SM7XQZ QRTのご挨拶



2002 World Cupを観戦するため一時帰国しました。写真はSM vs 5N(神戸)のときのものです。5Nの先制ゴールがあまりにも美しかったため、SMサポーターの真ん中に座っていることを忘れ、思わず拍手してしまいました(笑)。


 JN1BPM鈴木先生のご好意により、2002年1月からSM7XQZの運用記を鈴木先生のホームページ上で公開させて頂いておりましたが、2002年12月をもって4年9ヶ月の留学生活にピリオドを打ち、最終的に帰国することになりました。約1年間、私の一喜一憂におつき合い頂き、誠にありがとうございました。みなさんから頂いた感想、励ましのメールは、私にとってかけがえのない財産となりました。心から御礼申し上げます。



SM7XQZ総括

 1981年に高校1年生で開局した私は、TVIのためわずか3ヶ月でQRTを余儀なくされました。まだまだ開局したばかりで、無線をやりたくて仕方がないときに突如無線を取り上げられた私は、心に大きな傷を負ったまま大人へと成長しました。「無線がしたい!」その思いは年々つのるばかりでしたが、アパート・マンション暮らしが続いたため十分なアンテナが立てられず、また、特に社会人になってからは日々の忙しさに翻弄されてじっくりと無線を楽しむことができませんでした。しかし、そんな私の生活に大きな変化が訪れます。言うまでもなく、スウェーデンへのQSYです。 仕事よりもプライベートな時間を大切にするスウェーデン人の生き方を目の当たりにして、20年間ずっと心の奥底でくすぶり続けていたものが、遂に爆発するときがやってきました。

 当初の私の計画では、2001年春にコールサインをもらい、その年のEsシーズンに合わせて開局の準備を進める予定でした。ところが、「開局までの長い道のり」 で述べたように、急に仕事が忙しくなり、計画が数ヶ月遅れてしまったことが命取りとな り、2001年10月と12月の50MHz空前の大オープンを逃す結果となりました。 では、なぜ仕事が急に忙しくなったのか、そこが問題です。2000年から2001年にかけて、私は研究室の某同僚と共同で、ある大きな研究に関わっていました。 ところが、その同僚のせいで研究は遅々として進まず、最終的に私がその同僚の分まで予定外の仕事をせざるを得なくなったのです。他人のせいで開局が遅れ、世紀の大オープンを逃した、、、。その憤りと悔しさこそが、雨の日も風の日も、私を研究室の屋上へ向かわせる原動力となりました。
 しかし、歴史的な大オープンは逃したものの、長年の夢だった「いつでも無線を楽し むことができる環境」は手に入れました。私の運用記を読んで頂ければわかりますが、最初の頃はあまり結果にこだわっていませんでした。たとえバンドがオープンしなくても、たとえパイルに勝てなくても、無線をしているだけで十分満足していました。
 ところが、そんな状況が一変する事態が生じます。「2002年末で帰国」、 突然のニュースが舞い込んだのは、2002年4月下旬のことでした。そろそろ帰国の可能性があると覚悟はしていましたが、やはり、具体的な時期が明らかになるとショックを隠せません。「SM7XQZはあと7ヶ月ほどでQRT...」そう思った瞬間から、 「今後は単に無線を楽しむだけでなく、スウェーデンで無線をした記念に何か結果を残そう!」と考えるようになり、現実的に達成可能な範囲内で以下の目標を掲げることにしました。

  1. 50 MHzで50 entities, 100 gridsと交信
  2. FM衛星で30 entities, 100 gridsと交信
  3. 現時点で使用可能な全てのアナログ衛星(UO-14, AO-27, RS-13, FO-20, FO-29, AO-7, AO-40)にQRV(注:RS-13は現在運用休止中)
  4. AO-40でJN1BPM鈴木先生と交信
  5. 21 MHz 5 W QRP + DPで50 entities、100 W + DPで50 entities、合わせ て 100 entitiesと交信
  6. AO-40でWAC

幸いにも、これらの目標のうち、「AO-40でWAC」以外はすべて達成することができ、 結果には十分満足しています。特に印象的だったのは、「50MHzで50entities と交信」AO-40でJN1BPM鈴木先生と交信です。ともに運用記を読んで頂ければ、 私の感動と興奮(混乱?)がおわかり頂けるものと思います。思い返せば、あっと言う間の1年間でしたが、改めて自分が書いた運用記を読み返すと、その量の多さに驚かされます。この1年間に体験したことすべてが、私の一生の思い出となることは間違いありません。私の無線病が再発するきっかけを作り、 運用記を公開する機会を与えて下さったJN1BPM鈴木先生、そして、1年間私のわがままを笑って許してくれたXYLに、心から感謝致します。

2002年12月

山崎鶴夫 SM7XQZ
(also JG2GSY)


SM7XQZ;6mの結果

Total 381 stations in 53 entities

EY, UN, UK, HZ, EX, A4, EA8, CT3, DU, LA,
OZ, LZ, D4, ES, DL, OH, SM, LY, SP, PA,
ON, I, IS, 9H, SV, UR, EA, YO, YU, 9A,
F, GM, T9, G, JX, JY, SV9, S5, T7, HB0,
EI, GW, GU, OE, HB, GI, Z3, TA, YL, 9M2
OK, OM, OY ,

Entities heard, but not worked:
GD, GJ, LX, ER, PZ, PY, JA, XV, V7, VK, 5N, TT, ZS, 6W, 3X, W

SM7XQZ;Satellite DXingの結果

UO-14: total 153 stations in 32 entities
CT, DL, EA, EA8, EI, ES, F, G, GM, GW, HA, HB9, I, LA, OE, OH,
OK, OM, ON, OZ, PA, S5, SM, SP, SV, SV9, TF, UA, UA9, UR YO, YU
AO-27: total 29 stations in 9 entities
DL, F, G, I, OM, ON, PA, UA
RS-13: total 5 stations in 4 entities
EA, F, I, UR
FO-20: total 17 stations in 6 entities
DL, F, I, G, PA, YU
FO-29: total 12 stations in 7 entities
DL, EA, F, HA, HB9, OE, ON
AO-7 (mode A): total 2 stations in 2 entities
DL, HB9
AO-7 (mode B): total 16 stations in 8 entities
DL, F, HA, HB9, PA, S5, SP, UN
AO-40: total 3 stations in 3 entities
I, SM, JA


連載の編集を終えて
 縁あって、SM7XQZ山崎先生のご活躍を、当サイトにてご紹介できる栄にあずかりました.文才あふれる先生の運用記は、ぐんぐん引き込まれるようで、編集作業にも力が入りました.Es最盛期には、音声をMP3ファイルにするのも作業量が多くて一苦労(笑).職場の昼休みもすべて潰して作業しました.これまでヴェールに包まれていたヨーロッパの6m、6mビーコンや衛星の状況、摩訶不思議なオーロラ伝搬、興奮のEスポ、白熱のMS通信など、日本の皆様に紹介できたことは編集者として大変光栄に思います.個人的には、AO-40で結果的にSM7XQZ唯一のJA局となれたことは、私の無線人生でも至福の体験でした.最初は私の「Radioactivity」を先生に送ったつもりでしたが、いつの間にか先生のactivityをうけて連鎖反応を起こしていた一年でした.今後も先生の運用記は長い間小生のサイトで紹介しつづけていきます.ご留学ご苦労さまでした.そして、お帰りなさい、蒼い空、蒼い海の美しき日本へ.
上はSM7XQZのQSLカード.AO-40での交信でいただきました.
 de JN1BPM 鈴木

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