「医療人のための群馬弁講座」特講


第22節〜第42節

苦戦の盛夏 憂心の秋







■ 2022年6月18日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第22節
制限付きの試合開催(レベル1)

V・ファーレン長崎 2−0 ザスパクサツ群馬

トランスコスモススタジアム長崎 3949人

攻守ともに苦戦

 ザスパがシュート5本で完封負け。序盤はボールを回すも、敵陣に入り込めず、11分にパスで崩され失点。29分にもロングパスから追加点を浴びた。
 後半9分にFW深堀がファウルを受け、相手選手が退場。数的優位となったが、その後も決定力を欠き、1点が遠かった。(6月19日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年6月26日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第23節
制限付きの試合開催(レベル1)

徳島ヴォルティス 1−0 ザスパクサツ群馬

鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 3812人

降格ライン迫る

 ザスパは競り負けた。試合を通じ、ボールを保持される展開からカウンターを狙った。22分、FW高木がドリブルで敵陣深くに攻め込み折り返すも、味 方に合わず。
 0−0で折り返し、後半32分に右サイドからクロスをゴール前に通され、失点。終盤の猛攻も相手に抑えら抑えられた。(6月27日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年7月2日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第24節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−2 アルビレックス新潟

正田醤油スタジアム群馬 5867人

酷暑の夜のお寒い試合

 ザスパは相手に試合を支配され、完敗。序盤から新潟の素早いパス交換に対応できず、前半16分までに2点を先取された。
 後半も相手の縦パスに苦しんだ。守備の仕方を変えて前線からボールを追い、攻撃につなげる場面を作ったが、ゴールを割れず。試合を通じてシュート2本に抑えられた。(7月3日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年7月6日(水) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第25節
制限付きの試合開催(レベル1)

ツエーゲン金沢 2−1 ザスパクサツ群馬

石川県西部緑地公園陸上競技場 1479人

またも序盤に失点 追いつけず

 ザスパは後半に攻勢を掛けるも、追いつけず。2点を追う後半、3人を交代してゴールに迫った。18分、MF久保田のパスをFW北側が頭で折り返し、高木が押し込んで1点を返した。
 終盤も攻撃的な選手を投入したが、前半の2失点が大きかった。(7月7日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年7月10日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第26節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−2 FC町田ゼルビア

正田醤油スタジアム群馬 1625人

負のスパイラル

 ゴールデンウィーク以降調子を落とし、4連敗で定位置?のボトムズに低迷、J3降格圏が間近に迫ったザスパ。そんな中、7月7日の上毛新聞1面に「ザスパ名称変更検討 24年以降「クサツ」を除く案」の寝耳に水の衝撃的スクープ!一気に喧しくなるサポ界隈。サポの間でも喧々諤々の議論が。状況を重く見たんか、深夜になってクラブから見解がリリースされたんだけんど、署名もなく、また読みようによっては如何様にも取れる玉虫色の記述となってて、これじゃ不安と疑念を打ち消すことはでぎねぇやぃな。クラブは急遽9日に、28日にサポーターカンファレンスを開催することで事態の収拾を考えたみてぇだけんど、過去のザスパクサツ群馬への改名の際にも大揺れになった、最もセンシティブな問題だけに紛糾は必至。一気に高まる不協和音。J3降格圏が迫り、サポーターとチーム・クラブが一丸になってこの難局を乗り越えなきゃなんねんに、本陣でまさかの自爆テロを起こしちまったようなもんだぃね。よりによってなんでこの時期に・・・
 そんなこんなしてるうちにまた週末がやってくらぃ。今節の相手は町田。ポポヴィッチ監督の元、攻撃的サッカーを展開。アウェイの対戦では2-0の完敗。得点力がねぇ今のザスパでどう対応するんか、何よりここ数試合は前半序盤で失点しちまって、そのままズルズルと負けになってるだけに、今日の試合はちゃんと修正できてるんかな。
 スタメンを確認。なんと!サブに左足首の大ケガで手術をした細貝が驚異的な回復で復帰!予想より早ぇ復帰は本人の努力と節制の賜物だんべ。果たして今日は細貝の出場はあるんか、大いに期待してぇところだぃね。まぁ無理してまた痛められても困るんだけんどね。今日の先発はGK櫛引、DF畑尾・川上・小島・渡辺、MF白石・風間・久保田・高木、FW加藤・北川、サブに清水、城和、岩上、天笠、深掘、山根、そして細貝。
 敷島に到着。今日は久々のバックスタンドでの観戦を選択。まっさか蒸し暑く、戻り梅雨のように空は灰色の雲が立ち込め、いつ降ってきてもおかしかねぇ天候。大型ビジョンの選手紹介で細貝の時には大きな拍手が送られたで。突然の改名報道でクラブへの抗議なんか、下位に低迷してるせいなんか、日曜夜の試合のせいなんか、はたまた参議院選挙投票日のせいなんか、スタジアムは空席が目立つ。榛名から灰色の雲が迫る中、19時キックオフ。
 試合開始。今日のザスパは4-4-2、右SBは川上、右MFは今季初スタメンの白石だで。開始3分、早々にシュートを打たれヒヤッとする・・・そして、またもザスパは同じ轍を踏む。前半9分、自陣にてパスを回され、平戸にゴール左隅に蹴り込まれ、あっけなく先制を許す。おいおい今日も全く修正できてねぇじゃねーきゃ!町田の攻撃に振り回されるザスパ。30分、白石が黄紙を食らう。その後もボールをなかなか前に運べずヤキモキしていたが、38分、白石の右からのクロスに加藤がボレーシュート!相手GKの手をかすめたボールは左ゴールポストに弾かれちまって得点ならず。その後、右奥に展開した白石にボールが渡り、右から切り込んでのシュート、そして終了前、加藤のシュートもあったが、いずれもGK正面で点が取れなかった。前半終了、0-1。でもまぁ形にはなってる。うまくいきゃ同点になっかもしんねぇ。
 後半開始。開始5分でザスパは右からのクロスにゴール前に詰めてた渡辺のボレーシュートはゴール右の外へ。頭を抱える渡辺。ここは決めてほしかったぃなぁ。そして不可解な判定が、なお一層ザスパを窮地に追い込む。後半12分町田がペナルティエリア前のフリーキックを得て蹴るのはドゥドゥ。キックはザスパの壁で跳ね返り、ピンチを逃れたと思った・・・が、主審は白石のハンドとし黄紙、そしてPK。白石は黄紙2枚で赤紙退場となっちまった。(バクスタからオレの撮った連写画像はこっち、同じくバクスタからとも@川崎さんの撮った連写画像はこっち。いずれもTwitterのすずき@東毛のアカウントへリンク。これからわかるようにボールに当たっちまったんは風間。白石は全くの無実で、誤審と思われるで。白石の名誉のためにここに記す。)
 ドゥドゥのトリッキーな助走のPKを櫛引は止めることができず失点、0-2。得点力不足の今のザスパに2点差は致命傷に等しい。10人になり攻めあぐむザスパ。一気の3人交代策も著効しなかった。町田に省エネプレーでボールを回され、時間だけが過ぎてぐ。観客は1625人と寂しい限り。
 ザスパは後半38分についに細貝を投入。中盤の底に入った細貝はさすがの存在感だったぃね。一緒に投入された山根も不発で、そのまま点を奪えず0-2で終了。
 これで5連敗。21位の大宮がドローで勝ち点1を加え、ついに勝ち点では並ばれ、かろうじて得失点差で20位のまんま。首の皮1枚でJ3降格圏転落はせずに済んだ。やることなすことうまくいがねぇ負のスパイラルの中、細貝の復帰が光明となるんだんべか。キャプテン細貝はゴール裏のサポーターにこう言ったとゆう。「僕達全力で向かっていくので、サポートお願いします」と。まだここで終わりにするわっきゃいかねぇだんべ。でも渦巻く不協和音を消すんは、勝利っきゃねぇよ。【すずき@東毛】



■ 2022年7月16日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第27節
制限付きの試合開催(レベル1)

大分トリニータ 2−1 ザスパクサツ群馬

昭和電工ドーム大分 5202人

6連敗・・・降格圏転落

 ザスパが2点を先取され、逃げ切られた。
 前半42分、右サイドからのクロスを防ごうとして、DF川上がオウンゴールで失点。
 後半3分にも追加点を喫した。37分に中盤でボールを奪い、FW高木のスルーパスを受けてFW深堀が1点を返したがそこまでだった。(7月17日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年7月23日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第28節
制限付きの試合開催(レベル1)

モンテディオ山形 0−1 ザスパクサツ群馬

NDソフトスタジアム山形 6005人

攻守に執念 12戦ぶりの白星

 ザスパが先制点を死守した。前半24分、MF風間の右CKをFW高木が頭でファーへ。DF小島が胸トラップからボレーで枠に突き刺し、先制した。
 後半は相手の猛攻を受けた。シュート8本を浴びたが、GK櫛引が果敢な飛び出しではじき返し、耐え切った。(7月24日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年7月30日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第29節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 1−1 ヴァンフォーレ甲府

正田醤油スタジアム群馬 4042人

コロナの影

 前節山形戦、虎の子の1点を守り切って12試合ぶりの勝利を収め、降格圏を脱出したザスパ。ただ降格圏との差はわずかに1っきゃねぇんで、今節もぜひ勝ちてぇところさね。全国的に新型コロナ第7波が急拡大。ザスパ内でも新型コロナの陽性者が何人か発生しちまったみてぇだ。今節の相手、甲府は複数名の陽性者が出ちまってて、前節千葉戦は中止、更には7月22日から7月24日までチーム活動が停止っつー散々な状況だそうだぃね。今節、果たして双方試合に出られる選手が何人残ってるんか、いや何より試合が無事に開催されるんだんべか?ザスパはそんな中、7月26日に期限付き移籍でFW鈴木が加入。深刻な得点力不足を解消することがでぎるんか期待だぃね。なにより「すずき」っつー名字がおーかいぃじゃねーきゃ!(笑)大活躍を期待してるで。
 今節より夏のホーム4試合、正田スタでは「夏ザスパ」と題された各種イベントが企画されてるで。そん中でも特筆すべきは限定1万枚の「ザスパ20周年記念スペシャルTシャツ」!温泉マークの湯気をモチーフにしたデザインはなかなか秀逸、今年の夏の限定ユニはこのデザインで良かったんじゃね?つー出来栄えだぃね。こりゃなんとしても手に入れえてぇな!もちろんアシストパートナーには優先配布してくれるんだんべ?と思いきや・・・無慈悲にもそんなご高配は一切いただけねぇやぃ(泣)今節、オレは17時まで仕事で敷島到着は試合開始ギリギリになるだんべぇし、コロナの蔓延状況によっては今後の8月のホーム戦に必ず行げるとも限んねぇ。ザスパ公式には「各開催日の配布上限枚数に達した場合、配布を締め切らせていただきます」との文言あり。スタジアムに着いて「すみません!もう今日の分は終了です?!」と言われちまったら泣くで・・うん?その下に「指定席チケットご購入の場合は、1人1枚配布させていただきます」だと?よし!今節は憂いを断つために2005年開幕戦以来の指定席チケットを購入しようじゃねーきゃ!!これで到着が遅れてもTシャツは必ずゲットできるで!・・・で、当日、仕事が終わる時間、職場の駐車場まで行ぐんも躊躇するような、傘差しててもずぶ濡れ必至のまさかのゲリラ大雷雨に見舞われ、出発も予定より遅れちまったよ(´Д` ) しかも赤堀に入ったら、路面が全然濡れてねぇじゃねーきゃ!いやぁ指定席買ってて良かったぃ。遅れても心が広く持てたで(笑)
 ザスパ・甲府双方にコロナの拡大はなく、無事、試合が開催。ザスパの先発を確認、GK21櫛引、DF2城和・3畑尾・25小島、MF8岩上・15風間・19岡本・33細貝・38天笠、FW23平松、そして移籍加入したべぇの40鈴木が、いきなしの先発に抜擢。サブはGK1清水、DF32渡辺、MF14白石・16久保田・17山中・27奥村・41中山。今日はFW登録がいねぇスクランブル体制。FWの連中の間にコロナが蔓延しちまったってことなんだんべか?今日はインターハイで前橋育英が優勝。前橋育英出身の岡本や細貝にも後輩たちに負けねぇ活躍を期待するで。キックオフ10分前に正田スタにやっとこさ到着。無事、記念Tシャツをもらったで!おおっ!こりゃ予想以上のすんばらしいクオリティじゃねーきゃ!早速着用して、久々の指定席でザスパを堪能するんべぇ。
 夕焼けの中、スバルグループ代表様のキックインセレモニーの後、試合開始。風がほとんどねぇまっさか蒸し暑ちぃ夜だぃなぁ。この暑さじゃ消耗戦は必至だんべ。ザスパは鈴木・平松の高身長の2トップ、右SBに岡本が入る4-4-2。FWの控え登録がねぇザスパ、対する甲府は前々節よりスタメン7人を入れ替えと、双方ともに新型コロナの影響が色濃く残る。まぁ甲府と比べりゃまだちっと傷が浅ぇザスパが、ここはなんとしても勝ちてぇところ。平松、鈴木が積極的に攻め上がる。前半11分に右SBの岡本の折り返し、風間がシュートを放つがミートせず。続く前半15分、右CKのチャンス。キッカー風間のショートコーナーから、とんとんとんとパスをつなぎ、岩上のヘッドのパスに平松がヘッド!GOOOOOAL!!! ザスパ先制!沸き立つ場内。しかし好事魔多し。前半28分、新戦力の鈴木が左足首を押さえてピッチに倒れ、担架で負傷退場。急遽奥村と交替交代。補強したべぇなんに、なにこの不運(´Д` ) 怪我が軽ぃのを祈るのみだぃね。その後の甲府の攻撃も細貝、岩上がしっかりチャンスを潰す。このダブルボランチは盤石だんべ。なんとかして追加点を奪いてぇところだったが、1点リードで前半終了。いやぁ指定席だとゲームの展開も良く観えらぃなぁ。
 ハーフタイム、利根川河川敷から花火が連発で打ち上げられた。花火の重低音が場内に響く。しかし一番高ぇ指定席なんに微塵も花火が見えなかったんはなんだかなぁ(´Д` )
 後半開始、西からの弱い風が吹いてたんだか、さっきの花火の大量の硝煙がだんだんスタジアムに漂ってきた。ピッチが霞む。両軍共に大声も出さず、太鼓に合わせて手拍子の紳士的な応援なんに、なんだかフーリガンが発煙筒を炊きまくって大暴れしてる西欧のサッカースタジアムを彷彿とさせる光景だで(笑)
 2点目を狙うザスパは果敢に攻めるんだけんど、今ひとつ連携が取れてねぇ印象。逆に甲府が攻勢に転ずる。後半11分にヘディングシュートを見舞われるが、櫛引が右手で阻む。その直後にまたヘッドを見舞われ、これは櫛引の手も届かねぇであぁダメだと思ったら、幸運にもクロスバー直撃で難を逃れる。
 攻撃的な選手を投入する甲府。4-4-2のブロックで応戦するザスパ。場内の手拍子が高まる後半20分、ザスパは天笠に替え山中を投入。硝煙が晴れてきた後半30分過ぎからは甲府に圧倒的にボールを支配され、ザスパは自陣に押し込められ防戦一方。加えて蒸し暑さで消耗戦の様相。守備陣が踏んばるが、あと10分ちっと耐えられるか?その望みも叶わず後半37分、甲府の左サイドからのクロスに替わったべぇのボンバーヘッドの三平に打点の高ぇヘッドを叩き込まれ、ついに同点を許す(´Д` ) 場内に大きな溜息。流れは完全に甲府。ザスパは後半42分、平松に替え渡辺、暑さのせいなんかいつもより精彩を欠いていた奥村に替え白石を投入し、最終ラインに渡辺、トップに白石を配置した5-4-1に移行。ホーム戦ではあるけんど、勝点1を死守する作戦だんべな。アディショナルタイムは5分。山中がドリブルで左サイドを上がり場内が大いに沸いたが、甲府DFに潰されちまった。そのファールで得たペナルティエリア手前のFKも得点できず、1-1のドローで痛み分けとなったぃね。
 勝点1を加え、21位大宮との勝点差は2になった。失礼ながらコロナの影が色濃い甲府に勝ちきって、勝点3をゲットしてぇところだったけんど、こっちも攻撃陣がまっさか手薄で選手交代で2点目を奪いに行ぐんが難しかったんだんべな。後半は流れとしては完全に甲府のもんだったんで、負けねぇで勝点1を上積みしたんだとポジティブに考えることにすっか。相次ぐコロナ陽性者に新加入の鈴木のいきなしの怪我と、ザスパはつくづく運がねぇやぃなぁ。記念Tシャツ配布や花火やその他多種多様のイベントを仕掛けてクラブも集客に頑張ってる。コロナの行く末はまだ不透明だけんど、猛暑の夏を制して、がんばるんべぇザスパ!【すずき@東毛】



■ 2022年8月7日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第30節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−3 ジェフユナイテッド千葉

正田醤油スタジアム群馬 4907人

自滅 再び降格圏へ

 ザスパが自滅し、完封負け。前半2分、DF城和のクリアミスから失点。ロスタイムにも左サイドからゴール脇に侵入を許し、2点目を奪われた。
 後半、MF細貝が強烈なミドルシュートを放つも、GKに阻まれた。30分にカウンターから3点目を喫し、力尽きた。(8月9日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年8月16日(火) ■

8月13日(土)は台風8号のため中止、16日(火)に開催延期

2022明治安田生命J2リーグ 第31節
   

横浜FC 1−0 ザスパクサツ群馬

ニッパツ三ッ沢球技場 2277人

台風のち、逆風

 ザスパは風上に立った後半にボールを保持するも、追い付けず。前半9分、相手にゴール前を崩されて失点。セットプレーで応戦するが、劣勢を覆せなかった。
 後半は前線から激しい守備を仕かけた。22分、MF風間のFKからFW北川がシュートを放つも、枠を捉え切れなかった。(8月17日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年8月20日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第32節
制限付きの試合開催(レベル1)
   

ザスパクサツ群馬 1−0 ベガルタ仙台

正田醤油スタジアム群馬 4142人

復活の糸口

 とうとうここまで落ちてしまった。前節台風の影響で試合日がずれ、火曜日となった横浜FC戦。ここ数試合をリプレイするような前半早々での失点により、試合展開が難しくなり、後半攻め続けたものの得点は奪えず、0-1の敗戦。最下位と勝ち点差なしの21位。残りは11試合。加えて、渡辺広大、高木彰人と負傷離脱のリリースが。まさに満身創痍の絶体絶命。そんな状況で、昇格争いをしているベガルタ仙台を迎える。
 クラブは8月のホーム戦を「ザスパ式夏まつり」と銘打ち、コロナ禍で思うように味わえない夏まつりの花火、出店、さまざまな演奏や演舞など、華やかな雰囲気を作っている。この日は群馬マスコミ3社スペシャルマッチ。B1クレインサンダーズの選手やザスパ担当記者のトークショー、上州真田武将隊やチアリーディングチームの演舞などが繰り広げられた。また「ザスパ肉フェスタ」と題し、スタジアムグルメ各店舗で地場産の肉料理を中心に提供した。試合前からあいにくの雨模様となり、思うように集客は伸びなかった面もあったかもしれないが、アウェイゴール裏も仙台のチームカラーで埋まり、今シーズンでは3番目の4000人超の人出となった。
 対戦相手の仙台が、正田醤油スタジアム群馬に乗り込んでリーグ戦を行うのは2009年以来、実に13年ぶり。かつてはバックスタンドも埋まるほどのサポーターで、どちらがホームかわからないくらい圧倒する応援が印象に残っている。コロナ禍で声は出すことができず、当時と比べると数は多くないかもしれない。しかし、チームとしてもこれまで勝ったことがない相手。昨年までJ1に在籍し、今季も昇格争いをしている強豪には間違いない。
 ザスパのスタメンはGK櫛引政敏、DF小島雅也、畑尾大翔、城和隼颯、岡本一真。ボランチに細貝萌と風間宏希、SHは新加入の高木友也、長倉幹樹、ツートップに加藤潤也と北川柊斗。控えには清水慶記、川上優樹、奥村晃司、山中惇希、白石智之、深堀隼平、そして初のメンバー入りとなった新加入の川本梨誉。一方の仙台には、前橋育英出身の皆川佑介、桐生第一出身の蜂須賀孝治と、群馬ゆかりの選手も名を連ねている。
 思えば、開幕当初の好調さで乗り込んだ、ユアテックスタジアム仙台で細貝が負傷交代してから、歯車に狂いが生じ始めていたのかもしれない。今回の対戦も当然厳しい戦いが予想される。そんな気持ちを打ち消すように、スタンドからは選手を鼓舞する手拍子が力強く鳴る。それに呼応するように、キックオフ直後からザスパの選手たちは積極的にゴールを狙いに行く。相手のパスコースを限定し、奪ったボールを素早く前線に展開する。特に球際での粘りは、いつも以上に気迫を感じる。選手も勝ちに飢えている。しかし、肝心のゴールがなかなか割れない。長倉のラストパスをGKがはじき、待ち構えた加藤が狙うが、ゴールバーを直撃。高木のクロスをPA内に侵入した風間が頭で合わせるが、GKの守備範囲内。極めつけは前半終わり際に得たPKを風間が蹴るが、相手GKがファインセーブ。どうしても1点が取れない。取れるところで点が取れず、選手層の差などを考えると後半不利になることも考えられたが、この日のザスパは攻める姿勢を貫いていた。その姿勢が、ついにゴールをこじ開ける。
 53分、左サイドでボールを持った高木が内側に切れ込みながら中央の風間にパス。風間がダイレクトで相手DF裏に入れると、スピードを落とさず侵入した高木が左足でクロス。逆サイドで待ち構えていた長倉が渾身のヘッドを叩き込み、GOOOOOAL!!! 長倉は下位カテゴリの東京ユナイテッドFCから加入して2試合目、仙台相手に先制点をJリーグ初ゴールで奪った。その後も手綱を緩めず攻め続け、何度も決定機を迎えるが得点が奪えない。最後まで気の抜けない点差だったが、攻めあぐねる仙台相手に大きな決定機も作らせず、ウノゼロの完勝を成し遂げた。
 PKも含めた再三のチャンスにどうしてもゴールが決まらず、追いつかれても不思議ではない試合運びは、決して褒められたものではない。しかし、守備で相手のプレーを限定し、自分たちのペースで試合を進めることができた。何より、欲しかった勝ち点3、4月以来のホームでの勝利を得られたことが大きい。残留争いの状況は大きくは変わっていないし、ケガ人の多いチーム状況も依然として厳しい。しかし、新加入選手の活躍や強豪相手にゲームをコントロールして勝てたことは、一つのきっかけになるはず。ブレずにやり続けたことに結果が伴ったのも自信になる。残り10試合、再び輝く可能性をザスパは自ら手繰り寄せた。【yosuie@中毛】



■ 2022年8月28日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第33節
制限付きの試合開催(レベル1)
   

ザスパクサツ群馬 0−1 ファジアーノ岡山

正田醤油スタジアム群馬 2630人

やっちまったぃなぁ

 前節、雨の中初めて仙台から初勝利を奪って、降格圏を辛くも脱したザスパ。今節は土曜日に降格圏を争う琉球は引き分け、岩手は負けたため、日曜に試合が組まれたザスパは結果いかんにかかわらず20位をキープすることが確定。そうはいってもここは現在5連勝中と相性の良い岡山からも勝利を奪って降格圏から離れてぇところ。とはゆっても岡山は現在4位の難敵さね。
 前橋に来る途中、にわか雨に降られたけんど、敷島に着いたら雨は止んでた。夏ザスパの4戦目、8月最後のホーム戦。イベントが多数催された。しかしまた降り出しそうな鉛色の空で、また降ってこねぇか心配だぃな。 そんな曇天だけんど今日はそれをも吹き飛ばす、夏恒例、あの高山眼科スペシャルマッチ!高山院長のおなじみ「ザスパクサーツ!オォォォォ〜!」の姿のシルエットも入った記念タオルも配られたで。試合前には今年も院長からのおーか熱ぃ檄が敷島に木霊する。その勇姿の画像撮ったら、岡山の選手達にちょうど遮られちゃったぃ。院長、毎年熱いサポートあんがと〜!
 今日のスタメンはGK櫛引、DF畑尾・小島・城和・岡本、MF風間・細貝・加藤・永倉、FW北川・高木、サブにGK清水、DF川上、MF白石・山中・奥村、FW深堀、そしてザスパデビューの甲府戦で負傷退場した鈴木が戦列に復帰。岡山の10番はザスパ草津U-15出身の宮崎幾笑。いつもより30分遅い19時半のキックオフ。すでにすっかり暗くなってるで。。Jリーグは9月から声出しエリアが設定され、声出し応援が可能に。なんでこの試合が(再び感染増悪がなければ)最後の声出し禁止の試合になるんさね。
 試合開始、ザスパは永倉が右SH、高木が左SH、加藤と北川の2トップの4-4-2。対する岡山は予想の4-4-2でなく、オーストラリアA代表として7得点を挙げているミッチェルデュークを1トップにした3バックだったぃ。試合開始、岡山に主導権を握られた。前半8分に細貝に黄紙提示。これでガシガシ行げなくなっちゃうかなぁ。ザスパは高木から加藤、北川の攻めでゴールに迫るが、先制点を奪えねぇ。 前半14分、岡山の攻撃。左サイド深くから宮崎がクロス、走り込んだデュークがシュート。しかしこれを櫛引が横っ飛びで防ぐ。おおっナイスセーブ櫛引。しかし前半30分、まさかの展開でゴールを奪われちまった。城和から櫛引にボールを下げて、櫛引はペナルティエリア前まで上がってビルドアップ。岡山の選手にプレスを仕掛けられると、櫛引は前方にグラウンダーのパス・・・だったんだけんど、これがまさかのデュークの足元へ!デュークは冷静にループ気味に無人のザスパゴールへ流し込み・・・なんとなんとまさかの失点。唖然呆然・・・やっちまったぃなぁ櫛引。場内になんともやるせねぇ空気が漂う。でもまだ時間は十分ある。なんとしても追いつくんべぇ。その直後、今度はデュークが頭で合わせるが、櫛引が好セーブ。なんでこんなにいぃ仕事してるんに、さっきあんなポカしたんだんべかなぁ。それにしてもデュークはデカいんに俊敏だぃなぁ。ザスパも後半終了近くに、岡本からパスを受けた永倉がドリブルでペナルティエリアに侵入、シュートを放つもキーパー正面だったぃ。前半終了、0-1。
 ハーフタイムは前橋育英高校のインターハイ優勝のセレモニーが行われたで。育英の若武者たちがザスパにいっぺぇ入ってくんねぇかな。ザスパボールでキックオフ、後半開始。ザスパは攻めるも、岡山はゴール前で強固なブロックを敷く。ザスパは後半9分、加藤から鈴木、17分には北川、小島から深堀、山中と攻撃陣をフレッシュにして攻め込む姿勢を見せる。鈴木のシュートは相手DFにブロックされ、ゴール前に走り込んだ深堀はヒールで合わせようとしたがわずかに合わず。36分には細貝、岡本から奥村、白石を投入するも岡山の固ぇ守りを崩せず。手拍子で懸命に応援するが、岡山に時間をうまく使われ、ザスパは決定機を作れねぇまんま、0-1で敗戦。得失点差での20位は変わらず。
 結果的には櫛引のやっちまったプレーが決勝点となっちまった。どうにかドローに持ち込んで勝点を1でも積み上げたかったが、それも叶わず。ウノゼロで勝つんが今年のザスパの真骨頂だったけんど、それを相手にまんまと意趣返しされちまった感じだぃなぁ。残り9試合、ザスパはいくつ勝点を積み上げられるんだんべか?まずは来週、敵地宇都宮での北関東ダービー、栃木になんとしても勝ちてぇやぃ。【すずき@東毛】



■ 2022年9月4日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第34節
声出し応援適用試合
   

栃木SC 1−1 ザスパクサツ群馬

栃木県グリーンスタジアム 4289人

さあ共にゆこうぜ

俺たちの誇り さあ共にゆこうぜ
全てをかけて 勝利を共に掴め

 コールリーダーから「落とすな!諦めるな!」と檄が飛ぶ。これまで抑圧されてきた想いがチャントとなって吐き出される。目の前で繰り広げられた試合終了間際のセットプレイは、主審の笛で止められた。

 2022年のJ2も、残すところあと9節。前節ファジアーノ岡山に敗れたザスパは、辛うじて降格圏より上に位置するものの、最下位と勝ち点差はほぼない状況。一方的な負け方ではないが、もどかしい試合が続いている。迎えた今節は栃木に乗り込んでの北関東ダービー。残留に向けても、前年ダービー覇者のプライドとしても負けられない一戦。しかし、クラブからは数日前にコロナ陽性者発生のリリースが。難しい状況を抱えていても、試合の日はやってくる。
 台風の影響も心配されたが、朝から雨は落ちず、昼過ぎには日差しが覗く天候。決戦の地、栃木グリーンスタジアムには、開門前に紺黄の行列が長く伸びている。皆一様に、この日が来るのを待ち侘びていた。2020年2月23日。あの日以来、スタジアムでサポーターが歌うことはなかった。称賛の声をかけたり、叱咤激励もできなかった。勝っても負けても、感動しても憤っても、声に出して表現することを禁じられた。そして2年半もの歳月が経過した今日、その呪縛が解ける。声出し応援の解禁。とうとうその日がやってきた。サッカー専用のスタジアムは、ピッチとスタンドの距離が近い。アップのため目の前に整列した選手たちに、サポーターそれぞれが思いの丈を叫ぶ。そしてチームコール。熱いものが込み上げてくる。当たり前のことが当たり前でなくなって、日常が非日常になって、そして少しずつまた戻ってきた。戦う選手に声援を送りたい。残留争いのチームを後押ししたい。今日まで秘めてきた想いをやっと伝えることができる。充実した気持ちを胸に、キックオフの時を待った。
 ザスパはGK櫛引政敏、DF岡本一真、畑尾大翔、城和隼颯、小島雅也。ボランチに細貝萌と風間宏希。右SHに長倉幹樹、左に高木友也。トップは鈴木国友と川本梨誉。サブに清水慶記、川上優樹、山中惇希、奥村晃司、白石智之、深堀隼平、北川柊斗。対する栃木SCには、J3時代をともに戦った大島康樹と、前橋育英出身の宮崎鴻がスタメン、サブには同じ育英卒の吉田朋恭もいる。メンバー外だが、元ザスパの佐藤祥、育英卒の五十嵐理人も在籍している(栃木SCはほぼ群馬でできている)。
 選手入場に合わせて、スタンドから草津節のメロディが歌われる。ダービーという最高の舞台で、「声」が帰ってきた。前半はザスパのキックオフで開始。声援を背に受けながら勇躍する選手たちを思い描いていたが、そのイメージは即座に崩れ去った。栃木はCBが横に幅を取り、ザスパの前線からのプレスを機能させない。結果的にサイドに人数が多くなるので、ザスパのマークが付ききれない。狙いと違う展開は思考の遅れを生み、更なる後手を踏む。相手のツートップは高く強く、競った裏に走る相手を捕まえられない。クロスへの対処は曖昧になり、修正が間に合わないまま、ついに25分に先制を許す。攻撃も単発に終わり、反撃の糸口さえ見出せない。前半はほぼ何もさせてもらえず、栃木の術中に嵌ったまま終わってしまった。個人の問題というより、システム全体で修正をかけないと対応できない状況。苦しい45分だったが、その中でも1失点に抑えたことが、劇的な結末に繋がる。
 後半も焦れる展開が続くが、徐々にザスパの時間帯も増えていく。ザスパ側の修正と、守りに重心を移す栃木。選手交代でより前への圧力を増やす。白石、山中が仕掛けるが、栃木の守備も固い。ピッチで戦うことはできないが、それでも今日は声援を送ることができる。ゴール裏から休むことなく、選手を鼓舞するチャントが続く。しかし、スコアは動かないまま、時計の針は進んでいく。90分を回り、残すはアディショナルタイムのみ。タイムアップの時が刻一刻と近づく。前線で競った北川がスローインを入れ、深堀が蹴ったボールが相手の手に当たり、FKを獲得する。時計はすでに93分、あとワンプレーできるかどうか。セットしたボールを奥村が蹴り入れ、弾かれたボールをPA外から長倉がダイレクトで打つ。しかし、これも跳ね返される。こぼれたボールを拾った城和が自分で打たず、脇に出す。そこにいたのは、FKの時点で相手ゴール前まで上がっていた櫛引。右足で蹴ったシュートは、PA内で相手選手の腕に当たった。笛を吹いた主審は、PKマーカーを指差した。土壇場の土壇場でPKを獲得。 ゴール裏はチャントを止めない。千載一遇だが、究極のプレッシャーがかかる場面でボールを持ったのは、細貝。すべてを背負って相手GKと正対するキャプテン。冷静に放ったシュートが、ゴールネットを揺らした。GOOOOOAL!!! と、同時に鳴る試合終了のホイッスル。歓喜の渦に包まれるザスパの選手たちとゴール裏のサポーター。細貝コールが延々と続く。対する栃木の選手たちはうなだれ、膝をついた。反対のゴール裏からは厳しいブーイングが飛んだ。
 こうして、久しぶりの声援に満たされた熱い熱いダービーは、1-1のドローで幕を閉じた。挨拶のあと、ピッチを去る選手たちの背に向けて、気持ちを繋ぐエールが贈られる。



俺たちはザスパ草津 永遠なる草津
俺たちはザスパ草津 永遠なる草津
俺たちがついてるからな
  俺たちがついてるからな

【yosuie@中毛】



■ 2022年9月10日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第35節
声出し応援適用試合
   

東京ヴェルディ 1−1 ザスパクサツ群馬

味の素スタジアム 4238人

スクランブル

 ザスパが惜しくも白星を逃した。前半8分、DF小島のカットインからPKを得たが、MF細貝が決められず。
 後半は前線からの守備が効果を上げた。9分、FW鈴木のシュートのこぼれ球をFW川本が直接頭で押し込み先制。13分に追い付かれると、終盤は防戦一方となった。(9月11日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年9月14日(水) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第36節
声出し応援適用試合
   

ザスパクサツ群馬 0−0 FC琉球

正田醤油スタジアム群馬 1882人

重い足取り

 ハーフタイム明け、まだイベント出演者の掛け合いが続いている中、誰よりも先にピッチに戻ってきた33番の姿が、そこにあった。背中で、行動で、プレーでこの一戦に賭ける意気込みを語る、キャプテン細貝萌。サポーターもそんな姿を鼓舞せずにはいられない。
 前節東京ヴェルディとのアウェイゲームは、川本梨誉の初ゴールで先制するも追いつかれ、終盤は猛攻を受けながら耐えて勝ち点1をゲットした。ここに来てコロナ陽性者が複数発生し、大幅に選手を入れ替えなければならない状況。特にGKは控えもおらず、山田晃士が一人メンバーとなる超スクランブル。リーグ初出場にもかかわらず、落ち着いたプレーで最少失点に抑えた。
 迎えた3日後、ミッドウィークのゲーム。ホームに迎えるのは、現在最下位のFC琉球。監督交代と夏場の補強で一時盛り返したものの、今シーズンはずっと下位に苦しんでいる。ザスパとしては、J2残留を争う直接のライバル。負けられないどころか、確実に勝って差を広げなければいけない相手。クラブに関わる皆がそれを理解して、試合前からスタジアム周辺ではいつもより少し緊張感が高まっているように感じる。この日は群馬県酒造協同組合が進める「群馬EnjoySAKE!プロジェクト」とタイアップし、群馬の地酒スペシャルマッチとして様々なイベントも行われた。平日開催で普段より集客が厳しく、仕事帰りに参戦する人も多い車社会の群馬。あまり条件が良いとは言えないが、当然やらないよりやったほうがいい。クラブも必死に、新たな枠組みや関係性を広げる機会を作っている。
 ザスパのスタメンは、GK山田晃士、DF岡本一真、川上優樹、畑尾大翔、小島雅也。MF田中稔也、岩上祐三、細貝萌、高木友也。FW川本梨誉、鈴木国友。控えGKには初のメンバー入りとなった伊藤元太。藤井悠太、久保田和音、中山雄登、加藤潤也、北川柊斗、そしてプレシーズンに大怪我を負い、ここまで出場のなかった平尾壮が、大前元紀の50番を引き継いで初のメンバー入り。これでザスパは今シーズン登録選手のすべてがメンバー入りすることになった。まさに総力戦、大槻監督の言葉を借りれば「誰が出てもザスパ」。対する琉球は、GKカルバハルや夏に加入した最前線のサダムスレイ、過去の対戦でも苦しめられた富所悠や池田廉がスタメンに名を連ねている。出足は遅いが、徐々にゴール裏のスタンドが埋まっていく。ホーム正田醤油スタジアム群馬では、2020年の開幕戦以来、2年半ぶりの声出し応援の解禁。コロナの影響で無観客や手拍子のみの応援が続いたが、まだ一部とはいえ選手を声で後押しできる日常が戻ってきた。このスタンドで、この景色で、声を張り上げて選手を鼓舞することができる。コールリーダーの檄に合わせて、一斉に発するチームコール。録音再生ではなかなか合わせられない、草津節のテンポアップ。試合展開によって柔軟に変化するチャント。稔也の、KJの個人チャントを再び歌える喜び。すべてをこの一戦にぶつけ、戦う選手の背中を後押しする。
 前半立ち上がりから長いボールを交えつつ、相手ゴールを伺う両チーム。勝ち点は欲しいが、同時に負けられないという意識も働く。この展開で脅威となるのは琉球のサダムスレイ。強い身体を生かしたポストプレーで起点を作ろうとするが、負けじと川上が跳ね返す。最初のチャンスは琉球、ザスパの左PA深くに攻め込むと、折り返したボールをダイレクトに合わせた草野侑己がシュート、これがバーに当たり跳ね返ったボールを再びシュートするが、これは山田の正面。対するザスパは、左サイドの高木友也がドリブルで切れ込み、一度川本に当てたボールを鈴木がシュート、こちらもGK正面。膠着状態が続く。
 スタンドからは選手を鼓舞する声援が絶え間なく続く。前半いつもと逆向きに攻めたため、後半はお互いのゴール裏からの声を背に受けながらの戦い。勝ち点3を得るには、得点を挙げなければならない。ザスパ最大の決定機は、60分に訪れた。高木友也の突破から得たCK。岩上が蹴ったボールを川上と鈴木が競りに行ってボールが浮く。このボールをダイレクトボレーで綺麗に加藤が押し込んだが、判定はファウル。相手選手が付いているところに足を上げたというのが要因のよう。この日何度か得たCKを生かしたかったが、ノーゴールという結果になってしまった。その後もお互い体力の厳しい中死力を尽くすが、終わってみれば0-0のドロー。
 ホームで下位相手に勝ち点1となったことで、試合後の挨拶をする選手には、叱咤激励に交じって厳しい声も聞こえた。これで3戦連続のドロー。勝ち点の積み上げも、スタジアムを回る選手の足取りと同様に重い。
 今節いわてグルージャ盛岡が勝ち点を積めず、ザスパは降格圏を脱したものの、綱渡りが続く。残り6試合となったが、まだその盛岡や順位の近い大宮との対戦が残っている。今シーズンの行方は、最後まで分からない。【yosuie@中毛】




■ 2022年9月18日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第37節
声出し応援適用試合
   

ブラウブリッツ秋田 0−1 ザスパクサツ群馬

ソユースタジアム 1982人

大きな勝利!

 ザスパがロングボールの蹴り合いを制した。前半17分、FW鈴木のシュートのこぼれ球をMF田中が流し込み先制。その後のピンチでは相手のシュートをMF岩上が頭で掻き出し、失点を防いだ。
 後半は守勢に回った。DF藤井がゴール際で相手シュートを阻むなど、最後まで体を張って1点を守り切った。(9月19日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年9月24日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第38節
声出し応援適用試合
   

ザスパクサツ群馬 1−6 レノファ山口FC

正田醤油スタジアム群馬 2665人

忍辱の行

 ザスパは守備が崩れ、立て直せなかった。序盤から縦バスを通され、13分と23分に失点。
 立ち位置を改善し、後半立ち上がりはボールを奪ったがゴールが遠かった。徐々に守備が間延びし、空いたスペースを使われて失点を重ねた。44分にFW高木友と平松の連携で1点を返すも、終了間際に6点目を喫した。(9月25日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年10月1日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第39節
声出し応援適用試合
   

ザスパクサツ群馬 1−0 大宮アルディージャ

正田醤油スタジアム群馬 5018人

魂の勝利

 病気に打ち克ち、障がい者の方のために会社を作り、額を切りながらも相手の攻撃を跳ね返し、勝利をもたらすゴールを決める。畑尾大翔とは、そういう漢。今日という日は彼のためにある、そう思えた試合だった。
 前節ホームにレノファ山口を迎え、残留に向けて勝ち点を積み重ねるつもりが、まさかの大敗。この時期に1-6という結果は、相当堪える。これまで堪えて我慢して抑えてきた失点、得失点差も一気に-21となり、いざという時の優位性も薄れてきた。そして、今節は大宮アルディージャを迎えての6ポイントマッチ。勝ち点差2で一つ上の順位にいる大宮を捕まえるには、勝利しかない。しかし、大宮はこれまで公式戦で勝ったことがない相手。資金力でも大きな差があり、シーズン前半のアウェイ戦では2-0でリードしながら、逆転負けを喫している。
 10月になったが晴れ渡った空から注ぐ直射日光は強く、日に焼ける覚悟が必要な14時キックオフ。2時間前には、大挙訪れたオレンジ色のサポーターの待機列が伸びている。この日は前橋プライドマッチ。前橋市のPRやだんべえ踊りに使う鳴子のワークショップ、畑尾が設立した会社で集めている古本の回収など、スタグルに混じってイベントのブースが並んでいる。
 ザスパのスタメンは、GK櫛引正敏、DF小島雅也、畑尾大翔、城和隼颯、岡本一真、MF風間宏希、細貝萌、加藤潤也、高木友也、FW北川柊斗、鈴木国友。コロナが広がる前のメンバーに戻ってきた。控えにはGK山田晃士、DF川上優樹、MF岩上祐三、山中惇希、田中稔也、FW平松宗、川本梨誉。大宮には群馬出身のドリブラー、柴山昌也がいる。キックオフに先立ち、山本龍前橋市長の挨拶、バレーボールV2リーグに所属する群馬銀行グリーンウイングスの選手たちによる激励、全日本でも活躍した斎藤真由美監督のキックインセレモニーなどが催され、市立前橋高校吹奏楽部による入場アンセムの演奏などが花を添えた。大型ビジョンには前橋出身の糸井重里氏が登場、月末に開催されるブックフェスの案内とザスパ20周年へのお祝いメッセージが流された。
 南のメインスタンドとゴール裏は、オレンジ色に染まっている。負けじと北側も紺色に染まる。J2残留に向けて負けられないのはどちらも同じ。試合前からチームを鼓舞する応援が繰り広げられ、熱量が高まっている。キックオフ直後はザスパのペース。出足良く奪ったボールからショートカウンターを仕掛け、風間のCKに頭で合わせた畑尾のシュートはゴールポストを叩く。大宮はサイドを使いながら押し込んでくるが、前節のようにザスパの守備は破綻しない。それでも個の力で上回る大宮が何度か決定機を迎えるが、最後にゴール前に立ちはだかるのは櫛引。決まってもおかしくはない軌道のボールを何度も弾き返す。前半終了間際のピンチも防ぎ、0-0のまま後半戦へ。
 大槻監督はハーフタイムに小島に代えて山中を送り出す。後半も大宮がボールを持つ展開は変わらず、スコアレスのまま時計が進んでいく。61分、FW2枚を平松と川本に入れ替え、プレスの強度を保つ。平松は高さとチェイシング、川本は時折自陣内に下りてボールを受け、試合の流れに変化をもたらす。顕著に現れたのは、その川本のミドルシュートからだった。中央PA外から反転しつつ狙ったシュートは鋭く枠内を捉え、相手GKも弾くのがやっと。
 そして、待望の先制点はその3分後に生まれる。左からのCK、風間の蹴ったボールは弧を描きながらゴール前へ。合わせたのはまたも畑尾。ゴールへのルートが見える絶妙のポジションで打った渾身のヘディングシュートがゴールネットを揺らす。GOOOOOAL!!! スタンドが歓喜の声で爆発した。今シーズンのザスパは1-0に強い。このまま守り切れば残留への階段を一歩登ることになる。しかし、その後にアクシデントが待っていた。自陣内でボールを弾き返そうとヘディングに行った畑尾が倒れ込む。主審がプレーを止めると、畑尾の額からは血が流れている。チームドクターが駆けつけ、応急処置に当たる。試合終了間際に中断となり、頭を打っていることで動かさずに治療が続けられる。アディショナルタイムは6分と提示された。しかし、なおも治療が続く。心配されたが、頭に包帯をぐるぐる巻きにした畑尾が立ち上がった。試合再開。大宮も矢島慎也や河田篤秀など、実績も実力もある選手を次々投入し、意地でも得点を奪いに来る。長く、長く感じたアディショナルタイム、岩上と川上を入れ、耐えきったザスパに勝ち点3がもたらされた。
 試合終了後、ゴール前に現れたのは湯もみ娘姿の渡辺広大。ケガで戦列を離れていながら、チームを思い、自分のできることで貢献しようとする姿は、サポーターの心を鷲掴みにする。戦い終えた選手たちと合流し、スタンドと一体となった勝利の草津節。昨シーズン最終戦に大宮で流した涙を払拭する、魂の勝利だった。
 試合終了のホイッスルとともに、選手を鼓舞するチャントを歌い始めた大宮サポーター。自分たちが逆の立場だったら同じことができただろうか?まだ何も決まっていない。残り3試合をチーム、クラブ、サポーター、全員で勝ち取っていきたい。【yosuie@中毛】



■ 2022年10月8日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第40節
声出し応援適用試合
   

ロアッソ熊本 5−1 ザスパクサツ群馬

えがお健康スタジアム 5472人

再び大敗

 ザスパが完敗。序盤はロングボールを用いて攻めたが、前線で収められず、熊本に2点を先制された。前半41分、途中出場のFW北川がMF細貝のクロスに頭で合わせて1点を返した。
 後半はパスをつなぐも、相手守備をかいくぐれず、カウンターも封じられて3失点した。(10月9日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年10月16日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第41節
声出し応援適用試合
   

ザスパクサツ群馬 5−1 いわてグルージャ盛岡

正田醤油スタジアム 5807人

J2最後の椅子

 1-5の大敗。今シーズンJ3から昇格したロアッソ熊本に、完膚なきまでに叩きのめされた。結果だけでなく、内容面でも圧倒され、残留に向けて不安の色が濃くなる。残りは2試合。ホームに迎えるのは勝ち点差5で最下位のいわてグルージャ盛岡。この一戦で残留が決まるか、更なる混沌に巻き込まれるかの分水嶺。正田醤油スタジアムには、スタンドの北半分を埋めるように5800人超の観衆が集まった。開場前から待機列は伸び、長らく愛された総社大村のスタグルブースにも、上州名物ソースかつ丼との別れを惜しむ人々の行列が並ぶ。選手の乗るバスが会場に到着すると、多くのサポーターが旗を振りながら出迎える。この一戦の重要さを皆理解している。
 キックオフに先立って、今シーズン試合運営に貢献した設営撤収応援隊、運営ボランティアの方々に感謝状が贈られた。ピッチ上には現れないたくさんの人たちのおかげで、試合は成り立っている。メインスタンドの前では、市立前橋高校吹奏楽部がパフォーマンスを繰り広げている。昨シーズンのオフィシャル応援歌、LACCOTOWERの「無戦無敗」が演奏されると、スタンドからは大きな手拍子が響いた。
 ザスパのスタメンは、GK櫛引政敏、DF岡本一真、城和隼颯、畑尾大翔、小島雅也。ボランチは細貝萌と岩上祐三。左SHには高木友也、右SHには7試合ぶりの長倉幹樹が入る。トップは加藤潤也と北川柊斗。サブには山田晃士、川上優樹、平尾壮、奥村晃司、鈴木国友、川本梨誉、平松宗。一方の盛岡は、中盤に厄介な和田昌士や左足の精度が抜群の中村太亮、前線には強靭なフィジカルのブレンネルが名を連ねる。3日前には売り切れとなったゴール裏には多くのサポーターが陣取って声を出す。収容率50%のため間隔は開いているが、声の圧力は今シーズン最高。メイン、バックの両スタンドは手拍子で加勢する。
 運命の一戦は、盛岡のキックオフで始まった。残留するには勝利するしかない盛岡だが、戦前の予想ほど前がかりに出ては来ない。ザスパは後方からビルドアップしながら相手の隙を伺う。相手ボールの際には久しぶりにトップに入ったKJと、守備でも貢献できるようになった北川が相手の動きを規制することで、単調になったセカンドボールを回収していく。パスミスなどで奪われない限り、ザスパの陣形はまったく崩れない。ボールを保持することにもこだわってきた今シーズンの成果が現れている。優位な試合展開に必要だったのは先制点。それはセットプレーからだった。 右CKを岩上がショートで近くの高木に渡すと、後方の細貝へ。細貝はさらに中央に繋ぎ、畑尾がダイレクトでPA内にボールを上げる。ヘッドで競り勝った岩上がボールを落とすと、拾ったKJがディフェンスを抑えつつゴールライン際から中へ入れる。待ち構えていたのは北川。GOOOOOAL!!! 2試合連続となるゴールは貴重な先制点をもたらした。決して偶発的なプレーではなく、今シーズン同じ形からゴールを陥れている、デザインされた形だった。個の力のある盛岡は、中村のCKやブレンネルのポストプレーから好機を作るが、ザスパの守備は大きく崩れない。前半終了間際、左でKJのスルーを受けた高木がクロスを送り、中で長倉が合わせるが、相手GKが防ぐ。前半は1-0のまま終了。この時点では後半のゴールラッシュは予期できなかった。ハーフタイムには、ご当地アイドルのAKAGIDANが掛け声でザスパにエールを送る。
 盛岡は早々にクリスティアーノと中村充孝を投入。秋田監督が負けられない意思を伝える。しかし、負けられないのはザスパも同じ。左サイドで高木が抜け出すと、ドリブルでゴール至近まで迫り、最後は北川が押し込もうとするが、ポストに弾かれる。点にはならなかったものの、後半開始直後からゴールの雰囲気が漂う。そして、2点目もセットプレーから生まれた。岩上がCKで長いボールを蹴ると、密集の外側で待ち構えた畑尾がヘッドで中に入れる。そこに待ち構えたKJがダイレクトボレーで相手ゴールに叩き込む。GOOOOOAL!!! スタンドからはKJのチャント。今シーズン初めて2点リードの展開に持ち込むことができた。しかし、喜びもつかの間、自陣内での相手FKからクリスティアーノにヘッドで合わされ、すぐにまた最少得点差に。簡単な試合などJ2には1試合もない。傾きかけた流れを戻す必要があったが、それをやってのけたのはピッチに戻ってきた長倉。前半から右サイドで躍動する姿が目立っていたが、試合を決定づける大きな輝きを放つ。失点からのリスタートで岡本が前線に蹴り入れたボールは、相手DF裏に落ちる。そこへ後方からスピードに乗って飛び出た長倉が、相手DFとの競争を制してGKと1対1になり、冷静に浮かせてゴールへ流し込んだ。GOOOOOAL!!! これで再び2点差に。 しかし、ゴールラッシュは終わらない。再びCKを得ると、アシストに回っていた畑尾が、今度は自らドンピシャのヘッドでゴールに叩き込む。GOOOOOAL!!! 極めつけは、途中交代で入った平松。細貝が入れたボールをDFの前でキープし、PA付近まで持ち込むと右足一閃、ニアをぶち抜いてのファインゴール。GOOOOOAL!!! これで5-1。スタジアムが大きく揺れる。残留に大きく近づいたザスパと、遠のいた盛岡。しかし、盛岡の選手も遠くアウェイに駆けつけたサポーターも最後まで諦めない。点差こそ動かなかったものの、戦い抜いた選手たちに、分け隔てのない拍手が鳴り響いた。
 コロナ禍の続く厳しいシーズン、クラブ規模の小さいザスパにとっては経営者と監督の変わる難しいシーズンだったが、来季のJ2切符を勝ち取ることができた。ホーム最終戦のセレモニーでは、山田がプロサッカー選手として生きる意義を、大槻監督はザスパが地域に存在する意義を語った。クラブの誕生から20年たった今、Jリーグは昇格当時から比べて格段に進化している。生存競争を勝ち抜くには、ザスパも進化し続けなければならない。まずは次節、アウェイ水戸の地で、北関東ダービー連覇を達成し、笑顔で2022シーズンを締めくくりたい。【yosuie@中毛】







■ 2022年10月23日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第42節
声出し応援適用試合
   

水戸ホーリーホック 2−1 ザスパクサツ群馬

ケーズデンキスタジアム水戸 6296人

北関東ダービー連覇ならず

 ザスパが逆転負け。前半終盤、左サイドを突破され相手にPKを与えたが、GK櫛引が好セーブで防いだ。
 後半は右サイドからゴールに迫った。FW北川が蹴ったPKのこぼれ球をMF高木友が決めて先制。23分に追い付かれた後も体を張って守ったが、最終盤で前掛かりになった守備をかわされ失点した。(10月24日『上毛新聞』より引用)





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とも@川崎 様
あきべー@北毛 様
ジルタ@月田 様
THES-NAMAKA@前橋 様
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