「医療人のための群馬弁講座」特講

「医療人のための群馬弁講座」はザスパ草津を応援しています



2020年 COVID-19 CRISIS






■ J.LEAGUE DIVISION 2 2020 ■




ウィルス襲来 (第1節〜第21節)

禍難の中で (第22節〜第42節)







■ 2020年をふりかえって  ■

 「COVID-19」に脅かされ続けた2020年であった。

 2年のJ3の修行を終え、J2に3年ぶりに復帰することになったザスパ。2020年シーズンは、布啓一郎監督を同リーグの松本に引き抜かれるという衝撃で始まった。クラブはJ2を闘う新監督としてザスパ初代監督、レジェンド・奥野僚右を新監督として迎えた。選手はJ2昇格の原動力になった吉田将也が松本へ、エース澤が大分へ完全移籍したのをはじめ、多くの選手がザスパを去ったが、岡村が宮崎から復帰、以前ザスパに所属していた清水、高瀬、松原が再加入、J2得点王の実績のある大前が大宮から加入など積極的な補強を行い、J2で伍して戦えるメンバーがそろった。クラブは今季は勝点50、16位の目標を掲げた。

 2020年末より中国・武漢で原因不明の肺炎に罹患する患者が多く発生、2020年1月16日に国内で初の感染者を確認した。2月12日にWHOから「COVID-19」と名付けられたこの感染症は瞬く間に全世界に波及していく。そんな中、2月23日、アルビレックス新潟をホームに迎えてのJ2開幕戦。空っ風吹き荒れる敷島には1万1千を超える観衆が集った。(当時はまだCOVID-19の危機感がなくクラブから「席詰めのご協力」という告知まで出ていたほどであった)その2日後、Jリーグで「3月15日まで開催予定の全ての公式戦の開催延期」が決まった。COVID-19の感染者が増えていき、第2節以降も順次開催が延期となっていく。3月19日には、2020シーズンは「昇格あり」・「降格なし」の特例ルールを適用することが決定。1年でJ3降格という最悪のリスクは回避された。3月29日稀代のコメディアン・志村けんさんが新型コロナ肺炎で急逝し日本中が悲嘆に暮れたその3日後、今度はザスパ・舩津徹也選手が新型コロナ肺炎に感染(Jリーガー2人目)し入院加療となった。幸いにもクラブ内にそれ以上の感染者は発生せず、舩津選手も4月15日に無事退院。(彼の後のプレーを観ると、肺への後遺症はほぼなかったようで安堵した)しかし4月7日に発令された緊急事態宣言が、全国に拡大された4月16日から、クラブは活動停止となった。緊急事態宣言は群馬県では5月14日に解除されたが、クラブが活動を再開したのは5月25日のことであった。

 6月15日、再開日程が発表された。改めて対戦カードや日程が組み直しになり、残った41節を半年でこなすという過密日程になった。ザスパは第2節(アウェイ水戸戦)および第3節(アウェイ大宮戦)は「リモートマッチ」(無観客試合)での開催なった。7月11日、ホーム町田戦からマスクの配布や声出し応援など感染対策を徹底の上、観客観戦が解禁され1065人が集まったが、開幕4連敗を喫した。次のアウェイ山形戦で今季初勝利を挙げたが、チームの連係が今一つで失点が相次ぎ、成績は低迷しボトムを彷徨した。過密日程で水曜のナイトゲームも増え、ホーム戦が500〜1000人程度の入場者数に甘んじる試合も多く、クラブの収入減少が大きく危惧される事態となった。

 猛暑の夏を過ぎ、秋になったころからチームの連係が良くなったのか、勝利につながる試合が増えてきた。特に攻守がかみ合った最終盤は今季初の3連勝で、最後の6試合は5勝1分けの無敗、まさに有終を飾るJ2最強の成績であった。2020年の最終成績は15勝23敗4分けで勝ち点49、順位は20位だったものの、現行J2最多勝利の15勝&最多勝点タイ(49点)を記録。何より良かったことはリーグ再開後に、クラブから一人のCOVID-19陽性者を出さなかったことだ。クラブの感染対策が徹底していたといえる。今季終了後の12月23日にはJ3降格時に火中の栗を拾う覚悟で社長を引き受けてくれた奈良社長の今季限りでの退任が発表された。その人徳と人脈で、瀕死のザスパを再生させJ2に昇格させた功績は永く語り継がれると思う。同じ日に、群馬県でのCOVID-19陽性者が累計で2000人を突破した。コロナ禍の行方は依然不透明である。

 いつも熱い観戦記を寄せて下さるライター諸氏も3密を避けるべく、スタジアムでの観戦を自粛したこともあり、本年の本HPでの観戦記掲載数は例年になく少ないものとなった。その中で多くのスタジアムの画像を提供下さった、え亥輪@前橋 様、とも@桐生様、THES-NAMAKA@前橋 様には厚く御礼申し上げる。J2からの降格が無慈悲に4クラブとなる来季、いつものごとくボトムを彷徨いハラハラドキドキの1年を過ごすのか、今季をベースにまさかの躍進を遂げるのか、全く予想ができないが、マスクを外してスタジアムで再び声援を送り、そして勝利の草津節を皆で唄えるように、COVID-19の一日も早い終息を期待したい。以下に2020年のザスパとCOVID-19の年表を略記する。(◆はCOVID-19関連のできごと)



2020 ザスパとCOVID-19

1.6
◆中国 武漢で原因不明の肺炎 厚労省が注意喚起

1.10
開幕カードは「2月23日(日)に、ホームでアルビレックス新潟と対戦」が発表

1.12
チームスローガンが「上昇喜流」に決定

1.14
◆WHO 新型コロナウイルスを確認

1.16
◆日本国内で初めて武漢に渡航した中国籍の男性の感染確認

1.30
◆WHO「国際的な緊急事態」を宣言

2.3
◆乗客の感染が確認されたクルーズ船 横浜港に入港

2.5
昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)小ホール にて
2020サポーターズカンファレンス開催

2.12
◆WHO 新型コロナウイルスによる病気の正式名称を「COVID-19」に決定

2.13
◆日本国内で初めて感染者が死亡

2.17
チームより開幕戦の「席詰めのご協力」がリリース

2.18
キャプテンに渡辺広大選手、
副キャプテンに清水慶記選手、舩津徹也選手、岩上祐三選手、宮阪政樹選手、大前元紀選手、
選手会長に青木翔大選手がそれぞれ就任

2.19
クラブより「新型コロナウィルスをはじめとする感染症予防のためのお願い」 がリリース
◆新型肺炎で群馬県内医療機関 感染20人受け入れ

2.21
新型コロナウイルス、インフルエンザ等の感染拡大の状況を鑑み、
当面の間、トレーニングならびにホームゲーム時におけるファンサービス対応を一時中止

2.23
ホーム敷島でアルビレックス新潟との開幕戦、11038人を集めるも0-3で敗れる。

2.25
Jリーグ理事会において、「3月15日(日)まで開催予定の全ての公式戦の開催延期」が決定

2.27
◆安倍首相 全国すべての小中高校に臨時休校要請の考え公表

3.7
◆群馬県で初の新型コロナウイルス陽性者

3.12
Jリーグ理事会において新型コロナウイルスの感染拡大に伴い
「3月に開催予定の全ての公式戦の開催延期」が決定

3.19
Jリーグ理事会において2020シーズンは
「昇格あり」・「降格なし」の特例ルールを適用することを決定

3.22
◆群馬県で初の新型コロナウイルスによる死亡者

3.24
5月23日(土)に開幕する「天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会」の組合せが決定 
ザスパは、6月10日(水)2回戦  vs [福井県代表 vs 大阪府代表]の勝者と
正田醤油スタジアム群馬で対戦予定
◆東京五輪・パラリンピック 1年程度延期に

3.25
Jリーグ理事会において、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い
「4月に開催予定の全ての公式戦の開催延期」が決定

3.29
◆志村けんさん 新型コロナウイルスによる肺炎で死去

4.1
舩津徹也選手 新型コロナウイルス感染症の陽性

4.2
チーム内における濃厚接触者:41名
(内訳:選手28名(感染者である舩津選手を除く) / スタッフ13名)の陰性を確認

4.7
◆7都府県に緊急事態宣言 を発令

4.15
舩津徹也選手が退院
◆群馬県 コロナ感染者累計100人超

4.16
ザスパトップチーム、チャレンジャーズ 5月6日(水)まで活動停止に
◆「緊急事態宣言」全国に拡大 13都道府県は「特定警戒都道府県」に

4.23
「天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会」の大会方式の変更に伴い、
ザスパクサツ群馬の不参加が決定

4.27
『乾坤一擲 ザスパクサツ群馬社長・奈良知彦「人生最後の大勝負」』(伊藤寿学著 )が
内外出版社より刊行される

5.4
◆政府「緊急事態宣言」5月31日まで延長

5.7
ザスパ 引き続き全体トレーニングは休止 
 公式自主トレーニング(トレーニング会場の提供)を実施

5.14
◆政府 緊急事態宣言を群馬県を含む39県で解除 8都道府県は継続

5.16
◆群馬県 県の休業要請を一部解除 独自指針の警戒度を「3」に引き下げ

5.21
◆緊急事態宣言 関西は解除 首都圏と北海道は継続

5.25
トップチームの活動を再開
◆緊急事態の解除宣言 約1か月半ぶりに全国で解除

5.29
Jリーグより、J2リーグは6月27日(土)より再開と発表
・新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑みて無観客での試合開催より再開
・試合日程は開催延期となった第2節〜第19節を含めて全て組み直し
・感染予防の観点から近隣クラブとの対戦を優先的に実施

5.30
◆群馬県 警戒度「2」に引き下げ

6.1
◆群馬県内各地で3カ月ぶりに学校再開

6.13
◆群馬県 警戒度「1」に引き下げ 週5日登校、部活再開へ

6.15
「2020明治安田生命J2リーグ」の再開日程が発表
第2節(アウェイ水戸戦)および第3節(アウェイ大宮戦)は
「リモートマッチ」(無観客試合)での開催に

6.19
◆都道府県またぐ移動の自粛要請 全国で緩和

6.27
第2節アウェイ水戸戦(リモートマッチ)でJ2リーグ再開

7.1
Jリーグの方針に沿った来場制限(来場制限付き試合)の決定
(A)超厳戒態勢時(強い制限): 7/10〜7/31
(B)厳戒態勢時(緩和された制限)8/1以降
シーズンシートの払い戻し決定

7.3
◆国内の1日の感染者 2か月ぶりに200人超える

7.11
第4節ホーム町田戦で観客観戦解禁
洗えるマスクの無料配布(入場時)
新型コロナウイルス感染症拡大防止策実施に伴い「観戦ルール」も変更
開幕4連敗を喫す

7.15
第5節アウェイ山形戦で今季初勝利

7.19
布監督率いる松本に2-0で敗れる(9.25 布監督は成績不振で解任された)

7.29
◆国内の1日の感染者 1000人超

8.4
第16節〜第29節の開催日程が発表、超厳戒態勢時(強い制限)を継続

8.15
◆群馬県 警戒度を「2」にへ引き上げ

8.28
◆政府が新型コロナ対策の新たな方針発表

9.30
第23節より 厳戒態勢時(緩和された制限)に変更

10.2
◆米国・トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染

10.6
太鼓等の鳴り物(自席で叩ける物)を用いた応援スタイルが可能に

11.8
『GoToトラベル』でザスパ戦へ行こう! 販売開始

11.17
Jリーグ理事会において、
2021シーズンのJ1からの降格は4クラブ、J2からの昇格は2クラブ、降格は4クラブ
J3からの昇格は最大2クラブとなることが決定

11.20
◆群馬県 コロナ感染者累計1000人超

11.27
◆群馬全県で 警戒度を「3」へ引き上げ

12.8
◆イギリスで新型コロナウイルスのワクチン接種が始まる

12.10
株式会社カインズとの共創のパートナーシップ締結
◆桐生、伊勢崎、太田、館林、みどりの5市にある
接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店に対し、午後10時以降の営業自粛を要請

12.15
◆GoToトラベル全国一時停止へ 地域限定の対応から方針転換

12.16
◆群馬県内最多の63人陽性

12.17
◆群馬全県で 警戒度を「4」へ引き上げ 外出やイベント自粛

  12.20
最終第42節・今季全日程終了
2020J2リーグ20位(勝点49:15勝4分23敗 得失点差-22)

12.23
新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し、
「2021シーズン開幕時点でのシーズンチケット販売は中止」
臨時株主総会および取締役会において、
奈良知彦代表取締役社長の退任
ならびに後任として森統則氏が代表取締役社長に就任することを決議
◆群馬県 コロナ感染者累計2000人超


 来年またスタジアムでお会いしましょう。【すずき@東毛】


「医療人のための群馬弁講座」は
2020年度も、ザスパクサツ群馬のアシストパートナーだったんさね。

この「なっから!ザスパ!!」は、
オレ、「医療人のための群馬弁講座」管理人「すずき@東毛」の
編集・責任によるザスパクサツ群馬応援ページなんさね。
郷土のチームは、やっぱり郷土の言葉で熱く応援するんべぇ!

そんなわけで編集した記事ん中には、独断と偏見が
なっから含まれてっかもしんねぇけど、
十人十色っつーことでカンベンしてくんな。

Special Thanks
ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)

yosuie@中毛 様
え亥輪@前橋 様
とも@川崎 様
THES-NAMAKA@前橋 様
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製作協力:三束雨@藤岡



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