「医療人のための群馬弁講座」特講





第31〜45節

止揚の時







■ 2008年8月17日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第31節

横浜FC 1−1 ザスパ草津

ニッパツ三ツ沢球技場 2536人

新しいステージでの戦い

 三ツ沢公園到着時、最寄りのバス停でバスを降りた瞬間にものすごい雨が降り出した。ポンチョを着込んでスタジアムへ向かう。アウェイサポ専用入り口から入場。あれ、でもその先はロープ一本で同じ通路をホームサポと共用するのね。でもホームサポ通路は屋根が覆われている箇所もあるんだぁ。これもアウェイの洗礼ってヤツかいな。この辺は今までだったら間違いなく不満の一つも言っていた自分であるが、チームも強くなって強烈な環境で戦っている訳で、サポとしても一回り成熟しなくちゃな、と自分に言い聞かせる。入場してみると、スタンド周辺ではサポーターが雨宿り。ザスパサポは必要とあらば、雷雨のサカラグで試合再開を求めて歌い続けることも厭わないが、でも高温多湿のみずほの国のスタジアムにはやっぱり屋根が欲しいやね。とはいえ、専用スタジアムのゴール裏は予想以上にすごい迫力。やっぱりサッカー観るのに陸上トラックは不要だと思う。特にキーパー練習が始まってみると、ホントに目の前に選手がいるのが実感できる。そしてサポーターがこの日デビューの常澤聡をアゲ始める。キーパー練習の一挙手一投足に大きな声援が送られる。はにかむ常澤。向こう側、横浜サポの面前で守る前に、少しでも慣れてほしい、ノッてほしいというサポーターの想いを受けながら、雨で滑るピッチの状態を確かめていく。
 先発は不動のメンバー。ついでに言うと、サブも不動の4人(なんじゃそりゃ)。戦い方・勝ち方が徹底してきた。ただ間違ってはいけないのは、戦い方・勝ち方が固まってきたのであって、メンバーが固まったのではない、ということ。いまサブあるいはベンチ外となっている選手が今日のメンバーに追いつき追い越す中で、ザスパの真のチーム力はアップするのだと思う。そしてその流れで控え選手を含めた戦力が充実したときに、長丁場のリーグ戦でも安定した実力を発揮できるチームが完成するんじゃないかしら、と考える。
 それはそれとして。前半開始直後、高田保則先制GOOOOOAL!!! え、なんで?いまファウル取られて横浜のFKだったよね?ま、でもいいや。ゴールはゴール。(ちょっとだけだったけど)古巣相手のYASU GOAL。獲るべき人が獲った。後は勝つだけ。天を突き刺しながら、サポーターのボルテージは最高潮に達していく。その後も決して悪くない戦いを繰り広げる我らがザスパ。傾斜の付いたゴール裏で観ていると、ぺ・スンジン&田中淳の両センターバックが見事に最終ラインの統率を取っているのが判る。何本もオフサイドトラップを成功させ、また高い最終ラインと熊林親吾&松下裕樹のダブルボランチで中盤の支配権を確かなものにする。
 しかし、前半19分。アンデルソンに同点ゴールを許す。一瞬のプレスの遅れから、利き足側のシュートコースを開けてしまったことからの失点。ただ、負け惜しみなどではなくこれは個人技によるもので、崩されての失点ではない。ザスパの先制点も(もっと)そうだが、こういう個人技に頼っていてはいけない。しっかりチームとしての形を作らないと、個人の力頼みでは本当に強いチームは出来ない。
 後半、イヤな予感は的中してしまう。どうしてもゴールが遠い。相手ディフェンスラインを崩せない。こんなレポでも身内の手の内を晒すことはないと思うので詳細はボカすが、つまりは中距離砲を誇るあの選手がボールを持つと絶対に利き足ではシュートコースが開かない。奇跡の左足を持つあの選手にはボールが渡った瞬間に3人(その中にはあの三浦アツがいたりする)がマークに付く。我らがゴールクリエーターが相手守備陣の裏を狙っても、相手DFにゴールとの間に身体をねじ込まれる。華麗にフィールドを舞うザスパの牛若丸が舞い降りた先には常に相手選手がいる、という如く。要はザスパがかつて強豪を相手に徹底的に研究・分析し相手の長所を封じ込めた、あれをやられているわけだ。
 もちろん智将植木監督、黙って手をこまねいてはいない。中盤でのタメを万全のものにすべく秋葉忠宏を、前線の制空権を奪うべく都倉賢を、そしてゴール前の運動量で相手守備陣を崩すべく鳥居塚伸人をそれぞれ投入。展開の打開を図る。しかし、横浜のプレスをかいくぐった何回かのチャンスもあと一歩の所で勝ち越し点には結びつけられず、試合終了。1対1、ドロー。
 試合後、植木監督は記者会見で「煮え切らない」と発言されたらしい。うん、その気持ちは実によく解る。ただ、相手守備陣を崩せず追加点を奪えなかったように、相手攻撃陣を封じ込めて追加点を許さなかったのもまた事実だ。そして、J2中位以上のチーム同志が確かな戦術を元に集中して戦うとき、試合は必然的にこの日のような長所の潰し合いになるのではなかろうか。
 俯いてゴール裏にやってきた選手たちをサポーターが♪俺たちはザスパ草津 俺たちがついてるからな♪で迎える。都倉賢が悔し涙を流し、熊林親吾がサポーターの想いを胸のエンブレムに刻み付ける。ザスパはいま、新しいステージでの戦いに挑み、苦しみながら必至に戦っている。そして今日、選手とサポーターは一体となった。草津号の行く手には険しい登り坂が待ち受けているのであろうが、サポーターの声援に後押しされながらザスパは一気に夢の舞台へ駆け上がれる、そんな気がした。【昴⊂上州】



■ 2008年8月24日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第32節

ザスパ草津 3−1 FC岐阜

正田醤油スタジアム群馬 2343人

ゲット・ゴール

 サッカーの神様は時に非情だ。8月20日夜、公式サイトで我らがエース・高田の「左目網膜剥離」が発表されたぃね。これまで何度も窮地を救ってくれたヤス。こないだの横浜戦でも点を奪ったべぇだ。J1昇格を目指し、まさにこれからと行ったところでの無念の戦線離脱とゆう衝撃の報。ヤスの胸中いかばかりか。そんな病床のヤスの無念を晴らし、勝利を届けるべく、朝から降りしきる雨の中、正田スタに馳せ参じた義理人情厚きザスパサポ、2千余。本日のメンバーはGK1本田、DF5崔、DF27ペ、DF4田中、DF2寺田、MF15喜多、MF14熊林、MF10島田、MF6鳥居塚、そして2トップにFW19後藤と初のスタメンとなるFW35都倉。サブにGK21常澤、DF23石亀、MF17秋葉、MF8山崎、そして特別指定選手として2005年以来、再びザスパにやってきてくれたFW37反町。今日は松下が欠場なんきゃ。今日は三名泉ダービーだけんど、無念のヤスのためにも絶対に勝たなきゃなんねぇ。スタに漂うどこか悲壮な、そして張り詰めた雰囲気。雨が止んで晴れ間がのぞき、東の空には今日の吉兆を予感させるような虹がかかってたで。
 試合開始。草津節の後に唄われたのは、出場してる選手のものではなく、「ゲット・ゴール」、ヤスの応援歌だったぃね。「ヤスの魂とともに」、それはオレたちの一蓮托生の誓いにも似た唄だった。開始早々、岐阜に何度か攻め込まれるも相手のミスにも助けられ点を奪われなかったぃね。時間の経過とともに、徐々にザスパペースになってくる。前半25分中央やや岐阜サイド付近で都倉がチャージを受け倒れて、主審はフリーキックの判定。そっからボールは左サイドの島田の元へ転がったんで、主審は試合を止めずアドバンテージを取って試合を流したぃね。そのせいなんか岐阜はシマへの寄せの対応が遅れてた。その隙を見逃さず、シマは左足でミドルシュート!放たれたボールは美しい放物線を描いてゴールに吸い込まれた!GOOOOOAL!!! ザスパ先制!すんばらしいビューティフルゴール!B-Hゾーンの熱狂は早くも最高潮だったぃね。続く3分後、崔成勇が右サイド深くからグランダーのクロスを打つが、これは岐阜に阻まれる。クリアボールをペナルティエリア付近で熊林がシュート!岐阜DFに当たり、ゴールへ。GOOOOOAL!!! クマの移籍後初ゴールで2点目!押せ押せムード!更に2分後、今度は都倉が抜け出しキーパーと1対1になるんだけんど、ボールはゴール右に流れて得点ならず。・・・惜しかったけんど、ここは決めてほしかったぃねぇ。その後もザスパペースで試合が進み、37分には島田のシュートのこぼれ球を後藤が蹴りこんだ! GOOOOOAL!!!(あとで試合映像を見たらGKの股の間を冷静に抜いたゴールだったぃね。)これで3点目。今日のザスパはがんがんシュートを放ってる!完全にザスパペースなんで、もうこりゃ今日の勝利は手中にしたも同然の雰囲気。しかも追加点もいっぺぇ期待でぎそうだで。前半終了、3-0。こんなにリードして、安心してハーフタイムを迎えることがでぎるんは一体いつ以来のことだんべか?いつしかまた降り出した雨なんか全然気になんねぇや。
 後半開始。雨は依然止まず。しょっぱな元ホリコシの片桐にシュートを見舞われるが、カーンと右ポストで跳ね返ったボールが今度は左ポストをカーンと直撃して跳ね返り、おまけにこのこぼれ球をミスしてくれて失点ならず。いやぁ、ラッキー!こんな跳ね返ったボールが真横に飛んで2度もポスト当たるなんきゃ見たことねぇや!完全に今日は神様にも愛されてるとゆー確信が得られたぃね。ザスパは3-0で勝ってるせいか、若干引き気味でリスクを冒さず受けに回ってる感じ。岐阜は精神的支柱の小島を投入。ザスパも鳥居塚に替え秋葉、更には都倉に替えて、反町を投入。おかえり!反町。高校時代の3年前にはゴールは決められなかったけんど、今度ぁいっちょ頼むで。と、思っていたら、後半35分、一瞬の隙をつかれちまったんだか、替わったべぇの岐阜・大友に左サイドを難なく一気に駆け上がられ、クロスを片桐に決められ、あっけなく失点。3−1。昇格争いは得失点差も重要になるだけに余計な失点はカンベンだぃね。JFL時代の都田であんなに「1点の重み」を学んだじゃねぇきゃ?後半は何回か追加点を奪うチャンスはあったけんど、追加点はならず。反町もまだちっと遠慮してたような感じだったぃね。都倉も爆発を期待するで。次はぜひ決めてくんなぃ。後半は岐阜のほうがシュート多かったんだけんど、守備陣はあの1点以外は良く凌いでたぃね。
 勝利の瞬間が近づくと、降りしきる雨にも負けず、再び病床のヤスに「この勝利よ届け」とばかりに「ゲット・ゴール」が正田スタに響く。そして3-1、ザスパは勝利を収めたで。今度は勝利の草津節が敷島の杜に木霊したで。今日のMOMに選ばれた熊林が、背番号9のヤスのユニホームを手にしてバックスタンド側にやってきた。それを大きく掲げ、そして身にまとい勝利の報告。サポとヤスの魂を受け継ぐことを誓い合う。再びクマのリードで「ゲット・ゴール」の大合唱。ヤスの魂は、あそこにいたすべての者に注入されたぃね。ヤスが戻ってくるまで、みんなして力を合わせてがんばるんべぇよ。ヤス、焦らずゆっくり養生してくんなぃ。そして必ず一緒にJ1に行ぐんべぇ!【すずき@東毛】




■ 2008年8月30日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第33節

湘南ベルマーレ 4−0 ザスパ草津

平塚競技場 4564人

平塚の試練

 後半40分過ぎ。最前列でLフラッグを振らせてもらっている私の両隣には都倉(とザスパ)を応援する川崎サポ様がいた。雨の中、ポンチョも着ずに、都倉(とザスパ)に一生懸命手拍子を送ってくれている(知らない人には難しいからね、ザスパのチャントは)。思わず叫んでしまう私。「他サポが雨ん中応援 してくれてんだからよぉ、いいところ見せろよぉ。」ただ、叫びながら、選手たちがベストを尽くしているのも解っていた。みんなホントに頑張っていた。ただそれでも、今日みたいな相手にはザスパの弱点が露呈してしまい、結果として惨敗となっただけなのだ。
 今日の先発はGK本田、DFが左から寺田・田中・スンジン・ソンヨン。MFが喜多・熊林のWボランチに左に島田、右鳥居塚。そして都倉・後藤の2トップ。この時期、累積・故障等で満足なメンバーでゲームに臨んでいるチームなどない。チームのために犯したファール、身を挺したプレーの代償としての負傷、そして無念の病に倒れた者。そんな今日このピッチに立つことの出来ないすべての選手たちのためにも、戦える喜び、誇りを胸に精一杯戦ってほしい。手の届く上位チームとの本割り直接対決。勝てば3位も見えてくる。残り少ない第3クール、勝ち点は1点だってやりたくはない。夢と希望に満ちあふれた異常なほどの熱気の中、キックオフの笛が吹き鳴らされた。
 ザスパサポがヤスチャントを奏でる中、いつになく動きが重いザスパイレブン。というよりも湘南のプレスが早く、自由にボールを扱えない。また、J2屈指の高速FWを中心とした湘南攻撃陣に翻弄され、リズムが掴めない。今まで高い位置でプレスをかけ先手を打てていたザスパであるが、今日は後手後手の対応に追われ、選手たちは体力と集中力を奪われていく。その後は80分間で4失点。マークのズレやプレスの甘さ。そういった点を見事に突かれた、という印象を持った。昇格争い、いや我々が目指すJ1のレベルは一瞬のスキも許されないレベルなのだ。今日の結果は、残り11節を残しているこの段階で一度仕切り直すイイきっかけを与えられたのだ、と考えたい。攻撃陣は川崎サポ様の声援もあったのだろう、都倉のプレーが目を惹いた。もっとも、待望のポストプレーの出来る長身FWをザスパの2列目以降が活かせたとは言い難く、また決定的チャンスをモノに出来なかった点など、この日は結果を出せなかったが。それでも私は都倉に期待したい。彼のプレースタイルはザスパの新たな攻撃パターンの可能性を示しているし、何よりチャンスを渇望するその姿勢はチームに刺激を与えてくれると思うから。
 試合終了後、件の川崎サポ様と少し話せた。「トックンはうち(川崎)で負傷してしまって充分トレーニング出来ていない状態で(ザスパに)行ってしまったんで、(全盛期に比べて)走れないんですよ」と都倉を一生懸命擁護していたので、「そうじゃないんです。ザスパが彼を活かせてないんです」と答えてしまった。お借りしている選手を活かせない現状が寂しかったからだ。それでも選手の挨拶後、雨中の応援のお礼を申しあげると「応援していますから。頑張ってください」とのお言葉をいただいた。嬉しかった。惨敗ではあったが、選手たちの必至さだけは伝わったのだと思った。
 必至さ。それを理解していたスタンドからは俯いて挨拶に来る選手たちへの非難の声は挙がらなかった。もっとやれるはずだ、という想いはあったにせよ、だからこそ次戦への励ましの言葉が多くかけられた。日本サッカーの父と呼ばれたクラマー氏はかつて「敗れた時に声をかけてくれる人こそが真の友人である」と述べている。俺たちは仲間、俺たちがついてるから、胸を張って共に前に進もう。スタンドにはそんな雰囲気があった。結果だけ見ればたしかに惨敗ではあるが、この試練を共に乗り越えて、ザスパはさらによいクラブに近づける、そんな気がした。【昴⊂上州】




■ 2008年9月7日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第34節

ザスパ草津 0−0 モンテディオ山形

正田醤油スタジアム群馬 4424人

悔しいドロー

 試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、ザスパの選手たちはガックリとピッチに膝をついた。
 直前まで怒涛の攻めを繰り返し、熊林が左から放り込んだクロスに高い打点のヘッドで都倉が合わせたボールは、ザスパサポの願いもむなしく、クロスバーを叩いてゴールラインのわずかに外でバウンドした。この日も都倉は前線で体を張ってボールをキープし、前半終了間際にもDFラインをうまく抜け出して島田のクロスに合わせる絶好のチャンスを迎えたが、そのボールに触れられず、J初ゴールはお預けとなった。
 前節痛めた足の影響が心配された後藤だが、試合開始からピッチに立ち、いつもどおり積極果敢なプレスで相手のDFラインにプレッシャーを与え、小さいながらもポストプレイもこなし、持前のスピードを生かして突破を図った。中盤に放ったミドルは枠を捉えたが、惜しくも相手GK正面。鉄壁の山形の守備の前に、ゴール前での仕事があまりできず、後半途中で山崎と交代となった。その山崎は、この日もリザーブのFWとして登録、ピッチに入ると前線でボールを呼び込んだが、決定的なチャンスは作れず。右サイドハーフに入った熊林は、いつもどおり積極的にパス回しに絡み、時には前線へのスルーパス、時にはミドルシュートと、存在感を示した。
 頼れる司令塔島田は、前半はいつもと違い左SBが守備的な尾本だったため、サイドで孤立する場面も見られたが、相手陣内で得たFKやCKで鋭いボールを入れ、中盤で奪ったボールをカウンター気味に切れ込んでシュートも放ったが、枠を捉え切れず。前節の湘南ほど山形は島田を厳しくチェックしてはこなかったが、決定的な仕事はできなかった。
 3試合ぶりのスタメン復帰となった松下。”戦う職人”のキャッチコピーのごとく、中盤で激しくボールを奪取し、攻撃の起点となる。フリーになったところで右足一閃、強烈なミドルを放つが、相手GKが好セーブ。得点には至らなかった。その松下とボランチでコンビを組んだ喜多は、高さや読みを生かした守備と攻撃参加で中盤のバランスを取った。終盤喜多に代わってピッチに入った鳥居塚。ベテランらしい動きで打開を図るが、いつもほどボールに絡めず、仕事ができなかった。
 この日は高さのある山形のFW対策からか、本職がCBの尾本が左SBで先発。さすがに寺田のようにオーバーラップは頻繁にできないが、試合に慣れてきた後半にはパスカットを連発。チャンスの演出に貢献した。
 後半残り15分あまり、満を持して投入された寺田は、水を得た魚のように左サイドを駆け上がり、クロスを供給。はじかれてもCKを取り、島田の左足に託す。おそらく寺田投入のタイミングが、この試合の最大のヤマ場だったろう。が、得点という結果には届かなかった。田中はこの日も体を張った守備で、高さも決定力もある山形FW陣を自由にさせなかった。豊田とのマッチアップでは何度ももつれ合いながら、北京五輪代表をピッチの外に追いやった。スンジンも適切なポジショニングとクリアで零封に貢献。激しいディフェンスはまたもやイエローカードをもらってしまったが、安定した守備に欠かせないことは言うまでもない。前節Jリーグ通算100試合出場を達成し、試合前にはセレモニーで奥様とお子様から花束を受け取った崔。正確なフィードで試合を組み立てる山形の左SB石川には、熊林との右サイドコンビでほとんど仕事をさせなかった。そして、機を見てオーバーラップからチャンスを演出。昨年まで人材不足に苦しんだ右SBは、すっかり彼の定位置となっている。
 前節ミスキックから試合の流れを決定付ける失点を喫してしまったGK本田。また、前回の山形との対戦でも、相手の一人少ない状況から長谷川に決勝点を奉げるミスを犯してしまった。しかし、それを補って余りあるファインセーブにより、数々のピンチを救ってきたことは、周知の事実。この日も冴えわたる読みと驚異的な反射神経で、至近距離からのシュートをことごとくブロック。ドローに持ち込んだ立役者の筆頭だった。
 2008年シーズンもこれで残り10試合。上位との対戦は勝ち点差を詰めるチャンスだったが、悔しいドローとなってしまった。しかし、選手達は下を向いていない。サポーターも望みがあるうちはあきらめるわけにはいかない。あきらめず、上を目指してきたからこそ、今のザスパがある。最後の最後まで、その気持ちを忘れず、一丸となって戦い抜きましょう!【yosuie@中毛】




■ 2008年9月14日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第35節

ヴァンフォーレ甲府 2−2 ザスパ草津

山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 12538人

9人になっても

 みなさんは、覚えていますか?ザスパ草津がJFL時代(2004年)天皇杯の準々決勝・仙台のユアテックスタジアムで王者:横浜・Fマリノス相手に「9人vs11人」で勝利という壮絶な試合を・・・私も、あの時仙台のゴール裏でザスパ草津のミラクルを目にして、虜になってしまったその一人です。(^^;) そして、まさかあの再来のような試合が起きるなんて誰もが予想もしなかったと思います。
 本日、第35節アウェイ戦は、ここ山梨の小瀬スポーツ公園陸上競技場で対戦相手・VF甲府とのお互いに負けられない試合が行われました。今回は、オフィシャルバスツアー・2台の参戦と、別便でもバスが出たり、自走での参戦だったりと、アウェイゴール裏には約500人位の草津サポが集結となったでしょうか。そして、時間が立つごとに甲府サポーターの数は見る見る増え、恐ろしいほどのサポーター(総数12500人以上)が集結(正直1万人以上の観客数を収容できるスタジアムがあって羨ましいとも言う)。甲府サポーターたちの青の大音響。敵である私たち草津サポの目をも釘付けにするような光景がそこにありました。しかし、私たちサポーターも選手に気合と愛のムチを入れに参戦している訳で、数で負けても、根性では決して劣ることはありません。しかも、今回は草津のスタジアムDJも参戦し、試合前からのコールはまるで正田スタのホーム戦を呼び起こされるような熱気があり、草津サポも準備は万全のものとなりました。
 今日のスタメンは前回と同様、FWに都倉選手と後藤選手を起用してのポジショニングです。後ろは、ガッチリ守り切る・両SBにチェ・ソンヨン選手と寺田選手、CBには強さを誇る田中選手とペ・スンジン選手を起用、ダブルボランチにはキャプテン松下選手と喜多選手を、中盤の要には熊林選手、そして司令塔の島田選手での布陣となりました。そして試合開始。序盤からペースは甲府の流れで試合が進んでいきました。我ら草津も相手ブラジル2トップには、しっかりマークも付いてプレッシャーを掛けています。そのせいか、当たりが強いばっかりにイエローが前半から多く見られています。そして怒涛の攻めの中、守護神本田選手のファインセーブが続きました。私たちも、祈るような気持ちと負けられない一身で途切れなく応援のコールが続きます。そんな中、FW都倉選手に球が上がりますが、プレスもきつくファーストタッチができず、しかもファールの判定も多く、思うように前線へ球を落として出すことができません。時折、中盤で球を奪いクロスを上げますが、ゴールを割ることができません。また、FKの機会を得た島田選手からの球に松下選手が反応しますが、枠を捕らえることができません。そして0−0で後半戦となりました。
 後半も、試合の流れは甲府が握り、攻めの手を抜くことがありません。そんな中、後半11分にサイドから駆け上がってきた選手と競ったチェ・ソンヨン選手が2枚目のイエローを貰い、退場となってしまいました。DFを1人欠いての試合はそのままヒートアップしていきました。ポジションを変更する意味もあり、FW都倉選手からFW山崎選手に交代、しかし、その直後ゴールエリア内で寺田選手が相手選手と交錯しPKを与えてしまい、そしてFWマラニョンが1点目を献上。その瞬間、スタジアムが地響きと揺れるほどの歓声が湧き起こりました。しかし、草津の選手も私たちも、それはそれとかみ締め、まだまだ時間もありチャンスはいつか必ず来ると信じ、戦いの手を緩めることなく精一杯喰らい付いていきました。そして、後半23分、左サイドから駆け上がってきた寺田選手に相手選手がクリアしようとした球を相手GKがクリアミスをし、もたついている間にFW後藤選手がすかさず詰めて右からシュートを放ちゴールに突き刺しました。GOOOOOAL!!! 1人欠いてのゴールは、まさに執念のゴール!選手も私たちも誰一人として最後まで諦めることなく、まだやれると自信に繋がりました。しかし、また無情にも後半27分にはもう一人のSBである寺田選手が2枚目のイエローと判定され、退場の処分となって、こちらは9人になってしまいました。正直、え〜!なんでぇ!と言う気持ちになりましたが、その現状を誰よりも選手たちがしっかり把握し、こうなったら9人でやるしかない!という冷静な判断で試合を展開していきました。選手も私たちも、もう1試合も落とすことはできない。そして、たとえ9人でも最後の最後まで決して諦めない。草津の選手もスタッフもサポーターも全てが1つとなり、J1昇格への執念を燃やし、そこには今までにない一体感がありました。試合は最後まで諦めなければ、必ずチャンスが来る!両SBを欠いてしまった草津のポジションを変更すべく、FW後藤選手からDF尾本選手が投入されました。しかし、またその直後、相手のFKの混戦から2点目が献上され、2−1。残り時間は15分。いつしかやって来るチャンスのために、9人の選手は無駄な動きは作らず、凌ぎながら最後のカウンターを狙います。そんな中、私たちの祈りが届いたかのように島田選手がFKのチャンスを掴みました。そして、司令塔島田選手のFKは左から見事にゴール前に上がり、裏から抜け出た尾本選手の高いヘディングがドンピシャなタイミングでゴールに飛び込みました。GOOOOOAL!!! 決まった瞬間、この瞬間を信じていたゴール裏の私たちは、歓喜に沸き上がりました。と同時に、相手甲府の大勢のサポーターは静まりかえり、スタジアムの中が一瞬にして凍りつきました。9人で同点に追いつきました!そして最後、長かったロスタイムも終わり試合終了。
 結果は2−2でのドロー。しかし、11人対9人で数的不利となっている草津にとって、この同点ゴールは最後まで諦めない執念のゴールとして、選手の自信にも繋がったことでしょう。でも今後は厳しい現実がやって来ます。最後の最後まで、気を抜くことなく残り試合を戦ってほしい。チームとしても目標はただ1つ。「J1昇格の夢は諦めないこと」私たちサポーターも最後まで選手と一緒に戦っていきたいから。【あきべー@北毛】




■ 2008年9月20日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第36節

ザスパ草津 1−1 アビスパ福岡

正田醤油スタジアム群馬 2810人

貴公子の帰還

 南方から訪れた暴風雨の渦は、未明までには上州をその影響圏から外して北方へ去っていったようです。実に久方ぶりとなるホーム・正田スタへの出陣は、こうして台風一過の絶好天となりました。久々に訪れた敷島の杜はいつもながらの賑わいで、噴水前広場の長い列は…あぁ、噂の「ガチャポン第2弾!」だぃね。グッズ販売テントでは、福岡サポさんが「各選手背番号に対応したものが多いんだね」と感心していたり。遠路ご来場有り難うございます、お土産いっぱいあるから買っていってね、あ、でも勝ち点は置いていってね^^。
 大気中の塵芥が一掃されて、透過する陽光が強く差し込むバックスタンド・定位置に陣取って「久しぶり〜」のご挨拶。アンケート用紙の「Q.ザスパ草津のイメージは」欄に「清貧 雑草魂」と書き込んでいるところに隣から「スタメン見た〜?」と差し出される携帯電話。どれどれと小さな液晶画面をのぞき込みます。スタメンを見てびっくり。GK:1・本田選手、DF:3・尾本選手、4・田中選手、15・喜多選手、7・佐田選手、DMF:17・秋葉選手、30・松下選手、OMF:10・島田選手、14・熊林選手、FW:6・鳥居塚選手、19・後藤選手、リザーブ・GK:22・北選手、MF:8・山崎選手、13・櫻田選手、FW:9・高田選手(!)、35・都倉選手。
 寺田・「・崔のDF3選手が出場停止の今節、まず気になるのはDFラインですが、右SBにはエキスパートの佐田選手を起用。左SBにはやはりサイドの住人たる石亀選手がおりますが、今回は尾本選手を宛ててきました。そんなわけでCDFには喜多選手が入ります。ここのところボランチとして活躍していましたが、まあ本職はCDFなので心配なしと言えます。尾本選手の役割は2つ。福岡のFW・ツインタワーへの配球を阻止することと、自軍セットプレーでのターゲット。後者については前節素晴らしい働きを見せてくれたので期待大です。久々の先発となった佐田選手ですが、出番が減ってしまった今季でも、意気を挫くことなく精進している姿を練習場でも拝見していました。いつもの切れの良いサイドアタックを期待しております。次に目を引くのがFW。後藤選手の相方を務めますは、J2通算150試合出場を果たした鉄人・鳥居塚選手です。衰えない運動量とベテランならではの目端の利く試合運びが身上ですが、ミドルシュートも撃ったりしますので、涼クンのマーク剥がし役としても有効です。そして本日最大のサプライズがピッチ上に現れました。病気療養中の草津の貴公子・高田選手がいるじゃぁないですかぁー\(^ω^)/。帰ってきてくれた!もう治ったのかな?すっげぇ嬉しい♪すっげぇ心配(笑)。本心を言えば、今日は出なくてもいいや。ご尊顔を拝しただけで有り難い有り難い。先発を見る限り、前半は福岡の190p超のツインタワー(ハーフナー選手&大久保選手)を警戒しつつやや守備的に、で後半相手の出方を窺いつつサブに控える色の異なる攻撃の手を繰り出して攻勢を強める、と言ったところでしょうか。
 秋の入りにしては強めの太陽光線が肌を焼く中、魂歌・ラスハルの詠唱が場内の空気を揺らします。ナイフエッジの向こうに駆け込むか、こちらに転げ落ちるか、草津・福岡共に正念場のキックオフです。試合開始から序盤の間は、双方共に積極的な攻勢には出ません。草津の組み立ては基本戦術であるパスネットワークによる押し上げです。対する福岡は、やはり前線のハイタワーに対する縦への配球を主軸にしています。メンバー構成が昨年までとは大きく異なっているため単純な比較は出来ませんが、昨季以前のワイドでスピーディーなサイドアタックの方がやっかいだと思っているので、緩い縦のロングボールを頻発する今日の福岡の攻め方は、むしろ願ったりと言うところ。この展開で怖いのはセットプレー。前半13分の福岡・右CKは、枠外に外れはしたものの完全にフリーな状態でヘディングを撃たせてしまいました。やられたかと思ったぞい。ただ、流れの中では福岡にほとんど形を作らせていないので、少し強めに出れば、前掛かって付け込む隙が出来そうです。前半17分には松下選手が右サイドに張る熊林選手にきれいなパスを配球し、熊林選手のミドルシュートを演出します。このシュートが惜しかった。角度のないところから撃ち出されたドライブの掛かったシュートは、緩く落ちながら枠を目指しましたが、もうひと落ち足りませんでしたね。狙いは良し。どんどん行ごー!結構いい流れだな〜、と思っていた前半26分。今度は左サイドの島田選手からペナルティエリア近くでポストとなっていた鳥居塚選手にハイボールが繋がります。相手DFの壁を割って、なんとトリさんジャンピングヘッドで競り勝ちます^^。鳥居塚選手が落としたセットボールに右足を伸ばして合わせたのは後藤選手。ボールは横跳びで手を伸ばすGKの指先を越えてゴール右隅に転がり込みます。GOOOOOAL!!! 良い空気の中で決めるべき人が決めてくれました。前半の残り時間は福岡の機先を制した草津ペースで終始、リードした形でハーフタイムを迎えます。
 後半も前半からの流れに乗りたかった草津ですが、福岡がプレスを強くしてきたこともあってパスが思うように繋がりません。それでも後半10分には後藤選手が単騎突破に成功し、ペナルティエリア内まで侵攻して好機を演出します。この場面は転倒(勝手に転んだわけではないのですが…)でシュートまで持って行けませんでしたが、さすがは涼クンと言ったところです。後半13分、ここで草津ベンチはFWの構成を変えるべく鳥居塚選手→都倉選手の交代を行います。1トップ+1.5→2トップ(ランニングシューター+ハイタワー)としたわけです。これに呼応するように福岡もカードを切ります。後半15分、ハーフナー選手→田中(佑)選手と交代し、草津とは反対にハイタワーを下げました。この交代で優位に立ったのは、しかし福岡です。大久保選手というターゲットは残しているものの、全体としての戦術はサイドアタックの色を強くしてきました。後半23分、水をかぶったように汗まみれの秋葉選手から山崎選手へバトンタッチです。これくらいの時間帯になってくると、そろそろ攻と守の見極めをしないといけないわけですが、山崎選手をオフェンシブポジションに入れて熊林選手をボランチに下げた辺り、現状維持を狙ったのでしょうか(やや守勢に回ったようにも見えますが)。こういうタイミングこそが気を付けねばいかんのだなぁ。後半28分、ペナルティエリア内で福岡の選手が転倒。勿論勝手に転んだわけではなさそうです。っつうことは、だ。PK、嗚呼やっぱりPKなのね(10数分前の出来事が草津サポみんなの脳裏に一瞬リフレイン)。神降臨を期待するものの、神様は安売りしてくれませんでした。で同点。勝つしかないのよ、我々はっ!。植木監督も当然そのつもりです。
 そして後半30分、ピッチサイドにはNo.19を示すボードが掲げられます。No.19が消えて表れた数字はNo.9。後藤選手に替わって登場したのは高田選手。貴公子の帰還です。草津の危機に現れるヒーローのように雄々しくピッチ上を駆け巡るその姿に、療養前と変わらない献身的なパフォーマンスに場内は沸き返ります。病み上がりとは思われないような高田選手の動きっぷりに、ひとまずの安堵と大いなる期待を抱いたのは僕一人ではないはずです。あぁ、ヤスが居る…。ゴールなんか決めたら泣きそう(笑)。後半31分には松下選手のミドルシュートがGKの攻守に阻まれ、後半33分には高田選手が果敢に放ったシュートが大きく枠を外れはしましたが、それでいいのよ、それで。福岡も負けじと後半37分にCKから枠を捉えて飛ぶシュートを撃ちますが、うちには本田選手が居ます。左手一本でボールを弾き出し危機を回避します。おお、神は居ませり。ロスタイムも残り僅かとなり、都倉選手が放ったシュートが右ポストをかすめて場外に飛んだところでこの試合の勝敗も決しました。3戦連続のドローです。
 得たのは勝ち点1。失ったのは勝ち点2。残り試合は8。やはり立ち塞がるか、福岡。尾本・都倉というターゲットが居た今節ですが、コーナーキックが2回しか得られなかったのが返す返すも残念です。ただ、この期に及んで下を向いていても仕方ないので、少しでもポジティブに今後のことを考えなくてはいけません。高田選手の望外に早期の復帰は朗報です。居なくても試合は出来るが、居ないと戦えない。ピッチ上で果たす献身的な働きは僕の拙い文章力では表現し得ない程のものです。高田選手は草津にとってそんな選手です。メイン・バック両スタンドから贈られる盛大なコールに何度も丁寧にお辞儀し手を振るその様子は、まさしく『貴公子の帰還』。後藤選手が高田選手をお手本にして今季の活躍を見せるまでになったように、都倉選手にもこの躍動する良い手本から色々なものを吸収して、一刻も早く全身を縛る呪縛を解きはなって欲しいと願い止みません(トックンはやればできる子っ!)。
 今日の試合、内容は悪くなかった、と言うよりむしろ良く闘ったと讃えたい。あの恐怖の対象でしかなかった福岡に対してここまでの試合をすることが出来たことが、チームの成長の証ではないかと(仙台戦でも同じ事を書きましたが)。J1昇格に向けて闘うのが全J2チームの目標であり使命であるならば、その道のりはいよいよ細く険しくなってしまいました。しかしながら、昨年のJ1戦線を思い起こせば、人の成す業、どんな奇跡的な出来事が起こったって決しておかしくはないし、僕らがそれを成し得る可能性だってゼロではない。そう思えればこその応援であり、試合後の大声援なのです。この期に及んでブーイングで士気を下げる愚はしないのです。
 険しくとも、進む道がある限り、その歩を止む事なかれ。【ほーせん@高崎】



■ 第37節はお休みだぃね! ■



■ 2008年9月28日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第38節

ザスパ草津 0−0 ロアッソ熊本

正田醤油スタジアム群馬 4423人

暗雲

 土曜の秋晴れとはうって変わって、朝からどんよりとした鉛色の曇り空の日曜日。前節、オレたちが足掛け4年もかかったJでの連勝達成を、昇格一年目で果たしちまったロアッソ熊本をホーム正田スタに迎えての第38節。J1昇格のためには、残り8戦「一戦必勝」が要求されらぃね。もはや引き分けですら後退を意味する状況。熊本から勝利を奪って、こっから秋の快進撃を開始してぇところだぃね。
 ザスパのスタメンはGKに本田、DFに崔、喜多、田中、尾本,MFに松下、秋葉、熊林、島田、そしてFWに後藤、高田。サブに北、寺田、櫻田、鳥居塚、そして爆発が待たれる都倉。オレは左サイドに出場停止明けの寺田なんかなと思ってたんだけんど、長身が多い熊本対策で守備重視のためなんか尾本が起用されたぃね。病み上がりの高田には無理をしてほしくねぇもんだけんど・・さぁ必勝を期し、キックオフ!
 ボールを小刻みに回し、ポゼッションで熊本を圧倒するザスパ。いーじゃねぇきゃ!高田も元気溌剌、ミドルシュートも披露とまっさかいぃ動きじゃねぇきゃ。こりゃ先取点も近けんべ?と思ってると、前半19分、高田の右からの突破を熊本DF福王がたまらず後ろからチャージ。一発レッドで退場。あと70分間も一人多い数的優位な状況で戦うことがでぎる!しかも押せ押せだし!と一気に勝ちムード。熊本はFW高橋を1トップにおいて、自陣ゴール前に残り8人のフィールドプレーヤーをがちがちに固め、タテポン一発の勝負に来たで。まぁそれでも時間はたっぷりあるし、なんとかこじ開けてそのうち点が取れるんべ?・・・選手もサポもそれが慢心だったんかもしんねぇね。ザスパは支配率では圧倒してはいるが、ペナルティエリアの前にくると熊本の厚い守備に阻まれてシュートすら打てねぇ状況。右サイドは崔が奮闘してはいるんだけんど、左サイドの尾本は島田との呼吸も今ひとつの印象。前半40分はゴール前の島田の惜しいフリーキックもあったんだけんど、点が取れそうなんはなんだかセットプレーの時だけだった感があらぃね。ちょっと皆がヤキモキしはじめた中で前半終了。0−0。しかしまだ時間は十分あらぃね。
 後半開始。オレは都倉を入れて攻撃の枚数を増やすんかと思ったがメンバーの交替なかったぃね。相変わらず熊本の引きこもり戦術の前に攻めあぐむザスパ、ザスパのパスミスから一気のカウンター攻撃を試みる熊本との膠着状態が続く。秋葉の運動量が落ちてきたんで、尾本を替えないで取っておきたいんであれば、オレは寺田を左SB、CBに尾本を入れて、ボランチに喜多を上げるんじゃねぇん?と思ってたんだけんど・・・・最初の交替は後半24分後藤から都倉だったぃね。尾本は左サイドで攻撃参加があんまできてなかったんで、都倉を入れたんならなおさら寺田を左サイドに入れてほしかったんだけんど・・・この交替で後藤の突破力という武器が失われたんも痛かったぃね。後半25分尾本のヘッドもキーパー正面、後半31分都倉のヘディングシュートはまたもクロスバーに嫌われ、ザスパの高さの攻撃は全く決定力なく通用しなかった。ゴール前を固く守られてるせいかミドルシュートの場面も少なかったぃね。そしてパスミスから熊本の素早いカウンターを浴びて何度か肝を冷やす。次の交替は秋葉から鳥居塚、しかし前線は思うように活性化されず、前線の都倉をターゲットっつー単調な攻めが続く。姿を現した寺田はピッチサイドに来てからもなかなか交替されず、尾本と交替したんは後半40分、残りはわずか5分ばかりっきゃなかったぃね。寺田を生かすサイド攻撃の時間は余りにも短すぎ、ロスタイムの高田のゴールへの押し込みで、一瞬歓喜につつまれるも、直後に無情にもオフサイドと判定されノーゴール・・・orz 結局0−0のドロー。10人相手に、ついに1点も奪うことはでぎなかったぃね。
 ドローという結果にB-Hはしばらくの間、どこか虚ろな遠い目、脱力、そして漏れる溜息と失意。選手が挨拶に来ても、まばらな拍手のみ。「白黒つける」はずだった一戦は、まさに負けに等しい痛恨の引き分けになっちまった。今日は残念ながら勝利への執念があんま感じられねぇ凡戦だったぃね。幸いにも上位陣が潰しあってくれたおかげで、3位との勝ち点は9差のままで数字上はまだ昇格の可能性は残されたけんど、オレはこの試合にかける気迫、消極的采配を見る限りとても追いつくことは難しいんじゃねぇきゃって思っちまったで。行く手に暗雲にわかに立ちこめ、J1昇格はかなり厳しくなっちまったが、それでも残り7戦最後まで流した汗を信じて、諦めずに精進すんべぇよ。今こそ「必至」の姿を見せてくんなぃ!頼むで、ザスパ!【すずき@東毛】




■ 2008年10月5日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第39節

愛媛FC 1−0 ザスパ草津

ニンジニアスタジアム 3372人

まるで水田



 試合は雨天で水たまりができる悪いピッチコンディションで行われ、グラウンダーのボールは途中で止まった。ザスパはいつものパスでつなぐサッカーが展開できず浮き球を使って前線に押し込むが得点に至らず前半終了。後半開始早々にはFW後藤が相手GKと1対1となる決定的場面を迎えたが、ボールは足元に収まらずシュートは不発。逆に後半17分、クリアボールが相手FWの足元にピタッと止まり、これを豪快に決められ決勝点となった。(10月6日桐生タイムスより引用)





■ 2008年10月19日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第40節

ザスパ草津 0−1 水戸ホーリーホック

正田醤油スタジアム群馬 7203人

最悪の負け方

 残り6戦、一縷の望みのJ1昇格のためには、もはや1戦も落とせねぇ。前日3位の湘南が熊本に負け、勝点差を詰められる絶好のチャンス。今日の相手は北関東ダービー第3レグ、水戸。第1レグは@敷島、松下のミドルシュートでチーム初の悲願の連勝を果たし、ザスパの快進撃が始まったぃね。第2レグ@笠松は、超攻撃的チームに変貌した水戸の終始重厚なプレスに圧倒されちまったものの、何とかドローに持ち込んだ。ザスパは前節愛媛に負けて、これで5試合勝ちがねぇ。方や水戸はここんところ上り調子。これまで悩まされてる水戸のFW荒田を今回もどう押さえ込めるかが今日の試合のカギとゆえるだんべね。ザスパの先発はGK1本田、DF5崔、15喜多、4田中、2寺田、MF30松下、17秋葉、14熊林、10島田、そしてFW19後藤、9高田、サブにGK22北、DF3尾本、MF8山崎、MF6鳥居塚、FW35都倉。CBに喜多が入ぇり、左SBには寺田が久々の先発復帰。寺田の投入で攻撃に厚みが出るか期待してぇところだぃね。
 試合前には恒例のマスコット対決。湯友君はまたもホーリー君に負けて、水戸のフラッグを背に自転車で場内一周の罰ゲームの憂き目に。(でも自転車乗るの上手かったよねー(笑)中の人、GJ!)スポンサー様の御厚意と、好天に恵まれたためか、多くの観客が詰めかけメインスタンドもかなり埋まってらぃね。そのせいか試合開始前から北側のゴール裏芝生席が久々に開放され、次々と観客が増えてぐ。こりゃ大観衆になるのは必至。ぜひおもしれぇ試合をして、今日来た一見さんを虜にするんべぇじゃねぇきゃ!
 試合開始。開始早々はザスパのポゼッションが上回り優位に試合を進める。中でも左サイドを駆け上がる寺田の小気味良いオーバーラップは感嘆の声が上がってたんさね。前半途中、高田が中央突破、相手DF2人に挟まれながらも振り切り、シュートを放つがGK正面、はじいたボールを後藤が頭で合わせるが枠外。水戸も笠松で見たあの脅威のプレスも今日はおとなしめ、ザスパ優勢で試合は続く。猟犬のごとくピッチを走り回る後藤は、何度となく水戸ディフェンスラインの裏へ裏へと抜け出すが、水戸はラインを高く取ってて、残念なことにオフサイドをしょっちゅう取られちまう。左サイドを駆け上がった寺田のクロスから高田がダイレクトでシュートを見舞うがゴールを高く大きく外れる。島田の右サイドからの直接ゴールを狙ったフリーキックも、らしくもなく大きくゴールを外れる。前半終了前には、オフサイドと思われた荒田への縦パスが、線審にオフサイドを取られず一転して絶体絶命のピンチに陥る。しかし幸運にも荒田のシュートはGK本田の正面、本田は体ではじき、事なきを得たぃね。危なかったぃなぁ。前半を互いに無得点で折り返す。
 10月とは思えねぇ日差しと暑さの中、後半開始。いつしか南側のゴール裏芝生席も開放されたようだぃね。今日はかなりの人数が入ってるみてぇだ。後半は、島田の低きぃクロスに後藤がスルーして高田がシュートするが、またもゴールを高く外れる。(今日のヤスはシュートが高めに浮くことが多かったぃね。)後藤と高田は息が合っているようにみえるんだけんど・・・ザスパはボールは回せるが、そのパスコースも読まれカットされ、鋭いカウンターで何度となく反撃される。そんなこんなでちっとんべ運動量も落ちてきて、徐々に水戸ペースになってゆく。警戒すべき水戸の荒田にゴール前に侵入され至近距離でシュートを見舞われるが、これも本田がなんとかはじいて失点を防ぐものの、その直後の後半25分、水戸の左サイドのクロスにCB田中の頭でのクリアが中途半端になったところを水戸・赤星に右隅に蹴りこまれ、均衡破れついに失点。だけんどまだ時間は20分残ってるで。ザスパは秋葉から山崎、後藤から都倉と選手を替え、反撃を試みたぃね。しかし後半はゴール前でボールは回せるんだけんど、シュートを躊躇する弱気の虫がまた出てきちゃった感じだぃね。ペナルティエリア手前の絶好の位置の島田のフリーキックは水戸の壁に当たり、都倉は気負なんかいささか空回りしてるし、5月に運命をこじ開けた松下のミドルシュートも今回は枠を捉えられず。時間は無情にも過ぎてゆき、絶対に負けられねぇ戦いだったはずの一戦は、1点も奪えず0-1のまんまタイムアップ。水戸に痛恨の敗北を喫すこととなったぃね。北関東ダービー第1レグの水戸戦で悲願の連勝を達成し、J1への挑戦といゆう新たな地平を切り開いたザスパだったけんど、何の因果か第3レグで今度ぁ事実上の引導を渡されちまったぃね。やるせなく、苦渋に満ちた、なんともいえねぇ雰囲気がスタを包んでたぃね。
 本日の観客は実に今季最高の7203人、J2昇格後でも2番目に当たる数字だったんだと。どーもザスパは観客が多く入った試合じゃなぜか勝てねぇ(しかも点も取れねぇ)ジンクスがあるみてぇで、今回もそのジンクスを見事に発動しちゃったぃねぇ・・・あそこにいた(招待券で来た)多くの一見さんには「やっぱザスパ、弱ぇなー」って負のイメージしか持たれなかったんじゃねん?まっと気持ちの入ぇった試合を見せて一見さんたちの心を掴んでほしかったぃね。 J1昇格の夢はこれで遥か彼方へ。しかも勝ち点は福岡に並ばれ、水戸が迫り、得失点差も久々にマイナスに転じまった。今季はまだ5試合残ってらぃね。オレたちはJ2昇格後、今までボトムの辛酸を味わってきた。昇格争いをしてるチームに一泡吹かせて、できる限り良い成績を残して来年に繋げるんべぇよ。まっとまっと力を蓄えて、今年登攀を果たせなかった高い峰に再び挑むんべぇ!【すずき@東毛】




■ 2008年10月25日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第41節

ザスパ草津 1−0 徳島ヴォルティス

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 3084人

勇気と魂

 長いボールが徳島陣内に蹴り込まれ、主審の右手が天を指しホイッスルが鳴ります。歓喜よりも安堵で腰が抜けそうになりました。勝利とは、勝つって事はこんなにも難しかったんだ。でも勝ちました。勝ってくれましたよ♪

 ちょっと曇りがちながら暑くも寒くもない天候のもと、本拠地敷島を離れて(追い出されて?)お隣埼玉県熊谷市へプチ遠征です。毎年1回はここで試合がありますが、高崎在住の僕にとってはそう遠くない場所(しかも駐車場がいっぺぇある←ここ重要◎)なので、それなりに楽しみにしていたりもします。今日も友人を半ば強制連行気味に引っ張り出しての参戦です。
 いつ見ても立派な室内競技場(なっから広いんだぃね)では、テニスとフットサルをやっています。それを左目に見つつ歩を進めると、白亜の殿堂(言い方が古ぃやぃね)が聳えています。これが今日の舞台となる陸上競技場です。トラックを間に挟んで見渡すピッチまでの距離がやや遠いんですが、ゴール裏からでも俯瞰でほぼ網羅できるくらいのレイアウトになっているので、あまり見にくい感じはしません。ゴール裏に陣取るサポ軍団の大音量はハーフクローズドされたオーバルの場内に大きく反響します(正田スタもサカラグもオープンエアーなので残念ながらこうはなりません)。これは気持ちいい♪ 今日はスワンの焼きそばといつもの揚げパン(シナモン)をお昼ご飯に買って入場です。北関東らしく濃ゆい味付けの焼きそば&芳しい揚げパンを、はぐはぐうまうまと平らげます。ご近所の方が喰っていたカレーうどんもえらく旨そげでしたが、コールが始まっちゃうので我慢我慢。
 腹ごしらえも済んだので、いつものように本日のスタメンを確認しますか。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、3・尾本選手、15・喜多選手、5・崔選手、DMF:30・松下選手、17・秋葉選手、OMF:10・島田選手、14・熊林選手、FW:9・高田選手、19・後藤選手、リザーブ・GK:22・北選手、DF:27・「選手、MF:8・山崎選手、6・鳥居塚選手、FW:11・氏原選手(!)。攻守複数のポジションをこなせる尾本・喜多両選手をCBに入れ、攻撃的な両SBと併せてどちらかと言うと攻撃色の強い守備陣構成です。中盤から前線の構成はいつも通り、ランニングフォワードを相手DFの裏へ走らせる為の陣容です。攻撃に関して言えば、ヤス君・涼君がどれだけ走りきれるかに勝敗の帰趨が託されていると言ってもいいでしょう。勿論、寺ちゃん・ソンつんの攻撃参加は必須要件です。そして本日の目玉は、長期療養から復帰なった氏原選手でしょう。やっと、やっと帰ってきてくれました…。感無量…。ゴール裏の住人達は盛大なコール&氏ダンスで復帰を祝います♪ 久々の試合なので、できればスクランブルではなく万全の舞台を整えてから登場、んで体をほぐすくらいの感じでいけたら最高なんですが、果たして。あ、それから、試合前には秋葉選手のJ・400試合出場を祝うセレモニーがありました。Jリーグで9人目の偉業になります。立派です。そんな選手がうちに居ることが誇らしいです。これからも衰えぬ闘魂でチームにカツを入れてくださいね。
 さて、試合を観てゆきましょう。序盤は完全に草津が主導権を握っています。前半5分(松下選手ミドルショット)、6分(寺田選手ミドルショット)と徳島ゴールを脅かす好機を連発します。前半10分くらいまでは、はっきり草津ペース。この猛攻に対して、徳島は2トップだけを前線に残して8人が守備のブロックを構築することによって草津の中盤ネットワークを封じてきます。出だしこそ前線への飛び出し、そこへのパスが良く決まっていた草津ですが、この徳島のディフェンスに手こずり、アタッキングサードへの侵攻、クロスボールの投入が困難な状態に陥ってゆきます。一方の徳島も草津の強烈なプレスを受けて中盤から前へのパス供給、ギアアップができずにいます。焦れる展開だぃね。ここで草津にメリットがあるのがセットプレーです。流れが悪くても一撃で壁を突破できるワイルドカードを草津は持っているのです。前半26分、そのCKのチャンスをゲット。左コーナーポストから島田選手の左足が放ったセンタリングは、弧を描いてペナルティエリア中央へ。最初に反応したのは尾本選手。メガヒットではなかったものの、放ったヘディングシュートはセオリー通りゴールマウスの前でバウンドする軌道を描いて飛翔。しかしコースを塞いだGKのセービングに阻まれボールはこぼれます。ここにいたのが草津の猟犬・後藤選手。右足で蹴り込み先制のネットを揺らします。GOOOOOAL!!! 涼クン抜け目ない! これで少しは戦況に変化が現れてくるかとも思いましたが、う〜ん、どうだろう、相変わらずかな。このままだとどんな事故が起こるか分かったモノではないので、一刻も早く追加点を挙げて安全圏に逃げ込みたいですね。前半最も危なかったのが37分のプレイ。草津自陣でのミスパスをかっ掠った徳島・アンドレジーニョ選手からパスを受けた塩川選手にあわやというシュートを撃たれます。GK・本田選手が飛び出して無人となっていたゴールを守ったのは喜多選手。やっさん、ほんとサンキュね。このビッグプレイの後は徳島に仕事をさせず、さりとて草津も攻めはするものの決めきれないまま前半終了。結構シュート撃ってたし、一つくらいは入れておきたかったなぁ。まあ2トップ+両SBが凄い頑張って走ってくれているので、この調子を維持してゆければ後半も期待できそうです。
 後半は開始直後の熊林選手のミドルシュートで開幕。流れをつけるアクセントになるかと思ったんですが、そうはなかなか。前半以上に中盤でのせめぎ合いが激しく、揉み合いの様相。後半19分の熊林選手の強烈なボレーシュートを徳島・GK古田選手がナイスセーブ、直後の23分には徳島・右サイド→ヘディングシュートを草津・GK本田選手がナイスセーブと、双方譲らない展開。流れからの得点があるとすれば両軍ともにカウンターからになりそうな気配濃厚です。勝利が至上命題である両軍としては、交代のカードとタイミングを計る時間帯になってきました。後半24分、28分と立て続けに徳島が動きます。そして草津も前線の構成を変えることで徳島にプレッシャーを与えるべく選手交代を準備しております。後半31分、後藤選手に替えて投入されたのは氏原選手。ウジ、キター!! 場内は久々の氏ダンスでお祭り騒ぎです^^。交代早々のセットプレイでは早速ターゲットとなり、果敢なヘディングを披露してくれました。その後も走る走る。ハートの熱い選手が居ると雰囲気が一気に良くなります。後半35分の徳島の交代を受けて草津ベンチは後半38分、高田選手から山崎選手へ交代します。地元に錦を飾ろう、ワタル君GO! 残り時間も少なくなる中、このまま終われない徳島の猛攻が始まります。自陣にほいほい攻め込まれるのは見ていて気持ち良いものではないですが、そうバタついたところはなく、どっしりと受け止めているという印象があります。ミスで自滅さえしなければ逃げ切れそう…かな。しかしねぇ、油断禁物って言葉を幾たびとなく思い出させてくれるのがうちのチームの特徴なのか、終了間際には際どい展開が待っていました。後半43分、遂に草津ゴールネットが揺れましたが、シュート前に線審の旗が揚がっていました(ハンドらしいです)。き、キモ潰れたで、いや、ホント。そして試合は冒頭のシーンへ至ります。
 終了間際でドタバタしちゃったのは頂けませんでしたが、這々の体ながらも逃げ切り勝ちを収めたのは結果オーライですかね。ただ一言だけ苦言を。相手が堅く守っているのは分かります。でも打開しなくては勝利は得られません。願わくば今一歩の『勇気』を。一方、献身的な守備は相変わらず見事で、必死さが伝わってきます。あ、そうそう、これは書いておかないとね。今日の試合、我らが草津は無警告でした。これ凄く大切。一杯誉めてあげましょう^^。試合後恒例の熊林劇場では、熊ちゃんから「元日までやるぞ」宣言がぶち上げられて、大いに盛り上がりました。現状を考えて妙にクールになるよりも、どんなに困難でもとにかく言葉にして、した以上は実現に向かって遮二無二邁進する。草津ってのはそんなチームでいいと思います。気合いと根性だぃね。
 今日の僕らは渾身のサポートができたと思います。そして、応える『魂』、確かに受け取りました。『俺達の魂は常に共にある』。ここさえブレなければ、僕らはいつまでも草津と共に戦える。【ほーせん@高崎】




■ 2008年11月9日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第42節

サガン鳥栖 3−2 ザスパ草津

ベストアメニティスタジアム 6151人

執念に屈す



 リーグ戦前節勝利のザスパは連勝を狙ったが前半7分に早くも先制を許した。しかし、同14分に相手陣内近くのFKをMF熊林が右足で直接決めて同点とした。 後半も10分に鳥栖に勝ち越され2-1となったが、同19分に左CKから途中出場のFW都倉が頭でJ初ゴールを決めて再び同点に。 しかし終了間際の同39分、ゴール前の混戦からミドルシュートを決められ力尽きた。(11月10日桐生タイムスより引用)






■ 2008年11月22日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第43節

サンフレッチェ広島 4−3 ザスパ草津

広島ビッグアーチ 9194人

運命のいたずら

 みなさん、時々「運命のいたずら」と言う言葉を聞くことがありますか?そんなドラマが、ここ11月22日の広島ビッグアーチで繰り広げられたんです。私たちザスパ草津サポーターは、9月にはJ1復帰を決めてしまった広島(しばらくは見ることができないであろう対広島戦のアウェイ戦^^;)を選手と同じ空間で応援したくて、ここに焦点を当て計画して来ました。広島の地には2回目ではありましたが、サッカー関連で訪れるのは初めてだっただけに、ワクワク・ドキドキで、本当にサッカーは何か起こるかわからない!という醍醐味が味わえたんです。^^; 
 さて、本日は天候も良くさほど風も感じられず(上州はからっ風がスッゴイですから)サッカー日和と言ったところでしょうか。我ら草津のスタメンを見る限り広島攻略と考えられた布陣のようです。草津の守護神GK本田、右の砦DFチェ・ソンヨン、左からの駆け上がりに期待DF寺田、高さで勝負CB喜多、相手を跳ね返せCB田中、バランスの要MF松下、ベテランの技MF秋葉、草津の司令塔MF島田、熱き魂MF高田、草津の得点王FW後藤、前回から爆発FW都倉と、控えにはGK北、DF尾本、MF鳥居塚、MF山崎、FW氏原といった布陣で挑みます。
 試合開始早々、見る限りでは相手3バックに対して我ら草津も3トップの形を取り、トップ下には司令塔の島田選手がいい形で球に絡んでくれそうな配置でいました。3トップも前目からどんどんプレスを掛けすぐに都倉選手が球をキープ、即効でシュートを放ちますが、相手GKの正面に入り残念〜と言った感じ。でも試合早々だっただけに、惜しい〜の声でサポーターから歓声が沸き、今日は何かが違う!?といった印象がありました。そしてその直後4分に、左から島田選手が上げたクロスをゴール前に飛び込んで来た都倉選手のヘッドにドンピシャなタイミングで相手GKの足元でワンバウンドしてゴールに吸い込まれていきました。GOOOOOAL!!!あの強豪・広島から先制点を奪ったんです。しかも、都倉選手はここ2試合連続ゴール。都倉選手の闘志を早くも見ることができました。その後も、草津は攻撃の手を緩めることなく前の3人が走って走って球を奪いにいくのです。球の支配率も草津の方が優位と思われます。途中でカットされても戻りも早く、4バックの機能も高めで守り、そしてサイドから駆け上がる。パス回しもスムーズで島田選手を中心にアイコンタクトで球を自由自在にコントロールしているようでした。しかし、その後、16分には相手広島から一瞬にしてカウンター攻撃を受け中央からミドルシュートを喰らい同点とされてしまいました。しかし、草津は点を奪われても冷静で再度試合の流れを掴むことができ、必死になって攻撃の手を休めることなく強豪・広島に互角以上の試合展開をしています。シュート数的には相手の方が上回っている観がありましたが、草津のシュートは惜しいゴール枠内のものが多く、あとはタイミングか方向かといったところでしょうか。
 その後、ハーフタイムに入り、後半に望みを託します。後半に入って7分後、相手が中央からドリブルで突破したところにDF田中選手とゴールエリア内で交錯、PKを与えてしまいあえなく逆転されてしまいました。しかし、今日の草津は闘志が漲り、点を取られても取り返す精神の現われが感じられました。後半9分には後藤選手から鳥居塚選手へと交代され、その戦略がピタリと合ったのです。後半12分には、島田選手からのクロスのこぼれ球を相手DFから競って奪った鳥居塚選手の左足が見事に弧を描き左ゴール脇に吸い込まれていきました。GOOOOOAL!!! 嬉しい同点ゴールです。しかも、その10分後にはセンターから両サイドに振った球が司令塔の島田選手に渡り、さらに左サイドから低めにクロスが上がった所に再度都倉選手が飛び込み、絶妙なタイミングで相手ゴールに突き刺さりました。GOOOOOAL!!! なんと、再度逆転に成功したのです。しかも、都倉選手が2点のゴールを叩き出し、草津に合流してまだ数ヶ月ではありますが、自分のFWスタイルが草津で確立してきたようで、都倉選手の活躍は言うまでもなく地道な練習の成果の現れであろうことを確信しました。その後、後半27分に秋葉選手からDF尾本選手へ、また後半41分には都倉選手からFW氏原選手へと交代。逆転に成功した試合の残り時間、足が止まってしまったと言うより、守りに入ってしまったように見えました。ロスタイムは4分。しかし相手の負けられないという執念の怒涛の攻撃を撃破することができず、混戦によるゴールエリア内で相手FWに球を押し込まれ同点とされ、そしてすぐ再開したセンターからの球は攻撃の手を緩ませてしまった草津から見事に奪われ、あっという間に中央からカウンター攻撃を受け、厚く守っていた草津の砦を交わし、執念の逆転ゴールを入れられてしまいました。わずか数分での信じられない逆転劇。そして3−4にて試合終了。
 「草津の選手の奮闘に広島がひれ伏した」と言うシナリオが、たったロスタイム4分にして逆転され力尽きてしまったとは・・・これは目の前で起きた事実であり、試合は最後の最後まで気を許してはいけないこと。そして、最後の最後まであきらめてはいけないことも痛感しました。この悔しい思いを2度とないように、J2王者の強豪・広島の胸を借りたつもりで今後この経験を活かし、自信を持って試合に臨んでほしい。1試合1試合で積んできた経験を活かして、これからも忘れることなく戦ってほしい。いつか私たち草津もJ1に上がれる日が来ることを信じてます。【あきべー@北毛】




■ 2008年11月29日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第44節

ザスパ草津 0−4 セレッソ大阪

正田醤油スタジアム群馬 8096人

さらば 鉄人

 チーム、サポーター有志による「9325プロジェクト」の甲斐あってか、正田スタのメイン側広場は、かつてないくらいの賑わいです。噴水前から漂う焼けた味噌ダレの芳しい香りが上州人の胃袋と脳みそを刺激すらいね♪(焼きまんじゅうは上州のソウルフード!)。
 数えて第44節となる今日の試合は特別な意味を持ちます。今日を最後に敷島のホームピッチを後にする選手が4名発表されていたからです。彼ら功労者を送り出す花道を勝利で飾りたい、と思うのは人として当然の理です。一方対戦相手であるC大阪側から見てみれば、もう勝ち続けるしかJ1昇格への道がない残り2戦のうちの1つであります。彼らにしてみれば草津の屍を踏み越えて蜘蛛の糸を握りたいでしょうし、僕らにしてみればここで引導を渡してやる意気込みです。
 ホーム最終戦は、GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、3・尾本選手、15・喜多選手、5・崔選手、DMF:30・松下選手、17・秋葉選手、OMF:10・島田選手、6・鳥居塚選手、FW:9・高田選手、35・都倉選手、リザーブ・GK:22・北選手、DF:15・田中選手、MF:13・櫻田選手、FW:11・氏原選手、19・後藤選手、このメンバーで闘うことになりました。鳥居塚・秋葉両ベテランがスタメン入りです。思い残すことなく、ガンバレ!
 試合前、バックスタンドの前に突如現れた熊林選手(今日は出場停止です)がサポーターを前に想いのたけを切々と語ってくれました(ままではなく要約で書きます)。曰く『ザスパ草津というファミリー一丸となり共に闘っていこう』と。熊林選手はこう続けます。『このチームはこの後も姿を刻々と変えつつ、しかし連綿と続いてゆく。来年も、10年後も、100年後までも支えていって貰いたい』と。熊ちゃん、ここにいるのはみんな馬鹿ばっかりだから、そんな風に言われちゃうと、魂揺さぶられちゃうと、すっかり乗せられちゃうんだよ?もう、ね、みんな骨になっても魂は永劫草津に寄り添うこと決定ね^^。
 今季敷島の杜に響き渡る最後のラスハル。そして草津節。万感交錯し、数々の想いを乗せてホーム最終戦の幕が開きます。
 さて前半。草津は出だしから攻撃の意識高く、前へ前へとのイメージはヒシヒシと伝わってはくるんですが、どうも上滑りしているような、空回っているような雰囲気が漂うんですが…。大阪の守備フォーメーションは実に均整が取れた2ラインを構築していて、それでいて前線からのプレスが速くて強い、と草津にとっては予想以上の手強さです。セカンドボールの悉くが大阪の側に収まるのも偶然ではないでしょう。草津としては、2FW+鳥居塚選手を前線に配しての攻撃型布陣で大阪の出鼻を挫こうとの目論見でしたが、セカンドボールを大阪に押さえられたことによって機能不全に陥ってしまっています。それでも今日の草津はディフェンスラインを下げることはしません。SB、特に左の寺田選手は常に前掛かっています。ただ残念なことに、これが仇となってその不在の大きな空間をいいように使われては大阪の橋頭堡とされています。大阪の攻撃はとにかく展開が速い。不要な横パスは一切無し。通せるラインが見つかり次第縦へ縦へと速いパスを送り込んできます。前半19分、31分とDFを崩されての失点は大阪・香川選手、乾選手によるもので、やはりこの二人か、という感想しかありません。
 後半に入って早々の5分にはカイオ選手に3点目、23分には香川選手に今日2点目となる4点目を奪われてしまいます。草津はそれでもリトリートすることなく、一貫して中盤でのゲームコントロールを試みます。しかしながら、今日の大阪には何もかもが全く通じません。4点を獲得しても飽くまで追加得点を狙って攻勢をかける大阪。敵ながら天晴れの一言。一矢報いたい草津でしたが、全く歯が立たず、敢えなく完封で幕切れです。
 結果的には、C大阪の誇る若き俊英に翻弄されて終わってしまったなぁ、というところです。ホーム最終戦でのこの公開処刑は頂けませんが、諸手を挙げての敗走の挙げ句に背中から撫で切りにされた訳ではないのが救いでしょうか。今日はうちの出来云々もありますが、それ以上に大阪のサッカーが素晴らしかった。脱帽です。
 試合後のセレモニーは苦いものでした。今季は目標としていた「連勝」「二桁勝利」「一桁順位」の全てを初めて達成し、一時はJ1昇格レースにも加われました。その頑張りを労いたい想いはみんな持っています。しかし今季最多の観衆の前で繰り広げられた虐殺ショー…。バックスタンドには表現できないような空気が満ちています。選手が場内を周回し、各スタンドの所で挨拶をする際、しかし観衆からかけられたのは、罵声ではなく、労いと激励と感謝の言葉、拍手、コールでした。つくづく甘いよなぁ、俺達は(苦笑)。でもよぉ、それでいいだんべぇ。これが草津流なんだよ。大甘結構、スィーツまみれで俺達はJ1に行ってやんよ!家族だかんな、身内が辛ぇ気持ちの時くらい甘くなったっていいだんべ。

 さて、本観戦記の最後に少しばかり余録を付け加えさせていただきます。
鳥居塚伸人選手:初めて目にしたのは対戦相手としてでした。関東リーグ入替え戦、PK戦の後腰に手を当てて歓喜に沸き返る草津の選手・サポーターを遠目に眺める姿が今も鮮烈な印象として焼き付いています。草津移籍後の活躍は、今更語るまでもないでしょう。一つだけ、これだけは記しておきたいことがあります。『鳥居塚ism』。チームキャプテンを担っていた頃につけられたタグですが、今現在に至る草津というチームの根幹を成すキーワードです。常に先頭に立って範を示す姿勢は、続く若い選手達にとっての道しるべとなりました。現役続行とのこと。ご活躍をお祈りしています。ありがとうございました。
秋葉忠宏選手:やはり最初はライバルチームの選手でした。移籍後は豊富な経験を惜しみなく後輩達に伝えてくれました。最も大きな功績は、J昇格後の低迷するチームに対して、プロってのはどういうものなのかということを叩き込んでくれたことでしょう。紛れもない闘魂。やはり現役続行とのこと。ご活躍をお祈りしています。ありがとうございました。
金生谷仁選手、岩田正太選手:ほとんど活躍する姿を見られなかったのは残念ですが、君たちにはまだまだ明日がある!負けんな!そして敵としてここに帰って来なさい!ありがとうございました。
植木繁晴監督:このクラブチームを創り上げた、僕らの『親父さん』の一人です。僕らにとっては永遠の英雄です。今まで本当にお疲れ様でした。試合後のセレモニーで「決してこのチームを離れることはない」と声を詰まらせながら語られる姿に胸が熱くなりました。今後とも僕らと共に闘ってくれることを心強く思っています。いいチームにしてゆきましょう。ありがとうございました。
ザスパ草津というチームに、群馬のサッカー史上に大いなる足跡を刻んだ鉄人達よ、さらば…
【ほーせん@高崎】



■ 2008年12月6日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第45節

ベガルタ仙台 1−0 ザスパ草津

ユアテックスタジアム仙台 18807人

来年は俺たちが

 ホーム最終戦での惨敗。名伯楽を退任に追いやった戦績。去っていく鉄人と闘魂。想いが千路に乱れる要因は十分すぎるほど揃っていた。それに輪を掛けた神出鬼没に現れる男の意味深なマイクパフォーマンスでの発言。6月の段階では想像もしなかった重苦しい気分での杜の都行きとなっていた。
 朝7:30の東川口駅には早くも埼玉スタジアムへ向かうレッズサポーターの姿があった。大宮駅の新幹線ホームでは新潟へ向かうガンバサポーターが上越新幹線を待っていた。仙台駅では、同志を探すザスパサポーター(首都圏在住の高校生!以下「若サポ君」と呼ぶ)に出会う。Jリーグチームがあるってすごいことなんだ、と改めて思わされる。オリンピックやワールドカップだって、人が動けばお金が落ちるから接待までして誘致する訳で、年間約20試合、ザスパのお陰で日本全国津々浦々からお金を持って人が集まる。みんな食事もすれば、行政の大好きなバスにも乗る。その経済効果って大きいんじゃないですか?群馬県・前橋市の偉い方々。混雑するから…って、あまり他のイベント開催地では聞きませんぜ。
 イヤな話はこれくらいにして。仙台駅から若サポ君と地下鉄に乗り込み、いろいろな話をする。ザスパ草津が存在しなかったら絶対に知り合うことがなかった縁をつくづく不思議に思う。ちなみに若サポ君は別に群馬には縁もゆかりもないらしい。きっかけはあの仙台の奇跡を見て感動したことなのだそうだ。「いやぁ、俺もあの時以来のユアスタなんだよね。ただ俺、ユアスタでは負けたことないから(1回しか来たことないけど)、今日は勝てると思うよ」よく判らない理屈ではあるが、とにもかくにも若サポ君のような純な気持ちが嬉しくて、泉中央駅から足早にアウェーゴール裏を目指す。
 ユアテックスタジアムのアウェーゴール裏はホントに満席であった。チケットは完売で、選手バス運転手のSさんもオフィシャルパスでスタンドにいたりするから、絶対イスは足らなかったはずだ(Sさんを責めているのではない。この人、ゲーム中は休んでいればいいのに、サポと一緒にスタンドでザスパに声援を送ってくれる嬉しい運転手さんなのだ)。ひょんなことから最前列に陣取り、若サポ君の熱さにも引きずられ(笑)、いつにも増して声出しに励む。ユアスタに響く惜別の植木コール。いつもより長く木霊する熊林コール。そしてその登場を期待するスーパーサブ鳥居塚コール。様々な想いを含み、最終戦はキックオフの時を迎えた。
 前半13分、大ピンチ。仙台のシュートがザスパサポの目の前で守るGK本田の横っ飛びの指先を掠める。あっヤバ、と思った次の瞬間、シュートはクロスバーを直撃。真下に跳ね返る。9月7日の敷島で、僕らは都倉のヘディングシュートで同じ想いを抱いているのであるが、四方を囲む仙台サポーターの溜息の中、落ち着き払った本田のキックから試合は再開する。
 後半、スーパーサブ鳥居塚投入。ちなみに、何故かこの日はザスパ選手のアナウンスは一切なし(ユアスタはいつもそうなのかしら?聞こえなかっただけかしら??)。するとこの交替が非常に効いてくる。ザスパサポに向かって攻め込んでくるザスパイレブン。後半7分、高田のヘッド。GKに弾かれ、転がり込んでしまえ、というザスパサポの願いも届かず、ボールはラインを割る。続く15 分、ゴール前の密集。尾本と鳥居塚が詰めるもゴールには至らず。19分、後藤のシュート。さらに21分、またも後藤のシュート。共に僅かに枠を捉えられず。正直に告白する。私はこの瞬間、今日は勝てると思ってしまった。しかし、ザスパには不幸なことに、入替戦進出を狙う仙台は、そのような油断を見逃してくれる相手ではなかった。
 まさにこの後藤の絶好機直後、仙台ゴールキックから左サイドを破られる。パス一本とドリブルで突破され、最後は尾本の決死のスライディングも適わず、失点を喫した。その瞬間ユアテックスタジアムのスタンドが膨れ上がった。今まで座っていた仙台サポまでもが一斉に立ち上がり、一瞬遅れて(音は光より遅れて届くからね)大歓声がサラウンドでザスパサポを包む。そんな雰囲気を覆すべく、また俺たちが付いているという想いを届けるため、チームコールを送り続けるザスパサポ。その想いに応えるため、ザスパイレブンも必至の戦いを続け、最後の最後4分間のロスタイムにも懸命に走り続けたものの、どうしてもゴールは遠く、高らかにホイッスルが鳴り響き(大歓声にかき消されて聞こえなかったけど)、0対1。敗戦。再びのスタンディングオベーションにユアスタが揺れる。
 試合後の整列。ザスパサポから拍手。お疲れさまありがとう、の声。ふと気付くと隣の若サポ君の声も震えている。ここまで戦えるようになったという未来への自信と、今までの感謝。目を真っ赤にした選手たちの挨拶に続き、植木監督が、そして鳥居塚伸人が宙を舞う。私はその光景を(最前列にいながら)正直あまり覚えていない。私がザスパサポになってから、チームの中心には常にこの二人がいた。その二人がチームを去る。来年の飛躍には、新しい力の抜擢が必要なのは間違いないのではあるが(冷静に考えればいつまでもトリさん頼みで良いわけがない)、惜別の想いが未来への希望という見方を押しやっていく。そしてピッチ上で始まった仙台のシーズン報告会&入替戦壮行会。これ以上なく幸せそうなユアスタをぼんやり見つめながら、私の脳裏には今シーズンのザスパの戦いが蘇ってくるのであった・・・【昴⊂上州】





第3クール、無念の失速
夢のJ1は彼方へ消えた

   2008年終了
13勝14分15敗;勝点53、得失点差-7、9位

確かにオレたちは変わった



されど一つの時代が終わる

草津を長年支えた鉄人、鳥居塚
チームを鼓舞、叱咤した闘魂、秋葉

そして草津のもう一人の父、智将・植木監督

ありがとう




未来の飛躍ための止揚の時が来た


限りなき前進
歩みを止めることなかれ







Special Thanks
ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)

昴⊂上州 様
きくり∈東毛 様
ほーせん@高崎 様
yosuie@中毛 様
あきべー@北毛 様
特派員F@前橋 様
まさひ@茨城 様

製作協力:三束雨@藤岡


Copyright(c) 2004-2008
すずき@東毛

無断転載、複製公開はかたくお断りすらぃね!

リンクはフリーだけんど
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