「医療人のための群馬弁講座」特講




3月〜7月

Open Your Eyes










■ 2018年3月11日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第1節

福島ユナイテッドFC 2−1 ザスパクサツ群馬

とうほう・みんなのスタジアム 2837人

復興を信じて


 ザスパは立ち上がり、前線からのプレスで流れをつかんだ。前半6分、相手DFのハンドでPKを獲得。FW大久保哲哉が蹴り、キーパーがはじいたボールをゴールに入れ、移籍後初得点を挙げた。
 前半途中からプレスをかわされ劣勢に。後半3分には右からのクロスを頭で合わされて同点。耐える時間が続き、40分にはMFニウドに逆転弾を喫した。(3月12日『上毛新聞』より引用)





■ 2018年3月17日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第2節

ザスパクサツ群馬 1−0 ブラウブリッツ秋田

正田醤油スタジアム群馬 3802人

雨後晴

俺たちの誇り さあ共に行こうぜ
全てをかけて 勝利を共に掴め


 長いアディショナルタイム、サポーターは祈るように繰り返した。最後の力を振り絞って、持ち上がる松下が送ったパスを、岡庭がコーナー付近でキープしたとき、主審のホイッスルが鳴った。

 昨シーズン、5勝5分32敗、得点32失点88という、惨憺たる成績でJ2最下位となり、J3に降格したザスパ。フロントが一新され、奈良新社長のもと新たなスタートを切ったクラブは、「乾坤一擲」をスローガンに掲げ、1年でのJ2復帰を目指す。監督には高校サッカー界の名将、布啓一郎氏を招聘。カン・スイル、山岸、高井といった攻撃の中心を担った選手が去ったものの、かつてのエース平繁龍一が電撃復帰。さらに対戦相手として何度も煮え湯を飲まされてきた、ジャンボこと大久保哲哉が加入、山形からボランチの風間宏希が期限付きで加わり、ミッションを達成するための戦力が整った。
 3月11日、2018年のJ3リーグ開幕。「J3は甘くはない」− 監督、選手を始め、サポーターもそう思っていたが、初戦からそれを再認識する結果となった。アウェイで迎えた福島戦、先制するものの後半逆転を許し、1-2での敗北。最後までチームとしての成熟が進まなかった昨年、何度も観た光景だった。このままズルズルいけば、その二の舞になってしまう。連敗が許されない中、ホーム開幕戦に迎えるのは、昨シーズン混戦のJ3を制し、頂点に立ったブラウブリッツ秋田。2試合目にして、早くも正念場を迎えた。
 前の試合は3バックを敷いていたザスパだったが、この試合はフォーメーションを4バックに変更。トップの大久保のすぐ後ろに、平繁が復帰後初スタメンで陣取る。スタンドから懐かしいチャントが響く。対する秋田のゴールは、昨年までザスパの守護神だった、清水慶記が守る。
 序盤は秋田の洗練したサイド攻撃に翻弄されたが、徐々に持ち直す。2列目の両サイドに配された小林竜樹と高橋駿太が、無尽蔵の運動量で相手にプレッシャーをかけ、最前線の大久保をターゲットに、長短のパスで反撃の糸口を掴む。そして、秋田のDFの視線が大久保に集まっていた、セットプレイから得点は生まれる。26分、右サイドで得たCK、風間が蹴ったのは、大久保への放物線ではなく、無人のエリアへの地を這うようなボール。そこに走り込んだのは、松下。狙いすまして右足一閃、低く鋭い弾丸は、ゴール前の混戦やGK清水の手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。GOOOOOAL!!!
 松下の魂のこもった一発で先制したザスパは、そのまま前半を終え、後半開始早々も抜け出した高橋が惜しいシュートを放つなど、前節に比べて格段に連携が良くなった。左サイドから阿部がクロスを上げる回数も増えている。しかし、そのまま追加点を奪えず、終盤に突入すると、王者秋田が地力を見せる。選手交代を交えて前線を活性化、サイドで数的優位を作り、右から左から、切り込んでザスパのゴールを脅かす。同点のピンチに、立ちはだかったのは、新加入のGK松原。鋭い反応で決定機を阻止し、ゴールを許さない。最後は大久保もDFラインに下がり、放り込んでくる秋田のクロスをはじき返し、虎の子の1点を守り切った。
 3,800人という観衆は決して多くはないが、選手を後押しするようなスタジアムの雰囲気が感じられた。奈良社長を始めとするフロント、スタッフ、ボランティアの皆さん、スポンサー、群馬県、前橋市、草津町、サポーター、LACCO TOWER、mottoザスパクサツ群馬広め隊、JOY、アンカンミンカン、スタジアムDJの佐山さん、その他にもたくさんの人が、どん底から這い上がるために、思い思いの活動をしてきた。止まない雨はない。昨年流した悔し涙という雨は止み、晴れやかな笑顔でスタジアムが満たされた。試合運びや連携は、まだまだの部分が多分にある。相手の決定力に助けられた場面も確かにあった。それでも、この1勝がクラブに、チームに、サポーターに与える影響はとてつもなく大きい。【yosuie@中毛】




■ 第3節はお休みだぃね! ■



■ 2018年3月25日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第4節

ザスパクサツ群馬 0−2 FC琉球

正田醤油スタジアム群馬 3085人

未来の前夜

 スタジアム場外には屋根付きの立派なステージが設けられていました。昨年9月のアコースティックなミニライブとはちがい、本格的な機材が持ち込まれ LACCO TOWER 本気のライブです。「喝采」「未来前夜」「雨後晴」「火花」「遥」「薄紅」と6曲を披露。MCでは今回も熱いエールを送ってくれました。本気でザスパを応援してくれる LACCO TOWER。そんな LACCO TOWER に興味を持ち好きになるザスパサポ。大好きな LACCO TOWER が応援するザスパに興味を持ってくれる「ラッ子」さんたち。「好き」が連鎖し広がってゆく幸せな、空間がそこにはありました。主催するIROCKSフェスを翌週に控えて忙しい時でしょうに、こんなに沢山のエールと幸せを分けてくれてありがとう。これは結果で返さないといけないね。
 本日の対戦相手はFC琉球。J3では得点力のあるチームです。今季は元代表の播戸選手が加入。今やJ3を代表する選手になった元ザスパの枝本選手も加わっています。対するザスパは、21日水曜(春分の日)の第3節がおやすみ。体力的優位に臨めるかとおもいきや、雪を伴う寒波の襲来。せっかくの「試合なし」が活かせたかといえばなんだか微妙な感じだったでしょうね。
 スタメンは、GK松原、DF舩津・久木田・坪内・阿部、MF小林・風間・松下・高橋、FW岡田・平繁。サブは、GK常澤、DF一柳、MF岩田・吉田・岡庭、FW大島・大久保。大久保選手の代わりに岡田選手が先発です。このへんは警戒され対策される立場としての駆け引きでしょうか。
 コイントスで琉球が風上を選びエンドが入れ替わります。キックオフ。開始早々舩津キャプテンにイエロー。これは荒れた展開になるかな、と思った矢先の前半9分。角度のないフリーキックが直接決まり失点。風に流されてコースが変わったのかもしれませんね。反応の良い松原選手の手も届かず。
 反撃するザスパ。各選手いい動きでゴールへ迫りますが、琉球GKの好守に阻まれ、前半終了。
 布監督はハーフタイムで動きます。岡田選手に替えて大久保選手です。岡田選手の動きが悪かったとは思えませんので、変化をつけて相手を揺さぶりたいということなんでしょうね。しかし後から思えばこの交代が裏目に出たようにも思えます。後半5分に平繁選手が負傷退場。急遽、新加入の大島選手の出番となります。練習試合では相性がよいと聞いている大久保選手と大島選手ですが、残念ながらゴールにはつながらず。後半34分、こぼれ球を冷静に流し込んだのは、琉球・枝本選手。元ザスパ戦士にお礼参りゴールで0−2。
 ロスタイムには松下選手が相手選手の背中を突いてイエロー。全く不要なファールですね。上手くゆかない試合。不安定なジャッジ。イライラが募んのもわかっけどさ、なんか後味のわりぃ感じんなっちゃったいね! 私の直ぐ側にいた年中さんくらいの男の子は試合終盤ずーっと「まつちたせんしゅ、がんばれー!!」と叫び続けていたんだよ。松下選手、今日ばかりは言わせてもらうよ。この小さなサポーターのために「がんばれ!」
 試合後は枝本選手がゴール裏に挨拶に来てくれました。今日は見事にやられてしまいました。ザスパではチャンスに恵まれなかったけれど、本当にいい選手だよね。さらなる活躍を期待していますよ。
 これで3試合消化して1勝2敗。昇格を考えれば決して楽観できるスコアではないですね。しかしこの3試合でチームは急速に良くなってきていると感じます。中央では裏へ抜ける平繁選手や岡田選手へのスルーパスが良く通り、サイドでは3〜4人での軽快なパス交換から相手をかわして突破、クロスもよく上がるしゴール前に侵入しシュートも打てています。得点の気配が感じら、ワクワクするプレーが増えてます。ゴールにはあと一歩。あと少し練度が上がれば、流れの中からも点が生まれ、複数点大量点も生まれるでしょう。昨季の惨状からの再構築です。今季のチーム作りはどうしたって時間がかかります。それがわずか3試合でここまでの成長が見えてるのですから、いまはチームを信じて応援し続けたいと思います。
 もう少し辛抱の時が続くかもしれません。でもいまはまだ「未来の前夜」。【ばた@前橋】



■ 2018年4月1日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第5節

グルージャ盛岡 1−1 ザスパクサツ群馬

いわぎんスタジアム 733人

またも後半に失点

 ザスパは前半32分、MF風間が弧を描いたシュートをゴール右上に突き刺して先制。後半9分には裏へ抜け出したMF永藤がキーパーと1対1になったが、シュートはわずかに枠を外れ、追加点を奪えなかった。その後は盛岡の速い縦への攻撃で押し込まれる場面が増え、後半22分、裏に抜け出したFW藤沼にゴールを決められた。(4月2日『上毛新聞』より引用)






■ 2018年4月7日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第6節

ザスパクサツ群馬 0−2 鹿児島ユナイテッドFC

正田醤油スタジアム群馬 2486人

迷宮入り

 試合終了直前まで送られていた声援は、ホイッスルとともに大きなブーイングへと変わった。J3第6節、ホームに鹿児島ユナイテッドFCを迎えたザスパは、勝ち点3を取らなければいけない試合を落とし、出口の見えない迷宮へ迷い込んだ。
 前節アウェイの盛岡戦、先制しながら追加点が奪えず、追いつかれてドローに終わり、勝ち点を1しか積み上げられなかったザスパ。しかし、初先発となった岡庭、永藤などがキレのある動きを見せ、新たな可能性が見えてきた。今節からホーム2連戦。勝利という結果を出して、波に乗りたいところ。ここのところの異常な暑さで、敷島の桜は一気に咲いて散ってしまい、すでに新緑の葉が伸びでいる。ザスパもチームとして一気に伸びなければ、厳しいJ3の闘いは勝ち抜けない。
 スタメンは前節をベースに平繁がスタメン復帰、右SBには途中加入の星原が2試合連続で入る。ベンチにはボランチの吉田が入った。 そしてキックオフ。序盤はコンパクトな陣形でプレッシャーをかけるザスパに、DFライン裏へのロングボールを入れる鹿児島、何度か抜け出しを許すが、的確なカバーでチャンスを与えない。一方攻撃は、ボールを繋ぎながらサイドに展開、クロスを入れるが、大久保の頭になかなか合わず、シュート数が増えない。前節は効いていた岡庭のドリブルも、もらった場面でスペースがなく、効果的な攻撃に繋がらない。前半は相手に得点を許さなかったが、 風上にもかかわらずチャンスらしいチャンスを作れず、シュート1本に終わってしまった。
 後半は風下。開始早々から押し込まれると、前節同様緩くなった守備網を掻い潜られて、鹿児島に幾度となくチャンスを与えてしまう。そして61分、右サイドを突破されると、上がったクロスを中央で待っていた選手に綺麗に決められ、先制点を許す。取られた形は違えど、展開は前節と全く同じ。後半にプレスとリトリートが曖昧になってきたところを突かれ、易々と中盤を抜かれてしまう。ザスパはたまらず平繁、大久保に替えて、大島と岡田を投入。風下で長いボールが入れづらくなり、スピードのある二人の突破にかける。DFラインの裏へ走る二人に何度かいい形でボールは出るものの、全体としては後ろで回す時間が長く、なかなか縦パスが入らない。そうしているうちに、カウンターから2点目をきっちり決められ、万事休す。結局このまま試合終了。勝利を信じて集まったサポーターに、希望ではなく、絶望を与える結果となってしまった。
 「J3は厳しい」「J2のプライドは捨てないと」「挑戦者の気持ちで」と言葉では聞かれるが、それを体現したプレーがなかなか見られない。この日もルーズボールを最後まで追っていたのは、鹿児島の選手のほうが多かったように思う。負けられない気持ちが、消極的なプレーを生んでいるのかもしれない。ザスパの攻撃は、相手に脅威を与えているだろうか。今必要なのは、高い技術や高度なパスワークではなく、積極的なプレーとゴールへの執着心。 J3を戦うには、選手を選ぶ基準を変える必要があるかもしれない。【yosuie@中毛】


■ 2018年4月15日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第7節

ザスパクサツ群馬 2−1 藤枝MYFC

正田醤油スタジアム群馬 2458人

神風

 ハリルホジッチ日本代表監督の突然の解任に揺れる日本。だけんどオレはJ3で17位に落ちて低迷するザスパの行く末のほうが、まぁず心配だで。今日の相手は藤枝。結果いかんによっては今節最下位転落もありえらぃね。まだ八重桜の季節なんに早ぃくも正念場の一戦。今日は発達した低気圧の前線の影響で朝方は雨、前線が通り過ぎたらどんどん気温が下がってって、まぁず風が強ぇ。敷島のケヤキの大木が強風で音を立ててしなってらぃな。今日は強風のため、ピッチ脇のスポンサーボードも撤去され、応援弾幕も大旗の使用も禁止されたで。
 今日は前橋市のふるさと納税でに平成29年度中に集まった寄付金の一部をチームへの協賛金として支払い、冠試合の開催権を獲得し「前橋市ふるさと納税サンクスマッチ」を開催して、市内の児童養護施設の入所者たちを無料招待するんだと。「MAEBASHI PRIDE」と書かれたスポーツ支援のパンフレットも配られたんだけんど、ホーム戦なんにスタジアムMCも、前橋市長も「まえばし」の発音を地元音韻じゃなく東京音韻でやるんはいかがなもんか(怒)市のプライドっつーんなら、まずはその名をちゃん地元発音することから始めたらどうだい?
 今日の先発はGK21松原、DF2舩津、13久木田、16市川、29星原、MF6小林、8風間、今季初出場の14吉田、初スタメンの20岩田、FW9岡田、27大島。サブはGK1常澤、DF4坪内、5阿部、MF11岡庭、30松下、FW7高橋、39大久保。前節から大幅にメンバーを入れ替えたで。強風の試合、これが吉と出るかどうか。低気圧は日本の東海上でどんどん発達してぐだんべから、今日は試合中はどんどん北風が強くなってぐだんべ。はたして風を味方にすることができるだんべか?
 後半に風上になるようにピッチを交換し試合開始。ザスパは舩津が左SBの4-4-2の模様。藤枝はおそらく3-4-3。前半はザスパは風下。折からの北風は強く、冷たく、松原の高く上げたゴールキックは大きく戻され、藤枝もロングボールは風でおーか伸びちまい、両チームともに風に悩まされる展開。前半も半ばにザスパは舩津が最終ラインに入り、3-4-3に移行した模様。3-4-3は昨年の良くねぇ思い出があってなぁ。前半23分、藤枝のCK。これがザスパのオウンゴールを誘い失点。敷島を覆う重く嫌な雰囲気。続く藤枝のヘディングシュートは松原の好セーブで得点を防ぐ。そのまま1点のビハインドで前半終了。風下のザスパは攻めあぐみ、前半のシュートは0。風が更に増してぐであろう、後半の風上からの攻撃に期待するとすっか。それにしても冷えてきたぃなぁ。
 後半開始。ザスパは3-4-3、藤枝は5バック化して守りを固める。風上でボールのコントロールに苦心するザスパ。雲が切れて日が差す。ドリブルで攻めあがった岡田がミドルシュートを放つが風の影響なんかゴール左に外れ、得点ならず。後半18分、小林に替え高橋、吉田に替え松下を投入。高橋の前線での運動量に加え、この強風では松下のミドルシュートとゆう武器のプレッシャーは藤枝にとってまぁず脅威だんべ。後半25分、ゴール正面のFK。風間のキックは枠内に行ったけんど、相手GKに阻止されちまう。後半30分、岡田に替え大久保。大久保にロングボールを当ててぐ作戦なんだんべが、この強風でうまく収まるだんべか。時間は過ぎてゆき、後半38分藤枝の猛攻。ゴール前で立て続けに3連続のシュートを見舞われるが、ザスパは身を挺してこれを防ぐ。これで決まっちまったら万事休すだったぃなぁ。この猛攻を凌いで運気が変わったんだか、こっからザスパの逆襲が始まる。
 後半40分、星原がクロスを頭で折り返すと、中央の大久保の飛び込みには届かなかったもんの、高橋が押し込んで GOOOOOAL!!! ついに同点に追いつく!そして後半45分。風間のCK、セカンドボールが再び左サイドの風間に渡り、相手DFを振り切りシュート。ボールは風が押したんだんか見事な弧を描いて、右サイドネットに突き刺さった! GOOOOOAL!!! いやぁ神風吹いた!初めて敷島の強風がザスパに味方したんじゃねーきゃ!?土壇場、わずか5分で2得点を上げ逆転に成功!AT3分も気迫で防ぎ、ザスパは2-1で勝利を収めたで。
 敗色濃厚だった後半40分からのまさかの2点奪取でミラクル逆転勝ち。いやぁこんな展開、ザスパじゃ滅多にねぇかんなぁ(笑)強風のため湯もみ板も使えねぇため、「エア湯もみ」でサポと喜びを共有。初先発の岩田や吉田もいい仕事をしたし、後半投入のベテラン陣も相手に脅威を与えたと思うで。何より今まで風の試合は全然勝てなかったんに、風をやっとこさ味方につけて未来に希望をつなげたんは大きいやぃなぁ。昇格圏の2位とは勝ち点6差。しっかしまだ負けが先行してるんで、今後はトーナメント戦のつもりでひとつずつ勝ってぐんべぇよ。まだ大丈夫だ。【すずき@東毛】


■ 2018年4月29日(日・祝) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第8節

ギラヴァンツ北九州 0−1 ザスパクサツ群馬

ミクニワールドスタジアム北九州 5948人

バースデーゴール!


 ザスパはサイドからの攻撃やパスサッカーで試合のリズムを作った。後半2分、MF星原からのグラウンダーのクロスをFW岡田が右足で合わせて先制ゴール。
 北九州は後半24分、197センチのブラジル人FWフェホを投入したが、ザスパもすかさずDF川岸を投入してマンマークに。北九州の猛攻を全員で防ぎ、勝ち点3をもぎ取った。(4月30日『上毛新聞』より引用)





■ 2018年5月3日(木・祝) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第9節

ザスパクサツ群馬 1−1 SC相模原

正田醤油スタジアム群馬 3300人

思うようにならず

 開幕からJ3のサッカーに苦しんだザスパだったが、ここに来て2連勝。守備と攻撃の歯車が噛み合ってきた。今節はホームで迎えるSC相模原戦。勝って3連勝とすれば、一気に上位に加われる。GW中の連戦となるが、是が非でも勝ちたい。週間予報では雨の心配もあったが、朝には上がり、夕立も来なかったため、ピッチは全く問題なし。ただ、大気の状態が不安定で、風が強い。冬の空っ風とは違い、不規則に吹いたり止んだりする風を計算に入れながら、戦わなくてはならない。
 ザスパは疲労も考慮して、スタメンを一部変更。市川に替わって坪内、岡田のゴールにつながる高速クロスを入れた星原はベンチスタートで、岩田が右に回り、左WBに阿部。シャドーの位置には小林に替わって高橋が入った。対する相模原は、2010年に期限付きでザスパに在籍していた梅井がCBで先発。控えには2012,13年に在籍していた保崎が入っている。控えGKには元日本代表の川口、その他にも矢澤、菊岡、辻尾、北井など、かつての対戦で苦しめられた選手が多い。この日はスペシャルゲストとして、記憶にも新しい平昌五輪スピードスケート女子パシュートで金メダルを獲得した、佐藤綾乃選手が登場、ザスパのユニフォームを身にまとい、金メダルも持参するなど、スタンドを盛り上げてくれた。
 キックオフ前に布陣するサイドを入れ替え、前半は風下になったザスパ。キックオフ直後に長いボールで敵陣に入り込むと、2連勝の勢いそのままに相模原ゴールへ迫る。DF裏に入れるボールに、大島、岡田、高橋の3トップが流動的に絡んで、チャンスを生んでいく。しかし、先に得点したのは、相模原だった。5分、GK松原のスパイクが脱げるアクシデントから、一旦タッチライン外に出したボールをそのまま繋がれ、CKを与えると、ゴール前に入ったこぼれ球を押し込まれて先制点を許してしまう。その後も右サイドから何度かチャンスを作られ、菊岡のミドルシュートがバーを叩くなど、危険な時間帯が続く。これが入っていたら、一方的な展開になっていたかもしれない。首の皮一枚つながったザスパは18分、舩津のフィードに抜け出した高橋がPA内に侵入。左に流れながら一旦キープし、味方の押し上げに合わせてクロスを入れるが、これは相手DFに当たってしまう。しかし、このこぼれ球に反応したのが岡田、左足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。GOOOOOAL!!! その後は一進一退の状況が続き、前半終了。
 後半も同じような展開が続き、ホームで勝ちたいザスパは星原、松下を投入。しかし、2連続ゴールの岡田が足を攣り、大久保と交代。活性化を図るが、なかなか思うように攻撃につながらない。何度か相模原に決定機を与えるが、GK松原の好セーブで切り抜け、87分に岩田の突破からチャンスを迎え、クロスを高橋がフリーで合わせるが、枠外。結局スコアは動かず、1-1のドロー。
 追いついたところまでは良かったが、あっさりと与えた先制点、終盤で勝ち越す強さなど、課題は残った。次節まで時間がない中、選手起用も含めてチーム全体の力が問われる。【yosuie@中毛】


■ 2018年5月6日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第10節

AC長野パルセイロ 2−2 ザスパクサツ群馬

長野Uスタジアム 4667人

2度のリードも勝ちきれず

 GW最終日は、隣県の長野パルセイロのとの一戦。リーグじゃ隣県のチームは長野だけなんでぜひアウェイ遠征しようじゃねーきゃ。オレは車の移動が好きじゃねんで(スタジアムで飲めねぇしね)今回も電車による遠征を計画。両毛線→高崎駅から北陸新幹線で上田駅→しなの鉄道で篠ノ井駅→駅からシャトルバスで長野Uスタジアムっつー経路をチョイスさね。帰ぇりは逆順にすんべ。まぁ車で行っても電車で行っても、GWの最終日だから混むんは覚悟だぃね。高崎から行ぎの新幹線はガラガラ、篠ノ井駅で駅そばを食って、シャトルバス(片道200円)で10分ほどで長野Uスタジアムに到着。スタジアムは1998年の長野オリンピックのメイン会場となったオリンピックスタジアムの横に2015年に完成したんさね。(ちなみに2004年にはこの前身となった南長野運動公園総合球技場で当時JFLのザスパvs.愛媛FCの試合がザスパのホームゲームとして開催されたんさ。オールドファンには懐かしいんべ?)いやぁ長野Uスタジアムすんばらしい!全周の屋根に覆われた、なでしこジャパンの代表戦でも使われたサッカー専用スタジアム!(羨望)ゴール裏からは電光掲示板が一切見えねぇとゆうアウェイの洗礼付き(笑)。こんなスタジアムが群馬にありゃなぁ。スタジアムは完敗。・・・でもスタジアムグルメはオレたちの圧勝じゃねーきゃ!(断言)
 今日の先発はGK21松原、DF13久木田・16市川・2舩津、MF29星原・8風間・30松下・20岩田、FW6小林・27大島・古巣との対戦となる7高橋、サブはGK1常澤、DF3川岸・4坪内・5阿部、MF14吉田、FW39大久保、そして2試合連続ゴール中の9岡田。長野Uスタジアムのアウェイ席に陣取ったザスパサポは、ざっと400人ぐれぇか?相手のホームゴール裏のサポと遜色ねぇ数だ。スタジアムの銀傘に草津節が反響し、キックオフ!
 試合開始直後、右サイドから小林のグランダーでの折り返しを、中央で大島が豪快に叩き込む!GOOOOOAL!!! 大島の移籍後初ゴールで先制。まっさか早ぇ先取点奪取に、はぁ大騒ぎ。こんなに早く点取ったの記憶にねぇで。あとの90分近くどうすりゃいんだんべ?(笑)ザスパは3-4-3、CFは点を奪った大島みてぇだ。対する長野も3-4-3、CFの津田を中心の攻撃。予想外に脅威だったんは長野・松原のロングスロー。まるでFK並みの勢いでゴール前に届く。サッカー専用スタジアムはCKの時の臨場感は格別だぃなぁ。一進一退の攻防。古巣相手に奮戦する高橋のシュートは相手GKに阻まれ得点ならず。前半終了近く裏に抜け出そうとした小林を相手が黄紙の反則で阻止し好機を逸した。追加点を奪えねぇまんま、0-1で前半終了。
 後半開始。交代はなし。後半早々、長野の攻勢が続く。後半13分、ロングボールに津田が抜け出し、ペナルティエリア内で右に流れたところをGK松原が倒したとの判定でPKを奪われ、これを津田に右上隅に決められ同点。松原はコースは読み切ってたけんど、手は届かなかったぃなぁ。これで試合は振り出しに。後半18分、小林に替え岡田。後半24分には高橋に替え、大久保投入。ザスパは決勝点を狙う。すると後半31分、右サイドの星原から低いクロス、これを岡田が直接ボレーシュート!GOOOOOAL!!! 決まった!3試合連続の岡田のゴール!只今絶好調!至近距離でビューティフルなゴールを目の当たりにして大興奮の坩堝のゴール裏。しかし再びリードを奪ったのもつかの間、わずか数分後、相手CKからの混戦でこぼれたボールにミドルシュートを叩き込まれ、痛恨の失点、2-2。再び同点に。押せ押せの長野、PKの汚名返上なんか松原の好セーブが光る。しかしザスパは徐々に足が止まり始めちまって、攻撃が連動できなくなってきたで。ATは4分、最後に大久保が頭にあわせたシュートは無情にもゴール右に逸れ、万事休す。2-2のドローで決着。
 連戦のGW中は、1勝2分。昇格圏内の2位との勝点差も6となり、順位も11位へと一歩後退。今日も2度もリードして勝利のチャンスは十分にあっただけに、勝ち切れねぇもどかしさが募らぃね。今日も最初のPKはともかく、相変わらずセットプレーの対応には難があらいなぁ。攻撃の方は今日の2点はいずれも流れの中からだったんで、連携は成熟してきてるんじゃねぇかなぁ。大島にも待望の初得点が生まれたし、絶好調の岡田に今後も一層の爆発を期待するで。昇格圏内の2位に迫るんには、勝ち続けるっきゃねぇんだ。
 帰ぇりは速攻でシャトルバスで篠ノ井駅に戻って、しなの鉄道で上田駅へ。上田駅で新幹線に乗っかと思い、指定席なら空いてるんべ?と思ったらGW最終日のせいで上り新幹線は終電まですべての指定席・グリーン車もすでに売り切れ!(´Д`) なんとか大混雑の自由席のデッキに乗り込めたけだけんど、これがすんげぇすし詰め状態!そして高崎駅では・・・まさかの反対側のドアが開き唖然(´Д`)こりゃもう降りられねぇかと思ったで・・・完全指定席の東武りょうもう号っきゃ乗んねぇ東毛人には、ゴールデンウィークの新幹線の混雑の凄さが骨身に滲みたぃ。(車で行った仲間によると上信越道は、それほど混んでなかったっつーし、なんだかなぁ)もし来年も対戦があったら、信州をゆっくり旅行しながら行げる日程だったらいんねー。長野の方々もスタジアムグルメ充実の敷島へぜひ来てくんなぃ!【すずき@東毛】



■ 2018年5月20日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第11節

ザスパクサツ群馬 4−1 FC東京U-23

正田醤油スタジアム群馬 3385人

あぁ〜渚のシンドバッド〜!

 前節、長野で2度のリードを追いつかれ、ドローで終わったザスパ。tonan前橋に辛勝した会長杯を挟んで今日は2週間ぶりのリーグ戦。今日の相手はFC東京U-23。J3リーグに参戦してるU-23・3チームの一角。ザスパとは初の対戦とならぃね。土曜日の強風も収まって、爽やかな晴天となった日曜、陸上大会が行われてたんで、19時のキックオフ。フィールド競技があったってゆーから芝生の状態がちっと心配だぃなぁ。群馬も次の国体の時に、球技専用スタジアムがどっかにでぎねぇかなぁ。
 今日の先発メンバーはGK21松原、DF13久木田・16市川・5阿部、MF29星原・8風間・14吉田・20岩田、FW9岡田・6小林・27大島、リザーブにGK1常澤、DF3川岸・4坪内、MF30松下・11岡庭、FW7高橋・25永藤。順位は11位ながら、この4試合負けなしと上向きのザスパは、3試合連続ゴールの岡田、前節開始早々の時間に得点を挙げた大島、負傷の舩津に替わりDFラインに入った阿部が今節のキーマンかねぇ。相手の東京には次世代の日本代表候補との呼び声高ぇ久保建英とゆう大器が先発。その昔、現日本代表の香川や乾が若い頃、ここ敷島で圧巻のプレーを見してくれたけんど、果たして今日は久保はどんなプレーを見してくれるんだんべ?敵ながら興味があるところだぃなぁ。
 日も暮れかかり、今日はベンチ外となった大久保の400試合出場のセレモニーが終わり、試合開始。今日も3-4-3の布陣。ゲームキャプテンは風間、岡田は2シャドーの一角、大島は1トップみてぇだ。注目の東京の久保は2列目の右サイドみてぇだね。それにしてもU-23チームらしく、東京は出場している選手の背番号が15の久保を除けば、20〜50番台の選手べぇだ。しかもみな180pを超えてそうな長身ばっか!人材集まってんなぁ。立ち上がりはザスパの攻勢。シュートを何本か打つが決まらず。対する東京、前半16分。こぼれたボールを拾われ、これが久保に渡る。久保はGK松原との1対1になるが、全くあわてず冷静に左隅にシュートを決めた。さすが次世代の期待の星。こりゃあと何点取られるんだんべか?(笑)その後も久保の動きが冴え、ザスパゴールを脅かす。しかし、前半28分、風間が相手DFを振り切り、左から絶妙なクロスをゴール前へ。待っていた大島がドンピシャのヘッド!GOOOOOAL!!! 大島は2試合連続のゴール。同点に追いついたで!続くザスパの左サイドからCK。風間のキックを、ゴール前で大島がヘッドを見舞うがこれは跳ね返され、このボールを吉田が再びヘッドで合わせたが、GKの正面。攻勢のザスパ、この流れで前半のうちにもう1点ほしいところだで。直後の前半40分、阿部が左サイド奥から低い弾道のクロス、ゴール前の大島が足で合わせGOOOOOAL!!! 前半のうちに逆転できた!まだまだ終わらぬ大島の爆裂状態!前半AT、今度は岩田が左からクロスを上げ、ゴール前へ。またもやそこにいたんは大島!ヘッドをGKの足元に炸裂!GOOOOOAL!!! 前半だけで大島はハットトリックを達成!ザスパJ昇格以降、小林、瀬川に次いでチーム3人目のハットトリック達成者になった。前半終了、3-1。すげぇぞずげぇぞ大島!
 ハットトリックの興奮冷めやらぬ中、後半開始。空気はまぁずひんやりしてきたぃ。後半7分、大島からパスを受けた岡田のマイナスのパスを、竜樹がシュート!GOOOOOAL!!! 決まってこれで4点目、4-1!この真逆なスコアや状況は過去幾度となく経験してるんだけんど、後半早々に3点差で勝ってるなんて稀有な経験なんで、3点差あるんに追いつかれちまうんじゃねぇかと妙に落ち着かなくなったで(笑)大島はその直後にももう1度ボレーシュートを放つが、これは枠を捕らえることができなかった。それでも今日の大島はまっさか神ってるじゃねーきゃ!その後は東京が俄然前がかりになったせいか、ザスパは自陣にかなり押し込まれまくった。後半27分岡田に替え松下、守りを固める作戦か。後半31分には一列前に出てた吉田に替え岡庭、39分には岩田に替え永藤を投入し、竜樹が左WBへ。東京の若い力の攻勢に手を焼いていたけんど、GK松原の数度のファインセーブもあり、3点差を守り切り、後半ATには勝利を確信した草津節が敷島の杜に響く。そして試合終了、4-1。いやぁまさかの大勝〜!
 これで5試合連続負けなし。得失点差も+1となり、2位と勝点5差に詰め昇格圏が見える位置に浮上した。本日のヒーローはハットトリックを成し遂げた大島なんは皆目一致するところだんべ。竜樹の衰えぬ運動量や前半の久保のゴール以降、東京に押し込まれまくっても、無失点に抑えた守備陣の奮戦も光ったで。風間はザスパの攻守の要で、なくてはならねぇ存在だ。あ、東京の久保はぜひ未来の日本代表の主軸となって、今日の夜のことをオレたちが自慢でぎるような存在になってほしいやぃ。
 この調子で、まっと上位との差を詰めてぐことを期待するで。いやぁそれにしてもサッカーって、応援してるチームがいっぺぇ点取るとなっから楽しいやぃなぁ!(笑)【すずき@東毛】


■ 2018年6月1日(金) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第12節

Y.S.C.C.横浜 0−0 ザスパクサツ群馬

ニッパツ三ツ沢球技場 1228人

共に懸命の守備



 ザスパは前半からYS横浜の速いパスワークで主導権を握られた。後半19分、左サイドを突破され、グラウンダーのクロスに中央からシュートを打たれるも、DF久木田紳吾が懸命のブロック。30分にはMF岩田拓也からのクロスをFW大島康樹がヘディングで相手キーパーの好セーブに阻まれた。互いに決定機をつくりながらも生かせなかった。(6月2日『上毛新聞』より引用)





■ 2018年6月9日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第13節

ザスパクサツ群馬 1−0 セレッソ大阪U-23

正田醤油スタジアム群馬 4700人

雨後勝(あめのちかち)

 −−それは突然の出来事だった。
足元にポツポツと斑点ができ始めたかと思うと、スタンドから見える光景が一気に雨粒で霞んでいく。蜘蛛の子を散らすように、コンコースへと退避する多くの観衆。雨具を身に着け、あるいはそのまま濡れるのに任せたサポーターだけがその場に踏み止まって、激しく打ちつける雨音と、攻め込まれる逆境に抗うように、一層大きな声でチャントを叫ぶ。それでも、若さ溢れるセレッソ大阪U-23の攻撃に、押し込まれる展開が続いていた。

 −−それは突然の出来事だった。
試合時間も尽きようかというとき、中盤で阿部がカットしたボールを、風間が倒されながらもキープ、受けた吉田が左前方にスルーパスを送ると、抜け出た高橋がワントラップして、そのまま左足を振り抜く。低く、鋭い弾道が、ニアサイドにわずかに空いた、ゴールポストとGKの隙間を射抜いた。GOOOOOAL!!! 歓喜に沸き、興奮のるつぼと化すスタンド。厳しい戦いを制したずぶ濡れの選手たちに、ずぶ濡れのサポーターから惜しみない拍手が送られた。

 ミッドウィークの天皇杯2回戦を挟んで、迎えたホームC大阪U-23戦。ザスパのスタメンはGK松原、ボランチ吉田以外はターンオーバーで休養充分、若くて生きのいい相手に備えたが、開幕2戦目以降10戦負けなしのC大阪U-23の実力は、本物だった。立ち上がりから速く正確なプレーを見せるC大阪U-23の選手たちに手を焼き、松原の好セーブがなければ、早々に失点していたかもしれない。ザスパもFW大島をトップに、小林と岡田が動き回り、チャンスを作り出すが、シュートまでは至らず。後半も打開策がないまま、突如降り出した大雨もあり、勝ち点3を得るのは困難と思われたが、布監督の采配が勝利を手繰り寄せる。大島、岡田、小林に替えて、大久保、高橋、岡庭を送り込む、攻撃的な選択。これによって勢いを得たザスパは、ずぶ濡れになりながら勝利を信じて声を送るサポーターを背に、チャンスを作り出していく。浮き球を直接打った高橋のボレーはGKに弾かれ、大久保のクロスにフリーで合わせたヘディングシュートは枠を逸れた。しかし、大雨の後には勝利が待っていた。高橋の値千金のゴールで、2位C大阪U-23を破ったザスパは順位を大きく上げ、暫定4位に。神がかり的なセーブを連発した松原に、献身的な守備を続けた市川、久木田。守備だけでなく、果敢なオーバーラップで攻撃に厚みをもたらした阿部。両WBの星原と岩田も持ち味を発揮した。長短のパスで攻撃のタクトを振るった風間、水曜日もフル出場だったにも関わらず、この試合も獅子奮迅のプレーを見せた吉田。常に裏を狙っていた岡田に、守備にも献身的な小林。最前線で君臨する大島。大久保の存在感と最終盤での岡庭のクリア。試合を決めた高橋。控え選手もそれぞれ持ち味を発揮し始めている。選手のポテンシャルを最大限に発揮させる布監督をはじめとするスタッフ陣。更なる高みへと羽ばたく翼に、力強さが増している。【yosuie@中毛】



■ 2018年6月17日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第14節

アスルクラロ沼津 2−0 ザスパクサツ群馬

愛鷹広域公園多目的競技場 2927人

強震の日


 ザスパは前半6分、PKで相手FW青木に先制された。後半は徐々に攻撃のリズムをつかみ、25分にはペナルティーエリア中央からMF風間宏希が、27分にはワンツーで抜け出したMF星原健太が、それぞれ強烈なシュートを放つもゴールネットを揺らせず。39分に相手MF太田に2点目を奪われた。(6月18日『上毛新聞』より引用)




■ 2018年6月23日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第15節

ガンバ大阪U-23 vs. ザスパクサツ群馬

大阪府北部地震の影響で中止・延期


6月18日に発生した大阪府北部地震で
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致しますとともに、
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

→ 8月18日(土)パナソニックスタジアム吹田



■ 2018年7月1日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第16節

ザスパクサツ群馬 0−1 カターレ富山

正田醤油スタジアム群馬 2525人

もっとシュートを!

 日本代表の香川と乾は、セレッソ大阪時代に我らがザスパとJ2で敷島で対戦したことがあり、ワールドカップでの活躍ぶりには胸が熱くなりました。セレッソにも勝ったこともあるザスパは、決して弱いチームじゃないんです。
 ただ、ザスパには過去のシーズンを含めてずっと不満に感じていることがあります。それはシュートが少なすぎること。今季の試合を振り返っても、多くの試合でシュート数が相手チームを下回っています。シュートを撃たなきゃ点は入らないし、確率論から言ってもより多くのシュートを放ったチームの方が勝つ可能性が高いのは当たり前のことです。やはりシュート数で相手を圧倒できるようでないと、目標としているJ2昇格は難しいのではないかなと思います。
 この試合、ホームの群馬が終始押される展開に。前半終了間際の竜樹の惜しいシュートや、後半の岩田のドリブル突破からのシュートなど随所に光るプレーは見られたものの、ゴールには結びつかず。そんな中、後半41分、ザスパは一瞬の隙を突かれ、富山の木村のシュートが決まります。その1点を守り切ったアウェイ富山が勝利を手にしました。この試合両チームとも公式記録でのシュートは7でしたが、ザスパは7つも撃っていた印象がありません。
 およそリーグ戦において、昇格や優勝を狙うチームには、ホームでの勝利、アウェイでの引き分け以上の成績が継続して求められます。つまり、1試合当たり勝ち点2を、シーズンを通じて積み上げていくことが、昇格を果たすためには必要となります。ザスパはこの試合を終えた時点で14試合を消化しており、昇格のための目安となる勝ち点は28ですが、実際に積み上げた勝ち点は19のみ。今シーズンのJ3は試合数が32のため、最終的に求められるのは勝ち点64。ザスパが勝ち点64に到達するためには、残り18試合で勝ち点45を上積みする必要があります。単純に考えれば、15勝3敗でこの勝ち点には到達出来るものの、常識的に考えて、今までの戦いぶりを考えると、昇格は極めて困難になったと言わざるを得ません。
 とはいえ、前評判の低かった西野ジャパンがワールドカップで決勝トーナメントに進出し、強豪ベルギー相手に真っ向勝負の撃ちあいを演じ、ベスト8を窺うような堂々たる戦いぶりを見せたことを考えても、サッカーは何が起こるかわからない。ザスパが昇格をあきらめるのはまだ早いと思います。ひとつひとつ、目の前の試合を勝利し続けることで、可能性は少しずつ大きくなっていきます。そのためには、サポーターの後押しが何より大切になります。
 さて、ワールドカップ・ロシア大会も佳境を迎えていますが、予選リーグの盛り上がりと決勝トーナメント1回戦の激闘など、日本代表の試合にはやはり感動させられました。日本代表が大会を去って、少々寂しい気持ちもありますが、今後はワールドカップ以上の興奮と感動が、正田醤油スタジアムで展開されると信じています。日本代表ロスのみなさん、是非ともザスパを、そしてJリーグを、現地で声を枯らすまで応援して下さい。その声援は、きっと世界につながっているはずです。【山本五十八@太田】


■ 2018年7月7日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第17節

ガイナーレ鳥取 vs. ザスパクサツ群馬

平成30年7月豪雨のため中止・延期

平成30年7月西日本豪雨で
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致しますとともに、
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

→ 7月28日(土)とりぎんバードスタジアム



■ 2018年7月15日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第18節

ザスパクサツ群馬 0−1 AC長野パルセイロ

正田醤油スタジアム群馬 4301人

グダグダ

 いやぁそれにしても暑っちぃ。この日の最高気温は前橋で36.6℃の猛暑日。そんな中、近場のアウェイっつーことで長野サポの方々にも多数ご来場いただき、昭和村の新鮮野菜のプレゼントがあったり、ビール祭りもあったり、ゲストでザスパのレジェンド・ヤスこと高田安則氏らも来場、広め隊が浴衣で登場などと敷島はまっさか賑やかじゃねーきゃ。そして今節、ザスパの夏とゆえばおなじみ高山眼科スペシャルマッチ!だんべ。
 前節は思わぬ西日本の大豪雨で、アウェイ鳥取戦が中止になっちまった。今節のスタメンはケガが癒えたキャプテン舩津が復帰、そして前線には今季初先発の小牟田。連敗してるザスパの戦いぶりはどうなんか注目だぃね。試合前には恒例の高山院長の檄が敷島に響き、先の西日本豪雨で不幸にも犠牲になった方々への黙祷が捧げられたで。
 試合開始。榛名方面にはモクモクと入道雲が湧いて一雨来そうな雰囲気はあったもんの灼熱の蒸し風呂状態の敷島。19時キックオフとはいえ、まだ30℃はあるだんべ。ザスパは3-4-2-1でトップは小牟田きゃ?でも4バックのようにも見えらぃなぁ。前半はザスパの攻勢だけんど、3トップの一角に入ってた竜樹のシュートは枠を捕らえられず。余りの猛暑のため、20分過ぎたところで、一時試合が中断され給水タイムとなった!プロの試合でも給水タイムあるんだ〜と感心しつつ、観る側もしっかり給水。前半37分、左の大島からのクロスを小牟田が頭で合わせるも枠外。タイミングばっちりだっただけに、ここは決めてほしかったぃなぁ。えてしてこうゆう決めきれなかった場合、相手にチャンスが行ぐんだよなぁと思ってたら、その2分後、長野右CK、群馬出身の岩沼の低いクロスは虚を突かれたか、舩津の足も届かず、そこに待っていた堂安に流し込まれ失点。(結局長野はこの1本しかこの試合シュートを撃ってねんだけんど、それが見事に決まった)ザスパのペースで来てただけに、痛ぇ失点だったぃなぁ。前半終了、0-1。
 後半開始。やってくれるかと思ったが、いやぁグダグダだった。長野が引き気味で、ボールを持たされた感もあったけんど、ボールを持っても、まっさか攻めが遅ぇ・・・真ん中に攻め上がってもなぜかシュートを打たねぇで、サイドに開く・・・サイドからセンタリングを上げると、そこには味方が誰もいねぇ・・・観ていてもどかしいとゆうかなんとゆうか。交代もまた不可解。動き回っていてシュートを撃っていた竜樹を下げて、大久保を投入。前線に大島・小牟田・大久保が並んじまい、走り役がいなくなっちまったんで全く得点の雰囲気がねぇ。初先発の小牟田がガシガシやってくれるんかと思ったら、なんだか消極的なプレーべぇだしなぁ。かつてのヤスみてぇに泥臭ぇプレーを見してほしいよ。給水タイム後も、全く得点の匂いがしねぇグダグダな展開に終始。唯一のチャンスだった大島のヘッドは、替わったばかりの相手キーパーに阻まれちまう。その後も時間は虚しく過ぎていぎ、ロスタイムも6分あったけんど、一矢を報いることもでぎねぇで、そのまんま試合終了、0-1。
 これで3連敗。戦うキモチが感じられねぇクソゲーで、試合終了直後から激しいブーイングが飛び交った。今日の内容じゃしょーがねぇと思うで。せっかく連休で家族連れで敷島にやって来た人たちも、こんなんじゃ次は金払って観にきねぇよな。確かに暑くってスポーツやるんには酷だったし、天変地異のせいで試合間隔が開いちゃったり、いつもの練習場が使えねぇ問題とかあるんは否めねぇけんど、こんな試合してちゃ、今季のJ2昇格はねぇだんべ。はぁ残り試合半分っきゃ残ってねぇで。これから大阪北部地震と西日本豪雨で中止順延になったアウェイ2試合も含めて、アウェイ4連戦が始まる。次の相手は2位の鹿児島。もし負けちまったら昇格は遥か彼方に遠のく。・・・次の9月のホーム戦の時に、J2昇格の希望がまだ残ってるといいやぃなぁ。【すずき@東毛】


■ 2018年7月22日(日) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第19節

鹿児島ユナイテッドFC 0−2 ザスパクサツ群馬

白波スタジアム 4108人

攻守かみ合う


 ザスパは前半終了間際、MF風間のクロスをFW小林が頭で押し込んで先制。後半11分には鹿児島FW萱沼がシュートするも、GK松原が右手一本で防いだ。20分、MF風間のコーナーキックをDF阿部が頭で流し込んで2点目を挙げた。(7月23日『上毛新聞』より引用)





■ 2018年7月28日(土) ■

2018明治安田生命J3リーグ 第17節

ガイナーレ鳥取 1−2 ザスパクサツ群馬

とりぎんバードスタジアム 1511人

天敵に逆転勝利!

 後半13分、鳥取のFWレオナルドが右45度からのクロスに頭で合わせて先制。ザスパは29分、途中出場のMF鈴木のクロスを、FW大島が頭で押し込んで同点。36分にはMF星原のクロスをDF阿部がヘディング、こぼれ球を大島が右足で蹴り込んで逆転した。(7月28日『上毛新聞』より引用)




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yosuie@中毛 様
ばた@前橋 様
山本五十八@太田 様 様
え亥輪@前橋 様
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マッシー@前橋 様
とも@川崎 様
THES-NAMAKA@前橋 様

製作協力:三束雨@藤岡



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