■■■ PSM さいしんカップ ■■■
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2005年2月27日
さいしんカップ 熊谷スポーツ文化公園陸上競技にて
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■■■ 2005年2月27日(日) ■■■
さいしんカップ
浦和レッズ 3−1 ザスパ草津
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 13942人
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真のアウェイ
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行って来たぃね。「さいしんカップ」。正月の「ドリームマッチ」以来の試合、まして相手がレッズと来らぁ、期待は高まらぃね。ザスパサポ的には初?となる「チケット争奪戦」を体験、これまた初になる「どアウェイ状況」を予想しつつ、先陣承ります!とばかりに高崎を8:00に出発したんさね。R17を順調に進み、地図を見りゃ競技場の一番近くのコンビニは○―ブオンじゃねぇきゃ。ここ寄るんべぇ。あれ、「私たちはザスパ草津を応援してます」の表示が無ぇじゃねぇきゃ?県外じゃ違うんかね。ここで早速、赤い「レッズサポ」と第一の遭遇。時にまだ9:30。駐車場も大丈夫だんべと、競技場近くまで行ってみたんさね。程近くに空きをめっけて、競技場に向けて歩きはじめたんさ。「熊谷スポーツ文化公園陸上競技場」はアルウィンに似てらぃね、なんて話してると、「おはようございます」とザスパサポが自然と集まってくるんさね。圧倒的な周りの赤い集団から逃げる?ように固まってくる、まるで「小川のめだか」みてぇだぃね(笑)スタジアムに着くころには10名くらいになってたきゃ?。これまた初の入場ゲートが指定されたチケット見て、D番ゲートのザスパサポの列に加わったんさね。
早速、敵情視察とばかりに一緒に歩いてきた「新泉組」メンバー(彼はハッピ着てだぃね)と競技場を一周するべぇとスタジアムの反対へ。こちらは50名くらいの列だったんに、居るわ居るわ「真っ赤っ赤」。はぁ、1000名じゃきかないくれぇの「赤黒の集団」。レッズサポの某掲示板には「まったり観戦モード」なんて書いてあったんに、こりゃすっかり「臨戦態勢」じゃねぇきゃ?グッズの売店も「売り切れ」続出らしく、ここでも「レッズサポ」は熱いやぃね。でも、「敷島」もいつかはこんなぐれぇにしてぇやね、と新泉組サポさんと「同感」。
脇に到着してる熊谷駅からのシャトルバス(5分間隔運行だっつうで。敷島は何本なん?!、ちったぁ考えてくんないね。偉い人!)から吐き出される「赤い人波」に押されるよう、バックスタンド裏へ、当然のようにここも真っ赤なんだけんが、一角だけ紺色の人の固まりが有り、「がんばって下さいね」とお声掛け。見上げれば、Jリーグのフラッグを真ん中に、レッズのフラッグが掲揚され、今、正に「ザスパ」の新フラッグが掲揚されようとしてるとこ。この「歴史的瞬間」を見逃してはと、早速、ブログ速報(あ、今日は担当だったぃね)。真っ青な空の下、赤城おろし(熊谷だからいいだんべ?)にはためく、3つのフラッグにまっさか、感動しちまったぃね。遂にここまでって来たかって感じさね。列に戻れば、入り口側のテントでザスパグッズの販売開始。愚息に強請られ新デザインのLフラッグ購入。(エンブレム・口の緑色が無くなったら、ますます某国・総理大臣に似てきた?!)一緒に試合日程入りポスターもGET!。「なっから!」のメンバーも揃い、11:00前に開場。早速、入り口で荷物検査と「Jの洗礼」を(これからは缶ビールも持ち込めないんだぃね(泣))受け、いつもながら「本丸・天守閣」に布陣。みれば向こうのゴール裏もみるみる「赤く」なって行がぃね。いや、ゴール裏だけじゃねぇ。スタンド全体が「赤」で染まって行ぐのが判らぃね。レッズサポ、大旗、弾幕とすっかり応援モードじゃねぇきゃ?こちらのスタンドの右側にはガードマンが立って、レッズサポとの間に「緩衝地帯」が設けられてるんさ。こりゃ、先日のW杯予選の某国サポみてぇだいね(笑)。まぁ、PSMだし、喫煙所で会ったレッズサポさんたちは「早くJ1に上がって来いよ」と友好的。(でも、湯揉み娘はどーした?の声もあり)なっから!新隊員の「マスターKさん」が羽織ってた、かに印本舗御謹製「ざすぱ友の会」のハッピはレッズサポの携帯の格好の試写体になってたみてぇだぃね。
いよいよ、スタメン発表(おっと、ブログ速報忘れないように)。新加入のGK岩丸、MF氏家、FW御給が早速スタメンじゃねぇきゃ。好調が伝えられてた、よーへーも。サブは?え、なんで堺はDFなの?なんて話してたら、主審・高山、第4審判・恩氏とザスパには何かと因縁のレフリー登場。主審・高山じゃ、もう一回「ジャイアント・キリング」なんて思ってみたりね。しかし、アウェイの洗礼とはいえ、電光掲示板に遮られ、全く日が当らねぇザスパサポの席。大声出して、騒がねぇといい加減、凍えっちまうで。さすがにレッズも手は抜いてねぇやぃね。エメこそいねぇけど、ほぼ、お馴染みのレギュラーメンバーが。でも、TVでしか観たことのねぇ選手ばかりでここでも感動しちまったぃね。
13:00・KICKOFF。当然といえば当然なんだけんが、圧倒的にボールを支配され、こっち側のサイドでの試合展開が続かぃね。隙がありゃ、どっからでもシュートが飛んでくるような感じ。コーナーキックになれば、ネームバリュー・迫力満点のDF3名までが当然のように上がってくるんさね。それを総力挙げて守るザスパ。特にGK・岩丸、ファインセーブを連発。でも、負けてねぇで、ザスパ。カウンターを狙ってらぃね。トリさんが個人技でボールを奪う。よーへーも中盤でしっかり仕事してらぃね。氏家も底堅い感じ。いつものサイドアタッカー2名もいい動きしてらぃね。何度か酒井、御給の2TOPにつながったけんが、そこはレッズ、フィニッシュまで行かせてくれねぇやね。
前半スコアレスで終了。いやいや、それでも大健闘だぃね。ザスパは後半型だかんね、慣れたもんさね。
で、後半開始。早々にそれまでおとなしかった?高山主審がレッズのパスに当り、高山!ナイスディフェンス(笑)。このルーズボールをザスパが押さえ、一気にこちらへ攻め上ってきたんさね。下がり目だったFW宮川からのセンタリングにFW酒井が頭で合わせて先制!!目の前のゴールネットが揺れたんさね。先制しちまったぃ、ザスパ。「また・・・^^v」なんて、予感がしたんだけんが、これでレッズの選手、サポに火がついた感じで。それまででさえ、圧倒的だったサポの声が大きくなり、スタンド全体が揺れる感じ。選手の動きも良くなったんかね。野人・岡野まで投入してきた。先ほどナイスセーブを見せた?高山主審がザスパに反則の判定。FK、蹴るのは三都主、しょうがねぇ。これで同点1−1。ますます本気?モードのレッズ、やっぱりJ1の意地もあるし、同点っつうわけにもいかねぇ、明らかに点取りにきてらぃね。で、永井に抜かれて、2−1。逆転されたザスパ。3点目は攻守の切り替えが遅れたとこを、右から岡野に切り込まれちまった。
ザスパも新加入の選手に代えて、吉本、佐田、続いて小久保と去年からのメンバーで流れを変えようとすらぃね。で、やられてばかりじゃねぇで。ザスパFKのチャンス。寺田の左足からのシュートはゴール上のバーを叩いちまった。惜しい!。あっちも惜しいシュート。初のどアウェイ状況の中、サポは負けねぇように声を上げてたぃね(今日は仕事に差し支えました。風邪ということで、ごまかしましたが・・・^^;)
で、1−3のまま、高山主審の長い笛。負けちまったけんが、すげーおもしろかったっつうんが、正直な感想。久しぶりに大声出して、それも圧倒的レッズサポ相手にね。Jでやって行ぐんに、いろいろと判ったんじゃねぇかな。速さ、パワー、体。やっぱりトップチームは違わぃね。でも、十分に存在をアピールできたザスパ、ギド・ブッフバルトも評価してらぃね。
この戦いを糧に、Jでも大暴れしてくんなぃ、ザスパ。初のJの旗の下、恥ずかしい試合じゃなかったで^^v。選手も、サポもね。あれ、3月5日は雪なん?、ここでもまた「Jの洗礼」なんきゃ?【酔一@高崎】
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Tsuchiyさんの車に乗っけてってもらって、熊谷にいってきたで。東毛からは車なら近ぇんだけど、電車でってゆわれるとすげぇ遠くなるんさね。しかも「会場には十分な駐車場がありません」ってゆわれてたんで、10時には着くように出かけたんだけど、もう駐車場は近いところは満杯。まずはと、いったん公園をあとに2kmぐれぇ北に離れた離れたところのコンビニで食料を調達・・・こんなに離れているのにレッズサポの方々、風もつぇえのに会場から徒歩で買いに来てたぃね。すげぇ。競技場の周囲にはレッズサポがまっさかいっぺぇいてびっくらこぃちまった。おそるべし。
ザスパサポは5番ゲートから、ゴール裏へ。予期せぬことに、ゲートの下にザスパの売店が出ていて、デザイン変更になったフラッグL(2800円)をついつい購入。見れば、同じデザインの軍旗がレッズの旗、Jの旗とともにメインポールに翻ってらぁね。ついに・・・・感無量。なっから!の皆さんと合流。で、中にへぇると、まーず立派。なにせ芝生席がねぇんだもん(笑)敷島を見慣れているせいか、会場の雰囲気だけで十分酔えたぃね。みれば、レッズサポもザスパ側に少しいたんだけど、間に見事に「緩衝地帯」が設けられてたぃね。オレ達、こないだの日本vs北朝鮮戦の時の北朝鮮サポみてぇに完全隔離状態だぃね。(笑) しかもアウェイゴール裏は、電光掲示板のおかげで見事に日陰。なっからさみぃ。ブルブル震えながらの観戦だぃね。試合開始が近づくとみるみるうちに相手ゴール裏は真っ赤に。真っ赤といえばトラウマでホ○コシをつい連想しちまうけど、今日の相手は、正真正銘の赤い軍団。すげぇ。歓声が地鳴りのように響いてくるで。こんな完全アウェイ状態はまさにザスパサポは初めてなんじゃねぇきゃ??(埼玉スタジアムじゃなくてよかったぃねぇ。)オレたちも負けていられねぇで。
電光で試合開始前のメンバー紹介。ザスパは字だけ。レッズは顔画像入り。さすがアウェイ扱い。主審が、あの天皇杯マリノス戦の高山氏なのにはビックリ。その上、第四の審判があの恩氏氏で騒然。なんだかすげぇ「因縁」を感じたで。ザスパは昨年とは違い4バック、3FW(実質御給の1トップ?)という布陣。堺がDF登録になっていたんもたまげたぃね。今日は山口はどうしたんかな。高山氏なんで、嫌なんかもしれねぇ(笑)な。御給や氏家など新メンバーの動きに期待しつつ、草津節を詠いキックオフ!しっかし、さみぃ!!
前半は去年からの流れを引きずったままなんか、いつものごとく?エンジンのかかりがわりぃ。レッズに押されっぱなし。だって向こうはタレント揃い。三都主や闘莉王や坪井や山田や永井など、日本代表クラスがいっぺぇいるんだもんしょーがねぇよな。今までテレビの中でしか見たことねぇ選手が目の前で動いてるんは、まっさか感動だぃなぁ。シュートを何本も打たれたけど、岩丸も良く抑えたぃね。で、前半終了0−0。大健闘だんべぇ。
ハーフタイムにセガレにせがまれ食いモンをゲットに売店へ。焼酎のお湯割が売っていたのはうれしい。寒くって呑んで温まるしかねぇ。が、長蛇の列。やべぇ後半開始に間に合わねぇや。やっとのことで戻ってきて、両方の手にまだ品を持ったままフィールドの方向を見たその刹那!後半4分、切り込んだ宮川の折り返しを酒井が頭で押し込んで先制!すげぇ!あのレッズ相手に先制しちゃったで!大コーフン!せっかく買った焼酎こぼれちまった。流れは完全にザスパペースに傾いたぃね。こりゃ、2点目もいけるかな?と思ったら、レッズはあの「野人」岡野を投入してきたぃね。おぉ、あの岡野までナマで見られる幸せ!などと思っていたら、流れが変わって、レッズの攻勢。後半19分ゴール前でファールを犯し、いー位置から三都主に技ありのFK一閃であっとゆー間に同点。その後もザスパは代わった小久保が惜しいシュートを放つが得点でぎねぇ。その数分後の後半32分、永井に決められ逆転されちまった。まだまだこれから!と俄然応援に力がへぇる。今日は主力のBOYSさんがいなかったけど、皆良く声がでていたぃね。後半35分ごろ、今度はザスパがゴール前の絶好の位置でFKを得たで。同点のチャンス。キッカーは寺田、左足からの放物線は、なんと!カーンという音とともにクロスバーを直撃。残念!同点ならず。昨年の浜松都田と同じ光景を思い出したんはオレだけじゃねぇんべ。ボールを拾ったレッズは一気のカウンター、岡野に決められ3点目。この辺りがJFLの速さとは全然違う感じがしたぃね。最後まであきらめねぇで選手もボールを追い、応援も頑張ったが試合終了。3−1。ザスパは負けたにせよ、4バック、サイド攻撃も機能していたように思うんさ。今年は攻撃的にガンガン攻めていってほしいやぃね。
今日は、いろんな意味でJの洗礼を受けた試合だったぃね。みんなと土曜日、J2開幕戦での再会を約束してスタジアムをあとにしたぃね。それにしても寒かった!の一言!久しぶりに声出したんで、ノドが痛ぇやぃね。
いつの日か、レッズとJ1で合間見える日が来ることを祈りつつ、利根川を越え、帰路についたぃね。また来年も、さいしんカップによんでほしいやぃね。【すずき@東毛】
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2005年シーズン開幕もあと一週間に迫った2月27日。最後のプレシーズンマッチの相手は、昨シーズン2ndステージ覇者浦和レッズ。J1の強豪、しかも随一のサポーター集団を誇るレッズとの対戦はたとえガチンコでなくても心躍らせるには十分な相手だ。場所は熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。私はJR高崎線に乗り、熊谷駅からシャトルバスを利用したのだが、いるわいるわレッズサポーター。このアウェイの雰囲気、しかも天下に名高いレッズサポの集団の中、体を小さく丸め息を殺しながら車中をすごしたのは言うまでも無い。15分ほどバスに揺られ無事到着。目の前に飛び込んでくるのは近代的で綺麗なスタジアム、そして赤い集団。ちょうどホーム側のゴール裏で下車した為、凄まじい数のレッズサポの目の前・・・。今日の俺、いつも以上にうつむき加減だぜ(ヘタレ)。ぐるっと反対側へまわりアウェイ側のゴール裏入り口へ急ぐ。そこにはいつもの見慣れた面々、いつもの雰囲気。やっと今まで張り詰めた緊張から開放される。
プレシーズンマッチという事もあり殺伐とした雰囲気ではないが、開幕に向けての最終調整と言えるこの試合はやはり重要である。ザスパは今シーズンから植木監督から手塚監督に代わり、どのようなサッカーを見せてくれるのかを注目していた。そしてその注目のスタメンであるがGKに新加入の岩丸。DFは4人、左に寺田、センターに小田島と籾谷、右に依田。中盤はセンター下がり目に氏家と鳥居塚の2枚。トップ下にファンタジスタ高須。前線は3人、左に宮川、センターに御給、右に酒井。昨シーズンは主に3バックだっただけにずいぶんと新鮮だ。といっても天皇杯では主に4バックだったからまったく異質な感覚は無い。少し違和感というか「?」と思ったのは宮川のポジション。天皇杯ではセンター最前線に立ち、ターゲットとしての役割を担っていただけに「左」というのがまったくもって予想できなかった。一方のレッズは知っている名前が並ぶ豪華布陣だ。GKは都築。DFは3人、復帰した坪井、闘莉王、アルパイ。中盤はセンター下がり目に酒井、ネネ。センター上がり目に山田、長谷部、右に平川、左に三都主。1トップに永井。エメルソン、田中、鈴木はいないが普通にレギュラークラスの選手が登場した。あと主審が高山、第四審判が恩氏となんだかすげぇ事になっている。高山と言えば昨年の天皇杯「ザスパ×F・マリノス戦」で主審を務め、日本の審判のレベルの低さを露呈した審判である。公式戦でザスパの試合に姿を現さない事を祈るばかりだ。(ちゃんと試合を裁けない人間にライセンスなんかやるなよ・・・)
さて浦和レッズといえば前述したが昨シーズン2ndステージの覇者。今シーズンJ1は1シーズン制になるが、優勝候補の最右翼と言われる日本でトップクラスのクラブ。そのクラブのレギュラークラスを相手にどれだけ出来るか?がやはり見所であろう。試合開始直後まずレッズにチャンスが訪れる。山田の強烈なシュート。うーん・・・やはりうまい。まあ当然なのだが選手一人一人の技術が恐ろしく高い。飛び込んだら簡単に抜かれてしまう、だから飛び込めない・・・。プレーのスピードも速く精度も高い。まあ悲観的になってもしょうがない。ザスパが格下なのは事実。しかし相手を本気にさせぬまま終わるのはつまらない。モチベーションはザスパの選手の方が上だ。ザスパは非常に運動量が多く、スピードにも慣れてきたのか、なかなか良い動きを見せ始める。昨年の天皇杯では前線からプレスをかける事はほとんど無かった。しかしこの試合、前線の宮川、酒井も積極的に前線からプレスをかけ高い位置でボールを奪おうといった動きが見て取れる。この変化は大きい。中盤でボールを奪うと一斉に皆前を向き全体を押し上げる。起点となるのはやはり鳥居塚もしくは高須。前線も流動的に動きサイドを中心に攻撃を組み立てる。ボールの収まりが良い御給がタメをつくり、高須も積極的にゴール前に顔を出す。左サイドバックの寺田も攻撃の組み立てに参加し、鳥居塚も攻撃時は前に位置する。非常に攻撃的。リスキーではあるがはまった時はチャンスとなる。しかしなかなか「はまる」事は少なく、中盤のプレスに引っかかる事が多い。中盤でせっかく奪ったボールをパスミスする事も多く、その後決定的なチャンスをつくられる事もしばしば。心臓に悪いなこれは・・・。しかしボールを奪われた瞬間の守備意識は高く、すぐさまカバーリングする運動量は見事。岩丸も期待通り素晴らしいGKで最後の最後で防ぎきる。レッズで目立っていたのは三都主、長谷部、山田。とくに若い長谷部は普段より一列前に位置し、ノビノビとプレーしている感じであった。テクニックに優れパスも正確。本当に末恐ろしい選手だ。三都主、山田については言わずもがな。永井もボールを持った時はやはり怖い。スピードのあるドリブルで仕掛けられた時はヒヤヒヤ物だ。セットプレーも強烈で高さのある闘莉王、アルパイ、ネネが上がって来た時は「こんなの防げるんか?」と非常に不安に駆られた。しかしレッズはどこか流していると言うか、まあ開幕前に怪我などしたくないといった思いがどこかにあったのだと思う。結局スコアレスのまま前半終了。ザスパにしてみればレッズ相手に0点で抑えた事は意義がある。かなり危ない場面もあったが防ぎきった事はポジティブに捕らえる事が出来ると思う。前半、攻撃に関しては高須、宮川がシュートを放ちいい動きをしていた。個人的に宮川がこんなに器用な選手だとは思わなかった。私の中での宮川はフィジカルが強くポストプレーのうまい典型的なセンターフォワードといった印象しかない。しかしこの試合3トップの左、ウィングと言えるかどうか定かではないが左サイドのプレーに何の違和感も感じさせなかった。守備の局面でも運動量が多く、持ち前のフィジカルの強さを生かした献身的なディフェンスにも好感が持てた。
後半レッズはアルパイに代えて内舘を投入。ネネが本来の最終ラインに入り、内館はボランチにポジションを取る。ザスパは交代無し。後半に入るとザスパがチャンスをつくり始める。長短のパスを織り交ぜサイドを有効に使う攻撃は見ていて楽しい。高須は持ち味を存分に発揮できるトップ下で攻撃にアクセントを加え、酒井は持ち前のスピードでサイドから攻撃を仕掛ける。昨シーズンはロングボール一辺倒であったが、この試合を見る限りボールポゼッションは飛躍的に向上。そして先制点はザスパが奪った。主審高山のナイスディフェンス&ナイスアシスト。高山に当たったボールを素早く左サイドの宮川へ展開。ここから宮川は坪井と一対一。左サイドを深くえぐり切り替えす、坪井を弾き飛ばし右足から素晴らしいクロス。ちょうどネネと闘莉王の真ん中へうまく走りこんだ酒井がヘッドでドンピシャ!そのままゴールマウスへ吸い込まれた。攻撃の起点が高山というのがなんとも・・・ではあるが、一連の攻撃は流れるようにスムーズでかなり魅了された。しかしこの先制弾がレッズに火を付ける。レッズは右サイドの平川に代え岡野を投入。この韋駄天男はやはりチームを勢いづかせる起爆剤となった。交代して間もなくペナルティーエリア近くで長谷部が倒されFKを献上。キッカーは三都主。絶好の位置で三都主に蹴られるとあってはミスキックを期待するしかない。しかしそこは日本代表。なんなくゴールをゲット。左足から放たれたボールは誰にも触れられる事無く綺麗にゴールマウスに吸い込まれた。その後長谷部とのワンツーで抜け出した永井が落ち着いて追加点を決める。うーん、やはり少し本気を出されると厳しいか。しかしザスパは防戦一方ではない。寺田のフリーキックは惜しくもバーを叩いたが素晴らしいキックだったし、氏家に代わった小久保のボレーも惜しかった。しかしチャンスの後にピンチあり、ピンチの後にチャンスありとはよく言ったものでレッズのカウンター、長谷部から右サイドを爆走する岡野へ絶妙なスルーパス。岡野はしっかりと決め3−1となってしまう。このあたりキッチリと決める所がやはり強さだと思う。ザスパの前線は吉本、山崎、佐田に代わり高さは無くなったが縦へのスピードで勝負か。元々攻撃的なキャラクターである佐田であるが本来サイドバックの選手。右のウィングは非常に新鮮に映る。吉本は昨シーズンチーム得点王。しかしスタメンを確約されている訳では無さそうだ。厳しいスタメン争いから抜け出せるか?山崎はどこが彼にとって一番良いポジションかまったく分からない。どこでもこなしてしまう器用さは大きな武器。いやー色々堪能させてもらった。手塚監督の目指すサッカーの一部は垣間見る事ができたであろう。もちろん期待も大きく膨らむ。もし山口がいたら?と思うと楽しみで仕方が無い。負けはしたが監督も選手も手ごたえを感じたであろう。44試合の長丁場は目前に迫っている。今年彼等はどんな戦いを見せてくれるのか?開幕が待ち遠しい。
【マシマロ@高崎】
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