを送りスタンバイすると、「You are ゴーキュー。What is your Japanese callsign? ドウゾ!」間違いない、彼は、私が日本人であることを知っていて、日本語でしゃべっているのだ!!私は、危うく腰を抜かすところであった(笑)。しかし、なぜ私が日本人であることを知っているのだ!?「 I am also JG2GSY.」、「By the way, why do you know I am Japanese?」と聞いてみた。しかし、彼は「JG2GSYというコールサインは覚えがある」、「ちょっと待ってくれ」とログサーチを始めてしまった。しばらくしてから「やあ 、1st QSOのようだ」と言ったはいいが、私が日本人であることを知っている理由については、何も答えてくれなかった。どうやら、ログサーチに気を取ら れて、答えることを忘れてしまったらしい。まだ何局か待っていることもあり、私はQSOを終えることにした。「Thank you OM, サヨナラ!」それは、今までの私の無線人生の中で、ベストスリーに入る印象的なQSOであった。LZ2CCとのQSOがあまりにも印象的だったため、私は屋上を離れて、しばし余韻に浸ることにした。 6階下りて休憩をしていると、OZからJY9NXがレポートされている。すぐさま屋上へ駆け上がり、そのダイヤルを合わせると、「やっ た!聞こえる!!」ピーク55で入感する田原さんの声を確認した。比較的強いQSBを伴い、落ち込むと41になってしまうが、さすがはオペレートの上手い田原さん。テキパキとshort QSOで片付けているので、QSBのピークでコールすることは難しくなかった。ところが、EU中からかなりのパイルになっているためか、全くピックアップされる気配がない。久しぶりにProject J(こちら参照)も試してみたが、効果はなさそうだ(笑)。今日は正攻法で行くことにした。QSBのタイミングを計りながら5分ほどコールし続けると、遂 に「SM again?」と応答があった。2回コールを繰り返してスタンバイしたが、今度は「SM7 again?」と返ってくる。再度、2回コールを繰り返し、何とかフルコピーしてもらうことができた。ひとことだけでも日本語で挨拶しようと考えていたが、「You are 51.」と言われ、今日のところは日本語で話すことはあきらめた。私の弱いシグナルを一生懸命拾ってくれた田原さんに、心から感謝したい。 その後、さらにバンドをスキャンすると、9A, YU, SV, SV9, LZ各局がガンガ ン入感している。先日QSOしたT94CVも599で確認できた。私が休憩している間に、コンディションが急上昇したようだ。これだけ広い範囲が同時に強く聞こえているのは、私にとって初めての経験である。もう、どれからコールしてよ いのかわからない。既に今日は、JX7FDA, LZ2CC, JY9NXと3連続で興奮を味わっている。これ以上良いことがあったらバチが当たるのではないかとさえ思われた。SV9CVY, LZ2FO, YU4WUと連続してQSOしたところで、何と、さらなる興奮が私を待っていた。今日のmagic show第5幕の始まりである。SV某局をコールしようと待っていると、突如、強いQRMが現れた。コールサインを確認すると、それはGW4VEQであった(QSOには至らなかった)。別方向に強いEsが発生したのである。既にバルカン各局で賑わっているバンドに、さらにG, GW, EI, PA, Fが加わった。はっきり言って、バンドはもうメチャクチャである(笑)。私の心臓は、喉から飛び出そうとしていた。「落ち着け!new entityからgetだ!」自分自身にそう言い聞かせてアンテナを西に振り、もう一度下の方からバンドをスキャンする。未交信entityのGW, EIも聞こえてはいるが、ど れも他局のCQに応答している。残念ながらGW, EIのCQは発見できなかった。そこで、「仕方ない、とにかく聞こえている局を順に呼ぼう」と考えを改め、 PA1SIX(伝搬距離およそ710 km), G1YLE(AuでもQSOしている)と2局続けてgetした。しかし、「待てよ、CQを出したらGWやEIから応答があるかも」と作戦を変更し、バンドの上の方で空いている周波数を見つけ、CQを出すことにする。果たして、10分間の間に、G3PFM, M0DDT, G0TSM, F1LYV,M3HIE, G8BQX, G7CYO, G4RGVから連続して呼ばれ続け、正に息をつく暇もない。CQが5回連続して空振りしたのを機にワッチにまわると、G各局は既に姿を消したようだ。どうやら、パスが移動したか、消えてしまったらしい。残念ながら、GW, EIは次回のお楽しみとなった。しかし、まだF西岸部の各局は強力に入感している。さらに、F6APE, F1BKMの2局を加えることができた。ふと気が付けば、時計の針は、もうすぐ22:00を指そうとしているではないか。今日の第2幕から第5幕まで、あっと言う間の3時間であった。まだまだバンドはオープンしていたが、さすがにこれ以上遅くはなれない。後ろ髪を引かれる思いで無線機の電源切った私の手は、未だ冷めやらぬ興奮のため、微かに震え続けていた。 |
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この日の成果
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2002.07.02 (Tue)EUのEsは今日も絶好調だ。しかし、それは中南部EUの話である。スカンジナビア各局のコールサインが、Web Clusterに現れる気配は微塵もない。16:00頃にアンテナを立て、約1時間おきに時々ワッチしてみたが、やはり、なにも聞こえない。今日のSM7は、完全にお休みらしい。20:30を過ぎ、そろそろ帰宅する時間となった。アンテナを片付けに屋上へ上がると、LZが数局入感していた。 やっとバンドが開いたようだ。1局だけQSOしてから帰ることにした。LZ2DFを コールした次の瞬間、私は思わず「何!?またか!?」と叫んでしまった。「SM7XQZ, are you Japanese?」といきなり聞かれたのである。こうなったら意地でも理由が知りたい。「どうして私が日本人だとわかるのか?」シグナルレポートを送る前に聞いてみた。まさか、「やあ、お前の運用記、楽しく読んでるよ!」とは言うまい。彼は笑いながら答えてくれた。「JA各局とは何度もQSOしているので、日本人のアクセントはすぐにわかるよ!」私はやっと納得 した。(LZ2DFの日本語)LZ各局の間で、私に関する悪い噂が流れている訳ではなかったのだ(笑)。私は晴れ晴れとした気持ちで屋上を後にした。 |
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【後日談】 |
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【後日談2】 |
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