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第1〜21節

王子躍動








■ 2015年3月8日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第1節

ザスパクサツ群馬 0−1 横浜FC

正田醤油スタジアム群馬 11198人

1万人超えのホーム開幕戦!






■ 2015年3月15日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第2節

ロアッソ熊本 2−2 ザスパクサツ群馬

熊本市水前寺競技場 5075人

新加入奮戦



 ザスパは前半5分に大卒ルーキー、MF江坂任のゴールで先制すると、熊本にペースを握らせず、ゲームをコントロールした。
 しかし、同29分、自陣ペナルティーエリア内で相手を倒してしまうファウルでPKを献上し、同点に。その5分後には自陣内でキープしていたボールを奪われ、逆転を許した。
 それでもザスパは後半には持ち直し、同24分、MFアクレイソンの弾丸シュートで追いつく。相手ゴール前のFKを同選手が右足を振り抜き、強烈なライナーで壁を破り、GKの腕をもはじいてゴールに突き刺した。(3月16日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年3月21日(土・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第3節

ザスパクサツ群馬 1−1 大分トリニータ

正田醤油スタジアム群馬 4135人

PKで同点






■ 2015年3月29日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第4節

ギラヴァンツ北九州 0−1 ザスパクサツ群馬

北九州市立本城陸上競技場 2267人

先発入れ替え 今季初勝利!

 前半は両チームとも守備が堅く、数少ない得点機を決めきれなかった。ザスパは両サイドハーフの江坂と吉浜がスピードを生かしたドリブルで相手陣内に切り込み、右サイドバックの久富も積極的に駆け上がってゴール前にクロスを上げた。均衡が崩れたのは後半2分。右サイドで吉浜からパスを受けた江坂が右足で先制点を奪った。中盤以降は攻め込まれる時間が続いたが、反撃をかわした。(3月30日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年4月1日(水) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第5節

ザスパクサツ群馬 0−1 V・ファーレン長崎

正田醤油スタジアム群馬 1767人

花散らしの雨に

 前節アウェイ北九州戦で、今シーズン初勝利を挙げたザスパ。ミッドウィーク開催となる第5節は、中2日でホーム正田スタにV・ファーレン長崎を迎えて、連勝を狙う。しかし、長崎には過去2年間、4戦して4敗。相性が悪いと思えてしまうが、大幅に選手が入れ替わった今年のザスパには、あまり関係ないかもしれない。そんなことを考えながら、河川敷駐車場まで車で向かった。折しも桜が満開、敷島公園周辺は、花見客でごった返すことも予想されたが、あいにく雨がパラつき、強めの北風が吹き付ける天候となり、花見どころかサッカー観戦にも厳しいコンディションとなった。
 ザスパのスタメンは勝利した前節と同じ。GK富居、DFは右から久富、小柳、青木、小林亮。ダブルボランチに松下と黄誠秀、右サイドハーフに吉濱、左に江坂、ツートップに小牟田と大津。アクレイソン、オリベイラ、前節ケガ明けで今季初出場した小林竜樹はリザーブ、永井はケガのため、この試合もベンチ入りせず。
 対する長崎は、ワントップにイ・ヨンジェ、スピードのある梶川、経験豊富な石神、ボランチに花井と黒木と、実力のある選手が並ぶ。
 キックオフの時間には風が強まり、ホームゴール裏からアウェイゴール裏に向かって雨が斜めに落ちている。ザスパは風上を選択、追い風を駈って攻め込めると思っていた。しかし、序盤から長崎の完成度の高い攻撃に苦戦することになる。前線のイ・ヨンジェに当てて、セカンドボールを素早くつなぎ、守備のギャップを突いてくる長崎。その高さとスピードについて行けず、後手後手に回るザスパ守備陣。ファーストシュートをオーバーヘッドで打たれるが、これはGK富居の正面。その後も攻め込まれる時間帯が続く。さらにザスパにアクシデントが追い打ちをかける。黄誠秀が足を痛め、16分にアクレイソンと交代。早くも試合プランが崩れてしまう。
 このままでは失点は時間の問題と思われたが、その後は徐々に長崎の攻撃に対応できるようになり、危険なシチュエーションが減っていく。この時間帯に逆に攻め込みたいところだったが、ザスパはツートップへのボールの収まりが悪く、なかなか決定機が作れない。少ないチャンスながら、替わったアクレイソンが縦に早く入れたボールを吉濱が切れ込んでシュート、これは枠外、コーナーのこぼれ球から松下が得意のミドルを狙うが、相手GKがファインセーブ、江坂も動きを封じられ、両チーム得点のないまま前半を終えた。  後半に入って風はいくらか弱まり、コートチェンジで風下になったハンデは少なくなった。しかし、長崎優位の試合展開は変わらない。ザスパは松下の展開力で打開したいところだが、両SBが高い位置を取れず、多彩な攻撃ができない。
 そして、この試合唯一のゴールシーン。56分、長崎の右SB李栄直がザスパ陣内やや右でボールを持つと、躊躇なくシュートを選択、不意を突かれた富居が左に飛ぶものの、濡れたピッチでバウンドしたボールはそれを避けるように逸れて、ゴール左隅に決まる。苦しいながらもなんとか失点を防いできたが、先制点を許してしまった。決定的ではない場面で、遠目から打ったシュートがたまたま入ったとも言えなくないが、何か起こりやすい雨で濡れたピッチで、低い弾道のシュートを選択した李の判断力の結果とも言える。 ザスパは勝ち点3を得るには2点が必要となった。60分、疲れの見えた大津に替えて、小林竜樹を投入。攻撃のウェイトを上げ、リスクを冒して得点を取りに行く。両SBにもボールが回り、徐々に長崎を押し込んでいくが、ゴールを奪えない。長崎は前線に深井を投入、カウンターで追加点を狙う。
 83分、吉濱に替えて、オリベイラを投入。CB小柳もオーバーラップし、さらにボールの保持時間は増えるものの、ゴールに結びつかない。松下のCKから小林竜樹がボレーを合わせるが、ゴール右に逸れる。相手GKとの1対1の場面からボール奪取に成功するが、バックパスを選択。難しい体制だったかもしれないが、ピッチコンディションを味方につけた長崎と対照的に、ここ一番での消極的なプレーが目立った試合でもあった。ロスタイム、アクレイソンが放ったミドルもクロスバーをかすめて枠外に飛び、万事休す。そのまま0-1で、またしても長崎に後塵を拝する結果となってしまった。
 これで今シーズンは1勝2分け2敗。若手の多いチームは、これからも試合を通じて成長が期待できるが、この試合は手詰まりを感じる一戦でもあった。若い選手らしく、物怖じせずに積極的なプレーで結果を導き出し、混戦のリーグを生き残りたい。【yosuie@中毛】




■ 2015年4月5日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第6節

ツエーゲン金沢 2−1 ザスパクサツ群馬

石川県西部緑地公園陸上競技場 1701人

初顔に弱し



 ザスパは前半34分、MF黄からの縦バスを中央右サイドで受けたFW野崎がドリブルで駆け上がり、ゴール正面から左足で決めて先制した。直後に失点してつかみかけた流れを手放した。
 後半13分には追加点を許し、交代で攻撃の人数を増やしたが得点を奪えなかった。(4月6日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年4月11日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第7節

ザスパクサツ群馬 0−1 愛媛FC

正田醤油スタジアム群馬 3228人

想定外の赤紙

 前節アウェイ金沢で、先制したものの逆転負けを喫したザスパ。昇格初年度の相手には、毎年苦杯を飲まされている。これで2連敗となり、ホームに愛媛を迎えた今節は、是が非でも勝ちたい一戦となった。予報ではお昼くらいまでは雨が降るということだったが、午前中にはあがり、試合開始前には陽も出て暑いくらいになった。
 負けが続いているザスパは、スタメンを変更。CBに今季初先発となる有薗、ボランチにアクレイソンを入れ、右サイドにはこちらも初先発となるベテラン永井を起用。トップは前節先制ゴールを決めた、野崎が入る。愛媛は河原や西田がスタメン、昨年栃木SCとの対戦で苦しめられた瀬沼は、ベンチスタートとなった。
 試合開始直後は押し込むものの、その後はプレスがうまくかからずに、中盤でボールを持たれ、DFの背後を突かれるザスパ。愛媛に何度かシュートに持ち込まれる。攻撃は永井が中盤に下りてきて組み立てたり、両SBからの崩しを試みるものの、バイタルでのアイデアが今一歩。隙をついてゴール前まで侵入した久富のシュートは枠を捉えたが、相手GKに防がれてしまった。
 少し前目にプレスの開始位置を修正したザスパは、それまで抑えられなかった愛媛のパスワークを分断することに成功、試合は膠着状態に。しかし、これも勝負の綾なのか、競り合いの接触で愛媛近藤貴がアウト、代わりに入った瀬沼にやられてしまう。42分、左サイドに斜めに走る、推進力のあるドリブルを有薗が前で対応しきれず、追いかける形で手をかけ、倒してしまう。これが2枚目のイエローカードとなり、有薗は退場に。10人での戦いを強いられることになった。そのセットプレイは防ぐものの、永井に替わって小柳を入れ、守備の再編成を行った直後の前半アディショナルタイム、今度は右サイドに入り込んだ瀬沼を止め切れず、ゴール前で逆サイドの河原にパス、これを冷静に沈められて愛媛が先制。瀬沼のラストパスのときに河原の位置がオフサイドにも見えたが、判定は覆らない。前半終了までほとんど時間がなかったにも関わらず、1点ビハインドの苦しい状況になってしまった。
 10人の状況で1点差をどう覆すか。後半はチームとしての意思統一を試される展開となった。リードした愛媛は、開始早々から無理にザスパ陣内に攻め込まず、チャンスを窺う作戦に。対するザスパもその誘いに乗らず、静かな立ち上がりとなる。無理に取りに行って数的不利を作るのではなく、少ないチャンスでまずは同点に追いつこうという策。我慢の展開が続いたが、ボールホルダーへのプレッシャーがうまくかかったタイミングでマイボールとして、徐々に試合のペースを握っていく。
 66分、相手に上手く右サイドを突破され、シュートがブロックに入った青木の足に当たり、あわやという場面になったが、ここは富居のファインセーブで事なきを得る。
 72分、ザスパは野崎に替えて吉濱を投入。江坂がワントップとなり、前への推進力を増幅させる。交代直後の吉濱がPAアーク付近から放ったループシュートは、GKがなんとかキャッチ。75分、この日も再三縦パスを入れていた、アクレイソンのふわりとしたフィードでDF裏に抜けた江坂が、GKとの1対1の決定機を迎える。放ったシュートでネットが揺れ、同点ゴール!と立ち上がったが、惜しくもゴールポストの外。しかし、これで一層勢いがつき、81分、今度は右サイドで江坂が華麗なドリブルでDFをかわしながら、内に切れ込んでシュート、残念ながらこれはGKの正面となってしまった。 10対11ということを感じさせない戦いを演じた後半のザスパだったが、もう1歩攻めきれず、このまま試合終了。結果を出さなくてはいけない試合を落としてしまった。
 連敗が続き、大量得点は望めない中で、前半早々退場者を出し、先制されてしまった展開では、活きのいい若手選手たちも持ち味を発揮できない。なかなか良い流れを作れない中だが、苦しい試合展開の中でも安易に失点を増やさず、ここまで負けた試合はすべて1点差。数的不利の中でも流れを取り戻したことは、今後の糧にはなるはず。次節のセレッソ大阪を始め、これから実力の高いチームとの対戦が増え、より厳しい戦いになることが予想されるが、試合を通じて実力と経験を積み上げていくしかない。気持ちを切らさず、我慢強くやっていくことが、チームにもサポーターにも求められている。【yosuie@中毛】




■ 2015年4月19日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第8節

セレッソ大阪 1−2 ザスパクサツ群馬

ヤンマースタジアム長居 17212人

飛竜乗雲!

 ザスパは前半2分、前線で起点になったフォルランと元日本代表FWの玉田圭司の2人だけの攻撃に早々と先制を許す。センターバックの一角に入った乾はこのとき、ロングボールを競り合ったが、相手の”世界レベル”の動きでうまくかわされ、これが失点につながってしまった。
 しかしザスパは同28分、この日がJデビュー戦となったDF川島将のロングスローからゴール前で混戦をつくりだし、ルーズボールをMF小林竜樹が左足で素早く押し込み1−1とした。
 後半は相手の激しい反撃が続いたものの、懸命に守りきり、得点を与えずにいると、同39分、左センタリングからのこぼれ球を再び小林が頭で決めて逆転した。(4月20日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年4月26日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第9節

東京ヴェルディ 2−0 ザスパクサツ群馬

味の素スタジアム 3056人

ロスタイムに2失点を喫す



  ザスパは前半、1トップのFW野崎桂太にボールを集めて得点を狙うも0−0で折り返した。後半は守備の時間が長くなり、ロスタイムに立て続けに失点。粘り切れず、今季ホームで負けなしの東京の牙城を崩せなかった。(4月27日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年4月29日(水・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第10節

ザスパクサツ群馬 1−0 カマタマーレ讃岐

正田醤油スタジアム群馬 2530人

苦しいときの松下裕樹

 2015年4月29日、好天に恵まれたみどりの日。朝から「敷島公園まつり」で親子連れやご年配がたが目立ちます。木工細工やエコグッズ作りなどのテント、ザスパの試合会場でおなじみのグルメも並びます。ぐんまちゃんやころとんが会場を練り歩き、和やかな雰囲気です。開催の挨拶に立った敷島公園の方からは今夜のザスパ戦の案内もありましたが、まつりは15時まで。試合開始は19時半。さすがにこれだけ時間が空くと集客につなげるのは難しいように思えます。日中はさわやかだった風も夜になるとさすがにいくぶん肌寒く感じられます。補助陸上競技場ではまつりで使われた熱気球がふわふわと上下動。熱気球で上空から見たなら、試合はどんな風にみえるだろうか、と高所恐怖症のくせに思ってみたり...。
 本日の対戦相手はカマタマーレ讃岐。9節を終えて14位、2勝3分4敗で勝ち点9、5得点8失点。得点力はリーグワーストながら守備は手堅い印象です。昨年までのチームメイト永田選手は早々にチームの要となったものの残念ながら肉離れで離脱中。いれば怖いが見られないとなれば残念だったりします。注目は最前線の我那覇選手、そして群馬出身の沼田選手と仲間選手。対する我らがザスパクサツは、現在18位。2勝2分5敗勝ち点8、7得点11失点。勝てば順位が入れ替わる対戦だけにお互い負けられません。
 スタメンは、GK(若きクサツの壁となれ、期待の守護神)富居大樹、DF(泉質良好)久富良輔、(難攻不落の砦)乾大知、(魂の男)青木良太、(威風堂々)川島將、MF(クレイジーレフティー)吉濱遼平、(勝利の伝道師)アクレイソン、(心の燈台)松下裕樹、(華麗なる革命児)江坂任、(リトルドラゴン)小林竜樹、FW(空っ風ストライカー)小牟田洋佑。リザーブは、GK(ゴールにそびえ立つ摩天楼)北一真、DF(群馬の機動戦士)小柳達司、(サイドの仕事人)小林亮、MF(熱き魂を秘めた頼れるMr.ユーティリティ)黄誠秀、(ピッチを翔ける翼)横山翔平、(オーメンショー)オリベイラ、FW(不死鳥)永井雄一郎。今日は新加入選手のキャッチコピーが発表されたんで、この記事もキャッチコピー付きメンバー紹介だいね!(おーか間延びすんでもーやんねーかんねー!)前節から中2日、コンディションが厳しい中、吉濱選手と小牟田選手が先発起用となりました。ホームで勝てない厳しい状況が続いています。というか今季まだホームではタンケ選手のPK1点のみ。この状況が選手にはプレッシャーになっているかもしれませんが、どうか今日こそはゴールと勝利を!
 キックオフ! 先手を取ったのは讃岐。開始早々にCKが続きます。ここで少々集中が足らないように見えたザスパですが、そのCKをしのいで一気にカウンター。小牟田選手のシュートは枠外へ。ひとつのシュートで落ち着いたのか、ここからはザスパペース。久富選手のクロスに江坂選手のシュート。これも枠外。讃岐は4−4のブロックでがっちりと中央を固めてザスパの攻撃を防ぎます。前半8分、CKからの展開で青木選手の折り返しを江坂選手がシュート!ゴールネットを揺らしますがこれは残念ながらオフサイド。ザスパは両SBが高い位置をとり、左右からのクロスで揺さぶります。この時間帯は特に右の久富選手が基点となってチャンスを作ります。讃岐は堅い守備から奪ったらロングボールで前線へ。しかしザスパの攻撃の圧力が掛かっているせいかロングボールに精度がなく、有効な反撃にはつながりません。16分には江坂選手、得意のゴール左45度からシュート、枠外。チャンスは多いけれどなかなかフィニッシュが枠に飛ばないもどかしさ。左右の揺さぶりを続けながらも、変化を加えて讃岐の守備を突破しようと試みるザスパは22分、アクレイソン選手のミドルシュート。これはキーパー正面へ。続けざまに24分にもアクレイソン選手のミドル。無回転で変化したシュートは惜しくもGKにはじき出されます。攻撃が前掛かりになると反撃も受けやすくなります。この時間帯は川島選手が大活躍。簡単にサイドを突破させず、クロスも入れさせません。攻撃やロングスローで注目の川島選手ですが、守備もなかなか頼もしく感じられます。35分、讃岐のFKとCKが続きますが、どうもザスパはセットプレーの対処がまずいのか、集中が足らないのか、見ていて不安を感じてしまいます。それでもどうにか弾き返して事なきを得ます。
 41分、ついに待望の瞬間が訪れます。サイドを上がった川島選手から江坂選手へマイナスのパス。江坂選手得意のエリアですがワンタッチで後方から走りこむ松下選手へパス。これを松下選手、ダイレクトで豪快に蹴りこんでGOOOOOAL!!! ようやく堅い讃岐のゴールをこじ開けました。さすがは松下!頼れるキャプテンです! 位置といい距離といい、2008年に初の連勝を達成したときのゴールを思い出すようなスーパーゴールで先制です。その後もザスパの攻勢が続きますが追加点はないまま前半終了。両SBが高い位置をとり、青木選手、松下選手、乾選手が3バックになるようなシーンも見受けられました。讃岐の4−4ボックスの守備は、ゾーンを崩してまでボールを追ってこないので、サイドとセンター付近ではザスパが自由にボールを持てました。優位に進んだ前半、欲を言えばもう1点取っておきたかったところです。
 ハーフタイムで小牟田選手は交代。FMぐんまの中継によると、どうやら38分の接触で怪我をしていて無理をさせられない状況だったようです。大きな怪我でないことを祈ります。交代出場は怪我から復帰の横山翔平選手。昨年8月以来、約9ヶ月ぶりのピッチです。ザスパの次代を担う選手として新加入の選手に水をあけられるわけには行かないでしょう。がんばれ翔平!
 さあ後半開始です。さすがに修正を加えてきた讃岐。ボールを奪う位置を前目に設定し、鋭いカウンターを繰り出します。球際も強く、セカンドボールも前半のようにはザスパには収まらなくなってきます。序盤はお互いにカウンタの応酬が続きます。13分、ミスが目立ち始めるザスパ。自陣でのファールはPKかと思われましたが、ぎりぎりPA外との判定。引き倒された位置ではなくて引っ張っられた位置での判定したってことでしょうか。危険なシーンでしたがこのFKはアクレイソンが跳ね返します。ザスパの反撃は17分、右サイドからアーリー気味に入ったクロスに左サイドを前線まで上がっていた川島選手がダイレクトボレー。鮮烈なシュートでしたが、ここはGKのファインセーブに阻まれます。場内が沸いたシーンでしたが、しかしこの反撃も単発に終わり、再び悪い流れが続きます。ボールは奪われ、セカンドは拾えない展開。讃岐の寄せが早く、ザスパ側でボールが落ち着きません。また後半からワントップの位置に入った江坂選手のところでボールが収まらず、次の展開が引き出せません。特徴の違う選手が入っているのですからパスの出し方も受け方も、それに合わせて工夫しないといけないように思えます。22分、吉濱選手に代わって永井選手が入ります。緑のピッチにオレンジのスパイクが映えますねえ。さすがは永井選手、ボールをさばいて相手をいなし、タメを作って味方の攻撃態勢を整えるなど、攻撃のリズムを作り出します。こういったベテランの経験値は今のザスパにとって本当に貴重ですね。24分、讃岐はボランチふたりを同時に交代。これにあわせてCBの選手をトップに上げて早々にパワープレーを仕掛けてきます。26分の讃岐のCKは富井選手が好セーブ。このカウンターを江坂選手が持ち込みますがこれはシュート前に止められます。江坂選手少々傷んだようですが大事はない様子で一安心。永井選手が入ったことで攻撃の形が整い始めますが、チーム全体の意識は揃っていなかった様子。33分には敵陣PA内で横パスを繰り返します。讃岐守備陣は付いて来れていなかったこのシーン、だれが撃ってもゴールを奪えたのではないかと思うのですが、結局誰もシュートせず。そのボールが切れたCK、今度は安易に放り込み讃岐にボールを渡してしまいます。時間を使うのか、仕留めるのか、チームとしてはっきりしてないこの時間帯は見ていてもどかしさを感じていました。35分に小林竜樹選手、36分には川島選手が傷みます。讃岐の当たりが特別荒いわけではないのですが、この試合はザスパの選手が傷むシーンが多かったように思えます。小林竜樹選手、膝を痛めのか満足に歩けない状態。ここでソンス選手と交代となります。後半半ばあたりからパスミスが増え始めていたアクレイソン選手との交代で用意を進めていたソンス選手ですが、急遽トップ下へ入ります。Mr.ユーティリティの本領発揮か?と期待しましたが、チーム全体の足が止まり気味で押し込まれる展開が続きます。マイボールになっても時間を上手く使えず讃岐優位の危険なシーンが続きます。なんとも長く感じられたロスタイムの4分が過ぎ、ようやくタイムアップ!今季ホーム初勝利です!
 スタジアムに流れる草津節と輪になって勝利を喜び合う選手たち。いつみてもいい光景ですね。いやー、それにしても終盤は見ていて疲れる展開でした。勝つには勝ったし、攻撃も最後の精度が伴えば可能性を感じるものでしたが、まだまだ課題も多いように思える一戦でした。ともかく、今日は勝ててよかった。苦しいときの松下裕樹。彼の存在の大きさを感じた一戦だったと思います。【ばた@前橋】




■ 2015年5月3日(日・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第10節

京都サンガF.C. 0−1 ザスパクサツ群馬

京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 6289人

耐えて耐えて粘勝

 前後半を通して、ザスパは押され気味だった。前半20分すぎには4連続でコーナーキックを受ける苦しい場面もあったが、GK富居大樹選手を中心にしのいだ。後半ザスパは攻撃の意識を強め、シュート数も前半2本から4本に増える中、39分にオリベイラ選手がゴールした。(5月4日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年5月6日(水・祝) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第12節

アビスパ福岡 4−1 ザスパクサツ群馬

レベルファイブスタジアム 6724人

スパ対決、完敗・・・



 序盤から相手の圧倒的な攻撃力で主導権を握られ前半27分までに3失点。しかし、同41分にカウンターからPKを獲得し、これをMF松下裕樹が落ち着いて決めて1−3で折り返した。が、後半11分にも追加点を決められ完敗した。(5月7日『桐生タイムス』より引用)






■ 2015年5月9日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第13節

ザスパクサツ群馬 0−2 大宮アルディージャ

正田醤油スタジアム群馬 6380人

さすが格上

 GW5連戦の最終戦。今節の相手は、J1昇格後長らくフシギな残留力を発揮していたものの、今年J2の憂き目にあった大宮アルディージャとの公式戦初対決。かつては島田や高木、最近では宮崎を貸してくれたチームだけんど、今年は同じ土俵で戦うことになったぃね。GW中はいい天気ばっかだったんに、なぜか今日に限って鉛色の空。吹風も涼しいを通り越して寒みぃぐれぇだぃ。敷島にやってくるとオレンジをまとった大宮のサポがいっぺぇだ。鳥めしははぁ売り切れてたで。ゴール裏に行ってみっと、アウェイゴール裏側は大宮サポいっぺぇでオレンジ一色、片やオレたちのゴール裏はスッカスカ。(右の画像はバックスタンドから撮影いただいたものさね)いったいどっちのホームなんだかわっかんねぇや(´Д`)
 連戦ということもあってかスタメンを5人入れ替え。GK22北、DF4小柳、5乾、3青木、33小林、MF14横山、19黄、30松下、26江坂、FW36永井、17大津、そしてリザーブに初ベンチのGK1鈴木、DF16久富、MF8アクレイソン、15吉濱、11オリベイラ、FW9カイケ、18野崎桂太という面々。相手は前線に元日本代表の家長、播戸などタレント揃いだけんど、C大阪、京都に続いて、格上の大宮を食っちまうんべぇや!
 オレたちの草津節を掻き消すような大宮サポの大声量の中、キックオフ。どちらも4-4-2のミラーな対戦。主導権は大宮が握るも、攻め込まれるもザスパは落ち着いて対応。攻撃はシンプルに前線に当てる作戦なんかな。しかし徐々に大宮のペース、ホールを奪えなくなってきた。家長にボールを集め、サイドチャンジやスルーパスで多彩な攻撃を演出。いやぁ別格ですな。北の好セーブで防いでたものの、前半16分右SBの小柳の裏を狙われ、クロスからダイビングヘッドをくらい、北の伸ばす手にわすかに触れたもんの、ゴールに吸い込まれ失点。これで小柳の調子がはぁダメと判断されたんだか、早くも18分に久富にチェンジ。代わりに入った久富はこの後いい動きをしてただけに、監督が小柳の不調を見極められなかったんかなぁ。その後も攻める大宮、なんとか凌ぐザスパの構図。大宮の多彩な攻めに防戦一方。26分には松下に黄紙が出て、これで通算4枚目(´Д`)次節は出場停止・・・右サイドの久富と横山、左サイドは江坂で突破を図るも大宮の守りの前に、全くシュートすら撃てねぇ始末だ。おまけに雲行きが怪しくなってきて、前半終了間際には雨がポツポツ落ちてきた。おまけに風が冷てぇのなんの。試合もトホホだが、気候もトホホ。前半終了、0-1。まったく得点の匂いがしねぇよ。
 後半開始。心配された雨もはぁ止んじまったぃ。ハーフタイムで喝を入れられたんか、動きが前半と全然違うで、ザスパ。だいぶアグレッシブになってきたじゃねーきゃ。大宮陣内に何度も攻め込み、CKを奪えるようになってきた。大宮は前半ほどの勢いはなくなったが、家長の巧みなキックでチャンスを何度も演出。ゴール前のFKも決まらず。後半22分、横山に替えカイケ。さっそくカイケが左から攻めCKを得て、松下のキックに永井がヘッドでそらすも相手GKの好守で得点ならず。後半30分には大津に替えオリベイラ投入。CKのこぼれ球を江坂が強引にシュートするもまたもGKに阻まれ・・・ブラジル人コンビの活躍で、さらに攻撃に厚みは増したんだけんど、ゴールは決まらず。 時間ばかりが過ぎていぎ、後半終了間際、前がかりになっていたところに大宮に一気のカウンターを受け、これをきれいに決められた(´Д`) あぁ0-2、万事休す。後半は大宮のチャンスは前半から比べりゃ少なかったんに、チャンスを確実に決めらぃなぁ。ロスタイム3分も奮戦するも、そのまま敗戦。・・・いやぁ完敗(´Д`) さすが格上。
 スコアこそ0-2だったけんど、点差以上の大宮の強さべぇ目立った一戦だったぃね。グダグダだった前半はさておき、後半はザスパもがんばったとはいえ、大宮のほうが一枚も二枚も上手、その差は歴然だったぃな。2失点で済んだんは守備陣の奮闘とはいえ、大宮は全てにおいてウチらの上に行ってたぃね。ウチらのサポも昔みてぇにまっと増えねぇかなぁ。8月のアウェイ大宮戦は、高崎線で、そして東武野田線で多くのサポータがNack5スタジアムに駆けつけ、次こそは格上の大宮と互角の勝負を演じられるように、選手もサポも共に精進してぇんね。【すずき@東毛】




■ 2015年5月17日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第14節

ザスパクサツ群馬 0−2 コンサドーレ札幌

正田醤油スタジアム群馬 4701人

ゴールへの形が見えない

 ゴールデンウィークの連戦が終わり、1週間の休養と準備期間を経て、迎えたホーム札幌戦。前節大宮に力負けし、2連敗となったザスパは、なんとか結果を出したい。晴天に恵まれ、日差しが降り注ぐ13時キックオフの試合。やや風が強く、プレーへの影響も懸念された。
 ザスパのスタメンは、GKに富居が復帰、右SBには久富が戻り、左SBは小林亮。CBは引き続き青木と乾のコンビ。ボランチにアクレイソンと黄誠秀、左サイドハーフに江坂、右に初先発となったオリベイラ。トップ下に永井、ワントップは前節に続き大津。大宮戦でイエローカードをもらい、累積4枚で今節出場停止の松下に代わって、アクレイソンがキャプテンマークを巻く。対する札幌は、今シーズン川崎から加入した元日本代表、稲本潤一がボランチで敷島に初見参。同じく元代表の小野伸二は、今回もケガで出場は叶わなかった。昨シーズン途中から加入、チーム得点王となり、今シーズンも札幌FWの軸としてチームをけん引する元ザスパの都倉賢も、先発出場。
 この日はバスケットボールbjリーグの群馬クレインサンダーズの所属選手、チアガールがゲストとして登場。地元樹徳高校出身の小淵選手のキックインセレモニーなど、一緒に試合を盛り上げてくれていた。
 そしていよいよキックオフ。高く上がったボールは、やはり風の影響を受ける。風上から攻めるザスパの選手が蹴ったボールは伸び、逆に札幌側は押し戻される。トップに入った大津を中心に、センターサークル付近でパスを回す、札幌のボールホルダーにプレッシャーをかけ、最終ラインをコンパクトに保つ。裏に蹴ったボールに抜け出した、都倉やニウドに何度かシュートを許すものの、CBの二人が寄せて、フリーで打たせない。うまく守備の形にはめて、札幌の攻撃を無効化できていた。それでも都倉が身体能力で勝り、決定的なシュートを放つが、富居が弾き、さらに詰めた都倉のヘッドはクロスバーを直撃 する。紺黄のユニフォームを着ていた時は頼もしかった姿が、対戦相手となると非常に怖い選手であることを再認識した。ザスパは、中盤で奪ったボールをサイドに展開し、中央で永井とオリベイラが絡み、バイタルエリアまでは運ぶが、なかなかPA内でシュートを打てない。久富が放ったミドルは枠外、正面から狙ったアクレイソンのミドルも、GKがキャッチ。シーズン当初は積極的にシュートを放っていた選手たちだが、連敗の影響もあるのか、大胆な攻撃ができなくなっている。膠着した状態のまま、前半を終了。勝負は後半45分となった。
 後半開始早々から、札幌が攻勢に出る。先制点は、その積極的な姿勢から生まれた。48分、中央から右サイドに繋いだ札幌は、都倉がPA内に侵入、角度のないところからゴール前に鋭いクロスを入れると、ブロックに入った乾に当たり、タッチラインを割る。ここで主審のホイッスルが鳴り、ハンド、PKという判定。胸で受けたようにも見えたが、試合の行方を左右する厳しいジャッジとなった。キッカーは都倉。左隅に蹴ったボールに富居も反応するが、惜しくも届かず、ゴール。都倉は一昨年神戸、昨年から札幌の選手として正田スタのピッチに立っていたが、これが対戦相手として初めてのゴールとなった。またも先制点を追う形となったザスパは、リスクを負って前がかりに攻める。両SBはもちろん、隙があれば乾や青木も持ち上がり、点を取りに行く。左サイドで繋いで中央に戻し、バイタル付近で自らコースを作りながら放ったオリベイラのシュートは、ゴール左に決まったように見えたが、惜しくもネットの外側。すると、一瞬の隙を突かれる。稲本の蹴った浮き球のパスに、CB裏に抜けた荒野が、バウンドしたボールに合わせてボレー、これが決まり、2点差となってしまった。
 3連敗は阻止したいザスパは、大津に替えて野崎、江坂に替えてカイケ、永井に替えて吉濱と、次々に攻撃的なカードを切る。しかし、チャンスを作るものの、決定機にゴール前に人数が少なく、また二重三重の波状攻撃ができない。いわゆるオフザボール、3人目の動きが少ないため、攻撃が単発で終わってしまう。時折カウンターを食らいながらも攻め続けるが、どうしてもゴールが割れずにタイムアップ。終わってみれば、今節も0-2という結果。PKなど厳しい判定もあったが、それ以上にゴールへの形が見えないチームに、スタンドから厳しい声も飛んでいた。
 今節を終わって、勝ち点14の17位。混戦の中、最下位熊本との差はわずかに3。この後も磐田、千葉と続くこの5月で、少しでも勝ち点を上積みしておかないと、すでに中盤に差し掛かっているリーグ戦、上ではなく下を見ながら戦わなくてはならなくなる。120%の力を発揮し、勢いに乗るようなゲームを期待したい。【yosuie@中毛】




■ 2015年5月24日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第15節

ジュビロ磐田 1−2 ザスパクサツ群馬

ヤマハスタジアム 9223人

首位を下す!



 前半は0−0で折り返した。後半20分、けがから5試合ぶりに復帰したFW小林竜樹選手がゴールポストに当たったボールを押し込んだ。43分に同点にされたが、ロスタイムにシュートを弾いた相手GKのこぼれ球にDF小林亮選手が反応し、決勝ゴールを決めた。(5月25日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年5月31日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第16節

ザスパクサツ群馬 2−0 ジェフユナイテッド千葉

正田醤油スタジアム群馬 4557人

持ってる王子のバースデー

 5月31日日曜日。日差しは初夏。絶好の観戦日和、と言いたいところですが、朝から強風が吹き荒れています。如何にも季節の変わり目の群馬といった風ですね。この強風への対策でスタジアムはいつもと違う風景になりました。応援の横断幕や旗はなし。ピッチサイドのアドボードもすべて撤去され、広告はスバルの車のみ。強風で倒れたことがあるベンチはもちろん撤去。監督コーチ陣はトラック上に並んだ折りたたみ椅子に座って指揮を執ります。なんだか地域リーグのような風情ですが、試合前に万全の強風対策をとった運営担当の努力がしのばれます。時折、どこからともなく砂粒混じりの黄色い風も吹き付ける劣悪なコンディション。でも負けないよ。どんなにすごい風や砂にまかれても!
 今節の対戦相手は現在4位の千葉。昇格を狙う強豪との厳しい対戦が続きます。千葉の布陣は4−5−1。パウリーニョ選手、谷澤選手、佐藤選手らを欠くものの、ワントップには代表経験もあるあの「怪物」森本選手。怖い選手だけに注目です。ザスパのスタメンは、GK富居、DF久富、乾、青木、小林亮、MF松下、黄、オリベイラ、永井、小林竜樹、FW江坂。前節、打撲で交代し今週は別メニューだったとの情報も聞こえていた永井選手はどうやら試合に間に合った様子。リザーブメンバーは、GK北、DF小柳、MF吉濱、坂井、FW野崎、カイケ。怪我から復帰の坂井選手が久しぶりのベンチ入り。アクレイソン選手は怪我が長引いているのか今節もベンチ外です。
 前半はザスパが風上。序盤の印象は蹴り合い、競り合い。今日の主審は競り合いでの細かなファールをしっかりとり、ポジションなど細かいところも気にする方の様子。風でボールが落ち着かないところに加え、笛でゲームがよく止まります。
前半15分。ザスパが自陣でのフリーキックを得ます。このときボールの前に立ちはだかったのは千葉の森本選手。フリーキックの妨害とみなされたのかイエローカードが出ます。ゴールからは遥かに遠い位置、千葉としては特段ピンチとも思えない場面での、いわゆるつまらないイエロー。あとから思えばこれこそがこの試合を決定づけた場面だったかもしれません。23分、競り合いで反転した際に森本選手の手が小林亮選手の顔面に。もちろん不可抗力と思いますが、顔面に入っては問答無用のイエローです。これで2枚めとなり、森本選手退場です。対戦相手とはいえ注目選手が早々にピッチを去るのは残念です。
 ザスパはこれで数的優位に。お互いにゲームプランが崩れたことでしょう。しかしゲームプラン以上にゲームの鍵となったのは「強風への対応」。今日のザスパは強風対策が万全だったようです。むやみにハイボールを蹴らず、じっくりと展開し、風上であることを利用してロングやミドルのシュートを打ってゆきます。11分に松下選手、22分にオリベイラ選手。30分に江坂選手、33分に再びオリベイラ選手。風に乗ったミドルで相手を揺さぶることでサイド攻撃も生きてきます。前線の4人は流動的にポジションを入れ替わりつつ、チャンスを作り続けますが、惜しくもゴールには届かず。千葉はザスパのディフェンスラインの裏を狙っていたようで、ボールを前線に放り込んできますが、強風にあおられ意図したように前線にボールを供給できません。ハイボールが風で戻される場面では風を背にしている側がボールを追いやすいでしょう。本来ハイボールへの対応が得意な乾選手、今日は風を味方につけて制空権を制圧。ボールを相手に渡しません。さらには相手キーパーにがボールを持つと必ず誰かが寄ってゆく。これはグランダーやスローを出しにくくしてハイボールを蹴らせるためだったかなと思います。ちょっと考え過ぎかもしれませんが...。強風の下、冷静にうまく試合を運んでいたもののゴールは生まれず。前半終了です。
 さて後半。ザスパの風対策は風下でもしっかりと出来ていました。GK富居選手はグラウンダーやスローを多用。チームメイトもそれを受けるために動くなど、しっかりと約束事ができている様子。千葉は数的不利の下、しっかりとブロックを形成して対応しますが、それほどボールを追っては来ませんので、ボールはザスパが持てる時間が長い展開です。果たして千葉の守りを崩せるか。
 歓喜の時は後半11分でした。右サイドから永井選手がオリベイラ選手へパス。フェイントで相手DFをはがすとふわりと浮き球をゴール前へ。そこへ駆け込んだ江坂選手、着いていたDFを振り切ってヘディングシュート! GOOOOOAL!!! 見事な連携での千葉の守備陣をかいくぐってのゴール。先制です!
 続く13分。江坂選手と小林竜樹選手のコンビが魅せます。ワンツーで混戦を抜けだした小林竜樹選手。一対一でのシュートはGK正面。残念!そして15分。今度は竜樹&亮、ダブル小林のワンツーから深い位置まで侵入した小林亮選手。絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、これにつま先で合わせたのはまたしても江坂選手! GOOOOOAL!!! 本日2点め!23歳の誕生日を自らのゴールで祝う王子様。この男やっぱり「持って」ます!
 負けてられない千葉も攻勢に出ます。しかし今日の守備陣は焦らず粘り強く対応し、千葉のチャンスもザスパのピンチになる前に処理できています。ミスらしいミスも殆ど見られず。掻い潜られてシュートを打たれても、GK富居選手がファインセーブで凌いでくれます。むしろ攻撃陣が2得点でノリ過ぎたのか、急がなくていい時間帯を千葉に付き合って攻め急いでしまう危なっかしさが見受けられたりします。2点のリードがあるのだから、うまく時間を使って千葉の気勢をくじくような駆け引きができてもいいと思うのだけど。 25分にはフリーキックからのこぼれ球をソンス選手が押し込みネットを揺らすがこれはオフサイド。惜しい。38分にハプニング発生。コーナー付近の人工芝が強風に煽られめくれ上がり、コーナーフラッグをなぎ倒してしまいます。コーナーの小旗がピッチ上を転がるように飛び回るという珍事。ちょうど富居選手がボールを持って、ゲームが止まっていたタイミングだったので試合には支障なし。小旗もラインズマンが無事キャッチ。フラッグを直すため1分ほど中断しました。(...これ、小旗が舞い上がって飛んでいってしまったら、一体どうなっていたんだろうなぁ。きっとリーグでも例のない珍事として映像記録に残ったかもね。)
 ザスパは最後まで守りに入らず攻めます。44分には交代で入った吉濱選手がドリブルでゴール前へ。並走するカイケ選手へパス。鋭いシュートは残念ながらGK正面。しかしGKはこれをキャッチしきれず。このこぼれ球に猛然と飛び込んできたのは小林亮選手。前節の再現か!?と思われたが、シュートは惜しくも枠外。今節は2点めをアシストし、終盤でもゴール前まで顔を出すなど、このベテランどんだけスタミナあるんでしょう。
 このままゲームは2−0で終了。磐田に続いて千葉を破って連勝です! MOMはもちろん2ゴールの江坂選手。敢闘賞はオリベイラ選手。オリベイラ選手、個人技の素晴らしさはもちろんだけれど、連携が非常に良くなってきているのが印象的でした。一体どのタイミングでそこを見ていたの?というところへパスを出す。足技と重心の変化で相手をかわして反転した次の瞬間にスルーパスとか、ちょっと次元の違うパスセンスを見せてくれたと思います。
 そしてあとふたり。ゴール裏で監督が水浸しにされているころ、遅れて挨拶にやってきたのは永井雄一郎選手と小林竜樹選手のベテランコンビ。永井選手は右膝を、竜樹選手は両膝をアイシング。足を引きずるような歩き方が痛々しい。今日も攻撃のリズムを作り、走り続けてくれました。どうかしっかりとケアしてください。まだまだご両人が頼りのザスパ。これからも頼みますよ。【ばた@前橋】



■ 2015年6月6日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第17節

栃木SC 5−1 ザスパクサツ群馬

栃木県グリーンスタジアム 4525人

史上最大の屈辱



 ザスパは立ち上がりから出足が遅く、セカンドボールを拾われて終始後手に回った。前半11分にカウンターから先制点を許すと、同34分にはゴール前でキープされて2失点目。後半も修正できず3失点を喫した。(6月7日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年6月14日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第18節

ザスパクサツ群馬 1−1 ファジアーノ岡山

正田醤油スタジアム群馬 2312人

フレッシュな布陣

 ジュビロ磐田、ジェフ千葉と強豪を次々撃破し、3連勝を狙った前節アウェイ栃木戦だったが、鬼門グリスタで良いところなく1-5と敗れたザスパ。初心に戻って迎えたホーム岡山戦は、前線にフレッシュな選手が並び、躍動感溢れる見応えのある試合となった。
 6月も半ばに入り、気温も上昇。日差しは少ないものの、時間の経過とともに蒸し暑さが増してきたが、この日は19時キックオフ。陽が落ちると、涼しい風がスタジアムを通り抜け、絶好のサッカーコンディションとなった。
 ザスパは、前節から大幅にスタメンを変更。GK富居、右SBには久々に夛田が入り、CBは乾と、前回退場以来、有薗が12節ぶりにスタメン。左SBは小林亮。ダブルボランチは松下と、ケガから復帰し今季初スタメンとなった坂井。右に小林竜樹、左にJ初先発となったカイケ。トップ下に吉濱、ワントップ江坂という布陣。対する岡山は、3バックの中心に岩政、ウイングハーフには加地という、元日本代表二人がスタメンに名を連ねた。
 そしていよいよキックオフ。前節の反省から、積極的にプレスをかけるザスパの前線。江坂23歳、吉濱22歳、カイケ19歳というフレッシュな3人に、衰えを知らない運動量を誇る小林竜樹。奪ったボールもワンタッチで繋ぎ、開始早々左斜めから吉濱が決定的なシュートを放つが、相手GKのファインセーブではじかれる。続けざま中盤でボールを持ったカイケがミドルシュート、これも岡山ゴールの左隅を正確に捉えていたが、なんとかGKがかき出す。観ていてワクワク感が高まっていく前線のコンビネーションは、久しぶりの感覚だった。
 しかし、サッカーはそう甘くない。岡山の攻撃はザスパの速いプレスに苦しみ、ロングボールを蹴るだけだったが、30分、ザスパの不用意な横パスからの連携ミスを突いてボールを奪うと、右サイドPA内に持ち込んだ矢島がクロス、これがカバーに入った小林亮をかすめ、そのままゴールネットを揺らしてしまう。
 しかし、この日は前節とは違った。心折れることなく、前を向くザスパの選手達。結果は早くも訪れる。32分、カイケのパスを受けた江坂が相手選手と交錯しながらもボールを保持、背後から追い抜いた吉濱がそのボールを受けると、1回目のシュートと同じような位置から、今度は落ち着いてゴール右隅を射抜き、GOOOOOAL!!! あっという間に同点に追いついた。その後も終始押し気味に試合を進めるものの、追加点を奪えず、前半を終了。躍動するザスパの後半に期待がかかる。
 後半開始早々、岡山の攻撃を受けるものの、粘り強い守備でしのぎ、攻めに転じるザスパ。しかし、前半から飛ばしていたカイケの足が攣り、交代を余儀なくされ、黄誠秀がトップ下に。ハイプレスの復活を狙ったが、全体のバランスもあり、アプローチが鈍り始める。岡山の選手の足も落ち、お互いの中盤のスペースが空くようになった。ゴールがいつ生まれてもおかしくない状況となり、何度か相手ゴール付近に迫るが、ザスパはラストワンプレイの精度を欠き、ゴールを奪えない。吉濱の切り込みからのシュートはブロックされ、こぼれたボールに走り込んだ小林竜樹の絶好機、渾身のダイレクトシュートはGKが弾く。さらに中盤から追い越してPA内に侵入した坂井が、吉濱の放ったミドルをヘッドでねじ込もうとするが、惜しくもポスト右に逸れる。さらにさらに吉濱がバイタルでキープしたボールをゴール左隅にコントロールシュート、これも僅かに上に逸れる。3試合連続ゴールを狙う江坂も果敢な突破を試みるが、PA内で倒されたプレーはファウルにならず。 永井、アクレイソンと相次いで経験豊富な選手を投入し、勝ち越しゴールを狙うが、最後はDFラインぎりぎりで抜け出したように見えた、江坂のプレーがオフサイドとなり、万事休す。試合はこのままドローとなった。
 勝ち点3は得られなかったものの、栃木での敗戦を引きずることなく、高いパフォーマンスを見せてくれた選手達。2戦連続のホーム戦、今度は水戸を迎えての北関東ダービー第2ラウンドとなる。相手は違えど、プライドを持って戦い、今年こそ北関東の覇権を手中に収めてほしい。【yosuie@中毛】



■ 2015年6月21日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第19節

ザスパクサツ群馬 0−1 水戸ホーリーホック

正田醤油スタジアム群馬 2398人

低調

 栃木戦の大敗から立て直し、躍動感溢れるサッカーで岡山と引き分け、今節もホーム開催となった、北関東ダービー水戸戦。攻めても勝ち切れなかった前節から、しっかり勝利をものにしたいところだったが、現実は厳しかった。
 大気の状態が不安定で、朝から雨が降ったり止んだりという、夏の群馬の空模様。幸い試合中は大きく崩れることなく、集中して観戦することができた。ザスパのスタメンは、前節から1人入れ替わり、カイケがサブに回って永井が先発。一方水戸は長年チームを率いていた柱谷哲二監督が解任され、前節より西ヶ谷ヘッドコーチが指揮を執っている。外国籍選手はいないものの、船谷、吉田、馬場、山村という前線はそれぞれ特長があり、決して安心できるような相手ではない。そして、湘南から期限付き移籍でチームをコントロールするのは、群馬出身のボランチ岩尾。そして最後列には大ベテランのGK本間が、水戸のゴールを守る。
 北関東ダービー第2ラウンド、今季ホーム初開催ということで、試合前には特別なムービーが大型ビジョンに映し出された。これまで無冠の北関東ダービーにかけるクラブの想いが伝わるムービー。サポーターの気持ちを昂ぶらせるには充分な内容だった。この日は渋川市民デーということもあり、渋川市長の挨拶、いしだんくんのキックインセレモニーを挟んでいよいよキックオフ。
 立ち上がり、前節見せたような勢いがザスパに見られない。ボールを保持した水戸に押し込まれると、防戦一方の時間が続く。5分経って少し落ち着いたものの、水戸のサイド展開に後手を踏み、クリア後の切り替えも遅く、なかなか自分たちのペースに持ち込めない。それでも、カウンターから右サイドを持ち上がり、DF裏に抜けた夛田からの速いクロスを点で合わせた江坂のジャンピングボレーは惜しくもネットの外側。左サイドからのアーリークロスをヘッドで合わせた小林竜樹のシュートも枠を逸れる。その後も何度かボール奪取から展開を試みるものの、永井、坂井など中盤の選手の状況判断が今一つで、連携があまり取れず、なかなか有効な攻撃に結びつかない。守勢に回る時間が長くなり、前半終了近くには右サイドからPA内逆サイドに振られ、GK富居が1対1の状況を作られるが、シュートを落ち着いて弾き、スコアレスのまま前半を終えた。
 北関東ダービーとしてこれだけ雰囲気を作った中、選手のパフォーマンスはあまり上がってきていない。切り替え、球際、運動量と、相手を上回っている要素が一つとしてない。この状況を後半どう打開するか。首脳陣を含め、腕の見せ所ではあったが、そんな期待が後半開始早々に脆くも崩れてしまう。水戸の左サイドからの崩しに対して、SB夛田が競ったボールが後ろにこぼれ、これをカバーにいった乾も、クリアボールをはじかれてさらに自陣奥へ。これに先に触った水戸の選手がクロス、きっちり中に走り込んでいた吉田が左足で合わせて、ゴールネットを揺らす。苦しい状況を抜け出す前に、あっさり先制点を奪われてしまった。
 勝つためには2点が必要になり、攻めに転じなければいけないザスパだったが、一向にペースが上がらない。服部監督が動き、この日試合の流れに乗り切れていないように見えた永井を下げ、カイケを投入。前節と同様となった前線の組み合わせで活性化を図る。さらにボランチの坂井に替えて、FW野崎を投入。トップに野崎、トップ下に吉濱、左右に江坂と小林竜樹という形に。前線で収まるようになり、反撃に出られるかと思った矢先に、ピンチが訪れる。左サイドからPA内に水戸の選手が侵入し、ボールを受けるところへチャージに行った夛田。しかし、これが背後からのファウルと見なされ、PKを献上してしまう。すでに70分近くが経過し、今日の試合経過からここで2点目を取られると、試合が決してしまう。チームの命運を託されたGK富居だったが、相手の放ったシュートを反応よく左に飛び、見事ブロック。水戸の勝利への勢いを削いだ。
 残り20分。ザスパの選手は何とか1点をと個々で奮闘するものの、やはりこの日はオフザボールの動きが少なく、選手同士のコンビネーションも今一つで、なかなか打開できない。81分、吉濱の浮かせたラストパスに体を捻ってヘッドで合わせた江坂のシュートは、力なくゴール右に外れ、最後までゴールを割れなかったザスパは、最下位水戸に敗れた。
 これで北関東ダービー2連敗。水戸には長い間勝っていない。リーグ順位は16位だが、入れ替え戦圏内の21位徳島との勝ち点差は5。下位には地力のあるチームも多く、順位以上に厳しい状況と思ったほうが良い。そのことを選手自身が自覚し、1試合1試合緊張感を持って戦わなければ、リーグ終盤は今以上に厳しい状況になりかねない。前節のように勢いのあるプレーを安定してできるよう、心身両面の強化が必要だと感じた一戦だった。【youie@中毛】



■ 2015年6月28日(日) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第20節

FC岐阜 1−1 ザスパクサツ群馬

岐阜メモリアルセンター長良川競技場 8517人

白星なしの6月

 ザスパは前半21分、敵陣でパスを受けたFW江坂任がドリブルで持ち込んで先制点を決めた。1点リードして折り返したものの後半20分にPA付近からこぼれ球を決められて同点。その後は相手の勢いに押されたが、追加点を許さなかった。(6月29日『上毛新聞』より引用)






■ 2015年7月4日(土) ■

2015明治安田生命J2リーグ 第21節

ザスパクサツ群馬 2−1 徳島ヴォルティス

正田醤油スタジアム群馬 2781人

ずぶ濡れのご褒美

 一つの勝ち星も挙げることができなかった6月。月が変わって、恒例のチーム発祥の地・草津でミニキャンプを行い、草津の湯で心身チャージをして迎えた2年ぶりのホーム徳島戦。J2同期生の徳島は昨年一足早くJ1を経験しちゃったんだけんど、厚いに壁に阻まれ再び今年はJ2に降格、再び同じ土俵で相まみえることになったぃね。J1を経験した徳島が、どんな風に変わってるか楽しみだぃねぇ。梅雨真っ最中で、心配なんは天気さね。鈍い鉛色の雲が敷島を覆ってたんさ。天気予報では19時キックオフの試合の時間は雨。このまま曇りのままなんを期待さね。
 本日のスタメンはGK23富居、DF5乾、3青木、33小林、2夛田、MF30松下、25坂井、9カイケ、15吉濱、14横山、FW26江坂、リザーブにGK22北、DF13有薗、MF8アクレイソン、19黄、36永井、FW8野崎、20小牟田。ザスパの得点源の江坂、久々の横山に期待だぃなぁ。
 メンバー紹介が終わる頃から、ポツポツと降ってきた雨。試合前の草津節の詠唱の頃から、いきなしの土砂降り! Σ(゚Д゚) ポンチョなんか全く役に立たず、あっという間に全身びしょ濡れ(´Д`) 服も靴もビッチョビチョ。キモチ悪りぃんで裸足になっちゃったぃ。オレはバックスタンドで観てたんだけんど、メインスタンド側が雨で霞むほどの豪雨じゃねーきゃ!オレは携帯を水没させた2004年のFCホリコシ戦を思い出したで。そんな大豪雨の中、雷は鳴ってねんで、そのまんま試合開始!って、いったいどうなるんだんべ?
 試合が始まるも、視界も遮られる大雨が降りしきる。画像撮ろうにも防水じゃねぇデジカメをこの雨の中出すんは無理。水を含んだピッチを避けて、ロングボールで攻め合う両者。こりゃ見上げる顔にもビシビシ雨が当たって大変だんべ。開始8分、CB乾が相手選手と接触、ピッチに倒れこむ。負傷でプレー不可となり、有薗と交代。まさかの序盤での交代でゲームプランはどうなるん?
 あぁそれにしてもなんなんこの土砂降り?・・・こんなんじゃピッチは田んぼ状態で試合になんねんじゃねんきゃ?と思いきや、どうしてどうして水はけ、まっさかいーじゃねぇきゃ敷島!水たまりもでぎねぇすばらしいピッチ。芝も縞模様だった(笑)一昔前と違ってすげぇ綺麗だし、グラスキーパーの方々、ほんとにいい仕事してるで。選手たちも草津の湯が効いたんだか、前線からの激しいプレス、壁となる松下、突然の交代で奮戦する有薗と青木、カイケ、江坂を中心にパスをつなげ、裏へ裏へと抜け出そうとゆう攻撃の姿勢・・・得点の期待が高まるで。すると前半23分、左サイドにドリブルで上がった江坂のマイナスクロスが吉濱に。吉濱は一度はDFに阻まれるも、技ありのシュートでキーパーの頭を越えGOOOOOAL!!! ザスパ先制!いやぁリプレイを映す電光掲示板が大雨に霞んでよく見えねー(笑)
 そんな大雨も35分すぎぐれぇから徐々に収まってきて、試合の方も両者一進一退の攻防で前半終了。そしてハーフタイムになったら、雨が小降りに・・・なんだかなぁ〜
 後半開始。ハーフタイムにトップに津田を入れた徳島がペースをつかみ、後半10分に木村に綺麗なミドルシュートを叩きこまれ同点・・・あぁやられちまったぃ。この後も徳島に押し込まれ、何度となくCKのピンチ。悪りぃ流れを断ち切るためか、後半20分横山に替えて、不死鳥・永井を投入。すると永井の投入で、キープ力が上がって前線が活性化。攻撃も予想外のヒールパスなど多彩となって、都度どよめく場内。24分には永井のクロスに江坂がドンピシャ頭で合わせたけんど相手GKに阻まれ、相手徳島のシュートもGK富居が腕一本で弾き、双方譲らぬ展開。更にザスパは83分カイケに替え野崎を投入。あんなにひどかった雨もだんだん小降りになり、デジカメも出せるようになってきたで。そして雨の中の一戦、声援を送り続けたサポについに歓喜の瞬間が訪れたぃね。
 ロスタイムに入ぇろうかという90分、左サイドで球を拾った小林亮を追い越すように、オーバーラップしてきたのはまさかのCB青木!駆け上がり、一呼吸入れて冷静に送ったクロス、ゴール中央付近で相手DFの前に入り、体を捻りながらヘッドを振って右隅に流し込んだのは替わって入ぇった野崎〜!!GOOOOOAL!!! 決まった!勝ち越し!歓喜に湧く場内。ロスタイム3分も無難に防ぎ、歓喜の草津節が場内に木霊した。
 雨の中、全身ずぶ濡れになって勝利を信じて闘った選手、そして2千人余のザスパバカたちへの、まるでご褒美のような劇的な勝利。5試合ぶりの勝利を挙げ監督も水をかけられ、ノリノリの草津節大合唱。草津のミニキャンプが良かったんかなぁ。パスも連動してるし、息の合ったプレーが随所にみられ、後半戦の巻き返しが期待できる一戦だったぃ。いやぁそれにしても愛するチームが勝利すっと、全身ずぶ濡れでの帰り道も全然苦じゃねぇよ。まっと勝ってくんなぃ!ザスパ!(ちなみにオレは敷島で今季初めてザスパの勝利を見たんだぃね。いやぁやっとだよ:笑)【すずき@東毛】










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