UO-14とAO-27以外は1年を通してQRVした訳ではありませんが、私がSM7で聞いた各衛星の様子を簡単にご紹介します。

▲低軌道衛星用のアンテナ(145MHz, 435 MHzともに5 ele八木シングル) は、マイクスタンドに固定し、数分おきに(1パス中に4回ほど)手動で方位と仰角を調整します。 ビームパターンがブロードなので、こんないい加減な方法でも何とかなります(笑)。 ただし、仰角の高いパスの天頂付近では衛星の動きが早いため、たとえshort QSOに徹してもシリ切れで終わる確率が高くなります。


EUにおける各衛星のアクティビティー

やはり、その手軽さからUO-14にQRVする局が最も多く、常にかなりの賑わいを見 せています。UO-14に出ている局の20-30%がAO-27にもQRVしていると思われます。 ただし、「EUで聞くUO-14」で紹介したように、これらのFM衛星ではQSOの効率は決して良いとは言えません。私の個人的な意見では、FO-20FO-29がEUで最も効率よく利用さ れている衛星だと思います。平均すると、毎パス必ず2、3局がCQを出し、数局がそれに応答しています。RS-13はmode Tに切り替わった直後の春先に はバンド中がビッシリと埋まっていましたが、私がQRVし始めた夏には既に閑散 とした状態で、人間ビーコンを演じることもしばしばでした。みんなRS-13のmode T は早々と飽きてしまったのでしょうか。それとも、夏頃はパスの時間帯が悪かったのかもしれません。AO-7はmode BのときはFO-20やFO-29と同様か、時にはそれ以上に賑わうのですが、mode Aになるとほとんど誰も出ておらず、かろうじて2局とQSOするにとどまりました。AO-40に関しては私はほとんど経験がなく、また、JAからQRVしていらっしゃるみなさんの方がEU各局のアクティビティーについては詳しいと思いますので、ここでは省略させて頂きます。

FO-20, FO-29, AO-7ではCWで出てくるのはごく一部の特定の局だけで、ほとんどの局がSSBでしかQRVしません。私が以前読んだ衛星の入門書では、CWの短点を連続して送信してゼロインする方法を勧めていました。「相手がSSBでCQを出しているときでもCWの短点を重ね合わせてゼロインすれば、慣れた局ならすぐにQRZ?が返ってくるはず」と書かれていました。私もそのようにゼロインしたところ、SSBのCQにCWの短点を重ね合わせた瞬間、CQを中断して消えてしまう局を何度か経験しました。それらの局は別の周波数へQSYして、改めてCQを出していたのです。イタズラされているとでも思ったのでしょうか。ちなみに、それらの局のCQにSSBで「Hello, one, two...」 と言いながらゼロインしてみると、今度はすぐに「QRZ?」が返ってきました。何だかよくわかりませんが、EUの衛星ではCWはあまりポピュラーではないことだけは確かなようです。(2002年末現在)


▲IC-706MK2G(uplink)とFT-817(downlink)を組み合わせて、研究室の屋上からAO-40だけでなく、低軌道衛星(FO-20, FO-29, RS-13, AO-7)にも挑戦しました。

もどる

無断転載・引用を禁じます

Copyright(c); All rights reserved :
Tomio YAMAZAKI, M.D.(SM7XQZ esJG2GSY) & Hideki SUZUKI, M.D.(JN1BPM) ,2002-2003