「医療人のための群馬弁講座」特講

■  第94回 天皇杯 (2014) ■




2014 第94回天皇杯 ジャイアントキリングの夏 


GK富居の覚醒で宿敵栃木をPK戦で下した2回戦
J1首位の浦和に逆転して、2004年以来のジャイアントキリングを果たした3回戦
名古屋に奮闘及ばず、惜敗した4回戦

語り継がれるであろう2014年のジャイアントキリングの夏
「まっと!なっから!ザスパ!!」で!








■ 2014年7月12日(土) ■

2回戦

栃木SC (J2) 0−0 (PK 0-3) ザスパクサツ群馬

栃木県グリーンスタジアム 2049人

宿敵・栃木をPK戦で下す!




 ザスパは前後半通じて、攻守の切り替えの早いサッカーで主導権を握った。チャンスを数多くつくったが、ゴールを奪えず。GK富居を中心にしぶとく守り、無失点に抑えて延長戦に持ち込んだ。
 延長戦は運動量で相手を上回り、敵陣深くまで何度も攻め込んだ。決定力が足りずPK戦へ。先攻のザスパはFW宮崎、MF瀬川、MF小林と3人連続で成功。逆に栃木は2人連続で外した。栃木3人目のシュートを富居がセーブし勝利が決まった。(7月13日『上毛新聞』より引用)

白熱のPK戦はギンペー様編集の動画(YouTube)で!こっちだぃね!







■ 2014年8月20日(水) ■

3回戦

浦和レッドダイヤモンズ (J1) 1−2 ザスパクサツ群馬

浦和駒場スタジアム 6254人

ジャイアントキリング!!

 駒場スタジアムへと向かうオフィシャルツアーのバスで流れたのは、10年前、天皇杯の試合映像だった。大久保、西澤、森島らを擁するセレッソ大阪相手に、2-1の逆転勝利を飾り、あの伝説の横浜Fマリノス戦へ・・・。むざむざ負けに行くとは思っていまいが、まさかこの後行われる本番の試合で、同じような展開が繰り広げられると考えていた者は、どのくらいいただろうか。
 奇跡のVゴールから10年。当時を知る現役選手はGK北のみとなり、J1王者マリノス相手に、決勝点を押し込んだ依田は、コーチとしてこの試合を迎えた。実に6年ぶりに初戦を突破し、J1チームへの挑戦権を得た、今年の天皇杯。その相手は、直前のリーグ戦でJ1首位に立った、浦和レッズ。これまで2度、PSMで対戦したことはあるが、公式戦はこれが初めて。クラブの経営規模、観客動員数、これまでの実績、どれをとってもザスパの果てしなく上を行く、日本でナンバー1のサッカークラブ。そのレッズとの真剣勝負を待ち望んでいたザスパサポーターも多いはず。その想いが、とうとう実現することとなった。
 その待望の一戦は、レギュラーシーズンの合間を縫う形で、平日水曜の夜に行われた。直前のリーグ戦では、FC岐阜相手に0-2のビハインドからエデル、そして4ヶ月ぶりにピッチに戻ってきたエース平繁の、涙の復活ゴールで試合終了直前にドローに持ち込み、リーグ終盤に向けて光が見えたばかり。中2日という非常に厳しい日程ながら、選手の試合に臨むモチベーションは高い。もちろん、サポーターもこの一戦にかける想いは強く、参戦しにくい日程ながら、出島と呼ばれるアウェイ専用席は、続々と訪れるザスパサポーターで埋まり、メインスタンドにもザスパのユニフォームを着た同志が集まってきている。対するレッズサポーターも、キックオフ時間が近づくにつれて、徐々にスタンドを埋めていく。さすがに満員とはならなかったが、紺色の一部以外、一階部分はぐるっと赤色が囲んだ。
 強豪レッズとの対戦を前に、秋葉監督はここ最近リーグ戦で採用している4バックではなく、相手に合わせた3バックのフォーメーションを選択。GKは天皇杯2回戦の栃木戦での活躍から、ここのところ継続してゴールマウスを守る富居、3バックには黄誠秀、クォンハンジン、そしてケガから戻ってきた有薗が久しぶりの先発。両ワイドにはおなじみの小柳と瀬川、ダブルボランチに坂井と加藤。ワントップに長身のエデルがケガ明け初のスタメン、2シャドーには運動量豊富な小林と宮崎が入った。控えにはダニエルロビーニョ、青木孝太ら。前の試合で復活を遂げた平繁は、ベンチにも入らなかった。連戦になることを考慮したか、まだ万全ではないのか。ペドロビッチ監督をはじめ、柏木、槙野ら、広島時代同じユニフォームを着た仲間との対戦は、本人も楽しみであったろうに、それは叶わなかった。また、途中加入のカイケは、3回戦の登録期限以後に加入したため、この試合は出場できない。厳しい日程の中、この対戦のために用意したスペシャルな布陣で臨む。
 対するレッズも、首位争いをするリーグ戦を重視してか、前の試合からスタメン9人を交代。とは言え、GKは日本代表の西川、坪井や那須など経験豊富なベテラン、濱田や山田直輝など生え抜きの若手、そしてトップは李忠成と、十分強力な布陣。そして控えには槙野、宇賀神、柏木ら、普段のレギュラーメンバーが控えている。
 日本列島は暑さがぶり返し、大気の状態が不安定。メインスタンド裏では雷光が見え隠れしている。時折弱い風は吹くが、日が落ちても30℃前後という、連戦には厳しいコンディションとなった。試合開始が近づくにつれて、両サポーターの声も大きく響くようになる。ザスパ伝統の草津節をかき消すように、レッズサポーターの足並み揃った歌声が響き、浦和と真剣勝負ができるという実感が湧いてくる。NHK-BSで生中継されるこの試合は、改めてザスパクサツ群馬という存在を世間に知らしめる大きなチャンス。クラブ、選手、サポーター、それぞれの想いを胸に、試合開始のホイッスルを聴いた。
  立ち上がりからボールを支配するのは浦和。ザスパは5バックと言っていいほど、小柳、瀬川の両ワイドが下がり、3バックと一列の最終ラインを形成する。2列目にはボランチ二人と2シャドーが横に並び、トップのエデルが余る。無理にプレッシャーをかけず、コンパクトなラインでスペースを消して、浦和の速い攻撃に備えている。マイボールになっても無理な縦パスは送らず、後方でのパス回しでうまく時間を使いながら、エデルのキープや宮崎の裏への飛び出しを狙うが、GK西川の的確な判断でチャンスは未然に防がれ、通ると思ったパスも判断良くカットされてしまう。浦和も無理には仕掛けてこないものの、守備ラインの綻びを見つけては、右サイドから関口、中央からは山田が突破を図る。ザスパ陣内でパスミスやトラップが大きくなると、すかさずゴール前まで運ばれ、危険なシーンを作られる。25分過ぎ、左サイドのゴールラインを割りそうなボールを折り返され、ゴール正面で李に打たれた決定的なシュートは、富居の素晴らしい反応で危機一髪セーブ。その後もDFを中心に体を投げ出して、ゴールを割らせない。ザスパとしては、攻撃に出るシーンは少ないが、なるべく長い時間浦和に得点を許さず、後半の運動量低下と焦りを待ちたいところ。
 思惑どおりに時計の針を進めていたが、それでも相手のほうが上だった。39分、山田とのワンツーでPA内に侵入した李。これを止めにかかった黄誠秀の足に李が躓き、派手に転んだところで、主審のジャッジはPK。左に飛んだ富居の読みは当たったが、李の力強いシュートは、指先をかすめてゴールネットを揺らした。1点ビハインドとなったザスパは、攻勢に出なければいけなくなった。3バックの一角だった黄をボランチに上げ、フォーメーションを4バックに移行。前線の人数を増やし、点を取りに行く。40分、エデルに入った縦パスを黄へとつなぎ、左サイドに流したところにフリーで小林!決定的な場面だったが、小林のシュートは枠を捉えられず。その後、前がかりになって生じたスペースを逆に浦和に突かれ、攻め込まれる部分もあったが、なんとか凌いで前半を終了。0-1で折り返すこととなった。
 負けている状況とはいえ、J1首位の浦和に対し、最少失点で後半を迎えるという流れは、決して悪くはない。ここのところの試合でも、連戦での体力消耗を防ぐため、前半抑え気味に入るパターンが多かった。そのイメージもあってか、ザスパサポーターが陣取る出島には悲壮感もなく、J1のレベルの高さを味わい、その相手に堂々と立ち向かっているザスパの選手たちに、後半の巻き返しを期待する雰囲気があふれていた。
 15分のインターバルを挟み、後半のキックオフ。失点後4バックに移行していたフォーメーションは、再び3バックに戻っている。攻撃に比重を置くことができるものの、逆に守備時に数的不利になる4バックのリスクを考え、カウンター中心の戦い方に一旦戻した形だ。前半よりは攻撃の意識は高くなったが、一進一退の状況が続き、時間が過ぎていく。ただ、ザスパの幅を使った攻撃に徐々に浦和守備陣も隙を見せ始める。中盤のダイレクトパスで小林が抜け出したかに見えたが、辛うじて浦和DFがクリア、そのボールを拾った瀬川がシュートを放ったが、これは西川に防がれる。59分、試合の行方がわからなくなってきたところで、秋葉監督が動く。前線のエデルに替えてダニエルロビーニョ、小林に替えて青木孝太を投入。攻撃の駒を一気に2枚替え、勝負に出た。そして、この策が最高の結果をもたらす。69分、センターサークル付近で加藤がロビーニョに楔のパスを入れる。つられてボールを奪いにいく浦和DF。キープしたロビーニョの右を追い越すように走る青木孝太。そこにロビーニョから絶妙のタイミングでパスが出る。DFを振り切った青木の、効き足とは逆の右で放ったシュートは、西川の頭上を抜く同点弾!GOOOOOAL!!! 一気に沸騰するザスパサポーター!一瞬の隙を狙った会心の一撃。苦しい時間帯を凌いできたザスパが同点に追いついた。
 俄かに慌ただしくなった浦和ベンチは、75分に柏木とマルシオリシャルデスを投入。90分で試合を決しようと切り札を出してきた。中盤でボールを触る柏木が入ることで、浦和の攻撃にリズムが生まれ始める。しかし、試合を決める1点をもぎ取ったのは、ザスパだった。81分、右サイドをロビーニョとのワンツーでDF裏に抜けた小柳が、右ゴールライン際から折り返す。ゴール前で那須がはじいたボールは、詰めていたロビーニョの足元に。右に持ち出して冷静に逆を狙ったシュートは、西川の伸ばしたグローブの先を通過し、ゴールネットを揺らした。GOOOOOAL!!! 逆転!とうとう浦和相手にリードする展開に。出島のボルテージは最高潮!地鳴りのような歓声が響き渡る。
 残りは約10分。浦和は前線に若いFWを投入、ザスパは逆に、坂井に替えて経験豊富な金沢をボランチに。昨年もJ2山形に苦杯を飲まされている浦和は、目の色を変えてボールを奪いにくる。しかし、ザスパの選手たちは、パスを交えながら空いているスペースにボールを動かし、相手のペースに持ち込ませない。
 アディショナルタイムは4分。GK西川がゴール前を離れ、ドリブルでボールを運ぶ。フィードしたボールはそのまま富居の足元に収まるかと思ったが、詰めてきた相手選手に気を取られ、CKにしてしまう。浦和は西川含め、全員がザスパゴール前に。後半最大のピンチに全員で守るザスパ。ヘッドで合わせられたが、体制を崩したシュートはゴールポスト左に逸れた。
 そして、歓喜の瞬間が訪れる。浦和の最後の猛攻を凌ぎ切ったところで、試合終了のホイッスル。静まり返る赤と沸き返る紺。勝利の草津節が今度こそ駒場の空に響き渡る。こうしてザスパ11年ぶりのジャイアントキリングは成し遂げられた。J1首位の浦和相手に、中2日の厳しいコンディションで戦い、プラン通りの展開に持ち込む快勝。今シーズン早々からフロントの交代劇、クラブライセンス問題に揺れ、相次ぐケガ人でリーグ戦も低迷する中、多くの人々の助けを借りながら、なんとか来シーズンへの光が見えてきたところ。浦和レッズ相手に、ザスパの新たな歴史の1ページを書き加えた。この勝利は、これからのザスパの行く末に大きな影響を及ぼすに違いない。【yosuie@中毛】



■ 第94回 天皇杯 (2014) ■

4回戦 ラウンド16 9月10日(水)

ザスパクサツ群馬 0−1 名古屋グランパス (J1)

名古屋市瑞穂公園陸上競技場 2810人

善戦及ばず

 天皇杯3回戦、浦和駒場スタジアムでJ1首位の浦和を撃破するジャイアントキリングをを現場で見届けたオレは、この苦節10年の艱難辛苦の想いの反動で、なっから気がでっかくなっちまって、4回戦の名古屋戦も行ぐんべぇや!と心に決めたぃね。早速、ザスパ公式バスツアーに応募してみたんだけんど・・平日の夜の名古屋での試合っつーことで、最小催行人数に満たねぇってことでツアーが中止(´Д`) はぁ勢いで夏休みを9月10日に取っちっまったんで、行ぎは新幹線、帰ぇりは夜行バス(シルクライナー)の強行日帰り日程を組んでみたで。(翌、木曜日はそのまんま勤務の強行軍)名古屋といえば実は2007年の天皇杯・名古屋戦で日帰り遠征(こん時はデーゲームだったんで往復とも新幹線)したことがあるんだけんど、まさか人生2度目の名古屋日帰り遠征をすることになるとはねぇ。2007年の名古屋には元日本代表の楢崎や藤田や楢崎や玉田がいて、今の日本代表を牽引するあの本田も出てたぃね。(あん時は松浦のヘッドで楢崎から1点を奪ってうれしかったぃなぁ・・・1-3で負けたけんどね)あれから7年の月日が過ぎ、名古屋は元日本代表の楢崎がゴールマウスに健在、田中マルクス闘莉王はじめ、玉田、藤本、永井ら、オーストラリア代表のケネディ、柏から移籍したレアンドロ・ドミンゲスなどそうそうたるメンバーが名を連ねるJ1の強豪。J2・現19位がどこまで食らいつけるんか・・よしんば再び奇跡のジャイアントキリングを起こし、あの2004年以来のベスト8を果たしてぇところだぃね。しっかしあの天皇杯浦和戦以来、ケガ人が続出、リーグ戦も3連敗とチーム状態は一気に低迷しちまったんだけんど・・・
 新幹線で名古屋へ。せっかくなんで熱田神宮に寄り、必勝祈願してから、7年ぶりの瑞穂公園陸上競技場へ。ゴール裏には平日夜にもかかわらず名古屋まで馳せ参じた約50名余のザスパバカが集う。スタメンを確認すっと、GK富居、DF小柳、有薗、クォン・ハンジン、瀬川、MFに初先発の久富、加藤、黄誠秀、小林、FWにこれも久々先発の野崎、宮崎、控えにGK北、DF黄大俊、青木良、MF金沢、カイケ、FWにエース平繁、U-22選抜で武者修行中の大津・・・って、オイオイ!浦和を破ったジャイアントキリングの立役者たち、青木孝、D・ロビーニョ、そしてエデルがベンチにもいねーじゃねぇきゃ!なんだかなぁ。対する名古屋は楢崎、矢野、田中マルクス闘莉王、レアンドロ・ドミンゲス、玉田、永井らが名を連ね、ベストに近ぇ手加減一切なしの錚々たるメンバー。名古屋は戦力を落とすんでは?との下馬評だったけんど、戦力が落ちたんはザスパの方だったぃ(´Д`) でももしこれでザスパが勝ったら、正真正銘ジャイアントキリングだんべ!久々の出場の面々におーか張り切ってもらうんべぇや!
 瑞穂運動公園陸上競技場の空に7年ぶりの草津節が響き、キックオフ!ザスパは登録では4-4-2だが、瀬川、久富が両SHの5-4-1のようだで。名古屋の攻撃を徹底防衛し、後半エース平繁や秘密兵器のカイケを投入して、一気のカウンターで勝負を決しようっつー作戦だんべな。前半は小林、宮崎の運動量、野崎の覚醒に期待するか。しかしさすがはJ1の名古屋。個々の能力が高すぎ。DFの体の入れ方、ボール奪取能力の高さ、玉田・永井の速攻、レアンドロ・ドミンゲスの針の目を通すような鋭いパス、そしてクロスやロングボールを跳ねっ返す闘莉王の打点の高ぇヘッドと迫力・・・セカンドボールはことごとく奪われ、ザスパはバイタルエリアに侵入もままならず、ボールをかっさわられて、レアンドロ・ドミンゲスのキラーパスで一転の窮地、DF陣と富居が執念で跳ね返す・・・の繰り返し。玉田と永井が本調子だったら、前半の内に勝負は決まっていただんべ。前半9分の右サイドの久富からのクロスに合わせた小林のゴール右隅への絶妙なヘッドは楢崎の攻守に阻まれちまったけんど、これが前半唯一の得点のチャンスだったぃな。引いて守るザスパの攻撃チャンスはほとんどなく、目の前でザスパゴール前で繰り広げられる名古屋の猛攻。引いてスペースを消し、なんとかひたすら耐え凌ぐザスパ。何とか前半をスコアレスで折り返す。よく頑張ったザスパ!後半勝負だ!
 後半開始。ザスパは4バックにするもうまく噛み合わず、元の5バックへ。名古屋の猛攻が続く。ずーっと遠い名古屋サイドで攻防が繰り広げられ、ザスパ陣内にめったに来ねぇし。名古屋の攻撃に防戦一方のザスパ。そんな中、最初に動いたんはザスパ。後半60分、精彩を欠いてた加藤に替え、金沢。ベテランの経験値に期待だ。名古屋はその直後、決定力を欠いてて助かってた玉田と矢田の2枚を一気に替えた。すると最終ラインにいた闘莉王が最前線左へ上っていった!FWとなる闘莉王も脅威だが何よりDFラインの要の彼がいなくなった今が一気の勝負所だんべ。ここで後半68分、野崎に替え、切り札のエース平繁を投入。これで「エース平繁で1点を奪って再度ジャイアントキリングを起こしてやる!」とゆうミッション発令に他ならねぇ。エースのゴールを信じ、俄然盛り上がるザスパゴール裏。投入早々、平繁を起点にチャンスを作るが、ゴール前の平繁のミスショットで千載一遇のチャンスを逃す(´Д`) 再び名古屋陣内での怒涛の攻撃。この疲れた時間帯でFW闘莉王の高さは、まさに脅威だぃね。何度か名古屋ボールのCKが続き、永井がシュートしてネットを揺らすも、直前の反則でノーゴールの判定。助かった!まだ行げる!そう思った直後の74分、右サイドかの田口のクロスはファーの闘莉王へ渡ったボールを、闘莉王は胸トラップ後中央やや右に走りこんできたレアンドロ・ドミンゲスに冷静にパス。これを流し込まれ、ここまで耐えてきたが、とうとう失点、0-1。だけんど、残り時間はまだ15分。一撃必殺のカウンターが決まれば同点、延長に持ち込めるチャンスは十分にある。まだジャイアントキリングを諦めねぇぞ!そう信じ、応援も更にヒートアップ。しっかし闘莉王は再び最終ラインに戻り、ザスパに立ちふさがる壁となった。名古屋の立て続けのCK。まだまだ続くピンチ。2点目は許さねぇと全員でこれを凌ぐザスパ。両SHは労を惜しまずアップダウンを繰り返す。なんとかボールを平繁に集めるが、さすがは名古屋DF陣もこれを許さねぇ。82分には有薗に替え、高さの大津を投入。ザスパボールになってゴール前に運んでも、一瞬の躊躇や判断の遅延を名古屋DF陣は見逃さず、ことごとくチャンスを潰されシュートを打つこともでぎねぇ。ロスタイムは3分。最後まで諦めることなくハードワークを続けたザスパだったけんど、ここでタイムアップ。ぐんまのやぼうは、ラウンド16で潰えちまった。
 強豪名古屋を相手に善戦、ゴール裏に挨拶にきた選手を温かい拍手と声援が出迎えた。青木孝、D・ロビーニョ、そしてエデルがいたらひょっとしたら・・・という考えもあったけんど、J2で下位に留まってるチームなんに、手加減なしの名古屋と渡り合った、本当にナイスゲームだったと思うよ。ぜひ選手たちもこの経験を、これからのリーグ戦や今後に活かしてほしいやぃね。オレは23時金山駅南口発のシルクライナーで、翌朝5:20太田に帰ぇってきたよ・・・いやぁ日帰り遠征って、このトシになると疲れらぃねぇ。お土産の「ういろう」がまぁず重かったしね(笑)
 富居の覚醒でライバルの栃木を退け、J1首位を走る浦和にジャイアントキリングをかまし、本気モードの名古屋にも善戦したし。久々のベスト16進出、記録にも記憶にも残る2014年の天皇杯だったぃね。今年の天皇杯、おーか楽しかったで!ぜひまた来年、ザスパ旋風を起こすんべぇや!【すずき@東毛】





Special Thanks

yosuie@中毛 様
ギンペー 様
とも@川崎 様

製作協力三束雨@藤岡





無断転載、複製公開はかたくお断りすらぃね!

リンクはフリーだけんど
トップページ http://www7.plala.or.jp/gunma/thespa/ にたのまぃね!

もどる