「半袖」
東毛地区では「はんそで(●○○○)」のように前にアクセントが置かれるが、共通語ではほぼ平板アクセント(○●●●)である.
私の知り合いはこれで、「東京人」と偽っていたメッキがはげたそうです.(実話)
「おおい」(多い)
共通語では、どちらかといえば「おーい(●○○、○●○」にアクセントが置かれるが、群馬弁では、「い」にアクセントが置かれ「ぉーいぃ(○●●○)」という感じで発音されることが多い.他に「とぉいぃ」(遠い)など
「中学校」
共通語は「平板アクセント(○●●○○○)」だが、群馬県人は「ちゅーぅがっこう(●○○○○○)」のように前に強いアクセントを置く時がある.同時に共通語では、鼻濁音の「カ゜」、群馬弁は破裂音の「ガ」であることは上に述べた通り.小学校」はあまり変わらないのに・・・・
ついでに学年の呼称に触れると、群馬では、1年「いちねん○●●●」2年「にねん○●●」6年「ろくねん○●●●」のようにほぼ平板アクセントが用いられる.東京方面では、「いちねん○●○○」「にねん●○○」「ろくねん○●○○」のようにアクセントが異なる.しかし
3、4、5年はほぼ同じ.群馬県人であることを隠すには、「2年生」などと「生」をつければ、共通語と同じになるよ.
「5番」、「2回」
共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、群馬県人の多くは「ごばん(●○○)」と発音する.東京の会社に就職した際には、「△▽さん!ごばんにお電話です!」という時には、細心の注意を払おう!似たような例としては、「2回」、共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、群馬県人の多くは「にかい(●○○)」と発音する.東京人は、「1回、2回・・・」と「1階、2階・・」の発音は違うが、群馬県人は同じなのです.
「花瓶」
共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、群馬県人の多くは「かびん(●○○)」のように、前に強いアクセントを置く.このことは群馬県人の殆どが、共通語と違うということに気づいていない.しかし「過敏」はほとんど同じイントネーションである.すなわち群馬県人は「花瓶」と「過敏」の発音が全然違うのだ!しかもこれは東京に住んだとき直そうとしてもなかなか直せないらしい.
「イチゴ」
これも顕著である.共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、上と同様、群馬県人の多くは「いちご(●○○)」のように、前に強いアクセントを置く.このことは群馬県人の殆どが共通語と違うということに気づいていない. しかも東京に住んだとき直そうとしてもなかなか直せないらしい.
夏の暑い日、東武動物公園に行った際、カキ氷を頼んでいた少女が、「あたし、いちご!」と頼んでいた.きっと彼女は群馬からきたのだろう・・・
2006年1月某日、某スーパーの果物コーナーで、店員さんの録音した宣伝がラジカセで流れていた.聞けばしっかり群馬発音!やっぱ、群馬はこーでなくっちゃ!ぜひこちらを!
「革靴」
共通語では「平板アクセント(○●●●)」だが、群馬県人の多くは「かわぐつ(○●○○)」のように、「わ」に強いアクセントを置く.かかとを踏んでいても、更に「ふんずぶるなよ!」なんて注意すると更に群馬県人とわかってしまう.
「あくび(欠伸)」
共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、上と同様、群馬県人の多くは「あくび(●○○)」のように、前に強いアクセントを置く.このことは群馬県人の殆どが、共通語と違うということに気づいていない.「おくびにもださない」の「おくび(○●●)」は共通語と同じであるのは、なんとも不思議.授業や講演がつまらなくて「あーあ、眠くてあくびがでちゃうよ!」という時に群馬県人かどうかわかってしまうので、発言にはくれぐれも注意しよう!
「電車」
共通語では「平板アクセント(○●●)」だが、上と同様、群馬県人の多くは「でんしゃ(●○○)」のように、前に強いアクセントを置く.このことは群馬県人の殆どが、共通語と違うということに気づいていない.それ以上に「汽車で行ぐ?」なんて言ってしまうと東京の人は唖然としてしまう.
「あんこ(アンコ)」
共通語では「あんこ(●○○)」と前にアクセントがおかれるが、群馬県人は「あんこ」と平板アクセント(○●●)か、むしろ「こ」(○○●)が強い.他のものとアクセントが逆で、群馬弁のマスターに、「甘さ」を感じさせない単語ともいえる.
「よそ」
共通語では「よそ(●○)」と前にアクセントがおかれるが、群馬県人は「よそ(○●)」と「そ」が強い.特に、「よそんち(よその家)」と言わせてみれば、「よそ者」かどうかが歴然.
「つつじ」
共通語では「つつじ」(●○○)ないしは、(○●○)だが、群馬県人は「つつじ(○●●)」である.館林の「つつじヶ岡公園」の「つつじ満開」のニュースがNHKで放映されるたび、何ともいえない不快な感じが満開になってしまうのは私だけ?それとも、つつじが岡公園には、群馬県人の知らないNHKだけが知っている新種の「つつじ」が咲いているのかもしれない.
「けんちょう(県庁)」
共通語では「けんちょう(●○○○○)」と前にアクセントがおかれるが、群馬県人は、「県庁」を単独で言う場合は「(○●●●●)」と平板アクセント.「群馬県庁」、「埼玉県庁」という場合は変わらないのが不思議.昔は、駐車場停めづらかったから、行く気もなくて「平板」になっちゃったのかな?今は群馬の摩天楼だよ!見学もできるしね.でもあれが見える範囲が群馬県だと思ったら大間違いですぞ!
数の数え方:「11から20」
群馬では「1から10まで」の数え方は、あまり共通語とはかわりないが、「11から20」の数え方は、念仏講のような独特の「節回し」があるようです.まずは上の音声ファイルをお聴き願いましょう.徐々に「15」までは音程が下がっていきますよね.「もみ手の手拍子」が妙にマッチするから不思議.お孫さんとお風呂に入っているご年輩の方、あるいは運動会の「玉入れ」で数を数える人が年輩だったりすると顕著に出現しているように思います.

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