「医療人のための群馬弁講座」特講



■ ザスパ草津チャレンジャーズ 2013 悲願の天皇杯群馬県代表の挑戦 ■




2013 ザスパ草津チャレンジャーズ 天皇杯1回戦で散る
 



悲願の天皇杯群馬県代表となったザスパ草津チャレンジャーズチームの奮闘を
2013年も「まっさか!なっから!ザスパ!!」としてレポートするで!








■ 2013年6月23日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 2次1回戦


ザスパ草津チャレンジャーズ 7−0 山名クラブ

伊勢崎市陸上競技場










■ 2013年6月30日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 2次2回戦


ザスパ草津チャレンジャーズ 4−1 ジラーフ赤堀

あずまサッカースタジアム



 あずまサッカースタジアムで行われた、県協会長杯二次トーナメント。相手は県リーグ1部所属のジラーフ赤堀。中盤でゲームを組み立てるのは、あの現日本代表、細貝萌の兄、細貝聡。そしてトップの位置には、前橋育英出身、かつて強化指定選手としてザスパのユニフォームを着たこともある、反町一輝。お互いきっちりボールを回して組み立てる、面白い試合となった。
 攻め込むものの、なかなかゴールを割れないチャレンジャーズだったが、右サイドからゴール前に出たボールを後ろから追い越した久富が決め、先制。オフサイドの判定を巡って一時騒然となるも、ゴールは認められ、その後、中川、城田と追加点を決め、3-0で前半を折り返す。
 後半ジラーフも攻撃の比重を高め、チャレンジャーズゴールを脅かす。そして、右バイタル付近でボールをもらった反町が中に切れ込みながらシュート、1点を返される。その後も危険なシーンがいくつかあったが、全員で凌ぎ、終了間際に藤井のゴールでダメ押し。見事4-1で勝利を飾り、決勝トーナメント進出となった。
【yousie@中毛】




■ 2013年7月14日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 1回戦


ザスパ草津チャレンジャーズ 2−1 桐生第一高等学校

NTT図南グラウンド



 曇とはいえ、風もあまり吹かず、選手はもちろん、観客としても相当キツい天候。やや長めとはいえ、ピッチが天然芝なのが救い。
 立ち上がりはザスパチャレンジャーズが果敢に攻めるが、なかなかシュートに持ち込めず。次第に桐一もペースを掴み、互角の戦いに。ザスパは高校生のスピードに対応仕切れず、DFラインを崩される場面も。だが前半終了間際、今年度FWからコンバートした小林選手(この日は右サイドハーフでした。右SBのときも有)から今年新加入のFW中川選手に絶妙のクロスが入り、シュート!前半のうちになんとか先制点を上げ、いい流れのまま後半に突入。
 後半は立ち上がりからザスパが圧倒。開始5分で追加点!またもや小林選手のクロスに、中川選手が合わせた形での得点。50名強のザスパサポーターも一斉に盛り上がる。が、このあとは桐一にあっさり1点を取られ、スタミナで劣るザスパは耐える場面が続く。GK、DFはもちろん、皆で体を張り、必死に守り、2対1にて辛勝、決勝トーナメント2回戦進出を決めました。
【きくり∈東毛】




■ 2013年7月21日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 2回戦


ザスパ草津チャレンジャーズ 2−0 前橋育英高校

NTT図サッカーパーク










■ 2013年8月11日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 準決勝


ザスパ草津チャレンジャーズ 0−0 (PK5-3) 上武大学

敷島公園サッカーラグビー場










■ 2013年8月25日(日) ■

平成25年度 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
決勝トーナメント 決勝


ザスパ草津チャレンジャーズ 2−1 tonan前橋 (関東1部)

敷島公園サッカーラグビー場

ついに!悲願達成!

 天皇杯初挑戦となった2010年。3回戦、上武大学に1−2。大きな志を抱きつつも敷島のピッチにさえ立てずに敗退。決勝までたどり着いた2011年。アルテ高崎に0−6の大敗。JFLとの力の差をまざまざと見せつけられた。アルテ高崎の解散という悲報とは裏腹にチャンス到来かと思われた2012年。決勝でtonan前橋に1−2で惜敗。まだまだ大きな経験の差を感じた。
 そして、4度目の挑戦。2013年8月25日、敷島公園県営サッカーラグビー場。ついに、ついに!悲願達成!

 チャレンジャーズは歴史の扉を開けた。

 曇り時々晴れ。さわやかな風に秋の気配がかすかに感じられるものの、雲が流れるとまだまだ強烈な夏の日差しが肌を刺します。目の前には紺黄のユニフォームを纏い、真っ赤に日焼けした11人の戦士たち。ザスパ草津チャレンジャーズ、スタメンは、GK:21・後藤聡志、DF:2・久富良輔、3・安田光、4・小林誠、6・小西達也、7・横山輝佳、MF:13・深澤大樹、14・城田匠、19・藤井惇、FW:9・中川貴晴、11・小林雄剛。サブには、GK:1・長谷直輝、DF:29・木村直樹、MF:10・吹田諒、15・白井拓路、16・イナミネ アントニー。選手登録されている木村監督を含めた総勢16名。チャレンジャーズの全員が決勝の舞台に揃いました。
 対するは、関東リーグ1部のtonan前橋。昨年チャレンジャーズの目の前に立ちはだかった元草津戦士の氏家選手はまだまだ健在です。そして今年は"情熱の砦"田中淳選手が加入、CBとしてスタメン出場です。チャレンジャーズを応援していながらもどうしても彼らのプレーは気になってしまいます。しかし懐かしい彼らも今日だけは敵。
 決勝戦のキックオフ。立ち上がりはtonanペースで試合が進み、強烈なシュートが何度となく浴びせられます。流石は関東リーグで経験をつんでいるチーム、しっかりシュートまで持ってゆきます。しかしこれを冷静に処理すると徐々にチャレンジャーズのペースに。果敢さと俊敏さに勝るチャレンジャーズがボールを支配し、tonanがこれを受けて立つという展開に。サイドから前線へボールを集めますが、ゴールには結びつかず。ここでチャレンジャーズに立ちはだかるのはパッション田中淳。忌々しいくらい的確に攻撃の芽を摘み、はね返してゆきます。
両者譲らず、スコアレスのままあっという間に前半終了。ペースを握られてはいてもtonanはうまさと力強さが光ります。ちょっとした隙を見逃してくれない鋭い反撃が怖い。一気にゴールに迫りシュートで終わる。決定機の多さはtonanに分があると感じられます。セットプレーも制空権を支配、しかしチャレンジャーズ各選手はしっかり体を寄せて自由にはさせていないという印象です。
さて後半スタート。両チームとも選手交代もなく布陣も変わらず。そのまんま前半のつづき、といった印象で推移する試合にちょっとツイートなんぞしようとした50分。歓喜の時が訪れます。GOOOOOAL!!! チャレンジャーズ先制! ...ええ、見逃しましたとも。あの場にいながら歴史的な先制ゴールを見逃しましたよ。藤井選手の距離のあるフリーキックをドンピシャのダイビングヘッドで久富選手が押し込んだのを...。あんなにきれいなゴールだったのに。 ...こんなんが観戦記なんか書いてていいんきゃ?(苦笑)
 さてさて、先制したチャレンジャーズは城田選手に代えて吹田選手を投入。縦横無尽に駆け回り、失点で前掛かりになりかけたtonanを翻弄します。前半半ばから日が陰ることがなくなり、強い日差しの下、消耗戦の様相を呈してきます。運動量が落ちてくる選手、足が攣る選手が出てきます。61分には中川選手に代わって白井選手がピッチに入ります。そんな中、途中出場の吹田選手はますます軽快に駆け回ります。82分、DF裏に抜け出した吹田選手に対し、大きなストライドで追うtonan田中選手。追いつきはしたもののペナルティエリア手前、ファールでとめるのが精一杯。このプレーでこの日2枚目のイエローで退場となります。
ゴール正面の好位置でのフリーキック。小西選手、短い助走から蹴られたボールは壁の上を越えてゴール左上に突き刺さる。GOOOOOAL!!! 追加点! ...うん、今度はしっかり見たで!
 湧き上がる客席、高まる手拍子。勝利へのカウントダウンです。しかし関東リーグ1部のtonanも易々と勝たせてはくれません。前半から再三見せつけていた強さと鋭さと高さがはまり、ロスタイムに1点を返します。しかしそこまで。タイムアップ! ザスパ草津チャレンジャーズ、2−1で勝利! 優勝です!
 ホイッスルが鳴った瞬間に選手たちが駆け寄ったのは、バックスタンド側で声を出し続けていたサポーターの元でした。今日だけでなく、長年にわたり常にチャレンジャーズのために声を上げ続け、ポジティブな言葉をかけ続けたあたたかいサポーターたちと、抱き合い歓喜を分かち合います。そして号泣しながら木村監督に「ありがとうございます」と繰り返す後藤選手。4年間チャレンジャーズで天皇杯に挑み続けた彼だからこそ感じる想いがあったのでしょう。その想い、安易な想像で文章にすることは憚られるようさえ感じます。ありがとうとおめでとうの言葉が溢れるスタジアム。幸せなひと時を共有させてもらったことに感謝。おめでとう!チャレンジャーズ!!
 さあ、歴史の扉は開いた。しかしここはゴールではない。ここが新たなスタートラインだ。ここから先の道は今まで以上に険しく長いかもしれない。これまでの努力と涙、今日の歓喜、そしてたくさんの感謝でチャレンジャーズが更なる成長を遂げることを信じている。【ばた@前橋】
ばた@前橋さん、ご寄稿いただきありがとうございました。



■ 2013年9月1日(日) ■

第93回天皇杯 1回戦

ザスパ草津チャレンジャーズ(群馬県代表) 0−3(延長) 横川武蔵野FC (東京都代表)

敷島公園サッカーラグビー場

新たな歴史

 天皇杯出場という、念願かなったザスパ草津チャレンジャーズ。1回戦はカテゴリでは5つ上となるJFL所属の横川武蔵野FC。これに勝てば、なんとJ1のFC東京との対戦になります。
 舞台はかつてトップチームもJFLを戦った、敷島公園サッカー・ラグビー場。照りつける太陽の下、13時キックオフは、当時の記憶を呼び起こすシチュエーションでした。
 試合は開始早々から、横川武蔵野のペース。ロングボールとサイド攻撃を効果的に使いながら攻めてきます。対するチャレンジャーズは、前線からの守備と小さな守護神、後藤の気迫溢れるプレーで、ゴールを死守。時折奪ったボールをカウンター気味に運び、クロスから小林雄剛がヘッドで飛び込むなど、少ないながら決定機も作りました。前半は0-0で終えます。
 後半もポゼッションで上回る武蔵野ペースで、次第に自陣ゴール前でのプレーが増えていきます。セットプレイからクロスバーを叩くシーンもあり、肝を冷やしますが、ギリギリのところで踏みとどまり、耐えるチャレンジャーズ。そんな状況でも、草津のフッキ、吹田を投入すると、ドリブルからファウルを誘い、相手の一方的なペースに持ち込ませません。さらにバイタルから放った強烈なシュートは相手GKの手をはじき、詰めた城田がシュートを放ちますが、これもGKが阻止し、あと一歩のところで得点が奪えず。
 そして、90分を終えても0-0のまま、延長戦へ。カテゴリ差のある相手に一歩も引かず、堂々と渡りあっているザスパ草津チャレンジャーズ。勝てるかもしれない・・・選手もサポーターもそんな充実した気持ちで迎えた延長3分、意外な形で水を差されてしまいます。後半中頃から次第に雲が広がり、遠くで雷鳴が聞こえていましたが、ここへ来て雨も降り出し、南の空には数条の稲光が。主審の判断でいったん選手、観客が引き上げ、試合は中断。結果的にはこれが試合を大きく左右することになりました。
15分ほどの中断の後、プレーは再開されます。サポーターが席に戻ろうと移動している間、一瞬の出来事でその場を見ていない人も多かったと思います。気づくとゴール内に転がるボール、うなだれるチャレンジャーズの選手達。とうとう先制されてしまいます。
 なんとか追いつきたいチャレンジャーズは途中出場の白井をターゲットに攻めようとしますが、ここまで守備の時間帯が長く、選手の疲労もピークに達しています。最終ラインで相手の攻撃を跳ね返し続けた安田は、何度も足が攣りますが、地面を蹴って感覚を戻し、あきらめることなく走ります。しかし、自力に勝る相手はこの後も攻め手を緩めず、2点、3点と決められ、120分の死闘は0-3という結果に終わりました。
 サポーター席への挨拶で、涙を流す選手もいました。お辞儀したまま頭をなかなか上げられない選手もいました。結果は1回戦敗退。しかし、今まで越えられなかった壁を越え、ザスパ草津チャレンジャーズに新たな歴史を創ったのは、紛れもない事実。そしてこの試合を戦った選手達には、トップチーム昇格、プロ選手への道が、以前より色濃く見えているはずです。【yousie@中毛】




悲願の群馬県代表となった天皇杯
横河武蔵野FCの前に惜敗

だが歴史は創られた!

限りなき前進 歩を止めることなかれ
 





Special Thanks
御寄稿・御協力あんがとね!

ばた@前橋 様
yosuie@中毛 様
THES-NAMAKA@前橋 様
あきべー@北毛 様
きくり∈東毛 様

製作協力三束雨@藤岡





無断転載、複製公開はかたくお断りすらぃね!

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