「医療人のための群馬弁講座」特講

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2016 一喜一憂







■ J.LEAGUE DIVISION 2 2016 ■





首位から降格圏へ (第1〜第21節)

最下位転落 覚悟召されよ (第22〜第42節)







■ 2016年をふりかえって ■

 −−寒風吹きすさぶ、上州利根川のほとり。日も沈み、暗闇が支配する中、両軍は白線を挟んで対峙した。はるばる周防より攻め入った、上野展裕。迎え撃つは、この地を治める服部浩紀。鬨の声とともに先方同士が激突する。鋭い楔を打ち込む上野軍は、服部軍を押し込んでいく。守備網が決壊するのは、時間の問題と思われた。しかし、これは服部浩紀が巧妙に企てた作戦であった。自陣深くまで延びた上野軍の戦線を見るや、味方に短く鋭い激を飛ばす。すると、中央を支えていた服部軍松下裕樹が反転、前がかりになる上野軍をここぞとばかりに押し返す。呼応した中村駿、山岸祐也らが一気に敵陣になだれ込み、高橋駿太が上野軍の本陣を陥れた。これによって形勢が逆転、混乱する上野軍をよそに、最後尾の清水慶記から放たれた槍を前線で瀬川祐輔が受け、勢いに乗ってそれを敵陣に撃ち込んだところで、勝負あり。見事服部軍が上野軍を下した。この勝利によって、服部軍は群雄割拠する戦国の世にその所領を維持することに成功した−−
 昨シーズン、初の地元出身指揮官として凱旋した服部監督のもと、18位という結果に終わったザスパ。2年目の今シーズンは、さらなる上位を目指したいところだったが、大卒ルーキーとして獅子奮迅の活躍を見せた江坂は、そのパフォーマンスが目に留まり、1年で大宮アルディージャに移籍。江坂とともに攻撃の核を担った吉濱は、最終節で前十字靭帯断裂という大怪我を負い、復帰は夏頃という逆風。さらに北、有薗といった長らく在籍した選手を始め、多くの選手が入れ替わり、期待より不安の大きいまま、開幕戦を迎えることとなった。ホーム正田スタでの対戦相手は、FC岐阜。ところがこの試合で、サポーターの不安は大きな期待に生まれ変わることになる。ルーキー瀬川の2ゴールを含む、4-0での圧勝。続く金沢との試合も2-1で制し、この時点でJ2首位に立つ。サッカー専門誌エルゴラッソでも大きく取り上げられ、Jリーグ加入12年目にして、ようやく勝ち運が向いてきたと思われたが、そう簡単にはいかなかった。続くアウェイのセレッソ戦、柿谷からスーパーゴールを喫し0-1で敗れると、ホームで讃岐に逆転負けを食らい、早くも五分の星に。千葉戦の引き分けを挟んで4連敗、結局この間10戦未勝利という急ブレーキがかかり、いつの間にか順位も定位置に逆戻りとなってしまった。戦術面でも、自陣での守備を重視したスタイルが浸透せず、迷走する。さらに、GMが自信を持って獲得したはずのブラジル国籍3選手は、調整遅れから一向に試合に絡めず、結局ほとんど活躍を見せられないまま、マテウスを除くチアゴ、ボカの2選手は、シーズン途中での解雇となった。
 そんな中、チーム復活のカギとなったのは、大卒ルーキー3人の活躍だった。瀬川に加え、山岸、中村がスタメンに定着し、徐々に力を発揮し始める。また、大宮から期限付きで加入したGK清水、左SB高瀬も存在感を発揮し、チームの骨格が定まると、13節のホーム横浜FC戦で3-1の快勝。続くアウェイ徳島戦は1-1で引き分けたものの、再浮上の手応えを確かに感じていた。しかし、年々レベルの上がっているJ2はそんなに甘くない。15節、J2降格となった清水エスパルスとの初の公式戦。試合開始3分で先制点を奪われると、立て直す間もなく次々に失点し、終わってみれば、0-8の歴史的大敗。終盤ホームでリベンジを誓った38節でも0-4で敗れ、鄭大世、大前を中心としたJ1クラスの攻撃陣になす術がなかった。この後、一進一退を繰り返すチームにあって、大きな輝きを見せたのは瀬川だった。開幕戦の2発以降は、プロの守備のレベルに得意のドリブルを阻まれる姿も見られたが、当初のサイドハーフからトップの位置に移ると、得点を量産し始める。17節アウェイの北九州戦では、圧巻の3ゴール。昨年の江坂も成し得なかった、チーム史上2人目のハットトリックを達成。その後も瞬間的なスピードと攻撃センスを如何なく発揮し、13ゴール13アシストと文句のつけようのない成績を残した。
 チームに勢いをもたらしたものは、他にもあった。今年の大河ドラマ、「真田丸」にあやかり、夏場のホーム戦で着用した、赤備えの限定ユニフォーム。刻まれた六文銭の旗印とともに、「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と言われた真田信繁の軍勢のごとく、勇猛果敢に挑んだ試合は、2勝1分。特に8月はアウェイも含めて一度も負けず、讃岐戦で技ありのロングシュートを決めた松下が、チームで初めてJ2月間MVPを獲得した。また、吉濱が大怪我からの復帰を果たし、スタジアムの雰囲気を一変させたのも大きかった。
 この時点でJ2は大混戦。順位こそ17位前後を彷徨っていたが、プレーオフ圏内にも十分届く勝ち点差だった。それと同時に、J3降格圏にも大きな差がなく、気の抜けない状況が続く。チームの完成度は高まっていたが、9月に入ると、天皇杯山形戦も含め、今度は1分3敗の勝ちなしに。特に、残留争いをする金沢相手にアウェイで1-3の完敗を喫し、予断を許さないままシーズン終盤に突入する。34節、ホーム千葉戦では、J2のクロス数でダントツのトップを走る高瀬が、試合早々に負傷し、交代。これが左膝前十字靭帯断裂と診断され、今シーズン絶望となってしまった。スクランブル状態で左SBに入ったのは、キャプテンの坪内。地元に戻ってきたベテランは、今シーズンの開幕ゴールを決め、DFラインの中心を担っていたが、チーム状態の変化とともに出場機会を減らしていた。しかし、この危機に復活し、鬼気迫るディフェンスで最後までチームを支えた。この試合を瀬川、中村の活躍によって2-1で制し、続くアウェイ熊本戦は、追いついて1-1のドロー。ホームに戻って苦手長崎との対戦は、3-0の完勝。今季J3長野から加入し、瀬川とともにゴールを量産した高橋は、この試合2得点。シーズンを通してゴールを決め、11得点の活躍。チームから2桁得点者が2人出たのは、J昇格以来初めてのことだった。残留ラインを見つつ、一桁順位までのジャンプアップを図っていたザスパだったが、大事な終盤でまた足踏み状態に陥る。37節、アウェイ横浜FC戦の撃ち合いに競り負けると、前述のホーム清水戦の負けを挟み、残留争いの相手である岐阜に逆転負け。数字上はまだ優位ではあるが、降格圏を抜け出すことができない。40節、迎える相手は、J2初年度ながら高い攻撃力を武器に躍進している山口。5月のアウェイ戦では、0-2で敗れている。精神的にも厳しい状況の中で、難敵相手に後半高橋、瀬川のゴールで2-0と勝利を収め、ようやく残留が確定した。徳島とのホーム最終戦は0-3と不甲斐ない結果に終わり、シーズン最終戦はプレーオフ進出のかかった岡山相手に、0-3から同点に追いつきドロー。首位から最下位まで経験した、激動の2016シーズンの幕は閉じた。
 結果的には17位と、大きく飛躍することはできなかった。しかし、大幅に選手が入れ替わった中で、序盤の不調をチームスタイルの変更で立て直し、得点が伸びたことで、観ていて楽しい試合も多かった。特にホーム戦の勝率が高く、ゴール裏のサポーターも一時期より増えた気がした。昨年の江坂に続き、背番号26を出世番号と言わしめた瀬川をはじめ、山岸、中村の活躍。抜群の反応でゴールを死守した清水。左サイドの運動量を支えた高瀬と高橋。DFラインを支えた川岸と乾。一柳、舩津は右サイドでベテランの味を発揮した。今シーズンも、この人がいないとザスパが成り立たないと思えたボランチ松下。運動量と貴重なゴールで貢献した小林竜樹。ザスパのJ通算500ゴールを決めた小牟田。シーズン途中で移籍、加入した選手たちもザスパのために貢献してくれた。3年間ザスパの守備を支えた青木と、3ゴールと華麗なバク宙を見せてくれた常盤は、ピッチを去る。目まぐるしかった2016シーズン、ともに戦ったすべての選手に感謝の気持ちを伝えたい。【yosuie@中毛】







■ ザスパ草津チャレンジャーズ 2016 ■

2年ぶり2回目の天皇杯群馬県代表!

8月27日(土)1回戦 とうほう・みんなのスタジアム
福島ユナイテッドFC(福島県代表) に1-4で敗れる






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