「医療人のための群馬弁講座」特講




第27〜39節

GROPE FOR THE NEXT









■ 2007年9月15日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第40節

モンテディオ山形 2−0 ザスパ草津

NDソフトスタジアム山形 3406人

いったい何が!?

 いよいよ、第40節より第4クールに突入。本日を入れて残り12試合はどんな展開を見せてくれるのか、後半の追い上げに期待が掛かります。今回のアウェイ山形戦には、今までとは違って自走ではなく(オフィシャルバスによる参戦^^)を選び、ちょっとした夏休み気分を味わおうかなぁと群馬芸術学園に集結しました。それでも、たまに利用する私でも顔なじみさんがいたり、ホーム戦の時、立ち居地が近い方がいたりとかで、暢気な一人旅のつもりがそうでもなかったような^^;・・・バス待ちをしていた出発前の私の携帯に仲間からのメールが入りました。そこには「CBチカ選手・左足腓骨骨折にて全治3ヶ月で今季離脱との文字が!」え〜っ?!しかも今節、累積イエローにて主力のFW高田選手とMF櫻田選手も出場停止だったはず・・・(>_<) ク〜っ痛いです。でもそれも現実のこと。今日としては私たちが12番目の選手として、どうしても後押ししてあげなくちゃです。(苦笑)そして、集結した仲間と共に私はバスに乗り込みました。みなさんはご存知でしょうか?宣伝のつもりではありませんが、オフィシャルバスに乗ると1コ選手の缶バッジがもらえます。担当の方に聞くと、このバッジは選手にもお気に入りで、自分の缶バッジを欲しがる選手続出とかで、ちなみに今回のバッジはDF寺田選手でしたけど^^。いつも到着前に見せてもらうビデオは、ご当地にちなんだ試合なのですが、今日は12番目に相応しく選手がピッチに入る前に欠かさず見ているというモチベーションアップのためのビデオを見せてもらうことになりました。気分も上々です。試合開始2時間半前に到着した私たちは、選手が入るバスを待ちそこで選手たちに声を掛け、私たちもスタンバイに入りました。それは以前にもお話しましたが、ご当地ならではの食べ物をゲットすること。モンテと言えば、やっぱりスタジアム限定・炎のカリーパンでしょうか。マイ・ザスパビアカップを持参してウーロンを買ったところ、なんと1番安の130円^^。(なんて良心的なんでしょう♪ホームでも150円なのに〜)声出しも終わりテンションも上がります。
 今日のスタメンは、守護神GK本田選手、チカ選手に代わってCBに尾本選手・藤井選手が入りました。また両SBには佐田選手と寺田選手、ダブルボランチには秋葉選手と松下選手、トップ下には山崎選手、2シャドーにはMF鳥居塚選手とFWカレカ選手、そして1トップ気味に氏原選手が入り4−5−1の布陣で挑みます。そしてリザーブにはGK北選手・DF田中選手・MF里見選手・FW松浦選手と佐藤選手が控えます。
 前半開始のホイッスル。立ち上がりから草津はペースを作り、攻めの姿勢でリズム掴みます。開始早々には、左からFW氏原選手がシュートを放ちますが、惜しくも右ゴールポストの脇を抜けていきました。その後も積極的に試合を支配していきます。相手山形は引き気味なのか、センターからサイドにかけて大きなスペースが目立ち、透かさず草津の選手がサイドから抜け出すようにチャンスをつくります。松下選手を起点にパス回しもよく、左サイドからFWカレカ選手が引き付けるように山形の選手をかわしセンタリングを上げますが、精度に欠きシュートまで繋がりません。また松下選手もど真ん中よりミドルシュートを放ちますが、相手GKに弾かれてしまいました。相手山形も徐々にペースを掴みサイドから駆け上がってきますが、SB佐田選手や寺田選手が体を張って守り抜きました。そんな中、松下選手にイエローが付きその直後、相手の選手交代から流れが変わりはじめました。前半36分相手山形は右サイドからのFKをヘッドで合わせ1点献上。そのころからか、さっきまでの流れが崩れ始めていきました。前半44分にはFWカレカ選手が後ろからのラフプレー?とかで赤紙一発退場?!って何?今何が起こりました?きっと現地で見守っていた私たちも、TV観戦していた人たちにも、そう誰の目にもそんな行為とは思えないのに・・・植木監督も猛抗議に出ましたが、主審の判定は覆ることなく試合は続行となってしまいました。またその直後、DF藤井選手がイエローという判定になった際、相手山形の某選手のスパイクが転倒した藤井選手の顔面に入り目の下を強打、しかも流血もみられピッチを後にしました。(【編註】このプレーで山形の某選手は6試合の出場停止処分。しかし試合中には一切のおとがめなし!)
 ハーフタイム中、私たちはあらゆる手段を使ってさっきのカレカ選手のレッドカードの真相を確認してみましたが、結局真意がわからないまま後半になってしまいました。1人欠いての4−4−1でのポジション取り。藤井選手の代わりに田中選手を投入し再度チャンスを狙います。後半の立ち上がりは、MF鳥居塚選手がペースを作り右サイドからクロスで上げたところに左サイドに移動していたMF山崎選手がヘディングで合わしゴールを脅かす場面もありましたが、ゴールを揺らすことができません。また、後半15分に相手山形はMFからFWを投入し、16分には山形にCKを与えてしまいヘッドで合わされ2点目を献上してしまいました。草津も後半19分にはMF秋葉選手に代わりFW松浦選手を投入、また30分にはMF山崎選手からFW佐藤選手へと攻撃型のシステムに代えてみますが、10対11では選手の疲労度にも影響しており、善戦及ばず結果は0−2で試合終了。
 今日は何と言っても、あのミスジャッジとも思える判定は、如何なものかと思います。イエローならまだ判りますが、レッド一発退場の内容だったのかどうか。後から聞いたところによると、主審はレッドを出す前に1度警告を出していたからと言い訳をしたとか・・・だったらその時ちゃんとイエローを出して警告して下さい。主審は、どんな状況でも公平に、そして闇雲にカードを出してはいけないものです。両チームの選手はもちろん、監督もコーチも、そしてサポーターも体を張って戦っているのですから。これからもずっと1サポーターとして、サッカーを愛し続けていきたい。すばらしいサッカーのために、審判の冷静かつ公平なジャッジを期待しています。【あきべー@北毛】




■ 2007年9月23日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第41節

ザスパ草津 1−1 ベガルタ仙台

群馬県立敷島公園県営陸上競技場 6817人

善戦

 朝起きると、外は雨が土砂降り。昨日まで夏がぶり返したような暑さでしたが、今日は朝から気温も低く、ピッチコンディションが気になる天気でした。幸い強かった雨脚も試合開始時間が近づくにつれ弱くなり、キックオフの頃にはほぼ止んでいました。この日は献血応援スペシャルマッチ&サンクス高崎デー。これに加え、ミルクカップ開会式が行われ、少年サッカーの選手達が観戦、さらに昇格をかけラストスパートの仙台サポーターが大挙押し寄せたこともあり、今シーズン最多、6,800人超の観衆が集まりました。
 前節出場停止だった高田、櫻田が戻り、すでに定番となった4−5−1の布陣で強豪仙台に挑む我らがザスパ。不動の守護神本田、右SBに佐田、左に寺田。CBは藤井が出場停止で尾本と田中というラインナップ。ダブルボランチは秋葉と松下、両翼に高田と鳥居塚を配し、トップ下に櫻田、ワントップに氏原という布陣です。サブには新加入の喜多、久々の山本など、新鮮な顔が並びました。
 ピッチに目を移すと、芝の薄い部分がかなりあり、さらに雨水を含んで、かなりやりづらそうな感じです。そんな中、地元で路上ライブを行っているというKAZEのライブ、高崎市から両チームへダルマの寄贈などが行われ、第3クールMVPとして、8月5ゴールの高田選手が表彰されました。高田はJ's GOAL、エルゴラッソなどでも月間MVPを獲得しており、低迷するチームにあって獅子奮迅の活躍ぶりでした。2試合ぶりの出場となるこの試合でも彼の動きには注目です。
 バクスタ南半分を占拠した仙台サポーターの大きく、揃った声援に臆することなく、声を張り上げるザスパサポ。そんな雰囲気の中ホイッスルが吹かれました。スタートはピッチコンディションもあるのか、両チームとも慎重な立ち上がり。が、細かいパスミスなどに付け入り、仙台が徐々に押し込み始めます。対するザスパは裏を狙うパスを中心に組み立てていきます。何度か危険域まで攻め込まれますが、DF陣が良い緊張感を保ち、ザスパらしく体を張って粘り強く相手の攻撃を跳ね返していきます。出場停止明けの高田はかなりキレキレの動きを見せてくれました。その高田が中盤で得たボールを左サイドに運び、ゴールライン際から上げたクロスに、ファーで待っていた氏原がヘッドで合わせてGOOOOOAL!!! 24分強豪仙台相手にザスパが先制点を奪います。
 相変わらず押し込まれる時間帯は多いですが、凌いで相手の隙を窺うザスパ。前半を1-0という願ってもない展開で終えます。
 後半、開始早々から仙台が攻勢に出ます。中島、関口というスピードのある選手がサイドを突破し、ロペス、梁がゴールを狙います。いやな流れだと思ったところ、49分という速い時間帯に、右から突破され上げられたクロス、逆サイドに流れたところに飛び込んできた関口の動きを捕まえられず、同点ゴールを決められてしまいました。
 しかし、攻勢に出る仙台に対し、ザスパも1点を失った後引くことなく、両サイドに空いたスペースを狙って、寺田、佐田がオーバーラップし、チャンスを作り出します。寺田がマイナス気味に上げたクロスがゴール正面の氏原に。決定的なチャンスでしたが、シュートは枠に行きませんでした。さらに植木監督が、攻撃的にカードを切ります。櫻田に代えてFW松浦を投入。チャンスを作れている左サイドに速い松浦を入れ、勝ち越しゴールを狙いにいきます。その松浦と寺田のパス交換からサイドを崩し、松浦のクロスをはじかれたところに寺田が狙い澄ましてシュート。相手キーパーの手はすり抜けますが、ボールは惜しくもゴールポストの右へ。チャンスを作りますが勝ち越し点は奪えません。
 疲れの見えた寺田はここでベンチに退き、加入したばかりの喜多がザスパのユニフォームを着て始めて敷島のピッチへ。サポーターのボルテージも上がります。喜多は守っては的確な判断で仙台の右サイドを抑え、タイミングを見計らって攻撃参加するなど、Jの一線級でやってきた片鱗を見せてくれました。一方、パスミスもいくつかあり、まだ1年のブランクによる試合観やチームへのフィットはもう少しのようです。ただ、今後に期待を抱くに充分なプレーを見せてくれたと思います。
 終了間際の仙台の攻勢をなんとか防ぎ、結局1−1のドローという結果。これで、3年目の今シーズン、仙台との対戦成績は1敗3分けという結果になりました。過去2年まるで歯が立たない感じだった仙台相手に、今シーズンはかなり互角の戦いができたということからも、チームとしての進歩が感じられます。もちろん勝てれば言うことなしですが、6800人の観衆の前で、時間の経過が早く感じられる良い試合ができました。
 試合後、スタジアムの外では福田康夫氏の自民党総裁就任の号外が配られました。群馬から4人目の首相誕生という機運に乗って、ザスパも今シーズン残り10試合、昇り調子のサッカーを見せて欲しいものです。【yosuie@中毛】




■ 第42節はお休みだぃね! ■



■ 2007年9月29日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第43節

サガン鳥栖 1−1 ザスパ草津

佐賀県運動場陸上競技場 2860人

GKヤス、窮地を救う



 前半、ザスパは球をよく動かし何度もチャンスをつくったが0−0で折り返した。後半からFWを氏原から佐藤に交代。8分にMF鳥居塚が放った強烈なシュートが相手ゴールポストにあたってこぼれたところに佐藤が飛び込み先制した。だが24分、自陣ゴール前混戦からオウンゴールを与え1−1に。その後、GK本田が競った際に相手選手をけったとして一発退場。交代カードを使い切っていたザスパはFW高田を急きょゴールキーパーに据える珍しい展開に。鳥栖は一気に攻めたが、高田が約10分間、ゴールを死守した。(10月1日桐生タイムスより引用)






■ 2007年10月10日(水) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第44節

ザスパ草津 0−0 水戸ホーリーホック

群馬県立敷島公園県営陸上競技場 2865人

リスクテイク!

 金木犀が一面に漂う10月の敷島。鮮やかな勝利に咆哮した、風薫るあの日から、ここまで、ついに・・・。いや、言うまい、もう済んだ事だ。ひたすら前を向いて進むっきゃねぇんさぁ。だいちっから失うもんなんか何もねぇじゃねぇか。  「北関東ダービー&ナイトゲームの最終戦」。日焼け止めクリームを塗った3日前から一転、今夜は長袖・長ズボンでも底冷えするような寒さだ。試合前のアトラクション。「MatchDay」の「今日の注目選手」湯友君が「サッカー3種競技」で幸先良く勝利し、ホーリー君との戦績を2勝2敗の五分に戻す活躍を見せた。「Dream in the sky 2007」の花火が、選手入場・ハーフタイムのほか、ザスパがゴールした・勝ち又は引分けのときに打ち上げるお約束。いっぺぃ点とって、いっぺぇ上げてくんなぁ!3日前だって、120分で1点も入んねぃ。敷島の電光にゃ0以外ネェって思われるんも癪じゃねぇか。
 カレカ・松下両選手が出場停止で、誰を・どんなふうに使うんだんべ?が気になるところ。GK・CB・右サイドはいつもどおりだぁ、心配ねぇ。「総取っ替えの左サイド」は喜多・吉岡・寺田の3選手に注目!。高田・松浦の2トップ、更にルーキーの佐藤大基選手がベンチ入りの「サプライズ・おまけ」付き。ホンと言うと、あのPK戦で勝利したGK北選手の「強運」を生かしての先発起用を期待して来たんだけどなぁ。
 開始早々、自陣前から寺田選手を起点にして、左サイドでパスが3本繋がった。パスを出した後、そのまま駆け上がっていた寺田選手からラストパスが、ゴール前中央の高田選手に。決まってればキレイなキラー・パスになったんだけど、シュートは撃たしてもらえなかった。結構できるんじゃねぇか!が、この1本だけだった。水戸の前線からのプレスが効き始め、徹底してこのサイドが狙われ、クロスをゴール前に上げられると、守備が忙しくなっちまって、攻撃の起点ができねぇ。40分、鳥居塚選手からパスを受けた寺田選手が、タッチライン沿いからニアの松浦選手にクロスを上げた以外は、攻撃の形になんねぇまんま前半終了。ん?今日も仕事してるんは、CBの2人だけかぃ?
 後半。頭ッから、ボランチに桜田選手を投入し、OUTの寺田選手の位置には吉岡選手が1列前に上がり、左サイドのテコ入れを図る。正月の新春ドリーム・マッチで右サイドを切れ込み、ゴールを決めた吉岡選手。あの時と同じように攻撃的なドリブル突破で、花火を打ち上げてくれ!後半10分。ベンチ前で佐野・山岸両コーチに囲まれ、監督から身振り手振りで指示を受けた佐藤大基選手が、待望のJデビュー。交代は松浦選手。「高田選手ワントップ、鳥居塚選手右、吉岡選手左、そしてトップ下に大基選手」監督の指示を復唱しているかのような動きが見える。今年のザスパは、なっから気前良く、J初ゴール記念を振舞ってきたんだから、お返しの初ゴールをたっぷり貰っちゃえ!この交代で、少しづつ前に出始めたザスパ。30分、ビッグチャンスが来た。倒されながらもタメを作って出した高田選手のパスを、櫻田選手がワンタッチでスルーパス。これに反応し、ロングランからペナルティエリア左へ侵入を仕掛けた鳥居塚選手が倒された。PKかぃ?んなら3日前にサンザやったから慣れてるぜぇ、だったんになぁ。吉岡選手→佐藤キャプテンの交代を待って蹴られた秋葉選手のFKはクリアされCK。このこぼれ球を右サイドで奪った桜田選手がペナルティエリア中央に、「どおぞ、撃って下さい」の丁寧なパスを。走りこんでいた大基選手がワン・トラップ後、狙い済まして右足を振りぬいた。本日唯一、枠に飛んだSHだったんに、GKにポストの上に弾き出されてしまった。残念!トラップした分だけ、詰める時間をやっちまったんかなぁ・・・。この経験を土台に、チャンスに強い攻撃的MFになれ!「大器」になれ!待ってるから、来年は!チャンスの後にピンチ有り(ん?逆?)。水戸のSHを本田選手がスローモーションみたいに呆然と見送った。やられたぁ!が、今日もポストが最終ラインで健在だった。そのままスコアレス・ドロー。花火が虚しく天に咲く。
 相手に恵まれて勝ち負けなし、GOOOOOAL!!!なし、失点もなし、盛り上がりもなし。が、延長含めて120分の攻防+プレッシャーの掛かったPK戦から中2日。ケガと出場停止で手薄な陣容で、水戸サイドから見たら「高田選手マークでOK」の状況では、タイムアップの笛でピッチに倒れこんだ佐田選手などの頑張りがあっても、無理もネェ結果なんかなぁ。「MatchDay」に、『勝てないことに関して、選手も我々も悩んでいます。』と「監督からのメッセージ」が掲載されていた。正直、この時期これはツラいもんがある。勝つんにゃ点取らなきゃな。点取る方法だって、最初と最後の2回だけだったけど、できてたじゃねぇか?あれを90分間ズッと続けろ!なんて無茶な理屈は言わねぇ。だけど、自陣で足元に細かくパスを繋いでボールを支配し続けるだけじゃ点にはなんねぇ。「リスク・テイク!」敢えて言わしてもらいました。失敗したら、原因を追究し、次のチャンスに活かしゃ良いんだ。『恐れることなく行こう、俺たち草津!!!』
 暑さが一段落し、涼しくなってきた。今、J2が熱く、面白い、と言われているけど、よそのチームの話で、「蚊帳の外」だ。ぼっとすりゃぁ、チームの目標だって失なっちまう。だけど、決して忘れんなょ!何度も挑戦し続けた「連勝」だけは、積み残すなよ!そいでもって、残り試合で、思いっきり足を引っ張ってやろうぜ、赤・黄・緑・紫・桜・紺達を。色とりどりの輪の、みーんなから文句が出ねぇように、万遍無く勝つんが大切。勝っといて、来年こそ『3度目の正直』で、あの輪の中心に最後までいようぜ。間違っても、『2度あることは・・』だけは勘弁してくれぃ!【群馬のパパ@中毛】




■ 2007年10月13日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第45節

コンサドーレ札幌 2−1 ザスパ草津

札幌厚別公園競技場 6273人

序盤の失点響く



 試合は開始早々からリーグ首位でJ1昇格がかかる札幌ペース。ザスパは相手の素早い展開から18分までに2失点を許した。後半は徐々にボールを支配できるようになったが、数度の得点チャンスも決定力に欠いていかせず、終了間際のロスタイムにCKからMF櫻田が左足で1点を返しただけにとどまった。(10月15日桐生タイムスより引用)






■ 2007年10月20日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第46節

ザスパ草津 1−0 愛媛FC

群馬県立敷島公園県営陸上競技場 3910人

想い一つ

 前線の雨によって洗われた上州の朝は、すこぶる気分の良い秋の青空です。雲一つない、どこまでも高い空の青を瞳に映しながら爽やかな秋のそよ風を頬に受けていると、色々なことを忘れてしまいそうにもなります。あ〜、忘れたいこといっぺぇだ…。でもねぇ、忘れたって消えてなくなるわけもなく、突き付けられている数字は、紛れもなく自らの成したことの履歴であるわけで。そんな、清々しい気候に反し悶々とした気持ちを内包しているのは、僕だけでなく草津サポの皆さんも同じだったということでしょう。今日のスタジアムにはいつもとは少しだけ違う光景が見られることになっています。「気迫」などというレベルでない、悲壮なまでの決意を込めた手書きの横断幕・称して「ネタ断」が実に20以上スタジアムを飾ります。聞いた話では、選手控え室にも「俺たちがついているからな!」なる断幕が貼られたとのこと。サポーターの今節に込める心意気を選手達にも感じてもらえたなら幸いです。
 シーズン終盤ともなると、けが人などでスタメンのやり繰りが大変ですが、この佳境に頼れるFW・氏原選手が復帰するとのこと。ポストとしても、シューターとしても高い能力を有する彼の選手の復帰は、現在のチーム状況を鑑みるに非常にありがたい戦力となります。でも、怪我の状態は平気なんかいね。ちっとんべぇ心配。それでは、本日のスタメンをご紹介しましょう。GK:1・本田選手、DF:2・寺田選手、3・尾本選手、23・藤井選手、7・佐田選手、DMF:30・松下選手、17・秋葉選手、OMF:9・高田選手、18・櫻田選手、6・鳥居塚選手、FW:11・氏原選手、リザーブメンバー・GK:22・北選手、DF:36・喜多選手、MF:25・佐藤大基選手、FW:29・岩田正太選手、35・カレカ選手。スターティングフォーメーションは、基本形態である4-5-1のようですが、2列目に配された3名+ボランチの松下選手あたりの位置取りは、展開次第でかなり流動的になるものと想像されますし、反対にそうならない展開は困りものです。そういえば、今日の試合で高田選手はJ2通算300試合出場となるそうです。おめでとうございます。まだまだ若いんだから、これからも草津温泉号を牽引していってくんない^^。そして、ルーキー選手として佐藤(大)選手と岩田選手の名前がクレジットされています。彼らがこぞって交代出場する様な事態は、まあスクランブル時ということになるでしょうから、活躍が見たくもあるし、でもそんな状況は見たくはないし…。はっきり勝敗を決しちゃってから登場、ってことになると良いですね。ベンチスタートであっても、また、出場機会がなくても、今後の彼らのステータスアップには必ずプラスになると思いますので、先輩達の活躍をしっかり見て吸収してくんない。他方、本日の対戦相手の愛媛はここのところ3連勝中と絶好調。なかでもFWのジョジマール選手の活躍は目を見張るものがありますので、草津としてはこの選手を自由にさせないように腐心することになると思います。個人的に要注意人物と目しているのが、左右のSHで登場予定のMF・江後選手と大山選手です。FWばかりに気を取られていると、業師たるこの両名にしてやられる危険性がありますので、マッチアップが予想される草津の両SB・寺田選手、佐田選手にかかる期待は大です。
 久方ぶりの勝利を求め、少し強めの陽光降り注ぐ秋空に渾身のラスハルが鳴り渡ります。草津のキックオフでボールが転がり、時計の針が歩を進め始め、いざ開戦。
 前半の入り方は、両軍ともにまずまず、といった具合です。愛媛サイドは、中盤の深い位置から左右にボールを展開してのサイドアタックを基軸にして攻撃を組み立て、守備においても素早い寄せを繰り返すことによって草津の攻撃速度を鈍らせています。一方の草津ですが、シーズンを通して培った攻撃の基本形態である中盤で組織的にボールを動かしつつ攻め上がるポゼッションサッカーを基調として、左右SBのオーバーラップなどを絡めつつ愛媛の防御壁を崩しにかかります。今日の草津の攻撃姿勢は実に前掛かりで、特にSBの上がりが頻繁でしかも素早い。これを支えているのがCBの献身的な働きであることを特筆しておきたいと思います。前半10分、左サイドライン沿いを高田選手がドリブルで長駆、相手DF2名に阻まれてボールを奪われますが、球の出し所を失った愛媛DFはやむなくGKへバックパスをします。このバックパスにも高田選手が寄せて行ってプレッシャーをかけます。すると、この圧力が効いたか、GK思わず空振り。ボール奪取こそ出来ませんでしたが、相手に常に圧力をかけて、十分な思考時間と行動自由を与えないようにするのは重要です。前半17分、左サイド高い位置でのスローインからリスタートの場面。愛媛側によってクリアされたボールは中央センターサークルよりも少し愛媛陣内に入った所にいた佐田選手に収まります。ソータロー君、ここは距離があるものの、前線には味方もいるし、何よりコースが空いていると見て取り、低い弾道のロングシュートを放ちます。相手DFに防がれたボールは、しかし、ペナルティエリアやや外にいた櫻田選手の足下に収まります。サクちゃん、前方が塞がっていたので短いパスを選択し、後事を氏原選手に託します。氏原選手、相手DFの壁を強引にこじ開けて突進しますが、抜けきれずブロックされてしまい、結局シュートまでは持ってゆけませんでした。この一連のプレーに今日の草津選手達の強い意志を見たように感じました。すなわち、「少しでも前に、一歩でもゴールに」の気迫です。戦前の予想通り、高田選手と櫻田選手のポジションが流動的で、互いに右に左にと動き回っております。これに呼応して、鳥居塚選手がトップの位置に入ってゆく場面が頻繁に見られます。しかもトリさんの巧妙なところは、決して氏原選手と重ならないような位置取りをしているという点です。鳥居塚選手、前半27分、32分には立て続けにミドルシュートを放つなど、寄せて、離れてと絶好調な動きっぷりです(ちなみに、ミドルシュートは徐々に高度を下げてきております^^)。一方、今日の草津守備陣の基本方針ですが、CBの藤井選手・尾本選手が、愛媛側の攻撃組み立て時には主にゾーンで、攻撃がギアアップして突破を図ろうとしているのを看破した段階では密着プレスで愛媛の2TOPに決定的な仕事をさせない、というもののようです。なにしろおっかないのは、3連勝のチームを牽引しているFW・ジョジマール選手ですから、間違っても単騎突破を許すような状況だけは与えてはいけません。草津にとって一番危険なのは、実はセットプレーではないだろうか、と言うのがサポーターの共通認識として正しいと思います。であるならば、危ない距離でFKを与えないのがBESTだよねぇ〜。っておいっ!なんでペナルティエリアのちょっと外側でFKくれちゃってんの!前半37分、やや膠着した攻防の末に、実に嫌な時間帯に嫌な場所からのFK授与となりました。ここで愛媛は直球勝負、直接ゴールを狙いに来ました。ボールはゴールの少し上を飛んでゆき、事なきを得ましたが、肝を冷やしたで、ホントTT;。前半最後の見せ場は、終了間際の44分。草津左サイドからの攻勢において、佐田選手がシュートを放ちましたが、ソータロー君、ちょっとダフっちゃったいね。GKがしっかりキャッチしました。そして前半終了。シュート数自体は愛媛の方が多かったようですが、ペナルティエリア内にまで侵入した場面や決定的好機は互角ないしやや草津が多かったのではないでしょうか。前半からちょっと飛ばし気味な感じもしますが、後のことばかり気にして今を妥協して後悔するよりは、駆け潰れても今の全力を尽くす方が応援する側にとってもいっそ清々しいってもんです。
 愛媛側のキックオフで後半開始。双方全く変更なく前半同様の攻守色模様でスタートです。ファーストアタックは草津。後半1分、左サイドから攻め上がり、寺田選手がセンタリングを上げると、これを受けた秋葉選手は前線へスルーパスを流します。ここに飛び出したのは鳥居塚選手。ただパスの足がやや速く、トリさん、シュートまでは持ってゆけませんでした。しかしこのプレーで攻勢のきっかけを掴んだようで、人とボールの動きが良くなってきております。そして迎えた後半4分。中央エリアでハイボールを競り合った高田選手が頭で右サイド方向へボールを押し出します。ここに後方から駆け込む影あり。またしても鳥居塚選手です。素晴らしいスピードでボールを足下に収めると、勢いを殺すことなくそのままペナルティエリア内に侵入。相手DF2名をかき分けてグラウンダーのシュートを放ちます。ボールは枠を外すことなくそのままゴールネットまで到達。GOOOOOAL!!! 後半開始早々に、待望の先制点GETです。さあさあ、イケイケ!とも思いましたが、思わぬ落とし穴が用意されていました。後半20分、ペナルティエリア内で相手選手を倒したことによる黄紙が尾本選手に掲げられます。そうです、PK献上です。草津サポーターの多くが幾度となく目にしてきた悲劇的光景が、目の前を暗くさせます。しかしその一方で、鋭い眼光を些かも失わないGK本田選手を見ていると、ある光景がリフレインしても来ます。あの時の相手は、そう、徳島。ゴール正面にセットされたボールを挟み、必殺の距離を隔てて対峙する愛媛・宮原選手と草津・本田選手。助走の勢いのまま蹴り出されたシュートは、ゴール左隅へ。キックの瞬間、本田選手は過たず、やはりゴール左方向へ飛びます。完全に読み切った本田選手に阻まれたボールは、しかし再び宮原選手の前へ。万事休すか。再度ゴールマウスへと撃ち込まれたシュートでしたが、神速、ここも本田選手の返す刀が一手早く、完全にガード。こぼれ球を三度シュートされましたが、この段階では最早ゴール可能なコースはありはせず、ボールは大きく枠外上空へと消えてゆきました。敷島に神降臨の瞬間でした。「守護神」と言うにはあまりにも文字通りな、本田選手の神っぷりではありませんか♪。愛媛にとっても、草津にとってもこのワンプレーの影響は小さい訳はなく、すなわち、このゲームの趨勢を決定付ける可能性を持ったビッグプレーであると言えます。 後半25分過ぎ辺りから愛媛の攻勢が徐々に強まってきますが、草津守備陣はキッチリ対応し、決定機を作らせません。後半31分、負傷明けにも関わらず全力プレーでピッチを駆け回ってくれた氏原選手からFWカレカ選手へとバトンタッチです。フォーメーションに変更はなく、ワントップに重戦車が据えられたことによる前線でのボールの溜めが期待できそうです。あ、もちろんシュートだってじゃんじゃんぶっ放してやってくんなぃね。後半36分、愛媛ベンチはDF→FWの交代を敢行し、徐々に強めつつある攻勢を一気に掌中へ収めんと画策します。この頃になると草津守備陣にも疲労の色が目立つようになってきていますが、それでも局面局面におけるカバーリングやマークだけは怠ることなく行っていて、愛媛側の好きなようにはさせていません。攻撃の手だって弛めません。後半36分、高田選手からのパスを受け取ったカレカ選手が単騎ドリブル突破を敢行、走り込む勢いそのままにシュートを放ちます。ややドライブのかかったシュートは惜しくもバーの少し上を通過してゆきましたが、力ある強いシュートは豪快で、次への期待が高まります。後半37分、今度は右サイドをオーバーラップして上がっていった松下選手からゴール前に綺麗なスルーパスが通ります。ここに駆け込んだのも鳥居塚選手。いざ2点目!、と思ったところで、トリさん転けちゃいました^^;。敷島のピッチ、恐るべし(笑)。直後の後半38分、自陣内でボールをゲットした櫻田選手から鳥居塚選手を経由して左前方に待機するカレカ選手にロ〜〜〜ングパス到達。さすがに愛媛守備陣もこれを看過するはずもなく、すかさず寄せてボール奪取を図ります。たまらずカレカ選手の足下からボールが転がり出しますが、ここに突貫、あっという間にボールを持って行ったのが長駆した寺田選手。全くの直線運動の末にGKと近距離で対峙します。腰を落として「来いっ!」と構えるGK。寺田選手の放ったシュートはそのGKの胸元へ蹴り込まれてしまいました。寺ちゃんてば、素直なんだから…。残り時間も少なくなると、ロングボールによるカウンターを愛媛は狙ってきます。草津の選手達はもう総力戦で、最後まで力を抜かず、丁寧に丁寧に終幕を待ちます。そして、鳥居塚選手が大きくボールを蹴り返したところで主審のホイッスルが鳴り響きます。その笛の音さえも掻き消すように、満場から大歓声が上がります。この時を待ってたヨ〜♪バックスタンドでは、至るところで握り拳、咆吼、ハイタッチの嵐です。
 場内に木霊する、勝利の凱歌「草津節」で選手達を迎えます。長い時を重ねた極上のワインを味わうように、ゆっくりと、噛み締めるように詠い上げます。疲労困憊の体ではあるものの、どの選手も満面の笑みで、全ての観客へ挨拶をしてくれています。それにしても、寺ちゃんの嬉しそうなこと^^。こんなに喜んでいる寺田選手を見るのは初めてかも知れません。誇らしげに胸を張り、歩を進めてくる選手達の姿は、やはりホーム・敷島にこそ映えると改めて思いました。細かいことを言えば、まだまだ改善すべき点は少なくないのが現状で、今日の試合でもそれらは散見されてはいます。でも、今日はいいでしょう?いいですよね?ピッチコンディションが宜しくないことや、技術的にまだまだなところは、気合いと気迫と根性でカバーしましたが、なにか?足つりまくりの藤井選手や寺田選手の姿が雄々しく見えましたよ♪技術論でロジカルに語るよりも、うちの場合は根性論でワイルドに語る方が相応しかったりもしますし、なによりサポの魂にガツンと訴えかけてきます。「足りない分は魂で補う」ってなもんです(選手もサポもね)。
 長かったJ2ロードもそろそろ大勢が決しつつありますが、各チームとも目標を持って残り試合に臨むことと思います。我らがチームも、達成すべき課題(@連勝A10勝B10位以内)が未だ手つかずとなっておりますので、一つずつ片付けてゆきましょう。その足がかりが今日の試合であり、またそうできるだけの気持ちのこもった勝利だったと感じています。試合後、今日のMVP2名の挨拶がバックスタンド前で行われました。本田・鳥居塚両選手が僕らに語りかけた共通語、曰く『残り全部勝つ!!』を、出来ないこととはひと欠片も思わずに、ただただ信じて、信じて、信じ抜いて、僕らは魂を声に乗せて選手達に届けるのです。僕らの声は、だって、ほら、こうして届いたじゃないですか。
 想い一つ、信念は力となった。
 【ほーせん@高崎】



■ 2007年10月24日(水) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第47節

アビスパ福岡 2−1 ザスパ草津

東平尾公園博多の森球技場 7073人

戦術替え



 3バックを採用し、守備を厚めにしたザスパ。失点を警戒しつつカウンターで点を取ることを目指した。開始早々から積極的なプレスで福岡のボールを奪い、押し気味にゲームを進めると、前半27分、MF松下がパスカット。それがFWカレカにつながり、折り返しを再び松下が強烈ミドル。左足で放ったボールは福岡ゴールを突き刺した。
 しかし同31分、自陣でDF藤井がハンドのファウル。PKを決められて同点に。後半は福岡の攻めが目立つ展開。ザスパは何とかしのぎ続けたが、31分にCKからのヘッドで勝ち越しゴールを決められた。(10月25日桐生タイムスより引用)






■ 2007年10月28日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第48節

ザスパ草津 2−2 東京ヴェルディ1969

松本平広域公園総合球技場 5224人

エキサイティング!

 5月の京都戦に続き、今年二度目のアルウィン詣で。松本市内観光の後、ちょうど開場時間となったアルウィンに到着しました。‘突発性短命超特急’の台風20号が過ぎ去った松本平はどこまでも高く、どこまでも青く澄んだ空。南の仙丈ケ岳・北岳、西の御岳、そして北へ連なるアルプスも皆、頂を白く輝かせ、早くも冬の装い。槍の穂先もくっきりと姿を現わし、「これぞ岳都松本!」と語りかけてくるような一大パノラマが広がります。そんな借景に負けず劣らず美しいのが本日のステージ、総合球技場アルウィン。2004年12月、FCアンテロープとの練習試合から数え4度目の訪問。何度足を踏み入れても口をついて出るのは「おぉぉぉ!」という感嘆の溜息。施設にピッチに取り巻く環境、それらがひとつになった美しさは日本一と言っても言い過ぎではないでしょう。(この規格・仕様のままで群馬にもひとつお願いします。>偉い人)
 さて、本日相対するのは、この試合に破竹の9連勝と昇格王手を目論む東京V御一行様。首都圏ナンバーの車、緑のサポーターの数も相当なものでした。しかし、ここ松本は紛れもない草津の(セカンド)ホーム。11位と2位の戦いであろうが、J'sGOALのプレビューで「金星を奪え!」と書かれようが、ホームで負ける訳にはいかないのです。ホームの意地、いや、上州男の意地を見せ、ラモス何某に一泡吹かせてやりましょう。16:04、すり鉢状のスタジアムに低く響き渡る草津節で90分間のアルウィン劇場が開演。
 開始早々、やはり個人技のレベルの高さで草津の最終ラインを掻い潜ってくるのはフッキとディエゴ。無駄のない体重移動、巧みなフェイントから針に糸を通すかのように隙を突き、何度となくゴール枠を狙います。うーん、やはり防戦一方かと思いましたが、それは間もなく良い方へ裏切られることに。開始9分、今日こそ、そのひとつひとつを大事に処理したいセットプレーから草津先制の1点が生まれます。ゴールライン際の攻防で巧みに奪った右CK。職人松下が放りこんだ早めのボールに、巧くマークを外し、何の躊躇いもなく頭を合わせたのはカレカ。GOOOOOAL!!! ゴール右隅のネットを揺らした一矢は、チーム、サポーターの誰もが、そして本人こそが渇望していたJ初ゴール。願ってもない「カレカ開眼」の先制点にサポーターの歓喜は既に頂点へと。ゴール裏のスタンドは実際に足元が揺れるほど(柔構造?)の興奮に包まれました。そして、それは裏返しとして東京Vの意地に火をつけることに。それまで以上の攻撃が始まり、草津の防御もギリギリの時間帯が続きます。そんな繰り返しから、やがて突破口をこじ開けたのは、やはりフッキの個人技。26分、スローインからもらったボールを自身でゴール前へ持ち込みます。3枚、4枚もの草津DFを巧みなステップであざ笑うようにかわし、「はい、ゴール」って感じで同点。さすがに「虎の子」だけで勝てる相手ではなく、それは誰もが思っていたことでしょう。しかし、まだまだこれでイーブン。気持ちをリセットし、再度リードを奪うだけです。
 太陽は早々と西の稜線に姿を隠し、前半終了間際にはピッチがカクテルライトに照らされます。あっという間に気温も下がり始め、露の降りたスリッピーなピッチで後半開始。右へ左へと、大きなサイドチェンジを繰り返し何度となく東京Vゴールに迫る草津。トラップ、フィニッシュの精度がもう少し高ければ、きっと入ったであろう惜しい場面が続きます。しかし、71分、欲しかった2点目を追加したのは、またもや東京Vのフッキ。ゴール左に深く切り込んだフッキは、前へ飛び出したGK本田をかわし、角度のない場所から右隅にゴールに決めます。歓喜に沸く緑のゴール裏の前で膝をつき、天に祈るフッキの姿。このリードで勝利を確信した東京Vは、残り時間を守備重視のカウンター狙いの陣容へとシフトします。それでも不思議と悲観的でなかったのは草津サポ。ニの矢、三の矢と続く、紺色の波状攻撃に、かすかにその瞬間が見え隠れします。
 そして電光掲示板の45分計が止まって間もなく、ついに実を結ぶことに。ゴール前に入れられた秋葉の絶妙なクロスに頭を合わせたのは高田。その軌道を変えられたボールは、GK高木の手も大きく届かないゴール右隅にストンと落ち、ついに同点GOOOOOAL!!! 再び歓喜に包まれ、先制点以上に揺れる草津サポ。その盛り上がりは紛れもなく今季最高のもの。そして、「追いつけ」から「追い越せ」へ、残りのロスタイムに次の可能性を信じた応援が続きます。選手もその最高潮のボルテージをキープしたまま、まさに怒涛の攻め。東京Vに引導を渡す3点目がいつ入ってもおかしくない時間が続きます。終了間際、佐藤がヘッドで押し込んだボールは惜しくもクロスバーに弾かれゴールならず。そして、激闘の90分は価値あるドローにて終焉。
 決して満足してはいけないのでしょうが、勝ち点1以上の試合内容に、試合後の選手に送られたのは惜しみないスタンディングオベーション。「全員サッカー」という言葉があるならば、今日はまさにその言葉が当てはまる試合。誰もが全力で走り、誰もが全力でボールを追いかける姿。惜しい結果ながらも、何とも心地良い充足感を土産に松本をあとにしました。今季のリーグ戦も残り僅かに4試合。昨年よりも階段をひとつ上るのはもちろん、来季に希望を見出せる一年の締めくくりをぜひ!【三束雨@藤岡】



■ 2007年11月11日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第49節

湘南ベルマーレ 2−1 ザスパ草津

平塚競技場 4579人

ま・さ・か・!

 今シーズンも残すとこ今日を含め4試合となりました。前節の松本での対東京V戦の余韻を持ち込むべく本日は、ここ平塚競技場(アウェイ戦)にも、また足を運びました。
 今日の試合は因縁の対湘南戦です。因縁と思っているのも私だけかも知れませんが?何か、引っかかりが残っているというか、すっきりしないというか。でも今日はそんな思いも吹き飛ばしてくれそうなメンバーで構成されております。まず第一にJ初先発となった高校生ルーキーFW岩田選手(18歳)が登録されています。ホーム戦でなくアウェイ戦から起用するなんて、植木監督からも1つでも多くの経験を積んでほしいという期待感が感じられます。そして何と言っても古巣の湘南にとって絶対の力を発揮できるのが、草津の得点王・FW高田選手なんです。是非今日も、その足でゴールを揺らしてもらいたいものです。そして、本日の先発は1番GK本田・36番DF喜多・4番DF田中・3番DF尾本・2番DF寺田・6番MF鳥居塚・17番MF秋葉・30番MF松下・18番MF櫻田・9番FW高田・29番FW岩田での4−4−2の布陣で挑みます。またリザーブには、22番GK北・7番DF佐田・15番MF桑原・20番FW松浦・35番FWカレカと控えも万全です。
 いよいよ試合開始となりました。前半は、どうしてもエンジンの掛かりが悪いといいますか、動きにキレがなく展開が遅いような、キレイな芝目(笑)に足が捕られているような、もたついたり滑ったりしている場面も多くDFで球を回して相手を引き付け中へ送ろうと試みますが、球は通らず相手にカットされてしまう場面もあり、クロスもなかなか上げられない様子で、攻めの切り替えも付かないまま相手のペースが続いてしまいました。何が違うんだろう?前節では、ものすごい結集力で最後まで走り続け、ロスタイムにFW高田選手の同点弾で2位の東京Vをドローに持ち込んだとは思えないチームが目の前でプレーしていました。モチベーションを継続させることは確かに簡単ではありませんが、せめてやる気(達成感)が感じられるような試合を見せて欲しい。そんな中、更なる試練が来てしまいました。前半31分、FW高田選手が左足をケガした?模様でベンチへ、思いもよらない出来事が起こり早い段階での交代となってしまいました。しかし替わった35番FWカレカ選手にも期待大です。そのカレカ選手は、忘れもしない前節のニューヒーローとも言えるJ初ゴールを決めた選手なのです。隠し玉はもう少し遅い時間まで取っておきたかった気もしますが、流れを変えるチャンスとも思われます。カレカ選手・岩田選手共に運動量も多く、自分から球を引き付け裏から抜けるプレーも観られはじめていましたが、前半38分に相手・湘南に先制点を献上してしまいました。それからも、相手にシュートを与えてしまうミスもあり、切り替えのチャンスも無いまま前半が終了。
 後半に入ってからは徐々に動きも良くなり、MF松下選手のFKやCKのチャンスの場面もやってきましたが、なかなか得点にはつながらず攻めてはいるのですが、最後のフィニッシュまで持ち込むことができません。後半15分にはFW岩田選手に代わり20番FW松浦選手を投入、その後も21分にはDF寺田選手に代わり7番DF佐田選手が投入されました。走り屋の二人が入りチャンスを作りたいところですが、松浦選手の裏の飛び出しは完全に封じ込まれているようで、相手も固い守りに入っているようでした。また、サイドからDF田中選手のロングスローによるゴール前の競り合いも演出されましたが、得点に結ぶことができませんでした。  そんな中、私たちの目の前でありえない出来事が起こってしまいました。それは後半40分、完全なる連携ミスとしか言いようの無い形でMF秋葉選手が中央から前目に出ていたGK本田選手にやや強めに送ったバックパスがトラップできずスルーしてしまい、そのまま自陣のゴールに入ってしまったのです!なんと、オウンゴールによる2点目を献上してしまったんです。はぁ〜?何やってんの〜?嘘でしょう〜!・・・・みたいな感情でした。
 ところが、信じられない気持ちを再び奮い起こしてくれたのがカレカ選手だったんです。それはその直後、後半41分に右サイドから1度中へ繋いだ球をもう1度裏からパスを受け、そのまま豪快なシュートは相手のゴールど真ん中に突き刺さりました。GOOOOOAL!!! 素晴らしい強烈なシュートによって草津のサポーターはまた息吹いたのです。私たちは、最後の最後まで選手たちを信じ、声高らかに胸を張って声援したのです。サポーターも選手にやる気と根性を最後まで一緒に戦っている姿を見せなければいけません。しかし、結果的には後半の勢いも空しく試合終了となってしまい、1−2にて追いつくことができませんでした。
 う〜ん、あのオウンゴールが無ければドローに持ち込めた試合だったかもしれませんが・・・やっぱり試合は最後の最後まで気を抜いてはいけません。共に戦い、共に支えあわなければいけないのです。しかし、いつまでも振り返っていては前には進めません。今回のミスを忘れずに何が足りなかったのかを反省してこれからに活かしてもらいたいものです。1試合でも多く達成感が感じられる試合を観たいし、ともかく残り3試合、今度こそ精一杯戦って結果を残してほしいものです。
 最後になりますが、本日はしまむらストアースペシャルデーと題して、スポンサーさんによる来場者プレゼントが100名に用意されておりましたが、今回そのしまむらセットをなんとゲットさせていただきました!帰りはセットの袋の中に入っていたラスクを頬ばりながら、徒歩にて平塚駅に向かう私たち一行なのでしたぁ。(^^)【あきべー@北毛】

 



■ 2007年11月18日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第50節

ザスパ草津 2−2 セレッソ大阪

群馬県立敷島公園県営陸上競技場 3862人

夜風が身に凍みる

 一気に気圧配置が西高東低になって、群馬にも上州名物・空っ風の季節がやってきたぃね。赤城山に雪雲がかかってて、吹く風が冷たくって、いやぁなっから寒みぃ。とても3ヶ月前に気温40度の騒ぎしてたとは思えねぇやぃね。17時キックオフのナイトゲームはつれぇやぃねぇ。
 今日の相手はJ1昇格争いをしてる5位のセレッソ大阪。今年は3連敗で、勝ち点もひとつも奪えてねぇ。大阪側としては組し易しと昇格への勝ち点の皮算用をしてるだんべから、いっちょハナをあかしてやんべぇか!って所だぃね。こっちも残り3試合すべて勝って今年を締めくくりてぇところ。それにしても空っ風がうなってらぃね。ヤクルト様、ゴロピカリ様のスタンドの脇に立てられてる空気で膨らました広告オブジェも空っ風で傾いちまって、ついにはぶっ倒れて、そのまんま撤収になっちまった。広告ボードがすっとんじまった春先の徳島戦の時ほどじゃねぇが、この空っ風とどうつきあってぐんかが今日のポイントだんべねぇ。(でも風の強ぇ日はザスパは勝ったためしがねんだけんどね。)
 今日はおなじみの4-5-1の布陣、GK1本田、DF36喜多、DF4田中、DF3尾本、DF2寺田、中盤は3ボランチMF30松下、MF17秋葉、MF18櫻田、そしてMF6鳥居塚に、MF7佐田を今回は中盤で起用してるみて。(最初は佐田がDFだと思って5バックなんかと思った(笑))そして2試合連続ゴール中の絶好調の重戦車・カレカ。今日も得点に期待してぇところだぃね。控えはGK22北、DF23藤井、MF25佐藤大、FW20松浦そしてFW14佐藤正の面々。試合開始時には、すっかり陽も落ち、ますます体感温度低くなってらぃね。さぁ寒さを吹き飛ばす、熱い試合を期待しようじゃねぇか。
 試合開始。開始早々いきなり大阪に攻められ危ねぇ場面が何度かあり肝を冷やす。その後、効果的な激しいプレスに加え、ボールもつながり始め、徐々にザスパのペースになってきたぃね。どっちが上位のチームだかわかんねぇような展開になってきたぃね。風上から攻めてるんで「空っ風」のアシストもまっさか効いてるみて。そして前半21分、左サイドを駆け上がった寺田の低いグランダーのクロスに、中央で素早く蹴りこんだのは、カレカ!GOOOOOAL!!! すんばらしいシュートで先制!1−0。やるぜ、カレカ!これで3試合連続ゴール。その後も押せ押せのザスパ、大阪陣内に攻めっぱなし。
 しかし前半33分「事件」が起こったぃね。右サイドのいい位置からのFKを得て、キッカーは松下。で、ちっとんべフェイントをかましたら・・・K主審が松下に歩み寄り「遅延行為」として、なんと黄紙を提示。松下は前半早々に一枚黄紙をもらってるんで、これで2枚目→赤紙退場。後半の終わりのほぅならまだしも、前半30分そこそこで遅延行為で黄紙出すんきゃ!?と怒号の嵐。しかし判定が覆るはずもなくザスパはいきなり10人になっちまった。しかし一人少なくなったとはいえ、風上の利もあって依然ザスパの攻撃モードは続く。前半40分、鳥居塚からのパスを受けた中央突破を図ったカレカを、大阪の江添が引っ張って決定機阻止したとして、K主審は一発赤紙提示。(こりゃ敵ながらちっとんべかわいそうな気もしたぃね。さっきの松下の赤紙のお詫びにしたんかね?)このFKを蹴るんはカレカ。助走をつけた強烈な右足からのキックは、大阪の壁を突き破り、方向を変えながら、ゴールにつっと刺さった!GOOOOOAL!!! すんげぇゴール!カレカ、2ゴール!B-Hゾーンは狂乱の坩堝。これで2-0!前半で2点リードなんて、一体いつ以来のことだんべか?しかも10人対10人になったんで、数的不利も解消。さぁ3点目取るんべぇや!とばかりに活気付く敷島。前半最後に大阪が反撃するんも、これは無事に凌いでハーフタイムへ。2点先制、しかも完全ザスパペース!今日は勝てる!!とみんな笑顔でウキウキ、極楽気分。そう、ここまでは・・・・
 後半開始。うれしいことに風が前半より弱くなってらぃね。こりゃ風神もザスパに味方してるし、本当に勝てるみてぇだな・・・と思ってた矢先の後半開始早々に、大阪の左CKのこぼれ球を右の角度のねぇところから前田に決められ、一点を返されちまった。こっから昇格への執念に燃える大阪の怒涛の反撃が始まって、森島、香川、古橋を中心にアメアラレの集中砲火を浴びる。個々の力が上回る大阪、そしてザスパは要の松下を欠いたんもあって、ラインはズルズルと下がっていって、前線に一人残ったカレカは完全孤立状態。おまけに大阪の猛攻はB-Hからは遠くザスパ陣地奥深くで繰り広げられてるんで良く見えねぇんだぃね。シュートが打たれたり、CKになるたんび頭を抱えたり、悲鳴が交錯する。後半はGK本田は大忙しだぃねぇ。反面、こっち側ののザスパ陣内には殆どボールは来なくって、大阪のGK吉田がヒマそうに屈伸運動したりしてるんさ。なんとか大阪の猛攻を耐えてたんだけんど、後半22分、ついに大阪・古橋に決められて失点、2-2の同点。その後も「ポスト」君の活躍や本田のファインセーブもあり、なんとかかんとか耐え凌ぐ。ザスパは後半28分、寺田からMF14マチャに交替。疲れのためなんか秋葉をはじめ、個々のプレーも冴えがみられず、ミスからピンチの連続。そんな中、後半37分カレカの左サイドからのクロスをフリーのマチャが胸でトラップして・・・これぞ千載一遇のチャンス!・・・が!シュートをバーの上に外すorz orz ・・・決めてくれよ・・・・大きな溜息が敷島を覆う。後半42分カレカの3点目を狙ったシュートも左に外れる。(ザスパのシュートは後半わずかにこの2本。)後半は大阪にずっと圧倒されっぱなし。公式の記録によれば、後半だけで打たれたシュートは実に20本、与えたCKは10本。同じカテゴリーの試合とは思えねぇ、完全に「サンドバック状態」。大阪の昇格への焦りによるシュートミスも手伝って、やっとこすっとこ2-2のまんまで試合終了。なんとか同点ですんだ。本当に負けなくてよかった。もし空っ風が前半のような強ぇまんまだったら、ボコボコに虐殺されてたかもしんねぇな。
 何とか勝ち点1を得て、勝ち点は40に乗った。結果、昇格争いも混沌とさせた。でも前半2点奪取して勝利を確信してたあの極楽気分から、勝利の女神に見放され、一気に奈落の底に叩き落とされたようなドロー。こうゆう試合展開、あまり経験がねんで、ドローとはいえ、まるで負けちまったような気分。木枯らしに舞う落ち葉、空には青白く光る半月。首をすくめ背中を丸めながら、うつむきがちにちっとんべ重い足取りの敷島からの帰り道。しんしんと底冷えする寒さ。吐く息も寒さで白い。こんな日は夜風がまっさか身に凍みらぃね。あーぁ・・・・・やっぱ勝ちたかったんねぇ。【すずき@東毛】



■ 2007年11月25日(日) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第51節

徳島ヴォルティス 2−2 ザスパ草津

鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 5739人

またしても



 前半に先制を許したザスパは後半7分にMF鳥居塚の左足のミドルシュートが相手GKの頭上を超えてゴールに突き刺さり同点とした。直後の11分には鳥居塚のスルーパスにFW松浦が反応し鮮やかに右足で決めて逆転した。
 しかし試合終了間際に自陣のゴール前のこぼれ球を決められて引き分けとなった。(11月26日桐生タイムスより引用)








■ 2007年12月1日(土) ■

J.LEAGUE DIVISION 2 第52節

ザスパ草津 1−1 京都サンガF.C.

群馬県立敷島公園県営陸上競技場 5778人

集大成


鼓動が聞こえてくる。
トクン
ボールは、緩い軌道で弧を描き、落ちてくる。
トクン
少し腰を落として、胸で一拍。
トクン
落とした先は、利き足、左足の15センチメートル先。
トクン
落ち着け、道は開いている。
トクン トクン
落ち着け、時間はまだある。
トクン トクン トクン
よし、ここで振り抜くっ!
ッンッゴォォォォォ〜〜〜〜〜ル!GOOOOOAL!!!
蘇る音の世界。
聞こえるか、この歓声!
響かせろ、魂の雄叫び!

 後半ロスタイム突入直後に寺田武史選手の放った一撃は、強固な防壁を築いた京都から土壇場で勝ち点2をむしり取る痛撃弾となりました。草津の魂は滅びず。これこそが僕らの望み、誇り。

 最終節は、条件付きながらJ1自動昇格の懸かった京都との対戦です。勝って天命を待ちたい京都としては、勝利以外を求めてここまで来た訳がありません。一方の我らが草津も、2005年の屈辱忘れるはずもなく、再びの惨劇を自らの手で粉砕するのみです。双方背負うものは異なれど、求めるものは同じく勝利のみ。激戦必至です。 両者燃え上がる気迫と共に開戦となりましたが、気合いは入っているもののどうも空回り気味の草津を尻目に、前半の半分以上は京都の時間。そのハイライトは2回、開始間もない前半6分と21分。前半6分、京都・右サイドからの流れるような攻勢に草津守備陣が対応しきれず、コーナー近くから上げられたセンタリングを京都FW・田原選手に頭で綺麗に合わせられて先制点献上。CK・スローインを含めて、今季こうして失った点はいかほどになるのか。GK・本田征治選手が両手を腰に当て、何回も頭を左右に振りながら表情を歪めていたのが印象的。そして前半21分。「ちょっとレフェリー、そりゃねぇよ…」で与えることになったPK。今日ここまでの草津/京都の出来映えを考えるに、追加点を取られるのはほぼ死刑宣告に等しいという状況。で、PK。終わったか…。しかしながら、「もしかしたら」と思った草津サポは少なくなかったのでは。1対1の局面で抜群の洞察力と反応を誇る本田選手です。ここまで絶体絶命のクライシスを幾度となく救ってきた場面がリフレインしてきます。期待を込めた盛大な本田コールが沸き上がります。
 肩幅に足を開き、腰を落として、両手を少し左右に伸ばす。顔は真っ直ぐキッカーを向き、眼光鋭くその時を待ちます。助走から繰り出された速く強いシュートはゴール右側に軌道を取ります。ボールが蹴られたとほぼ同じくして、本田選手の右足に荷重が載り、体はやはりゴール右側へ。横倒しに伸ばした体、腕、掌。瞬きすら忘れて満場が見つめるその視線の先、ボールはネットを揺らすことなく、神の手により弾き出されゴールラインを越えて転がってゆきます。三度!三度止めたぞっ、このはっ!全身が震えたね。このビッグプレーに痺れたのは僕らだけではなかったようです。これを境にして以後の草津(のみならず京都までも)のプレーの質が変わってきました。とりわけ気合いが乗ってきたのはMF・松下裕樹選手。前線からのプレスに止まらず、長駆攻撃参加する姿勢が目立つようになりました。
 中盤の選手が活性化したのを機に、両翼・最前線との連携もようやっと活発になってきました。この傾向は、後半に入ってどちらかというと堅守逃げ切りを念頭に置き始めたであろう京都側の思惑とも相まって、時間の経過とともに顕著になってきます。この機に草津ベンチは、後半28分にFW・カレカ選手→FW・松浦宏治選手の交代、後半32分にMF・櫻田和樹選手→MF・寺田選手の交代を行って活性化を図り、流れを一気にこちら側へ引き込むべく画策します。しかしながら京都然るもの、草津側のこうした思惑を悉く弾き返します。
 そして後半40分。決して試合を投げない草津ベンチは、最後のカードとしてSB・喜多靖選手→FW・佐藤正美選手の交代を敢行、あくまで得点を狙いに行きます。キャプテン・マチャミを頂点として、スピードスター・松浦選手、クリエイター・高田保則選手からなるFWトライアングルに、寺田選手・鳥居塚伸人選手が加わった重厚な攻め手が構築されました。場内には鳴り止まぬ「マッスル正美」コールが響き渡ります。万感こみ上げるものがあります。前掛かりになりつつある草津の穴を衝いた京都の攻撃も、最終防衛線で体を張った守備を担うCB・田中淳選手、尾本敬選手の働きにより破綻を来すことはありません。終盤に向けて左右のSB・寺田選手、佐田聡太郎選手の上下運動も活発になってきました。攻守のコントロールをボランチの秋葉忠宏選手が主任し、前線への配球と相手攻撃陣へのプレスを松下選手が担当します。本来中盤にあって秋葉選手との連携を担う松下選手ですが、前半から変わらず前線への突貫を繰り返しております。ピッチサイドでは、控えのGK・北一真選手、MF・里見仁義選手が、山岸範之GKコーチ、佐野達コーチ、植木繁晴監督ら闘魂三銃士がピッチ上の選手達に指示を、檄を飛ばし、ともに戦っています。京都サポは自軍の勝利を疑うことなく変わらぬ声援を送り、草津サポも必ず勝利してくれることを信じて一層の声援を送ります。そして冒頭のクライマックスを迎えたのでした。
 90分+数分を終え、敷島のピッチ上には倒れ込む選手、腰に手を当て俯く選手、両手を高く掲げて拍手する選手、様々な感情が入り乱れています。両軍サポーターからは、この激闘を讃える惜しみない歓声と拍手が選手達に送られています。双方相手を打ち倒すには至らないまでも、それぞれ一太刀ずつを浴びせることが出来たことを評価したいと思います。この試合、良くも悪くも今季のザスパ草津を語るに相応しい、まさしく「2007年度集大成」たるゲームだったと言えるでしょう。残念ながら、前半は初手から「悪いところ」のオンパレード。本来ならばこちらがしなければならないはずの中盤での執拗なプレスを京都側から受けまくると、あっさり中盤の支配を明け渡し、ボールも人も前に動かなくなるという変わらないパターンに陥穽。結果としてこれまた見慣れた横パス・バックパスが頻発し、京都さんがこれを看過するはずもなく、何度危ない目にあったことか。先制を許した場面も、サイドからのセンタリングに対する対応のまずさを露呈したもので、これまで何度も目にしたシーンです。極めつけは危険地帯でのファール/FK、そしてPK。自ら死地に飛び込むようなこれらについては、結局今季改善されることがなかったのかな、というのが残念です。その一方で、このPKから後が「良いところ」の顕現でした。まず何よりも本田選手の好セーブに尽きます。この試合では、PKストップに止まらず、好セーブを幾度となく披露してくれました。是非はともかく、現実として攻められる局面が多くなってしまう現状を抱える草津としては、頼りになるGKの存在は不可欠なのです(スキルの高い選手が在籍しているのか、ここにいるからスキルが上がるのかについては敢えて語りません^^)。熱いプレーに触発されて動きが良くなる、というのもうちの伝統的に良いところ。ま、足りないところは「魂」で補う、ってなもんです。草津のサッカーを長く見ていて思うのは、「時に闘志は技術を凌駕することがある」という現実です(もの凄い形相で突進してこられたら、そりゃビビリます(笑))。切れない闘志は、切れそうになっていた勝利に繋がる糸を繋ぎ戻す力を持っている、とも言えるでしょう。その体現者たるは、かつては奥野選手、奈良選手、小島選手、堺選手、そして今は佐藤(正)選手であり、それは明日の草津を牽引する選手達に引き継がれてゆきます。
 この試合をもって今季の挑戦は終了となりました。今年、このチームを去る選手が6名います。卓抜した状況把握能力と展開力を有するレジスタ・No.10・中井義樹選手、中盤から前線に至るエリアを縦横に駆け回って好機を演出する群馬県産無限エンジン・No.27・里見仁義選手、遂にその全貌を見ることはなかったが秘めたるポテンシャルは無限大・No.13・マーロン選手、今の草津を語る上で欠くことの出来ない功労者にして炎のストライカー・No.14・佐藤正美選手、これまでの草津にないスタイルで鮮烈な印象を残してくれた疾風のスピードスター・No.20・松浦宏治選手、草津の原点をその身で学び草津魂を体現してくれた若き俊英・No.32・奥山卓廊選手。あなた達がこのチームに残してくれた足跡と功績を、僕らは決して忘れない。
 本年最後の観戦記の巻末として、去りゆく選手達、これからの草津を背負ってゆく選手達、共に戦った全ての人達に、尽くせない思いを込めてこの言葉を贈ります。

“ありがとう”
【ほーせん@高崎】




2007年終了
7勝21分20敗;勝点41、得失点差-29、11位


課題の連勝も、10勝も達成でぎなかったぃね

しかし随所に見られる成長の証・・・来年に期待すんべぇよ

チームを去るザスパ戦士たち、本当にありがとう



Special Thanks
ご寄稿、ご協力、画像のご提供あんがとね! (順不同)

あきべー@北毛 様
yosuie@中毛 様
群馬のパパ@中毛 様
ほーせん@高崎 様
特派員F@前橋 様
U子@桐生 様
まさひ@茨城 様
「maison de kota」kota 様
「コンサドーレ日記」JH8SIT 山本 様

製作協力:三束雨@藤岡


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すずき@東毛

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