山崎先生の運用記です.記されている時間は特に断りのない限り現地時間です.(3月末より夏時間になりUTC+2時間,JST-7時間となりました.)


ワシントンで開かれた学会のパーティーでのスナップ。私から上へ順に、GとSMのハーフの大学院生(前出)、LA出身の大学院生(前出)、F出身の研究員(前出)、PA出身の研究員(前出)。私だけがいいかげんな服装をしています(笑)。

Magic Band in Sweden (26)

編註;先生からいただいた音声ファイル(AIFF形式)は
小生がMP3形式に編集しております.概ね100KB以下です.

なおビーコンにつきましては、こちらにまとめてあります.

2002.10.08 (Tue)

午前中、EUの広い範囲でVKが入感したらしい。いよいよ秋のDXシーズンの始まりだ。10:00頃にOZ某局(JO45)がVK6JQをスポットしていた。マルメ(JO65)でも聞こえていたかもしれないが、残念なことに、私はそのときは忙しくてワッチで きなかった。

2002.10.09 (Wed)

Web Clusterを見る限り、午前中は大した動きはなかったので油断していたら、 14:00頃からTR8CAとTR8KPJが入感したらしい。EU南部から聞こえ始めてパスが徐々に北上するいつものAF各局のパターンではなく、オープンと同時に南はIから北はOZまで一気にレポートが上がっている。このパターンのときは、まず間違いなくSM7でも聞こえていたはずだ。では、そのとき私は何をしていたかと言う と、正に大事な実験の途中であった。もしも、うっかりWeb Clusterを覗いてい たら、集中力をなくして取り返しのつかない失敗をしていたことだろう。よって、 今日の私は運が良かったのである(と自分を慰めることにした)。なお、夕方に 短時間だけAuが開いたらしい。Au一日おきの法則は今日も健在だった。

2002.10.10 (Thr)

昼過ぎのWeb ClusterでTR0A/B入感の情報を得た。DL, SPからのレポートだ。昨 日の借りを返そうと、急いでアンテナ立ててTR待ち伏せ作戦を開始した。ところが、TRの文字はその後Web Clusterに二度と現れることはなく、ローカルのシグナルさえ聞かないまま、夕方空しくQRTとなった。

2002.10.11 (Fri)

今日は大学院生の学位発表会に出席するため、全くQRVする時間が取れない。 「こんなときに限って何か聞こえそうだ、、、」と思っていたら、案の定16:00頃からTR8CAが入感したらしい。SM3(SM中部)からもレポートがあり、ここマルメでも入感していたことは疑いようがない。ああ残念無念!

2002.10.12 (Sat)

最近、連日のように午後からTR各局が入感しているが、いつもチャンスを逃してばかりだ。「今日こそは!」と気合いを入れて午後から研究室へと向かう。しか し、50MHzは雑音しか聞こえなかったので、衛星と21MHz QRPで暇をつぶし、その時がくるのを待ち続けた。TR各局は今日も期待通り14:00頃に現れた。彼らはDL中部まで一気に北上したものの、そこから後は足踏み状態が続いている。何度も屋上と研究室を往復して、Web Clusterの情報をチェックしながらワッチを続けること2時間。16:30頃、遂にOZからTR8CAのレポートが!屋上まで全速力で駆け上がり、急いでダイヤルを合わせると、SSBのシグナルが31-41で弱く聞こえている。「あと一歩だ!頑張れ!」パスがもう少し北上することを祈ってワッチを続 けたが、そのシグナルは一向に強くならない。しばらくして、「今日はここまで か、、、」と諦めモードに入りつつあった私は、ある重大な事実に気が付いた。 そのシグナルは強くならなかったが、弱くなる気配もない、、、。ふと、大きな疑惑の念に抱かれた私は、再度Web Clusterをチェックするために6階へ下りた。 何と、そこで私が目にしたものは、「TR8CAが出ている周波数でローカルQSOをするな!」という主旨の書き込みであった。先程から私が必死に聞いていたのは、 OZ某局のラグチューだったようだ。空しさが増すことはわかっていたが、試しにビーム方向を変えてみた。やはり、それは普段聞き慣れたデンマーク語であった。 一気にやる気をなくした私は、即座にQRTして帰宅した。どうも、TRとは巡り合わせが悪いようだ。

2002.10.13 (Sun)

「えっ、Es?」いきなり意外な展開が私を待ち受けていた。何とかしてTRをgetしようと、今日も午後から研究室にやってきところ、13:30頃からWeb ClusterにPA -LZ, OZ-I, LY-LAのオープンがレポートされている。どう見てもEsのパターンだ。 半信半疑ではあったが、とにかくビームを南へ振ってワッチを始めてみた。最初 の5分ほどは何のシグナルも確認できなかったが、しばらくしてOZ某局がI某局 へ58のレポートを送るのが聞こえた。さらに待つこと5分(14:25)。遂に、SM7 でもバンドがオープンした。ピーク55で入感するIZ7AUHのシグナルを捕らえ、久 しぶりのEs QSOとなった。あの深く長いQSBも懐かしい気がする。バンドの上の 方ではイタリア語のラグチューが57で聞こえ、下の方ではIW9某局, I8某局のCQ DXが559-579で入感している。SM7FJEも50.110でCQ DXをコールし、さらに、SM7AEDの声も聞こえ始めた。「さあ、これからが本番だ!」と雰囲気だけは大い に盛り上がったが、肝心のコンディションの方はいまひとつであった。30分ほどワッチしてみたが、上記の3局以外は聞こえてこないのである。CWの2局は50. 100と50.104で「CQ DX」と打っているためか、呼ぶ局は少なく、私もコールはしなかった。手詰まり状態がしばらく続いた後、15:00頃に突然IW5BML/6が聞こえ始めた。それまではI南部しかオープンしていなかったが、パスが少々北へ移動したようだ。IW5BML/6は非常にQSBが強く、彼のシグナルが確認できるのはほん の30秒ほどで、次のピークがくるまでの数分間は何も聞こえない。ピークがくる度に呼ばれていたが、コールするのはすべてSM7各局だ。このパスはかなり限局したものらしい。その後、新たにI7各局のシグナルを確認したが、やはりQSB のピークが短すぎてコールする気にならない。今後どう対応すべきか迷っていると、15:45、一瞬にしてコンディションが大きく変化した。それまでの深く長い QSBがなくなり、I各局が強力に安定して入感し始めたのである。IW5BML/6は先程までとは別人のようになり、ローカルのSM7FJEより強くなった。IW5BML/6は数ヶ月前にQSOしているので、そのままコールしても何も面白くない。そこで、以前から一度試してみたかったQRPに挑戦することにした。普段使っているIC- 706MKIIGは最低出力が5Wであるが、サブで使っているFT-817は0.5Wまで出力を 絞ることができる。私は迷わずFT-817にアンテナを接続し、0.5WでIW5BML/6をコールした。結果、あっさりと一発コールでピックアップされ、59のレポートを 受け取った。これに気をよくした私は、調子に乗ってさらにIK8DYDもコール。こちらもすぐに応答があり、レポートは59であった。これら2局はバリバリのフル スケールで聞こえていたので、この結果はある程度予想できた。では、もう少し弱い局はどうか。55で入感するIW6某局も数回呼んでみたが、今度は私の存在にすら気付いてもらえなかった。16:40頃、再びコンディションが変化し、I各局は深く長いQSBを伴うようになり、そのシグナルは徐々に弱くなり始めた。このまま今日のオープンは終わるものと思われたが、意外にも今日のEsは粘り腰で、最終的にバンドが静かになったのは18:00少し前のことであった。SM7では3時間半 ほどバンドがオープンしていたが、一瞬のバーストでYU某局が入感した以外は、 終始I各局しか聞こえなかった。Web Clusterを見る限り、他の場所でも今日のEs はパスが極端に限局していたようで、G, PA, ONはバルカン半島にしかパスがな く、OZ, SMではIしか入感しなかったようだ。パスの落ちる場所が非常に不安定 なEsも厄介であるが、入感範囲が全く変化せずに微動だにしないというのもつまらない。ピーク時のシグナルは非常に強かっただけに、どうも物足りないオープンであった。

この日の成果

2002.10.14 (Mon)

50MHzは午前中から無風快晴。何かが起こりそうな気配もない。しかし、144MHzでは15:30頃からAuバリバリの状態らしい。今日はQRVするかどうか迷っていたと ころへ、17:00少し前にOZ某局が「50MHzでGM某局55A」とレポートした。即座にQRVすることを決断して屋上へ上がったが、SM7では50MHz, 144MHzともにパスはなかったようだ。

2002.10.15 (Tue)

「SM7### 50110 TR8CA worked」その文字をスクリーン上で見つけたのは1時間後のことであった。時既に遅し、、、。TRは私にとって鬼門であると悟った。




Magic Band in Sweden (27) へ つづく



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