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| ■■■ 第16〜30節 ■■■
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快進撃! |
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| ■■■ 2008年5月25日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第16節 サンフレッチェ広島 1−0 ザスパ草津 広島ビッグアーチ 9357人 |
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| 3連勝ならず |
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| ■■■ 2008年5月30日(金) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第17節 ザスパ草津 2−0 ロアッソ熊本 正田醤油スタジアム群馬 1819人 |
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| 雨払う光矢 |
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| 萌え上がる新緑に息吹を吹き込むかのように、霧雨が舞います。カクテル光線に照らされて絹のベールのようにキラキラと。……綺麗に始めましたが、霧雨って結構濡れるんですよね。しかも今日は肌寒いときやがりました。自分で言うのも何ですが、ワタクシ雨男だったりします。今年に限って言えば、1月4日の本年初戦(親善試合ですが)からして雨(雪?)でした。そんでもって、雨の試合には良い思い出があまりありません。ついでに言うと、赤いユニフォームのチームとの対戦も同様です。嗚呼、今日はダブルですか。そうですか。まあ、雨男伝説とか、赤色恐怖症とか、気のせいです気のせい(と、自分に言い聞かす)。 気を取り直して、今節は熊本との対戦、第2レグです。思えば初対戦は散々な出来で、以降の試合に浅からぬ傷跡を残すきっかけとなったとも言えます。「傷の痛みは付けた張本人を倒すことで癒す」、これでしょう。また、今節の結果如何ではJ2中位から上位を伺う位置へ付けることが叶いますし、失敗すれば“ボトムズ”の仲間入りです。ボトムズ嫌ですぅ〜。頑張ろう頑張ろう。 ここで敗れるわけにはいかない一戦を託す、本日のスターティングメンバーは次の通りです。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、4・田中選手、27・「選手、5・崔選手、DMF:14・熊林選手、17・秋葉選手、OMF:10・島田選手、8・山崎選手、FW:9・高田選手、19・後藤選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:15・喜多選手、3・尾本選手、MF:13・櫻田選手、6・鳥居塚選手。水戸戦で驚愕の決勝ミドル砲を叩き込んだ頼れるキャプテン・松下選手が警告累積により欠場となる今節、ポジション的には熊林選手がボランチとしての任を負うことになりましたが、キャプテンの前向きな姿勢とココロは、出場選手全員が自身に託されているのだと感じてくれれば、パフォーマンスも自ずから向上するはずです。草津のシステムは基本形態たる4-4-2(2ボランチ2トップ)。前節お休みしていた高田選手が復帰して後藤選手とペアを組みます。中盤の攻撃中継は左右のSHに宛てられた島田・山崎両選手が担います。一方の熊本は、草津対策らしく戦術を変更して4-1-4-1のワントップを採る模様。ワントップ?中山選手が居ません。あ、ベンチスタートだ。熊本でマークすべきは、何と言っても背番号11のFW・高橋選手でしょう。彼の姿を見るに付け、あの忌まわしき記憶が蘇ります(もはやトラウマ^^;)。絶対に自由を与えてはいけません。「もうお前の顔は見たくない!」っていうくらいに執拗なマーク&チェックをお願いします。前回の対戦しか観ていない(しかもTV観戦…)ので、はきとは申せませんが、熊本の戦術は概ねカウンター主体のリアクションサッカーではなかろうかと。これに対抗する術としては、とにかく相手陣内に少しでも近い位置での戦闘を行うこと、これに尽きます。ハーフエリア辺りで攻勢を掛けようかという時にパスカットなんぞを喰らえば、それこそ思う壺です。草津にとってもっけの幸いなのは、中山選手がベンチスタートであること。おかげでワントップ・高橋選手対策に結構な力を割くことが出来そうです。怖いんですよ、中山選手(交代しないこと希望)。 試合開始直前まで疎らだったバックスタンドも、ラスハル詠唱の7:00前頃を目がけてワラワラと集まってきた草津サポによっていつの間にか普段通りに埋まり、魂のこもった歌声が轟きます。霧雨降りしきる中、雪辱を期した闘いの幕が開きます。序盤は草津の攻勢から始まります。左サイドの寺田−島田ラインを軸として、2FWが隙なく相手DFの裏を狙う動きを頻繁に取ります。ここでカウンターを警戒してか、2人のボランチは低くはない位置を取るものの、突貫するようなことはあまりありません。その代わり、基本的に守備ラインの一翼を担う感の強い右SB・崔選手が攻守の機微をよく感じていて、ここぞという時にはえらい前目に居たりします。良い雰囲気が漂う序盤から試合は動き出します。前半4分、ハーフエリアでのボールの奪い合いの末、足元に球を収めた山崎選手から相手バイタルエリア中央で待つ高田選手へパスが繋がります。高田選手、これを相手DFの裏を取って走り出していた後藤選手に対してノートラップでワンツーパス。これが的中。完全に相手守備陣の裏をかいた後藤選手、DFの追走が追いつかない今、相手はGKただ一人のみ。右足でクロスへ速いグラウンダーのシュートを繰り出すと、ボールは雨を受けてキラキラ光るゴールネットを大きく揺らしました。GOOOOOAL!!! 良い流れの中で綺麗な連携からゲットした秀逸なゴールでした。涼君、今日も冴えてるね♪ 決めた後藤選手も素晴らしいですが、その前のパスを出した高田選手の働きも賞賛に値します。先制後も草津の攻勢は止まず、こりゃ、追加点もいげんじゃねん?と思った人は僕だけではないでしょう。前半10分、GK・本田選手のゴールキックが意外に伸び、また弾み、相手DFも前方へクリアすることが出来ないような状況です。加えて後藤選手がこのボールに突進して行ったため、熊本DFはやむなくバックパスを選択。ここで涼君、このバックパスを猛追。慌てたGKはなんとキックミス。コースが逸れていたんで難を逃れた格好ですが、オウンゴールだってあり得た一場面でした。まあ、汗かきを惜しまなければこんなご褒美もあるんだよ、ってことです。さて草津優位に運んでいた試合でしたが、なかなかそのままで、とはいかないもんです。その雰囲気が一変したのが前半18分のプレイからかも。熊本のカウンターアタックの場面です。自陣から縦に長いボールを蹴り出しておいて人を走らせようという熊本側の目論見でしたが、想定よりも球足が速く、攻撃陣が追いつけません。カウンターなので草津守備陣も結構高い位置にみんな居て、だからGKの本田選手が出張って対応をします。ここまではいいんです。本田選手、味方が高い位置に居るので、次の攻撃へ繋げるためにプレイを切らず前方へフィードキックを蹴り出します。が、これがいけなかった。この状況を虎視眈々と狙っていた熊本側にパスを奪われると、更なるカウンター(ダブルカウンター!?)を呼び込んでしまいます。最後にパスを受けた高橋選手(出たっ!)のミドルショットが炎を上げてゴールマウスへ一直線。さしもの本田選手も身じろぎ一つ出来ずに見送ります。万事休すの危機を救った(?)のはゴールポスト氏(左)でした。ただ一言、「ついてる…」。う、運も実力のうちだよね、ねっ(汗)。これにビビった訳ではないでしょうが、戦況は一転して熊本側へ傾いてゆきます。それでも前半のうちにはそれ以上のことをさせることはなく(こちらも出来ませんでしたが)、兎にも角にも1点リードでハーフタイムを迎えます。 後半初めの情勢はやや熊本のペースでしょうか。ポゼッションを指向する草津に対して、飽くまでロングボール主体のカウンターを狙ってくる熊本という構図は全く変わりがありません。草津側としてはある程度パスの連携が出来ていて攻撃の意識も高く概ね前を向いてプレイしているんですが、所々で細かいミスからボールを失う場面が目立ち、きっちりシュートで終わり、とはいきません。一方の熊本側も、中盤でのパスカットやセカンドボール奪取などから素早い前線へのフィードを多用しますが、この長いパスを受け取るはずのワントップ・高橋選手が草津DFのマークをかわしきれず、思うようにフリーになれていません。流れの中から好機を演出するのが難しい膠着した状態が続くと、打開策の一はやはりセットプレイです。後半12分、ゴール正面からのFKを蹴るのはなんとDFの田中選手。小細工無しのストレートキックに威力があるのはこれまでのプレイで判っているので、あるいは、と思ったらやっぱり直接ゴールを狙ったミドルシュートを放ちます。シュートは彼の気質通り真っ直ぐ飛んでGK正面で敢えなくキャッチされてしまいましたが、勢いのある良いシュートでした。キャプテンのミドル砲と並んでこれからの武器になるかも、の予感♪
15分、20分と時間が経過してゆきますが、互いにビッグプレイを招き入れることが出来ずに藻掻いている様な状態が続きます。はっきりと押されまくっているわけではありませんが、そこはかとなく相手のペースで試合は運んでいるといった感じです。相手に合わせた戦い方をしてしまっている、とも言えるでしょう。このような状況が長く続くと、いつシーソーが大きく熊本側へ傾くか知れたものではありません。何か一つアクセントを付けて、良くない流れに楔を打ち込んでおきたいところです。そんな中訪れた後半25分、自陣深い位置での相手ファールによって得たFKの場面です。キッカーはGK・本田選手。右サイドへ大きく蹴り出されたハイボールを高田選手と熊本DF・矢野選手が競り合い、ボールはこぼれて熊本側フィールドのほぼ中央へ転がります。ここに駆け寄ったのが熊本・吉井選手と草津・山崎選手。しかし先に右足をノートラップで振り抜いたのは、我らがNo.8・会長ワタル君です。放たれた矢は細かい雨のベールを切り裂くように加速し30m以上の距離を飛空、誰に触れられることなく白いネットに突き刺さりました。GOOOOOAL!!! MARVELOUS! この得点はまさにその楔となりました。ワンチャンスを活かした、しかも度肝を抜くようなスーパーシュートによって、草津は再び息を吹き返すことが出来ました。俄然ヒートアップする場内。ただ両軍とも選手達の疲労は明らかで、30分、40分と進むにつれて放り込みサッカーの様相を深めてゆきます。ある選手などはプレイが切れるたびに腰に手を当てるなど電池切れ寸前(^^;)。怪我だけはすんなよ〜。そんな心配ばかり的中します。後半42分、相手選手と接触した後に倒れたままとなっていた高田選手がストレッチャーで場外へ運び出され、そのまま交代(→IN
喜多選手)となりました。おぉ〜、ヤス〜、心配だよ〜。結局試合はこのまま幕切れとなり、草津ホーム連勝達成です。っしゃ〜!閃緑のピッチ上を舞うごとく躍動した草津の闘士達。カクテル光線を反射して風に煽られ踊る霧雨を背景にカーテンコールです。どちらかというとリアクションサッカーを上手にあしらうのが苦手な草津です。今日も随所にまずい所が見られました。それでも勇気を持って高い位置をキープしたことが好結果を導いてくれました。また、DF陣が相手のシュートコースをキッチリ塞いでくれたおかげで、本田選手の負担も随分軽減されました。ボランチ起用の熊林選手も攻守のコントロール、とりわけ攻撃に移行する時のタイミングを計る重要な役割を十分発揮してくれていたと思います。あと崔選手、なっから素晴らしいキックを蹴ったりしますので、パス出しだけではなくチャンスがあればガンガンいっちゃって下さい^^。 今節終了段階で得失点差は-2となりました。得点がそう多くない中で示されるこの数字、現時点での順位以上に今後のレース展開を占うに重要な要素ではないでしょうか(あと、こっそり無警告試合だったりします。これもGJ!)。完封が語るこの試合の持つ意味・意義は、実は後々になって判ってくるのかも知れません。ポゼッションに固執する余り、シュートチャンスを逸することが多かった今季序盤の我が草津ですが、ここ数試合はミドルレンジからのシュートが多く見られ、しかもその幾つかは得点に結びついています。この試合でも試合を決定付けたのはロングシュートでした。以前の観戦記にも書きましたが、「隙を見せたらぶっ放すんだぜこいつ等は」っていう印象を持たせることも重要なんだと思います。この先も対戦相手をビビらせるような、そして僕ら草津サポを驚かせるようなシュートをたくさん見せて下さい。一つの矢が放たれ相手ゴールへ突き刺さるたびに、僕らの進む道に掛かる雨雲が取り払われてゆきます。僕らは想いを声に乗せて、みんなの夢は光の矢の航跡に乗って。【ほーせん@高崎】 |
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| ■■■ 2008年6月8日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第18節 ヴァンフォーレ甲府 1−2 ザスパ草津 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 10110人 |
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| 漲る自信 |
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山梨県甲府市・小瀬スポーツ公園陸上競技場。個人的には、この地を訪れるのは三年振りとなりました。それは2005年8月のJ2第27節。一年でのJ1復帰を目論む強豪甲府を相手に、J2新入生の草津が終始優位に進めた試合でしたが、互いにゴールを割れないまま試合終了直前の85分。「このままドローか・・・」とタカをくくった最後の最後で甲府に「うっちゃり」的な1点を奪われ、そのまま手痛い敗戦。「悔しさ」と「虚しさ」という、重たい土産を手に甲斐路を後にした記憶が昨日のことのように蘇ります。あれから三年。時は流れ、様々なものが変化を遂げていました。関越道と中央道が圏央道で繋がり、当時工事中だったゴール裏のバックスタンドが完成したり、そして、バレーがいなくなってたり・・・。しかし、何より、一番変化を遂げたのは、我が草津のチーム力(サポーター含む)でしょう。今年5月にはJ入り後、初の連勝を果たした草津。「実績」と「自信」を手に入れた草津にしてみれば、苦い思い出などまさに過去のもの。その9割がヴァンフォーレ・ブルーに染まったスタジアムこそ、三年前とは違う草津の力を見せつけるのに絶好のステージです。 この日、アウェイチームに割り当てられたのはゴール裏バックスタンドの半分のスペース。集まった紺色の同士は、ざっと300人ほど。まさに立錐の余地もないほどの人数は草津にかける期待の大きさを表しています。好天の日曜日、交通の便も良くなり、何より草津の大きな成長こそが多くのサポーターをこのスタジアムに導いたのは言うまでもありません。 スタンドで昼食をとりながら、まずはスタメンの確認。GK1
本田、DF5 崔、DF27 ペ、DF4 田中、DF2 寺田、MF30 松下、MF14 熊林、MF8 山崎、MF10 島田、FW19 後藤、FW9 高田。そしてサブには、GK22北、DF3
尾本、DF15 喜多、MF13 櫻田、MF6 鳥居塚という陣容。試合前、ピッチアップする各選手の表情には自信が漲り、純粋にサッカーというスポーツを楽しんでいる姿がそこにありました。そんな選手の笑顔に「今日はやれる」という期待を抱かせます。もはや夏の日差しが降り注ぐ13時過ぎ、ひと際大きく木霊するホイッスルで試合開始。勝利を信じた、夢の90分間を見守ります。前半のポゼッションは甲府に軍配。特に司令塔・島田へのマークは徹底したもので、なかなか彼本来の仕事をさせてくれません。ボールキープできない時間帯が長く続き、自陣深く攻め込まれては、肝を冷やす場面が繰り返されます。しかし、最終ラインでは田中、ペスンジンを中心に献身的な粘り強い守りを見せ、何とか我慢の前半を終わらせます。さすがの甲府、やはり甘くはありません。ジリジリとした暑さの中での死闘、残るスタミナと勝利への執着心が雌雄を決しそうです。 選手、サポーターともに一服の涼をとって後半開始。エンドが入れ替わり、目の前でのゴールシーンを期待せざるを得ない45分間のスタートです。後半は前半とうって変わり、立ち上がりから草津のペース。突破力では課題のある草津ですが、度々魅せるスピードのあるカウンター攻撃に得点の匂いを感じるようになってきます。そして迎えた65分。中途半端に終わった甲府の攻撃からのこぼれ球を受け取ったFW後藤が甲府DF秋本と井上の間を持ち前の俊足(まるでロケットエンジン!)で振りきり、GKと対峙すると右足を振り抜き、豪快にシュート。もはや誰も追いつくことのできないスピードでゴールへと迫り来る後藤の姿は、まさに猟犬。ゴール裏のサポーターは、彼の華麗なステップに酔いしれ、ボールがネットを大きく揺らした瞬間は、スタンドが揺れるほどの歓喜の渦。GOOOOOAL!!!今季、成長著しい後藤の先制ゴールに、草津サポーターのボルテージも一気に最高潮へと達します。その後も草津ペースで試合は進みますが、77分、甲府はMF美尾のCKにDF秋本が頭で合わせ同点に追いつきます。過去の草津であればここから逆転を許し、敗戦を喫してきましたが、今の草津はそんな不安を微塵も感じさせません。「このままでは終わらない、このまま終わるわけがない」草津サポーターの誰もがそんな期待を胸に、そして甲府サポーターを凌駕すべく、腹の底からの声援を送り、選手を鼓舞し続けます。三年前の苦い思い出などもはや遠い過去、勝ち越しのその瞬間だけを信じます。失点直後、すぐさま植木監督はカードを切ります。まずは守備固めにMF山崎に替えてDF喜多を投入。そして84分、FW高田に替わりピッチに登場したのは職人、MF鳥居塚。この監督の采配にすぐさま結果で応えたのが鳥居塚でした。いつ笛が鳴ってもおかしくないロスタイム、クロスに合わせたボールは一度はGKに止められますが、もう一度右足を振り抜き、値千金の決勝GOOOOOAL!!! チーム最年長の決めたこのゴールに、サポーターはまさに沸騰状態。こみ上げる喜びを誰も抑えきることができません。そして、間もなく試合終了を告げる主審の笛。90分間、我慢に我慢を積み重ね、ようやく強豪からもぎ取った勝ち星。チーム二度目の連勝は、甲府からの初勝利でもありました。三年前の借りをノシをつけて返したこの試合、草津の成長振りは甲府に十二分に伝わったことでしょう。試合後、サポーター前に駆け寄った選手たちと何度となく繰り返され た勝利の万歳。一秒でも長くこの歓喜の時間を味わっていたいと感じたのは、集まった草津サポーター全員の思いだったでしょう。そして、いつもまでも歌い続けられた凱歌・草津節。今でもしっかりと耳の奥に残っています。【三束雨@藤岡】 |
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| ■■■ 2008年6月11日(水) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第19節 湘南ベルマーレ 2−3 ザスパ草津 平塚競技場 3869人 |
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| 楽には勝たせてもらえない |
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17:30に都内某所の職場を飛び出し、恵比寿・戸塚で湘南新宿ラインから東海道線と乗り継いで、平塚球技場に到着したのが19:10過ぎ。シャトルバス降り場から小走りにスタジアムに向かっていると、ザスパサポのチャントが聞こえてきました。はやる気持ちを抑えながらふと上空を見上げると、カクテルライトが夜空を照らしています。ワクワクして来る、日常から非日常へと切り替わる瞬間。なんとか来ることが出来て良かった。今日は強敵相手だけど勝ちたいな。いや勝たなきゃ、ここに来ることが出来なかった多くのザスパサポのためにも。現地でチームと戦える喜びを噛み締めながら、スタジアムの階段を駆け足で登ります。当然ながら、試合は始まっていました。ピッチではグレーのアウェイユニのザスパ選手が戦っています。右サイドは(山崎)渡に(チェ)ソンヨンか。あっ松下キャプテン、今日も最終ラインで3バックになって、湘南の強力FWを(ぺ)スンジンと田中淳で押さえてる。湘南10番アジエルのマーカーには秋葉かな。左のテラは少し自重気味か。シマには相変わらずマークが厳しいな。FWはヤスと涼だ。今日もなかなかボールが足元には収まらないけど、その分走ってチャンスを追いかけてる。湘南の方がバス廻しも早くてザスパは後手後手に回りがちだけど、でも良く守っている。中二日でコンディションは楽ではないと思うけど、大丈夫、今日は勝てる。 と思った矢先、アジエル選手に先制点を奪われます。完璧に最終ラインの裏(というより背中)を盗られ、どフリーでのシュートを許してしまいました。正直技あり、という感じでした。これからザスパが戦っていく舞台ではこのレベルが必要なんだ、そんな想いで見つめていました。 試合時間が判らないけど、前半ってもう残り少ないんじゃないか?そんな時間帯で得たフリーキックのチャンス。もちろんキッカーは島田選手。この時間帯でなんとか1点返したいなあ。祈る視線の先で左足から放たれたボールはゴールに向かって緩い弧を描きながら、湘南GKの差し出した手の先をすり抜けて、ゴールネットを揺らします。前半終了間際の同点GOOOOOAL!!! そして始まったマッスルコール。マッスル?Go!Go!マッスルSHIMADAスタンドは大歓声。追いついたぞー。今日は勝てるぞー。スタンドのテンションは最高潮に達しつつ、前半を終了しました。 後半、勝って帰るぞーの檄とともにラスハルが平塚のピッチに響き渡ります。楽には勝たせてもらえない。全力で戦おう。そんなスタンドの想いに選手たちもよく応えてくれ、一進一退の状況(にしては押され気味ではありましたが)で時間が経過します。植木監督、最初のカードはトリさん。渡に替えての投入です。するとトリさん、左サイドのシマからのクロスに呼応。見事なヘディングシュートをゴールネットに突き刺しました。GOOOOOAL!!! トリさん(甲府戦に続いての)2試合連続GOAL。起用された意味、するべき仕事を充分に理解したベテランの持ち味で、ザスパついに逆転です。ホームで負けられない湘南がいよいよパワープレーに出てきます。やはり攻撃の圧力は強く、ザスパは守備に追われ、多くのイエローカードが提示されます。死闘、という表現が大袈裟でない、そんな守備陣の懸命のプレー。そして味方クリアボールを猛然とチェイスする前線の2トップ。味方守備陣の負担を少しでも軽くするための大切な汗かきプレーです。 そんな汗かきプレーが遂に身を結びます。ルーズボールが湘南ペナルティエリアに向かって転がっていきます。相手GKが前線に大きく蹴り出します。しかしそのボールはヒットせず、前線の高田選手の足元に収まります。高田選手、飛び出していた相手GKの位置を見定めてループシュート。角度的にザスパサポの方向で向かってきたボールは、その途中に設けられていたゴールネットに吸い込まれ、GOOOOOAL!!! 値千金の勝ち越しGOAL。ヤス、良かったなぁ。やっぱりキミはザスパのエースだよ。今日は勝てる。俺たちは強い。 さはさりながら、さすが湘南。楽には勝たせてもらえません。ロスタイムにまたもアジエル選手に身体を反転させてのスーパーシュートで1点を献上します。このレベルに対処できるようになったとき、ザスパはもう一段高度なチームになれるということなのかもしれません。 さらに僅かな残り時間で猛攻を仕掛ける湘南。もういいだろう、まだ時間は残っているのか。そんなザスパサポの見つめる中で、ペナルティアーク付近で甲高いホイッスルが鳴り響きます。そして提示されるイエローカード。スンジン選手に示されたそのカードはこの日2枚目の黄紙であり、おもむろに提示された赤紙によりスンジン選手は退場となります。しかしながらスタンドからは「しょーがない」の声が上がります。止めなきゃ1点、そこまで追い込まれての決死のファールだったとサポは理解しました。さらにサポは、退場するスンジン選手がゆっくりピッチを歩いて退場する姿を認識します。勝つため、チームのため、少しでも時間を消費する姿に、このFKを守りきって絶対に勝って帰るという気持ちを新たにします。そしてラストワンプレー。全員で懸命に凌いで、レフェリーのホイッスルが高らかに鳴り響き、試合終了。3ー2。勝利。ふと気づけば3連勝。ザスパは更に大きな扉をこじ開けていました。ただ今日は、とにかく目前の相手と格闘し、勝利し、それが3連勝目であった、という印象です。試合後、バックスタンドに来てくれた選手たちは見るからに疲労困憊しています。残念ながら、ザスパはまだまだ楽して勝てるようなチームではないのです。今日のような、傷つき、満身創痍となりながら、戦い続けるしかないのです。そんな選手たちを見て、これからも応援していこう、少しでも力となり続けよう、そんな想いを新たにしながら平塚を後にしたのでした。【昴⊂上州】 |
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| ■■■ 2008年6月15日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第20節 ザスパ草津 2−0 徳島ヴォルティス 正田醤油スタジアム群馬 4282人 |
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| エースの証 |
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梅雨に入ぇったとゆうのに、強い日差しが注ぐ。アウェイ2連戦に連勝し、未体験ゾーンとなる初の3連勝を達成。ただこの3連勝の代償として、今節田中&ぺスンジンの両センターバックを出場停止で欠くことになっちまった。今節は敷島陸上改め、ネーミングライツで「正田醤油スタジアム群馬」と正式に命名されたホームに凱旋となったぃね。皇后様ゆかりの群馬の誇る老舗企業の名が冠されることになり、ますます地域密着が浸透してほしいもんだぃね。スタジアムには新たに「正田醤油スタジアム群馬」の掲示がなされてたぃね。今節の相手は前節C大阪を破ったJ同期生の徳島。しかしこの大阪戦で2点を奪ったコートジボアール代表のFWドゥンビアは契約問題が原因で今節欠場との前評判。方やセンターバック2名を欠いたザスパ。まさに「矛」を失ったチームと「盾」を失ったチームとの一戦。4連勝を狙うザスパはセンターバックに喜多と尾本を据えた。最近は控えに甘んじてる彼らの奮闘に期待してぇところだぃね。徳島のスタメンをみっと、やっぱりドゥンビアの名はねぇし、おまけに第一クールで点を奪われてるFW石田の名もなかったんさね。こりゃ相手の攻撃力は予想より遥かに低きぃはずだから、勝てるんじゃねぇん?と期待を抱かせずにはいられねぇやぃね。スタジアムの雰囲気も、負けが込んでいる時のどっか殺伐なもんと違って、4連勝行げる!今日もやってくれる!大丈夫!と熱気が感じられるもんだったぃね。スカパーの4月のベストゴールに選ばれた島田の表彰、「正田醤油二段熟成マン(→商品そのまんまのキャラだけんど、オレ的には結構イケてる(笑))のキックインセレモニーの後、いよいよキックオフ。 前半開始。まずはザスパの両センターバックに注目。尾本は試合勘が今ひとつなんか、時にパスミスをすることがあって最初はまーずヒヤヒヤもんだったんさね。それでも徳島が若干引き気味だったせいもあるけんど、最終ラインは高い位置にキープできてたんさね。MF松下もちっと下がり目にプレーしてることもあってか徳島のカウンター攻撃にもうまく対応でぎてたぃね。攻撃面はとゆーと、最初のほーで何度かCKのチャンスを得られたが得点でぎず。ボールは良く回せてはいるんだけんど、最後のゴール前の進撃がうまく行かずシュートもお見舞いすることがでぎねぇ。前半は本当に特記すべきことなく終了、0−0。4連勝への意気込みが選手もサポも空回りしているような展開。連戦だし疲れてるんかねぇ・・・?後半開始。後半すぐにあまりいーところのなかった山崎に換え秋葉を投入。秋葉、こんなに暑ちぃんだし、体力大丈夫なん?そんなことを考えていた数分後、予想もしねぇ展開でザスパは先取点を奪ったんさね。 後半8分、右サイドの崔からクロスがゴール前に上がるが、このボールは相手GK古田にキャッチされちまう。古田はそのままキックをしようと、周りを確認することもねぇまんま不用意に足元にボールを転がす。その背後から忍者のように気配を消して忍び寄る我らがエース・ヤス。ヤスは古田の足元から一瞬にしてボールをかっさらい、反転してゴールに蹴りこむ。近くにいた徳島ディフェンダーも止めきれず、そのままボールはゴールへ吸い込まれた!GOOOOOAL!!! まさに珍プレー集に出そうな信じられねぇ光景。最初は皆「!?」と狐につままれたようだったけんど、その後一瞬にしてスタジアムは歓喜の大歓声に包まれた。労せず欲しかった先取点をゲット。想いもよらぬ得点シーンに場内歓喜の坩堝。相手のボーンヘッドもさることながら、ヤスの高い集中力、得点への執念が生んだプレーとゆえるだんべ。ヤスは今季ホームでの初得点だったぃね。先取点を奪い俄然動きが良くなったザスパ。秋葉の投入で松下が高けぇ位置で使えるようになったせいか、ザスパが徐々に主導権を握り始めたぃね。その後惜しくも得点にはならなかったが寺田のスルーパスに後藤が裏を取りゴールに襲いかったり、両サイド攻撃から徳島を翻弄。後半16分の右サイドでのFKの場面では、熊林が両手で「もっと声を」とB-Hを煽った(笑)ぃね。B-Hは12番目の選手の本領を発揮せんとばかりに更に声援がヒートアップ。正田スタは選手とスタジアムが一体になったなっから楽しい空間と化していったぃね。追加点が欲しかった後半20分には、松下のスルーパスを受けたヤスがゴール正面から強烈なシュートをお見舞いした!GOOOOOAL!!! やった!これで2得点!すげぇぞ、ヤス!これぞ我らがエースの証。徳島はカウンターで反撃するも、喜多・尾本が落ちついて対処、加えてボランチの秋葉がいー調子で「火伏せの神・秋葉様」のごとく相手の攻撃の芽を摘む。さすがに徳島の2枚の「矛」の欠落はザスパに味方してたぃね。攻撃陣も前半とはうってかわって何度も徳島陣内に攻め上がりゴール前に襲いかかるが・・・追加点は奪えず。後半39分には、熊林に替わってJリーグ初登場となる秋葉の従弟・MF20秋葉信を投入。が、緊張してたんだか秋葉信はファーストタッチがミスキックという御愛嬌だったぃね。最後は後藤に替えて鳥居塚を投入。ロスタイム3分になってゆっくりと勝利の草津節が唄いだされる。最後は徳島の意地の反撃を食らうが、本田が好セーブで失点を許さず徳島を零封。2−0、ついに4連勝達成。スタジアム全体で更に高まる歓喜の草津節の大合唱。そしてお立ち台に立つ本日のヒーロー・我らがエース・ヤスへの大歓声。「正田醤油スタジアム群馬」の最高のこけら落としとなったぃね。 田中・ぺのセンターバック2名を欠いた一戦でだったけんど、喜多も尾本も彼ら2人と何ら遜色のないプレー、我が軍の「盾」はいずれも強固だったぃね。選手層の薄いチームには心強ぇ限りだぃね。これまでホームでは調子が今ひとつだったヤスも技?と力の2得点の爆発、エースの存在感を示してくれたぃね。でもあの流れん中で3点目が奪えなかったんが今後の課題かな。これでチームは初の4連勝、第20節で得失点差も+2とプラスに転じたぃね。順位も4位の仙台とわずかに勝ち点1差に肉薄。苦行の麓に留め置かれた雌伏3年の時を経て、オレたちはやっとこさJ1峰の頂が霞の中から見える場所まで登ってこられたで。頂は一歩一歩、その歩みを進める者にだけ制覇する権利が与えられる。ますます山道は険しい。勝って奢るなかれ。いつでも挑戦者の気持ちを忘れず。こっからが真価を問われるんだ。みんなして、あの頂のてっぺんを目指すんべぇや。【すずき@東毛】 |
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| ■■■ 2008年6月21日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第21節 ザスパ草津 1−1 FC岐阜 正田醤油スタジアム群馬 2832人 |
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突然ですが、『スカラー』という用語をご存知でしょうか。現役高校生の皆さんなら即答、僕らのようなおじさん世代は遠〜い記憶の彼方をほじくり返しても出て来るような来ないような^^;。幾何数学で言うところの「時間や温度などの方向を持たない量」のことです。これに対して「大きさと向きを持った量」のことを『ベクトル』と言います。おお、これなら何となくイメージが湧きそうですよね。数学の授業じゃないんで、むつかしい話はここまで。なんでこんな話を持ち出したかというと、我らが郷里の誇り・ザスパ草津の過去、現在、そしてこれから向かうべき未来、それぞれの段階においてのビジョンや感じ方を考える中で、先の用語が思い浮かんだからです。チーム誕生以来、関東リーグへ、JFLへ、J2へと、常に上位リーグを指向してきたチームの持つエネルギーは、紛うことなく↑のベクトルでした。それらのカテゴリーでは、敗れ去れば降格することもあり、また背骨の細いクラブは下手をすれば存続すら危うくなりかねない、そんな状況でした。向上心と切羽詰まった緊迫感を常に併せ持ちながら、それでも綱渡りのような細く険しい道をここまで歩いて念願のJ2リーグへと辿り着いたのです。それでは現状は、と言うと、昨季までは今更述べるまでもありませんが、力及ばずボトムを這うに終始してしまい、現実の苛烈さに夢見ることはおろか妄想すら許されませんでした。練習場で見る選手達の熱心で明るい様子や試合で見るバックスタンドの熱気は、年を追うほどに盛んになって来ていますが、これらは全て「スカラー」ではなかったのか、と。今季ここまでの草津の躍進によって、チームもサポも、ようやく持て余すスカラー値に一定の方向を与えることが出来そうな予感を得るに至っています。ここではあえて伏せますが、キャプテン松下選手が自身のブログで必ず書き添えているあの2文字。矢印の先をキッチリそこに向けて、今日も正田スタで戦います。いぐんべぇや! 雨予報に加えて自身の雨男体質を考慮して、完全防備の雨仕様で参上した敷島でしたが、どうも持ち堪えてくれそうな空模様です。って言うか、既にかなり蒸し暑いんですが。こりゃ選手達は大変だ。さて、その雨上がりのピッチに舞う本日の草津闘士は以下の如し。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、4・田中選手、27・「選手、5・崔選手、DMF:17・秋葉選手、30・松下選手、OMF:10・島田選手、14・熊林選手、FW:9・高田選手、19・後藤選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:7・佐田選手、15・喜多選手、MF:6・鳥居塚選手8・山崎選手。前節“お休み”していたCDF両名が戦線に復帰。現在の好調子を底支えしているのは他でもない守備の堅さです。とりわけ田中・「両選手のコントロールする最終防衛戦は草津の生命線とも言えるもの。今日も期待してます。攻撃に関しては、すがるほかないほど駒が少ないFWにあって、きっちり結果を残してくれている後藤・高田両選手にお任せです。 前半草津はキックオフから右サイドに展開、崔選手と熊林選手による連携で早々にCKをゲットします。ショートコーナーからのセンタリングに高田選手が頭を合わせますが、DFに体を寄せられてここは枠を外します。前半8分、ゴール正面ミドルエリアでFKのチャンス。位置は先日の湘南戦でゴールインした時とほぼ同じです。キッカー島田選手は迷わず直接狙ってきます。ゴール左下隅へ飛んだシュートは絶妙でしたが、GKの反応が良く、すんでの所で弾き出されてしまいました。序盤の主導権ははっきり草津にあります。ここで決めてしまいさえすれば、あるいは試合の趨勢すら握れるかも知れない、そんな思考の端に「決めきれないままズルズルいくと、流れまで持って行かれっちまうんだぃな…」なんてネガった考えがよぎります。前半17分、岐阜・左タッチラインからのロングスローがニアサイドに投じられます。「選手と松下選手の2名がこれに当たり、一端はクリア。しかしクリアボールはペナルティエリア内でフリーになっていた片桐選手の前に落ち、そのままシュートを放たれます。シュート自体は枠に行っていましたが、ゴール前に草津DF陣が張って居たので、そのままであればあるいは防げたかも知れません。ところがシュートは岐阜・片山選手の蹴り出した右足によって軌道を変え、GK・本田選手が身構え予想したのとは異なるコースでゴールの中に吸い込まれてゆきました。技ありと言えるのか、はたまたアンラッキーなのか、兎も角も先制を許してしまいました。変な予感だけは当たらぃね。ま、事故みたいなもんだし、切り替え切り替え。前半20分、左サイドの攻防から大きく右サイドへクロスチェンジした後、またも崔選手と熊林選手による連携でCKをゲットします。ファーに上げられた島田選手のセンタリングに飛び込んだ「選手のヘディングは、ゴールポストに張り付いていた秋葉選手の体あるいはポストそのものに当たってリフレクト、押さえた松下選手がそのままミドルレンジから波動砲をぶっ放しますが、これも防がれてしまいました。直後にはセットプレイで手薄になった草津陣内に岐阜の速攻カウンターが仕掛けられましたが、相手ゴール前から駆け戻った松下選手の気迫のスライディングタックルでボールと危機を刈り取ります。ナイス・キャプテン♪ 前半23分、左サイドの秋葉選手から中央エリアを征く熊林選手へパスが通ると、熊ちゃんダイレクトで左サイドを前線へと疾走する高田選手に向かってスルーパスを配球。岐阜防衛網を突破した高田選手、立ちはだかるGKの向こうに見えるゴールマウスに向かってシュートを撃ちます。この初弾はGKによって阻まれましたが、すかさず後藤選手が詰めて押し込みを図ります。しかし、しかし…。バックスタンドからは入ったようにも見えるくらいの波状攻撃でしたが、岐阜も堅いねぇ〜。これでも得点が奪えません。前半27分、左サイドにポジションチェンジしていた熊林選手からのスルーパスを受けて駆け上がる寺田選手がCKをゲットします(4つ目だぃね)。ニアに上がったセンタリングに合わせたのは田中選手でしたが、またもGKに止められます。再三のチャンスをモノにできなかった草津の攻勢は前半30分を境に影を潜めます。岐阜は中盤から前線にかけてアクティブに動き回り草津の攻撃の芽を摘み取ってきます。このせいで草津は最終ラインでのボール回しが多くなり、また次第に前線との距離が離れ、草津のキモである中盤でのボールポゼッションが出来ません。島ちゃん、ボールに触ってない…。リードを許したまま前半は終了。 後半に入っても互いの立ち位置は変わらず、このままではジリ貧だぞ、って展開。中盤の覇権を互いに掌握しきれない状態でここまで推移している中、草津ベンチが動きます。後半13分、秋葉選手→山崎選手へと交代です。秋葉選手、もう全身汗だく汁だく特盛りです(笑)。山崎選手が入った後から草津の攻勢がはっきり強まってきています。どうやらシステムを変更したようです。松下選手を1ボランチ、左右のハーフに熊林・山崎両選手、島田選手をトップ下に配した中盤ダイヤモンドスタイルとなっています。この効果は絶大で、足色にかげりの見え始めた岐阜の島田選手に対するプレスが完全に外れました。前半とは打って変わって自在にボールコントロールをする島田選手から次々にボールが配られてゆきます。後半16分、これまでも再三にわたって行われたように、ボランチ・松下選手から左サイドをオーバーラップする寺田選手へ大きなクロスボールが蹴り込まれます。寺田選手、すかさず中央でポストとなっている高田選手へスルーパスを配球、と同時に後藤選手が高田選手の前を通過し、ヤス君とのワンツーパスを受け取ります。GKが立ちふさがる場面で後藤選手は浮いたボールをヒールでリフティングしてGKをかわそうとしますが、惜しくも防がれてしまいます。後半19分、左CKからのセンタリングに高田選手が頭を合わせましたが、わずかに枠を外します。それにしても、今日は結構フリーでヘディングを撃つシーンが多いように思います。入れたいねぇ。そして訪れた本日最大の見せ場は後半25分。右サイドハーフエリアから熊林選手の大きなチェンジボールが左サイドを突き進む寺田選手へ繋がります。寺田選手はそのままドリブルで持ち込み、岐阜DFとの競り合いを制してゴール前にパスを送ります。寺ちゃんの蹴り込んだグラウンダーのパス(と言うよりほとんどシュート)は、並み居る相手DFの垣根をくぐり抜けてゴールエリア内を突き進みます。岐阜守備陣が先んじればクリア、草津攻撃陣が至ればゴールイン確実、という伸るか反るかの一大局面です。ここまで好機を何度も演出しながらも最後の一手が届かなかった草津に、しかし運命の扉は開かれました。ゴールエリア内をバックスタンド方向へ転がりゆくボールにスライディングしながら右足を蹴り当てたのは、草津のエース・高田選手でした。ヤス君の右足を離れたボールは軌道を変えて選手・サポーター皆が見つめる中コロコロとゴールマウスの内側へと入ってゆきました。GOOOOOAL!!! 実に泥臭い同点弾。だがそこがイイっ!俄然ギアアップする草津闘士達。後半29分には島田選手のセンタリングに合わせて熊林選手がヘディングシュートを撃ちますが、ジャストミートせず。後半34分、八面六臂の大車輪で動き回っていた熊林選手も疲労の色濃く、鳥居塚選手とチェンジします。お疲れ熊ちゃん、頼んますトリさん。同点を機に岐阜も躍起になってきます。互いに譲らない激しい中盤の攻防。ただ高湿なピッチ上での奮戦に両軍の疲労感は覆しがたく、どちらかというとロングボール多用の展開になってしまうのはやむなしといったところでしょう。後半42分にはFWの後藤選手からDFの喜多選手へバトンタッチ。植木監督、この局面で堅守ドロー狙いはあるまい。はて、誰が前線へ上がるのやら、と思えば、何と喜多選手がそのままFW2トップの一角に位置取ります。ロングボールターゲットですね、植木さん。広島戦の尾本選手と同じく、長身もさることながらDFとしてのハイボール処理能力を最前線での楔として活用する発想、付け焼き刃とも取られかねませんが、草津の智将には勝算ありと見ました。しかし、妙策の威力が顕れるには少しばかり時間が足りませんでした。両軍総力を尽くしての熱闘は結局ドローとなりました。 前後半合わせ14本ものシュートを放ちながらもインゴールは1つにとどまりました。無駄撃ちが多くて『なにやってんのっ!』、と言いたいわけではありません。枠に飛んだシュートが多かったにもかかわらず、どうしてもゴールを割ることが出来なかった、と言うだけのことです。これはひとえに岐阜守備陣の堅守っぷりを讃えるほかないでしょう。勿論、それであっても打ち破るくらいの迫力が求められてもいるので、より一層の精進が必要だということも書き添えておきます。今日のドローで、結果として「5連勝」という一つの記録は途切れました。が、悲観すべき点は何もありません(反省点はありますので、修正しましょうね)。敗れなかった、泥臭くも同点に追いついた、飽くまでも勝利に拘って終笛まで足を止めなかった、この事実を大切にしたいと思います。今の草津なら、何度だってこうしたチャンスを作り出すことができると信じられます。だって、だれも下を向いてはいないのだから。伏せた瞳には自分の足しか映りませんが、上を見上げてさえいれば、その両眼には近い、遠い未来だって見えてきそうです。さあ、羅針盤の針を再び↑に合わせて、上・げ・上・げ、でいごー♪ 【ほーせん@高崎】 |
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| ■■■ 2008年6月25日(水) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第22節 セレッソ大阪 1−2 ザスパ草津 大阪長居スタジアム 5554人 |
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| しぶとく泥臭く |
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今回のC大阪戦は、平日のナイターと言うこともあって近県であれば多くのサポーターも駆けつけることができますが、なかなか平日は厳しいという人が多いと思い、応援に行っちゃうことを決意しました。が、なんとオフィシャルバスが6名しか応募がなくあえなくout!その連絡も試合2日前だったため冷や汗ものでしたが、なんとかネットで高速バスが取れてやれやれ。前日、仕事を終え20時に職場を出て21時過ぎに湘南新宿ラインにて新宿を目指しました。そして、23時30分に新宿から高速バスで向かうは大阪・近鉄難波です。朝の7時についに到着。ナイターまでは時間もあることなので、とりあえず心と体を清めないとと思いタクシーで向かうはお風呂屋さん。(←ザ・スパかなっ!なんちゃって^^;)乗った所から近かったこともあってか、タクシーの運転手さんにはお金はいいからって言われてしまい(なんて大阪の人は優しいんだろう^^)ちょっと仮眠も取りリセットしてから、地下鉄に乗って長居スタジアムへ向かうことにしました。長居には、今日を入れて3回目。1回目は一生の思い出に残るあのJFL時代の天皇杯で、ここ長居スタジアムでC大阪と対戦し金星を取った伝説の聖地。そして2回目は昨年長居スタジアムが工事中だったため、隣にある第2グラウンドにての試合でした。今回が大阪初の単独行動だったので、若干不安はありましたが、着いてみるとちらほらと草津サポーターと思われる人が到着し、総数30〜40人の草津サポが集結しました。みんなで一緒に応援しよう!と場所も決まり、みんなで横断幕も張ったりフラッグを立てたりと、試合前からサポも一致団結なムードがありまして、少人数ならではの雰囲気がありました。^^;しかし、相手C大阪のホームスタジアムは、なんと屋根付きの47000人収容!そんな多くのサポーターが集結できるスペースを持ち合わせているスター軍団・強豪チームとあれば、平日のナイターではありますが、どれほどのサポ集結するのでしょうか。(→結局、観客は5554人でした)さておき、我らがザスパ草津サポは準備もOKで試合を待つばかりです。選手紹介もあり、今回はいつもよりましてDF陣の層が厚いようです。スタメンには、草津の守護神・GK本田、右SB崔、CB「、CB田中、左SB寺田、もう一人長身のDF喜多、MF熊林、MF松下の3人で3ボランチといったところでしょうか。トップ下にはMF島田、そして2トップには、両ストライカーのFW後藤、FW高田の布陣となっています。リザーブには、GK北、DF尾本、MF秋葉、MF鳥居塚、MF山崎を控えての草津最強メンバーとなっています。そして、試合が始まりました。 試合開始早々からややセレッソに押され気味ではありますが、決して草津も浮き足立っている感じはなく、相手の出方を見ているといった感じでしょうか。また、セレッソは色んな意味でプレーもパフォーマンスも上手く、引っかかってないのに倒されたの?みたいなこともありで、どんどんFKのチャンスを得ていきます。でも最後の精度が今ひとつなのか、我ら草津の壁を打ち崩すことができません。応援している私たちも、ずっと応援歌を歌いながらこちらに向かって攻めてくるセレッソの攻撃を封じ込める一身で声を出し続けました。そして、時間が立つごとに我ら草津の攻撃も要所々々に現れ始め、サイドから上がってのクロスが入るようになったり、中央からMF松下選手のミドルシュートを打ちに出たりといった感じで、カウンター狙いが利いてきたようです。そんな中、前半30分にペナルティーエリア内に裏から抜け出したFW高田選手が相手のGKに倒されてPKのチャンスを得ました。キッカーは、草津の司令塔・MF島田選手です。短い助走から一瞬止まりフェイントを掛けて左ゴール隅にボールが吸い込まれていきました。GOOOOOAL!!! なんと、あのスター軍団のセレッソから先制点を取ったのです。凄い!!なんて冷静なシュートなんでしょうか。私たちは、狂喜乱舞する思いでみんなでハイタッチ。(*^^)vしかも、草津の選手はその後も冷静で、以前のような(点を先に取っていてもどことなく不安を隠しきれてないような)連携ミスもなく、中盤がしっかりボールを繋いでチャンスをうかがいます。その後、突然草津寄りの照明が切れ一時試合が中断するアクシデントがありましたが、何故かその後の流れは草津側にあったようで、草津の選手は必死になって走り抜く姿が今日の試合の気迫を感じさせてくれるものとなっていました。そして試合は後半へ。立ち上がり、後半2分にCKのチャンスを得ました。キッカーはもちろんMF島田選手です。左からのボールはゴールエリア内に上がり、2人の長身な選手が相手DFの選手に押されていた裏からフリーになっていたDF田中選手が頭で合わせてドンピシャのタイミングにて中央から左にワンバウンドでゴールに突き刺さりました。GOOOOOAL!!! MF島田選手のアシストでDF田中選手のゴールが決まった瞬間!(内心、今日はもらった^^;)という気持ちが湧き起こりました。が、しかし、油断は禁物です。勝負は最後の最後までわかりません。それを一番知っているのは選手たちでもあり、選手たちも最後の最後まで気を許しません。 後半になってからも、全体的にはボールの支配率はセレッソが優位に立っている場面が多く、気を抜くことなく草津の選手はプレスを掛けペナルティーエリア内の侵入を阻止しています。DFの層の厚みが効いているようです。そんな中、後半24分に草津の要・MF松下選手が足を負傷してしまい、MF秋葉選手に交代。我ら草津の選手は、必死になって粘り強くさらに1点を狙いにいっていました。そしてその後、後半40分にペナルティーエリア内で相手と接触しFKを与えてしまい、FKのボールを直接GK本田選手がパンチングにて跳ね返しましたが、こぼれ球を相手に繋がれてゴールを割られてしまい1点返されてしまいました。最後の最後にもう1点狙いということでか、FW後藤選手に代わりMF山崎選手を投入となりましたが、残りの3分しっかり守っての試合が終了し、結果は2−1にて我ら草津の勝利となりました。 本当に嬉しい限りです。みんなで勝ち取った勝利です。どんなに打たれても、どんなに技があっても、個人技より勝る連携プレーの勝利です。これからも、1戦1戦を大事に勝ちを重ねていってほしいものです。私たちは、どんな時も諦めない。これが本当のザスパ草津なのです。しぶとく泥臭く絶対諦めないサッカーを続けてくれる限り、サポも一緒に1つ1つ階段を上がって行きたい。(追伸・最後に選手とサポが勝利のバンザイをした瞬間、一番高く飛び上がっていたのは、足を負傷して交代した松下選手だったことはここだけの話です。さすが、キャプテン!!^^;)【あきべー@北毛】 |
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| ■■■ 2008年6月29日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第23節 ザスパ草津 1−0 サガン鳥栖 正田醤油スタジアム群馬 2451人 |
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| 天国の偉大なる父へ |
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梅雨前線が活発化し、朝から雨が降りしきる群馬県。今日はザスパに関わるすべての人にとって、特別な日。故大西社長の三回目の命日でした。過去、2006年湘南戦、2007年愛媛戦と、結果が出せなかったチーム。前節セレッソをアウェイで下し、勢いを継続して三度目の正直に挑む今節は、勝ち点差3、得失点差で並ぶ鳥栖との対戦。勝てば確実に順位を上げることができるという意味でも重要な一戦となりました。 試合前、サポーター有志の募金によって完成した大西さんのビッグフラッグが、ホームゴール裏で披露されました。在りし日の姿を中央に、上に”EVER ONWARD”、下に”GREAT FATHER”の文字。サポーターの”大西”コールからは、今日の一戦にかける気持ちが伝わってきます。また、第21節FC岐阜戦において、J2通算100試合出場を達成した山崎選手への花束贈呈セレモニーも実施されました。クラブへの在籍年数も寺田に次いで二番目に長く、かつての働きながらJを目指した日々を知る、生え抜きのオールラウンダー。ケガ明けの今年は熊本戦のロングシュートなど、存在感を見せてくれています。やや強く降る雨の中、いよいよキックオフ。開始早々から、ザスパの積極的な攻撃が展開されます。最前線の高田と後藤がボールを持つ鳥栖の選手を追い、島田、熊林が相手のエリアで自由に動き回ります。バイタルエリアでは、松下と喜多のボランチコンビが相手の攻撃を未然に潰し、そこを破られても、最後列の田中とスンジンが身を挺してゴール前を死守。寺田とソンヨンのSBは機を見て駆け上がり、チャンスを広げる。前半は目の前に飛んできた藤田のヘディングシュート以外、GK本田はほとんど仕事なし。圧倒的にボールを支配し、鳥栖に攻めの糸口すら与えません。いい流れの中、熊林のヘディング、高田のミドルなど、積極的にゴールを狙いにいきます。やはりこの一戦の重要さを皆が認識しているのでしょう。選手たちの気迫が伝わってきます。しかし、肝心のゴールがなかなか奪えず、気がつけば前半もロスタイム。スコアレスのまま残り45分の勝負になるかと思われた前半終了間際、本田のパントを後藤がセンターサークル付近で一旦キープ、上がってきた島田が左サイドに流し、オーバーラップしてきた寺田がクロス。一度ははじかれましたが、こぼれたボールをもう一度上げ、ソンヨンがヘッドで落としたボールを後藤が切り返しで鳥栖DF二人をかわし、ゴール右隅へシュート!GOOOOOAL!!! 第一クールのアウェイ戦に続き、後藤が鳥栖ゴールを破り、願ってもない展開で前半を終えます。ハーフタイムに引き上げてくる選手たちにスタンディングオベーションで迎えるメインスタンド。本当に強い。鳥栖を圧倒した前半でした。 後半開始から、鳥栖は金と鐡戸の二人を下げ、谷口と衛藤を投入。思うように試合を運べなかった岸野監督が手を打ってきます。開始早々こそ島田のCKから喜多のヘディングシュート、熊林、後藤の華麗な連続ヒールパスに走りこんだ寺田のシュートと、ザスパが再びペースを握りかけますが、その後は積極采配どおりに、鳥栖がやや攻勢に。バイタルエリアでのチェックが前半ほど効かなくなり、パスミスも増え始め、徐々に鳥栖がボールを廻し始めます。対するザスパはカウンター気味に前線の選手にボールを供給、SBの二人を絡めてゴール近くまで攻め入りますが、最後の決定機が迎えられません。ゴール前に迫ったシーンも、鳥栖のDFに体で防がれて追加点を奪えず。ジリジリとした時間帯が過ぎていきます。さらに鳥栖は廣瀬に代えて、山城を投入。中盤の運動量を上げ、疲れの見え始めたザスパのディフェンスを掻い潜ろうとします。対する植木監督も、29分に山崎、35分に鳥居塚を投入し、なんとか流れを引き戻そうと手を打ちます。しかし、このあたりから審判の不可解なジャッジも増え、なかなか良い流れに持っていけません。あげくに笛を吹いたのにプレーを止めず、続行させる迷走ぶり。植木監督をはじめ、ザスパベンチからは抗議の嵐。 しかし、長らく続いた鳥栖の攻勢も、全員守備とおなじみ本田の好セーブで凌ぎ切り、今シーズン3度目の連勝を達成。天国の大西さんに捧ぐ、見事な勝利を勝ち取りました。試合後恒例となったB-Hでのお立ち台は、この日も攻守に貢献したソンヨンと、決勝ゴールを決めた後藤。スタジアムが一体となって盛り上がった試合の後は、気がついたら一旦雨もあがっていました。空にいる大西さんからの勝利のプレゼント、でしょうか。これで過去10戦で8勝1分1敗と驚異的な数字を残し、6月はなんと無敗。2006年に記録した年間9勝を、折り返し地点で早くも上回る初の二桁勝利数。J1昇格という目標が、本当に射程距離内に入ってきました。これでスタジアムの改修など、昇格に向けての検討が必要になってくるはず。思えば、何度も夢を現実のものとすることで、ここまで歩んできたザスパ。J1という夢が、決して叶わぬものではないことを、これからの戦いで選手たちが証明してくれるでしょう。【yosuie@中毛】 |
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| ■■■ 2008年7月6日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第24節 横浜FC 0−0 ザスパ草津 日産スタジアム 36945人 |
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| 術中に嵌る |
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6月はついに負けなし。破竹の快進撃で5位に浮上したザスパ。7月の最初の相手第一クール、雨の敷島で0−0とスコアレスドローに終わった横浜FCとの一戦。しかもその舞台は日産スタジアム。あの2002年FIFAワールドカップで、日本代表がロシア相手に歴史的勝利を収め、そしてブラジル対ドイツの決勝戦が行われた収容人数7万超を誇る日本サッカーの新たな伝説の地。あの頃、ザスパは草津町で始動したべぇだったぃね。日産スタジアム普段は横浜Fマリノスのホームだけんど、
横浜FCが今季このザスパとの一戦のみ日産スタジアムでホームゲームを主催することになったぃね。
そんなすんげぇスタジアムとなりゃ、行ってみるんべぇや!と、オレはセガレと物見遊山とばかりにいっしょに行ぐことにしたぃね。ちっと奮発して高崎から新幹線を乗り継ぎ新横浜へ。東京駅も新横浜駅もサミットの警戒で警察官がいっぺぇいたぃね。
ザスパは2006年の対横浜FCの国立競技場での一戦でも0−2と勝利を収めてるこったし、大舞台には強ぇんじゃねん?と期待が膨らまぃね。新横浜ラーメン博物館で腹ごしらえして、徒歩で日産スタジアムへ向かう。スタジアムへの道の街灯にもマリノスの旗がなびいている。スタジアムが眼前に現れる。いやぁなっからでっけぇ。ゴール裏は2階席っつーことで、急ぎ階段を上る。ゲートをくぐると、目の前にあるんはすんげぇ巨大なスタジアムだったぃね。全周に屋根があって、巨大なスクリーン。全席固定席でドリンクホルダー付き。国際規格の9コースある陸上レーンがあるんで、さすがに座席からはピッチはおーか遠いんだけんど、その威容に田舎モンのオレは感嘆の声しかでなかったぃね。そんな日産スタジアムのゴール裏に馳せ参じた同志の面々、ざっと三百余。さっそくチームコールをすっと、これが屋根に反響して響くのなんの。こっちは数千の大群なん?と思っちまうぐれぇの音量だぃね。 「草津STYLE」を詠っているとGKがピッチに練習に登場。・・・あれ?本田がいねぇぞ。聞けば本田はケガで欠場とか。
久しぶりの先発になる北に今日は奮戦してもらうんべぇや!と、盛んに北に声援が送られてたぃね。ザスパのスタメンは、GK北、DF崔、ペ・スンジン、田中、寺田、MF喜多、松下、熊林、島田、FW高田、後藤。GKに北が入った以外は最近不動のメンバー。サブに常澤(→メンバー紹介で間違えて読まれちゃってた)、尾本、秋葉、鳥居塚、山崎。元横浜のヤス・崔・スンジンも古巣との対戦で期するところがあるだんべぇから活躍を期待してぇとこだぃね。横浜はキング・カズが先発。あの元日本代表の三浦アツもいる。好調の元水戸のFWアンデルソンにも注意してぇとこだぃね。この一戦を裁く主審は・・・なんとJ2でリハビリ中のあのI本氏との発表。カードが乱舞(→選手次々に退場)しちまうんか・・・と一抹の不安がよぎる。照明塔に灯が入り、空席が目立っていた座席も試合開始が近づくと、メインもバックも徐々に埋まり始める。横浜FCのサポは向こう側の同じ2階席に陣取っているんだけんど、オレたちの方が数多いんじゃねぇん?草津節が薄暮の日産スタジアムに響きわたり、キックオフ! 試合開始。横浜は開始早々ザスパ陣内でFKのチャンスを得る。キッカーは、あの三浦アツ。これは幸いにも決まらず。8分には左サイド上がった三浦アツが、シュート。枠に飛んでいたが北が良く反応し右手一本で弾き出したぃね!お見事!
14分にはカズからのパスを受けたアンデルソンが抜け出すも、シュートはサイドネット。これらの攻撃の模様は、その都度でっかいスクリーンでスロー再生されるんだぃね。正田スタにもスクリーンほしいんねぇ。16分には相手の突進を阻んだとして、スンジンが黄紙をくらう。これまでのI本氏のジャッジだと、こっからカードが乱発される可能性もあるんで、オレはスンジンがこの試合退場になるんも覚悟したぃね。
20分には、やっと反撃。左サイドを駆け上がったヤスが切り返し、シュートするもキーパー正面。(しかし、困ったことに向こう側のゴールに行がれるとまっさか遠くって、ザスパのユニもグレーなんで背番号がよくみえねんだぃね。)
横浜は島田がボールを持つと、複数人で取り囲み徹底マーク。全体的に引き気味で、ザスパがボールを持って切り込むと、おーか激しくプレスをかけ、パスミスを誘い(芝も長めなんだか、パスも巧くまわんなかったぃね)、ボールを奪うと一気呵成にカウンターで攻め込めこんでくるんさ。今日の横浜は、堅守&カウンターの作戦の模様。ザスパも横浜の攻撃をCB2人と、前半引き気味だった松下がよく凌いでいたぃね。前半終了間際には、カズのトリッキーなドリブル披露で大いに場内が沸いたぃね(笑)さすがプロフェッショナル!0−0で前半終了。ザスパの放ったシュートはヤスのあの1本っきししかなかったぃね。 ハーフタイム、鳥栖がC大阪を破ったことがスクリーンに映し出された。「おおっ!これで勝てば・・・3位になれる!」ゴール裏は色めきたったんだけんど・・・。
後半開始。いきなり左サイドからのクロスにアンデルソンに頭であわせられたけんど、これは北が好捕。続いてノーマークのDFエリゼウに目の覚めるような強烈なミドルシュートを打たれるが、幸運にもクロスバーに当たり跳ね返り事なきを得たで。時間の経過とともに蒸し風呂のような暑さの中、選手たちが給水する時間が増えてくる。風が通らないんで2階席でもまっさか暑ちぃやぃね。運動量が少なくなって、ますます横浜は引き気味。まさに2006年の「ハマナチオ」の再現をみてるようだったぃね。前半同様、島田は徹底マークされ、熊林や松下も封じられ、前線の後藤、高田に有効なボールも収まらず、ボールをキープしてる時間こそ長ぇんだけんど、ペナルティエリアそばまで進撃しても相手の懸守の前にシュートを打たねんか、打たせてもらえねんだかゴール前でバックパスをしたり、精度の低いクロスはキーパーに奪われ得点を奪うことはできず。相手やポストに当たって跳ね返るんかもしんねんだから、まっと思い切ってシュート打ちゃあいんに。
後半20分、今日は機能してなかった後藤に替え、山崎を投入。しかし大勢を変えるには至らねぇ。後半30分には喜多に替え、鳥居塚を投入。暑さで運動量も落ちてきたせいか、横浜もベテラン選手を下げフレッシュな選手を投入。ザスパサポも更にヒートアップして鼓舞。しかし双方膠着状態を脱することはでぎなかったぃね。終了間際、鳥居塚は中央やや左からミドルシュート!不運にもこれはクロスバーに当たり得点ならず。跳ね返ったところを誰か詰めていれば・・・これがこの試合ザスパが得点に最も近かったシーンだったとは。長いロスタイムが経過し、またも0−0、スコアレスドローに終わったぃね。 入場者数3万7千弱とゆう大観衆の試合だったけんど、双方決定力を欠き見せ場にちっと乏しい試合だっただけに、おそらく観客の大多数を占めただろう(点の取り合いを期待した)一見さんは、あんまおもしろくなかったんじゃねぇかな。I本主審もザスパの2枚を含めて、計3枚とカードの乱発もなく、いたって真っ当なジャッジだったぃね(疑っちゃってゴメンね)。結果、3位の夢は果たせず6位に後退。下のほうだと引き分けでも順位が上がってぐんだけんど、上位だと下がっちまうんだね。今日は横浜の術中に見事に嵌っちまって、ザスパのいいところを消されちまったぃね。今日のシュートは合計4本だったそうだぃね。攻撃の起点の島田を封じ込められたとしても、そんな状況を打破できる勢いじゃねぇと、まだ上へは行げねぇやってことだんべね。しかし久しぶりの先発だった北を始め、守備陣は良く奮闘したで。勝ち点1を得られたんは守備陣の奮闘の賜物だぃね。ただ黄紙でスンジンは次節より2試合の出場停止になっちまった。サッカーの神様は、いきなし3位にしちゃうとみんな過信すっかもしんねぇから、まっと修行しろやってとこなんかもなぁ。さらば、日産スタジアム。いつかまた再び、ここで戦うんべぇよ。【すずき@東毛】 |
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| ■■■ 2008年7月9日(水) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第25節 ザスパ草津 1−2 アビスパ福岡 正田醤油スタジアム群馬 3031人 |
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| 9試合ぶりの黒星 |
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前節ドローに終わった横浜FC戦から中2日。厳しい日程で迎えた第25節は、未だ勝ったことがないアビスパ福岡が相手。試合前にパラパラと雨が振りましたが、始まる頃にはあがり、暑すぎず観戦するにはもってこいの気候。今節は山形とセレッソ、仙台と鳥栖という上位陣の潰し合いのカードがあるため、苦手とはいえ福岡相手に勝利すれば、一気に3位まで上がるチャンスでもあります。試合前には今や最古参となった寺田のJ通算100試合出場のセレモニーも実施されました。そしていよいよキックオフ。蓋を開けてみると、積極的に前へ出るザスパに対し、出足の遅い福岡が後手に回り、今までの対戦とはまったく違う展開となりました。島田のスルーに飛び出した山崎のシュートはGK正面、その後島田のワンタッチから後藤の飛び出し、戻したボールを山崎がシュート、さらにこぼれ球に松下がミドルを放ちますが、これは福岡GK神山の好守に阻まれます。福岡は前線の190cm超のツートップ、大久保とハーフナー・マイクに当てて攻撃を組み立てますが、ザスパのDF陣が集中を切らさず対応します。今節はペ・スンジンがカード累積で欠場。喜多がCBに入り、危なげなく対応していました。その後もザスパは前目にポジションを取る寺田を使い、左サイドから福岡の守備を崩しますが、フィニッシュ目前でのミスや消極的なパスも目立ち、あと一歩のところで得点に至りません。 気がつけば前半も残り10分を切り、ここまで決定的なピンチのほとんどなかったザスパ。しかし、長身の福岡FWに手を焼くことになります。左からの一度目のクロスは北が一旦はじきますが、再度逆から入れられたボールに194cmのハーフナー・マイクが易々とヘッドで合わせ、先制点を奪われてしまいます。福岡相手にほとんどボールを支配していたザスパですが、好機に得点を奪えず前半は0-1で折り返します。 後半になり、リードする福岡に徐々に主導権が移っていきます。後半13分、運動量の落ちた山崎に代えてボランチの位置に秋葉を投入。ベテランの投入で再び主導権を取り戻そうとするザスパ。コーナーキックを得ますが、島田の蹴ったボールに飛び込んだ喜多が相手選手と接触、目の上を切ってしまいます。ピッチ外で治療を受け、戦線に復帰しようとした喜多ですが、状態を見た首脳陣が交代を指示、尾本が代わりに入ります。予期せぬ事態となり、あわてたわけではないと思いますが、この直後、ザスパ陣内ほぼ正面で福岡が得たフリーキックが壁をすり抜け、懸命に伸ばした北の手も届かず、ゴールネットを揺らします。前節に続きケガの本田に代わり、ゴールマウスを守る北でしたが、フリーキックに備える壁の指示など、経験の浅さが出た部分があったかもしれません。 苦手福岡相手に2点差をつけられたザスパ。かつてのチームならこのままズルズルを行きかねない展開でしたが、成長した選手たちは気持ちを切らさず、戦い続けます。後半30分、ロングボールに後藤が競り、流れたボールを高田がバックヘッドで落とし、走りこんだ後藤がDFと体をうまく入れ替えてそのままシュート、GOOOOOAL!!! サポーターのボルテージも一気に上がり、畳み掛けるザスパですが、ゴール前で倒される場面があっても、シュートまで至りません。後半35分、柳楽が2枚目のイエローで退場。ザスパは願ってもない数的優位に立ちます。さらに攻勢に出るザスパですが、残り時間が刻々と少なくなってきます。そして、最後まで福岡ゴールを割ることができず、1-2の惜敗。これまでの福岡戦に比べ、ボールを支配し、局面では優位に戦うことができましたが、福岡の高さとセットプレイに沈むこととなりました。しかし、チームは確実に成長しています。この日も選手たちは高いパフォーマンスを見せてくれたと思います。結果は負けですが、次につながる試合ができました。自分たちのプレーに信念を持ち、今後も躍動感あふれるプレーを続ければ、また自ずと勝利が近づいてくるはずです。【yosuie@中毛】 |
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| ■■■ 第26節はお休みだぃね! ■■■
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| ■■■ 2008年7月19日(土) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第27節 ザスパ草津 0−0 ベガルタ仙台 正田醤油スタジアム群馬 6142人 |
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| 互角という成長 |
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関東地方は梅雨明け間近(つーか、明けてんじゃねん?)、子供達は夏休み突入という待望の季節。夏の入り口たる本日の前橋は、さすがに列島でも屈指の酷暑地帯の名に恥じない暑さっぷりです。迎える今節の対戦相手は仙台。「北のチームは暑さに弱い」、とか言われてますが、いやいや、ウチだってそんなに…ゴニョゴニョ…。気象条件は双方同じなので、要は、いかに相手のストロングポイントを封じてウィークポイントを突けるか、ということです。突いていごー。夏になると俄然元気になる選手が居るのは、不思議なことですが事実です。その意味では、期待は高田選手ですね。さあスタメン。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、3・尾本選手、4・田中選手、5・崔選手、DMF:30・松下選手、15・喜多選手、OMF:10・島田選手、14・熊林選手、FW:9・高田選手、19・後藤選手、リザーブメンバー・GK:21・常澤選手、MF:6・鳥居塚選手、8・山崎選手、13・櫻田選手、17・秋葉選手。 本田選手の休養によりここ2試合ほど先発していた北選手があろう事か負傷休場。どうなるのやらと心配していましたが、守護神・本田選手がスタメンに入っていました。しかしどうやら完全復調どころか発熱が完全に引いていない状況でのスクランブル発進を余儀なくされた模様で…。この上本田選手までいなくなったら…(ガクブル)。ホント、怪我だけは気ぃ付けてね。セカンドGKに入った常澤選手、台所事情がこんな状態なので、いつでも行けるように心がけて欲しいところです(ホントに冗談話じゃないかも知れないんで)。あと気が付くのは、サブながら久々登場の櫻田選手。先日のサテライトリーグ@草津町にも出場していたようですし、調子を取り戻してきた、って事でいいのかな。出番がある限りガンバレ(そー言やぁ、本日発売のガチャガチャ缶バッジでサクちゃんを引き当てたのは当HPの管理人だったりするのはここだけの秘密です^^)。本日も遠路大挙してご来場いただきました仙台サポさんの大合唱が一段落したところで、いやいや負けてらんねぇべ、ってんで魂のラスハル3連唱です。遠景榛名に沈む夕日がカクテル光線に溶けて消え、号砲一声、試合開始です。 試合開始前のミニライブで毒気を抜かれた訳でもないんでしょうが^^、試合序盤は両軍とも慎重な入りです。すっかり定着した草津の基本戦術たる細かいパス交換を軸にしたポゼッションサッカーに対し、仙台は中盤から前で強いプレスをブロックを形成しながらかけ、草津守備陣の隙間隙間を衝いて裏のスペースへ配球するといった高等戦術を仕掛けてきます。草津の守備意識が高いこともあって、仙台の目論見の多くは未然に防ぐことが出来ています(オフサイドをいつになく多くとっていたりします)。それでも油断大敵。前半20分、草津DFラインの裏を狙ったスルーパスに仙台・中島選手が巧みに抜け出してGKと正対。あわやの場面でしたが、ここは守護神・本田選手の判断が勝り、シュートを撃たれる前に体で防ぎきりました。この辺り、仕掛けた中島選手、守った本田選手双方ともさすがと言わざるを得まい。前半は互いに無茶をしないことからボールの奪い合いといった局地戦に火花が散るのみで、ゴール前での激戦には至りません。では冗長なのかと言えばさにあらず。草津の細かいパス回しはすっかり堂に入ったもので、熊林選手のノールックヒールや島田選手のスルーパス、崔選手のクロスチェンジなどはエレガント&ダイナミックです。対する仙台の見せるスペースへの球出しとランニングはこちらの心臓をギュッと握るかのような切れ味です。こういう展開の時ほど時間の経過が速く、気が付けば残り時間はあと10分ほどです。前半41分、自陣でのパス交換でセットアップを図っていた草津でしたが、横パスを相手に与えるという大失態からピンチを迎えます。仙台・梁選手のフリーミドルショットは枠を外さずグングン飛んで来ます。弾道を見据えてジャンプした本田選手の左手によって辛うじてゴールインは防ぎました。本田選手、怒る怒る。そりゃそうだぃね。気を抜いて勝てる相手じゃ無ぇぞぉ!でもまあ、前半終了間際にドタバタして陥落、っていうお決まりのパターンだけは回避してくれました。前半は草津に大きな動きが見られず、仙台の方もワイドな展開と裏を狙った動きを見せるものの、積極的に攻撃に比重を掛けては来ませんでした。スタミナを考慮した「夏仕様」の戦い方、ということなのでしょう。前半は両陣営とも概ねプラン通りなのかも知れません。後半は選手交代を絡めたベンチワークも勝敗のさじ加減に重要となりそうです。いざ、総力戦の後半へ。 後半は開始直後から草津主導の展開。後半3分にはゴール正面よりやや右に寄った位置からのFKを獲得します。このFKは仙台DFにクリアされますが、それでも右CKを得ます。繰り出すセンタリングはさすがに島田選手による演出、良いところに入ってくるんですが、決めきれません。それでも→左CK→右CKの連続チャンスが続きます。サポ席に向かって煽りを入れる熊ちゃんと島ちゃん。俄然盛り上がるバックスタンド。ここが潮目です。決めろ〜!しかしながら仙台然るもの、結局全ての攻撃を弾き返されて、モノにすることはできませんでした。厳しいねぇ。がっぷり四つ組の均衡した展開に手を入れるのは勇気が要ることですが、先手を打ったのは草津・植木監督。後半18分に喜多選手→山崎選手と交代し、山崎選手を右SHに入れて熊林選手をボランチに下げます。どちらかというと守備専門な喜多選手から攻撃のコントローラーたる熊林選手にボランチを委ねる事の意味、SHと言うよりもフロントウイングに近い位置を取る山崎選手を入れた意味、植木さん、勝負ですね。前半から全く変わらずDFの裏を取る動きを絶やさない仙台攻撃陣。後半も半ばになってくると中盤にエアポケットが生じてくるのはある程度やむを得ないことですが、そこをしっかり衝いてきます。後半22分、仙台・富田選手のフリーミドルシュートは強烈でしたが、GK本田選手の好守、左手一本で枠に入れさせません。本調子とは思えない奮迅ぶりだぃね。草津もやられてばかりではありません。後半27分、ゴール正面からやや左寄りの位置で直接FKを獲得。キッカーとして島田、熊林両選手が控えていますが、蹴ったのは熊林選手。フェイクだと思った熊林選手がランニングそのまま蹴ってきたことで、壁もGKも意表をつかれた形です。ボールは壁を越えてゴール左サイドへ伸びてゆきます。入る!と思われたシュートでしたが、惜しいかな、左ポストを直撃してリフレクト、これに詰めて二の矢のシュートを高田選手が放ちますが、これも相手DFに防がれてしまいました。入らんかぁ〜。これ以降後半30分まではセカンドボールの確保、相手パスの奪取、さらには仙台ゴール前へ到達する機会も多く見られるなど、はっきり草津の波で試合を運んでいます。この良い流れのうちに得点を奪いたい。よぎるものは数限りなく。草津ベンチは後半35分に勝負の機微を知るベテラン鳥居塚選手を投入し、一気にケリを付ける構えです(out後藤選手)。後半37分、右サイド深く持ち込んだ崔選手から今日何度目でしょうか、センタリングが上がります。このボールは草津の選手に合わず、仙台DFにクリアされます。が、クリアボールは攻め手に加わっていた松下選手の足元にすっぽり収まり、キャプテン、ワントラップの後迷わず波動砲発射!威力のあるボールはゴール目がけて一直線。今度こそ逝ったか!次の瞬間、ゴーンという鈍い音を響かせ、ボールはまたしてもクロスバー直撃。これでもダメか。ロスタイム終了間際には右サイドからのセンタリングに山崎選手が合わせてヘディングシュートを放ちましたが、枠内には飛びませんでした。このワンプレーの直後に終了の笛が場内に鳴り渡ります。死力の限りを尽くしたか、ピッチにへたれ込む選手多数です。得点はありませんでしたが、フットボールの醍醐味はしっかり堪能させて頂きました。それでも勝機が多々あったことから、出来れば勝ちたかった、というのが正直なところですが。両陣営サポーターとも、自軍の勇者達を盛大な歓声と拍手で出迎えます。うん、頑張った♪
今日の試合全体を通して、過去の対戦に比べると迫力、そう、目を逸らしたらその瞬間に頭から喰われっちまいそうな、恐怖にも似た圧迫感を感じることは全くありませんでした。仙台の出来自体は決して悪くなかったと思いますが、それではこの感覚は。試合そのものはドローでしたが、どちらに転がってもおかしくないくらいの完全互角な勝負であったと言えます。仙台は堕していない。では?仙台という強敵をバロメータにして思うに、それこそが草津の成長の証なのではないでしょうか。はるか空高く舞う大鷲をただ見上げていた過去に別れを告げて、一歩一歩険しい山道を登り来て、再びまみえた天空は実に近く、舞飛ぶ大鷲はすぐそこ。自ら鍛え上げた弓に矢に渾身の力を込めて狙い撃てば、今度こそは撃ち落とすことが叶いそうな気がする、そんな場所に辿り着いた、そんな力を身に付けた、と。今日は獲物に逃げられましたが、次の闘いでは必ずや撃ち落としてくれん。その時まで互いに崖下に落ちることがないように、少しでも高い場所で戦えるように、と願います。【ほーせん@高崎】 |
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| ■■■ 2008年7月25日(金) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第28節 モンテディオ山形 1−0 ザスパ草津 NDソフトスタジアム山形 4132人 |
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| ねぇ、なんで? |
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ゑ〜、朝は晴れてました(高崎〜宇都宮くらいまでね)。黒磯辺りから怪しくなってきました。村田JCTを通過しつつある今、遠景の蔵王はおろか、近在の山々すら見えません。なんでかなぁ?行く先々に雨をもたらすのは、もはや仕様ってことで^^;。学生さん的には夏休みですが、世間様は平日です。そのせいもあって、北行きの東北自動車道は混雑無しの快適道中です。アウェイ遠征の中でも、よく知っている場所に行くのは気分的にも楽しいもので、さあ、今日はどこに行って何を喰うべぇか(結局たいやきとラーメンなんですが…)。もう少し時期が早ければ、サクランボも食べられたし、紅花畑も見られたんですが、まあ仕方ないですね。今日は少し早めに出てきたので、スタジアムの近場でプチ観光でもしていきましょうか。まずは天童市内を見下ろす夜景スポットの舞鶴山。春先の人間将棋の舞台で有名ですね。山を下って天童市内で将棋の駒造り実演を拝見。店内展示場には平安期の信じられないくらい駒数の多い古い将棋が飾ってあったりします。動かし方分かんねぇし(笑)。次は東根市の山形空港でお土産ショッピング。寒河江市や山形市、米沢市には大きな物産館があることを知ってるんですが、不勉強なもので、天童近在の観光センターを知りません。で、空港です。だだちゃ豆、ふうき豆、くじら餅、おみ漬け、蔵王スター等々。ま、定番ってところで「樹氷ロマン」かな(友人は「樹氷ロマンPart2」を購入^^)。さてでは晩飯を。懲りずにラーメン紅花でバターポテトラーメンを喰らう僕。で、何だっけ?おおっ、いかんいかん。試合です試合。山形遠征ってば、いっつもこんなのな(不謹慎ですんませんm(_ _)m)。土産物は買った。晩飯も食った。そしてスタジアムに着いた。よし、まずはスタメンの確認からだな。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、27・「選手、4・田中選手、5・崔選手、DMF:30・松下選手、15・喜多選手、OMF:10・島田選手、14・熊林選手、FW:8・山崎選手、9・高田選手、リザーブ・GK:21・常澤選手、DF:3・尾本選手、MF:6・鳥居塚選手、17・秋葉選手、FW:19・後藤選手。出場停止明けの「選手が戦列に復帰、活躍を期待しております。先発FWは高田選手と山崎選手となっています。基本的には2トップということでしょうが、状況に応じて中盤の選手達と連携・ポジションチェンジをするものと考えられます。山形で注意すべきは、何はなくともFW・リチェーリ選手。組織的なサッカーをする山形にあって、個の力で局面打開を図ることの出来るこの選手は厳重マーク必須です。 心配された雨もぎりぎり持ち堪えてくれています。すっかり陽の落ちた遠近の山並みを震わせるように両ゴール裏から鬨の声が上がり、出羽決戦開幕です。試合開始からチームカラーを発揮したのは草津でした。恐ろしく高い位置をキープする草津両SBと中盤で球捌きを担当する松下・熊林選手の間にホットラインが構築され、あとはそれがセットアッパー・島田選手と2FWに繋がりさえすれば万事もらったようなもの、という感じではあります。対する山形はどうも組織的な展開に欠けている印象。中盤の構成はしっかりしているんですが、草津のSBが自陣深くまで侵攻してくるので、それに引きずられてDFラインからボランチくらいまでが下げさせられている、と言うところでしょう。5分、10分、15分、18分、20分とシュートチャンス、CK、FKなどの好機がありましたが、いずれも決定打とはなりません。押してはいるんだが、しかし。そんでもって前半21分の松下選手への黄紙提示が、まあ色々な始まりでした。何の始まり?後で判ります。ええ、嫌と言うほどに。山形にとっての好機は前半23分。山形・左サイドからの崩しによってセンターで待ち受ける要注意人物・リチェーリ選手のフリーシュートを許してしまいます。ここは枠外に外してくれましたが、そう何回も外すとは思えないんで、とにかく彼にだけはシュートチャンスを与えてはいけません。ここまで山形のディフェンスラインは高めに保たれていますが、草津のそれもいつになく高い位置をキープしていて、オフサイドを取ることも少なくありません。事件発生は前半31分。2枚目のイエローカード→レッドカードが彼の要注意人物・リチェーリ選手に掲げられて退場。攻撃の核がいなくなりました。良い展開で相手を押し込んでいた所に持ってきてこの有利な状況は願っても得られません。俄然攻勢を強める草津攻撃陣。相手は1トップを残しているものの、それとて草津陣内における楔にすらならないくらい低い位置を取らざるを得ない状況なのです。押せ押せです。イケイケです。ところが、おかしな事に「草津の攻撃が津波のように山形を襲うっ!」という場面がいつまでたっても訪れません。それどころか、前半37分にはゴール正面からのFKを与えてしまい、しかもシュートはクロスバーに当たって助かりました、という始末。セットプレーに数的有利はありませんので、もう重々注意してください。頼んます。って思っていたのも束の間、今度は右CKからのピンチ(前半43分)を何とか回避したかと思うと、ロスタイムにも左サイドからのクロスボールが綺麗にゴール前に入ってフリーシュートを撃たせてしまうなど、どうなっちゃってんのよ?って流れです。なんとか失点せずに後半を迎えられましたが、あれ?おかしいなぁ。なんで失点の心配をしなくてはいけないのやら。まあ、休憩を挟んで心機一転、山形城攻略の策でも練って下さい(この頃は結構楽観的でした)。 後半に入ってすぐの2分、正面やや左寄りの良い位置からのFKを早速獲得します。島田選手の蹴ったシュートは惜しくもキーパー正面でキャッチされましたが、数的有利な現状を鑑みるに、こういう機会はこの先多く得られると思いますので、気を取り直していぐんべぇ。しかし後半5分にはFKからの流れでフリーシュートを撃たれるなど、ちょっとアラが目立ちすぎます。「前へ」の意気込みは旺盛なんですが、どうも山形に上手くあしらわれているような、空回りしているような。ちょっと浮き足立っているようにも見えます。そして訪れた今日の臨界点は後半8分。山形は自陣から大きく前方へロングフィードを蹴り込みますが、これは味方を目標としたものではなく、あっさりゴール方向へと流れてゆきます。しかしこれを諦めずに追走したのが山形・宮沢選手。草津側も3人が自陣に残っていてこのケアに向かいましたが、判断速フィールド中央付近までく飛び出したのはGK・本田選手でした。宮沢選手のプレスも追いつかず、無難にクリアかと思われた次の瞬間。本田選手の蹴ったボールはクリアボールではなく、然りとて味方へのパスにもなりませんでした。センターサークル内にいた山形・長谷川選手が足元に落ちてきたボールをそのままダイレクトで弾き返すと、無情にもボールは無人のゴールへ…。え、何?先制?なんで?もう訳が分かりません。じ、事故です、事故。大丈夫、大丈夫。まだ時間はあるし、数的優位はこちらにあるし。失点直後に植木監督が即座に動きます。後半11分、喜多選手→秋葉選手、松下選手→後藤選手と珍しく2枚同時の交代を敢行。ボランチを秋葉選手1枚とし、守備はCDF+ボランチの3名に託します。前線が厚くなったことで草津の攻撃姿勢はいよいよ拍車が掛かってきました。後半も15分、20分と経過してゆくに連れて、草津サポの打ち鳴らす太鼓の音量が益々大きくなってゆきます。対面の山形サポの大声援をものともしないほどの声量をピッチ上に投げつけます。選手達も、この声援に鼓舞されたかはたまた危機感からか、完全に籠城した山形城を烈火の如く攻めまくります。サイドを深く抉ってはクロスボールをゴール前へと供給し続けますが、なにせ引きまくっている防御網です、ゴール前に人数多すぎ。堅い。堅いぞディオナチオ。それでもペナルティエリアのすぐ外までは攻め込めているし、パスだってグルングルンよく回っています。あとは誰かが白い枠目がけて蹴っ飛ばすだけなんだがなぁ。ゴール裏から俯瞰する僕達には時折花道が開いているのが見えたりするんですが、ピッチ上では見えないのか、それともナニヤラ切羽詰まってしまっていて視野狭窄なのか。思いも掛けない失点ではあったものの、数的有利、しかも相手は攻撃の核を失っている状況なので、そう時間も掛からずにあっさり同点、さっくり逆転、こういう筋書きだんべ、って思っていたし、実際ゴール裏の空気はそんな感じでした。ところがどうだ。「数的」に「有利」なはずの我が軍は、全くもって心のゆとりを失っているではないか。望外の得点でリトリートに弾みがついた(変な日本語だけど雰囲気はまあそんなところ)山形は、はっきり言って心にゆとりがある分、「有利」だったりするんじゃあなかろうか。そんでもって、勝っているはずなのに、こんなに攻めているのに、ねぇ、なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんでなんだぁ〜〜〜!!選手の心境とサポの心情は完全にリンクしてます。こうなってくると、負のスパイラルまっしぐら。心の隙を突いたようなカウンターも槍の穂先のように容赦なく打ち込まれます。得点するどころか追加失点の方がありそうな空気です。前掛かっている上に余裕がないもんだから、終幕に向けてカウンター阻止のための追走ファールが目立ってきました。こりゃ、やるな、と思っていたら、嗚呼やっぱり。ロスタイムとはいえ退場者を出したことでこの勝負は決しました。前半21分の松下選手への黄紙提示以降、前半24分、リチェーリ選手(1枚目)、前半29分、長谷川選手、前半31分、リチェーリ選手(2枚目→赤紙)、後半14分、秋葉(忠)選手、後半19分、「選手(1枚目)、後半41分、長谷川選手、後半ロスタイム、「選手(2枚目→赤紙)ということに。これで本日黄×8枚、赤×2枚という派手なカードショーは終演。なんでこんなにカードが…。 スタジアムから逃げるようにして車を出します。必勝確信で臨んだ大戦で信じがたい大敗北を喫しての惨めな敗走。「赤壁の戦」みてぇだ(三国志演義参照してね)。同行した友人は、あまりのことに晩飯から後の記憶が軽く飛んでしまっていて、「何があったか覚えてまっしぇ〜ん」とか言い出す始末。忘れて消えるんなら、僕だってそうしたい、みんなそうしたい。でも、そんなこと出来るわけもなく、っつうより、絶ってぇ忘れちゃなんねぇ。受けた傷の痛みを癒す薬は付けた本人からきっちりかっちり頂くのが良いでしょう。受けたご恩と恨み辛みは倍返しが世の道理ってもんさ(あ、でも今回のは自滅だから逆恨みか…やるせねぇ…)。と・も・か・く、喜びの歴史はいつまでも表に出しておかず胸に仕舞って、屈辱の歴史は自戒の意味で常に表に晒して良く思い出すこと。それにしても、どうして負けちゃったんだろ。いや、そりゃ原因はあるんだろうけど、目の前で見たんだから判っているけれど、でも、それでも聞きたい。「ねぇ、なんで?」 出せない答えを胸に抱きながらの帰路は永く、みんなが同じ思いで同じような道のりを辿っているのかと思うと、いよいよ切なくなります。自滅したまま海の底に沈んでゆくのか、沈んでる途中で息を吹き返して明るい水面目指してもう一度泳ぎ出すのか。第2クール残り2戦。本当に正念場です。水面は遠いよ。でも、息の続く限り足掻こうぜ!きっと生還できると信じてるんだから。【ほーせん@高崎】 |
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| ■■■ 2008年8月3日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第29節 ザスパ草津 2−1 愛媛FC 正田醤油スタジアム群馬 4583人 |
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| 真夏の夜の奇跡 |
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太陽が西に沈みはじめているはずなのに,とにかく蒸し暑い!そんななか,ここ正田スタに来た人々が求めているものは「1か月ぶり(正確には6/29鳥栖戦以来)の勝利」です。それに,この日はワクワクする「初物」もありました。それはJ1川崎フロンターレからやってきた,大型FW・都倉賢。氏原選手が未だリハビリ中の今,上背があって体がガッチリしている選手は,まさに今のザスパが求めているFWです。彼に対するサポーターの期待は,容赦なくバックスタンドに照りつける熱い太陽以上に盛り上がっていました。既に試合前から何度も起こる都倉コールが,その盛り上がりを象徴していました。その都倉選手は控えにてベンチ入り。恐らく後半に出番があるはず。アップ時に何度も放たれる迫力のあるシュートに「J1クオリティ」を感じ、ワクワク感は高まります。尚,スタメンは、GK本田/DF崔、田中(CAP)、尾本、寺田/MF喜多、熊林、山崎、島田/FW後藤、高田。スンジン選手と松下選手が出場停止につき、尾本選手と山崎選手が入った形のようです。 開始早々、ホームの声援を浴びながら、幾度もなく攻め込むザスパ。いくらホームとはいえ、序盤からこんなにイケイケでいいんだろか…という前向きな悩みと戦っていた前半9分。最前線で張っていたヤスが、愛媛GKと1対1に。GKが大きく前に出ていたため、(相手の)守護神なき無人のゴールにひょいと押し込んでGOOOOOAL!!! 開始早々たる先制で,今までのホーム戦にはないような怒濤の攻めを展開していきます。これこそが本来のホームでの戦い方だよね?と思いつつも、このあまりにも攻勢な状況に慣れないなぁ、と罰当たりなことを考えていたからでしょうか。前半32分、ザスパは自らピンチを招いてしまいました。(う,罰が当たった…) 相手選手と1対1になった田中選手。思いっきり相手の足を手で引っ張ってしまい一発レッド。現場からちょっと離れた,B-H南で観ていた私にもよーく分かるくらいの、思い切りの良さでした(ToT)俯いてピッチを去る田中選手に、ウォーミングアップ中の選手達が駆け寄り、肩を叩いたり声をかけ,慰めているのが見えました。残念だけど出場停止明け,またがんばれ田中!あとはピッチ上の10人の選手に想いを託すしかないのです。このあとは数的優位に立った愛媛が,待ってましたと言わんばかりに反撃を開始。そこでザスパは山崎選手を下げて櫻田選手を投入。サク、今日はめいっぱいアピールだよ!…が、ロスタイム直前という、ザスパのウィークポイントな時間帯に失点。同点で前半を終えます。 無風のスタンドでは座っているだけでも嫌な汗が流れ,不快指数が上昇中のハーフタイムです。しかし,この日には前述したように,楽しみな初物,もとい秘密兵器が待っていました。後藤選手に代え、背番号35・都倉賢,後半開始の時点でついに登場です。開始早々,体を張ってボールを受けようとしたときに相手DFに倒され、FKのチャンスを得ます。そう!こうやってゴール前で体を張ってくれるFWが欲しかったのよぉ!!FKは残念ながら得点ならずでしたが,都倉選手をワントップにし、徐々にボールが集まり始めます。彼のいいところは「最後はシュートで終える」という、当たり前だけど難しいことをしっかりやっていること。時には「キープしすぎ、他の選手フリーだよ」って思いましたが(苦笑)、FWは打ってなんぼですから。いいのいいの、最初は連携なんてとれないんだから、まずは自己アピールよね、願わくば逆転ゴールだよね,と必至に戦うトックンに念を送ります。 そんなこんなでザスパはどうにかこうにか逆転を狙うのですが、数的優位の愛媛が攻勢なのは依然変わらず。変則的な戦いゆえ,急遽ヤスが入った右サイドがやたらと突かれたこともあってか,高田選手が下がり鳥居塚選手が入ります。それにしても10人での戦いというのは不思議なパワーを持つもので、ロスタイムが近づくにつれ、再びザスパの攻撃が勢いを増します。皆で守り皆で攻める。目指すものは1ヶ月ぶりの白星、ただそれだけ。 しかし非情にもロスタイムへ突入。運良く、いや皆で一丸となって粘った結果、フリーキックのチャンスを得ます。恐らくラストプレーになるであろうという瀬戸際の時間帯,蹴るのはもちろん島田選手。直接狙ったシュートは一度曲がってからストンと落ち(たように見えました)、ゴールネットへ吸い込まれました。…と今は冷静に書けますが、現地では一瞬の静寂のあと「ぬぉおおおおおおー!」と叫びにならない叫びと、DJ氏の「GOOOOOAL!!!」の叫びで大変なことに。そんな騒然とした中でのタイムアップの笛。シマの左足が、奇跡を呼び起こしたのです。非常に苦しいゲームでしたが、ここで勝てたのは選手はもちろんのこと、スタッフ、サポーター、ザスパに関わる全ての人の想いがあってこそです。最後まで諦めなければ必ずいいことは起こる。それはサッカーに限らず、日頃の私たちの生活においてもそうなのではないでしょうか。そうやって大好きなサッカーを自分の生活をシンクロさせていくのもいいな、と思い、まだまだ蒸し暑い真夏の夜の正田スタを後にしました。【きくり∈東毛】 |
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| ■■■ 2008年8月10日(日) ■■■ J.LEAGUE DIVISION 2 第30節 水戸ホーリーホック 2−2 ザスパ草津 笠松運動公園陸上競技場 4776人 |
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| 負けなくてよかった |
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第2クール最終戦は、第1クール同様、水戸との一戦。正田スタでの第1クール最終戦は松下のロスタイム弾で悲願の連勝達成、その後5月、6月とザスパの破竹の快進撃が始まったぃね。ザスパが7月に調子を落としたかわりに、調子が上向いてた水戸。第2クールはともに7勝。笠松での北関東ダービー第2戦はこれまでにねぇ熱い戦いが期待でぎそうだぃね。さてファンクラブ応援バスツアーで新たに「桐生駅南口」乗り場新設とあったんで、車の運転があんま好きじゃねぇオレは渡りに舟とばかりに申し込んでみたんさね。予定の時間に桐生駅南口に行ぐと・・・ザスパサポの姿はなく閑散。それもそのはず桐生駅南口から乗ったのオレ一人っきゃいねぇじゃねぇきゃ!こんなんじゃせっかくの東毛からの乗り場も次回からはなくなっちゃうんかなぁ。東毛サポのみんな、ガソリンも高騰してることだし、まっと応援バスに乗るんべぇよ! さてそんなこんなで、3時間ほどでバスは笠松に到着。いんやぁ広い駐車場があってうらやましい。噂の「走れ!ホーリーホック」をエンドレスで聞かされながら(笑)笠松グルメに舌鼓をうつ。ザスパは前回の愛媛戦で田中が赤紙で出場停止。松下、ぺも出場停止中だし、どんなセンターバックになるんかなぁと思っていたら、以下のような布陣。GK本田、DFチェ、尾本、藤井、寺田、MF喜多、熊林、島田、山崎、FW高田、後藤、そしてサブにGK常澤、MF秋葉、櫻田、鳥居塚、そしてFWに都倉。(DF登録はなし)喜多をCBに下げるんきゃ?と思いきや、4月以来の藤井を起用。前回の対戦でも苦戦させられた水戸のFW荒田には警戒してぇところ。尾本と藤井のコンビがどうやってくれるんか、特に久々の出場となる藤井には期待してぇやぃね。笠松に集まったザスパサポ、ざっと400人余り。完全に水戸のサポより多ぃいやぃね。おまけに水戸サイドの豪気な計らいでザスパの選手紹介も正田スタDJ・ゆーとくさんがやってくれて、アウェイなんにさながらホームのような雰囲気。立秋を過ぎたせいか、ちっとんべ涼しい中、北関東ダービー第2戦、キックオフ! 試合開始直後から水戸の凄まじいプレス。ザスパは後手後手の印象。水戸の荒田が何度も何度もディフェンスラインの後ろに飛び出そうとするも、ザスパの最終ラインが高い位置にあって何度もオフサイド。CB2人もやってくれそうだぃね。しっかし荒田は要注意だぃね。水戸はこれに勝つとJ通算100勝目になるらしくって、気合がなっから入ぇっていたように思うんさね。そんなちっとんべ劣勢の中、前半18分島田のスルーパスに山崎がシュートを打つも相手GKと交錯。そのこぼれ球を、相手DFに囲まれながらも後藤が素早く抜け出しシュート!GOOOOOAL!!! 先制はザスパ!後藤は本当にフィジカルが強くなったぃねぇ。その後、水戸は強烈なプレスをザスパにかけ続け、セカンドボールを奪い、ザスパはなかなか攻め込めねぇ。しかも水戸はゴールに近づくとシュートを打ちまくる積極的な姿勢さね。まぁこのまんまリードして前半を終えてぇところだったが、後半41分、これまでは良かったんに、なぜかこん時ばかりはディフェンスのマークが甘かったんだか、油断したんだか、右サイドからどフリーで簡単にセンタリングを上げられ、これまたどフリーの荒田がゴール正面から頭で難なく決められ同点にされちまう。怒った本田が荒田と口論になり、喧嘩両成敗で双方に黄紙提示。これで本田は通算4枚目で次節出場停止。次節は誰がゴールマウスを守るんかね?前半終了1-1、しかし流れは完全に水戸に傾きつつあったぃね。 ハーフタイム、ほのぼのとマスコット対決は、残念ながら水戸の勝ち。後半開始から、都倉を投入して流れを変えるんかな・・・と思ったがザスパはメンバー交替なし。後半3分、いきなり水戸はミドルシュートをおっ放つ。これは本田が右手一本で防いだんだけんど、左CKに。このCKも、ノーマークのDF平松に頭で合わされ、2-1と逆転を許す。完全に流れが相手にいっちまいそうだ。しかしその4分後、左サイドのCKを得て、島田が蹴ると、ゴール前に山崎が忽然とノーマークでいて、簡単にボールにあわせて同点!GOOOOOAL!!!これで同点、2-2!よっしゃまだ行げらぁ!流れも変わるんべぇ!と思ったんだけんど・・・・この後、前半にも増して水戸のすんげぇプレス、ザスパは自陣に釘付けの状態が続く。水戸は中盤を制圧、組織的な分厚い攻め、サイドを広く使った展開、強烈な何本ものミドルシュート・・・以前のような専守防衛・カウンターの水戸の姿は微塵もなくって、いつの間にか超攻撃的チームに変貌してたで。いつ追加点を奪われちまうんかハラハラの展開。とにかくゴールに近づくとシュートをがんがん打つ水戸、片やせっかくペナルティエリア近くに来ても横パスを選択しちまうザスパ。秋葉、都倉、鳥居塚を投入しても流れは変えられず。錦の御旗「ポゼッションサッカー」は封じられちまった。それでもなんとか水戸に主導権を完全に握られても、耐え凌ぐザスパ。後半40分、藤井が相手を倒したとして本日2枚目の黄紙で退場。久々の登場で、また退場なんきゃ、藤井・・・これでまたザスパは10人になっちまった。なんか最近は11人のまんまで終わんねぇな。そしてゴール正面、ペナルティエリアすぐ外側の水戸のFK。位置悪すぎ、万事休すきゃ?どーすんべ?ってところだったけんど、幸いにも壁に当たって事なきを得たぃね。はぁザスパはセットプレーぐれぇしか点が取れそうな気がしなかったが、都倉をターゲットにしたCKも相手GKに封じられちまう。怒涛の水戸の攻撃を何とか凌ぎきり、2-2のドローで決着。もしオリンピックの柔道のようにポイント制で勝ち負けを決められてたら、今回は間違ぇなく水戸の優勢勝ちだったんべ。ハードワークが信条のザスパ以上に、今日の水戸はなっからハードワークだったぃね。まさに刮目相待。正直、今日は「負けなくてよかった」っつーんがオレの偽らざる心境だったぃね。第3クール、どこのチームにとっても水戸は侮れねぇ存在になるんじゃねぇか。 今日は水戸に圧倒されちまったせいか、選手たちが挨拶に来ると、一部のサポからブーイングが起きた。それを掻き消すように熊林からオレたちに「これからだ!」という声。選手とサポで話をし、改めて「J1を目指す」ことを再確認して、去りゆく選手たちにエールが送られたぃね。第2クール、世間の衆目を集めたんは、オレたちザスパの快進撃だった。ここまでの勝点は42、過去の最高勝点と第2クール終了時で並んだ。3位鳥栖との勝ち点差は4、そして2位山形との勝ち点差は8。J1への扉は未だ閉じちゃいねぇ。第3クール残り14試合、こっからこれまで経験したことのねぇ新たな戦いが始まる。一蓮托生、みんなして一緒に新たな歴史を刻むんべぇ。【すずき@東毛】 |
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連勝の壁を越え、6月は負けなし 一気呵成の快進撃でJ2に旋風を巻き起こす 第2クール終了 11勝9分8敗;勝点42、得失点差+3、7位 3位鳥栖との勝ち点差は4、そして2位山形との勝ち点差は8 いよいよJ1挑戦を懸けた第3クールが始まる 夢の扉はこじ開けられるんか? |

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