「医療人のための群馬弁講座」特講


第22節〜第42節

サバイバルレース







■ 2021年7月11日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第22節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 2−2 東京ヴェルディ

正田醤油スタジアム群馬 1630人

雨後薄日

 7月4日、ザスパ関係者に激震が走った。これまで約1年半指揮を取ってきた奥野僚右監督の解任がリリースされた。クラブの草創期を支えたレジェンドの更迭というだけでなく、シーズン途中での降板はザスパ史上初という歴史的な出来事だった。チームは2日後に天皇杯を控え、間髪入れずにリーグ戦もやって来る。後任を託されたのは、久藤清一ヘッドコーチ。アビスパ福岡で監督経験はあるものの、おそらく本人にとっても想定外の事態。松本強化部長はリリース後の会見で、補強や後半戦を考えるとこのタイミングしかなかった、という理由を説明した。
 その後、現在のチームに欠かせない選手の一人、加藤潤也の故障離脱も判明。J2残留に向けて非常に厳しい現実を突き付けられる。7日の天皇杯はFC東京を下した難敵、順天堂大を延長戦の末3-2で下し、意地と結果を残した。しかし、主力を出さざるを得ない試合展開は、3日後のリーグ戦にも影響を及ぼすことは明白。久藤監督の手腕が早々に試される状況となった。
 梅雨の真っただ中、試合当日スタジアム付近はお昼過ぎから激しい夕立に見舞われた。すぐそばの球場で行われていた夏の高校野球県予選もノーゲームになるほど。しかし、早めに降ってくれたおかげで、19時キックオフの頃にはすでに雨はあがり、暑かった空気も心地よいくらいになってくれた。連戦のザスパにとってはありがたい。注目のスタメンは、GK清水慶記、DF右から金城ジャスティン俊樹、内田達也、畑尾大翔、高橋勇利也。ボランチは岩上祐三と中山雄登。右SHに青木翔大、左に田中稔也。FWは高木彰人と大前元紀。天皇杯では温存していた田中と中山がスタメン。渡辺広大の出停に伴い内田がCBに入るスクランブル体制。その内田と大前は天皇杯で120分フル出場している。サブには久しぶりに光永祐也が入り、ケガで長期離脱していた小島雅也も水曜日に続きメンバー入りを果たした。対する相手は東京ヴェルディ。J2リーグ上位に位置し、5月のアウェイ戦でも敗れている。今シーズンもすでに11得点している小池純輝とボランチの加藤弘堅はザスパOB。二人ともベテランの年齢だが、キャリアを着実に重ねてヴェルディでも不動のポジションを獲得している。キックオフ前にはこの日の冠スポンサー、池下工業の社長がエールを送り、中山のJ200試合出場、白石智之の100試合出場に、祝いの花束が贈られた。
 ザスパボールのキックオフ、大前が戻して長いボールを蹴る。ヴェルディは持ち前のパスワークと左右のSHの機動力を生かし、ザスパ陣内に攻め込む。対するザスパも最終ラインから丁寧に組み立てていく。均衡が破れたのは前半29分。ヴェルディ加藤の長めのパスが入った右サイドで2対1の状況を作られ、ジャスティンがボールホルダーに寄せ切れない。隙を逃さず良いクロスが入り、ゴール前でFW端戸仁に頭で合わされ失点。ここまでの展開が悪くなかっただけに、先制点を渡したくなかった。その後は一進一退が続くも、バイタルでのアイデアを欠くザスパはシュートチャンスを作れず、時間が過ぎていく。前半はこのまま0-1で終了した。各々の選手は頑張ってはいるが、ケガ人と出停で配置を変更せざるを得ない今の状況では、なかなかチームとしての力が発揮できない。
 ハーフタイムで修正ができるかがカギだったが、後半早々からザスパが流れを掴む。センターサークル付近で奪ったボールをサイド裏に展開し、優勢に試合を進めると、10分足らずで結果が出る。自陣内で跳ね返したボールを青木がキープ、中央の岩上が受けるとドリブルで相手陣内に侵入。左サイドの田中に渡し、PAに侵入した田中が外を走る高橋ではなく、そのまま上がってきた中の岩上にアウトサイドではたく。ダイレクトで打ったシュートがゴールネットを揺らしGOOOOOAL!!! 同点!岩上の今シーズン初ゴールは、流れの中で決めた綺麗なゴールだった。追いついたザスパは勢いに乗って攻める。60分、大前のシュートがクリアされて浮いたボールを岩上、内田と繋ぎ、右サイドへ。ゴールまではまだ距離があったが、受けたジャスティンは顔を上げると、そのままアーリークロスを送る。ファーサイドに入っていたのは高木。ボールの落ち際をダイレクトでゴールに流し込みGOOOOOAL!!! 逆転!こちらも見事なゴールだった。逆転されたヴェルディは次々に交代選手を送り込み、挽回を図る。ロングボールで小池に裏を取られるが、これはジャストミートせずに命拾い。ザスパも流れを渡さないよう、カードを切る。水曜日の天皇杯で90分戦い消耗していた高橋に代わって、左サイドに光永が入った。しかし、ザスパの守備がまだ落ち着く前に仕留めたのは、OBだった。またもロングボールでバイタルでボールを受けた小池が、目の前の光永を中央に避けながら戻す。受けた加藤は、裏を狙われ引き気味になっていたザスパのDFラインを見逃さず、少し持ち上がると迷わず右足を振り抜く。回転のないミドルシュートは清水の手の届く範囲だったが、セービングに飛んだ後に微妙に変化し、弾いたボールはゴールの枠を逸れ切らず、ネットに収まった。再びの同点。降格圏脱出に向けて勝利の欲しいザスパは、FW北川柊斗を投入し残りの時間も果敢に攻めたが、ゴールに結びつかず、試合はそのままドローに終わった。下位相手に勝ちたかったヴェルディと久藤監督のリーグ初陣を勝利で飾りたかったザスパ。痛み分けと言うべき結果だが、サポーターには攻める両選手の気持ちが伝わり、試合後には大きな拍手が送られた。
 ザスパは降格圏を抜け出せず、苦しい状況が続く。指揮官の交代はチームにとって刺激にはなるが、相手がいるスポーツ、そう簡単に変われるものではない。次のアウェイ岡山戦後の中断期間でもう一度チームを再構築し、後半戦にポテンシャルの最大値を発揮できるようにしてもらいたい。【yosuie@中毛】




■ 2021年7月18日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第23節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ファジアーノ岡山 0−1 ザスパクサツ群馬

シティライトスタジアム 4090人

粘った末に勝利

 ザスパが粘り勝ち。前半はパス連係で攻め込むも、フィニッシュの形に持ち込めなかった。
 後半は岡山に主導権を握られた。何度もピンチを招いたが、GK清水や守備陣がしのいだ。42分、FW大前のシュートのこぼれ球をMF岩上が右足で押し込み、決勝点を挙げた。(7月19日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年8月9日(月・祝) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第24節
群馬県12市8町村にまん延防止等重点措置発令中/厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 1−1 愛媛FC

正田醤油スタジアム群馬 1445人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

リーグ再開 初戦はドロー

 ザスパが辛くも同点に持ち込んだ。前半は一進一退の攻防。FW大前が鋭いシュートで相手ゴールを脅かす場面もあったが、無得点で折り返した。
 後半10分、相手CKのこぼれ球から失点。その後も劣勢が続いたが、30分に大前が蹴った左CKのボールがゴールの枠に当たり、詰めていたDF渡辺が押し込んだ。 (8月10日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年8月13日(金) ■

新型コロナウィルス感染症のため 第25節開催中止

ザスパ試合中止 選手3人が陽性

 Jリーグは13日、サッカー明治安田J2第25節の栃木―ザスパクサツ群馬(14日・カンセキスタジアムとちぎ)の中止を発表した。ザスパではトップチームの選手3人が新型コロナウィルスの検査で陽性判定を受け、管轄の保健所がチームに15日までの活動停止を指示したため。代替日は未定。
 ザスパでは11日に選手1人の感染が判明し、その後のPCR検査で12日に新たに2選手が陽性の判定を受けた。フロントのスタッフ1人も抗原検査での陽性が確認されている。他の選手、スタッフは12日のPCR検査で陰性判定を受けたが、濃厚接触者の特定に時間を要している。
 陽性判定を受けた3選手以外の全選手、スタッフが15日に再びPCR検査を受け、陰性が確認され次第、チーム活動を再開する。(8月14日『上毛新聞』より引用)



■ 2021年8月22日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第26節
群馬県に緊急事態宣言発令中/厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 3−0 レノファ山口FC

正田醤油スタジアム群馬 1212人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

J通算200勝

 前半から攻守がかみ合った。15分、FW北川のパスをMF久保田がファーに送り、MF進が冷静に枠へ流し込んだ。41分にはDF小島のクロスに北川が頭で合わせた。直後の45分にもゴール前に走り込んだMF中山が相手GKの頭上を射抜き、3点目を挙げた。(8月23日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年8月25日(水) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第25節
群馬県・栃木県に緊急事態宣言が発令中

栃木SC 0−1 ザスパクサツ群馬

栃木県グリーンスタジアム 900人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

鬼門で宿敵に勝利!

 ザスパはサイド攻撃が機能した。前半9分、FW進とDF高橋のパス交換から、高橋がクロスを上げ、FW北川が飛び込みシュートを放った。13分に再び高橋がクロスを上げ、こぼれ球を北川が押し込み先制した。
 後半、一時攻め込まれたが、栃木の元日本代表FWの2人を抑えた。(8月26日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年8月29日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第27節
群馬県に緊急事態宣言が発令中 リモートマッチ(無観客試合)

ザスパクサツ群馬 0−0 ツエーゲン金沢

正田醤油スタジアム群馬 無観客試合

3試合連続無失点 勝ち点死守

 ザスパは決定機を生かしきれず、引き分けた。前半、MF進のクロスにFW高木が頭で合わせたが、ゴールポストに弾かれた。
 後半は防戦一方の展開。相手の波状攻撃を食い止め、隙を突いてゴールに迫るシーンもあったが、フィニッシュの精度が足りなかった。(8月30日『上毛新聞』より引用)



■ 2021年9月4日(土) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第28節
群馬県に緊急事態宣言が発令中

ブラウブリッツ秋田 1−0 ザスパクサツ群馬

ソユースタジアム 1389人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

ラストワンプレイで押し込まれ黒星

ザスパが土壇場でゴールを割られ、黒星。前半は競り合いに勝ってボールを支配し、攻勢を掛けた。セットプレーから立て続けにゴールに迫ったが、好機を生かし切れなかった。
 後半も一進一退の攻防を続けたが、ロスタイム5分に相手CKの混戦から失点した。(8月30日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年9月12日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第29節
群馬県に緊急事態宣言が発令中/厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 0−3 ヴァンフォーレ甲府

正田醤油スタジアム群馬 1234人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

追加点奪われ失速

ザスパはフィニッシュの精度が足らず、力負け。前半6分、CKから先制された。その後、MF久保田のシュートのこぼれ球から好機が生まれたが、押し込めなかった。
 後半2分に追加点を挙げられ、失速。選手交代枠を使い切るも、同21分に3点目を許した。(9月14日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年9月18日(土) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第30節
群馬県・沖縄県に緊急事態宣言が発令中/厳戒態勢時(緩和された制限)

FC琉球 0−1 ザスパクサツ群馬

タピック県総ひやごんスタジアム 559人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

虎の子の1点を死守

 ザスパが虎の子の1点を守り切った。前半23分、相手のミスからMF中山がカウンターを仕掛け、FW高木に素早く配球。ゴール前に走り込んだFW青木がパスを受け、先制弾を決めた。
 後半は防戦一方の息の詰まる展開。臨機応変に守備の陣形を変え、危機を何度もしのいだ。(9月19日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年9月25日(土) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第31節
群馬県・千葉県に緊急事態宣言が発令中/厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 0−1 ジェフユナイテッド千葉

正田醤油スタジアム群馬 2737人
(ビジター席なし&ビジターグッズ着用禁止)

またしても終盤のセットプレーから失点

 ザスパは相手の圧力を跳ね返せずに惜敗した。前半37分、MF中山のパスカットから攻撃に転じたがフィニッシュの精度が足りず得点には至らなかった。
 後半は千葉にボールを支配された。守備陣を中心にゴールを死守したが、41分、こぼれ球をダイレクトで合わせられて失点。最終盤の猛攻も実らなかった。(9月26日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年10月3日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第32節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ギラヴァンツ北九州 2−2 ザスパクサツ群馬

ミクニワールドスタジアム北九州 2829人

土壇場で追いつく

 ザスパは一時逆転を許すも、土壇場で追い付いた。前半は試合を支配し、35分、MF久保田がミドルシュートをゴールに突き刺して先制した。
 後半は受け身に回り、立て続けに2失点。ロスタイム4分、MF白石が鋭いドリブルからクロスを上げ、ファーに走り込んだDF畑尾が頭で合わせた。(10月4日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年10月10日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第33節
厳戒態勢時(緩和された制限)

水戸ホーリーホック 2−1 ザスパクサツ群馬

ケーズデンキスタジアム水戸 3641人

学習なき敗戦

 ザスパは後半に力尽き、逆転負け。前半3分、相手守備の裏に抜け出したFW青木がGKをかわして先制するも、6分、相手CKのこぼれ球から同点を許した。
 後半は水戸にボールを支配されて、39分にカウンターから2点目を喫した。(10月12日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年10月17日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第34節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 1−1 京都サンガF.C.

正田醤油スタジアム群馬 1840人

価値ある勝点1

 ザスパが粘り強く守り、引き分けた。前半44分、相手のミスからFW大前がボールを奪い、無人のゴールに蹴り込んで先制した。
 後半5分に同点を許し、その後も劣勢が続いたが、体を張ってゴールを死守。カウンターから追加点を狙ったが、決勝点を奪えなかった。(10月18日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年10月23日(土) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第35節
厳戒態勢時(緩和された制限)

モンテディオ山形 1−0 ザスパクサツ群馬

NDソフトスタジアム 4428人

またしても試合終了間際に失点

 ザスパは試合を通じて劣勢に回り、相手の攻撃を封じ切れなかった。前半10分にDF藤井が負傷交代したが、無失点で切り抜けた。23分、MF岩上の長いパスがFW北川に通ったが、相手GKに得点を阻まれた。
 後半も粘り強く守ったものの、45分にカウンターから失点した。(10月18日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年10月30日(土) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第36節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 1−0 松本山雅FC

正田醤油スタジアム群馬 3133人

ミッションコンプリート!

 前節、終盤の失点でモンテディオ山形相手に痛い敗戦を喫し、勝ち点を積み上げられなかったザスパ。残り7試合。今節は下位に低迷する松本山雅FCをホーム正田醤油スタジアム群馬に迎え、J2残留には絶対落とせない試合になる。前橋敷島は高い秋の空。日差しは強いが夏のそれとは違い、時折さわやかな風も吹く絶好のコンディション。ミッションは残留のライバル山雅から勝ち点3を奪う、これ以外にない。
 ザスパのスタメンは、GK清水慶記、DF右から小島雅也、大武峻、畑尾大翔、光永祐也。MFは田中稔也、岩上祐三、中山雄登、加藤潤也。FWは青木翔大と大前元紀。山形戦途中出場だった光永が久しぶりのスタメン。中山も戻ってきた。全体練習に合流とのニュースが報じられていた細貝萌のメンバー入りはまだ実現せず。対する山雅は、2年前にザスパがJ2復帰を果たした際、期限付きで加入していた前橋育英出身の榎本樹がサブに入っている。
 この日はベイシアグループスペシャルマッチ。お隣長野松本が対戦相手、残留に向けた大一番ということもあり、コロナ禍では久しぶりの人出の多さ。カインズ土屋会長の挨拶、キックインセレモニーの後、試合はキックオフされた。
山雅は今でこそ厳しい順位にいるが、今シーズン途中から指揮を執る名波監督のもと、実力のある選手たちが揃っている。開始早々から主導権を握ると、ショートコーナーからのクロスで決定機、ヘディングシュートはGK清水の素早い反応で、ザスパはピンチを脱する。その後は落ち着いてボールを回し、J3時代からの気心知れた加藤、光永の左サイドの崩し、岩上の長いボールから右サイドの小島、時にはDFラインからのロングボールで青木が裏を狙い、徐々に盛り返していく。山雅は球際での強さは見えるが、繋ぎで細かいミスもあるなど、本来の実力を発揮できないチーム状態が伺える。 両チームの気持ちが見える拮抗した試合は、30分過ぎに動いた。大武から斜めのロングフィードを左サイドで受けた加藤。内側にドリブルをしながらスルーパス、走りこんでPA内でボールを受けようとする青木の足に山雅DFのタックルが入り、主審の判定はPK。これを大前が落ち着いて決め、GOOOOOAL!!! ザスパが待望の先制点を得る。43分過ぎには右サイドを崩して小島からの横パスをもらった大前が決定機を得るが、シュートは枠外に。前半は1-0という最高の展開で終えることができた。
 後半開始早々から名波監督が動く。山雅は故障明けのセルジーニョを投入、中盤に下がってボールを受け、ドリブルで相手をはがせる選手が入ったことで、ザスパの守備が後手に回る。CKのキッカーも務めるセルジーニョからの良いボールにヘディングを合わせられるも、寸でのころで小島がクリア。この状況を見たザスパ久藤監督も対策を打つ。66分、青木に替えて内田達也を投入。中盤を厚くすることで山雅の、セルジーニョの自由を奪う。負けられない山雅も選手交代を積極的に行うが、ザスパも前節と同じ轍は踏まない。78分に田中に替え白石智之を投入、運動量をキープして守備の強度を上げる。中盤での動きを封じられた山雅は攻撃が単調となり、決定機を作れない。時間が過ぎ、鬼門の終盤を迎えたザスパは仕上げに渡辺広大と北川柊斗を入れる。ゴール前を固め、前線に楔を打ち、アディショナルタイム5分を凌いだホイッスルを聴いた瞬間、スタジアムは歓喜に包まれた。激戦を終えた選手の目に浮かんだ涙で、この一戦の重要さと尋常ではない緊張感だったことが伺えた。
 6ポイントマッチを制したとはいえ、今シーズン4チーム降格という厳しいレギュレーションにまだまだ安心できる状況ではない。ミッドウィークのV・ファーレン長崎戦を挟み、日曜のSC相模原戦まで、どこまで勝ち点を積み上げられるか。ザスパというクラブ、チームの底力が試される。【yosuie@中毛】



■ 2021年11月3日(水・祝) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第37節
厳戒態勢時(緩和された制限)

V・ファーレン長崎 4−1 ザスパクサツ群馬

トランスコスモススタジアム長崎 5332人

大敗・・・残留に暗雲

 ザスパが後半に大量失点。前半は相手守備を崩すパス連係もあったが、徐々にボールを支配され、38分、ゴール前を破られて先制を許した。
 後半5分にFW大前のCKからオウンゴールを奪ったが、直後に失点。その後も守備の弱点を狙われた。(11月4日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年11月7日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第38節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 1−1 SC相模原

正田醤油スタジアム群馬 2149人

風雲急を告げる痛恨のドロー

 ザスパは先制点を守り切れず、引き分けた。前半、中途半端なプレーを重ねて好機を生かしきれず、受け身に回った。
 後半2分、DF吉永のクロスにFW青木が頭で合わせて先制したが、33分に失点。ロスタイムにMF加藤がシュートを放ったが、決めきれなかった。(11月8日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年11月14日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第39節
厳戒態勢時(緩和された制限)

FC町田ゼルビア 1−1 ザスパクサツ群馬

町田GIONスタジアム 2832人

残留へ半歩前進

 ザスパが後半に巻き返し、引き分けに持ち込んだ。前半は防戦一方の展開で、23分、パスミスからカウンターを受けて先制を許した。
 後半は粘り強く攻めて、セットプレーを獲得。17分、右CKからDF畑尾が頭で合わせてゴールを奪った。(11月16日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年11月21日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第40節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 0−0 アルビレックス新潟

正田醤油スタジアム群馬 4671人

耐え切ってドロー 大きな勝ち点1

 ザスパが執念で引き分けに持ち込んだ。前半はパスカットからのカウンターを試みたが、得点には至らず。攻め込まれて再三ピンチを迎えたが、GK清水の素早い反応に助けられ、スコアレスで折り返した。
 後半5分、MF加藤のクロスにFW大前が頭で合わせたが、ゴールならず。徐々に防戦一方となるも、耐え切った。(11月22日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年11月28日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第41節
厳戒態勢時(緩和された制限)

ザスパクサツ群馬 0−0 ジュビロ磐田

正田醤油スタジアム群馬 4816人

ゴールを死守 残留へ値千金の勝ち点1

 ザスパがゴールを死守した。追い風を受けた前半、カウンターから度々相手ゴールを脅かした。37分、MF加藤のスルーパスからFW青木が左足でシュートを放ったが、相手GKの好守に阻まれた。
 風下の後半は受け身に回ったが、最後まで集中を保ち、相手に決定機を与えなかった。(11月29日『上毛新聞』より引用)





■ 2021年12月5日(日) ■

2021明治安田生命J2リーグ 第42節
厳戒態勢時(緩和された制限)

大宮アルディージャ 3−1 ザスパクサツ群馬

NACK5スタジアム大宮 5581人

18位に転落・・・薄氷の残留

 ザスパは先制するも、守備を崩されて逆転負け。最終節を飾れなかった。
 前半7分、MF田中のパスカットから速攻を仕掛け、左サイドでパスを受けたMF加藤が右足を振り抜き、先制点を挙げた。しかし、16分と35分に鋭いクロスから連続失点を喫した。
 後半も積極的にゴールを狙ったが、相手に阻まれ、67分に追加点を許した。(12月6日『上毛新聞』より引用)





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ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)

yosuie@中毛 様
え亥輪@前橋 様
とも@川崎 様
あきべー@北毛 様
さねやん@九州 様
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製作協力:三束雨@藤岡



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