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■ 第97回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 ■


第97回(2017) 天皇杯 3回戦 雨中の惨敗







■ 2017年6月21日(水) ■

第97回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦

レノファ山口FC(J2) 1−2 ザスパクサツ群馬

維新百年記念公園陸上競技場 2015人

2回戦突破!

 ザスパは前半19分、MF鈴木のCKをニアで受けたMF石田のシュートで先制。42分にはゴール左からの鈴木が蹴ったFKをFW山岸が頭で合わせて2点目を奪った。後半4分に1点を返されると、そこから守勢に回る時間帯が増えたが、DF坪内ら最終ラインを中心にクリアを重ね、1点を守りきった。(6月22日『上毛新聞』より引用)






■ 2017年7月12日(水) ■

第97回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦

ザスパクサツ群馬 0−4 川崎フロンターレ(J1)

正田醤油スタジアム群馬 3010人

淡々と敗退

 今年の天皇杯は、3年ぶりにJ1クラブとの対戦。しかも、公式には初対戦となる、川崎フロンターレ。正田醤油スタジアムにフロンターレが初めて来るということで、ザスパサポーターの中でも話題となっていた。平日開催ということで、集客条件は厳しい中、3,000人超の観衆が訪れ、フロンターレのサポーターも数多く見られた。前橋は15時頃に激しい雷雨に見舞われ、道路が冠水するところもあったが、試合前には天候も落ち着き、無事開催となった。
 ザスパはリーグ戦から一部選手を入れ替え、GK牲川、3バックは舩津、川岸、市川。右WBは高橋、左は石田、ボランチは鈴木崇文と岡庭。2シャドーに高井と山岸、トップには岡田が入った。古巣対決となるはずだった松下、盛田のベテラン組はベンチにも入らず。ケガで欠場中のカン・スイルもまだ戦列に戻れない。一方川崎のスタメンには、田坂、森本、家長らに加え、チームの顔と言える中村憲剛も名を連ね、スタジアムからもどよめきが聞こえた。ベンチには、小林悠や大島僚太も控えている。
 いつものリーグ戦とは違い、淡々と選手紹介や選手入場が行われ、いよいよキックオフ。ザスパサポーターは、過去幾度となくジャイアントキリングを成し遂げた経験から、上位クラブとの戦い方を知っている。できるだけ0-0の時間を長くし、相手の焦りを誘い、少ない好機を確実に決める。今日もそんな戦いを期待していたのだが、5分も経たないうちに、プランは崩れ去ってしまった。いつもの高いDFラインの裏にフワッとしたボールを入れられ、抜け出た森本にプレッシャーが遅れる。ブロックに入ってはいたが、シュートまで持って行かれ、そのまま牲川の脇を抜かれて、ゴール。あまりにもあっさりとした先制点を川崎に奪われる。リーグ戦でも無得点が続くザスパ。いきなりのビハインドで、試合を難しくしてしまった。その後も中村憲剛を中心とした川崎のパス回しに翻弄され、何度か決定機を作られるが、ゴールを割らせず、逆にザスパもサイドからチャンスを作る。左サイドから攻め込み、市川の上げたクロスはいったん流れるが、そのボールに走り込んだ高橋がダイレクトで合わせる。低い弾道のシュートはゴールマウスを捉えていたが、相手GKに弾かれてしまった。川崎が中盤で入れる縦パスに狙いを定め、一時は五分の状態に立て直すことができたが、前半終了間際に追加点を奪われる。左サイドから攻め込まれたザスパ、最後は右バイタル付近で受けた田坂に誰もプレッシャーをかけられず、そのまま左隅にシュートを決められ、0-2。確実にシュートを決めきる川崎との差が明確になった。  前半を終わって0-2。天皇杯は一発勝負のトーナメント。相手がどこだろうが、負けたらその場で終了となってしまう。後半は最低でも2点取らなければいけない。少なくとも、そういう気持ちを、姿を見たかったのだが、選手は、ベンチは、そう思っていたのだろうか?後半開始直後、いきなり大粒の雨が降り出す。ピッチの水捌けには定評のある正田醤油スタジアム、水たまりはできていないが、視界が遮られるくらいの勢いで雨が降り、逆転のシナリオをさらに難しくする。川崎は56分に小林悠を投入、試合を決めにかかる。ザスパは61分、鈴木に代えて出岡を投入、中盤の運動量を上げるが、川崎森谷に素晴らしいミドルシュートを叩きこまれ、0-3に。阿部、マテウスと代わって入った選手が奮闘するも、ゴールに近づくこともできず、CKから家長に4点目を決められ、万事休す。0-4で試合終了となった。
 格上相手とはいえ、何もできなかったという印象。今季のチーム状況がそのまま表れた試合となってしまった。週末にはすぐにリーグ戦が待っている。最下位に沈むザスパ、浮上のきっかけを天皇杯で掴みたかったが、淡々と敗れた。後半逆転する策はあったのだろうか?スタンドからは、何かプランがあるようには見えなかった。勝利へのプランなき試合は、練習と変わらない。観衆はお金を払って練習を見に来ているのではない。ゴールに向かって躍動する選手を観に、勝利の喜びを分かち合いに、雨が降っても、学校や仕事があっても、スタジアムに駆け付けている。自分たちが何のために、どういう立場でサッカーをやっているのか。フロント、ベンチも含め、根本から考え直す必要がある。【yosuie@中毛】



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製作協力三束雨@藤岡



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