「医療人のための群馬弁講座」特講

「医療人のための群馬弁講座」はザスパ草津を応援しています





2007年 進化の模索





■ J.LEAGUE DIVISION 2 2007 ■



SOMETHING'S CHANGED (第1〜第13節)

LOST IN A MAZE (第14〜第26節)

A RAY OF HOPE (第27〜39節)

GROPE FOR THE NEXT (第40〜52節)







■ 第87回 天皇杯 ■



4回戦で敗退

第87回天皇杯観戦記


「まっと!なっから!ザスパ!!」
は、こっち!!






■ PSM etc 2007 ■



「うーと!なっから!ザスパ!!」は、こっち







■ Satellite League 2007 ■

U-23チーム、サテライトリーグに挑む!


「まっさか!なっから!ザスパ!!」は、こっち







■ 2007年をふりかえって ■

 ザスパサポーターの2007年は失意から始まった。昨シーズン攻守の要となり、誰もが残留を願ったGK高木とMF島田は、それぞれ札幌、大宮へと去り、堺、吉本、依田といったかつてチームを支えた選手たちもチームを後にした。高卒新人選手4人、レンタルから完全移籍した秋葉など、期待の持てる入団発表はあったが、あまりにも未知数なチーム編成に、誰もが今年も厳しい戦いになると予想しただろう。
 迎えた3月4日の開幕戦。相手は名波、服部、ディエゴ、フッキなど、J2では反則といわれるほどの補強を行った東京ヴェルディ1969。国立を舞台に2007年のザスパはどのような戦いを見せてくれるのか?集まったサポーターの期待は、開始直後に早くも裏切られた。船越にあっさりゴールを割られ、フッキには度肝を抜かれるFKを決められる。結局いいところのないまま、0-5の完敗。いくら圧倒的な戦力差とはいえ、開幕戦からいきなり厳しい現実を叩きつけられ、不安が現実のものとなったサポーターの気持ちは沈むばかりだった。
 しかし、2007年型ザスパは確実に進化していた。スコアレスドローの徳島戦を挟み、笠松に乗り込んだ第3節水戸ホーリーホック戦、先制された後半から選手の動きが格段に良くなり、植木監督が掲げた3人目の動きに重きを置いたポゼッションサッカーが繰り広げられる。櫻田がJ初ゴールを決め、コーナーからチカのヘッドで逆転、とどめはDFの裏に抜け出た途中出場の松浦が冷静に決め、3-1の逆転勝利。これをきっかけに、ベガルタ仙台、京都サンガなど格上と思われたチームに引き分け、開幕から快調に飛ばしていたコンサドーレ札幌にも2-1の逆転勝利で初めて土を付け、第1クールを4勝4分4敗と上々の成績で終える。鳥居塚、櫻田など2列目の選手が飛び出す形に加え、途中出場の松浦がそのスピードを生かして決定機を何度も決め、結果を残した。過去2年それぞれ年間5勝、9勝しか挙げられなかったチームが、第1クールにしてすでに4勝。これは本物かもしれない、サポーターはかつてない手ごたえを感じ、期待は大きく膨らんだ。
 が、そんな期待も第2クールが始まった途端、落胆に変わっていく。雨の平塚、湘南ベルマーレ戦。2度のビハインドを追いつくが、不可解なジャッジで計7枚のカードをもらい、藤井の退場に加え、なんと植木監督も退席処分に。チームも落ち着きを取り戻せぬまま、決勝点を奪われ敗戦。その後、第18節熊谷での水戸戦でなんとか勝ちを拾ったものの、第1クールの勢いはどこへやら、チームは低迷を続ける。続く19節、松浦のゴールでロスタイムまで山形からリードを奪い、クラブJ初の連勝をその手に掴みかけながら、ラストワンプレイで同点ゴールを許してしまう。第20節徳島戦では0-0の状態から自ゴール前での氏原のプレーに一発レッド、PK献上という絶体絶命のピンチを迎えるが、すっかりザスパの守護神として定着した本田がスーパーセーブ。なんとかドローに持ち込んだが、ここから長らく勝ち星に見放される。故大西社長の命日を過ぎ、敷島で迎えた第25節愛媛FC戦、チームはまったくいいところなく0-2の完敗。試合を終えた選手にスタンドから怒号が飛び交う最悪の試合。また、30節のアビスパ福岡戦では前半34分までにアレックスにハットトリックを決められ、1-5の敗戦と、ストレスの溜まる試合も多かった。
 こんな状況を打破すべく、クラブは新外国人を緊急補強。かつて短期間だがヴァンフォーレ甲府でのプレー経験のあるカレカが加入し、登録と同時に早速出場。が、直後に骨折したこともあり、なかなかゴールを決められない。チームも一時の低調期は脱したものの、いいサッカーをしても勝ちきれない試合が続く。すでに8月に入っていた。
 3ヶ月ぶりの勝利の瞬間がやってきたのは8月24日の第36節アウェイでの愛媛FC戦。夏場になってゴールを量産してきたエース高田が2ゴールの活躍。苦手四国で3-1の勝利を飾り、このまま勢いに乗れるかと思われたが、第3クールともなると相手にもザスパのサッカーを研究され、当初あれだけ活躍した松浦も思うようにDFの裏に抜け出せない。引き分けには持ち込めるが勝ちきれない試合が重ねられていった。
 9月に入り、DFラインに緊急事態。CBとしてハイボールをことごとくはじき返し、時にはその打点の高いヘッドでゴールも奪っていたチカが、練習中に骨折。今シーズン中の復帰が絶望となってしまう。チームの要の一人を失ったチームは、なかなか波に乗れない。5月以来のホーム勝利を10月20日の愛媛戦で飾るが、1試合通じて安定したパフォーマンスが発揮できない試合が続く。ただ、今シーズン我慢して貫き通してきたポゼッションサッカーの進化が垣間見れるようになってきたのもこの時期だった。第47節福岡戦は負けはしたもののこれまでの戦いとは違い、自分達のサッカーができていた。そして、昇格に向け連勝中の東京ヴェルディ戦では、カレカが待望の初ゴール。フッキの個人技で逆転されたが、終了間際高田の起死回生ヘッドでドローに持ち込む。今まで苦手としていたセレッソにも終盤追いつかれはしたが前半まで2-0という展開。そして最終戦、自動昇格に一縷の望みをつなぐ京都相手に、後半は押せ押せの内容で、ロスタイムに寺田の劇的な同点ゴールを呼び込んだ。
 こうして、ザスパのJ3年目、2007年のシーズンは終了した。7勝21分け20敗、11位という成績。昨年の9勝に届かず、連勝もお預け。J2最多の21引き分けという結果からは、リードした試合を勝ち切れず、思うように勝ち星を伸ばせなかったことが如実に現れている。しかし、一つ一つの試合内容を見れば、昨年まではまったく歯が立たなかった札幌や仙台など強豪相手に善戦、目指してきたポゼッションサッカーを駆使した華麗なパス回も垣間見られた。来シーズンは、今年作り上げてきたこの新ザスパサッカーをさらに洗練させ、結果に繋げていかなければならない。植木監督3年構想の3年目、勝負の年となる。露呈したゲームメイカー不在による決定機不足、サイドからのクロス精度の低さなど、課題は明白。ポイント、ポイントで固定されてきた選手を中心に、新加入選手を加え、15クラブになってさらに混戦が予想される2008年の戦国J2を戦い抜いてほしい。

 そして、今シーズンもサポーターの印象に強く残る選手たちが、ザスパを去ることになった。

14佐藤正美
 また一人、草津時代を知る男がチームを去る。力強いドリブルで相手DFを突破し、数々のゴールとチャンスを演出した。記憶に残るシーンは、第84回天皇杯4回戦、J1セレッソ大阪を破る逆転のゴールと、昨年故大西忠雄元社長の追悼試合となった湘南ベルマーレ戦の気迫のヘッド。「ゴー!、ゴー!、マッスル、正美!」のコールはもうできない。

20松浦宏治
 今シーズンからの加入ながら、類まれなるそのスピードでDFを振り切り、ゴールを陥れるその姿は、前半戦の主役だった。クールな顔に秘めた熱い魂、後半投入され上位仙台や京都との対戦をドローに持ち込んだ、値千金のゴールはザスパサポの記憶に深く刻まれている。

13マーロン
 原石、秘密兵器と言われた未完の大器がついにチームを去る。流暢な日本語、人懐っこい態度は、キッズスクールやふれあいサッカーで子供たちにも大人気だった。残念ながら試合では良い結果は残せなかったが、チカ、カレカと日本人選手、監督の橋渡し役として見えない部分での尽力があったであろうことは、想像に難くない。

27里見仁義
 中盤を精力的に駆け回り、異次元のロングスローでゴール前のチャンスを演出する。JFLホンダFCから加入した貴重な群馬出身選手だったが、2年のザスパ在籍期間でレギュラー定着には至らなかった。

10中井義樹
 今シーズン10番をつけたことからも、クラブの期待の高さが窺えたが、トップチームでの出場もほとんどなく、中盤からJFL佐川印刷に移籍。メンタル面での成長が期待ほどではなかったのだろうか。独創的なパスセンスは磨けばもっと光ると思えるだけに残念。

32奥山卓廊
 昨シーズンのチャレンジャーズ、今年のU-23に在籍し、結果を残してトップ昇格を果たした奥山。FWの駒不足という窮地に、持ち前の運動量とDF裏への抜け出しを生かしたかったが、ゴールは生まれず。彼を引き止めておくだけの余裕が今のザスパにはなく、残念ながらチームを去るが、草津で注ぎ込まれた雑草魂でまだまだ伸びて欲しい。

15桑原剛
 札幌からの期限付き移籍で加入、二列目のアタッカーとして、プレイスキッカーとして期待が高かったが、思うような活躍ができず、期間満了となった。が、まだ若い。欠点を直し、持ち前のセンスを常時発揮できるようになれば、怖い選手になるだろう。

16山本拓弥
 鹿島生え抜きの選手ということでサポーターの期待も高かったが、結局トップでの出場は叶わなかった。チーム事情から右SBという不慣れなポジションを任されたことも影響があったかもしれない。サテの試合、サッカー教室などで人一倍大きな声を出していた彼も、ぜひサッカーを続けて才能を開花させて欲しい。

24吉岡聡
地元高経附高出身、今シーズンその左足に大きな期待を込めていたサポも多いはず。できることなら、来期島田と一緒に過ごし、彼の魔術を学んで欲しかったが、期限付き移籍期間を満了。まだ若い、彼の力を必要としているところも必ずある。
 
5チカ
2004年、JFL時代より加入し、高さと危機察知力を生かした守備で、ザスパのピンチを何度も救った。CBとして定着してからは、”天空覇者”のキャッチフレーズどおり、並み居るJ2の相手FWに制空権を与えなかった。また、相手ゴール前でもその高さは抜群の強さを発揮し、記憶に残るゴールを何度も記録。退団を無念に思うサポーターも多い。

35カレカ
2007年、得点力不足に悩むチームに加入したブラジル人FW。労を惜しまないチェイシング、骨折を物ともせず出場を続けるなど、サポーターの心を掴んだ。だからこそ、長らく待ち望んだ初ゴールが生まれた瞬間、チームメイトもサポーターも心の底から喜んだ。来期はセレッソの一員として、敷島に戻ってくる。人一倍愛のこもったブーイングで迎えたい。
【yosuie@中毛】


「医療人のための群馬弁講座」は
2007年度、ザスパ草津のアシストカンパニーだったんさ.

この「なっから!ザスパ!!」(2007)は、
オレ、「医療人のための群馬弁講座」管理人「すずき@東毛」の
編集・責任によるザスパ草津応援ページなんさね.
郷土のチームは、やっぱり郷土の言葉で熱く応援するんべぇ!

そんなわけで編集した記事ん中には、独断と偏見が
なっから含まれてっかもしんねぇけど、
十人十色っつーことでカンベンしてくんな.

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