「医療人のための群馬弁講座」特講


第1節〜第21節

僥倖の春 失速の初夏







■ 2022年2月19日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第1節
制限付きの試合開催(ステージ:まん延防止等重点措置)

ザスパクサツ群馬 1−0 モンテディオ山形

正田醤油スタジアム群馬 3098人

20周年目の再生

 記念すべき20周年目のシーズンが幕を開けた。昨シーズン4チーム降格という厳しいレギュレーションの中、ギリギリではあったもののJ2残留を勝ち取ったザスパ。就任から1年も経たずにクラブのトップが辞任するという非常事態が起こり、相変わらず続くコロナ禍と相まって激動の2021年を経て、新たな船出を迎える。奥野監督の途中解任を継いで見事にチームを残留させた久藤監督はツェーゲン金沢に去り、後任には浦和レッズを率いた経験のある大槻毅氏を招聘。クラブ社長にはFC東京でグローバル推進本部長を務めていた石井宏司氏を招き、新たな体制が固まった。二人は早速本領を発揮、コミュニケーション力と分析力に長ける大槻監督は初日からボールを使った練習で選手を見極め、石井社長はTwitterやオンラインでのサポカンを通じてクラブの現状や動向を常に発信している。苦難の2021年を乗り越え、新たなステージに向かおうとしているザスパ。それを試合で示す時が来た。
 前日予想外の雪が降り、ホームスタジアムである正田醤油スタジアム群馬のピッチ脇には、雪かきの跡が残る。曇り予報で時折晴れ間も見える空、この時期の群馬にしては風がほとんんどなく、絶好のコンディションで試合ができる。開幕を待ちに待っていたサポーターは、キックオフの3時間前にもすでに多くが集結している。石井社長はスタジアムグルメの店舗や入場を待つ待機列を回り、挨拶をしている。トップの意識や行動は組織全体に伝播する。厳しい状況からのスタートになったが、共にザスパを成長させたい、と思わせる人が来てくれたと感じる。
 開幕戦の相手はモンテディオ山形。10年以上に渡り、何度も対戦してきた相手。何しろJ2昇格初年度の開幕戦が山形だった。そのときは0-3の完敗。以降初連勝を阻まれたり、J2の先達には常に後塵を拝している。今シーズンも昇格候補の1つに挙げられている強豪とどう戦うか。大槻監督の手腕に注目が集まる。スタメンはGKに新加入、古巣相手となる櫛引政敏、CBは畑尾大翔に2年目の城和隼颯。右SBには小島雅也、左SBには光永祐也。ボランチは今季キャプテンに就任した細貝萌と岩上祐三。右SHに今年から10番を背負う田中稔也、左SHには新加入の山根永遠。ツートップに新加入の深堀隼平と在籍4年目となった加藤潤也が入る。控えには最年長GK清水慶記、ケガから復帰のDF川上優樹、MF内田達也、白石智之、中山雄登、4年ぶりに復帰の風間宏希、新加入FW平松宗となった。対する山形は昨年途中からチームを立て直したクラモフスキー監督が引き続き指揮を執る。
 この日はユニフォームスポンサースペシャルマッチ。キックオフに先立ち、今季のユニフォームに名を連ねるスポンサー5社の代表者、サプライヤーであるKELME(トータス株式会社)の上田社長から挨拶、激励をいただいた。カインズからは先日発表となったザスパ専用練習場建設のこと、ベイシアとグローバルピッグファームからは昨年販売したコラボ弁当の売上の一部を強化資金として提供いただくこと、サンワからはザスパがホーム戦勝利すると翌日経営するガソリンスタンドで割引きが受けられる特典、ファームドゥからは末永いサポートをと、嬉しい発表が続いた。
 そしていよいよキックオフ。ザスパは立ち上がりから連動した守備で山形の攻撃を抑え込んでいく。トップの加藤と深堀が相手DFにプレッシャーをかけ、サイドに追い込みつつスペースを消してボールを奪う。山根と田中を加えた前線4人は、常にDF裏を狙い、ドリブルでの突破も試みる。山形も変化を加えてザスパのブロックを掻い潜ろうとするが、危険な場面をいち早く察知する細貝と岩上がボールを刈り取っていく。ゴールキックなどの際は3バックに移行し、右SBの小島が高い位置を取り、中に入った田中が正確な櫛引のキックを受ける。 これまでのザスパでも連動した守備は見られたものの、それはいつもシーズン半ばから終盤での話。開幕からこれほど完成されたサッカーができるのは、20年間で初めてかもしれない。毎年多くの選手が入れ替わり、再構築を余儀なくされるザスパは、シーズン開幕をどうしても完成度が高くない状態で迎えることが多かった。ここ数年の強化方針で完全移籍での選手獲得を優先し、チームの幹を太くすることを目指してきた成果が出てきている。さらに大槻監督はじめ新たな首脳陣の手腕が加わり、準備期間が短いながらもここまで仕上げることができた。また、シーズンオフから始動、キャンプと、チームにコロナ陽性者を出さなかったことも大きい。 何度か惜しいチャンスもありながら無得点のまま迎えた42分、先制点が生まれた。自陣から畑尾がフィードを送り、高い位置の小島が受け、さらに前方の田中にパスを送る。田中がダイレクトで内に折り返すと、中央に上がってきた岩上がこれもダイレクトで左へ。前で深堀が相手DFを引きつけ、空いたバイタルで加藤がそのまま斜め前に入れる。最後はゴール左で待ち受けた山根がGKの頭上を冷静に撃ち抜き、GOOOOOAL!!! 山形のお株を奪う素晴らしいパスワークで相手の守備を完全に崩し、リードを奪った。
 後半、業を煮やした山形が選手交代や組み立て方を変えてザスパの守備を崩しにかかるが、慌てず冷静に対処していく。昨シーズン怪我から出番が減り、久々の先発となった城和も持ち味を充分に発揮し、交代で入った平松、川上、風間、中山も課せられたタスクを忠実にこなすことで、J2屈指の攻撃力を誇る山形を完封し、見事開幕戦を勝利で飾った。
 過去にも開幕戦に勝利したことはあった。しかし、対戦相手の力量や繰り広げたサッカーの完成度を見れば、それらと今回は明らかに違うことが、長年見てきたサポーターには分かる。昨季もギリギリ残留、ビッグネームの補強もなかったザスパは、マスコミや解説者からの評価も残念ながら低い。もちろんすぐにJ1昇格争いに絡めるかというと、そんなに甘い世界ではないのは承知の上。だが、J2をより面白くするポテンシャルを充分に持っていることをスタートから証明できた。下克上と背中合わせのJ2戦国時代は今年も続く。【yosuie@中毛】



■ 2022年2月27日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第2節
制限付きの試合開催(ステージ:まん延防止等重点措置)

ザスパクサツ群馬 0−0 ツエーゲン金沢

正田醤油スタジアム群馬 2339人

最大の敵は風

 先週の開幕戦は山形相手に1-0という最高のスタートを切ったザスパ。続けて今節もホーム正田醤油スタジアム群馬にツェーゲン金沢を迎え、連勝を狙う。今年の冬は気温が低い日が続いていたが、一昨日から最高気温が10℃を超え、この日も寒さを感じない陽気。しかし、予報どおりお昼前から風が強まり、ピッチの看板は危険防止のため畳まれ、横断幕や旗の掲出も取り止めになった。毎年のことだが、群馬の冬は赤城おろしやからっ風と呼ばれる風が強く吹き、サッカーがまともにできないことも間々ある。その風の強い日に試合が当たってしまった。気温が上がったことで花粉も飛び始めているため、選手がウォーミングアップを始める頃までは車で待機。試合と応援にだけ集中するようにした。おかげで石井社長のスタッフ紹介を聞きそびれてしまった。
 ザスパのスタメンは前節と同じく、GK櫛引政敏、DF右から小島雅也、城和隼颯、畑尾大翔、光永祐也。ボランチはキャプテン細貝萌、この試合で通算300試合出場を達成した岩上祐三。右SH田中稔也、左SH前節ゴールの山根永遠。ツートップは加藤潤也と深堀隼平。サブには清水慶記、川上優樹、風間宏希、白石智之、中山雄登、平松宗、そして今シーズン初めて藤井悠太が入った。金沢は地元に戻った豊田陽平が先発。正田スタのピッチに立つのは、山形在籍時以来になるだろうか。松田陸は今季加入の田部井悠と前橋育英の同期で選手権優勝の立役者の一人。また庄司朋乃也も群馬出身。金沢のヘッドコーチには昨年ザスパをJ2残留に導いた前監督の久藤清一さん、トレーナー香城洋平さんも長らくザスパで仕事をしていたり、金沢には群馬関連者も多い。風は北西から南東に向かって、不規則に強弱をつけながら吹いている。コイントスで細貝は風下のコートを選択した。前半は耐えて後半勝負の意図があったのかもしれない。
 いよいよキックオフ。前節同様、ツートップが相手DFにプレッシャーをかけ、パスコースを限定する。途中でボールを引っかけると、前線に素早く運んで決定機に繋げる。早々に深堀が抜け出してシュートを放ったが枠を逸れた。風の影響は思ったほど強烈ではないが、風上の金沢の蹴ったボールは伸び、ザスパの蹴ったボールは押し戻される。中盤での主導権争いも激しく、早々に金沢の選手にイエローカードが提示されるほど。そんな中、最終ラインに圧力をかけ続ける加藤の目の前でDFが滑り、GKと1対1の大チャンスが生まれる。冷静にコースを狙ったシュートを放ったが、相手GKが辛うじて足に当て、千載一遇のチャンスを逃してしまった。その後は金沢もビルドアップを工夫してザスパ陣内に攻め込む。FKがサイドネットを揺らして肝を冷やす場面はあったものの、流れの中から決定機は作らせず、両チーム無得点のまま後半に入った。
 ハーフタイムでザスパは光永に代わって風間を投入。風間はボランチに入って、岩上が右SB、小島が左に回る。ザスパは風上。反転大攻勢が期待されたが、風は強くならずチームの勢いも上がらない。前半同様プレスから加藤がボールを奪い、深堀に預けた場面は決定的だったが、シュートはGKの守備範囲内。お互いCKからのヘディングシュートが枠に飛んだが、これもGKがセーブ。その後は攻略の糸口がなかなか掴めず、大槻監督は71分に平松と川上を投入した。金沢は前線に速い選手を入れて打開を図る。しかし、膠着状態は続き、90分近くになって得たザスパのFK、風間の蹴ったボールを競った畑尾が前に落とし、詰めていた平松が至近距離からシュートを放つが、枠の外へ。アディショナルタイムに入り、ザスパは勝ち越しを狙ってゴールキックの際に全フィールドプレーヤーを前線に。これを逆手に取った金沢は、高速カウンターで何度か決定機を作るが、ザスパの新守護神櫛引が立ちはだかり、ゴールを許さない。 勝利を得るためリスクを追った攻めをしたが、逆に決められていたら負けていた。ここまでにいくつかあったザスパのチャンスをものにできていたら、もっと楽な展開に持ち込めたはず。金沢も同じで、双方決定力を欠いた結果は、0-0のドローで終わった。
 守備では前節同様連動性が見られ、リスク覚悟だった終盤以外は流れの中からほとんど決定機は作らせなかった。しかし、攻撃では金沢の球際の強さとブロックに手を焼き、先日のゴールのようにダイレクトで繋ぐ場面もほとんどなかった。2016年以来の開幕戦勝を狙ったザスパだったが、やはりそんなにJ2は甘くない。” Beyond THESPA “ の意識を常に持って、一戦一戦を大事にしたい。【yosuie@中毛】




■ 2022年3月6日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第3節
制限付きの試合開催(ステージ:まん延防止等重点措置)

ベガルタ仙台 0−0 ザスパクサツ群馬

ユアテックスタジアム仙台 7072人

12季ぶりの対戦

 ザスパが堅く守り、引き分けに持ち込んだ。前半からコンパクトな守備を維持し、カウンター攻撃からの得点を狙った。31分、FW加藤のスルーパスを受けた深堀がシュートを放ったが、枠を外れた。
 後半も相手の攻撃に耐え、終盤は5バックで守備を強化。最終盤に立て続けに好機をつくったが、1点が遠かった。(3月7日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年3月13日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第4節
制限付きの試合開催(ステージ:まん延防止等重点措置)

ザスパクサツ群馬 0−1 東京ヴェルディ

正田醤油スタジアム群馬 2574人

幻のゴール

 前節アウェイ仙台戦で負傷した主将・細貝が「左足首脱臼骨折、全治6カ月」と判明。守り抜いて3試合無失点を継続してるザスパにとって、堅守の要の主将の長期離脱は今後どうなるんだんべか。一方攻撃は3試合で1点だけと湿り気味。今日の相手は同じ1勝2分の負けなしで敷島に乗り込んできた東京ヴェルディ。ザスパは対戦した過去5シーズン、ここ正田スタでヴェルディに勝つことがでぎねぇでいるんだぃねぇ。
 今日は群馬JAさんの協賛で、先着1000名に群馬のお米1kgがプレゼント・・・12時に来たらはぁ終わってたで。みんな出足いーじゃねーきゃ(笑)オレは今日が今季初の敷島。今日もアシストパートナーの招待券を利用して、メインのアウェイ側のなるべく周囲に人がいねぇ席を選択して観戦することにしたで。すっかり春めいてきたんはいいんだけんど、花粉がなっから多いじゃねーきゃ!目の痒ぃんを我慢して観戦するとすんべぇ。
 今日の先発はGK21櫛引、DF25小島・3畑尾・2城和・DF24光永、MF8岩上・15風間・7加藤、FW10田中・11深堀・30山根、サブにGK1清水、DF32渡辺・DF4川上、MF17山中・MF38天笠・FW23平松・FW39木、対するヴェルディには元ザスパの小池、加藤がいるで。大型ビジョンではザスパの過去の画像がスライドショー的に流れる。いやぁどれもこれもみな懐かしい。その後に本日のメンバーが紹介。ゴール裏には怪我で戦列を離れた「33」「50」の弾幕が掲げられた。今季ホーム3戦目、春の陽光、遠く赤城が霞む中、キックオフ。・・・赤城が霞んでるんはやっぱ花粉のせいなんきゃ?
 ザスパはボランチに風間、田中は左OMFに入った4-4-2の模様。岩上がキャプテンマークを巻く。いきなし前半12分、今日の試合の明暗を分ける幻のゴールが生まれたで。ザスパの左CKを相手GKが弾く、その混戦から田中が押し込んでGOOOOOAL! 先制はザスパ!・・・主審はゴールを認め、先制点に沸き立つ場内。ヴェルディ側からハンドの抗議。まぁJ2には「VAR」はねぇからなぁ・・と思っていたところ、このタイミングで場内大型ビジョンにリプレイが再生され・・・田中の手にボールが当たったところがしっかり写っちまったで!(´Д` ) 主審は副審を呼び協議して、ノーゴールの判定に覆された!今度はザスパ側が抗議したけんど聞き入れられず。まぁ「神の手」案件だったんだけんど、ホームの大型ビジョンが「VAR」になっちまったんがなんだかなぁ。いやいやまだ始まったべぇなんで、勝負はこっからだ!ボールを優位に保持するんはヴェルディ、自陣でしっかりブロックして、ハイプレスでボールを奪取し、そっからカウンターで攻撃するザスパの構図。GK櫛引の堅守も効いてる。ザスパは加藤のシュートもあったが得点ならず。左シャドウに入った小池に前半は仕事をさせなかったで。前半終了、0-0。
 後半開始、ザスパはショートカウンターで好機を何度かつかむが、最後にパスを受けた選手がこれを決めきれなかった。岩上が相手GKの位置を見て、遠目からミドルシュートやロングシュートを放つも得点ならず。双方ラインを高く取り、櫛引も積極的に前に出て裏へのボールをクリア。CB城和の成長がまぁず光らぃな〜。試合は膠着状態になったため、両軍ともに選手交代。ザスパは後半24分に深堀から平松、30分に山根から天笠、加藤から高木に替え、前線の選手をみなフレッシュにした。替わって早々の33分天笠のクロスに平松が合わせてゴール!が、オフサイドの判定。惜しいなー!その直後の35分、ザスパ左サイドのスペースが空いたところに縦パスを受けたU-21日本代表候補の合宿メンバーに選出された山本が深くペナルティエリアまで切り込み、シュート。このボールは畑尾と櫛引の2人の股を次々と抜き、ついに失点。畑尾も櫛引もしばらく立ち上がれねぇ痛恨の失点だったぃね。
 攻めるしかねぇザスパ。後半38分、田中から川上、光永から山中を投入。山中はJ2リーグ戦初出場となったで。後半41分、その山中が倒されてFK。キッカーの岩上からノーマークだった川上がヘッド!ボールはゴールネットを揺らすが、またもオフサイドの判定で、得点は取り消されちまった。今日のザスパは都合3度ゴールネットを揺らしたんだけんど、いずれも幻のゴールに終わったぃなぁ。アディショナルタイムは3分。最後まで攻め続けたもんの、正真正銘のゴールは生まれず、0-1で今季初黒星。
 ヴェルディにボールを持たれる時間は長かったけんど、主将を欠いてもザスパの堅守が続き、最少失点で抑えられたんは光明だった。2度のオフサイドには泣いたが、攻撃の形も作れてた。いぃ試合ではあったんだけんど、最後の決定力がなぁ。攻撃陣の更なる奮起を期待してぇな。帰ぇりには、群馬産トマトジュースと榛名牛乳のプレゼントも。今日はなんとも豪儀だったぃねぇ。スポンサーの皆様、あんがと〜!
 細貝は負傷離脱の後、自身のブログでこう綴った。「昨年の9月末にここザスパクサツ群馬に加入してから、チームは間違いなく良い方向に進んでいると感じていました。今季はさらに良くなっていると思います。だからチームは大丈夫。何も心配いらない。ザスパクサツ群馬を応援して下さる皆様で引き続きチームを支えてほしい。」気丈な主将のその意気に応えて、チームをオレたちで支えて、壁を乗り越えてぐんべぇ。行ごう、まだ1つ負けただけだ。【すずき@東毛】



■ 2022年3月20日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第5節
制限付きの試合開催(ステージ:まん延防止等重点措置)

ジェフユナイテッド千葉 0−1 ザスパクサツ群馬

フクダ電子アリーナ 5249人

誰が出ても

 ザスパが逃げ切った。立ち上がりからテンポの良いパス回しで相手ゴールに迫ると、7分DF山中のクロスに、ゴール前に飛び込んだFW平松が右足で合わせて先制した。
 後半は防戦一方の展開。ポストプレーで押し込む相手に体をぶつけて攻撃を阻み、終盤は守備を厚くして16本のシュートを防いだ。(3月21日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年3月26日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第6節
制限付きの試合開催(レベル1)

アルビレックス新潟 3−2 ザスパクサツ群馬

デンカビッグスワンスタジアム 9266人

堅守の綻び

 ザスパは前半に2失点、後半は守備を修正したが一歩及ばなかった。後半5分、左サイドのMF天笠が鋭いクロスを配球、相手守備に当たり1点を返したが、22分に3点目を奪われた。ロスタイム2分にDF小島のロングスローのこぼれ球を、DF城和が押し込んだが、そこまでだった。(3月27日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年3月30日(水) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第7節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 2−3 V・ファーレン長崎

正田醤油スタジアム群馬 1505人

規格外の攻撃に屈す

 ザスパが競り負けた。序盤にカウンターから立て続けに2失点。前半終了間際、FKにMF天笠が頭で合わせて1点を返した。
 後半はパスとドリブルを織り交ぜて攻勢をかけた。22分に左サイドからのクロスにDF小島が頭で折り返し、MF奥村が枠に蹴り込んだ。しかし33分に3点目を奪われ、力尽きた。(3月31日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年4月3日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第8節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 2−1 水戸ホーリーホック

正田醤油スタジアム群馬 2091人

戦術勝ち

 ザスパが前がかりにゴールに迫る水戸の弱点を突いた。雨が降る中、前半から相手守備陣の裏を狙い、攻撃を繰り返した。19分にDF小島がロングパスを収め、走り込んだFW深堀が枠に押し込んだ。
 後半、ハンドの判定でPKを取られ、同点ゴールを許したが、35分にカウンターから、ゴール前で折り返しを受けたMF内田が決勝点を奪った。(4月4日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年4月9日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第9節
制限付きの試合開催(レベル1)

いわてグルージャ盛岡 0−1 ザスパクサツ群馬

北上陸上競技場 1142人

耐え続けた先に

 ザスパが粘り勝ち。立ち上がりに連続でCKを獲得するも、相手の堅守に阻まれ、逆襲を受けた。
 後半は布陣や選手を変え、相手ゴールに迫った。GK櫛引が好セーブを重ねて窮地をしのぎ、44分、ボール奪取からMF風間がゴール前に鋭いクロスを上げ、FW平松が頭でゴールにたたき込んだ。(4月10日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年4月16日(土) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第10節
制限付きの試合開催(レベル1)

FC琉球 0−1 ザスパクサツ群馬

タピック県総ひやごんスタジアム 1521人

ちむどんどん

 ザスパが序盤に奪った1点を守り切った。前半から左サイドに起点にチャンスをつくると、8分、MF天笠が上げたクロスのこぼれ球をMF岩上がミドルレンジからゴールに叩き込んだ。
 後半も堅い守りから攻撃に転じた。終盤は体を張ってボールを保持し、ゴールを守り切った。(4月17日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年4月24日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第11節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−1 ブラウブリッツ秋田

正田醤油スタジアム群馬 1926人

青木の恩返し

 3連勝で4位に浮上し、旋風を巻き起こしてるザスパ。第11節は秋田戦。日曜に組まれ、これが今節最後のカード。土曜日までの他の試合じゃ、上位チームが勝点を伸ばせなくって、ザスパは「秋田に2点差以上で勝つと、J1自動昇格圏の2位浮上」っつー、チーム創設20年、ついに長年夢みてたJ1が垣間見えるっつー大事な一戦になったぃね。これでもし2位以内になったら・・・群馬県でのザスパの注目度もなっからでっかくなってぐんじゃねん?そんな妄想めいた期待を胸に前橋へ行ぐんべぇ。
 前日には曇りの予報だったんに、前橋に近づくにつれ、雨が降ってきたで(´Д` ) 敷島横の河川敷の駐車場に着いた頃には、結構本降りに。試合の時間には止む天気予報だったんで、それを信じてしばし車で待機。16時を過ぎると、ちっと小降りになってきたんで、スタジアムへと急ぐ。今日もメインの周囲に人が少ねぇゾーンを選んで観戦さね。  今日のザスパ、スタメンはGK21櫛引、DF2城和・DF3畑尾・DF6内田・MF25小島・MF10田中・MF8岩上・MF38天笠・MF7 山中・FW11深堀・FW7加藤、サブにGK44山田・DF32渡辺・MF27奥村・FW23平松・FW30山根・FW39木・FW9北川、対する秋田には昨季まで3季ザスパの10番を背負い、あの受難のJ3時代から苦楽を共にし、多くのザスパサポに愛され、今季秋田に移籍した青木、計4季半ザスパに在籍し選手会長も務めた小柳、計3季在籍し左サイドで活躍した高瀬の元ザスパ戦士計3人がスタメンで出場。旧友の彼らとのマッチアップも期待だぃね。秋田のスタメン発表では、青木のコールにひときわ大きな拍手が送られたで。心配した雨もほんのポツポツになってきて、これならカッパ着るほどの降りになんねぇかな。さぁ17時4分、キックオフ!
 ザスパは4-4-2、右SBの小島がやや上がり気味の位置取り。秋田はゴール前を固めて、ザスパがボールを保持する時間が長ぇが、裏に出した最後のボールをクリアされたり、小島が高い位置を取ったはいいが、田中との息が今ひとつ上手く行ってねぇ感じで攻めあぐむ。ザスパが秋田陣内に攻め込み、秋田は固く防戦の展開。攻めても最後のフィニッシュに持ち込めねぇザスパ。深堀の惜しいシュートはあったんだけんどGK正面だったぃね。そんな中、前半41分、ザスパの守備がバタついたところに、秋田は左サイド奥からのクロス。ゴール前の青木が山中の前にさっと体をねじ込み、反対のゴール右隅にヘッドを叩き込んだ。青木の「恩返し弾」を喰らって失点。いやぁさすがだな青木。敵ながらお見事。前半終了、ザスパ0-1秋田。ザスパがずっと押していたんになぁ。
 ハーフタイム、またちっと雨足が強まる。後半開始。前半動きがイマイチだった田中に替えて奥村を投入。秋田陣内に何度も攻め込み、何度もCKのチャンスを得るも秋田の固ぇ守備に跳ねっ返される。いつしか雨は止んだ。後半16分、天笠に替え山根、更に20分深堀に替え平松。ドリブルが武器の山根、そして長身の平松をターゲットにして攻撃を再度組み立てるが、秋田の堅守を何とも崩せず。更には34分、内田に替え高木、加藤に替え北川の2枚替え。奥村をDMFに下げ、前線4人の選手をフレッシュなFWに総取っ替え、しかも上背のあるDF畑尾を前線に残すパワープレーも敢行する超攻撃的布陣を敷く。遂にはGK櫛引も大きく上がり、ハーフライン近くでスローインをもこなす全員攻撃に。しかし山根は得意のドリブルで左サイドからこじ開けようとするもプレスにボールを奪取され、86分の畑尾のヘディングシュートは相手GKの好守に阻まれ、アディショナルタイムの平松のヘディングシュートは甲高い音を残してクロスバーに弾かれた。最後まで波状攻撃を試みたんだけんど、秋田の堅城は最後まで崩せず、0-1で敗戦。4連勝ならず。試合を支配してたんは圧倒的にザスパだったんに、結局あの青木の恩返し弾が決勝点になっちまったぃね。
 今年のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」観てっかい?先週の放送で、佐藤浩市さん演ずる坂東の有力御家人・上総広常が濡れ衣着せられて、頼朝らに謀殺されちゃったんだけんど、粛清した理由が「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」と頼朝が広常の存在を脅威としたからだったぃね。今節は青木にしてやられちまった。まさに「昨季まで最も頼りにした男が、敵になったら最も恐ろしかった」ことを痛感したぃなぁ。試合後は元ザスパ戦士3人が揃ってゴール裏に挨拶に来てくれたで。青木も小柳も高瀬も、ぜひザスパ戦以外で活躍してくんなぃね。
 2位浮上の夢は一旦潰えちまった。でも負けはしたけんど、6位でまだまだJ1参入プレーオフ圏内だで。過去のザスパから比べりゃ、まぁず贅沢な順位だんべ? J1に手が届く、この位置を今後もキープでぎるように、まずは大型連休の連戦、一戦必勝でがんばっていごうじゃねーきゃ!【すずき@東毛】




■ 2022年4月27日(水) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第12節
制限付きの試合開催(レベル1)

大宮アルディージャ 3−2 ザスパクサツ群馬

NACK5スタジアム大宮 4761人

高い授業料

 ザスパがこらえ切れず、今季初の逆転負け。序盤にDF小島が敵陣で倒され、PKを獲得。MF岩上が落ち着いてシュートを決めた。27分にも、FW加藤のパスに平松が右足で合わせて追加点を挙げた。
 後半、相手の猛攻を受けて立て続けに3失点。最終盤にDF城和が退場し、逃げ切られた。(4月28日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年5月1日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第13節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 3−3 横浜FC

正田醤油スタジアム群馬 3292人

雨中の活路

 ゴールデンウィーク5連戦のちょうど真ん中、ホームに迎えるのは、今シーズンいまだ無敗の首位横浜FC。前節ザスパは、アウェイで大宮相手に2-3と、痛恨の逆転負け。前半で2点をリードするも、守りに入った後半は押し込まれ、一気に波に飲まれてしまった。反省する間もなく、試合はやってくる。せっかくの休日も午後から雨の予報。普段は外れると文句の一つも言いたくなるものだが、この日ばかりはどうにか外れてくれないものかと祈る。しかし、朝からどんよりした空は予報通り、お昼過ぎにポツポツと雨を落とし始めた。
 ザスパはスタメンをいじってきた。2連敗、連戦の最中というのも人選に影響したと思われる。GK櫛引正敏、DF小島雅也、畑尾大翔、渡辺広大、山中惇希。レッドカードを受け出場停止の城和隼颯に代わって、渡辺が今季初スタメン。MF山根永遠、内田達也、岩上祐三、高木彰人。FWには北川柊斗と前節ゴールの平松宗。ベンチにはGK山田晃士、MF奥村晃司、久保田和音、天笠泰輝、田中稔也、加藤潤也、FW深堀隼平。控えにはDF登録の選手がいない。怪我のリリースはここ最近出ていないが、メンバー構成を見ると人選に苦慮しているようにも見える。対する横浜FCは、既に10ゴールを挙げている小川航基に前橋商出身で久々の正田スタでのプレーとなる高橋秀人、そしてサブには元日本代表でFKの名手中村俊輔など、錚々たるメンバーが並んでいる。
 試合開始が近づくにつれて、雨足も少しづつ強くなっている。向かいのサッカーラグビー場では、なでしこリーグ1部のバニーズ群馬FCホワイトスターが、一足早くキックオフを迎えた。正田スタのピッチ脇では、ガトーフェスタハラダ和太鼓部による勇壮な演奏が、繰り広げられている。もっと落ち着いて見たかったが、雨の状況を気にしながらになってしまった。この日はファームドゥスペシャルマッチ。試合前には岩井社長のコメント動画が大型ビジョンに映し出された。仕事の都合でモンゴルに飛んでいる岩井社長、傍らには元横綱の日馬富士さんがサプライズ出演。ザスパのロゴが入ったシャツを着て、応援メッセージを寄せてくれた。
 ザスパはつい先週までは2位を窺えるかという勢いだったが、連敗によって状況は変わってしまった。このままズルズルと後退するわけにはいかない。キックオフ直後から、特にこれまで控え中心だった選手たちが躍動する。よく見ると小島が3バックの右に入り、右WBに山根、左WBが山中になっている。前線は平松のワントップに高木と北側のツーシャドーのようだ。これまでとは違ったフォーメーションに、面食らったのは横浜FC。ザスパは右サイドで高木とのコンビネーションで山根が抜け出し、ミドルシュートを放ったが、これはサイドネットに逸れた。その後も戸惑う横浜FCを尻目に優位に試合を進めるが、ゴールを奪うまでには至らない。20分も過ぎる頃になると、横浜FCが無敗の実力を示し始める。早めのチェックでザスパのパスコースを消し、WBが上がった裏のスペースを上手く使って押し込んでいく。逆に中盤にスペースができるとそこからのクロスで何度か小川に合わせられるようになってしまう。攻守の割合が逆転し、その結果先制点はあっけなく奪われた。24分、縦の浮き球にオフサイドと思ったザスパの選手たちの足が止まる。ヘッドで押し込んだのはFW長谷川竜也。そのままゴール判定となり、首位相手にリードされる展開となった。その後も攻守の状況は変わらず、渡辺千真に打点の高いヘッドで合わされ、あっという間の2点ビハインド。この状況でもすでに厳しいと思われたが、さらにザスパは追い込まれる。42分、中央で渡辺が競ったボールが後ろに流れ、拾ったのは横浜FC。左サイドからイサカ・ゼインに持ち込まれ、そのまま放ったシュートはゴール右隅に決まった。前半を終了し、首位横浜FC相手に0-3という絶望的な状況。前節の後半3失点から立ち直る機会を与えられず、このままさらに失点を重ねてもおかしくない状況だった。
 今シーズンここまでの健闘を受け、雨の中スタンドに集まった3000人超の観衆を前に、取り返しのつかない結果となってしまうのではないか。半ば諦めに近い気持ちでピッチに戻る選手を見守る。応援をリードするコアサポーターは、タオルマフラーとフラッグを掲げるよう促した。選手もサポーターも切り替えて、もう一度戦う気持ちを奮い立たせるための選択。コロナ禍のため、声を出して歌うことはできない。一定のリズムで刻まれる太鼓を聞きながら、いつもは開始前にアンセムとして歌う草津節を、それぞれの心の中で歌う。こうして自信と誇りを取り戻す後半45分が始まった。
 後半開始頭から、ザスパは加藤と奥村を投入。3バックの右には内田が降り、小島は右WGに。岩上と奥村がダブルボランチを組み、左WBには山根が回る。そして、左のシャドーに入った加藤が早速相手のパスをカットしてリズムを掴む。反撃の狼煙は早々に上がった。49分、小島が相手陣内でボールを奪うと、平松を経由して中央の加藤へ渡し、そのままPA内に走る。キープした加藤は、後ろから斜め左に入ってきた奥村にパスを出す。受け取った奥村がドリブルでPA内に侵入すると、横浜DFがその動きにつられ、逆側の平松が空いた。奥村はそれを逃さずラストパス。落ち着いてゴールに蹴り込んだ平松。GOOOOOAL!!! まずは1点。なおも2点差の状況で受けに回った相手に、ザスパは攻撃の手綱を緩めない。左サイドに回った山根が加藤のスルーパスに反応、裏を取ってゴール前にグラウンダーを流し込む。GKが取れない絶妙な位置に転がったボールに、逆サイドから平松がスライディングしながら合わせ、GOOOOOAL!!! 2点目。さらに、ペースの上がらない横浜FCを尻目に若き司令塔が躍動する。左サイドでボールをキープするザスパ、一度DFに弾かれたがセカンドボールを拾い、再びバイタル付近でパスをつなぐと、中央が空く。受けた奥村がトラップから態勢を整え、右足を振り抜くと、弧を描いたボールはGKブローダーセンの伸ばした指の先、ポストの内側を叩いてネットを揺らした。GOOOOOAL!!! 前半に失った3点を帳消しにする同点弾。声なきスタンドの熱狂が、首位横浜FCを飲み込み、追い詰める。その後もFKから平松のヘッド、小島のクロスに合わせた深堀など、逆転のチャンスが何度か訪れるが、相手GKの好守もあり決めきれない。アディショナルタイムに入り最後の攻撃、カウンター気味に深堀から空いている加藤にパスが通るが、折り返したボールに合わせられる選手がおらず、タイムアップ。世紀の逆転劇にはならなかったが、首位相手に0-3から後半だけで追いつくという離れ業をやってのけた。
 連敗の状況からの大量失点、心が折れても不思議ではない中、勇敢に戦った選手たちをサポーターは惜しみない拍手で迎えた。サポーターがリスタートを後押しし、それに応えた選手。選手の奮起を受けてスタンドを盛り上げるサポーター。気持ちが一つになった結果が、同点劇を生んだと言ってもいい。苦しみながらも得た勝ち点1は、それ以上の価値を持つ。ザスパは未来に向かって、また一つ歴史の階段を積み上げた。【yosuie@中毛】



■ 2022年5月4日(水・祝) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第14節
制限付きの試合開催(レベル1)

ヴァンフォーレ甲府 1−0 ザスパクサツ群馬

JIT リサイクルインク スタジアム 7503人

疲労の色隠せず

 ザスパが後半失速し、競り負けた。立ち上がりから積極的な守備でカウンターを狙い、前半終了間際にはDF小島と天笠がシュートを放ったが、得点ならず。
 後半は相手にボールを動かされ、守勢に回った。同38分、自陣右からのクロスに対応し切れず、決勝点を許した。(5月5日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年5月8日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第15節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−0 徳島ヴォルティス

正田醤油スタジアム群馬 2671人

青嵐吹いて

 ザスパが決定機に決めきれず、引き分けた。
 風上に立った前半は左サイドからのアーリークロスでゴールに迫った。前線からの積極的な守備もさえ、12分に相手のパスミスでFW加藤が絶好の好機を迎えるが、ゴールならず。
 後半は守勢に回ったが、MF岩上がピッチを走り回って相手キーマンを抑えた。(5月10日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年5月15日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第16節
制限付きの試合開催(レベル1)

ファジアーノ岡山 0−1 ザスパクサツ群馬

シティライトスタジアム 4943人

直接CK弾決まる!

 ザスパが先制点を守り切った。前半から一進一退の攻防を繰り返し、前線からの守備でショートカウンターを仕掛けた。
 後半26分、MF岩上の左CKが相手GKに当たり、そのままゴールに入った。終盤はDF渡辺を投入して守備を固め、逃げ切った。(5月16日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年5月22日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第17節
制限付きの試合開催(レベル1)

FC町田ゼルビア 2−0 ザスパクサツ群馬

町田GIONスタジアム 2449人

決定力に差

 ザスパが力負け。序盤は敵陣でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けた。CKを獲得したが得点ならず。前半26分にクロスから先制を許した。
 後半はボールを回して相手の隙を探った。途中出場のMF風間がミドルシュートを放つも枠の上へ。41分に自陣でボールを奪われ、2点目を許した。(5月23日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年5月25日(水) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第18節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 2−3 ロアッソ熊本

正田醤油スタジアム群馬 1324人

遅すぎた反撃

  前節、アウェイで町田に完敗を喫し13位に後退したザスパ。5連戦の第2戦目は平日水曜ナイトゲーム。互いにJ3で修行をした9位熊本とホーム正田スタでの対戦。群馬が中2日で臨むのに対し、熊本は中3日での試合。群馬と熊本がJ2で対戦するんは2017年以来、J3では2019年以来の対戦さね。ともに辛いJ3で修行したチーム同士、どんな試合になるんか楽しみだぃね。
 今日のスタメンはGK21櫛引、DF2城和・3畑尾・17山中、MF25小島・6内田・15風間・38天笠、FW10田中・7加藤・23平松、サブにGK44山田、DF32渡辺、MF27奥村・8岩上、FW11深堀・30山根・39木。前節からスタメン2人を変更、ボランチに風間を起用。岩上を休ませる作戦なんかな。対する熊本は3-3-1-3とゆう奇抜な布陣の攻撃的なチーム。これに対する大槻監督のスカウティングにも注目だで。
  絶対に密になる心配のねぇ(笑)安心の水曜ナイトゲームっつーことで、仕事を替わってもらってソッコーで仕事終えて急行・・・いやぁ上武道路がまっさか混んでて、試合開始になんとか間に合ったんだけんど、くまモングッズ等も、大村屋のソースかつ丼も既に売り切れだったぃね。(´Д` ) ぐんまちゃんとくまモンが試合前スタンドに愛嬌を振る舞ってるで。
 暑くも寒くもねぇ薫風の中、ぐんまちゃんとくまモンも列に並んで、19時キックオフ。天気予報ではにわか雨の予想もあったけんど途中で降るんだんべか。熊本の3バックに合わせて、ザスパも内田をDFにした3-4-3で攻めてるみてぇだ。
 前半7分、熊本はDFからの縦バスが、ザスパの選手に当たって軌道が変わってちまい、あろうことかDFの真ん中に流れて、俊足のFWに一気に裏に抜け出されてあっけなく失点(´Д` ) 開始早々早くもビハインドを背負う。熊本はザスパがボールを持つと、さっと2人で囲んで強烈なプレス、そしてザスパのボールの出どころにもプレスがかかってる。そしてボールを奪うと、俊足の前線のFWが一気に駆け出して攻撃。いやあすげぇ攻撃的。ザスパは熊本のハードワークに翻弄され、なかなか前線にボールを運べねぇし、傍目からみても熊本より勢いはねぇし。ザスパの数回のシュートチャンスも相手のブロックにあい得点ならず。前半終了、0-1。熊本のハードワークがいつまで続くんか?つけ入るスキはあるんか?
 ハーフタイムにくまモンとぐんまちゃんの場内一周があるんかと思ったらなかったぃなぁ。後半開始、開始早々の後半4分、熊本が右CK。ショートコーナーからのクロスを風間がクリアしようとしたんだけんど、これがゴール前に飛び、相手に頭で押し込まれ2点目を奪われちまった。相手のマークがはずれちまってた印象。後半11分、平松から深堀、田中から山根に交代。攻めるもちぐはくで、熊本の攻撃を凌ぐのが精一杯。後半20分、加藤から奥村、風間から岩上に交代。岩上のロングスローの見せ場もあったが得点にはいたらず。片や後半22分、またも一気の縦パスを裏に抜けられ、その折り返しを決められて、失点0-3。熊本も何人か交代はあったけんど、完全に熊本にペースを握られ、このまま更なる失点を重ねる雰囲気だったぃね。後半32分に天笠から木とザスパも前線の選手を総取っ替え。
 敗色濃厚の後半38分、ボールを奪った山根が敵陣中央左からロングシュート!クロスバーに当たってGOOOOOAL!!! おお!入った!と感嘆するようなゴラッソだったぃね。アディショナルタイムは4分。なんだか一人吹っ切れてたみてぇなイケイケな山根が、左サイドから中央に切れ込み、シュート。相手に当たったボールの跳ね返りを小島がシュート!GOOOOOAL!!! 決まった!2点目。しかし反撃もここまで。3失点は大きく、2-3で敗戦。反撃は遅すぎたで。
 まぁ0-3で負けるより、点が取れたんはいいことだけんど、2-3と1点差の敗戦だったけんど、内容的には完敗だったぃね。中2日で攻めるも守るもちぐはぐのザスパと違って、熊本はプレスもキョーレツで、前線がみんな俊足揃いで、ザスパより数段上手だったいな。今年J3からJ2に戻ってきたチームとは思えねぇ躍動感あらぃなぁ。ザスパはひと月前は一時は2位も見えてた位置にいたんに、そっから一気に失速して17位に後退。昨年までの定位置に近づきつつあるで。連戦が続くけんど、選手層が薄しぃザスパじゃターンオーバーでぎねぇだんべし、より相手にも研究されてくるんじゃねかと思うんさ。今日一人輝いてた山根のプレーみてぇに出場した各人が、今までにねぇような思いっきりのいぃ吹っ切れたプレーを期待してぇな。・・・それにしても今季オレが観に来た3戦、全部負けなんだぃなぁ。頼むで、ザスパ。【すずき@東毛】



■ 2022年5月29日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第19節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−1 大分トリニータ

正田醤油スタジアム群馬 2243人

5月の猛暑

 ザスパは攻撃が実らず、競り負けた。前半17分にMF小島が、28分にもMF風間が枠内へシュートを放ったが、相手GKに阻まれた。22分、味方の守備で相手パスの軌道が変わり、先制を許した。
 後半は守備の立ち位置を改善し、FW山根と平松がゴールに迫ったが、追い付けなかった。(5月30日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年6月5日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第20節
制限付きの試合開催(レベル1)

レノファ山口FC 2−1 ザスパクサツ群馬

維新みらいふスタジアム 2782人

土壇場での勝負弱さ

 ザスパが耐え切れず、競り負けた。後半19分、敵陣でボールを奪うと、FW加藤がGKをかわして先制。直後の21分、DF畑尾がゴール前で相手を倒し、PKで同点に追い付いかれた。
 終盤にMF内田が負傷退場。ロスタイム7分、右サイドからミドルシュートを決められ、勝ち越された。(6月6日『上毛新聞』より引用)





■ 2022年6月12日(日) ■

2022明治安田生命J2リーグ 第21節
制限付きの試合開催(レベル1)

ザスパクサツ群馬 0−0 栃木SC

正田醤油スタジアム群馬 2950人

お寒いダービー

 ザスパがゴールを守り切り、引き分け。 ポストプレーが得意な栃木に対し、短いパス交換で好機を探った。 前半34分、左サイドを崩してFW高木がシュートを放ったが、枠を捉え切れず。
 風上に立った後半序盤はピッチを広く使って攻勢を掛けたが、終盤は後手に回った。(6月14日『上毛新聞』より引用)





Special Thanks
ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)

yosuie@中毛 様
え亥輪@前橋 様
とも@川崎 様
あきべー@北毛 様
ジルタ@月田 様
ヒルクライマーY@太田 様

製作協力:三束雨@藤岡



Copyright(c) 2022
すずき@東毛

無断転載、複製公開はかたくお断りすらぃね!

リンクはフリーだけんど
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