「医療人のための群馬弁講座」特講





第22〜42節

強さと脆さと








■ 2015年7月8日(水) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第22節

ザスパクサツ群馬 1−1 ロアッソ熊本

正田醤油スタジアム群馬 1618人

雨の連戦

 前節野崎の劇的なゴールで、徳島を下してから中3日。連戦となった水曜日の試合は、ホームにロアッソ熊本を迎える。この日は熊本県のゆるキャラ、くまモンも来場し、ぐんまちゃんとの共演を果たしたが、折からの梅雨前線に加え、台風が接近していることもあり、雨が断続的に降り続いている状況。ただでさえ集客が難しい平日開催に悪天候が重なり、客足は低調なものになってしまった。
 試合開始前には、同じ群馬を拠点とする太陽誘電女子ソフトボール部のみなさんが、スマイルスタジアム宣言、キックインセレモニーを行うなど、溌剌とした雰囲気で会場を盛り上げてくれた。ザスパのスタメンは、前節の勢いを生かす狙いか、決勝ゴールの野崎を加えた11人。GK富居、DF右から夛田、有薗、青木、小林亮。ボランチは松下と坂井。右SHに横山、左に吉濱。ツートップに野崎と江坂。ベンチには久しぶりに川島とオリベイラが入った。対する熊本は、昨年までザスパで活躍したクォンハンジンがCBで先発。2013・2014年の2年間で20ゴールを挙げた平繁はベンチスタートとなった。元日本代表、巻誠一郎はFWで先発。GKからFWまで、高さでは熊本にかなり分がある。ザスパの攻撃陣がそれをどうかいくぐるかが、試合のポイントになった。
 前節は試合開始前に豪雨となり、ピッチでも視界が悪くなるほどだったが、今節もそこまではいかないものの、かなりの雨量。キックオフとともに、両チーム最終ラインからのロングフィードで、相手の出方を窺う立ち上がりになった。熊本は長身の巻に合わせ、ボールを蹴ってくる。さすが元日本代表、キープ力も高く、そこからFW斉藤や2列目の選手が絡み、徐々に主導権を握っていく。ザスパはボールの出所にプレッシャーをかけたかったが、ツートップの布陣がうまく機能せず、なかなか圧力を高められない。左サイドに固定された吉濱の運動量やボールタッチが少なく、守勢に回る場面が目立つ。何度となくゴール前にクロスを入れられ、CKも蹴られるが、富居が雨中にもかかわらず抜群の飛び出しでボールをかき出し、ピンチを防ぐ。ザスパは前節見られたような前線の流動的な連携が影を潜めてしまった。熊本ペースで進み、厳しい試合展開となったが、先制点は思わぬ形でザスパにもたらされる。20分、右サイド夛田のクロスを吉濱がヘッドで前線に送り、PA内で野崎と競った相手DFの肘が後頭部に当たってしまう。このプレーでPKを獲得、キッカー野崎が落ち着いて右隅に決め、GOOOOOAL!!! 野崎の2試合連続弾で流れの悪い中でもリードを奪うことに成功した。
 このまま勢いに乗って追加点を奪いたかったが、熊本ペースの試合展開は変わらず。33分、セットプレイから追いつかれてしまう。右斜めから蹴られたFKにゴール前に詰めていたクォンハンジンが折り返し、これを巻が押し込んで、同点。ゲームを振り出しに戻されてしまう。
 なかなか自分たちのペースが取り戻せないザスパは、野崎をワントップに、左SHに江坂、トップ下に吉濱、右に横山という布陣にシステムをチェンジ。呪縛から解かれたように吉濱の動きが良くなり、相手DFにもプレッシャーがかかるようになる。流れは幾分取り戻せたものの、決定機には至らず、このまま前半を終えた。
 雨は幾分小降りになったが、日中から降り続いた影響で、水捌けの良い正田スタジアムのピッチにも、所々水しぶきが上がる箇所が目立つ。 後半に入り、中3日の影響からか、両チームとも運動量が落ち、中盤にスペースが生まれてくる。しかし、なかなか決定機が訪れず、状況打開のために服部監督が手を打つ。63分、横山に替えてオリベイラを投入、中盤に変化を付ける。すると、徐々にゴールに近いプレーが増え、正面20m付近でFKを得ると、キッカーはオリベイラ。枠を捉えたボールはしかし、相手GKにはじかれる。77分には吉濱に替えて永井を投入、中盤からドリブルで仕掛け、何度かPA付近まで持ち込むが、熊本のDF陣に道を塞がれ、シュートまで到達できない。熊本も交代カードを切り、昨年までザスパサポーターを沸かせた平繁が、赤いユニフォームを着て敷島のピッチに立つ。ボールを持つと、かつての声援とは打って変わって激しいブーイングが飛んだ。その平繁は一瞬のスピードでらしさを見せたが、ここまで1ゴールと苦しんでいる今シーズンを象徴するように、大きな見せ場のないままに試合を終えた。疲れの見えるザスパは87分、坂井に替えてアクレイソンを投入。しかし大きく流れを変えられず、そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
 前節の勝利を勢いとして繋げられず、どちらかと言えば、負けなくて良かったという試合展開。好不調の激しい今シーズンの戦い方から、まだ脱し切れていない。今シーズンのJ2は、半ばを過ぎてなお一層混戦の様相を呈している。一気にジャンプアップする可能性を秘めている一方、少しでも連敗が続けば、降格圏が見えてきてしまう。予断を許さない状況の中、1試合1試合を大事に戦っていくしかない。【yousuie@中毛】



■ 2015年7月12日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第23節

ジェフユナイテッド千葉 1−2 ザスパクサツ群馬

フクダ電子アリーナ 8123人

千葉に連勝!



 ザスパは序盤から主導権を握られたが、前半32分、カウンターからの右サイドクロスに合わせたMF江坂任が左足で決めて先制。1−0で迎えた後半も千葉のペースは変わらず18分に同点とされると、さらに反撃が強まった。しかし、それを耐えしのいだザスパは28分、中盤でボールを受けたMF吉濱遼平がドリブルから左足を一閃、鮮やかなミドルシュートで勝ち越し、その後も集中した守備で逃げ切った。(7月13日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年7月18日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第24節

ザスパクサツ群馬 1−0 栃木SC

正田醤油スタジアム群馬 3337人

悔しさを思い出せ

 屈辱以外の何物でもなかった。遡ること約1か月前、ジュビロ磐田を小林亮のロスタイム弾で撃破、ジェフユナイテッド千葉を江坂の2ゴールで下し、3連勝を狙って迎えたアウェイ栃木SC戦。意気揚々と乗り込んだグリスタで、序盤に失点を喫すると、その後は栃木のショートカウンターになす術なく失点を重ね、大量5点を奪われる。試合終了直前にカイケが持ち込んだボールを江坂がゴールに結びつけ、一矢は報いたものの、永遠のライバル栃木に目を覆いたくなるような惨劇を見せつけられた。悔しさを募らせて迎えた、ホーム戦。7月初めの草津ミニキャンプで調子を上げたザスパは、前節同じように千葉を破り、4戦負けなしで宿敵を迎え撃つ。リベンジの時を待っていたのは選手だけではなく、サポーターも同じ。ゴール裏に掲げた大段幕には、「1-5の悔しさを思い出せ」と書かれている。心配された台風もそれて、西日が差し込んできた正田醤油スタジアム群馬。試合開始前には、クラブが作成した北関東ダービー特別ムービーが流れ、応援のボルテージが上がる。栃木からも多数のサポーターが詰めかけ、選手紹介にはお互いブーイングが飛び交うなど、ダービー特有の張り詰めた空気がピッチを包み込んだ。
 ザスパの先発は、GK富居、DF右から夛田、有薗、青木、小林亮。ダブルボランチは松下とアクレイソン。右SHに吉濱、左に江坂。トップ下には前節の黄誠秀から替わって坂井が入った。本職がボランチの坂井がトップ下に入るのは、過去を振り返ってもおそらく初めてのこと。ワントップには野崎が入る。控えには小柳が久しぶりに入り、栃木出身の小林竜樹と小牟田もベンチ入り。対する栃木は、前橋育英出身で、前回対戦で先制点を決めた中美がいない。2得点の阪野はベンチスタート。元ザスパの西澤もベンチからのスタートとなった。
 この日は高崎市民デーということで、高崎市のゆるキャラや職員がPRに訪れ、大型ビジョンには高崎まつりの映像が映し出された。大型ビジョンを活用してのPRは、これが初めてだったかもしれない。持ち込みのPR映像を簡単に流せるのは非常に有効で、今後に生かせるのではないかと感じた。
 日が沈み、ナイター照明に灯が入ると暑さも和らぎ、観戦にはもってこいの気候。両サポーターの声援が響く中、ピッチに紺色と黄色のユニフォームがそれぞれ横一列に並んだ。ザスパボールで始まった前半、最初に主導権を握ったのは栃木。河本、杉本の前線二人が裏に抜ける動きを繰り返し、ザスパのDFラインを揺さぶると、中盤から斜めに走る廣瀬や湯澤を捕まえ切れず、何度か危険な侵入を許す。さらに、イージーなパスミスがいくつか起こり、気持ちが空回りしているのでは?とヒヤヒヤしてしまう。試合時間が経過するにつれて、ザスパも落ち着きを取り戻すと、前線からの連動したプレスで徐々に栃木の攻撃を無効化していく。ザスパのファーストシュートは、ボランチのアクレイソン。中盤でボールを受け、相手の詰めが甘いと見るや右足を振りぬき、枠内に飛ばしたミドルシュートはしかし、相手GKの守備範囲。徐々にボールが回り始めると、サイドの連携から切り崩して、相手のバイタルまで侵入できるようになる。ライン外に逃げる栃木を追い詰めるように、右からは松下が、左からは吉濱がCKを蹴り、ファーで合わせた江坂のヘッドは、惜しくも枠外。FKからも有薗が頭で合わせ、惜しいシュートを放つが、GKがギリギリのところで掻き出す。そして、ゴールはこのプレーで得たCKから生まれた。41分、松下が蹴ったボールは、ニアサイドのポスト付近に大きく弧を描いて飛ぶ。相手DFの間に入り、ドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放ったのは野崎。ボールはゴール右隅に決まり、GOOOOOAL!!! ザスパが先手を取った。その後も押し気味に試合を進め、前半を終了。理想的な展開でハーフタイムを迎えた。
 ここのところ負けてはいないものの、失点は続いているザスパ。追加点が取れないと、このまま勝ち切るのは難しい。ましてや前回5点取られている相手。今回は逆に6点取り返してやりたい。そんな気持ちで迎えた後半。栃木も意地を見せる。膠着状態が続くと見るや、56分に廣瀬に替えて阪野を投入。前線にターゲットを作り、前への圧力を強める。盛り返したいザスパは、65分に坂井に替えて小林竜樹を投入、前線の運動量を上げて対抗する。中盤にスペースが生まれて撃ち合いになり、夛田の右からのミドルシュートは枠外、左サイドから江坂が抜け出し、中央に戻したボールに走りこんだアクレイソンのシュートは相手ブロックに防がれる。クロスから流れてきたボールに合わせた小林竜樹のボレーはミートせず、なかなか追加点が奪えない。83分、疲れの見えてきた野崎に替えて、永井を投入、江坂のワントップに移行し、前線でのキープ時間を増やす。栃木も松村、西澤と交代カードを切り、打開を図るが、すでに時間はアディショナルタイム。服部監督の最後のカードは、この日23歳の誕生日を迎えた小牟田。1-0のまま難しい時間帯に入り、相手陣内での時間を作る仕事をきっちりこなした。DFラインも最後まで集中を切らさず、とうとうタイムアップ。
 見事アウェイ敗戦のリベンジを果たし、勝利を得たザスパ。野崎はこれで今季4ゴール目。徳島戦に続き、決勝ゴールを挙げた。江坂はゴールこそなかったものの、左サイドで存在感を発揮、相手の注意を引きつけた。吉濱は隙あらばスルーパスを狙い、ザスパサポーターの目前でのCKでは、アイコンタクトで応援を煽る。トップ下に入った坂井は、高い位置でのディフェンスに貢献。松下は絶妙なCKで野崎のゴールをお膳立て。アクレイソンはファーストシュートや後半のオーバーラップしてのシュート、守備面でも体を張り、獅子奮迅の活躍。夛田は右サイドを何度も駆け上がり、小林亮は相変わらず安定した守備と攻撃。有薗は持ち前の危機察知能力でカバーリング、青木は守備だけでなく、ビルドアップでも存在感を発揮した。富居はピンチにも慌てず対処、久しぶりの完封を果たした。替わって入った小林竜樹は前線を活性化、永井は安定をもたらし、小牟田は試合を締めくくった。服部監督をはじめ、コーチ、スタッフも含め、全員で勝ち取った勝利。サポーターの歌う勝利の草津節は高らかに、夏の夜空に響き渡った。
 ザスパは今季3度目の連勝を果たし、順位を2つ上げ12位に。そして、プレーオフ圏内の6位東京ヴェルディとの勝ち点差が5となった。これまで下位のチームを苦手としてきた今シーズン、これを機に無敗記録を伸ばし、上位への進出を果たしたい。次節は連戦となる水曜日のアウェイ長崎。ここを取れば、その狙いも現実味を帯びてくるに違いない。【yosuie@中毛】



■ 2015年7月22日(水) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第25節

V・ファーレン長崎 1−0 ザスパクサツ群馬

長崎県立総合運動公園陸上競技場 3994人

もはや天敵



 2連勝中で5戦負けなしのザスパだったが、その好調さをもってしても「天敵」から勝ち星を得ることはできなかった。2013年に長崎がJ2に昇格して以来、ザスパは5度対戦しているが、いずれも黒星。引き分けもないという相性の悪さ。その「歴史」を転換するはずだったが、結果は「6連敗」となってしまった。
 前半から積極的に攻め込んだザスパだが、後半17分にカウンターを攻撃を受け、失点。最後までゴールは奪えなかった。(7月23日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年7月26日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第26節

大分トリニータ 2−0 ザスパクサツ群馬

大分銀行ドーム 15152人

九州遠征連敗

 ザスパは主導権を握られながらも前半を0-0で折り返したが、後半開始早々にセットプレーから先制を許すと、続く後半10分にも追加点を奪われた。その後は早めの選手交代で攻撃の活性化を図るが、反撃も実らずタイムアップとなった。(7月27日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年8月1日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第27節

ザスパクサツ群馬 vs. FC岐阜

正田醤油スタジアム群馬

雷のため順延



 18時キックオフ予定であったが、17時頃に西毛地区より強い雷雲が敷島に接近。(西毛では落雷により停電となった地域もあった)敷島でも雨が落ち、稲妻が何条にも西から南の空に走り、異様な赤紫色の空に覆われた。コンコースに避難指示及び開始時間を1時間延期する旨のアナウンスがあり、集まったサポータたちはコンコースなどに退避して開始を待ったものの、更に30分延期のアナウンスの後、結局19時過ぎに「雷のため中止・順延」が発表され、今節は8月26日(水)に順延となった。雷による中止・順延はザスパ史上初である。【すずき@東毛】




■ 2015年8月8日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第28節

カマタマーレ讃岐 0−1 ザスパクサツ群馬

香川県立丸亀競技場 2532人

悪い流れを断つ



 ザスパは序盤からボールを支配しながらも得点を奪えずに前半を折り返した。後半は立ち上がりから押し込まれたものの耐え抜くと22分、MF吉濱遼平の右サイドからの早いグラウンドパスがそのままゴールに入り先制。その後の反撃を防いで逃げ切った。(8月12日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年8月15日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第29節

ザスパクサツ群馬 1−0 ツエーゲン金沢

正田醤油スタジアム群馬 3019人

ブザービーター

 70回目の終戦の日です。厳かに、所によってはニギヤカに時が過ぎて行きます。仕事の都合で盆休みが無い我が身は、遅まきながら午前中に墓参をしました。そして夕刻の敷島へと旅立ちます。
 実に久方ぶりの敷島詣でとなりました。夕闇に浮かぶ屋台村は、さながら夏祭りの縁日のようです。馴染みの弁当屋さん(ダンク)の屋台で少し話し込み、カレーライスを購入(肉増量あんがとね!)。夜になるというのに何たる蒸し暑さか。遠路お越し頂いた金沢サポさん、熱中症に気ぃ付けてくんなぃ。バックスタンドの定位置から眺めると、榛名方向にナニヤラすんごい雨雲が見えますが…。天気予測では午後8時位から雷雨となるかも知れないとの事。試合終了までもってくれると良いんですが(雷神様頼んます)。
では、本日のスターティングメンバーを確認しましょう。GK:23・富居選手、DF:33・小林(亮)選手、3・青木(良)選手、13・有薗選手、4・小柳選手、MF:8・アクレイソン選手、25・坂井選手、11・オリベイラ選手、19・黄選手、6・小林(竜)選手、FW:18・野崎選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:2・夛田選手、5・乾選手、16・久富選手、MF:9・カイケ選手、36・永井選手、FW:26・江坂選手。フォーメーションは4-2-3-1(2ボランチ1トップ)です。松下選手と吉濱選手を出場停止によって欠くという緊急事態に、ゲームキャプテンを託されたのはアクレイソン選手。ボランチとしてゲームコントロールをお願いしたい所です。前線のキーマンである吉濱選手の代わりを務めるのは、黄選手。これまでもトップ下やSHなどをこなしてきましたので、ここは一つスキルアップを図るためにも活躍を期待したいですね。今季のリーグ前半を大いに掻き回し、盛り上げたルーキーイヤーの金沢ですが、ここ9戦勝利から遠ざかっています。しかしながら、未だにプレーオフ圏内に留まり続けているのは、チーム力が高いことの証左でしょう。油断禁物、手加減無用です。その金沢で特に注意すべきは、現在10得点とチーム躍進の原動力とも言えるMF ・清原選手。ただ金沢もDFに負傷者が多発しているようで、付け込み所はありそうです。
 本日、群馬の選手達はぐんまちゃんのゆるキャラグランプリ優勝を記念したスペシャルユニフォームを着用しております。このユニですが、ぐんまちゃんの基本カラーであるオレンジ色を主とし、襟元に緑色、パンツの裾に白をアクセントとして配色した、なかなかお洒落なデザインです。ピッチに散った選手達を見ても、緑の芝生に映えてとっても良い感じです。スペシャルユニと言えば、毎年これを着用した時の勝率が結構高かったように記憶しております。験も良さそうだぃね^^。
 試合は、金沢のキックオフでスタートします。?何か違和感が…。開始直後に異変に気付きます。DFラインを見ると、有薗選手の隣に黄選手が居ます。まあ、黄選手はDFも出来るのでこういうこともあるかと思いましたが、それでは本来居るはずの青木選手は?探していると、近くのサポさんから「前に居るよ」と教えて頂きました。何と野崎選手と共にFWの位置に居るではありませんか。見ていると流動的にポジションを替えているという感じではないので、これは明らかに服部監督の意図、言わば“奇襲”です。 前半8分、金沢の右CKでの守備から、青木選手と黄選手がそれぞれ本来のポジションに戻りました。時間限定のパワープレイで相手を混乱させて主導権を握る、そんな意図だったんでしょうか。どこまで監督の思惑通りに事が運んだかは分かりませんが、まあ、少なくとも金沢による序盤のラッシュは受けずに済みましたか。この出だしの奇襲の後、群馬はやや守備に重きを置いた戦術に移行します。金沢が繰り出すサイドへのロングボールを警戒しての対策と思われますが、存外これが上手く行きます。ポゼッションでやや金沢にリードされるものの、CB・有薗選手・青木選手が共に良いカバーリングで守備防壁を構築し、これにアクレイソン選手・坂井選手のボランチ組がフォローに入り、相手攻撃陣に好機を作らせません。ただ、金沢の攻撃の芽を的確に摘み取る一方、群馬側の攻撃もあまり芳しくありません。前半14分、金沢・茂木選手のロングシュートが枠の上に外れて行きました。このシュートが本試合の1stショットとなりました。前半24分、群馬の攻撃は、左サイド・小林(亮)選手から縦に速いパスが送られた所から開始です。このパスを野崎選手が受けると、トリッキーなヒールパスで更に前方の黄選手へと流し込みます。おぉ、上手い。黄選手、DFラインを抜けてペナルティエリア内に侵入すると、DF4名を自分の方へと引き付けておいてライン際まで持ち込み、機を見て右へとはたいてショートパスを送ります。ここで連携良く駆け込んだ野崎選手がシュート。しかしちっとんべぇ力んだか、ミートせずにチョロってしまいました。ただこんな時でも(と言うかこんな場面だからこそ)、ボールの行く先にはこの人が居ます。DF2名の背後に隠れていた小林(竜)選手、一連の流れを良く見ていて、無警戒のDFの後から飛び出すと転がり来るボールへと足を伸ばします。これにはキャッチング態勢にあったGK・原田選手も虚を衝かれたでしょう。してやったり、と歓喜の声を上げそうになりましたが、GK・原田選手、なかなかの者、体を投げ出してビッグセーブです。群馬最初の大チャンスを防がれました。その後は再び膠着状態に戻り、時間が経過して行きます。前半41分、群馬はGK・富井選手のスローイングから攻撃開始となります。左SB・小林(亮)選手はスローボールを受け取ると、すかさず前方へロングフィード。オリベイラ選手は相手陣内でこれをレシーブすると、すぐに直近の黄選手へとパス。この時黄選手の前方には、野崎選手と相手DFが2名居ました。野崎選手は黄選手の動きを見ながら前方へと移動します。黄選手も周囲の動きを十分把握した上で、追走してきたアクレイソン選手へと横パスで預けます。直前に野崎選手がデコイとなって空けたスペースへと侵入したアクレイソン選手、右足を振り抜いてミドルショット発射。低い弾道の鋭いシュートでしたが、GK・原田選手、これを前に弾きながらも抑え込む好セーブ(2回目)。アクレイソン選手、やはり良いモノを持ってます。が、ここは決めておきたかった。前半は双方3本ずつのシュートで終わりましたが、低調、と断じるのは早計、少なくとも群馬側からすれば相手のストロングポイントを完全に封殺できていたので、概ね上々ではないかと。あとは、後半にどれだけ攻撃的な時間を作り出せるかですね。
 後半2分、群馬はハーフラインを少し自陣に入った左タッチライン沿いからのFKを得ます。キッカー・青木戦選手のロングフィードキックは、真っ直ぐ縦に飛びます。左サイド前方で待機するオリベイラ選手が頭で競ってボールがこぼれます。ここに小林(亮)選手が駆け込み、前方の小林(竜)選手へとパスを送ります。受けた小林(竜)選手、更に前の黄選手へと壁パスを通すと、黄選手、ワントラップの後シュート。これが後半最初のシュートでしたが、しかし枠外へ。後半5分に、今度はオリベイラ選手がミドルシュートを放つなど、序盤から攻撃意識は高そうです。うむうむ、その気概良し。後半7分、群馬の右CKの場面では、キッカー・オリベイラ選手、敵味方の布陣が整う前に意表を衝いたキックインをかまします。しかしこれは直接ラインを割ってしまいました。監督だけでなくオリベイラ選手までもが奇襲を仕掛けるとは。今日は先発起用されたアクレイソン・オリベイラ両選手の鼻息が相当荒いみたいです(笑)。それが良い方向へ作用しているようなので、あとは結果が付いてくれば上出来ですね。後半13分、先に動いたのは群馬ベンチです。MF・黄選手→FW・江坂選手の交代です。序盤から優位に展開している事を感じた服部監督、ここでエースの投入によって一気に大勢を決しようとの目論見ですね。交代となった黄選手ですが、今日は攻撃意識が高く、前線の活性化を牽引してくれました。非常に良かったです。お疲れ様でした。そして満を持して投入された江坂選手、残り時間は君に任せた!後半14分、小林(竜)選手がパスレシーブで凡ミスをします。この時間辺りから、どうも彼の動きに精彩がありません。ただの疲労であれば良いのですが(ちゃんと見ていて交代とか考えてあげて下さい)。群馬側が先に動いたのを受けて、金沢ベンチも後半15分にMF・清原選手→FW・水永選手の交代を行い、若干陣形を弄ってきました。後半15分、金沢・左スローインからの攻撃です。DFラインで秋葉選手がマイナスにセットしたボールを、茂木選手がミドルシュートに持ち込みます。地を這う低い弾道のシュートは対角・ゴール右隅目掛けて一直線。飛びつくGK・富井選手の伸ばす手をかわして、グングンゴールへ迫ります。あわや!しかし、辛うじてボールは枠を外れ、ゴールインはなりませんでした。いや〜、今日一番キモが冷えたで。後半20分、群馬はMF・小林(竜)選手に替えてMF・永井選手を投入します。タツキ君、少し前から動きが良くありませんでしたが、見たところ負傷とかはなさそうです。ひとまず安心。交代投入された永井選手、入った直後から前線を駆け回ります。 後半22分、相手陣内へ入った所での江坂選手と永井選手の意思疎通が素晴らしかった。右サイドを上がる両名、互いに一瞥すると、永井選手は右タッチ沿いを縦に走ります。江坂選手はそれを意識しつつ、相手DFの注意を自身に集めて永井選手のフリーランニングをフォローします。これで完全に相手守備を出し抜いた永井選手が一気に加速。この走り込む先に江坂選手が絶妙なスルーパスを通します。永井選手は走り込んでからセンタリング→なだれ込んだオリベイラ選手がシュートという綺麗な流れでフィニッシュへ至ります。ただ残念ながら、ここも枠を捉えられませんでした。あと少し。もう少し。後半23分も群馬。相手最終ラインでのパスを、オリベイラ選手が出足鋭くカット。そのままドリブルで持ち込むと、ゴール前には永井選手と江坂選手が駆け込んできます。ここにオリベイラ選手がボールを入れると、外から飛び込んできた江坂選手がヘッドで押し込みに掛かります。しかし、ここは相手DFに体を寄せられてゴールならず。それにしても今日のオリベイラ選手はキレキレです。ゴールさせてあげたいねぇ。後半27分、群馬の攻勢は続きます。今度は自陣からのカウンタータックです。オリベイラ選手→右サイド・江坂選手へとパスを繋ぐと、江坂選手は駆け戻る金沢の選手5名を抜くスルーパスを再びオリベイラ選手へと通します。オリベイラ選手、左サイドからペナルティエリア内に侵入し、迷わずシュート。鋭いシュートでしたが、立ちはだかる金沢の門番、GK・原田選手にまたしても防がれました。直後のCKを蹴りに行ったオリベイラ選手ですが、流石に疲れたか肩で息をしております。ショートコーナーを小林(亮)選手に蹴り出した後には、走り出すのもキツイ様で、歩いていますよ。あらあら。もうこの頃になると両軍ともスタミナ切れが近いみたいで、前線から最終ラインまでの間はすっかり間延びしてしまっていて、スペースが空きまくっています。こうなると、ボールホールドとデコイが上手い永井選手や、裏への飛び出しに長けた江坂選手がフレッシュな状態でいる群馬に若干の分がありそうです。金沢の森下監督もこの辺りは察していて、後半30分に、FW・大町選手→MF・田中選手の交代によってサイドのケアを図ってきます。すると群馬も反対サイドのMF・オリベイラ選手をMF・カイケ選手へと替えてきます(後半31分)。いやあ、ベンチワークも白熱してらぃね。後半32分、群馬の攻撃。相手陣内でカイケ選手からのパスを受けたアクレイソン選手、ドリブルで持ち上がるとDFラインの裏スペースにスルーパス。ここに綺麗に抜け出た永井選手が入って受けると、そのままゴール方向へ持ち込みシュート。今度こそは、と思いましたが、左足アウトサイドに掛け過ぎてしまったか、枠を外してしまいました。これでも決められないかぁ〜。ここまで群馬の猛攻を凌いできた金沢、起死回生の槍の一刺しを狙っていることでしょう。その金沢の反転攻勢は後半41分の左CKから。この押した時間帯で一番怖いのはセットプレーです。うちはこれで何度も痛い目に遭っていますから、ここは慎重な上にも慎重に守りたい所。幸いにしてこのCKはしっかり防ぎきりましたが、金沢の攻勢は続きます。後半45分、今度はアタッキングサードでの攻防の中からこぼれたボールを茂木選手が拾い、ロングシュートを打ってきます。これが低く抑えた鋭いシュートです。やべぇな。今日は相手GKの良い所が目立ってましたが、この最終盤では、群馬の守護神・GK・富井選手がナイスパンチングで好セーブを見せてくれました。負けじと群馬も直後にカウンターからカイケ選手がシュートを見舞います(キャッチされてしまいました)。この最終盤で、両軍とも勝負を諦めない好試合を魅せてくれております。これだからサッカーは面白い。
 そうは言っても、掲示された後半のAT+3分が経過しました。もういつホイッスルが鳴ってもおかしくない状況です。流石にこれはドローかな。ほとんどの人がきっとそう思っていたことでしょう。でも、「勝負は笛が鳴るまで終わらない」んです。後半AT3分、おそらくこれがラストプレーとなるだろう、群馬の左CKです。ゴール裏の群馬サポのコールが一段と大きくなります。キッカーはカイケ選手。金沢はフィールドプレーヤー全員がゴール前を固めます。カイケ選手の右足から打ち出されたボールは、ファーサイドへと飛翔します。ひしめくゴール前を越えたボールはゴール右ポスト際に落下。ここには金沢城の守衛は居ません。そして。ここに飛び込み、ボールに頭を打ち付け振り抜いたのは、群馬の王子様・江坂選手です。次の瞬間、ボールはゴールネットに突き刺さりGOOOOOAL!!! 場内に響めきが起こります。鳥肌立ったは^^。金沢のキックオフ直後に主審の笛が鳴り、試合終了。おおおおおぅ、勝った、勝ったぞーーーー!!何という劇的な幕切れでしょうか。これだからサポーターは止められない。
 今日はこの蒸し暑い中、本当に選手達が皆頑張ってくれました。その中でも特に良かった選手を挙げるならば、DFでは堅守・フォローをしっかりこなしてくれた有薗選手、青木選手、MFではゲームコントローラーとして機能したアクレイソン選手、前線での拠点となった黄選手、永井選手、攻撃の姿勢を貫き通したオリベイラ選手、カイケ選手、そしてゴールを決めた江坂選手、こうなります。群馬・金沢両陣営のベンチワーク・戦術戦も見応えがありました。そしてなにより、双方悪質なファールはなくクリーンな試合でしたし、村上主審の試合運びも非常に良かったですね。見ていて面白いと思える好ゲームでした。 群馬の王子様による華麗なるブザービーター(※ブザービーターはバスケットボールの用語で、試合終了直前あるいは同時に放たれ、終了のブザーが鳴る中でインゴールした得点・シュートを指します)。それは、今季この先我がチームが伸るか反るかの瀬戸際に居る現状で繰り出された、起死回生の一撃、反攻開始の狼煙となるやも知れません。あきらめずに、飽くまで勝利を手繰りたい。終了の笛の音が鳴るその時まで。【ほーせん@高崎】



■ 2015年8月23日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第30節

大宮アルディージャ 1−1 ザスパクサツ群馬

NACK5スタジアム大宮 9091人

Challenge for the Future

 前節後半ロスタイムの江坂の劇的ヘッドで勝利をもぎとったザスパ。今節の相手はJ2首位を独走する大宮。5月の13節ホーム戦では大宮サポータにホームジャックされ、スコアこそ0−2だったとはいえ、スコア以上の差を見せつけられた完敗だったぃなぁ。今節はアウェイ大宮戦、NACK5スタジアム大宮。なんでも日本最古のサッカー専用競技場って話だ。大宮がJ2に降格した時から、このアウェイ戦はぜひ行ってみんべぇと思ってたぃね。
 大宮駅東口からスタジアムに向かうと、商店街入口に「ようこそ大宮へ 歓迎ザスパクサツ群馬」の横断幕がかかり、ウチらのフラッグも翻えるとゆう温かい歓迎を受ける。長い氷川神社の参道を歩って(名物の氷川だんごはまさかの売り切れ・・・(´Д`))、武蔵一宮氷川神社に参拝。広くて桜の樹がいっぺぇの大宮公園の一角に、県営野球場と並んでNACK5スタジアム大宮があったで。右肩の調子が悪りぃんでゴール裏2階席で座って観っかと、2階席に行ぐと、おぉこりゃすんげぇ傾斜。なにこの見やすさ!サッカー専用なんで陸上のトラックもねぇし、芝生もおーか綺麗。無いものねだりとはわかっていても、こんなサッカー専用スタジアムが群馬にあったらどんなによかんべかと思っちまうね。
 今日のスタメンはGK23富居、DF4小柳、33小林亮、5乾、13有薗、MF8アクレイソン、25坂井、11アクレイソン、6小林竜樹、出場停止明けの15吉濱、前節のヒーロー・王子こと26江坂。サブにはGK22北、DF3青木、2夛田、19MF黄、9カイケ、36永井、FW18野崎。相手の大宮は前回のホーム戦で苦しめられた家長が、前節広告看板を蹴ったペナルティで2試合の出場停止!どんなにカッカしたとしても、スポンサー様のボードを蹴っちまうんはプロとして失格だんべ。まあ大宮は他にも得点能力の高いFWムルジャはじめ、多士済々なんで要注意だぃな。実はオレは通勤の車ん中ではNACK5をもっぱら聴いてるんさ。(東毛じゃNACK5を聴いてる人が結構多いと思う。FM○んまは「まえばし」「あかぎ」「くさつ」なんかの発音が地元音韻じゃねんで、オレは断じて地元局とは認めぬ!群馬弁講座の管理人としては聴いてっとなんだか不愉快になるんさ。)2日前の夕方、帰宅途中にNACK5のアルディージャの応援番組をたまたま聴いたら、前節に愛媛のハイプレスに苦しめられ負けたそうだぃね。ザスパもハイプレスで攻めればいいやぃな。試合前の選手のウォーミングアップ中に、ついに鉛色の空から細かい雨が落ちてきた。急ぎポンチョを纏う。ゴール裏に集ったザスパサポ、およそ五百人余。8月とは思えねぇ肌寒みぃ雨の中、エンドを交換しキックオフ!
 序盤から攻勢に出る大宮。ザスパは4-4-2の模様。しっかり守って、愛媛の戦法のようにハイプレスをかけられるか。ザスパはいきなりの攻勢。竜樹が激しく動き回り、左のアオリベイラや右の吉濱が攻め上がる。開始早々、アクレイソンや江坂や竜樹が積極的にシュートを放つ。オリベイラの折り返しを江坂に合わせるが惜しくも合わず。エンドの交換で前半はザスパがゴール裏方向に攻めこむ形になって、目の前で繰り広げられるその迫力。サッカー専用スタジアムの醍醐味を堪能だ。ディフェンスラインは高く保ち、17分には強烈なミドルシュートを富居が防ぎ、危険なムルジャは久々先発の乾がしっかり抑えてる。前半はザスパペースと言ってもいいだんべ。家長がいなくってほんと良かったぃ!こうなると何より得点がほしいやぃな。徐々に雨も小降りになってきた。37分、ザスパは初めてのCKのチャンスを得たように見えたが、副審にGKの判定にされ(これは明らかに誤審だと思う)、ゴール裏は騒然。異議を唱えた吉濱にも黄紙が。前半はこのままスコアレスで終了かと思ったまさに45分、今度ぁ正真正銘のCKを得たザスパ。キッカーはオリベイラ、ファーに放たれたボールは、まるで前節のラストワンプレーの再現のように、そこに飛び込んできたのは、王子・江坂。打点の高いヘッドがドンピシャで決まった!GOOOOOAL!!! 先制はザスパ!ゴール裏は狂乱と興奮の坩堝と化す。すげーぞ江坂!前半をリードして終了、0-1!このまま勝って帰ぇるんべぇ!
 後半開始。大宮の攻勢。今度は大宮がザスパゴール裏に攻め入ってくる。これまたよく見えるので心臓ドキドキだ。よく攻撃を凌いでいたんだけんど、57分ムルジャが強引に突破してPAに単騎侵入。防ごうとGK富居が飛び出し、転倒するムルジャ。主審は無常にもペナルティースポットを指してるじゃねーきゃ!足を払ったとしてGK富居の反則を取られてPKの判定。激しい怒号と罵声と、まさかの○○が飛ぶゴール裏。このPKをムルジャが自ら決め同点、1-1。試合は振り出しに。ここから監督は60分にオリベイラに替え、永井を投入。すぐさまDFをかわして右奥に切り込んだ永井からのクロスに、江坂がボレーで合わせるが、ゴールを捉えられず。73分にはピッチを縦横無尽に駆けまくり相手にプレッシャーを与え続けた竜樹に替え、ソンス、85分には吉濱に替えカイケと攻撃的な選手を投入。個人技の冴えるムルジャにボールを集め、更に厚みを増した大宮の攻撃を、身を挺して止める選手たち。ザスパも時折ヒールパスをも駆使し、ゴール前に果敢に何度も攻め上がる。一挙手一投足に悲鳴と歓声が入り乱れるゴール裏。ロスタイムは4分。最後の最後まで勝利に向けて走り続けたザスパの選手たちだったけんど、ついに勝ち越しゴールは奪えず、このまま試合終了。
 結果は惜しくも1-1のドローだったけんど、首位相手に一歩も引かぬ、気迫漲るハードワークの好ゲームだったと思うで。大宮とは今後しばらくはぁ対戦はねぇような気がすっけど、大宮のどっかにザスパの爪痕は残せたんじゃねんきゃ?それにしても江坂は「もってる」よなぁ。活躍すればするほどザスパにいなくなっちゃう気がするのがなんともなぁ。ザスパは首位大宮相手に貴重な勝ち点を手に入れ、プレーオフ圏内が伺える位置まで徐々に順位を上げてきたで。例年夏以降のザスパはJ1昇格の「門番」と化していぐんがデフォだけんど、今年はひょっとしたら門番なんて役回りじゃなくってプレーオフにも出場できるんじゃねんきゃ?と思える試合内容だったぃ。このまま更に進化を遂げて、まだ見ぬ未来へ挑戦して行ぐんべぇ!・・・って、今回のレポートのタイトル"Challenge for the Future"・・・ちなみにこれはNACK5のキャッチフレーズなんだぃね(笑)
 あぁでも本当に群馬にもサッカー専用スタジアムがほしいんねぇ。高崎駅前にコンベンションホールなんていらな(以下略)【すずき@東毛】




■ 2015年8月26日(水) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第27節

ザスパクサツ群馬 0−1 FC岐阜

正田醤油スタジアム群馬 1824人

バチが当たった



 前半36分のCKで、ゴール前に走りこんできた相手をマークするDF青木良太の頭にボールがあたって失点。岐阜の2倍以上となる9本のシュートを放ったが、精彩を欠いた。(8月27日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年9月13日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第31節

ザスパクサツ群馬 1−3 東京ヴェルディ

正田醤油スタジアム群馬 3375人

プラスαの力が必要

 4月26日、アウェイ味の素スタジアムで行われた、今年1度目の対戦。両チーム無得点のままアディショナルタイムに突入し、引き分けかと思われた91分、東京ヴェルディ南に先制点を奪われ、少ない残り時間にさらに南の追加点を許し、0-2で敗れたあの試合。90分の試合マネジメントの難しさを感じた。それから5ヶ月あまり。ザスパは天皇杯を早々に終えたことで、2週間のブランクができた。この間、クラブはウーゴ、ユンヨンスンという2名の新加入選手と、オリベイラの登録抹消を発表。11位というプレーオフ圏内が視界に入る位置で突入するJ2終盤に、勝負をかける決断を行った。
 前節は、雷で延期となった岐阜との仕切り直しの一戦。オウンゴールに泣き、0-1で敗れた。上位に食らいついて行くには、連敗は避けたい。雨の予報も覆り、秋風が少し肌寒く感じる中、ホーム正田スタに、ここまで4位につける東京ヴェルディを迎える。
 ザスパのスターティングメンバーは、GK富居、右SB小柳、左SB小林亮、CBは青木と有薗。ダブルボランチは松下と坂井、左ハーフに吉濱、右に小林竜樹。トップ下に黄誠秀、ワントップは江坂。新加入のウーゴとユンヨンスンが早速ベンチ入り。対するヴェルディは、経験豊富な中後を中心に、下部組織出身の若い選手が多くスタメンに名を連ね、大ベテランの永井秀樹がベンチに控えている。昨年までは脆さを見せることが度々あったが、今シーズンは若さが躍動し、戦前の予想を覆す戦いぶりを見せている。
 この日はみどり市民デー。わたらせ渓谷鐵道のマスコットわっしー、吉本住みます芸人でみどり市出身の、アンカンミンカン富所さんを従え、石原市長が挨拶。狙ってか偶然か、チームカラーが緑のヴェルディ戦に、みどり市民デーの開催となった。
 前半はザスパボールでのキックオフ。開始から3分あまり、ボールが落ち着く前に自陣右サイドで与えたFK。蹴ったボールがファーに流れ、トラップしたのはベルディの井林。落ち着いて振り抜いたシュートは、ザスパゴールの左上を捉え、あっさりと先制を許してしまう。出会い頭の失点とはいえ、ザスパにとっては、いきなりプランが崩れた形になった。
 しかし、その後はヴェルディの鋭い攻めをかわしながら、徐々にザスパがペースを握っていく。ロングボールを巧みに使い、相手DFラインを下げると、後方からボールを繋ぎ、松下、坂井がボールを時にサイドに、時に前線に供給していく。遠目から江坂が狙ったシュートは相手GKがファインセーブ、右サイドから相手DFの股下を通したシュートは惜しくもポスト。今日も積極的な姿勢が見えるが、ゴールに結びつかない。流動的に動くザスパの前線の選手達、小林竜樹が抜け出したシーンは決定的だったが、寸でのところで相手選手がクリア。DF裏へのボールが有効と見るや、36分、松下が狙い通りのフィード。これに反応したのは吉濱、チェックに来る相手を抑えながら、右足でゴール左隅に流し込みGOOOOOAL!!! ファインゴール。早々に負ったビハインドを、前半のうちに追いつくことに成功した。
 自動昇格圏内を目指すヴェルディも負けられない。後半開始からカードを切り、南を投入、立て直しを図る。しかし、ザスパペースは変わらない。そして、ここで服部監督が動く。トップ下の黄誠秀に替えて、ウーゴをピッチに送り出す。新加入の切り札を投入し、逆転を狙う。そのウーゴは、交代早々ミドルシュートを放つなど、可能性を感じるプレーを見せるが、この頃から徐々に流れが変わっていく。南の入ったヴェルディの右サイドからの攻撃が活性化、すると69分、PA付近右でボールを保持した南が中央に向けてグラウンダーのパス、一人がスルーし、後ろに飛び込んだ中後がフリーで決めて、ヴェルディが再び勝ち越した。
 ホームで連敗を避けたいザスパだったが、その想いをあざ笑うかのように追加点を決めたのは、またしても南。ドリブルで持ち込むとDFをかわし、難なくゴールを陥れた。 2点のビハインドとなったザスパは、野崎と久富を投入、ゴールを狙いに行くが、逆に攻撃が噛み合わなくなり、ゴールが更に遠退いていく。結局、最後まで得点を奪うことができず、タイムアップ。1-3。前回に続き、南に苦杯を飲まされた格好になった。
 開始早々の失点はいただけなかったが、その後自分たちのペースに持ち込み、一時同点に追いついたことは、地力が上がっていると評価できる。しかし、そこから逆転し、勝ち点をもぎ取る力がまだない。上位に食い込むには、プラスαの力が必要と感じる一戦だった。【yosuie@中毛】



■ 2015年9月20日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第32節

ファジアーノ岡山 3−0 ザスパクサツ群馬

シティライトスタジアム 6729人

失点しすぎ



 パスミスからボールを失うことが多く、立て続けに奪われた前半の2点が重く響いて、今季3度目の3連敗。(9月21日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年9月23日(水・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第33節

ザスパクサツ群馬 2−3 ジュビロ磐田

正田醤油スタジアム群馬 11303人



観戦記鋭意編集中!




■ 2015年9月27日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第34節

コンサドーレ札幌 0−0 ザスパクサツ群馬

札幌ドーム 11570人

相手のPK失敗で命拾い



 終始攻められ続けたが、粘り強い守備でゴールを許さず、連敗を4で止めた。(9月28日『上毛新聞』より引用) 






■ 2015年10月4日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第35節

ザスパクサツ群馬 1−1 京都サンガF.C.

正田醤油スタジアム群馬 3914人

攻めきれないザスパ、決めきれない京都

 去る8/28日、火曜日。サポーターズカンファレンスが行われました。来季、ザスパに交付されたライセンスがJ2ライセンスであることについての説明のために開かれたカンファレンスでは、その事情が丁寧に説明されました。年々厳格になってゆくライセンス基準により、専用グラウンドとクラブハウスがないことが指摘されたとのこと。クラブも代替案を提示したものの、優先的に使用する権限がないことから、却下されたとのことでした。しかし前橋市下増田に造成中の施設が計画通り完成すれば、2017年シーズンはJ1ライセンスに支障はないはず。歩みは決して速くはないものの、今できる最善の形を模索しつつ、クラブも地域も着々と成長を遂げています。チームも負けずに成長を続けてくれないと!まずは目の前の一勝。7試合ぶりの白星が目標となります。
 今日の相手は京都サンガF.C.。前線には大黒将志選手、中央には山瀬功治選手がいます。最後方にはバヤリッツァ選手、サイドには石櫃選手とそうそうたる顔ぶれ。なぜ19位なんて下位にいるのか不思議に思えてしまいます。
 対する我らがザスパクサツ群馬。スタメンは、GK 富居大樹、DF 小柳達司、青木良太、乾大知、小林亮、MF 松下裕樹、黄誠秀、坂井洋平、小林竜樹、吉濱遼平、FW 江坂任。スタメンは3試合連続の同じ顔ぶれとなりました。サブには、GK 北一真、DF 有薗真吾、川島將、MF アクレイソン、カイケ、永井雄一郎、FW 野崎桂太。永井選手とカイケ選手が怪我から復帰です。久しぶりのピッチでどんなプレーを見せてくれるか期待が高まります。
 現在、京都は勝ち点は37(19位)。ザスパは勝ち点40(16位)。京都は今日の試合に勝てばザスパよりも上の順位となります。降格争いに巻き込まれたくないだけにしっかりと勝ちに来ることでしょう。しかしそれはザスパも同じこと。下位との差が詰まる中、下位との対戦は今日の京都戦のほかに水戸戦があるのみ。下位をしっかり叩くことで、上を見た戦いを出来るようにしたいところです。怖い選手は多いけれど名前に負けてちゃいけません。今日は勝つべき一戦です。
 今日は群馬ヤクルト販売スペシャルデー。ゆるキャラ(?)のヤクルトくんによるキックインセレモニーで試合開始です。前半は京都ペース。丁寧かつすばやくボールをつなぎ、攻撃を組み立ててきます。そしてシュートへの意識の高いこと高いこと。躊躇なくシュートを選択してきます。ただそのシュートに精度が伴っていないことにより助かる場面も多々。いやシュートが枠に飛んでも今日はGK富居選手が絶好調。危ないシーンもファインセーブを連発し、京都の攻撃を防ぎます。前半24分小林竜樹選手が交代でピッチを去ります。アクシデントでしょうか。心配ではありますが自分の足で控え室に向かいましたので大事ではないと信じたいところです。交代はカイケ選手。怪我明けのスクランブル発進となりまいたが果たして...。と思っていたところでいきなりやってくれます。左サイドまだ遠目のところからゴールを狙うと、飛び上がったGKの手のわずかに上を通過したシュートは惜しくもクロスバーに。こぼれたボールを江坂選手が再度シュート。これは惜しくも京都GKにはじき出されます。 これで得たコーナーキック。蹴るのはキャプテン松下選手。低い弾道のボールにあわせたのは江坂選手!ボールの勢いは殺さずコースを変えてサイドネットへ。GOOOOOAL!!! 両チーム選手が集まるエリアを迂回するようにニアに回りこんでフリーでボールを受ける江坂選手。DFの視界から消える動きは本当に上手いですね。華麗な王子様のテクニカルなゴールで会場も盛り上がります。が、流れは引き寄せられず、その後も京都ペースで試合は続きます。
 中盤に下がってボールを捌いたかと思うとDFの裏を突く大黒選手。そして両サイドの攻撃参加。京都の内と外の上下の動きに忙殺されてしまいます。しっかり対応できているとはいえ、どうも良くありません。京都の猛攻をしのいで前半終了。リードしているのになにやら追い込まれているように思えてしまう前半でした。時折チャンスの場面はありますが速攻が単発に終わり決定的な場面もほとんどなく迫力にも欠けます。少し落ち着いて後半戦に挑んで欲しいものです。後半は風上となります。ゲーム開始時点よりも強くなった空っ風を味方につけられるか、後半のキックオフです。
 しかし後半も様相は変わらず、風下の京都ペースです。後半7分。サイドから中央へ切れ込んだ相手選手のケアに付いた小林選手。それによって空いてしまった左サイドを使われフリーでクロスが上がります。これにあわせたのは大黒選手ですが、ここは富居選手が素晴らしい反応で弾き返します。しかしこれをつめた駒井選手にゴールを決められてしまいます。奮闘していた守備陣の一瞬のほころびと、なかなか決め切れなかった京都の攻めが噛み合ってしまったという感じです。
 しかしまだ時間はあります。切り替えて反撃です!...といいたいところなのですが。それでも依然として京都ペースのままです。ザスパは自らのリズムでゲームを組み立てられない状況が続きます。DF陣は失点以外は上々の出来で、松下選手の守備も冴えまくっています。しかしそこから攻撃に移れない。移っても単発で終わりペースを奪えない。本日1ゴールの江坂選手は2人の守備をルーレットでかわしたり、ライン際で相手の股を抜いてゴールに迫ったりとキレキレですが、今日はフォローが足りません。個々の選手の出来は非常に良かっただけに、チームとしての攻めのスイッチが上手く入らないように見えるのが残念です。
 試合終了。1−1ドロー。非常に評価のしにくい試合だったと思います。あの京都の猛攻をよく凌いだとも言えるし、下位相手に攻められすぎとも言える。がんばって守ったとも言えるし、情けない攻撃力とも言える。見方によって評価の分かれる試合だったと思えます。個人的には、攻めきれないザスパと決めきれない京都、お互いに現在の順位にいる理由がよくわかる一戦だったと思います。
 本日の来場者数は3914人。東京V戦で高校世代を招待し、磐田戦では少年サッカーを招待し、この試合以降は中高生200円チケットに保護者優待。仕掛けが功を奏しているのか、いつもよりも少しだけお客さんも多いスタジアムでした。集客作戦で1万人越えをした2試合を除いた平均来場者数は3200人ですから集客は健闘でしょう。黄色いTシャツ姿の親子連れも多く見受けられます。子供が多い会場はいいですね。子供連れが多いと自然と声援も温かみのあるものになるようですね。防戦一方の試合でも野次は少なく、前向きに鼓舞する声が多かったのが非常に印象的でした。そばにいた少年の「今日の松下、スライディングしてるところしか見てない気がする」という一言がちょっとツボでしたけど。いやいや、スライディングでのボール奪取だけでなく、ヘディングでのクリアも冴えてましたよ、今日の松下選手。でも弾丸ミドルがゴールに突き刺さるシーンも見たかったよね。それはまた次のお楽しみってことで。【ばた@前橋】



■ 2015年10月10日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第36節

徳島ヴォルティス 0−1 ザスパクサツ群馬

鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 3307人

残留に前進

 ザスパは徳島にボールを保持されながらも、身長187センチのFW小牟田洋佑にボールを集めて好機を狙った。前半はシュートを1本しか放てず0−0で折り返した。後半は押し込まれる時間帯が続いたが、粘り強い守備でしのぎ、39分にMF江坂任からのパスに走り込んだ尹が決勝点を奪った。(10月11日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年10月18日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第37節

ザスパクサツ群馬 2−0 セレッソ大阪

正田醤油スタジアム群馬 6916人

雲の上の父へ

 対戦するセレッソ大阪の選手は、溢れる才能を敷島のピッチで如何なく発揮している。その輝きに、ただただ羨望の眼差しを向けるしかなかった。今は欧州の各国へ羽ばたいていった、柿谷曜一朗、香川真司、乾貴士。前回セレッソがJ2に在籍した2007年からの3シーズン、ザスパはアウェイで一矢報いたことはあったが、その対戦は常に劣勢を強いられ、苦杯を飲まされ続けた。最後の対戦となった2009年には、長居スタジアムで乾の4得点を含む0-5と完敗。目の前でJ1昇格を決められ、ピッチに立っていた松下、有薗、小林竜樹は、呆然と見送ることしかできなかった。
 あれから6年。セレッソが再びJ2降格となったことで、リーグでの再戦が実現した。降格したとはいうものの、その陣容は、J2では群を抜く力を持っている。現役日本代表、山口蛍を筆頭に、ロンドン五輪で山口とともに戦った扇原、元日本代表のエース玉田、鹿島の黄金期を支えた田代、浦和などで活躍し、J1通算100ゴール以上を挙げているエジミウソンなど、錚々たるメンバーが揃っている。ザスパはこの6年で紆余曲折を繰り返しながら、少しづつ経験と歴史を積み上げてきた。ゴール裏が、芝生から立見席となったスタジアムの収容人数は15,000人となり、大型ビジョンを設置、選手の表情や得点シーンがリアルタイムで流れるようになった。今シーズン33節のジュビロ磐田戦では、11,303人というJリーグ昇格後過去最高の観衆を集めた。ピッチでは若い力が躍動し、地元前橋出身の服部監督がタクトを振っている。アウェイで対戦した第8節は、開始早々フォルランに先制点を許したものの、小林竜樹の2ゴールで逆転に成功、見事勝利を飾った。
 あれから6ヶ月経ち、佳境を迎えた2015シーズン。自動昇格の2位以内を狙うセレッソは、フォルラン、カカウといった実績のある外国籍選手は途中でチーム去ったが、その後立て直し、大宮、磐田、福岡に続いて4位につけている。残り少ない試合で2位以内を勝ち取るには、この試合は絶対に負けられない。スタメンには山口、扇原、エジミウソンが名を連ね、玉田と田代はベンチスタートとなった。ザスパは前節徳島に勝利し、J3への降格争いから一歩抜け出すことに成功。混戦のJ2、この試合の結果如何では一桁順位を狙える。GKは富居、DFラインは右から小柳、乾、青木、川島。徳島戦でJデビューをうれし涙で飾った川岸は、結膜炎であえなく欠場。ボランチには松下と坂井、2列目に吉濱、黄誠秀、江坂。ワントップには、これも先週勝利に貢献した小牟田が2戦続けてスタメンを勝ち取った。ベンチには北、小林亮、永井といったベテランが控え、ケガをしていたウーゴが帰ってきた。
 この日はベイシアグループスペシャルマッチ。藤岡市民デーも併催、秋の晴天に恵まれ、スタジアム内外が活気に満ちている。2015Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんが来場、京都戦より応援参加しているPASTEL CALLAの二人と、湯もみ娘姿でスタジアムに花を添えていた。
 15:04、ザスパボールでキックオフ。松下の大きく蹴り出したボールを拾ったセレッソは、すぐに左サイドに展開、正確なパス回しでザスパ陣内に侵入する。3分、ザスパ右サイドから放ったセレッソのロングスローがPA内まで届き、ディフェンスがクリアするものの、そのボールを拾った山口蛍が右足を振り抜く。ゴール左に狙いすましたシュートは、だがポストに当たって跳ね返った。セレッソサポーターからすれば、「このシュートが入っていれば、その後の展開は変わっていただろう、運がなかった」と思うかもしれない。しかし、運でボールは曲がらない。現役日本代表のミドルシュートで肝を冷やしたザスパ。その後もセレッソのレベルの高い組み立てに防戦が続く。時折カウンターで逆襲を試みるが、松下のFKは相手ゴール左に逸れる。江坂、吉濱のドリブルでバイタルに侵入はできるが、フィニッシュに持ち込むまでに至らない。その後もパブロのトラップからのボレー、山口蛍の前線への飛び出しから最後はエジミウソンがポスト直撃のシュートを放つなど、きわどい場面が何度か訪れる。しかし、この日のザスパのDFラインは集中していた。右サイドでは小柳が走力を生かしたディフェンスで相手の攻撃を無効化。中央では乾が鬼気迫るブロックで、攻撃の芽を潰していく。前線の選手もフォアチェックと自陣に戻っての守備を繰り返し、個の能力に勝るセレッソ相手に、気迫で対抗した。セレッソからすれば、なかなか1点が取れないもどかしい展開。ザスパからすれば、耐えながらワンチャンスを窺う狙い通りの展開。前半45分は、攻められながらもザスパペースで終わったと言っても良い内容だった。
 そして、この耐えた45分が後半早々に結果へと結びつく。46分、左サイドで川島がロングスロー、PA内で黄誠秀がキープから戻したところにいたのは吉濱。得意の左足でミドルショットを放つが、これはセレッソDFがブロック。しかし体勢を変え、跳ね返ったボールを右足で捉えたシュートは、左隅に決まってGOOOOOAL!!! 先手を取ったのはザスパだった。
 後半はまだ始まったばかり。このリードをどう結果に結びつけるか、ザスパにとっては試合マネジメント力が問われる展開となった。セレッソも負けられない。サイドからの崩しを中心に反撃を開始。54分、クロスをPA内で受けたエジミウソンが、反転しながらシュート。このピンチは、至近距離ながら富居が素晴らしい反応でブロック。その後も集中力は切れず、セレッソを徐々に追い詰めていく。焦りが出始めたセレッソは攻めが単調になり、なかなか決定機が作れない。また、試合開始直後から激しい攻防を繰り返した中盤では、負傷したり、足を攣ったりする選手が現れ始める。72分、セレッソは楠神に替えて玉田を投入。続けざまに秋山に替えて田代をピッチに送る。ベテラン2人が入ったことで、セレッソの攻撃に幅ができる。FKやCKから危険な雰囲気も漂うが、富居を中心に決死のディフェンスを続ける。82分には、この日も前線で奮闘した小牟田に替えて野崎を投入。フレッシュな動きで、チェイスに、ロングボールへの飛び出しに鋭さが復活。間延びしたラインにカウンターのチャンスが増える。 85分、自陣内からドリブルで右サイドを持ち上がった吉濱から、左サイドで待つ黄誠秀に決定的なパス。PA内で受けた黄が右にステップを踏むと、飛び込んできた相手GKが接触、黄が倒された。ホイッスルが鳴り、PKの判定。願ってもない追加点のチャンスに、7,000人の観衆が熱気を帯びる。ボールをセットするのはエース江坂。吉濱とのじゃんけんに勝って、キッカーを任された。緊張感漂うなか、一人冷静に助走からゴール左へ蹴り込んだ!GOOOOOAL!!! 江坂は、これでシーズン12得点目。終盤に来て貴重な追加点を奪ったザスパ。セレッソの勢いを止めるに十分な1点だった。
 残り4分+アディショナルタイムを、ユン・ヨンスン、永井の投入で落ち着いて締めくくり、強豪セレッソから勝ち点3を獲得。ザスパらしい、粘り強く気迫のこもった試合運びで、上位食いを演じた。今シーズン2度の対戦いずれも勝利を飾り、チームとしての、またクラブとしての成長を感じさせる結果となった。ザスパの創成期から関わった、故大西忠雄さん。縁のあるセレッソを相手に、ここまで成長したザスパを、雲の上からどう見ているだろう。今シーズンも残り5試合。来季につながる成長のカーブを描き続けてほしい。【yosuie@中毛】



■ 2015年10月25日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第38節

愛媛FC 3−0 ザスパクサツ群馬

ニンジニアスタジアム 2808人

好調続かず



  前半を0−1でしのいだザスパだったが、後半もリズムはつかめず、終始、愛媛ペース。後半31分に1発レッドカードの退場者も出して劣勢になると、追加点を献上。終了間際にも駄目押しゴールを奪われ、連勝中の好調さは影を潜めた。(10月26日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年11月1日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第39節

水戸ホーリーホック 0−0 ザスパクサツ群馬

ケーズデンキスタジアム水戸 5187人

J2残留決める!



 15本のシュートを打たれたものの集中した守備でゴールを許さなかった。攻撃は小牟田洋佑とウーゴの両FWが起点となったが最後の精度を欠き、0−0で引き分けた。(11月2日『上毛新聞』より引用)









■ 2015年11月8日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第40節

ザスパクサツ群馬 0−4 アビスパ福岡

正田醤油スタジアム群馬 2239人

十年経っても

 前節の勝利で、J2残留が決まったザスパ。残りの試合も勝って、ぜひ一桁順位を狙ってほしいやぃ。今節の相手は、J1昇格を狙う現在3位の福岡。そして明日は新聞休刊日。「相手が上位」かつ「翌日が新聞休刊日」にザスパは勝利を収めることが多いんさ。(そのゆえせっかく大物食いをしても県内一般ピープルの話題になることが少ねぇのが痛し痒し)今日はきっちり上位イジメをして、テレビのスポーツニュースに取り上げてもらおうじゃねーきゃ!・・・土曜の夜からずっと冷てぇ雨が降ってて、日曜も終日雨の予報。この日は昼間に平成27年度群馬県高等学校サッカー選手権大会決勝が正田スタで開催されたため(ちなみに前橋育英2-2(PK10-9)桐生第一)、唯一の19時キックオフの試合。今日は立冬、すでに日が落ちるのは早く、降る雨は冷てぇ。防寒・雨対策をばっちり決めて敷島へと急ぐ。こんな雨の夜にサッカー観戦する諸兄はザスパバカ認定(笑)
 今日のスタメンはGK23富居、DF3青木、24川岸、29川島、33小林、MF19黄、25坂井、15吉濱、26江坂、7ウーゴ、FW20小牟田、リザーブにGK22北、DF5乾、4小柳、MF6小林(竜)、36永井、9カイケ、そして春先の大怪我が癒えたFW10タンケが帰ってきたで。要のボランチの松下、アクレイソンを出場停止で欠き、J1昇格を争ってる強力なFWを擁す強豪・福岡にどう対抗するんか見ものさね。予報の雨はラッキーにもほぼ止んだけんど、うっすら霧がかかったスタジアム。ただ風はなくって思ったほど寒くはねぇし。さぁ草津節が霧の敷島に木霊しキックオフ!
 試合開始。本日のゲームキャプテンは青木。ボランチは坂井と黄の布陣のようだ。対する福岡はシルバーグレーのユニホーム。この姿には過去何度も痛い目にあってるんで、なんだかものすごく嫌な予感が。開始早々、川岸のロングパスを受けた小牟田がシュート!ゴールが揺れ、いきなしのまさかの先制!喜びを爆発させちゃったんだけんど・・・いやはやオフサイドの判定でノーゴール・・・「いやぁこれが今日の最も盛り上がった瞬間だったらどーすんべ!?(照笑)」なんて冗談めかしてゆってたんだけんど・・・それが本当になっちまった。その後は福岡の猛攻に次ぐ猛攻。最前線のウェリントンをターゲットに左右を広く使って攻める攻める。ザスパも守備に追われなんとか耐えしんので、ボールを跳ね返すも、セカンドボールをことごとく拾われ奪われ、めったにハーフラインを超えて敵陣にすら行げねぇし。ウーゴがボールを持って突破を図るも、江坂も吉濱も研究されてるんか封じ込められてて、こっちの攻撃の形を作れねぇ。福岡の分厚い攻撃にズルズルとラインを押し返され、なんとか攻撃をクリアするも、CKを連チャンで浴び続け、その都度なんとか耐えるザスパ。まさにフルボッコ状態。そんな猛攻に次ぐ猛攻を凌いで、残るは前半のアディショナルタイムは2分。なんとかこのまま無失点で終わらせて後半に臨みたかったんだけんど、福岡のFKから濱田が頭で合わせて、失点。前半終了、ザスパ0-1福岡。ちなみにザスパの前半のシュートは「」さね。福岡の強さべぇが際立つ前半だったで。
 後半開始、ザスパは攻めるしかねぇが、相変わらずの福岡ペースの猛攻。後半5分、吉濱の突破でCKを得て、吉濱のCKに江坂がボレーシュートを放つもGKに阻まれる。これが後半最もザスパが得点に近づいたシーンだった。その後も福岡が攻守に圧倒。劣勢を跳ね除けるべく23分、吉濱に替え、運動量豊富な小林(竜)を投入。しかしその直後、酒井に決められ失点。31分にはCKからウェリントンに打点の高いヘッドを決められ、0-3。恐るべし福岡。ザスパは一矢を報いるべく、直後にケガから復帰したタンケを投入。続いて37分には黄に替えカイケを投入。ブラジル3人衆+王子江坂の攻撃でなんとか1点を奪おうとするが、福岡の固い守りを崩せず。後半アディショナルタイムには平井に決められ、0−4で完敗。今日は昔の弱っちぃザスパの再来のような試合だったぃなぁ。
 今日はJ1昇格に邁進する福岡の勢いとその実力の前に、全くいぃところなく為す術なく完敗。最初の小牟田のシュートがオフサイドじゃなかったら、また違った展開になったんかもしんねぇけんど・・・今日良かったことは試合中に雨が降らなかったことだけさね。オレはJ2参入した2005年11月に足利陸上で、やはりその年にJ1に昇格した福岡にけちょんけちょんにやられたことを思い出したで。あれからはぁ10年も経ったんにウチラは未だJ1昇格どころか、J2のボトム近くをフラフラしてらぃなぁ。今季残りはあと2戦、来季に繋がるゲームをぜひ見せてくんなぃ。帰ぇり道はまた冷てぇ雨がしとしと降ってきた。雨もサッカーも予想どおりにはいがねぇね。【すずき@東毛】



■ 2015年11月14日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第41節

ザスパクサツ群馬 1−2 ギラヴァンツ北九州

正田醤油スタジアム群馬 2545人

彼らへの餞に

 2015シーズンも、残すところあと2試合。ホーム敷島での最終戦となった、ギラヴァンツ北九州との試合は、あいにく朝から雨模様となり、試合中も、試合後のセレモニーでも降り続けた。そんな天候にもかかわらず、正田スタジアム群馬に詰めかけた観衆は、2500人超。決して多いとは言えないが、シーズンの終わりを名残惜しむように集ったサポーターは、キックオフ前から声援を送り続ける。この試合に先立って、13時キックオフの栃木SCと京都サンガの一戦が終了した。結果は0-1で栃木の敗戦。これにより、最終節21位の大分が負け、かつおよそサッカーではあり得ない大差で栃木が勝利しない限り、最下位が確定する。事実上の自動降格。長年J2の舞台で争ってきた隣県のライバルが、来シーズンはカテゴリを一つ下に移すことになる。ザスパが昇格した当時とは違い、現在のJ2リーグは半数がJ1経験を有し、J3から昇格した金沢も固い守備を武器に序盤快進撃を続けるなど、J1昇格、または生き残りをかけて、より過酷なリーグとなっている。
 思えば、ザスパもシーズン当初は、昨シーズンの主力がごっそりと抜けたうえに新米監督になり、非常に大きな不安を抱えていた。さらにFWの軸にと考えていたタンケが、靭帯損傷によりシーズン早々に離脱。残留争いは避けられないのではないかと思われていたが、下馬評を見事に覆し、ジェフ千葉、セレッソ大阪、ジュビロ磐田などの強豪を次々と撃破。ひしめく22チームの中でも、存在感を示すことができた。江坂、吉濱をはじめとした新加入の若手攻撃陣の活躍に、小林亮、永井などベテランが安定感をもたらし、中央には3シーズンぶりに復帰した松下が君臨。服部監督の采配がハマることも多く、今後の伸びしろにも期待できる1年となった。一方、クラブライセンスは今年から追加された練習環境の審査をパスすることができず、J2ライセンスにとどまった。こちらは、来シーズンのJ1ライセンス取得を目指し、フロントが対応を推し進めることになる。
 この日のスタメンは、GKに久しぶりの出場となる北、右SB小柳、左小林亮、CBに青木とこちらも久しぶりの有薗。ボランチは松下と坂井、右に吉濱、左に初先発のユン・ヨンスン。ツートップに小牟田と江坂が入った。特にDFメンバーの入れ替えは、前節福岡戦の4失点の反省とも考えられたが、後にその意図を理解することとなった。対する北九州は、昨シーズンまでザスパに在籍した加藤弘堅がボランチで先発。前線にはスピードのある原一樹と、高さのある小松塁が並ぶ。
 試合はザスパボールでキックオフ。開始早々から出足良くボールを奪取するザスパ。特に右サイドのユン・ヨンスンは、受けたボールをキープし、裏に抜け、出色の動きを見せる。中央では小牟田がポストプレイで周りを生かし、空いた右サイドは吉濱と小柳が切り込んでいく。防戦一方の北九州は、単発で前線に送ったボールをつなげられず、勢いはさらにザスパに傾いていく。何度か決定機を相手DFの決死のブロックで防がれていたが、37分についに北九州ゴールを割る。自陣から中央、右サイドとつないで、ドリブルで内側に切れ込んだ吉濱がミドルシュート、惜しくもバーを叩き、跳ね返るが、そのボールが詰めていた小柳に渡り、ノートラップで逆サイドに上げたクロスを頭で合わせたのは江坂!GOOOOOAL!!! シーズン13点目はヘディングシュートで決めた。
 しかし、先制ゴールに沸いた矢先に落とし穴が待っていた。自陣PA付近まで押し込まれたザスパは、松下が倒れた状態から足を出してしまい、これに躓いた相手選手が倒れ、FKを献上。これを完璧な軌道でゴール左上に突き刺したのは、原一樹。あっという間に同点に追いつかれてしまった。序盤から押せ押せで相手にほとんどチャンスを与えず、先制した直後だっただけに、悔やまれる失点となった。前半はこのまま1-1で終了。勝負は後半に持ち越されることとなった。
 後半も出だしはザスパに分があった。前半同様に前線からの守備で北九州の自由を奪い、相手のファウルを誘うと、距離のあるFKにボールをセットしたのは松下。得意の弾丸ミドルがゴールを襲うが、辛うじて相手GKが弾く。続けざまに得たFKを再び松下が蹴ると、惜しくもボールはゴール右に外れて行った。54分には、自陣からのフィードをうまくトラップしたユン・ヨンスンがDF裏に抜け出し、惜しいシュートを放つが、またも相手GKに弾かれてしまう。
 勝ち越し点がなかなか奪えない中、一瞬の隙が失点につながってしまった。65分、風間の縦パスを受け、原一樹が裏に抜けようと流したボールが有薗の手に当たったように見えた。周りにいた両チームの選手が、ほんの一瞬そちらに気を取られたとき、冷静にボールを拾ってシュートを決めたのは、小松塁。押し込みながら、ザスパは逆転を許してしまう。
 ホームでのシーズン最終戦を有終の美で終わりたいザスパは、78分ユンに替えて永井を投入。さらに87分には坂井に替えて小林竜樹を投入し、得点を奪いに行くが、スコアは動かない。結局このままホイッスルが鳴り、1-2の敗戦となった。試合終了後、ピッチに崩れるザスパの選手。自分たちのペースで先制しながら勝ち切れない、今シーズンを象徴するような試合となってしまった。
 恒例の最終戦セレモニーでは、チーム、クラブを代表して松下キャプテン、服部監督、都丸社長が挨拶。何度かあったステップアップのチャンスの試合で勝ち切れなかったこと、クラブライセンスがJ2にとどまったことについて触れ、来シーズンの飛躍、改善を誓った。厳しい台所事情のなか、予想を上回る結果を残すことはできたが、10位以内、プレーオフ圏内というところも狙えなくはなかった。その想いは、選手、指揮官、フロント、サポーター、皆が共通に感じていることでもある。そして、ザスパの更なる進化に向けて、クラブはすでに動き出している。試合後の記者会見で服部監督が明かした、GK北とDF有薗の契約満了。この日の先発は、長年ザスパ一筋でやってきた彼らへの餞でもあった。北はJFL時代に加入、今となってはJリーグ昇格の歓喜を知る唯一の選手だった。小島伸幸の引退後、背番号22を継ぎ、毎年厳しいポジション争いのなか、結果を積み上げてきた。有薗は、草津で働きながらサッカーを続けるチャレンジャーズで結果を残し、トップチーム昇格を勝ち取った。その後何人もの昇格選手を輩出できたのは、彼の功績の一端でもある。高い危機察知能力を生かしてのカバーリングは、何度もチームを救ってきた。二人のキャリアをザスパで終えさせたいというサポーターの想いは、残念ながら叶わなかった。
 さらに、その3日後には、二人と合わせて契約満了となる8人の選手が発表された。DF小林亮、小柳、夛田、久富、小林誠、MF坂井、ユン・ヨンスン、FW野崎。DF陣を中心に、今シーズン主力で何試合も出場した選手も多く、大方の予想を上回る数の発表は、クラブの決意の表れを感じる。更なる混沌が予想される、来シーズンのJ2で生き残るために、アウェイ横浜での残り1試合を勝ち、さらにオフシーズンでの積み上げを期待したい。【yosuie@中毛】




■ 2015年11月23日(月・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第42節

横浜FC 1−0 ザスパクサツ群馬

ニッパツ三ツ沢球技場 4437人

昨季と同じ18位



 序盤に選手2人が負傷交代し、前半29分に先制点を奪われる苦しい展開。粘って追加点を許さず、後半は右サイドから好機を演出したが決定力を欠き、最終戦を白星で飾れなかった。(11月24日『上毛新聞』より引用)











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yosuie@中毛 様
ばた@前橋 様
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製作協力:三束雨@藤岡



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