「医療人のための群馬弁講座」特講

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2013年 改名元年・苦い記憶







■ J.LEAGUE DIVISION 2 2013 ■




生れ出づる悩み (第1〜第21節)

降格危機 (第22〜第42節)










■ 第93回 天皇杯 (2013) ■

2回戦 9月7日(土)

松本山雅FC (J2) 4−3(延長) ザスパクサツ群馬

松本平広域公園総合球技場 5045人

トップも延長戦で散る 〜 4年連続初戦敗退

 ザスパは前半、3分にDF瀬川の左クロスからFWロビーニョが起点をつくり、MF坂井が押し込んで先制。10分過ぎから守勢に回り、DF増田がペナルティーエリア内で相手を倒してPKを献上、同点に追いつかれた。
 後半は6分に勝ち越しゴールを許すも、相手が退場者を出して一人多い状態から、39分にMF櫻田のクロスをロビーニョが頭で合わせて追いついた。
 延長前半2分、FW野崎が押し込んで勝ち越し。だが直後の9分に再び追いつかれた。延長後半は足をつる選手が出るなど走り負け。13分にカウンターで勝ち越しゴールを許すと、再び追い付く力は残っていなかった。(9月8日『上毛新聞』より引用)














■ ザスパ草津チャレンジャーズチーム 2013 ■

悲願の群馬県代表として本戦出場なるも
天皇杯1回戦 vs. 横川武蔵野FC(東京都代表)
延長戦の末、0−3で敗れる





チャレンジャーズチーム観戦記ページ
「まっさか!なっから!ザスパ!!」は、こっち











■ 2013 J.LEAGUE プレシーズンマッチ in 群馬 ■

2013年 ザスパクサツ群馬 出陣!




「うーと!なっから!ザスパ!!」は、こっち







■ 2013年をふりかえって ■

 2013シーズンは、J1から降格してきたG大阪、神戸、札幌にJFLへ降格した町田と入れ替わりで昇格した長崎を新たに加えた22チームによる42節で争われた。Jリーグが行った今季の大きな変更点のうち、J2に関わるものとして、来季からのJ3発足が上げられる。J3は、現在JFLや地域リーグなどに参加しているチームのうち、Jリーグ準加盟クラブを軸として12チームにて開催される事と決まった。このため、昨シーズンから導入されたJ2下位2チームのJFLへの降格(自動及び入れ替え戦)については、降格先がJFLからJ3へと変更される事となった。まあ、下位に居なければ縁のない話ではある。開幕前からそんな事を気にしていてはいけない。変わったと言えば、今季から我がチームの名称が「ザスパ草津」から「ザスパクサツ群馬」へと変更された。字面や変更の経緯、クラブの発表の仕方等々、随分と物議を醸したが、我々サポーターが愛するチームの本質は変わりはしない(はず)なので、決まった事にはいつまでも固執しない。
 さて、シーズン前の恒例行事と言えば新戦力である。監督・コーチ陣が変わり、昨年までの主力選手が大量に退団し、15名が新加入すると言った大幅な入れ替えが発生した。完全に別のチームとして再出発する事になった訳である。我が群馬の今季の特徴は、「若さ」に集約されるだろう。昨シーズンまでチームを牽引してきたベテラン、熊林選手と松下選手の退団が結果としてもたらしたのがチームの若返りとなった。一番年上は北選手と櫻田選手(31歳)の2人で、それ以外は全員が20代である。新加入の内訳は、大卒が3人、U-23昇格が1人、他クラブからの移籍組が11人(うちブラジルから2人)である。開幕時点での保有選手数は29人(後に2人契約解除、2人追加加入)。新戦力で一際目を引いたのは、広島から移籍してきた平繁選手と千葉から移籍してきた青木選手。共に若いながらも高いポテンシャルを有した逸材で、よくぞ獲得出来たものだと感心しつつ驚いたものだ。若いと言えば、今季から指揮を執る事となった秋葉監督は、全Jクラブで最年少である。チーム主力が大幅に入れ替わり、かつ若い。フレッシュな印象はあるが、反面チームの成長を促してくれるお手本となるベテランが居ない事が今後の不安材料と言える。そしてこの印象が、開幕直後からそのまま結果として示される事となる。
 アウェイ・水戸で開幕を迎えた初戦は、勝ち試合を終了間際のラッシュによって引き分けに持ち込まれてしまった。ゲームの組み立て方、勝ちゲームのまとめ方に「若さ」が出てしまった典型的な例である。そして、思えばこれが今季の低迷を実に良く暗示していた。ホーム開幕となった第2節、続く第3節と続けてスコアレスドロー。今季初勝利は第4節・横浜戦となった。この試合は退場者を出しながらも先制点を守り抜いて勝利を掴み取ったものだが、まだまだこのチームの目指す方向や形はまとまっていなかった。チーム練度の差を見せつけられたのが第5節・神戸戦。G大阪と並び、今季J2戦線の2トップと目されている強敵との対戦は、下馬評通りの力差によって完膚なきまでに叩きのめされた。そして、これが端緒となって今季の迷走が始まった。続く第6節〜第10節までの間、1得点も上げられずに負け続け、刻んだ連敗は6となった。連敗を脱したのは4月最後の第11節。ホームでの徳島戦は、これまでの鬱憤を晴らすかのような4得点のゴールラッシュとなった。これで一気に上昇気流に乗れるかとも思ったが、チームは再び長いトンネルへと迷い込む。第12節〜第19節まで4分4敗未勝利で、第19節終了時点ではとうとう最下位に転落した。第20節、第21節と連勝を記録したのも束の間、第22節〜第26節には4連敗を含んで7月期未勝利をマークした。事ここに及んでクラブは今季の目標を「J2残留」へと下方修正、チーム全員の意思統一を図った。草津町でのミニキャンプやCB・ハンジン選手、FW・ロビーニョ選手などの補強が奏功し、8月開催の第27節〜第31節は3勝2分無敗で終える事が出来、第31節終了時点において暫定ながら18位まで順位を回復した。やっと何とかチームとしてのまとまりが出てきて、遅まきながら終盤ラッシュへいざ突入、と意気込んだものの、9月に入ると8月の取り分をゴッソリ失うリーグ戦4連敗+天皇杯初戦敗退の負けロードへと三度突入。順位も危険水域一歩手前の20位まで落とした。夏場にはJ1規格へのスタジアムアップグレード工事が開始された。あの、某Gアンツをこよなく愛するヤキウスキー知事閣下が良く決断したものだと思ったが、野球場の再々改修と抱き合わせだと分かり、半ば納得(笑)。
 10月下旬、J3降格戦線のただ中に事件は起きた。群馬所属の選手が逮捕されたとの報道であった(その後不起訴処分となったので敢えて名前は出さないが)。プロスポーツ選手の及ぼす影響力については、例えそれが地方の小さなクラブチームであったとしても、決して小さくはなく、ましてや小さい子供達にとって憧れや目標となるべき立場にある者として、彼の行為は許されるものではない。しかも時期が悪い。チーム成績が不振で、来季の出資を迷っていたスポンサーにとっては、言い方は悪いが「良い口実」になってしまったかも知れない。全くもって擁護出来るものではないが、心情としては、罪状と彼の現状、そしてチーム事情を鑑みるに、大いなる同情を禁じ得ないのも事実である。今はただ猛省を求めるのみであるが、罪を憎んで何とやら、社会復帰し、もし、今後このクラブに何らかの形で関わる事があるとしたら、拒む理由は何もない。その時はまた、僕達と共に戦おうではないか。待っているよ。
 さて、話をリーグ終盤へと戻そう。天皇杯を初戦で敗退したため、10月の試合日程が随分とゆったりしたものとなったのは、残留争いへ全力を傾注する上において幸いであった。10月に対戦した3チーム(札幌・京都・岡山)はいずれもJ1昇格への挑戦権を持っていたが、これら難敵を相手に2勝1敗で乗り切ったのは上出来と言えよう(順位は相変わらず20位と危ういままだが)。そして勝負の11月到来。勝てば残留が決まる可能性があった第39節・北九州戦だったが、終盤の猛攻虚しく敗退。ボトムズ戦線はいよいよ混迷の度を深め、我々の感じる危機感はピークに達していた。第40節の相手は鳥取。残留争いの当事者にして、群馬がJ2においてただの一度も勝った事がない相手である。しかもアウェイ。大事な試合をことごとく落としてきた我がチームの事、いかなる仕儀と相成ろうかと思っていたが、前半3分と言う早い時間に先制点を奪ってリズムを作るなど、流石に追い詰められて発奮したかなと感じた。しかし事はそう簡単には終わらない。後半は一転して鳥取のペースとなった。逃げ切ればOKと思った心に隙が出来たか、ロスタイムにオウンゴールを許してドローに持ち込まれる辺りがつくづく今季を象徴している。結果的にはこの節が終了した時点で(JFLの上位順位が確定したため)残留が確定したのだが、他力本願成就のありさまに、素直に大喜び出来るものではなかった。ともあれ、残留が確定した事で、残り2戦はエキシビションマッチの様相を呈する事となった。憑き物が落ちたのか、この2戦は観戦し甲斐のある好ゲームとなった。とりわけ第41節・神戸戦は、ドローゲームではあったものの、今年のベストゲームであったと思う。こうして、2013年度J2リーグは幕を下ろした。改名元年は、実に苦くてしょっぱい年として記憶に刻まれる事となった。
 最終成績は、9勝13分20敗、勝ち点43、43得点61失点(得失点-18)で20位。戦績を見ると暗澹たる気持ちになるが、若手主体の作りたてのチームとしては致し方なしか。「土作りと人作りには時間が掛かる」の言葉があるように、チームの形が出来上がるのにもやはり時間が掛かる。来季の話は尚早だが、仮に主力選手がそれなりに抜けるとなると、今年の繰り返しかそれ以上の悲劇が容易に想像される。クラブ首脳にとって、今シーズンオフはいつも以上に頭が痛い冬になりそうだ。
 その他シーズン終了後恒例のものとして、財力の弱いクラブのサポーターとして大いに気掛かりなのが反則ポイント。今季の群馬の反則ポイントは136で、これは福岡に次いで多く、不名誉な第21位である(リーグ平均値は90、首位は大阪でわずか15!)。警告回数は77(リーグ平均は65で最小は神戸の42)で昨年よりも6増えたうえ、昨季は退場者を出さなかったが今季は退場数7を数えた。この結果、Jリーグから課せられる「アンフェアなプレーに対する反則金」は40万円となった。これに先の不祥事への制裁金が100万円加算され、結局今年は140万円の「余計な出費」を余儀なくされた。身から出た錆である。クラブとしては、集客力の向上、スポンサーの新規開拓をこれまで以上に行うべきであるし、こうしたふざけた出費をなくす努力もしなくてはいけない。
 夏頃だったか、バクスタのある同志は「中位辺りで昇格にも降格にも無縁じゃワクワクもドキドキもしない。いっそ最終節まで降格争いをしてくれた方がスリリングだぃね」なんて事を言っていたが、まさかその通りになろうとは思わなかったに違いない。それに、実際に体験してみると、スリリングなんて形容詞じゃ語れないくらいの切迫感があった。胃が痛くなる程に。もう、こういうのは御免被りたい。
 最後になったが、そしていつもと同じ文章になるが、これを記して今シーズンの総括を締めたいと思う。シーズンを通して共に闘ってくれた選手達、とりわけ去り行く選手達に対して、この上ない感謝を述べたい。本当にありがとう。君達が居た事を決して忘れない。また、どんな事態、状況にあってもひたむきに選手達を鼓舞し続けたサポーター同志諸君、大変お疲れ様でした。
 願わくば、夢と希望にあふれた日々が訪れん事を。それでは、来春、また、敷島で! 【ほーせん@高崎2013】



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